JP2015217685A - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カーシェアリング用車両と一般車両を製作する場合に、一般車両における通常のイグニッションシリンダを共用可能とした車両用エンジン始動装置を提供する。【解決手段】車両用エンジン始動装置1は、内部に形成された空間部に連通するケース孔5aを有するロータケース5と、内部に形成されたキー挿入孔6bに連通するロータ孔6aを有し、空間部にロック位置及びロック解除位置の間で回転可能に設けられたロータ6と、内方に窪む嵌合凹部を有し、ロータ6のロータ孔6aにロータ径方向移動可能に設けられたスライドピース8,9とを備えている。キー挿入孔6bに差し込むことでスライドピース9の嵌合凹部に嵌め込まれる切り欠き領域が切り欠き形成されたキープレート31の軸線方向移動を規制するキー抜脱防止手段が、嵌合凹部と切り欠き領域とにより構成される。【選択図】図3
Description
本発明は、車両のエンジンを始動する車両用エンジン始動装置に関する。
キーシリンダに差し込んだキーを回転させることでエンジンを始動するエンジン始動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1記載の従来のエンジン始動装置は、キープレートのキー抜き差し位置を含む所定の回転範囲で回転操作可能なキーシリンダに連結されるロータと、キーシリンダの回転によりエンジンの始動及び停止を制御するイグニッションスイッチと、シフトレバーがパーキングポジション以外にある際にロータから突設されたストッパ突起の移動をブロックしてキーシリンダのキー抜き差し位置への復帰を禁止するインターロック機構とを備えている。
ところで、近年、1台の車両を複数人のユーザでシェアするカーシェアリングが実用化され始めている。カーシェアリングで利用するカーシェアリング用車両と1台の車両を個人で使用する一般車両とを製作する場合は、一般車両の通常のキーシリンダを共用することが望まれる。しかしながら、ID認証によりドアロックの施錠又は解錠が行われるドアエントリー機能を有するカーシェアリングにおいては、従来のキーシリンダをスイッチ化しようとしても、カーシェアリング用車両に従来のキーシリンダを共用することはできない。
従って、本発明の目的は、カーシェアリング用車両と一般車両とを製作する場合に、一般車両における通常のキーシリンダを共用可能とした車両用エンジン始動装置を提供することにある。
[1]本発明は、内部に形成された空間部に連通するケース孔を有するロータケースと、内部に形成されたキー挿入孔に連通するロータ孔を有し、前記空間部にロック位置及びロック解除位置の間で回転可能に設けられたロータと、内方に窪む嵌合凹部を有し、前記ロータの前記ロータ孔にロータ径方向移動可能に設けられたスライドピースと、を備えており、前記キー挿入孔に差し込むことで前記スライドピースの前記嵌合凹部に嵌め込まれる切り欠き領域が切り欠き形成されたキープレートの軸線方向移動を規制するキー抜脱防止手段が、前記嵌合凹部と前記切り欠き領域とにより構成されてなることを特徴とする車両用エンジン始動装置にある。
[2]上記[1]記載の前記ケース孔及び前記ロータ孔に向けて付勢する付勢部材により揺動可能に支持されたロッキングレバーを備えており、前記キープレートの前記切り欠き領域は、キープレート端面が上側及び左右側に開放された凹溝状切欠部と、キープレート左右両側面が凹陥状の段差をもつ凹陥状切欠部とにより構成されており、前記スライドピースの前記嵌合凹部は、前記キー挿入孔に前記キープレートを差し込んだ状態で、前記ロッキングレバーの付勢により前記凹溝状切欠部と前記凹陥状切欠部とに嵌め込まれ、前記スライドピースが、前記ロータの回転軌跡内に配置されてなることを特徴とする。
[3]上記[1]又は[2]記載の前記スライドピースは、前記ケース孔にロータ径方向移動可能に設けられた第1のスライドピースと、前記嵌合凹部を有し、前記第1のスライドピースの内面に接触して前記ロータ孔にロータ径方向移動可能に設けられた第2のスライドピースとからなることを特徴とする。
