JP2015217109A - X線撮影装置およびx線画像処理装置 - Google Patents

X線撮影装置およびx線画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015217109A
JP2015217109A JP2014102564A JP2014102564A JP2015217109A JP 2015217109 A JP2015217109 A JP 2015217109A JP 2014102564 A JP2014102564 A JP 2014102564A JP 2014102564 A JP2014102564 A JP 2014102564A JP 2015217109 A JP2015217109 A JP 2015217109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
region
image
long
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014102564A
Other languages
English (en)
Inventor
秀太郎 壁谷
Shutaro Kabeya
秀太郎 壁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2014102564A priority Critical patent/JP2015217109A/ja
Publication of JP2015217109A publication Critical patent/JP2015217109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】長尺の関心部位のX線画像(長尺画像)を短時間で、かつ精度よく生成することのできるX線撮影装置を提供する。
【解決手段】複数のX線画像を接合して長尺画像を得る長尺画像生成部16を有する。長尺画像生成部16は、複数の領域が重なり合う位置において被検体の関心部位とX線検出器との距離に基づいてX線画像の重なり合う部分を除去する重なり除去部16aと、この重なり除去部16aに、長尺領域の長手方向に沿った被検体の関心部位の距離の変化を設定する関心部位設定部16bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺画像生成部を有するX線撮影装置に関する。
X線撮影装置は、被検体にX線を照射し、透過X線をX線検出器で検出することで被検体のX線画像を得るための電気信号を得る。そして、この電気信号を、X線撮影装置に備えた画像処理部で処理することにより、X線撮影装置の表示部にX線画像や透視画像を表示し、診断に利用する。
診断対象が、全脊椎や下肢全域など1回の撮影で全体を撮影できない部位である場合、対象部位に対してX線検出器等を動作させ、X線撮影を複数回行い、複数枚のX線画像を得る。そしてそれらをつなぎ合わせ、長尺の画像とし、診断に利用する。
X線は、X線源から円錐状に照射されるため、X線画像の端部は画像が歪みやすく、特に関心部位が天板から一定の高さを有する場合は、X線検出器に表示される関心部位の画像が、実物よりも大きく表示され、この歪みが大きくなる。
このような問題を解決するため、特許文献1では、被検体を支持する天板からの距離を考慮して、二つの画像のずれ量を計算する方法が開示されている。
特開2013−106708号公報
近年、全脊椎や下肢骨全体等の長尺の関心部位について、歪みのない高精度な長尺画像を生成し、その画像を見ながら被検者の診断を行いたいという要望がある。高精度な歪みのない長尺画像を得るためには、1枚のX線画像の中央部の狭い領域の画像のみを用い、これを多数枚、精度よくつなぎ合わせる必要がある。例えば、下肢骨全体の高精度な長尺画像を得ようとすると、背の高い被検者の場合には、50枚以上のX線画像をつなぎ合わせる場合がある。
特許文献1では、関心部位の高さ方向の距離として1点のみを入力しており、複数枚のX線画像をつなぎ合わせる場合には、つなぎ合わせる箇所ごとにその位置の関心部位と天板との距離をそれぞれ入力する必要がある。そのため、特許文献1の技術で、歪みのない高精度な長尺のX線画像を得ようとすると、50枚以上のX線画像のつなぎ目の一つ一つについて、それが被検体のどこに位置するかを操作者が一つ一つ認識し、それぞれつなぎ目で関心部位が天板からどのような高さにあるかを求め、つなぎ目ごとに一つ一つ入力しなければならない。そのため、操作者には膨大な作業が求められ、歪みのない高精度な長尺X線画像を生成するのに、長時間を要する。
本発明の目的は、長尺の関心部位のX線画像(長尺画像)を短時間で、かつ精度よく生成することのできるX線撮影装置を提供することにある。
本発明にかかるX線撮影装置は、複数のX線画像を接合して長尺画像を得る長尺画像生成部を有する。そして、この長尺画像生成部は、複数の領域が重なり合う位置において被検体の関心部位とX線検出器との距離に基づいてX線画像の重なり合う部分を除去する重なり除去部と、この重なり除去部に、長尺領域の長手方向に沿った被検体の関心部位の前記距離の変化を設定する関心部位設定部と、を備える。
本発明にかかるX線撮影装置により、長い範囲にわたる関心部位のX線画像を容易にかつ精度よく生成することが可能になる。
本発明の実施形態にかかるX線撮影装置の構成図である。 図1のX線撮影装置による長尺撮影時のX線源10の移動を示す説明図である。 X線画像の重なり合う部分の除去量計算方法の説明図である。 X線画像の重なり合う部分の除去量計算方法の説明図である。 重なり合う部分の除去前の、隣接するX線画像を示す図である。 重なり合う部分の除去後の、隣接するX線画像を示す図である。 重なり合う部分を重畳した後の、隣接するX線画像を示す図である。 図1のX線撮影装置の動作を示すフローチャート(前半)である。 図1のX線撮影装置の動作を示すフローチャート(後半)である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例1を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例2を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例3(脊椎のテンプレート)を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例3(下肢骨のテンプレート)を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例4(脊椎用の手入力の受付画面)を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例4(下肢骨用の手入力の受付画面)を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例5を示す図である。 図1のX線撮影装置の入力部の画面例6(透視画像とテンプレートの重畳表示画面)を示す図である。
本発明の一実施形態のX線撮影装置について説明する。
<X線撮影装置の構成>
