JP2015216142A - 容器の製造方法、容器用の部材、容器、固体撮像装置の製造方法及び固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】封止に伴う容器内部の圧力の上昇が緩和された容器の製造方法を提供すること。【解決手段】底部および前記底部の上の空間を囲む枠部を有し、前記枠部の上面に位置する第1の開口部と前記空間に面する第2の開口部とを連通させる穴が設けられた部材と、前記空間を封止するための蓋体とを準備する第1工程と、前記上面において前記第1の開口部よりも前記上面の内縁側に接着材を配置し、前記蓋体を前記接着材を介して前記上面に対向させる第2工程と、前記蓋体を前記枠部に相対的に押圧しながら前記接着材を押し広げて前記接着材により前記第1の開口部を閉塞する第3工程とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、容器の製造方法、容器用の部材、容器に関する。また、前記容器内に固体撮像素子を封入した固体撮像装置の製造方法及び固体撮像装置に関する。
CCDやCMOSイメージセンサ等の固体撮像装置を使用したコンパクトデジタルカメラ、一眼レフデジタルカメラ、ビデオカメラや携帯電話等が普及している。一般に固体撮像装置の製造は、固体撮像素子が形成された半導体基板をセラミック等からなるパッケージに搭載して、ボンディングワイヤ等を用いて半導体基板とパッケージ基板の電極とを電気的に接続する。その後、半導体基板を封止するように、透明なガラスや水晶等で形成された蓋体をパッケージ基板の上面に樹脂接着して気密構造を実現している。
このような気密構造とするために、製造工程において蓋体を樹脂によってパッケージ基板の上面に接着する際に、樹脂を押し潰す過程が必要となる。その場合、パッケージの内部空間の圧力が上昇してしまう為、接着後に蓋体が剥離したり、接着時に圧力により樹脂が押し流されて気密構造にできなくなるという課題があった。
これに対して、特許文献1では、蓋体を接合する前に、パッケージに貫通穴を形成しておき、蓋体を接合した後に、パッケージの貫通穴を塞ぐ方法が提案されている。また、特許文献2では、中空構造のパッケージ内に半導体素子が封入され、パッケージの一部が通気性を有する構造が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の封止方法では、容器に蓋体を貼り合わせた後に、貫通穴を塞ぐ追加の工程が必要になり、製造にかかる工数の増加を招いた。また、貫通穴を塞ぐための追加の部材が必要となってコストが増加してしまう。また、特許文献2に記載の封止方法では、通気性を有する構造となるためにそもそも気密封止ができない。したがって、使用環境中の湿度や腐食性ガス、異物等がパッケージの内部空間に侵入することを防ぐことができない。本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、封止に伴う容器内部の圧力の上昇が緩和された容器の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の容器の製造方法は、底部および前記底部の上の空間を囲む枠部を有し、前記枠部の上面に位置する第1の開口部と前記空間に面する第2の開口部とを連通させる穴が設けられた部材と、前記空間を封止するための蓋体とを準備する第1工程と、前記上面において前記第1の開口部よりも前記上面の内縁側に接着材を配置し、前記蓋体を前記接着材を介して前記上面に対向させる第2工程と、前記蓋体を前記枠部に相対的に押圧しながら前記接着材を押し広げて前記接着材により前記第1の開口部を閉塞する第3工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置の製造方法は、上記容器を製造する際に、前記第2工程の前に前記固体撮像素子を前記部材の前記底部に搭載し、前記第2工程で蓋体を前記空間を介して前記固体撮像素子の受光面に対向させることを特徴とする。
