JP6336271B2 - 検眼鏡の改良 - Google Patents

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Description

本発明は、検眼鏡の改良に関し、特に、検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正の判定に関する。
検眼鏡は、一般に、光線源から対象者の眼に光線を向け、対象者の眼の一部から反射した光線を光線検出器で集めるためのシステムを具える。多くの光学要素及び走査要素が、光線を向け且つ集めるのに一般的に使用され、集められた光線を使用して、対象者の眼の一部分、多くの場合、対象者の眼の網膜の表示を形成する。眼の3次元的な特質、光学要素及び走査要素の固有な特性、及びこのような検眼鏡で使用される通常の動作モードにより、検眼鏡によって生成される眼の表示に歪みが導入される可能性がある。このような表示の歪みは、対象者の眼の一部の外観の大きさ、構造及び位置を正確に判定することや、検眼鏡による眼の表示と他の装置を用いて取り込まれる眼の表示とを比較することを難しくする。これにより、眼の健康状態を診断し治療するのが困難につながる可能性がある。
本発明の第1の態様によれば、検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定する方法が提供されており、この方法が、
(i)検眼鏡及び眼のモデルを具えるシステムの光学的記述を構築するステップと、
(ii)眼のモデルの表面にシステムを通して光線を通過させるステップと、
(iii)表面における光線の実測値を計算するステップと、
(iv)光線に関するシステムの水平方向の走査角度及び垂直方向の走査角度を判定するステップと、
(v)システムの水平方向の走査角度及び垂直方向の走査角度を用いて、表面における前記の期待値を計算するステップと、
(vi)複数のさらなる光線について、ステップ(ii)乃至(v)を繰り返すステップと、
(vii)表面における光線の実測値と表面における光線の対応する期待値とを比較して、検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップと、
を具える。
本システムを通過する光線は、検眼鏡及び眼によって歪みを生じ、眼の表面におけるこれらの光線の実測値は、「歪みを伴った」測定値である。眼の表面における光線の期待値は、システムの水平方向の走査角及び垂直方向の走査角を用いて計算され、「歪みの無い」測定値である。このため、実測値及び期待値を比較することによって、矯正を判定し得る。
矯正は、検眼鏡の眼の表示における幾何学的な歪みに関する。矯正は、検眼鏡の眼の表示における角度幾何学的な歪みに関する。矯正は、検眼鏡の眼の表示における空間幾何学的な歪みに関する。矯正は、検眼鏡の眼の表示における角度及び空間幾何学的な歪みに関する。
検眼鏡及び眼のモデルを具えるシステムの光学的記述の構築が、検眼鏡の光学的経路の特性を判定するステップと、眼のモデルの光学的経路の特性を判定するステップと、光学的経路の特性を結び付けて、前記システムの光学的経路の特性を与えるステップと、を具える。検眼鏡の光学的経路の特性を判定するステップが、光学的経路効果を有する検眼鏡の構成要素を確かめるステップと、検眼鏡の構成要素の順序を確かめるステップと、時間とともに各構成要素の光学経路の特性を記述する数学的関数を確立するステップと、構成要素の光学経路特性を順番に結合して検眼鏡の光学経路特性を与えるステップとを具える。眼のモデルの光学的経路の特性を判定するステップが、光学的経路効果を有する眼のモデルの構成要素を確かめるステップと、眼のモデルの構成要素の順序を確かめるステップと、各構成要素の光学経路の特性を記述する数学的関数を確立するステップと、構成要素の光学経路特性を順番に結合して検眼鏡の光学経路特性を与えるステップとを具える。
眼のモデルの表面は、眼のモデルの網膜表面とし得る。
眼のモデルの表面に前記システムの記述を通して複数の光線を通過させるステップが、光線追跡システムを使用するステップを具える。光線追跡システムは、Zemaxといった市販の光線追跡システムとし得る。この光線追跡システムを使用するステップが、光線追跡システムの中に前記システムの光学的記述をロードするステップと、それぞれの前記光線に関して前記システムを通して経路を判定するステップとを具える。
表面における各光線の実測値を計算するステップが、各光線が前記表面と交差する点の座標を計算するステップを具える。
