JP2015215377A - 画像表示装置及び送風ファンの制御方法 - Google Patents

画像表示装置及び送風ファンの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015215377A
JP2015215377A JP2014096326A JP2014096326A JP2015215377A JP 2015215377 A JP2015215377 A JP 2015215377A JP 2014096326 A JP2014096326 A JP 2014096326A JP 2014096326 A JP2014096326 A JP 2014096326A JP 2015215377 A JP2015215377 A JP 2015215377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
blower
light source
exhaust
blower fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014096326A
Other languages
English (en)
Inventor
一賢 池浦
Kazumasa Ikeura
一賢 池浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2014096326A priority Critical patent/JP2015215377A/ja
Priority to US15/306,866 priority patent/US20170054957A1/en
Priority to PCT/JP2015/056933 priority patent/WO2015170508A1/ja
Publication of JP2015215377A publication Critical patent/JP2015215377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/3144Cooling systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/16Cooling; Preventing overheating

Abstract

【課題】プロジェクタ装置の筐体内部に、空気あるいは熱量が滞留しないようにする。
【解決手段】光源と、前記光源から発せられた光束に基づき形成される画像を投影面上へ投射する光学系と、筐体内において排気部に通じる少なくとも二以上の送風経路にそれぞれ設けられた複数の送風ファンと、前記排気部に設けられた排気ファンと、前記送風経路に設けられた複数の送風ファンのうち、送風量が大きい送風ファンの駆動制御に対応して前記排気ファンを駆動制御する送風制御部と、を備える、画像表示装置。
【選択図】図4

Description

本開示は、画像表示装置及び送風ファンの制御方法に関する。
近年、スクリーン等の投影面上に投射画像を表示する画像表示装置として、プロジェクタ装置が広く知られている。プロジェクタ装置は、光源や電源、電圧増幅器、画像変換素子等の、駆動中に発熱しやすい構成部品を備えている。したがって、プロジェクタ装置には、送風ファンが備えられている。以下の特許文献1には、プロジェクタ装置の光源ランプの近傍の温度を測定し、測定温度に基づいて、光源ランプに風を送る送風ファンの回転数をフィードバック制御することによって、光源ランプの温度の急激な上昇を防ぐ技術が開示されている。
特開2009−69459号公報
画像表示装置に用いられる光源は、温度変化の影響により寿命が短くなったり、発光効率が低下したりするおそれがある。したがって、送風ファンによる光源の冷却効率の低下を避けることができれば望ましい。
そこで、本開示では、プロジェクタ装置の筐体内部に、空気あるいは熱量が滞留しないようにすることが可能な、新規かつ改良された画像表示装置及び送風ファンの制御方法を提案する。
本開示によれば、光源と、前記光源から発せられた光束に基づき形成される画像を投影面上へ投射する投射光学系と、前記光源又は前記光源の近傍の温度を検出するための温度センサと、前記光源を冷却するための送風ファンと、検出される前記温度と目標温度との差分に基づいて前記送風ファンを駆動制御する送風制御部と、を備える、画像表示装置が提供される。
また、本開示によれば、光源から発せられた光束に基づき形成される画像を投影面上へ投射可能な画像表示装置に備えられた送風ファンの制御方法において、前記光源又は前記光源の近傍の温度を検出し、検出される前記温度と目標温度との差分に基づいて、前記光源を冷却するための送風ファンを駆動制御する、送風ファンの制御方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、プロジェクタ装置の筐体内部に、空気あるいは熱量が滞留しないようにすることができるようになる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態に係るプロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。 同実施形態に係るプロジェクタ装置の筐体内の送風経路を示す説明図である。 同実施形態に係る送風制御部の構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る送風制御部の演算ロジックを示す説明図である。 オフセット値について説明するための図である。 第1の送風ファンの駆動電圧をPID制御したときの検出光源温度の推移を示すグラフである。 外気温度と光源の駆動電流と第2の送風ファンの駆動電圧との関係を示す説明図である。 排気ファンの駆動電圧の変化の例を示す説明図である。 同実施形態に係る送風ファンの制御方法の処理例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.プロジェクタ装置の概略構成例
2.送風経路の構成例
3.送風制御部の構成例
3.1.第1の送風ファン制御部
3.1.1.第1の送風ファン制御の処理例
3.1.2.第1の送風ファンの駆動電圧と光源の温度との関係
3.2.第2の送風ファン制御部
3.3.排気ファン制御部
3.3.1.排気ファン制御の処理例
3.3.2.排気ファンの駆動電圧と光源の温度と関係
4.送風制御の処理例
5.まとめ
<1.プロジェクタ装置の概略構成例>
まず、本開示の第1の実施形態に係る画像表示装置について、プロジェクタ装置を例に挙げて説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の概略構成例を示す説明図である。プロジェクタ装置100は、筐体90内に、光源40と、光学系20と、送風制御部200と、ファン駆動回路50とを備えている。また、プロジェクタ装置100は、第1の送風ファンFAN_1と、第2の送風ファンFAN_2と、排気ファンFAN_3とを備えている。さらに、プロジェクタ装置100は、温度センサ70及び外気温度センサ80を備えている。