さらに、本発明の容器用の部材は、底部と、前記底部の上の空間を囲む枠部とを有し、前記枠部の上面には第1の開口部が設けられ、前記枠部に囲まれた空間に面する第2の開口部が設けられ、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する穴が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の容器は、上記構成の容器用部材の上面において、第1の開口部よりも前記上面の内縁側に接着材が配置され、蓋体が前記接着材により接着されかつ前記接着材により穴が閉塞されていることを特徴とする。
また、本発明の固体撮像装置は、固体撮像素子が上記容器に収容され、蓋体が可視光に対して透明であることを特徴とする。
本願発明によれば、封止に伴う容器内部の圧力の上昇が緩和された容器の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態に係る容器及び容器の製造方法について図1及び2により説明する。容器は、底部1、枠部2を含む容器用の部材3を有する。底部1は底面1aを有し、枠部2は底面1aと反対側の空間10を囲んでいる。枠部2は空間10側に、底面1aと非平行な側面2aを有している。枠部2は底部1の底面1aと反対側に、底面1aと平行な上面2bを有している。側面2aと上面2bの境界が上面2bの内縁2cである。部材3の凹状の空間10を覆うように蓋体6が部材3の枠部の上面2bに樹脂5により接着されている。本実施形態では、部材3の凹状の空間10が蓋体6で覆われて内部空間を形成している。以下、固体撮像素子7が実装されているものを例に説明するが、空間10に収容される物は固体撮像素子に限らず、その他の半導体素子や受動素子等の電子デバイスでもよいし、食品や美術品でもよい。枠部2には空間10と枠部2の上面2bとを連通する穴4が形成されており、この穴4は空間10へ面するように枠部2の側面2aに設けられた開口部4aと枠部の上面2bへの開口部4bとを有している。穴4の開口部4bは、部材3の上面2bに蓋体6を接着するときに、接着材としての樹脂5が力によって潰されて、押し広げられるために、樹脂5により閉塞される。
本実施形態に係る容器及び容器の製造方法について図1及び2により説明する。容器は、底部1、枠部2を含む容器用の部材3を有する。底部1は底面1aを有し、枠部2は底面1aと反対側の空間10を囲んでいる。枠部2は空間10側に、底面1aと非平行な側面2aを有している。枠部2は底部1の底面1aと反対側に、底面1aと平行な上面2bを有している。側面2aと上面2bの境界が上面2bの内縁2cである。部材3の凹状の空間10を覆うように蓋体6が部材3の枠部の上面2bに樹脂5により接着されている。本実施形態では、部材3の凹状の空間10が蓋体6で覆われて内部空間を形成している。以下、固体撮像素子7が実装されているものを例に説明するが、空間10に収容される物は固体撮像素子に限らず、その他の半導体素子や受動素子等の電子デバイスでもよいし、食品や美術品でもよい。枠部2には空間10と枠部2の上面2bとを連通する穴4が形成されており、この穴4は空間10へ面するように枠部2の側面2aに設けられた開口部4aと枠部の上面2bへの開口部4bとを有している。穴4の開口部4bは、部材3の上面2bに蓋体6を接着するときに、接着材としての樹脂5が力によって潰されて、押し広げられるために、樹脂5により閉塞される。
図2を用いて本発明に係る容器の製造方法を説明する。図2(a)に示すように、底部1と枠部2とを有する部材3には、上面2bと枠部2が囲む空間10とを連通させる穴4が設けられている。穴4は空気の通り道として機能する。穴4は空間10への開口部4aと上面2bへの開口部4bを有している。穴4により部材3の空間10と上面2bとの間の通気性が確保されている。図2(b)は、本発明の製造工程のうち、接着材としての樹脂5を上面2bに塗布して配置する例を示している。穴4の上面2bの開口部4bよりも空間10側の内縁2c側に樹脂5が位置するように、樹脂5を配置する。図2(b)では上面2bに樹脂5を配置しているが、上面2bと接着される蓋体6の表面6bに配置しても構わない。