[4]上記[1]又は[2]記載の前記ロータ孔には、ロータ周方向の開口端面を外方側に向けて拡がるテーパ面が形成されており、前記テーパ面は、前記ロータがロック位置及びロック解除位置の間で回転する過程において、前記ロッキングレバーが前記ロータ孔に干渉しない構成とされてなることを特徴とする。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の前記キープレートの頭部には、操作ノブが設けられてなることを特徴とする。
本発明によれば、カーシェアリング用車両と一般車両とに通常のキーシリンダを共用することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
(エンジン始動装置の全体構成)
図1において、全体を示す符号1は、キーシリンダを備えた車両用のエンジン始動装置を概略的に例示している。このエンジン始動装置1は、エンジン始動を行うシリンダ錠装置2と、図示しないステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置とを備えており、同じく図示を省略したインストルメントパネルなどの運転席周辺部に配置される。
(エンジン始動装置の全体構成)
図1において、全体を示す符号1は、キーシリンダを備えた車両用のエンジン始動装置を概略的に例示している。このエンジン始動装置1は、エンジン始動を行うシリンダ錠装置2と、図示しないステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置とを備えており、同じく図示を省略したインストルメントパネルなどの運転席周辺部に配置される。
このシリンダ錠装置2は、図1に示すように、一般的なメカニカルキー(以下「メカキー」という。)3と機械的な認証が可能なキーシリンダ4を備えている。このキーシリンダ4は、内部に空間部が形成された円筒形状のロータケース5を有しており、このロータケース5の空間部には、円柱形状のロータ6が同軸的に回転可能に収納されている。このロータ6には、メカキー3を差し込むキー挿入孔6bが軸線方向に沿って形成されている。
このロータ6の内部には、図1に示すように、径方向に長い板状をなす複数のタンブラ7,…,7が組み付けられる。メカキー3がロータ6内に差し込まれていない状態では、複数のタンブラ7の端部がロータ6の外周面から突出しており、その突出端部がロータケース5の内周面に係合することで、ロータ6の回転が規制される。
一方、キー挿入孔6bを介してメカキー3がロータ6内に差し込まれると、全てのタンブラ7は、メカキー3のキー溝に噛み合うことでロータ6の外周面から内方側へ退避する。これにより、全てのタンブラ7がロータケース5の内周面に干渉することなく、ロータ6が回転操作可能な状態となる。
このシリンダ錠装置2は、図2に示すように、ロータ6内に差し込んだメカキー3により、例えばキー挿入孔6bを正面からみてLOCK(ロック)位置から時計回りに、ACC(アクセサリ)位置、ON位置及びSTART位置の3つのロック解除位置に回転操作可能に構成されている。このLOCK位置からSTART位置まで回転操作を行い、図示しないイグニッションスイッチを作動させることで、車両のエンジン始動が可能となる。
(キーシリンダの構成)
この第1の実施の形態における主要な構成は、一般的なメカキー3による操作に応じて回転可能な既存のメカ式のシリンダ錠装置2の内部構造をカーシェアリングに適用可能としたエンジン始動装置1にある。他の主要な構成は、ロータ6がLOCK位置にある状態で、切り欠き領域が形成されたメカキー31がキーシリンダ4の内部から外部へ抜脱することを防止する抜脱防止手段にある。
この第1の実施の形態における主要な構成は、一般的なメカキー3による操作に応じて回転可能な既存のメカ式のシリンダ錠装置2の内部構造をカーシェアリングに適用可能としたエンジン始動装置1にある。他の主要な構成は、ロータ6がLOCK位置にある状態で、切り欠き領域が形成されたメカキー31がキーシリンダ4の内部から外部へ抜脱することを防止する抜脱防止手段にある。