本発明の実施形態に係るX線撮影装置の構成について説明する。図1には、本発明の実施形態にかかるX線撮影装置の構成図を示す。本実施形態にかかるX線撮影装置は、被検体20にX線を照射するX線源10と、このX線源10に対向配置されるX線検出器12と、被検体20を搭載する天板21と、X線源10やX線検出器12を動作させる制御部30と、複数のX線画像を接合して長尺画像を得る長尺画像生成部16と、を有する。また、図1のX線撮影装置は、上記構成の他に、画像記憶部14および画像表示部161を備えている。
なお図1では、被検体20を立位で天板21に搭載するように表したが、仰臥位で被検体20を天板21に搭載する構成にすることも可能である。なお、立位で被検体20を天板21に搭載する場合は、被検体20を天板21の表面に接するように立たせることにより、被検体20の位置決めを行うことができる。
X線源10は、X線を発生させるX線管装置と、X線照射領域を設定するX線絞り装置10aとを有する。また、X線源10には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタを配置することも可能である。
X線源10とX線検出器12との間には、被検体20を搭載する天板21が配置される。よって、X線検出器12は、天板21を挟んで被検体20と対向する位置にある。
X線源10に対向して配置されるX線検出器12は、被検体20を透過したX線を検出する。本実施形態に係るX線検出器12は、X線を検出する複数の検出素子を二次元アレイ状に配置する構成であり、X線源10から照射され、被検体20を透過したX線の入射量に応じた電気信号を、検出素子ごとに出力しX線画像とする。
制御部30は、X線源制御部11およびX線検出器制御部13を備える。X線源制御部11は、X線源10の移動や曝射を制御する。X線検出器制御部13は、X線検出器12の移動や、取得したX線画像データの画像記憶部14の転送を制御する。
制御部30は、X線源10とX線検出器13とを同期させて、天板21に対し相対的に移動させる。移動方向は、図2に示すように、天板21の主平面に対し平行で、かつ被検体20の体軸方向である。制御部30は、操作者が指定した長尺領域を、被検体20の体軸方向に沿って複数の領域に分割し、それぞれの領域にX線源10からX線を照射させる。被検体20を透過したX線は、X線検出器12で検出される。X線検出器12は、複数の領域に対応する複数のX線画像を、長尺画像生成部16へ出力する。なお、長尺領域を分割した複数の領域は、隣り合う部分が一部重なり合うように設定する。
例えば、制御部30は、X線源制御部11を介して、操作者が指定した長尺領域内で、X線源10を予め定めた距離dずつ被検体20の体軸方向に、かつ、天板21の表面に平行に移動させ、それぞれの位置でX線を被検体20に照射する。このとき、X線源10の移動距離dは、図2のように、X線検出器12検出面におけるX線照射領域の体軸方向の長さkより小さく設定される。これにより、隣合うX線照射領域の端部が互いに重なり合う。また、制御部30は、X線源10の移動に同期してX線検出器12を移動させるように、X線検出器制御部13を制御する。
X線源10の移動の距離dは、予め定めた値を用いることも可能であるし、操作者から設定された値を用いることも可能である。また、長尺領域全体の体軸方向の長さと、撮影枚数の指定を操作者から受け付け、制御部30が予め定めた演算により、距離dを求める構成にすることも可能である。また、隣り合うX線照射領域が重なり合えば、距離dは、一定でなくてもよい。また、X線源10の移動速度は、一定であっても、変化してもよい。
なお、X線絞り装置10aは、被検体20の無効被ばくを低減するために、X線照射領域が重なり合い、この後に説明する重なり除去部16aで除去される領域には実際には被検体20にX線が照射されないように遮蔽する。なお、X線検出器12は、遮蔽領域もX線の検出を行うので、遮蔽領域もX線画像に含まれる。よって、本実施形態では、X線照射領域は、遮蔽領域を含むものとして以下説明する。
長尺画像生成部16は、重なり除去部16aと、関心部位設定部16bとを備える。重なり除去部16aは、被検体20の長尺領域を分割した複数の領域が互いに重なり合う位置で、被検体20内の関心部位と、X線検出器12との距離sに基づいて、X線画像の重なり合う部分を除去する。ここで関心部位とX線検出器12との距離sとは、図3のように関心部位からX線検出器12へおろした垂線の長さを意味し、点Aは、被検体20の関心部位上の点である。
長尺画像生成部16の関心部位設定部16bは、重なり除去部16aに対して、被検体20の長尺領域の長手方向に沿った、被検体20の関心部位の、距離sの変化を設定する。例えば脊椎全体が関心部位である場合、脊椎は湾曲した形状であるため、長尺領域の長手方向において、関心部位とX線検出器12との距離sが変化している。本実施形態では、関心部位設定部16bが、重なり除去部16aに対して、距離sの変化を長尺領域の長手方向に沿って設定する。
重なり除去部16aは、関心部位設定部16bが設定した、長尺領域の長手方向に沿った、被検体20の関心部位の距離sの変化から、個々のX線照射領域が重なり合う位置での距離sを抽出し、この抽出した距離sを用いてX線画像の重なり合う幅を求める。重なり合う幅のX線画像を除去し、隣り合う画像をつなぎ合わせる。これにより、関心部位の長尺画像を生成する。重なり合う部分を除去し、画像をつなぎ合わせる処理方法については後で詳しく説明する。生成された長尺画像は、画像表示部161に表示される。
このように、本実施形態では、関心部位設定部16bが、長尺領域の長手方向に沿って被検体の関心部位とX線検出器12との距離sの変化を設定するため、湾曲した形状や複雑な形状の関心部位であっても、その形状とX線検出器12との距離sの変化のみに着目して、重なり除去部16aに設定することができる。すなわち、関心部位設定部16bは、複数のX線照射領域の複数の重なり合う部分が、体軸方向のどの位置にあるかを把握することなく、距離sの変化を重なり除去部16aに設定することができる。よって、距離sの設定が容易になるだけでなく、多数枚のX線照射領域をつなぎ合わせる場合であっても、重なり合う部分の距離sを正確に抽出することが可能になり、精度の高い関心部位の長尺画像を生成することができる。
関心部位設定部16bは、予め定められた関心部位の距離sの変化を重なり除去部16aに設定するために、長尺画像生成部16は、入力部151を備え、この入力部151を介して、操作者による、被検体20の関心部位の距離sの変化の入力、または、予め定めた距離sの変化の種類の選択を受け付ける構成にすることが望ましい。
例えば、長尺画像生成部16は、長尺画像の長手方向と、天板の上面に対する垂直方向とを2軸とする二次元画像を画像表示部161等に表示させ、二次元画像によって長尺領域の長手方向に沿った距離sの変化を操作者に対して表示する構成にすることができる。これにより、この二次元画像上に、被検体20の生体情報に基づいて予め定めておいた複数種類の長尺領域の長手方向に沿った距離sの変化を表す複数のテンプレートを長尺画像生成部16が表示し、入力部151は、操作者による複数種類のテンプレートの選択を受け付ける構成にすることが可能になる。