光線に関する水平走査角度を判定するステップが、光線を生成するよう使用される検眼鏡の水平走査要素の角度位置を確かめるステップと、これを用いて光線に関する水平走査角度を計算するステップとを具える。光線に関するシステムの垂直走査角度を判定するステップが、光線を生成するよう使用される検眼鏡の垂直走査要素の角度位置を確認するステップと、これを用いて光線に関する垂直走査角度を計算するステップとを具える。
表面における各光線の期待値を計算するステップが、前記システムの前記水平方向の走査角及び前記垂直方向の走査角を用いて、各光線が前記表面と交差する点の座標を計算するステップを具える。
検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップが、前記眼のモデルの表面における前記光線の対応する期待値に、前記眼のモデルの表面における前記光線の実測値をマッピングする解析的な変形を得るステップを具える。検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップが、補正用参照テーブル(LUT)を構築するステップを具えており、補正用参照テーブルが、複数の光線について、前記眼のモデルの前記表面における前記光線の対応する予想される位置に対する、前記眼のモデルの前記表面における前記光線の実際の位置を具える。
光線は、検眼鏡の複数の画素のそれぞれについて、少なくとも1の光線を具える。表面における光線の実測値を計算するステップが、複数の画素のそれぞれについて少なくとも1の光線の表面と交差する点の座標を計算するステップを具える。複数の画素のそれぞれに関する少なくとも1の光線は、各画素の中心点での光線とし得る。表面における光線の期待値を計算するステップが、システムの水平方向の走査角及び垂直方向の走査角を用いて、複数の画素のそれぞれに関する少なくとも1の光線の表面と交差する点の座標を計算するステップを具える。
本方法は、さらに、眼のモデルの複数の非ゼロの凝視角に関して検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップを具える。各非ゼロ凝視角について、本方法は、さらに、眼のモデルの中心窩位置を用いて凝視角を測定するステップを具える。複数の非ゼロ凝視角のそれぞれについて矯正LUTを構成し得る。
本システムの検眼鏡は、1つの現実の検眼鏡を表現でき又は総て同じ光学的特性を有し又は有することを意味する複数の現実の検眼鏡を表現し得る。本システムの検眼鏡は、修正された検眼鏡、例えば、その構築の前にテストすべき検眼鏡を表現し得る。
本発明の第2の態様によれば、実行されるときに、本発明の第1の態様に係る方法を実施するコンピュータプログラムが提供される。
本発明の第3の態様によれば、実行されるときに、本発明の第1の態様に係る方法を実施するプログラム命令を記憶するコンピュータ可読な媒体が提供される。
本発明の第4の態様によれば、検眼鏡を用いて取得された眼の表示の歪みを矯正する方法であって、本発明の第1の態様に係る方法を用いて検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を得るステップと、矯正を用いて、取得された眼の表示のポイントを、矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップと、を具える方法が提供される。
眼の表示は、眼の網膜表示を具え得る。検眼鏡における眼の表示の歪みのための矯正を得るステップが、本発明の第1の態様に係る方法を実行するステップを具える。検眼鏡における眼の表示の歪みのための矯正を得るステップが、第三者(機関)が本発明の第1の態様に係る方法を実行するステップと、第三者(機関)から矯正を受け取るステップとを具える。
矯正の使用は、分析的変形を用いて、取得された眼の表示のポイントを矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップを具える。矯正を使用して取得された眼の表示のポイントを矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップが、矯正された眼の表示の対応するポイントの位置に対する取得された眼の表示の各ポイントの位置を具える矯正LUTを用いるステップを具える。矯正を用いて、取得された眼の表示のポイントを、矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップが、取得された眼の表示の複数の画素のそれぞれのポイントについて、矯正された眼の表示の対応するポイントの位置に対する取得された眼の表示の画素の特定を具える矯正LUTを用いるステップを具える。