光源40は、例えば、発光素子又は高圧水銀ランプ等からなり、光学系20に対して光束を発するようになっている。本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、発光素子の一態様であるLD(レーザーダイオード)が光源40として用いられている。係るLDは、使用期間の経過に伴って発光効率が低下する性質を有しており、同一の輝度の出射光を出射する際の素子の温度が発光効率の低下に伴って上昇する。また、係るLDから出射する光の波長には温度依存性があり、LDの駆動電流が同一であっても、素子温度によって画質が変化する特性を有している。
また、LDからなる光源40は、その出力(光量)が電流値に応じて連続的に変更可能な線形領域を有しており、供給する電流値を制御することによって、光源40の出力(光量)をリニアに又は複数段階で調整可能となっている。したがって、光源40の出力を、例えば、プロジェクタ装置100の周囲の明るさに応じて動的に変化させるような使用も可能であり、発光効率の経時劣化が生じやすくなるおそれがある。
光学系20は、例えば、照明光学系及び投射光学系により構成することができる。照明光学系は、光源40から発せられた光束を、一次像面となる画像変調素子(液晶パネル)の面上に均一照射するものとして構成することができる。また、投射光学系は、照明光学系からの出射光を受け取り、照明光学系の液晶パネルで変調された一次像面の画像情報を、二次像面となる投影面SCR上へ拡大投射するものとして構成することができる。
すなわち、本実施形態に係るプロジェクタ装置100は、LDからなる光源40から出射される光を、画像変調素子である液晶表示素子やDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等で変調して映像信号に応じた光学像を形成する。また、プロジェクタ装置100は、短焦点型プロジェクタ装置として構成されたものであり、形成された光学像を投射光学系で拡大投射して投影面上に表示するように構成されている。係るプロジェクタ装置100としては、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色それぞれに対応するパネル状の表示素子を備えた、いわゆる三板式のプロジェクタ装置とすることができる。
なお、本実施形態に係る短焦点型のプロジェクタ装置100は、投射光学系が、例えば半画角にして70°近辺という超広角に対応しているものとすることができる。ただし、本開示に係る画像表示装置は、短焦点型のプロジェクタ装置に限られるものではなく、長焦点型のプロジェクタ装置であってもよい。この場合、光学系の構成は、それぞれのプロジェクタ装置によって種々の変形が可能である。
温度センサ70は、光源40又は光源40の近傍の温度を検出するためのセンサである。本実施形態において、温度センサ70は、光源40が実装された基板上において、光源40の近傍に実装されたサーミスタにより構成されている。ただし、温度センサ70はサーミスタに限られるものではなく、熱電対や非接触型の温度センサ等の種々のセンサを使用することができる。温度センサ70により検出される温度情報は、送風制御部200に入力される。
外気温度センサ80は、プロジェクタ装置100が設置された室内の温度を検出するためのセンサである。外気温度センサ80による検出される温度情報は、送風制御部200に入力される。使用可能な外気温度センサ80は、検出する外気温度情報を送風制御部200に送信できるものであれば特に限定されるものではない。プロジェクタ装置100に外気温度センサ80を備える以外に、送風制御部200が、外部の機器等から外気温度情報を受信可能に構成されていてもよい。
第1の送風ファンFAN_1は、光源40に送風するための第1の送風経路に設けられた送風機である。第2の送風ファンFAN_2は、第1の送風経路とは異なる第2の送風経路に設けられた送風機である。排気ファンFAN_3は、筐体90の排出口に備えられて、筐体90の内部から外部へ排気する送風機である。第1の送風経路及び第2の送風経路を流れる空気は、排気ファンFAN_3の上流側で合流し、排気ファンFAN_3によって筐体90の外部に排出される。これにより、筐体90内部の熱が筐体90外に放出される。これらのファンは、送風制御部200からの駆動指令に基づき、ファン駆動回路50によって駆動制御される。これらのファンは、いずれも従来公知のファンを用いて構成することができる。
<2.送風経路の構成例>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の筐体90内の送風経路の構成例について説明する。図2は、プロジェクタ装置100の筐体90を上面及び底面からそれぞれ透視した図、及び筐体90を前面(正面)から見た図を示している。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100は、投射距離を至近距離に設定して画像を投射可能に構成されたものであり、投影面に近い位置に設置される。図2に示す上面視及び底面視の図では、上側が投影面側であり、下側が、ユーザ(視聴者)が位置する前面(正面)側である。
プロジェクタ装置100は、筐体90の前面に吸気部63a及び排気部61a,61bを備えている。吸気部63aは、筐体90の前面から筐体90内部に空気を取り入れる開口部である。排気部61a,61bは、筐体90内部の空気を筐体90外部に排出する開口部である。また、プロジェクタ装置100は、筐体90の底面に吸気部63ba,63bb,63bc,63bdを備えている。吸気部63ba,63bb,63bc,63bdは、筐体90の底面から筐体90内部に空気を取り入れる開口部である。吸気部63ba,63bb,63bc,63bdには、主として、筐体90前面の下方の間隙63bを介して空気が導かれる。
このように、プロジェクタ装置100は、筐体90の前面側において筐体90内に空気を取り入れ、また、筐体90から空気を排出するよう構成されている。したがって、プロジェクタ装置100を、スピーカや収納ラック等とともにシステム化する場合に、プロジェクタ装置100の両脇にもそれらのスピーカ等を配置しても、空気の取り入れ、排出の効率が低下することがない。このことは、プロジェクタシステムのレイアウトの自由度を高めることにもつながる。