また、長尺画像生成部16は、入力部151を介して、テンプレートの表す距離sの値の補正を操作者から受け付ける構成にしてもよい。
また、入力部151が、上述の二次元画像上で、長尺領域の長手方向に沿った距離sの変化を表す線の入力を操作者から受け付ける構成にすることもできる。
さらに、長尺画像生成部16は、上述の二次元画像上に、関心部位の距離sが判断可能な方向から予め撮影しておいた被検体20のX線画像と、被検体20の生体情報に基づいて予め定めておいた長尺領域の長手方向に沿った距離sの変化を表す、1以上のテンプレートとを重畳表示する構成にしてもよい。この場合、入力部151は、テンプレートの表す関心部位の距離sの補正を操作者から受け付ける構成にすることが望ましい。
また、長尺画像生成部16は、上述の二次元画像上に、関心部位の距離sが、判断可能な方向から予め撮影しておいた被検体のX線画像と、X線画像から画像処理により抽出した、X線画像に含まれる関心部位の長尺領域の長手方向に沿った変化を表す線とを重畳表示する構成にすることも可能である。
ここで、重なり除去部16aが、隣り合う2つのX線画像から重なり合う部分を除去してつなぎ合わせる処理について説明する。
まず、隣り合う2つのX線画像の重なり合う範囲(重なり合う幅)の算出方法の原理について図2から図4を用いて説明する。図3と図4において、X線源10の位置等は同じ配置であり、図3は後述の間隔Yの定義、図4は後述の間隔Xの定義を説明している。
図3及び図4において、点E及び点Hは、n番目の撮影時とn+1番目の撮影時のX線源10の位置を表す。n番目の撮影で照射されたX線のビーム形状は、三角形EFGで表され、n+1番目の撮影で照射されたX線のビーム形状は、三角形HIJで表される。X線源10が点Eの位置から照射したX線の、X線検出器12上の照射領域の長尺領域の長手方向の両端は、点F及び点Gである。同様に、X線源10が点Hの位置から照射したX線の照射領域の両端は、点I及び点Jである。X線照射領域の長尺領域の長手方向の長さFGおよびIJの値を、それぞれkとする。X線源10の移動距離dは、kより小さく設定される。
ここで、被検体20の関心部位の長尺領域の長手方向に沿った形状を図3、図4において線分31で表すと、n番目の撮影時のX線源10の位置(点E)とn+1番目の撮影時のX線源10の位置(点H)の中点Pを通り、線分EHに垂直な線分32上に位置する関心部位は、点Aで表される。点AからX線検出器12までの距離はsである。X線源10とX線検出器12との距離をLとすると、関心部位の点AからX線源10までの距離はL−sで表すことができる。
図4のように、点EにX線源10があるn番目の撮影の場合、関心部位の点Aの像は、X線画像上では点A”となる。点HにX線源10があるn+1番目の撮影の場合、関心部位の点Aの像は、X線画像上では点A’となる。よって、点A”と点A’とが一致するように、n番目のX線画像とn+1番目のX線画像をつなぎ合わせる必要がある。このとき、n番目のX線画像の点A”から端部Gまでの領域の画像は、n+1番目の画像の中央領域に含まれ、n+1番目のX線画像の点A’から端部Iまでの領域の画像は、n番目のX線画像の中央領域に含まれているので、重なり除去部16aは、これらの領域A”GとIA’をX線画像から除去する。
除去すべき領域A”Gの幅、および、領域IA’の幅を重なり除去部16aは、以下のように求める。まず、点Aと点A”の間隔をXとする。三角形AEHと三角形AA”A’は相似形であるので、間隔Xは、次の式(1)により算出できる。
X=s・d/(L−s) ・・・(1)
n番目とn+1番目の撮影のX線照射領域が重なり合う領域の両端は、n番目のX線照射領域の端部の点Gと、n+1番目のX線照射領域の端部の点Iの間の領域であり、この領域の幅をYとする。X線照射領域の端部の点Fと点Iの間の間隔はdであり、X線照射領域の幅FGおよびIJは、それぞれkであるので幅Yは、下式(2)により算出される。
Y=k−d ・・・(2)
ここでは、関心部位の点Aは、X線源10の位置(点E,点F)の中点Pを通る線分32上の点であるので、間隔Xおよび幅Yは、線分32に対して、左右対称である。よって、除去すべき領域A”Gの幅と、領域IA’の幅は等しく、下式(3)により算出される。
IA’=A”G=(Y−X)/2・・・(3)
重なり除去部16aは、上記式(1)〜(3)と、関心部位の位置AとX線検出器12との距離sを用いて、除去すべき領域A”Gの幅、および、領域IA’の幅を求める。点Aは、ここでは、n回目とn+1回目の撮像時のX線源10の位置(点E、点H)の中点Pを通る線分32上に位置する関心部位であるので、重なり除去部16aは、制御部30が設定したX線源10の位置(点E、点H)の座標を受け取り、中点Pの座標を求め、関心部位設定部16bが設定した関心部位の距離sの変化から、中点Pを通る線分32上の点Aにおける距離sを抽出する。抽出した距離sを用いて上記式(1)〜(3)を演算する。なお、上記式(1)〜(3)に用いるd、Lおよびkの値のうち、dおよびLは、制御部30が設定したX線源10の位置(点E、点H)の座標から求めた値を用いるか、もしくは、これらが予め定めた値である場合にはその値を用いる。kは、X線照射領域の幅FGおよびIJであり、X線検出器12の検出領域の幅に対応しているので、X線検出器12の検出領域のサイズにより予め定められた値を用いる。
図5は、重なり合う部分の除去前の、隣接するX線画像を示す図であり、図6は除去後の、隣接するX線画像を示す図である。重なり除去部16aは、図5に示すように、式(1)〜(3)で求めた幅(Y−X)/2の重なり合う部分をn回目およびn+1回目のX線画像の端部から除去した後、図6に示すように、両画像をつなぎ合わせることにより、点Aを接続位置とする長尺画像を作成できる。また、重なり合う部分を除去することにより、画像の端にある歪部分がカットされるため、歪の少ない長尺画像が得られる。重なり除去部16aは、上記処理を、X線照射領域が重なり合う領域ごとに行う。
このように、長尺領域の長手方向に沿った、被検体20の関心部位AとX線検出器12との距離sの変化が関心部位設定部16bにより設定されているため、重なり領域の点Aの重なり幅を高精度に求め、長尺画像を得ることができる。
また、図7に示すように、画像の端をカットして連結するのではなく画像の端をいわゆる「のりしろ」として残し、点Aの像A’と像A”が重なるようにn回目の画像とn+1回目の画像の端を重ね合わせて表示してもよい。この際、2枚の画像が重畳される領域は、2枚の画像の画素値を加算して表示してもよいし、2つの画像の画素値の平均値等の所定の処理を施した値を表示することも可能である。
また、上述した重なり除去部16aの処理では、2枚のX線画像の接続位置(点A)を、X線源10の位置(点E、点H)の中点Pを通る線分32上の関心部位の点Aとしているが、点Aの位置は、この位置に限定されるものではない。点Aは、2枚のX線画像の重なる領域内にあればよい。関心領域設定部16bは、体軸方向に沿った関心部位の距離sの変化を設定しているため、重なり除去部16aは、任意の位置の距離sを抽出して、画像の除去量を算出可能である。
<X線撮影装置の動作>