図示例によるエンジン始動装置1は、切り欠き領域が形成されていない図1及び図2に示すメカキー3に連動するスライドピース8,9と、そのスライドピース8,9に連動する図1及び図2に示すロッキングレバー10とを共用することで、図3及び図4に示すように、既存のメカ式のシリンダ錠装置2の内部構造をカーシェアリングに適用した構成となっている。
ロータケース5のキー差込口側の外周面には、図3及び図4に示すように、ケース孔5aが貫通して形成されている。ロータ6の外周面には、ケース孔5aに連通するロータ孔6aが貫通して形成されている。
メカキー31がキー挿入孔6bに差し込まれた状態では、図3及び図4に示すように、ロータ孔6aには、第1のスライドピース8と、その第1のスライドピース8の内面に接触する第2のスライドピース9とが収容されている。メカキー31がキー挿入孔6bに差し込まれていない状態で、第1及び第2のスライドピース8,9は、スプリング11によってケース孔5a及びロータ孔6aからキー挿入孔6b内に配置される。
(スライドピースの構成)
この第1のスライドピース8は、図4に示すように、ロータ6の外周面と同一曲率をもって弧状に湾曲して形成された曲板材からなる。一方の第2のスライドピース9は、ロータ6の外周面と同一曲率をもって弧状に湾曲して形成された上板部9aと、その上板部9aの左右両側の平板部9b,9bとからなり、内方に窪む嵌合凹部9cが略U字状係着部として構成されている。
この第1のスライドピース8は、図4に示すように、ロータ6の外周面と同一曲率をもって弧状に湾曲して形成された曲板材からなる。一方の第2のスライドピース9は、ロータ6の外周面と同一曲率をもって弧状に湾曲して形成された上板部9aと、その上板部9aの左右両側の平板部9b,9bとからなり、内方に窪む嵌合凹部9cが略U字状係着部として構成されている。
図1及び図2において、切り欠き領域が形成されていないメカキー3がキー挿入孔6bに差し込まれた状態では、第1のスライドピース8がケース孔5a内にロータ6と一体回転不能に配置されている。一方の第2のスライドピース9は、ロータ孔6a内にロータ6と一体回転可能に配置されている。
メカキー3のキープレートの一部を切り欠き形成した構成のメカキー31がキー挿入孔6bに差し込まれた状態では、図3及び図4に示すように、第1及び第2のスライドピース8,9は、ロータ孔6a内に配置されるとともに、ロータ6と一体回転可能とされている。
(メカキーの構成)
このロータ6の内部にキー挿入孔6bを介して差し込まれるメカキー31のキープレートの一部には、既存のメカ式のシリンダ錠装置2の内部構造をカーシェアリングに適用させる切り欠き領域が切り欠き形成されている。
このロータ6の内部にキー挿入孔6bを介して差し込まれるメカキー31のキープレートの一部には、既存のメカ式のシリンダ錠装置2の内部構造をカーシェアリングに適用させる切り欠き領域が切り欠き形成されている。
図示例によるメカキー31のキープレートには、図4〜図6(b)に示すように、第2のスライドピース9の上板部9aに嵌め込まれる切欠溝32と、第2のスライドピース9の平板部9b,9bに嵌め込まれる切欠凹部33,33とが切り欠き領域として切り欠き形成されている。
このメカキー31の切欠溝32は、図4〜図6(b)に示すように、第2のスライドピース9の嵌合凹部9cと対応するキープレートの端面が上側及び左右側に開放された凹溝状切欠部であり、メカキー31をキーシリンダ4に沿って移動不能とする第1のキー抜止部として構成されている。
一方、メカキー31の切欠凹部33は、図4〜図6(b)に示すように、第2のスライドピース9の平板部9b,9bと対応するキープレートの左右両側面が凹陥状の段差をもつ凹陥状切欠部であり、メカキー31をキーシリンダ4に沿って移動不能とする第2のキー抜止部として構成されている。
このメカキー31がキー挿入孔6bを介してロータ6内に差し込まれることにより、メカキー31の切欠溝32及び切欠凹部33が第2のスライドピース9の嵌合凹部9cに達すると同時に、その嵌合凹部9cが切欠溝32及び切欠凹部33に嵌め込まれる。この切欠溝32は、図4に示すように、第1及び第2のスライドピース8,9をロータ6の回転軌跡内に保持する。