図2(c)〜(e)は、本発明の製造工程のうち、蓋体と部材3とを接着する工程を示している。まず、樹脂5を介して、上面2bと蓋体6の表面6bが対向して配置される。次に、蓋体6と部材3との間に相対的に押圧力を印加して樹脂5を押し潰すことで、部材3と蓋体6とを接着する。この時、蓋体6と樹脂5が接触し、力が加わってから、樹脂5が押し潰される過程において、蓋体6により封止がされて空間10の圧力が上昇しようとする。しかし、穴4が設けられていることにより、空間10の空気を逃がすことできるので空間10の圧力の上昇を防ぎながら樹脂5を押し潰すことができる。
図2(f)に示すように、蓋体6と部材3の間にさらに力を印加して樹脂5を押し広げることで、穴4の上面2bの開口部4bを樹脂5で閉塞することができる。穴4が閉塞されるまでは、穴4により通気が行われるために、空間10を蓋体6で覆って封止するときの空間10の内部の圧力の上昇はほとんどない。したがって、空間10の内部の圧力上昇により蓋体6が剥離してしまったり樹脂5が空間10の内部からの空気圧で押し流されて気密構造が実現できなくなることはなくなる。なお、樹脂5は押し広げられて穴4の中に入り込み穴4を閉塞するが、そのことによる影響もほとんどない。
接着材としての樹脂5は、普通に硬化するものでよいが、図2(g)には、硬化装置11を使って樹脂5を硬化する例を示す。固体撮像素子を容器に収容する場合では蓋体6は可視光や紫外光に対して透明な部材で形成されているので、接着材として使う樹脂5に光硬化性樹脂を使用することができる。その場合は、硬化装置11から光を照射して樹脂5を硬化させる。また光と熱を併用して硬化させるタイプの樹脂も使用でき、その場合は硬化させるのに光の照射と加熱とを使用する。更に、蓋体6の透明性を問わないのであれば、熱硬化性樹脂の使用も可能であり、その場合は硬化装置11には加熱装置を使用する。なお、穴4は樹脂5を押し潰す工程において圧力上昇を防ぐことが可能であれば、穴の位置や個数に制限は無い。部材3を蓋体6に相対的に押圧するときに、両者の間に介在する樹脂5が押し広げられて穴4の開口部4bが閉塞されればよい。
図3に本実施形態における穴4の上面2bに設けた開口部4bの配置例を示す。なお、図3では部材3が四辺形状である例を用いて説明するが、特に四辺形状に限定されるものではない。図3(a)には枠部2の各辺に分散して開口部4bを配置した例を示す。このように開口部4bを配置することで特定の穴に空気の流れが集中することなく安定して圧力を逃がすことが可能となる。図3(b)には枠部2の各辺の中央部と各辺の両端部との間に開口部4bを配置した例を示す。容器が封止された後に何等かの加熱工程が設けられていたり、容器の周囲での環境変化により、容器に温度変化が生じる場合がある。その場合、温度が上昇することで空間10の内部の圧力が上昇し、辺の中央にあたる部位8に応力が集中して剥離を生じる場合がある。また、使用している蓋体と容器用の部材3の材質が異なり、材質の線膨張係数に差があると、温度変化によりコーナー部位9に応力が集中して剥離を生じる場合がある。このように応力が集中しやすい部位8及びコーナー部位9を避けた位置に開口部4bを設けておけば、剥離が生じても、開口部4bからの容器の気密性の喪失を防ぐことができる。したがって、図3(b)に示すように辺の中央部とコーナーを避けた位置に穴4を設けておくことがよい。図3では開口部4bを4辺ともに配置しているが、長辺のみ、短辺のみに配置してもよい。
図3(c)〜(f)には穴4の開口部4bが、枠部2の内縁2cからの距離が互いに異なる位置に配置された例を示す。枠部2の内縁2cからの距離が短い開口部4b(i)と、枠部2の内縁2cからの距離が離れている開口部4b(o)を各辺に形成する。上面2bもしくは表面6bに塗布した樹脂5の位置がずれても、蓋体6と部材3を貼り合わせる工程で穴4が容器の内部の空間10の空気を逃がす効果を消失することなく貼り合わせることが可能となる。