次に、本実施形態のX線撮影装置の動作を図8、図9のフローチャート等を用いて説明する。なお、図8、図9のフローチャートの動作は、制御部30および長尺画像生成部16によって実行されるが、これらの動作は、X線撮影装置に内蔵されるCPUが、予め定められたプログラムを読み込んで実行するソフトウエアによって実現することが可能である。また、ソフトウエアに限らず、ASICや、プログラマブルIC(例えばFPGA)等のハードウエアにより、制御部30および長尺画像生成部16の動作を実現することも可能である。
制御部30は、ステップ001(以下「S001」のように記す)において、図10のように被検体20の被検者情報(年齢と性別)の入力を操作者から受け付ける画面(画面例1)を画像表示部161に表示させ、入力部151を介して操作者から年齢と性別の入力を受け付けたならば、撮影動作の制御を開始する。なお、図10の画面例1には、被検者の身長および体重の入力を受け付ける領域も含まれるが、これらについては、必要に応じて、後のステップで受け付ける。また、被検者情報として、被検者20の名前やカルテの番号などの情報をさらに受け付ける構成にしてもよい。
つぎに、制御部30は、撮影条件の入力を操作者から受け付ける画面(不図示)を画像表示部161に表示させ、操作者が入力部151を介して長尺撮影モードを選択した場合には、撮影部位(上半身または下半身)の選択をさらに受け付ける(S002〜S003)。撮影部位(上半身または下半身)の選択は、撮影部位が上半身か下半身かにより体の厚みが異なるため、X線源10から照射するX線の強度を予め定めた異なる強度に設定するために受け付ける。さらに、制御部30は、撮影モード(低被曝モードまたは高精細モード)の選択を入力部151を介して操作者から受け付ける(S004)。低被曝モードは、長尺画像を構成する個々の画像の、長尺画像の長手方向の幅が大きく、つなぎ合わせる画像枚数が少ないため、撮影回数が少なく、低被曝となる撮影モードである。高精細モードは、撮影した複数画像の歪みの少ない中央領域のみを用いて長尺画像を構成するモードであり、つなぎ合わせる画像枚数が多いが、低被曝モードよりも歪みの少ない高精細な長尺画像が得られる。操作者は、診察に必要な画像の精度に応じていずれかの撮影モードを入力部151を介して選択する。
次にS005で、制御部30は、図11に示す画面例2を画像表示部161に表示させ、関心部位とX線検出器12との距離sの体軸方向についての変化の設定方法の選択を入力部151を介して操作者から受け付ける。図11の画面例では、4つの設定方法の中から一つを操作者が選択することができる。4つの設定方法は、以下の通りである。
1.テンプレート(複数のテンプレートから操作者が一つを選択する)、
2.手入力(操作者が手入力で距離sの体軸方向についての変化を入力する)、
3.測定(透視撮影により関心部位を測定することにより距離sの体軸方向の変化を測定する)、
4.測定+テンプレート(透視撮影画像とテンプレートとを重畳表示し、テンプレートの修正を受け付ける)
操作者は、上記1〜4のうちの一つの方法を選択する。
その後、制御部30は、比較的弱いX線を連続的にX線源10が被検体20に照射し、X線検出器12が検出したX線画像を動画(透視画像)で画像表示部161に表示する透視撮影を実行させ、操作者から長尺撮影の開始位置の設定を受け付ける(S006,S007)。このとき、操作者が入力部151を操作することにより、X線源10の位置、すなわち透視撮影する位置を任意に変更することができる。これにより、操作者は、透視画像を見ながら長尺撮影の開始すべき位置を決定し、入力部151を介して開始位置として設定する。開始位置は、制御部30内のメモリに格納される。開始位置が設定されたならば、さらに制御部30は透視撮影を継続させ、X線源10を移動させて操作者から長尺撮影の終了位置の設定を受け付ける(S008,S009)。受け付けた終了位置は、制御部30内のメモリに格納される。制御部30は、終了位置を受け付けたならば透視撮影を終了する。なお、ここでは、透視画像を表示しながら開始位置および終了位置の設定を受け付けたが、本発明はこの方法に限られるものではない。例えば、X線源10がX線照射領域を示すガイド光の照射装置を備えている場合には、S006,S008において、透視撮影の代わりにガイド光を被検体20に照射してもよい。操作者は被検体のガイド光の範囲によりX線の照射領域を視認することにより開始位置および終了位置を決定し、入力部151を介して制御部30に設定することができる。
つぎに、制御部30は、メモリからS007、S009で格納した開始位置と終了位置を読み出し、開始位置までX線源10を移動させる(S010)。そして、S003で受け付けた撮影部位(上半身または下半身)に対応する予め定められたX線照射強度で、S004で選択を受け付けた撮影モード(低被曝モードまたは高精細モード)の個々の画像幅(長尺画像の長手方向)に対応する予め定めた距離dずつX線源10を移動させ、それぞれの位置で撮影を行う(S011)。これにより、距離dごとにX線画像を取得し、長尺撮影が実行される。X線源10の位置が、メモリから読み出した終了位置に到達したならば、制御部30は長尺撮影を終了させる。長尺撮影で取得した複数枚のX線画像は、長尺画像生成部16に受け渡す。長尺画像生成部16は、受け取った画像を内蔵するメモリに格納する。
次に、制御部30は、長尺画像生成部16の関心部位設定部16bに、関心部位の距離sの変位の選択または入力を操作者から受け付けるように指示する。
関心部位設定部16bは、図9のS401、S101,S201で上述のS005で制御部30が操作者から受け付けた設定方法を判別し、図11の画面例で「1.テンプレート」の選択を受け付けている場合(S101)には、以下のように動作する。
関心部位設定部16bは、S102において、上述の図10の被検体情報の入力画面例1を画像表示部161に表示させ、被検体20の身長と体重の入力を操作者から受け付ける。そして、関心部位設定部16bは、受け付けた被検体の身長と体重、および、制御部10がS003で受け付けた撮影部位の組み合わせ、に対応する複数のテンプレートを、予め関心領域内のメモリに格納されているテンプレートのデータベースから読み出して、図12、図13の画面例3のように表示する(S103)。テンプレートは、関心部位(脊椎や下肢骨)とX線検出器12との距離sの値の、長尺画像の長手方向についての変化を曲線または線分の集合で示している。図12、図13の画面例の各テンプレートにおいて、縦軸は、長尺画像の長手方向(被検体20)の体軸方向であり、横軸は、天板の主平面に対する垂直方向である。
図12の3つのテンプレートは、S003で上半身が選択されていた場合に表示されるテンプレートの例であり、脊椎の湾曲の強さの異なる3種類のテンプレートが表示されている。これらテンプレートの脊椎の長さは、S102で操作者によって入力された身長に対応している。図13の3つのテンプレートは、S003で下半身が選択されていた場合に表示されるテンプレートの例であり、ひざの曲り具合の異なる3種類のテンプレートが表示されている。これらテンプレートの下肢骨の長さは、S102で入力された身長に対応している。