また、本実施形態に係るプロジェクタ装置100は、筐体90内部に、第1の送風ファンFAN_1、第2の送風ファンFAN_2を備える。また、プロジェクタ装置100は、筐体90内部に、排気ファンFAN_3を備える。本実施形態において、第1の送風ファンFAN_1は、光源40に送風し、光源40を冷却するための送風機である。第2の送風ファンFAN_2は、光源40とは別の構成部品に送風し冷却するための図示しない送風ファンにより送風される空気を、さらに排気部61aに向けて送る送風機である。また、排気ファンFAN_3は、主として第1の送風ファンFAN_1及び第2の送風ファンFAN_2により送風される空気を、排気部61aから筐体90外に排出する送風機である。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、第1及び第2の送風経路が設けられている。第1の送風経路は、第1の送風ファンFAN_1を介して排気部61aに向けて送られる空気の流れの経路である。また、第2の送風経路は、第2の送風ファンFAN_2を介して排気部61aに向けて送られる空気の流れの経路である。すなわち、排気部61aに通じる第1及び第2の送風経路のうち、第1の送風経路は、光源40を冷却するための第1の送風ファンFAN_1が備えられた送風経路である。これに対して、第2の送風経路は、光源40以外の部位を冷却するための複数の送風ファンが備えられた送風経路である。
これらの送風ファン及び排気ファンのうち、第1の送風経路に設けられた第1の送風ファンFAN_1は、送風制御部200により、温度センサ70により検出される温度情報に基づいて駆動制御される。また、第2の送風経路に設けられた第2の送風ファンFAN_2は、送風制御部200により、外気温度センサ80により検出される温度情報に基づいて駆動制御される。一方、排気ファンFAN_3は、第1の送風ファンFAN_1及び第2の送風ファンFAN_2のうち、送風量が大きい方の送風ファンの駆動制御に合わせて駆動制御が実行されるようになっている。
なお、第1の送風経路及び第2の送風経路には、それぞれ第1の送風ファンFAN_1、第2の送風ファンFAN_2以外の送風ファンが設けられていてもよい。ただし、第1の送風ファンFAN_1及び第2の送風ファンFAN_2は、各送風経路の最下流に設けられて、排気部61aに向けて送風するファンとして定義することができる。
<3.送風制御部の構成例>
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100の送風制御部200の構成例について説明する。図3は、送風制御部200及びファン駆動回路50の構成を機能的なブロックで示す説明図である。また、図4は、送風制御部200における演算ロジックを示す説明図である。
本実施形態に係る送風制御部200は、第1の送風ファン制御部200aと、第2の送風ファン制御部200bと、排気ファン制御部200cとを備えている。これらの各部は、具体的にはマイクロコンピュータにより実行されるプログラムにより実現される機能である。送風制御部200には、温度センサ70及び外気温度センサ80により検出される温度情報が入力される。
[3.1.第1の送風ファン制御部]
(3.1.1.第1の送風ファン制御の処理例)
第1の送風ファン制御部200aは、第1の送風経路に備えられた、光源40冷却用の第1の送風ファンFAN_1の駆動制御指令を第1の送風ファン駆動回路50aに対して送信する。第1の送風ファン制御部200aは、温度センサ70により検出される温度と所定の目標温度との差分に基づいて第1の送風ファンFAN_1の駆動制御を実行する。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、第1の送風ファン制御部200aは、温度センサ70により検出されるセンサ検出温度Tsに基づいて、基板上への光源40の接続部分の温度(以下、係る温度を「検出光源温度」ともいう。)Tldを算出する。そして、第1の送風ファン制御部200aは、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldに基づいてPID演算を実行し、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧を算出する。
具体的には、図4に示すように、第1の送風ファン制御部200aは、センサ検出温度Ts(n)に対してオフセット値Tostを加算して検出光源温度Tld(n)を算出する。次いで、第1の送風ファン制御部FAN_1は、算出した検出光源温度Tld(n)から、目標温度Ttgtを減算し、差分ΔTld(n)を算出する。すなわち、検出光源温度Tld(n)と目標温度Ttgtとの差分ΔTld(n)は、以下の演算式(1)により求めることができる。
Figure 2015215377
オフセット値Tostは、温度センサ70の位置と光源40の位置とが異なることによる、センサ検出温度Ts(n)と検出光源温度Tld(n)との差分温度に相当する値である。本実施形態において、オフセット値Tostは、光源40と温度センサ70との距離、及び、第1の送風ファンFAN_1の送風量を考慮した値となっている。このうち、光源40と温度センサ70との距離は変わらないことから、オフセット値Tostは、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1に応じて変化する可変値となる。
図5は、オフセット値Tostの求め方の一例を示す図である。係る例では、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1の最大値Vf1_min及び最小値Vf1_maxに対応する、光源温度Tldに対するセンサ検出温度Tsからのオフセット値Tost_a,Tost_bを、あらかじめ実機を用いて測定する。上記二点の測定データから、駆動電圧Vf1とオフセット値Tostとの関係式が求められ、この関係式が、送風制御部200の図示しない記憶素子にあらかじめ記憶される。本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、駆動電圧Vf1とオフセット値Tostとの関係式は1次関数の式となっている。そして、第1の送風ファン制御部200aは、上記関係式に基づき、現在の駆動電圧Vf1(n−1)からオフセット値Tostを求めるようになっている。
ただし、オフセット値Tostの設定方法はこの例に限られない。温度の差分に影響を与えうるその他の要素をさらに考慮してもよいし、あるいは、温度の差分の許容範囲に応じてオフセット値Tostを寛容なものとしてもよい。
次いで、第1の送風ファン制御部FAN_1は、算出された差分ΔTld(n)に基づいてPID演算を行い、駆動電圧の変化量ΔVf1(n)を算出する。駆動電圧Vf1(n)をPID演算により求める場合には、例えば以下の演算式(2)に表す演算処理を行うようにしてもよい。
Figure 2015215377
駆動電圧の変化量ΔVf1(n)が求められると、第1の送風ファン制御部FAN_1は、前回の駆動電圧Vf1(n−1)に変化量ΔVf1(n)を加算して、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)とする。すなわち、以下の式(3)により、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)を算出する。
Figure 2015215377