以下、図3(c)〜(f)により説明する。図3(c)は、枠部2に対して位置ずれなしに樹脂5が塗布された例を示す。この例では、開口部4b(i)は樹脂5によって閉塞されているが、開口部4b(o)は開口しており、蓋体6を枠部2に相対的に押圧して樹脂5を押し潰す工程で開口部4b(o)が内部の空間10の空気を逃がす役割を果たす。図3(d)は、枠部2に対して上方向に樹脂5が位置ずれして塗布された例を示す。枠部2の右辺、左辺では図3(c)と同じで説明したように、開口部4b(i)が樹脂5によって閉塞されており、開口部4b(o)は開口している。枠部2の上辺では開口部4b(i)と開口部4b(o)がともに樹脂5によって閉塞されており、枠部2の下辺では開口部4b(i)と開口部4b(o)がともに開口している。樹脂5を押し潰す工程で、開口している方の開口部4bが空間10の空気を逃がす役割を果たす。
図3(e)は、枠部2に対して右方向に樹脂5が位置ずれして塗布された例を示す。枠部2の上辺と下辺では開口部4b(i)が樹脂5によって閉塞されており、開口部4b(o)は開口している。枠部2の右辺では開口部4b(i)と開口部4b(o)とがともに樹脂5によって閉塞されているが、枠部2の左辺では開口部4b(i)と開口部4b(o)とがともに開口している。開口している開口部4bが、樹脂5が押し潰される工程で空間10から空気を逃がす役割を果たす。図3(f)の例は、枠部2に対して樹脂5が時計回りに回転ずれして塗布された例を示す。枠部2の上辺の左側、下辺の右側、左辺の下側及び右辺の上側では開口部4b(i)と開口部4b(o)とがともに樹脂5によって閉塞されている。枠部2の上辺の右側、下辺の左側、左辺の上側及び右辺の下側では開口部4b(i)と開口部4b(o)とがともに開口している。この場合も開口している開口部4bが樹脂5が押し潰される工程で空間10の空気を逃がす役割を果たす。
ここで、部材3や蓋体6の材料に特に限定は無く、通常の気密性を持つ容器を形成するのに用いる材料であって、穴4を設けることができれば特に何であっても構わない。部材3における枠部2と底部1とは、同一材料で一体構造に形成されても、別の部材で形成されたものであっても構わない。さらに異なる材料で形成されても構わない。底部1と枠部2が別になっているときには、後述する実施形態のように枠部2には厚み方向を貫通する貫通穴を設けておき、底部1には貫通穴に対応する位置に溝を設けておき、その両者を組み合わせることで、容易に穴4を形成することが可能である。なお、図2において容器に収容された素子等は不図示である。
部材3の凹状の空間10に固体撮像素子が収容される場合、固体撮像素子は底部1に搭載される。蓋体6を空間10を介して固体撮像素子の受光面に対向させる。固体撮像素子の受光のため、蓋体6は通常、透明部材を含む部材で形成される。透明部材の材質としては、例えば硼珪酸ガラスやアルミノ珪酸ガラスで形成された光学ガラスや水晶等を用いる。ガラスは低α線ガラスであればなお良い。低α線ガラスはα線の放出量が少ないガラスであり、固体撮像素子の受光素子がα線によって破壊されるのを防止する。尚、光学ガラスや水晶の表面に反射防止膜や赤外線カット膜を形成してもよい。
部材3は、積層セラミックパッケージや樹脂モールドパッケージにより形成されてもよい。積層セラミックパッケージで形成する場合、その製造過程でセラミック原料粉末を有機バインダ、有機溶剤とともに粉砕混合後、キャスティングにてグリーンシートが作られる。グリーンシートにはその回路パターンに応じたビアや導体パターンがパンチングにて形成される。通常、ビアや導体パターンに応じた形状で導体材料を印刷等し、積層された後焼成が行われる。穴4を形成する箇所にビアを形成し、導体材料をビアに形成しないまま積層して焼成することで穴4を形成することが出来る。部材3を樹脂モールドパッケージで形成する場合は、枠部2で囲む空間10に面する枠部2の側面2aと枠部2の上面2bとを繋ぐピンを挿入した状態で金型に樹脂を封入することで、ピンの形状の穴4を形成することが出来る。なお、穴4を形成することが可能であればパッケージの種類や材料に制限は無い。穴4は、枠部の上面2bの複数の開口部4bと、枠部2の空間10に面する側面2aの複数の開口部4aとを連通するように形成されており、このとき枠部2の内部では連通する経路が開口部により共有されるように形成されてもよい。