操作者は、図12または図13のように表示された複数のテンプレートの中から、被検体20の年齢や性別を考慮して、被検体20の実際の脊椎の湾曲やひざの曲り具合に最も近いテンプレートを選択する。関心部位設定部16bは、入力部151を介して、操作者によるテンプレートの選択を受け付ける。例えば、図12または図13の例では、画像表示部161に表示された画面上で、入力部151を介して、それぞれ真ん中のテンプレートが操作者から矢印によって選択され、関心部位設定部16bはこの選択を受け付けている。関心部位設定部16bは、選択を受け付けたテンプレートの示す距離sの長手方向の変化を重なり除去部16aに設定する。
重なり除去部16aは、S012において制御部30が長尺撮影によって取得した複数の画像を、長尺画像生成部16のメモリから読み出し、上述の式(1)〜(3)を用いて、隣り合う画像が重なり合う領域ごとに、重なり合う幅を算出し、重なり合う領域を除去し、接合する(S501〜S502)。これにより、S501〜503において、関心部位設定部16bに設定された距離sの変化から、画像の重なり合う領域ごとに、関心部位の点の距離sをそれぞれ抽出し、上述の式(1)〜(3)を用いて、画像の重なり合う領域の幅を求め、重なり合う領域をそれぞれ除去して画像を接合する。具体的には、S501において、重なり除去部16aは、上述のS011の長尺撮影において各画像を撮影した際のX線源10の長尺の長手方向の位置、距離d、および、X線源10とX線検出器12の距離Lを受け取る。そして、n回目とn+1回目の撮影時のX線源10の位置の中点Pの位置を求めて、その中点Pを通る線分32と、S103で選択されたテンプレートの曲線(または線分)の交点を点Aとする(図3参照)。点Aの位置のテンプレートの距離sを、関心部位設定部16bに設定されたテンプレートの距離sの変化から抽出する。重なり除去部16aは、抽出した距離sと、上記受け取った距離d、Lと、予め定められているX線画像の幅kと、上述の式(1)〜(3)を用いて、n回目とn+1回目のX線画像の除去すべき領域(IA’、A”G)の幅を算出する。算出した除去すべき領域を除去し、n回目とn+1回目のX線画像を接合する。この処理を、すべてのX線画像の重なり領域に行うことにより、長尺画像を生成し、表示する(S503)。
このように被検体の身長や体重ごとに予め用意されたテンプレートを選択することにより、操作者は、容易にかつ短時間に関心部位のX線検出器12との距離sの変化を入力することができる。
次に、上述のS005において制御部30が、画面例1の「2.手入力」の選択を受け付けている場合について説明する。関心部位設定部16bは、図9のフローのS401,S101,S201により、上記「2」が選択されていることを判別したならば、S202に進み、上述のS007,S009で制御部30が受け付けた長尺撮影の開始位置と終了位置とを読み出し、S203に進んで図14、図15のように、関心部位(脊椎や下肢骨)とX線検出器12との距離sの変化を、操作者が手入力するための画面(画面例4)を画像表示部161に表示させる。この入力用の画面は、長尺画像の長手方向と、天板の主平面に対する垂直方向とを2軸とする二次元画像であり、S202で読み込んだ開始位置と終了位置をそれぞれ示す線141,142が表示されている。開始位置から終了位置までの範囲にわたって、操作者は、被検体20の関心領域(脊椎や下肢骨)とX線検出器12との距離sの長手方向についての変化を示す線143を、入力部151を介して手入力で画面上に描くことにより入力する。例えば、画像表示部161がタッチパネルである場合には、指やペンで画面をなぞることにより線を入力することができる。また、ポインティングデバイスであるタッチペンやマウス等により画面上に線を入力してもよい。
関心部位設定部16bは、入力を受け付けた線143の示す距離sの長手方向の変化を重なり除去部16aに設定する。これを受けて重なり除去部16aは、上述のS501〜503を実行し、長尺画像を生成し、表示する。S501〜S503の処理については、すでに説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
このように、操作者が距離sを示す線143を手入力することにより、操作者の経験に基づいた、関心部位の距離sの変化を入力することができるという利点がある。よって、例えば、通常のテンプレートでは対応することが難しい被検体20の場合にも対応することができ、精度の高い長尺画像を生成できる。
次に、上述のS005において制御部30が、画面例1の「3.測定」の選択を受け付けた場合のフローについて説明する。関心部位設定部16bは、図9のフローのS401,101,201により上記「3」が選択されていることを判別したならば、S302で図16に示す画面例5を画像表示部161に表示させる。これにより、操作者に、被検体20を側面から透視撮影するように促す。これを受けて操作者は、立位の被検体20に対して、90°横向きになるように促し、体の側面、即ち、関心部位の距離sが測定可能な画像が撮影可能な面を、X線源10に向けて立ってもらうように促す。
次に、関心領域設定部16bは、S303に進み、上述のS007とS009で格納した撮影の開始位置と終了位置をメモリから読み出す。そして、関心領域設定部16bは、制御部30に指示し、制御部30の制御下でX線源10等を開始位置まで移動させ、透視撮影を行いながら終了位置まで移動させる(S304、305)。これにより、関心領域設定部16bは、被検体を側面方向から撮影した透視画像を取得し、透視画像に予め定めた画像処理を施して、上記開始位置から終了位置までの脊椎や下肢骨の位置を抽出し、脊椎や下肢骨からX線検出器12までの距離sを画像の長手方向について算出する。画像処理の方法として、例えば、透視画像を二値化処理して骨の部位を抽出した後、骨の中で長手方向に長い脊椎や下肢骨を抽出し、天板21の主平面に垂直な方向について、骨の中心位置を抽出し、その抽出位置とX線検出器12との距離sを予め定めた数式により算出する方法を用いることができる。これにより、関心部位設定部16bは、被検体20について測定した透視画像から長尺領域の長手方向に沿った、関心部位の距離sの変化を算出することができる。
関心部位設定部16bは、算出した距離sの長手方向の変化を重なり除去部16aに設定する。これを受けて重なり除去部16aは、上述のS501〜503を実行し、長尺画像を生成し、表示する。S501〜503の処理については、すでに説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
このように、被検体20の側面方向から測定した透視画像から、距離sの変化を算出することにより、精度よく距離sの変化を求めることができる。よって、精度の高い長尺画像を生成できる。また、距離sの変化を、操作者の選択や入力に依存することなく画像処理により算出できるため、操作者が変わっても常に高精度に長尺画像を生成できる。