この後、本実施形態に係る送風制御部200の第1の送風ファン制御部200aは、上記の式(3)により算出された駆動電圧Vf1(n)を、あらかじめ定められた上限値Vf1_max及び下限値Vf1_minの範囲内に設定する上下限リミット処理を行う。駆動電圧の下限値Vf1_minは、第1の送風ファンFAN_1の最低出力に相当する駆動電圧Vf1であり、第1の送風ファンFAN_1を最低出力以上で駆動するために設けられる。また、駆動電圧の上限値Vf1_maxは、第1の送風ファンFAN_1の作動音が騒音となってユーザに聞こえないようにするために設けられる。外気温度センサ80によって検出される外気温度が高いほど光源40の冷却の必要性が高くなると考えられることから、係る上限値Vf1_maxは、外気温度が高くなるにつれて大きな値に設定されるようにしてもよい。
上下限リミット処理では、第1の送風ファン制御部200aは、算出された駆動電圧Vf1(n)が上限値Vf1_maxを超える場合には、駆動電圧Vf1(n)を上限値Vf1_maxに設定する。また、第1の送風ファン制御部200aは、算出された駆動電圧Vf1(n)が下限値Vf1_minを下回る場合には、駆動電圧Vf1(n)を下限値Vf1_minに設定する。
以上のようにして、第1の送風ファン制御部200aは、演算周期ごとに第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)を算出し、算出した駆動電圧Vf1(n)に基づいて、第1の送風ファン駆動回路50aに対して駆動指令を送信する。
(3.1.2.第1の送風ファンの駆動電圧と光源の温度との関係)
次に、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧と光源40の温度との関係について具体的に説明する。図6は、光源40の出力(光量)を、プロジェクタ装置100周囲の明るさに応じて可変とし、第1の送風ファンFAN_1以外の送風ファン及び排気ファンをそれぞれ一定の駆動電圧で駆動した状態で、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1を制御した例を示す。
図6において、破線で示す検出光源温度Tldは、光源40の駆動電流Aldを30−90%の出力で変化させて、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1をPID制御した例を示している。また、図6において、細線で示す検出光源温度Tld’は、第1の送風ファンFAN_1を一定の駆動電圧Vf1’で維持した例を示す。係る図6の例においては、駆動電圧Vf1の上限値Vf1_max及び下限値Vf1_minを設け、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldに基づいて駆動電圧Vf1をPID制御した。
図6に示すように、第1の送風ファンFAN_1を一定の駆動電圧Vf1’で維持した場合には、検出光源温度Tld’は光源40の駆動電流Aldの変化に応じて変化している。これに対して、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1’を、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldに基づきPID制御した場合には、破線で示す検出光源温度Tldが、実線で示す検出光源温度Tld’よりも目標温度Ttgt側に近づけられていることが分かる。
このように、第1の送風ファン制御部200aは、温度センサ70により検出されるセンサ検出温度Tsに基づいて検出光源温度Tldを算出し、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldを算出する。そして、第1の送風ファン制御部200aは、当該差分ΔTldに基づいて第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1をPID制御する。したがって、第1の送風ファンFAN_1は、光源40の温度に応じて送風量を変えながら光源40に対して送風し、光源40を冷却することとなる。その結果、光源40の温度を目標温度Ttgtに近づけることができるようになる。
また、第1の送風ファン制御部200aは、PID演算により算出される駆動電圧Vf1の上下限リミット処理を行い、あらかじめ設定された上限値Vf1_max及び下限値Vf1_minの範囲内で第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1を制御する。したがって、第1の送風ファンFAN_1の誤作動や、第1の送風ファンFAN_1の作動による騒音の発生を低減することができる。
以上のように、第1の送風ファン制御部200aは、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldに基づいて、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1をPID制御する。したがって、光源40の温度を目標温度Ttgtの近傍で維持することが可能になる。その結果、光源40の発光効率の低下が抑えられ、光源40の寿命を長期化することができる。また、本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、LDからなる発光素子を光源40として用いているが、光源40の温度が目標温度Ttgt近傍に維持されれば、出力される光の波長のばらつきを小さくすることができる。したがって、画質の安定化を図ることができる。
[3.2.第2の送風ファン制御部]
第2の送風ファン制御部200bは、第2の送風経路に備えられた第2の送風ファンFAN_2の駆動制御指令を第2の送風ファン駆動回路50bに対して送信する。第2の送風ファン制御部200bは、外気温度センサ80により検出される温度と、現在の光源駆動電流Ald(n)とに基づいて、第2の送風ファンFAN_2の駆動制御を実行する。
図4に示すように、本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、第2の送風ファン制御部200bは、外気温度センサ80により検出される外気温度Taを読み込むとともに、現在の光源40の駆動電流Aldを読み込む。第2の送風ファン制御部200bは、あらかじめ求められて記憶された、外気温度Taと、光源40の駆動電流Aldと、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2との相関関係に基づいて、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2を算出する。