さらに、本方法は、取得された眼の表示の中心窩位置を用いて凝視角を測定するステップと、凝視角についての矯正LUTを選択するステップと、選択された矯正LUTを用いて、取得された眼の表示のポイントを矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップとを具える。
さらに、本方法は、既知の画像投影法のうちの1つを用いて、3次元の矯正された眼の表示を2次元の矯正された眼の表示に変換する変換するステップを具える。画像投影法は、ステレオ投影法とすることができる。画像投影法は、3次元表示から2次元表示に角度を保存する、等角画像投影法とすることができる。画像投影法は、3次元表示から2次元表示に距離を保存する、正距投影法とすることができる。画像投影法は、3次元表示から2次元表示に面積を保存する、面積保存写像法とし得る。
3次元表示から2次元表示に矯正された眼の表示を変換するステップは、3次元表示のデータ補間又は2次元表示のデータ補間を具える。
2次元の矯正された眼の表示を使用して、眼の外観の測定値を計算し得る。この測定値は、外観の寸法、座標、弧長、面積及び角度を具える。このような外観の測定値を、疾病/外傷のアーチファクトの分類及び長手方向のトラッキングに使用し、取得された眼の表示間の相互関係、診断法及び治療計画を改善し得る。また、他の眼の取り込み手段との有意な比較が可能であり、多数の画像処理手段に対して、外観の寸法、位置等の相関性のある測定値が可能となる。
本発明の第5の態様によれば、本発明の第4の態様の方法を用いて取得される矯正された眼の表示が提供される。
本発明の第6の態様によれば、実行されるときに、本発明の第4の態様の方法を用いて実施されるコンピュータプログラムが提供される。
本発明の第7の態様によれば、実行されるときに、本発明の第4の態様の方法を用いて実施されるプログラム命令を記憶するコンピュータ可読な媒体が提供される。
本発明の第8の態様によれば、本発明の第2の態様に係るコンピュータプログラム及び/又は本発明の第6の態様に係るコンピュータプログラムを具える検眼鏡が提供される。
ここで、添付図面を参照し、単に例として本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の第8の態様に係る検眼鏡の概略図である。 図2は、本発明の第1の態様の方法を示すフローチャートである。 図3は、本発明の第4の態様の方法を示すフローチャートである。
図1を参照すると、検眼鏡10が検眼鏡の一例であり、患者の眼の網膜の一部の表示といった患者の眼の表示を取り込むよう使用する場合に、取り込まれた表示の中に歪みが導入される。検眼鏡10は、コリメート光の光源12、第1の走査要素14、第2の走査要素16、走査補償手段18及び走査移動手段20を具える。コリメート光の光源12は、ビーム光13を第1の走査要素14に向ける。これにより、第1の垂直な方向に、(光線A、B及びCで示す)ビームのスキャンを生成する。このビームは、走査補償手段18への入射光であり、そこから第2の走査要素16に反射する。これにより、第1の水平な方向に、ビームのスキャンを生成する。このビームは、走査移動手段20への入射光であり、2つの焦点を有し、第2の走査要素16が第1の焦点に設けられ、患者の眼22が第2の焦点に設けられる。走査移動手段20への入射光である第2の走査要素16からのビームは眼22に向けられ、眼の網膜の一部に作用する。検眼鏡10の構成要素は、見掛けの点光源から網膜への入射ビームの2次元の走査を与えるよう結合する。入射ビームが網膜部にわたって走査されると、網膜部から反射して、検眼鏡10の構成要素を通って戻るように伝えられ、1又はそれ以上の検出器(図示せず)によって受信される反射ビームを生成する。
網膜表示を受け取るために、入射ビームが、ラスター走査パターンで眼22の網膜部にわたって走査され、互いに垂直に動作する第1及び第2の走査要素14、16によって生成される。第1及び第2の走査要素が連続的に動作し、走査開始時間から走査停止時間まで、網膜部に向けて連続的な入射ビームを発生し網膜部から連続的な反射ビームを発生する。検出器は、走査を通して、例えば、30nsといった所定の時間間隔にわたって反射ビームを記録又はサンプリングするよう動作する。各時間間隔の間、入射ビームが網膜部の一部にわたって走査され、網膜部のその部分からの反射ビームが記録され且つ網膜部のその部分に関連する画素に割り当てられる。その結果、画素化した網膜部の表示を得る。