このロータ6の内部にメカキー31が差し込まれた状態で、ロータ6がLOCK位置からSTART位置へ回転する過程においては、第1のスライドピース8の外面は、ロータ6の外周面に面一となる位置に保持される。従って、第1のスライドピース8と、第1のスライドピース8の内面に接触してロータ径方向へ移動可能に設けられた第2のスライドピース9とは、ロータケース5に干渉することなく、ロータ6と一緒に回転する。
このメカキー31がロータ6内に差し込まれた状態では、第1及び第2のスライドピース8,9により、ロータ6の回転は許容されることとなるが、メカキー31のキーシリンダ4の軸線方向の移動は規制される。従って、このメカキー31の切欠溝32及び切欠凹部33と第2のスライドピース9の嵌合凹部9cとは、ロータ6内に差し込まれたメカキー31がキーシリンダ4の内部から外部へ抜脱することを防止するキー抜脱防止手段として構成される。
(ロッキングレバーの構成)
このキーシリンダ4には、図3に示すように、支軸10aを中心として揺動可能な長尺状のロッキングレバー10が支持されている。このロッキングレバー10のキー挿入口側の一端部には、第1のスライドピース8に向けて屈曲した前端部10bが形成されている。この前端部10bには、スプリング11により第1のスライドピース8に向かう方向に弾性力が作用している。ロッキングレバー10の前端部10bによって第1及び第2のスライドピース8,9がキーシリンダ4の内部に保持されている。一方、ロッキングレバー10の他端部には、ステアリングロック用の図示しないロックバーに連動可能な後端部10cが屈曲して形成されている。
このキーシリンダ4には、図3に示すように、支軸10aを中心として揺動可能な長尺状のロッキングレバー10が支持されている。このロッキングレバー10のキー挿入口側の一端部には、第1のスライドピース8に向けて屈曲した前端部10bが形成されている。この前端部10bには、スプリング11により第1のスライドピース8に向かう方向に弾性力が作用している。ロッキングレバー10の前端部10bによって第1及び第2のスライドピース8,9がキーシリンダ4の内部に保持されている。一方、ロッキングレバー10の他端部には、ステアリングロック用の図示しないロックバーに連動可能な後端部10cが屈曲して形成されている。
(第1の実施の形態の効果)
以上のように構成されたエンジン始動装置1は、上記効果に加えて以下の効果が得られる。
以上のように構成されたエンジン始動装置1は、上記効果に加えて以下の効果が得られる。
(1)簡単な構成でありながら、メカキー31がLOCK位置にある状態でも、キーシリンダ4から外部に抜け出ない構成とすることができる。
(2)既存のキーシリンダ4に用いた構成部品が使用可能であり、部品の共通化と低コスト化とを実現することができる。
(3)一般車両における通常のメカキー3を加工するだけで、カーシェアリング用車両に適用可能なメカキー31を車両室内に備え付けのスイッチとして安価にスイッチ化することができる。
(4)車室内にメカキー31を収容するキーボックスを設ける必要がない。
(2)既存のキーシリンダ4に用いた構成部品が使用可能であり、部品の共通化と低コスト化とを実現することができる。
(3)一般車両における通常のメカキー3を加工するだけで、カーシェアリング用車両に適用可能なメカキー31を車両室内に備え付けのスイッチとして安価にスイッチ化することができる。
(4)車室内にメカキー31を収容するキーボックスを設ける必要がない。
[第2の実施の形態]
図7〜図9を参照すると、これらの図には、第2の実施の形態に係るキーシリンダ4の内部構造が概略的に例示されている。なお、これらの図において、上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
図7〜図9を参照すると、これらの図には、第2の実施の形態に係るキーシリンダ4の内部構造が概略的に例示されている。なお、これらの図において、上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、それらの部材に関する詳細な説明は省略する。
上記第1の実施の形態では、2個のスライドピース8,9を利用したキーシリンダ4の構成であったものを、この第2の実施の形態にあっては、1個のスライドピース12を利用したキーシリンダ4の構成となっている点で、上記第1の実施の形態とは異なっている。なお、図9において、スライドピース12の上板部、平板部、及び嵌合凹部については、図2〜図4と同様の符号9a〜9cを付している。