図7は、外気温度Taと、光源40の駆動電流Aldと、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2との相関関係の一例を示している。この例では、光源40の駆動電流Vf2が同一であれば、外気温度Taが上昇するにつれて、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2が大きくなっている。また、外気温度Taが同一であれば、光源40の駆動電流Vf2が大きくなるにつれて、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2が大きくなっている。ただし、第2の送風ファンFAN_2の最低出力、及び、第2の送風ファンFAN_2の作動に伴う騒音の発生を考慮して、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2の上限値Vf2_max及び下限値Vf2_minが定められている。
このようにして、第2の送風ファン制御部200bは、外気温度Taと光源40の駆動電流Aldとに基づいて第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2を求め、第2の送風ファン駆動回路50bに対して駆動制御指令を送信する。
[3.3.排気ファン制御部]
(3.3.1.排気ファン制御の処理例)
排気ファン制御部200cは、排気ファンFAN_3の駆動制御指令を排気ファン駆動回路50cに対して送信する。排気ファンFAN_3は、光源40から発生した熱量を含む、第1の送風経路を流れる空気、及び、光源40以外の他の部品から発生した熱量を含む、第2の送風経路を流れる空気を筐体90の外部に排出するものである。したがって、筐体90内を効率的に冷却するには、第1の送風経路及び第2の送風経路それぞれを流れる空気を効率的に排出することが必要とされる。特に、光源40の温度を目標温度Ttgt近傍に維持するために、第1の送風ファン制御部200aによって行われる制御を有効なものとするためには、第1の送風経路だけでなく、第2の送風経路内の空気を効率的に排出して、筐体90内部の気圧の上昇を抑える必要がある。
本実施形態に係るプロジェクタ装置100において、排気ファン制御部200cは、第1の送風経路に設けられた第1の送風ファンFAN_1の送風量と、第2の送風経路に設けられた第2の送風ファンFAN_2の送風量とを比較する。すなわち、プロジェクタ装置100において、第1の送風ファンFAN_1の送風量は、第1の送風経路から排気ファンFAN_3に流れてくる送風量と同一視できる。また、第2の送風ファンFAN_2の送風量は、第2の送風経路から排気ファンFAN_3に流れてくる送風量と同一視できる。そして、排気ファン制御部200cは、送風量が大きい方の送風ファンの駆動制御に対応して排気ファンFAN_3を駆動制御する。
具体的には、図4に示すように、排気ファン制御部200cは、第1の送風ファン制御部200aにより算出された第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)から第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1(V=Vf1)を求める。また、排気ファン制御部200cは、第2の送風ファン制御部200bにより算出された第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2(n)から第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2(V=Vf2)を求める。第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1と送風量Bf1との関係、及び、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2と送風量Bf2との関係は、あらかじめ図示しない記憶素子等に記憶されている。
排気ファン制御部200cは、第1の送風ファンFAN_1及び第2の送風ファンFAN_2のうち送風量が大きい方の送風ファンを特定した後は、当該送風量が大きい方の送風ファンの駆動制御に対応して排気ファンFAN_3の駆動制御を実行する。本実施形態において、排気ファン制御部200cは、送風量が大きい方の送風ファンの制御量に対応して、排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3(n)を算出するよう構成されている。
例えば、排気ファンFAN_3の定格出力が、第1の送風ファンFAN_1及び第2の送風ファンFAN_2の定格出力よりも大きい場合には、それぞれの送風ファンの駆動電圧Vf1(n)(又はVf2(n))をそのまま排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3としてもよい。あるいは、第1の送風ファンFAN_1又は第2の送風ファンFAN_2の定格出力と、排気ファンFAN_3の定格出力との比に応じて、それぞれの送風ファンの駆動電圧Vf1(n)(又はVf2(n))に係数をかけて、排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3(n)としてもよい。
これにより、排気ファンFAN_3の送風量が、第1の送風ファンFAN_1の送風量又は第2の送風ファンFAN_2の送風量のうちのいずれか大きい方の送風量よりもさらに大きくなる。したがって、排気ファンFAN_3の上流側に空気が滞留して、少なくとも第1の送風経路の空気の流れが阻害されることを防ぐことができる。また、排気ファンFAN_3の上流側に熱が滞留して、少なくとも第1の送風ファンFAN_1による光源40の冷却効率が低下することを防ぐことができる。さらには、第1の送風ファンFAN_1による光源40の冷却効率を維持できれば、第1の送風ファン制御部200aにより、有効に、光源40の温度を目標温度Ttgt近傍に維持することができる。
(3.3.2.排気ファンの駆動電圧の変化の例)
次に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100における排気ファンFAN_3の駆動電圧の変化の例について具体的に説明する。図8は、第1の送風ファンFAN_1又は第2の送風ファンFAN_2のうちのいずれか送風量が大きい方の送風ファンの駆動制御に対応して、排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3を制御した状態での排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3の変化を示している。図8中、細線が第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1を示し、太線が排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3を示している。