検眼鏡10では、光学要素及び走査要素14、16、18及び20の固有の特性(及び眼の3次元特性)により、瞳孔面での走査角度は一様ではない。検眼鏡10の通常の動作モードでは、走査のそれぞれの時間間隔でカバーされる角度、ひいては各時間間隔で走査される網膜部の部分は、網膜の弧長に対して非線形であるため、非一様な画素で構成される取り込まれた網膜部の表示に歪みが生じる。画素は、角度的又は空間的拡がりにおいて一致せず、実際の網膜部と比較した場合に、取り込まれた網膜部の表示に非線形性又は歪みを導入する。取り込まれた表示の幾何学的形状は、検眼鏡の反射ビーム及び角度的な走査パターンのサンプリングの時間間隔で判定される。
検眼鏡10は、実行されるときに、検眼鏡における網膜の表示の歪みの矯正を判定する方法を実施するコンピュータプログラム(図示せず)を具え、さらに、実行されるときに、検眼鏡を用いて取り込まれた網膜の表示の歪みの矯正を判定する方法を実施するコンピュータプログラム(図示せず)を具える。検眼鏡10における網膜の表示の歪みの矯正は、図2に示すように以下のようにして判定される。検眼鏡10及び眼のモデルを具えるシステムの光学的記述が構築される(ステップ30)。眼のモデルは、多くの標準的な眼のモデルのいずれかとすることができる。検眼鏡10及び眼のモデルの光学経路の特性が判断且つ結合され、システムの光学経路の特性を与える。検眼鏡10の光学経路の特性が、光学経路効果を有する検眼鏡10の構成要素を確かめ、検眼鏡10の構成要素の順序を確かめ、時間とともに各構成要素の光学経路の特性を記述する数学的関数を確立し、構成要素の光学経路特性を順番に結合して検眼鏡10の光学経路特性を与えることによって、判定される。眼のモデルの光学経路特性は、眼についての情報から知ることができ、又は検眼鏡10と同じような方法で判定できる。
そして、光線は、システムの光学的記述を通過し、眼のモデルの表面、このケースでは、眼のモデルの網膜表面に進む(ステップ32)。これは、Zemax光線追跡システムの中にシステムの光学的記述をロードし、光線がシステムを通る経路を判定することによって達成される。光線は、検眼鏡10における取り込まれた網膜表示の画素の中心点に対応するように選択される。光線追跡は、検眼鏡及び眼のモデルの光学経路全体に沿って出会う総ての反射及び屈折等及び検眼鏡の走査プロセスを考慮に入れる。
そして、網膜表面での光線の実測値が、網膜表面が光線と交差する点の座標を計算することによって計算される(ステップ34)。この座標は、網膜表面のx、y座標又は球面座標とすることができる。光線の交点の座標を含むデータファイルが、Zemax光線追跡システムによって生成される。
そして、光線に関するシステムの水平走査角度及び垂直走査角度が、光線を生成する検眼鏡10の水平走査要素16の角度位置及び垂直走査要素14の角度位置を確認することによって判定され(ステップ36)、これらを用いて光線に関する走査角度を計算する。網膜表面での光線の期待値が、システムの水平走査角度及び垂直走査角度を用いて計算され(ステップ38)、網膜表面と光線との交点の座標を計算する。
そして、さらなる複数の光線に関して、ステップ32乃至38が繰り返される(ステップ40)。光線は、検眼鏡10の取り込まれた網膜表示のさらなる画素の中心点に対応するように、選択される。
そして、網膜表面での光線の実測値又は「歪みを有する」測定値が、網膜表面での光線の対応する期待値又は「歪みの無い」測定値と比較され、システムのひいては検眼鏡10の光学的記述の網膜表示の歪みの矯正を判定する(ステップ42)。光線追跡からのデータファイルがMatlabで解析され、網膜表面での光線の対応する期待値に網膜表面での光線の実測値をマッピングする解析的な変形を具える矯正を生成し、網膜表面の画素の光線の対応する期待値の位置に対する画素の識別を、各画素について、具える矯正LUTを構築する。
そして、検眼鏡10を用いて取り込まれた網膜表示を、図3に示すように矯正することができる。使用すべき矯正は、上記の方法を用いて取得される(ステップ50)。そして、矯正を使用して、矯正された網膜表示の対応するポイントに、取得された網膜表示のポイントをマッピングする(ステップ52)。矯正LUTを使用して、矯正された網膜表示の対応するポイントに、取得された網膜表示のポイントをマッピングする。