図7において、ロータ6のロータ孔6aの内部には、単一のスライドピース12が収容されている。このスライドピース12は、切り欠き領域が形成されていないメカキー3がロータ6内に差し込まれた状態で、ロータ6のロータ孔6a内に配置されるとともに、ロータ6とは一体回転可能とされている。
このロッキングレバー10の前端部10bは、図7に示すように、メカキー3がロータ6内に差し込まれた状態で、ロータケース5のケース孔5a内に配置されており、スライドピース12がスプリング11の弾性力によりロッキングレバー10の前端部10bに保持されている。
このエンジン始動装置1のキーシリンダ4をカーシェアリングに使用する場合は、メカキー3のキープレートの一部を切り欠き形成した構成のメカキー31がキー挿入孔6bに差し込まれる。
このロッキングレバー10の前端部10bは、図8及び図9に示すように、切欠溝32及び切欠凹部33からなる切り欠き領域が形成されたメカキー31がロータ6内に差し込まれた状態で、ロータケース5のケース孔5a及びロータ6のロータ孔6a内に配置されている。
図示例では、ロッキングレバー10の前端部10bがロータ孔6a内に配置されることから、ロータ6の回転によりロッキングレバー10の前端部10bがロータ孔6aの開口端縁に引っ掛かることを防止することが肝要である。
この第2の実施の形態によれば、ロータ6のロータ孔6aには、図9に示すように、ロータ周方向の開口端面を外方側に向けて拡がるテーパ面6cが形成されている。このテーパ面6cは、平坦面あるいは湾曲面で形成されており、ロータ6がLOCK位置からSTART位置へ回転する過程において、ロッキングレバー10の前端部10bがロータ6の開口端面に干渉しないようにしている。
このロッキングレバー10の前端部10bは、ロータ6の回転に伴いスプリング11の弾性力に抗してロータ孔6aのテーパ面6cを乗り超えることで、ロータ6の外周面に倣って接触する。従って、ロータ6を円滑に回転させることが可能となり、操作性の向上が図れる。
(第2の実施の形態の効果)
以上のように構成された第2の実施の形態に係るエンジン始動装置1は、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、以下の効果を有する。
以上のように構成された第2の実施の形態に係るエンジン始動装置1は、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、以下の効果を有する。
メカキー31の切欠溝32の深さ寸法やロッキングレバー10の前端部10bの突出長さなどを適宜に設定することが可能であり、ロータ6がLOCK位置からSTART位置へ回転する過程においてロータ6の回転を許容するとともに、メカキー31がキー挿入孔6bを介してロータ6の内部から外部へ抜き出ないように構成することができる。
[他の実施の形態]
本発明におけるエンジン始動装置1の代表的な構成例を上記各実施の形態及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような他の実施の形態も可能である。
本発明におけるエンジン始動装置1の代表的な構成例を上記各実施の形態及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような他の実施の形態も可能である。
メカキー31の頭部に図示しないキャップ状の操作ノブを装着した構成を採用することができる。
メカキー31の頭部に操作ノブを装着することで、外観意匠性に優れており、車両室内に備え付けのスイッチとして商品価値を高めることができる。
図3及び図4に示すキーシリンダ4であってロッキングレバー10の前端部10bがロータ孔6a内に配置される構成にあっては、第1のスライドピース8の上面にロータ周方向に沿って切り欠いた図示しない外周凹溝と、その外周凹溝のロータ周方向の開口端面を外方側に向けて拡がるテーパ面とを形成した構成であっても構わない。ロータ6がLOCK位置からSTART位置へ回転する過程において、ロッキングレバー10の前端部10bが第1のスライドピース8のテーパ面を乗り超えることで、ロータ6の外周面に倣って接触することとなる。