図8の例は、外気温度Taがほぼ一定の状態で光源40の出力(光量)を変化させた場合の例である。第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1は、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTldに応じてPID制御されている。図8中、領域Aは、第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2よりも第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1の方が大きい領域である。また、領域Bは、第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1よりも第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2の方が大きい領域である。したがって、排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3は、領域Aでは、第1の送風ファンFAN_1の駆動制御に対応して制御され、領域Bでは、第2の送風ファンFAN_2の駆動制御に対応して制御されている。
係る図8に示すように、本実施形態では、検出光源温度Tldが上昇して、第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1が第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2よりも大きくなると、これに合わせて排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3が増大する。したがって、排気ファンFAN_3によって筐体90外部に排出される送風量が大きくなり、排気ファンFAN_3の上流側に空気あるいは熱量が滞留するおそれを低減することができる。その結果、第1の送風経路及び第2の送風経路における各構成部品の冷却効率の低下を防ぐことができる。特に、本実施形態に係るプロジェクタ装置100では、検出光源温度Tldを目標温度Ttgt近傍に維持しやすくなる。
[4.送風制御の処理例]
次に、本実施形態に係る送風制御部200により実行される送風制御の具体的な処理例について説明する。図9は、本実施形態に係るプロジェクタ装置100における送風ファンの制御処理の一例を示すフローチャートである。係るフローチャートは、第1の送風ファンFAN_1、第2の送風ファンFAN_2、排気ファンFAN_3の駆動制御について示すものとなっている。
まず、送風制御部200は、ステップS100において、外気温度センサ80により検出される外気温度Ta(n)、温度センサ70により検出されるセンサ検出温度Ts(n)、第1の送風ファンFAN_1の現在の駆動電圧Vf1(n−1)、現在の光源40の駆動電流Ald(n)を読み込む。次いで、送風制御部200は、ステップS200において、図4を参照してすでに説明した手順に沿って、センサ検出温度Ts(n)に基づき検出光源温度Tld(n)を算出する。
次いで、送風制御部200は、ステップS300において、図4を参照してすでに説明した手順に沿って、検出光源温度Tld(n)と目標温度Ttgtとの差分ΔTld(n)に基づき、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)をPID演算する。このとき、算出される駆動電圧Vf1(n)があらかじめ設定した上限値Vf1_maxを超える場合には、上限値Vf1_maxを駆動電圧Vf1(n)としてもよい。また、算出される駆動電圧Vf1(n)があらかじめ設定した下限値Vf1_minを下回る場合には、下限値Vf1_minを駆動電圧Vf1(n)としてもよい。
次いで、送風制御部200は、ステップS400において、あらかじめ記憶された相関関係の情報を参照して、外気温度Ta(n)及び光源40の駆動電流Ald(n)に基づき、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2(n)を算出する。
次いで、送風制御部200は、ステップS500において、算出された駆動電圧Vf1(n),Vf2(n)に基づき、第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1(V=Vf1)及び第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2(V=Vf2)を算出する。次いで、送風制御部200は、ステップS600において、第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1(V=Vf1)が第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2(V=Vf2)以上か否かを判別する。
第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1(V=Vf1)が第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2(V=Vf2)以上の場合(S600:Yes)には、ステップS700に進む。送風制御部200は、ステップS700において、第1の送風ファンFAN_1の駆動電圧Vf1(n)に対応して排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3(n)を算出する。一方、第1の送風ファンFAN_1の送風量Bf1(V=Vf1)が第2の送風ファンFAN_2の送風量Bf2(V=Vf2)未満の場合(S600:No)には、ステップS800に進む。送風制御部200は、ステップS800において、第2の送風ファンFAN_2の駆動電圧Vf2(n)に対応して排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3(n)を算出する。
排気ファンFAN_3の駆動電圧Vf3(n)が求められると、送風制御部200は、ステップS900において、第1の送風ファンFAN_1、第2の送風ファンFAN_2、第1の送風ファンFAN_3それぞれの駆動回路に対して駆動指令を送信する。
以上説明した本実施形態に係る送風ファンの制御方法によれば、第1の送風経路に設けられた光源40冷却用の第1の送風ファンFAN_1と、当該第1の送風経路に合流する第2の送風経路に設けられた第2の送風ファンFAN_2のうち、送風量が大きい方の送風ファンの駆動制御に対応して、排気ファンFAN_3の駆動制御が行われる。したがって、排気ファンFAN_3の上流側に空気や熱量が滞留することを防ぐことができる。その結果、筐体90内の第1の送風経路及び第2の送風経路に設けられた送風ファンによる冷却効率を良好に維持することができる。