網膜表示の矯正方法は、さらに、取得された網膜表示の中心窩位置を用いて凝視角を測定するステップと、凝視角に関する矯正LUTを選択するステップと、選択された矯正LUTを用いて、矯正された網膜表示の対応するポイントに取得された網膜表示のポイントをマッピングするステップとを具える。
網膜表示の矯正方法は、さらに、例えば、等角ステレオ投影法といった既知の画像投影法のうちの1つを用いて、2次元矯正表示に3次元矯正網膜表示を変換するステップを具える。ステレオ投影は、眼の中央に位置し光学軸に直交する平面に、矯正された網膜表示の座標をマッピングする。数学的に、この投影は、以下の式を用いて、2次元デカルト座標系(Y,Z)に、矯正された網膜表示の3次元デカルト座標系(x,y,z)を変換する。
Figure 0006336271
ここで、Rは、眼の半径(一般に、R=12mm)である。3次元球面矯正網膜表示のグリッドは、投影面の正方グリッドに明確に投影しないため、何らかの補間又はピクセルビニングが必要である。ステレオ投影されたデータの線形補間が実行され、同数の水平及び垂直画素から成る最終的な網膜表示を生成する。ステレオ投影は、有るべき位置に外観を再配置することによって、網膜のより自然な表示を生成する。
2次元矯正網膜表示を使用して、この表示の外観の測定値を計算できる。この測定値は、外観の寸法、座標、弧長、面積及び角度を具える。網膜の外観の測定値を、疾病/外傷の分類及び長手方向のトラッキングに使用して、取得された網膜表示、診断法及び治療計画間で矯正を改善できる。他の網膜撮画手段との有意な比較も可能であり、多数の撮画手段に対して、外観の寸法、位置の矯正された測定値を可能にする。
本矯正方法は、さらに、フィードバックループで矯正LUTを使用して、取得された網膜表示の画素情報の取り込みの時間間隔を動的に変更するステップを具える。

Claims (19)

  1. 検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定する方法であって、
    (i)前記検眼鏡及び眼のモデルを具えるシステムの光学的記述を構築するステップと、
    (ii)前記眼のモデルの表面に前記システムを通して光線を通過させるステップと、
    (iii)前記表面における前記光線の実測値を計算するステップと、
    (iv)前記光線に関する前記システムの水平方向の走査角度及び垂直方向の走査角度を判定するステップと、
    (v)前記システムの前記水平方向の走査角度及び前記垂直方向の走査角度を用いて、前記表面における前記光線の期待値を計算するステップと、
    (vi)複数のさらなる光線について、ステップ(ii)乃至(v)を繰り返すステップと、
    (vii)前記表面における前記光線の前記実測値と前記表面における前記光線の対応する期待値とを比較して、前記検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップと、
    を具えることを特徴とする方法。
  2. 前記検眼鏡及び眼のモデルを具えるシステムの光学的記述を構築するステップが、
    前記検眼鏡の光学的経路の特性を判定するステップと、
    前記眼のモデルの光学的経路の特性を判定するステップと、
    これらの前記光学的経路の特性を結び付けて、前記システムの光学的経路の特性を与えるステップと、
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記眼のモデルの表面に前記システムの記述を通して複数の光線を通過させるステップが、光線追跡システムを使用するステップと、前記光線追跡システムの中に前記システムの光学的記述をロードするステップと、それぞれの前記光線について、前記システムを通して経路を判定するステップと、
    を具えることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記表面における各光線の実測値を計算するステップが、各光線が前記表面と交差する点の座標を計算するステップを具えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記光線に関する水平方向の走査角を判定するステップが、前記光線を生成するよう使用される前記検眼鏡の水平方向の走査要素の角度位置を確認するステップと、これを用いて前記光線に関する前記水平方向の走査角度を計算するステップと、を具えており、