次に、上述のS005において制御部30が、画面例1の「4.測定+テンプレート」の選択を受けつけた場合のフローについて説明する。関心部位設定部16bは、図9のフローのS401により上記「4」が選択されていることを判別したならば、上述のS302〜S305と同様に、図16に示す画面例5を画像表示部161に表示させ、操作者に、被検体20を側面から透視撮影するように促した後、S007とS009で格納した撮影の開始位置と終了位置をメモリから読み出し、X線源10等を開始位置から終了位置まで移動させ、透視撮影を行う(S402〜S405)。これにより、関心領域設定部16bは、被検体を側面方向から撮影した透視画像を取得する。
つぎに、関心部位設定部16bは、上記S102〜S103と同様に、図10の被検体情報の入力画面例2を画像表示部161に表示させ、被検体20の身長と体重の入力を操作者から受け付ける(S406)。関心部位設定部16bは、受け付けた被検体の身長と体重、および、制御部10がS003で受け付けた撮影部位の組み合わせ、に対応する複数のテンプレートを、予め関心領域内のメモリに格納されているテンプレートのデータベースから読み出して、図12、図13の画面例3のように表示し、操作者からテンプレートの選択を受け付ける(S407)。
つぎに、関心領域設定部16bは、S403〜S404で取得した開始位置から終了位置まで撮影した透視画像を静止画にした画像と、S407で選択を受け付けたテンプレートとを図17の画面例6のように重畳した画像を生成し、画像表示部161に表示させる(S408)。
そして、関心領域設定部16bは、図17の画面例6上で、テンプレートの線の修正を操作者から受け付ける。テンプレートの線は、関心部位(脊椎や下肢骨)とX線検出器12との距離sの値の変化を示す線であり、この線を、透視画像の関心部位(脊椎や下肢骨)と一致させることにより、実際の被検体20の関心部位の形状に対応した距離sの変化を設定することができる。テンプレートの線の修正は、操作者による入力部151のタッチペン等の操作を介して、関心部位設定部16bが受け付ける。
関心部位設定部16bは、修正を受け付けたテンプレートの示す距離sの長手方向の変化を重なり除去部16aに設定する。これを受けて重なり除去部16aは、上述のS501〜S503を実行し、長尺画像を生成し、表示する。S501〜S503の処理については、すでに説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
このように、被検体20の側面方向から測定した透視画像とテンプレートとを重畳表示した画像を表示し、テンプレートの修正を受け付けることにより、実際の被検体20の関心部位の形状に対応した距離sを設定することができる。よって、精度の高い長尺画像を生成できる。しかも、透視画像を画像処理する必要がないため、少ない演算量で実際の被検体20の関心部位の形状に対応した距離sを設定することができる。
なお、上述の実施形態では、「4.測定+テンプレート」を選択した場合に、テンプレート上の関心部位の距離に対して補正を行うとしたが、「1.テンプレート」を選択した場合にも、テンプレートの形状の修正を操作者から受け付ける構成にすることも可能である。
また、上述の実施形態では、X線源10の移動をX線源制御部11が制御し、X線検出器12の移動をX線検出器制御部13が制御し、制御部30が両者の移動を同期させるように制御する構成であったが、本発明は、この構成に限られるものではない。例えば、C字型アーム等の保持部材にX線源10とX線検出器12を対向するように搭載し、アームを被検体20に沿って移動させることにより、S006〜S012の動作や、S404〜S405、S304〜S305の動作を行わせることも可能である。これにより、X線源10とX線検出器12の位置を同期させて容易に被検体20に沿って移動させることができる。
また、上記S302においては、立位の被検体20自身が横向きになるように移動し、X線源10を被検体20の側面に向けたが、本発明の構成はこの構成に限られるものではない。例えば、上述のようにC字型アーム等の保持部材にX線源10とX線検出器12を対向して搭載した構成にすることにより、被検体20を移動させることなく、X線源10とX線検出器12との保持部材を、被検体20の体軸周りに90°回転させ、被検体20を側面から撮影することができる。
上述の実施形態では、X線撮影装置について説明したが、本発明は、別のX線撮影装置で撮影された複数のX線画像を読み込んで長尺画像を生成する画像処理装置を構成することも可能である。具体的には、図1の長尺画像生成部16と入力部151を備える画像処理装置を構成すればよい。
10…X線源、11…X線源制御部、12…X線検出器、13…X線検出器制御部、14…画像記憶部、16…長尺画像生成部、16a…重なり除去部16a…関心部位設定部、20…被検体、21…天板、151…入力部、161…画像表示部、A…関心部位の点

Claims (11)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、
    このX線源に対向配置されたX線検出器と、
    このX線検出器と前記X線源との間に前記被検体を配置する天板と、
    前記X線源と前記X線検出器とを、前記天板に対して相対的に、前記天板に平行に、かつ前記被検体の体軸方向に移動させ、前記被検体の体軸方向に沿った所定の長尺領域を分割した複数の領域に、前記X線源からそれぞれX線を照射させ、前記被検体を透過したX線を前記X線検出器で検出させて前記複数の領域に対応する複数のX線画像を出力させる制御部と、
    前記複数のX線画像を接合して長尺画像を得る長尺画像生成部と、を有し、
    前記制御部は、前記複数の領域を、隣り合う部分が一部重なり合うように設定し、
    前記長尺画像生成部は、前記複数の領域が重なり合う位置において前記被検体の関心部位と前記X線検出器との距離に基づいて前記X線画像の重なり合う部分を除去する重なり除去部と、
    前記重なり除去部に、前記長尺領域の長手方向に沿った前記被検体の関心部位の前記距離の変化を設定する関心部位設定部と、を備える、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、操作者による、前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化の入力または選択を受け付ける入力部を備える、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項2に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、前記長尺画像の長手方向と、前記天板の主平面に対する垂直方向とを2軸とする二次元画像を前記入力部に表示させ、前記二次元画像によって前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化を表示する、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項3に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、前記二次元画像上に被検体の生体情報に基づいて予め定めておいた複数種類の前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化を表す複数のテンプレートを表示し、