スプリング11の弾性力に抗してロッキングレバー10の前端部10bの付勢によりスライドピースがロータ6の径方向外側に移動することを規制する構成に限定されるものではなく、例えば図2において、ロータケース5のケース孔5aの外周側開口端の周辺部から外方へ突出する突出リブを形成するとともに、その突出リブの先端内周面から内方へ向けて突出する鍔部を形成し、その鍔部にスライドピースの上端縁を当接することで、シリンダ内にキーを挿入した場合にロータ6の径方向外側の移動を規制する構成であっても構わない。
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る代表的な実施の形態、変形例及び図示例を例示したが、上記実施の形態、変形例及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。従って、上記実施の形態、変形例及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…エンジン始動装置、2…シリンダ錠装置、3,31…メカニカルキー、32…切欠溝、33…切欠凹部、4…キーシリンダ、5…ロータケース、5a…ケース孔、6…ロータ、6a…ロータ孔、6b…キー挿入孔、6c…テーパ面、7…タンブラ、8,9,12…スライドピース、9a…上板部、9b…平板部、9c…嵌合凹部、10…ロッキングレバー、10a…支軸、10b…前端部、10c…後端部、11…スプリング
Claims (5)
- 内部に形成された空間部に連通するケース孔を有するロータケースと、
内部に形成されたキー挿入孔に連通するロータ孔を有し、前記空間部にロック位置及びロック解除位置の間で回転可能に設けられたロータと、
内方に窪む嵌合凹部を有し、前記ロータの前記ロータ孔にロータ径方向移動可能に設けられたスライドピースと、
を備えており、
前記キー挿入孔に差し込むことで前記スライドピースの前記嵌合凹部に嵌め込まれる切り欠き領域が切り欠き形成されたキープレートの軸線方向移動を規制するキー抜脱防止手段が、前記嵌合凹部と前記切り欠き領域とにより構成されてなることを特徴とする車両用エンジン始動装置。 - 前記ケース孔及び前記ロータ孔に向けて付勢する付勢部材により揺動可能に支持されたロッキングレバーを備えており、
前記キープレートの前記切り欠き領域は、キープレート端面が上側及び左右側に開放された凹溝状切欠部と、キープレート左右両側面が凹陥状の段差をもつ凹陥状切欠部とにより構成されており、
前記スライドピースの前記嵌合凹部は、前記キー挿入孔に前記キープレートを差し込んだ状態で、前記ロッキングレバーの付勢により前記凹溝状切欠部と前記凹陥状切欠部とに嵌め込まれ、前記スライドピースが、前記ロータの回転軌跡内に配置されてなることを特徴とする請求項1記載の車両用エンジン始動装置。 - 前記スライドピースは、前記ケース孔にロータ径方向移動可能に設けられた第1のスライドピースと、前記嵌合凹部を有し、前記第1のスライドピースの内面に接触して前記ロータ孔にロータ径方向移動可能に設けられた第2のスライドピースとからなることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用エンジン始動装置。
- 前記ロータ孔には、ロータ周方向の開口端面を外方側に向けて拡がるテーパ面が形成されており、前記テーパ面は、前記ロータがロック位置及びロック解除位置の間で回転する過程において、前記ロッキングレバーが前記ロータ孔に干渉しない構成とされてなることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用エンジン始動装置。
- 前記キープレートの頭部には、操作ノブが設けられてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用エンジン始動装置。
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