また、本製造方法において底部1と蓋体6を入れ替えてもよい。すなわち、枠部2の下面側と内部の空間10とを連通させる穴を設けることにより、内部空間と枠部下面との通気性を確保し、蓋体を有する凹状の部材を準備する。蓋体を有する凹状の部材と底部とを樹脂により接着する。このときも接着材としての樹脂は通気性を確保する枠部下面の穴の開口部よりも凹状の空間10側に位置するように配置される。更に図示してはいないが、ウエハーレベルCSPのようにウエハーと蓋体を樹脂で貼り合わせて、樹脂封止して、樹脂自体が枠部に相当するような構造の場合、穴は、ウエハーもしくは蓋体に相当する部材に形成することで、同等の効果が得られる。
[第2の実施形態]
本実施形態について図4を用いて説明する。図4は底部1、穴4を有する枠部2からなる部材3の上面図及びA−A‘部の断面を示す。枠部2と底部1とを別々の部品とし、枠部2を加工性の高い材料で形成することで、底部1の材料を問わず本発明の容器を製造することが可能となる。例えば、枠部2はモールド加工が可能な樹脂部品としてもよいし、板金加工が可能な金属部品としてもよい。底部1も樹脂部品としてもよいし、金属部品としてもよい。枠部又は底部の一方を金属部品、他方をモールド部品とすることもできる。第1の実施形態では、穴4の形状が、穴の開口部4bと開口部4aとが略直角に連通している。そのために例えば、縦穴と横穴の2方向の穴を連結して穴4を形成することができる。しかし、枠部2を、底部1と別の部品とする場合には、穴4の形状は第1の実施形態にとらわれる必要が無い。例えば図4のA−A’断面図で示すように、開口部4aと開口部4bを連通する穴4が、枠部2の上面から下面へ貫通する貫通穴と枠部下面に設けられた溝4’とを連結することで形成されていてもよい。溝4’は底部1により閉塞されて穴4の一部になる。
本実施形態について図4を用いて説明する。図4は底部1、穴4を有する枠部2からなる部材3の上面図及びA−A‘部の断面を示す。枠部2と底部1とを別々の部品とし、枠部2を加工性の高い材料で形成することで、底部1の材料を問わず本発明の容器を製造することが可能となる。例えば、枠部2はモールド加工が可能な樹脂部品としてもよいし、板金加工が可能な金属部品としてもよい。底部1も樹脂部品としてもよいし、金属部品としてもよい。枠部又は底部の一方を金属部品、他方をモールド部品とすることもできる。第1の実施形態では、穴4の形状が、穴の開口部4bと開口部4aとが略直角に連通している。そのために例えば、縦穴と横穴の2方向の穴を連結して穴4を形成することができる。しかし、枠部2を、底部1と別の部品とする場合には、穴4の形状は第1の実施形態にとらわれる必要が無い。例えば図4のA−A’断面図で示すように、開口部4aと開口部4bを連通する穴4が、枠部2の上面から下面へ貫通する貫通穴と枠部下面に設けられた溝4’とを連結することで形成されていてもよい。溝4’は底部1により閉塞されて穴4の一部になる。
[第3の実施形態]
本発明の容器の製造方法における第3の実施形態を図5により説明する。第3の実施形態が第2の実施形態と異なる点は、溝4’が、枠部2に設けられているのではなく、底部1側に設けられている点である。本実施形態では、図5のA−A’断面に示すように、開口部4aと開口部4bを連通する穴4が、枠部2の上面から下面を貫通する貫通穴と、底部1に設けられた溝4’とを連結することで形成されている。溝4’は枠部2により閉塞されて穴4の一部になる。
本発明の容器の製造方法における第3の実施形態を図5により説明する。第3の実施形態が第2の実施形態と異なる点は、溝4’が、枠部2に設けられているのではなく、底部1側に設けられている点である。本実施形態では、図5のA−A’断面に示すように、開口部4aと開口部4bを連通する穴4が、枠部2の上面から下面を貫通する貫通穴と、底部1に設けられた溝4’とを連結することで形成されている。溝4’は枠部2により閉塞されて穴4の一部になる。