    前記入力部は、前記操作者による前記複数種類のテンプレートの選択を受け付ける、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  5. 請求項3に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、前記二次元画像上に被検体の生体情報に基づいて予め定めておいた前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化を表すテンプレートを表示し、
    前記入力部は、前記操作者による、前記テンプレートの表す前記関心部位の前記距離の補正を受け付ける、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  6. 請求項3に記載のX線撮影装置において、
    前記入力部は、前記二次元画像上で操作者による前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化を表す線の入力を受け付ける、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  7. 請求項3に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、前記二次元画像上に、前記関心部位の前記距離が判断可能な方向から予め撮影しておいた前記被検体のX線画像と、前記被検体の生体情報に基づいて予め定めておいた前記長尺領域の長手方向に沿った前記距離の変化を表す、1以上のテンプレートとを重畳表示する、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  8. 請求項7に記載のX線撮影装置において、
    前記入力部は、前記操作者による前記テンプレートの表す前記関心部位の前記距離の補正を受け付ける、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  9. 請求項8に記載のX線撮影装置において、
    前記長尺画像生成部は、前記二次元画像上に、前記関心部位の前記距離が、判断可能な方向から予め撮影しておいた前記被検体のX線画像と、
    前記X線画像から画像処理により抽出した、前記X線画像に含まれる前記関心部位の前記長尺領域の長手方向に沿った変化を表す線とを重畳表示する、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  10. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記重なり除去部は、前記関心部位設定部が設定した、前記長尺領域の長手方向に沿った前記関心部位の前記距離の変化から、前記制御部が設定した前記複数の領域が重なり合う位置における前記距離を抽出し、抽出した前記距離を用いて前記X線画像の重なり合う部分を求める、
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  11. 予め撮影された、被検体の体軸方向に沿った所定の長尺領域を分割した複数の領域を撮影した複数のX線画像を読み込んで、読み込んだ複数のX線画像を接合して長尺画像を得る長尺画像生成部を有し、
    前記X線画像は、隣り合う画像同士の一部が重なり合うように撮影され、
    前記長尺画像生成部は、
    前記複数の領域が重なり合う位置において、前記被検体の関心部位と、前記X線画像の撮影に用いたX線検出器との距離に基づいて、前記X線画像の重なり合う部分を除去する重なり除去部と、
    前記重なり除去部に、前記長尺領域の長手方向に沿った前記被検体の関心部位の前記距離の変化を設定する関心部位設定部と、を備える、
    ことを特徴とするX線画像処理装置。
JP2014102564A 2014-05-16 2014-05-16 X線撮影装置およびx線画像処理装置 Pending JP2015217109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102564A JP2015217109A (ja) 2014-05-16 2014-05-16 X線撮影装置およびx線画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014102564A JP2015217109A (ja) 2014-05-16 2014-05-16 X線撮影装置およびx線画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015217109A true JP2015217109A (ja) 2015-12-07

Family

ID=54777063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014102564A Pending JP2015217109A (ja) 2014-05-16 2014-05-16 X線撮影装置およびx線画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015217109A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108652653A (zh) * 2018-05-28 2018-10-16 上海联影医疗科技有限公司 拍摄医学影像的方法、装置、医学影像系统及存储介质
CN111093508A (zh) * 2017-09-26 2020-05-01 株式会社岛津制作所 医用x射线图像处理装置和x射线图像摄影装置
CN112243359A (zh) * 2018-05-28 2021-01-19 上海联影医疗科技股份有限公司 拍摄x射线图像的系统和方法
CN112472109A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 通用电气精准医疗有限责任公司 校准方法及x射线成像系统
JP7392478B2 (ja) 2020-01-10 2023-12-06 コニカミノルタ株式会社 拡大倍率算出装置、長尺撮影システム、プログラム及び拡大倍率算出方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070012880A1 (en) * 2005-06-23 2007-01-18 Sultan Haider Method and apparatus for acquisition and evaluation of image data of an examination subject
JP2011024702A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Toshiba Corp X線撮影システム及び被検体支持装置
JP2012152436A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fujifilm Corp 撮影用補助具および放射線画像撮影方法