また、本実施形態に係る送風ファンの制御方法によれば、光源40冷却用の第1の送風ファンFAN_1が、検出光源温度Tldと目標温度Ttgtとの差分ΔTld(n)に基づいてPID制御される。したがって、光源40の温度を目標温度Ttgtの近傍に維持することができる。そのため、光源40の発光効率の低下を抑えることができるとともに、光源40の光量を安定させることができる。また、排気ファンFAN_3の上流側に空気や熱量が滞留することがないことから、第1の送風ファン制御部200aによる第1の送風ファンFAN_1の制御によって、光源40の温度を目標温度Ttgtの近傍に維持する制御を効率的に行うことができる。その結果、光源40の長寿命化を図ることができるとともに、良好な画質を維持することができる。
<5.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施の形態においては、短焦点型プロジェクタ装置を例に挙げて説明したが、本開示はこれに限られない。例えば、長焦点型プロジェクタ装置であっても本開示の技術を適用することができる。
また、上記の実施の形態において、排気ファン制御部200cは、送風量の大きい方の送風ファンの駆動電圧の値を利用して、排気ファンの駆動電圧Vf3を算出しているが、本開示はこれに限られない。例えば、排気ファン制御部200cは、送風量の大きい方の送風ファンの駆動電圧を特定した後に、独立的に、温度センサ70又は外気温度センサ80による検出温度情報に基づいて、駆動電圧Vf3の演算を実行するようにしてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)光源と、
前記光源から発せられた光束に基づき形成される画像を投影面上へ投射する光学系と、
筐体内において排気部に通じる少なくとも二以上の送風経路にそれぞれ設けられた複数の送風ファンと、
前記排気部に設けられた排気ファンと、
前記送風経路に設けられた複数の送風ファンのうち、送風量が大きい送風ファンの駆動制御に対応して前記排気ファンを駆動制御する送風制御部と、
を備える、画像表示装置。
(2)前記送風制御部は、前記排気ファンの送風量を、前記複数の送風ファンの送風量のうちの大きい送風量以上とするよう構成される、前記(1)に記載の画像表示装置。
(3)前記複数の送風ファンは、前記光源を冷却するための第1の送風ファン及び前記光源以外の部位を冷却するための第2の送風ファンを含む、前記(1)又は(2)に記載の画像表示装置。
(4)前記光源又は前記光源の近傍の温度を検出するための温度センサを備え、
前記送風制御部は、検出される前記温度が目標温度となるように前記第1の送風ファンを駆動制御するよう構成される、前記(3)に記載の画像表示装置。
(5)前記画像表示装置の周囲の外気温度を検出するための外気温度センサを備え、
前記送風制御部は、検出される前記外気温度に応じて前記第2の送風ファンを駆動制御するよう構成される、前記(3)又は(4)に記載の画像表示装置。
(6)前記光源が発光素子からなる、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の画像表示装置。
(7)前記画像表示装置は、前記投影面上に投射する投射画像の焦点距離を至近距離に設定可能な画像表示装置であり、
前記排気部は、前記筐体の側面のうち、前記投射画像の投射方向の側面とは異なる側面に設けられる、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の画像表示装置。
(8)画像表示装置の筐体内において排気部に通じる少なくとも二以上の送風経路にそれぞれ設けられた複数の送風ファンのうち、送風量が大きい送風ファンの駆動制御に対応して、前記排気部に設けられた排気ファンを駆動制御する、送風ファンの制御方法。
20 光学系
40 光源
50 ファン駆動回路
50a 第1の送風ファン駆動回路
50b 第2の送風ファン駆動回路
50c 排気ファン駆動回路
61a,61b 排気部
63a 吸気部
63b 間隙
63ba,63bb,63bc,63bd 吸気部
70 温度センサ
80 外気温度センサ
90 筐体
100 プロジェクタ装置
200 送風制御部
200a 第1の送風ファン制御部
200b 第2の送風ファン制御部
200c 排気ファン制御部

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から発せられた光束に基づき形成される画像を投影面上へ投射する光学系と、
    筐体内において排気部に通じる少なくとも二以上の送風経路にそれぞれ設けられた複数の送風ファンと、
    前記排気部に設けられた排気ファンと、
    前記送風経路に設けられた複数の送風ファンのうち、送風量が大きい送風ファンの駆動制御に対応して前記排気ファンを駆動制御する送風制御部と、
    を備える、画像表示装置。
  2. 前記送風制御部は、前記排気ファンの送風量を、前記複数の送風ファンの送風量のうちの大きい送風量以上とするよう構成される、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記複数の送風ファンは、前記光源を冷却するための第1の送風ファン及び前記光源以外の部位を冷却するための第2の送風ファンを含む、請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記光源又は前記光源の近傍の温度を検出するための温度センサを備え、
    前記送風制御部は、検出される前記温度が目標温度となるように前記第1の送風ファンを駆動制御するよう構成される、請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記画像表示装置の周囲の外気温度を検出するための外気温度センサを備え、
    前記送風制御部は、検出される前記外気温度に応じて前記第2の送風ファンを駆動制御するよう構成される、請求項3に記載の画像表示装置。
  6. 前記光源が発光素子からなる、請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記画像表示装置は、前記投影面上に投射する投射画像の焦点距離を至近距離に設定可能な画像表示装置であり、
    前記排気部は、前記筐体の側面のうち、前記投射画像の投射方向の側面とは異なる側面に設けられる、請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 画像表示装置の筐体内において排気部に通じる少なくとも二以上の送風経路にそれぞれ設けられた複数の送風ファンのうち、送風量が大きい送風ファンの駆動制御に対応して、前記排気部に設けられた排気ファンを駆動制御する、送風ファンの制御方法。
JP2014096326A 2014-05-07 2014-05-07 画像表示装置及び送風ファンの制御方法 Pending JP2015215377A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014096326A JP2015215377A (ja) 2014-05-07 2014-05-07 画像表示装置及び送風ファンの制御方法
US15/306,866 US20170054957A1 (en) 2014-05-07 2015-03-10 Image display device and blower fan control method