1.底部、1a.底面、2.枠部、2a.側面、2b.上面、2c、内縁、3.部材、4.穴、4a.穴の内部空間側開口部、4b.穴の枠部上面開口部、5.樹脂、6.蓋体、7.固体撮像素子、8.辺の中央部位、9.コーナー部位、10.内部空間
Claims (11)
- 底部および前記底部の上の空間を囲む枠部を有し、前記枠部の上面に位置する第1の開口部と前記空間に面する第2の開口部とを連通させる穴が設けられた部材と、前記空間を封止するための蓋体とを準備する第1工程と、
前記上面において前記第1の開口部よりも前記上面の内縁側に接着材を配置し、前記蓋体を前記接着材を介して前記上面に対向させる第2工程と、
前記蓋体を前記枠部に相対的に押圧しながら前記接着材を押し広げて前記接着材により前記第1の開口部を閉塞する第3工程と、
を有することを特徴とする容器の製造方法。 - 前記上面が四辺形状であって、前記第1の開口部が、前記上面の各辺の中央部と各辺の両端部との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の容器の製造方法。
- 前記第1の開口部の複数が、前記上面の前記内縁からの距離が互いに異なるように位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の製造方法。
- 前記枠部と前記底部とが別々の部品を組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の容器の製造方法。
- 前記第1工程において、前記穴を、前記枠部の上面から下面へ貫通する貫通穴と、前記枠部の下面または前記底部の上面に設けられた溝とを連結することで形成することを特徴とする請求項4に記載の容器の製造方法。
- 前記底部及び枠部の少なくとも一方が、積層セラミック、金属もしくは樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の容器の製造方法。
- 容器に収容された固体撮像素子を備える固体撮像装置の製造方法であって、前記容器を請求項1乃至6のいずれか1項に記載の製造方法によって製造する際に、前記第2工程の前に前記固体撮像素子を前記部材の前記底部に搭載し、前記第2工程で蓋体を前記空間を介して前記固体撮像素子の受光面に対向させることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
- 底部と、前記底部の上の空間を囲む枠部とを有する容器用の部材であって、
前記枠部の上面に第1の開口部が設けられ、前記枠部に囲まれた空間に面する第2の開口部が設けられ、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する穴が設けられていることを特徴とする容器用の部材。 - 前記底部及び枠部の少なくとも一方が、積層セラミック、金属もしくは樹脂で形成されていることを特徴とする請求項8に記載の容器用の部材
- 請求項8または9に記載の容器用の部材の前記上面において、前記第1の開口部よりも前記上面の内縁側に接着材が配置され、蓋体が前記接着材により接着されかつ前記接着材により前記穴が閉塞されていることを特徴とする容器。
- 固体撮像素子が請求項10に記載の容器に収容され、前記蓋体が可視光に対して透明であることを特徴とする固体撮像装置。
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WO2020111125A1 (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 京セラ株式会社 | 電子素子実装用基板、および電子装置 |
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