JP2013106708A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Toshiba Corp 医用画像診断装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070012880A1 (en) * 2005-06-23 2007-01-18 Sultan Haider Method and apparatus for acquisition and evaluation of image data of an examination subject
JP2011024702A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Toshiba Corp X線撮影システム及び被検体支持装置
JP2012152436A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fujifilm Corp 撮影用補助具および放射線画像撮影方法
JP2013106708A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Toshiba Corp 医用画像診断装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111093508A (zh) * 2017-09-26 2020-05-01 株式会社岛津制作所 医用x射线图像处理装置和x射线图像摄影装置
CN111093508B (zh) * 2017-09-26 2023-02-17 株式会社岛津制作所 医用x射线图像处理装置和x射线图像摄影装置
CN108652653A (zh) * 2018-05-28 2018-10-16 上海联影医疗科技有限公司 拍摄医学影像的方法、装置、医学影像系统及存储介质
CN112243359A (zh) * 2018-05-28 2021-01-19 上海联影医疗科技股份有限公司 拍摄x射线图像的系统和方法
US20210077049A1 (en) * 2018-05-28 2021-03-18 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. Systems and methods for taking x-ray images
EP3809970A4 (en) * 2018-05-28 2021-06-30 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. SYSTEMS AND METHODS FOR ACQUISITION OF X-RAY IMAGES
CN108652653B (zh) * 2018-05-28 2022-03-25 上海联影医疗科技股份有限公司 拍摄医学影像的方法、装置、医学影像系统及存储介质
US11622740B2 (en) * 2018-05-28 2023-04-11 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. Systems and methods for taking X-ray images
CN112472109A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 通用电气精准医疗有限责任公司 校准方法及x射线成像系统
JP7392478B2 (ja) 2020-01-10 2023-12-06 コニカミノルタ株式会社 拡大倍率算出装置、長尺撮影システム、プログラム及び拡大倍率算出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5600272B2 (ja) 放射線撮影装置および方法並びにプログラム
JP5549595B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2015217109A (ja) X線撮影装置およびx線画像処理装置
JP6264589B2 (ja) X線撮影装置
US20170112460A1 (en) Method and system for configuring an x-ray imaging system
US10660592B2 (en) Method for generating a 3D data set complete in the central layer for volume reconstruction and cone-beam C-arm X-ray apparatus for performing the method
JP2018121745A (ja) X線撮影装置
WO2013031718A1 (ja) X線診断装置及びx線診断用のステント
US10733792B2 (en) Method and apparatus for user guidance for the choice of a two-dimensional angiographic projection
JP6670509B2 (ja) コンピュータ断層撮像システムの造影方法
EP3206183A1 (en) Method and apparatus for user guidance for the choice of a two-dimensional angiographic projection
JP2010233875A (ja) 放射線画像撮影装置、生検装置、放射線画像撮影方法及び生検方法
JP6157919B2 (ja) X線診断装置
US10245001B2 (en) Generation of a three-dimensional reconstruction of a body part by an X-ray machine
US20170273652A1 (en) Image processing device, radiographic imaging system, image processing method, and non-transitory computer readable medium
JP6356623B2 (ja) 画像処理装置、方法、及びプログラム
JP2012075862A5 (ja)
JP6336271B2 (ja) 検眼鏡の改良
JP2021177157A5 (ja)
JP6921036B2 (ja) レーザ較正装置、その較正方法、及びレーザ較正装置を含む画像入力装置
JP2017169715A (ja) 画像処理装置、放射線画像撮影システム、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US20160055639A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program
JP2014190800A (ja) 3次元計測方法および3次元計測装置
JP7121534B2 (ja) 撮影制御装置、放射線撮影システム、撮影制御方法及びプログラム
JP2010169636A (ja) 形状測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180807