    前記光線に対する垂直方向の走査角を判定するステップが、前記光線を生成するよう使用される前記検眼鏡の垂直方向の走査要素の角度位置を確認するステップと、これを用いて前記光線に対する前記垂直方向の走査角度を計算するステップと、を具える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記表面における各光線の期待値を計算するステップが、前記システムの前記水平方向の走査角度及び前記垂直方向の走査角度を用いて、各光線が前記表面と交差する点の座標を計算するステップを具えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップが、
    前記眼のモデルの表面における前記光線の実測値を、前記眼のモデルの表面における前記光線の対応する期待値にマッピングする解析的な変形を導き出すステップを具えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を判定するステップが、補正用参照テーブル(LUT)を構築するステップを具えており、
    前記補正用参照テーブルが、複数の光線について、前記眼のモデルの前記表面における前記光線の対応する予想される位置に対する、前記眼のモデルの前記表面における前記光線の実際の位置を具えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. さらに、前記眼のモデルの中心窩の位置を用いて複数の非ゼロの凝視角をさらに測定することよって、前記眼のモデルの前記複数の非ゼロの凝視角について、前記検眼鏡の画像の歪みの矯正を判定するステップを具えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 補正用参照テーブル(LUT)が、前記複数の非ゼロの凝視角について構築されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 実行されるときに、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施することを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 実行されるときに、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施するプログラム命令を記憶するコンピュータ可読な媒体。
  13. 検眼鏡を用いて取得された眼の表示の歪みを矯正する方法であって、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を用いて前記検眼鏡における眼の表示の歪みの矯正を得るステップと;
    前記矯正を用いて、取得された眼の表示のポイントを矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップと;
    を具えることを特徴とする方法。
  14. さらに、前記取得された眼の表示の中心窩の位置を用いて、凝視角を測定するステップと、
    前記凝視角の正しいLUTを選択するステップと、
    前記選択されたLUTを用いて、前記取得された眼の表示のポイントを、矯正された眼の表示の対応するポイントにマッピングするステップと、
    を具えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. さらに、既知の画像投影法のうちの1つを用いて、3次元の矯正された眼の表示を2次元の矯正された眼の表示に変換するステップを具えることを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記2次元の矯正された眼の表示を使用して、前記眼の表示の外観の測定値を計算することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 実行されるときに、請求項13乃至16のいずれか1項に記載の方法を実施することを特徴とするコンピュータプログラム。
  18. 実行されるときに、請求項13乃至16のいずれか1項に記載の方法を実施するプログラム命令を記憶するコンピュータ可読な媒体。
  19. 請求項11のコンピュータプログラム及び/又は請求項17のコンピュータプログラムを具えることを特徴とする検眼鏡。
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