PCT/JP2015/056933 WO2015170508A1 (ja) 2014-05-07 2015-03-10 画像表示装置及び送風ファンの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014096326A JP2015215377A (ja) 2014-05-07 2014-05-07 画像表示装置及び送風ファンの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015215377A true JP2015215377A (ja) 2015-12-03

Family

ID=54392362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014096326A Pending JP2015215377A (ja) 2014-05-07 2014-05-07 画像表示装置及び送風ファンの制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20170054957A1 (ja)
JP (1) JP2015215377A (ja)
WO (1) WO2015170508A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7392589B2 (ja) 2020-06-24 2023-12-06 ウシオ電機株式会社 光源装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105842968B (zh) * 2016-05-25 2017-12-01 苏州佳世达光电有限公司 一种投影装置
CN111090214A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 台达电子工业股份有限公司 投影机及投影机保护方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3531483B2 (ja) * 1998-07-16 2004-05-31 セイコーエプソン株式会社 投写型表示装置
JP2002174856A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2004012724A (ja) * 2002-06-05 2004-01-15 Nec Viewtechnology Ltd 冷却装置および冷却装置を有する投影型映像表示装置
JP4193654B2 (ja) * 2003-09-24 2008-12-10 ソニー株式会社 投射型表示装置
JP2007101897A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Sharp Corp プロジェクタ
JP5038053B2 (ja) * 2007-08-07 2012-10-03 キヤノン株式会社 画像投射装置
JP2010032944A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Panasonic Corp 投写型表示装置
JP2011007952A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Sanyo Electric Co Ltd 投射型表示装置
JP2011158527A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP5994222B2 (ja) * 2011-08-24 2016-09-21 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2013134426A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 投写型表示装置
JP6090695B2 (ja) * 2012-05-22 2017-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 投写型表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7392589B2 (ja) 2020-06-24 2023-12-06 ウシオ電機株式会社 光源装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015170508A1 (ja) 2015-11-12
US20170054957A1 (en) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6341664B2 (ja) 投写型映像表示装置
US8408716B2 (en) Image projection apparatus
JP2011215332A (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
US9039192B2 (en) Projection display device comprising a light source
JP2012160636A (ja) 冷却装置、冷却制御方法及びプログラム
WO2015170508A1 (ja) 画像表示装置及び送風ファンの制御方法
JP2011090310A (ja) 投写型映像表示装置
JPWO2018198278A1 (ja) 投射型映像表示装置
JP2006162653A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2015215379A (ja) 画像表示装置及び送風ファンの制御方法
JP2009047824A (ja) プロジェクタ
US20050200816A1 (en) Control method for cooling a projection display
US10264227B2 (en) Projection-type image display device
JP2008233472A (ja) 投射型表示装置
US20180224728A1 (en) Image display apparatus and image display system using the same
JP2009300479A (ja) プロジェクタ
JP5324036B2 (ja) プロジェクタおよびプロジェクタの光源冷却方法
JP2010091882A (ja) 投射型画像表示装置、送信機及び受信機
JP2018049207A (ja) 液晶プロジェクタ装置
JP2013117736A (ja) 冷却装置、冷却制御方法及びプログラム
JP2011145332A (ja) 投写型映像表示装置
JP2011118152A (ja) 投射型表示装置
JP2012189936A (ja) 冷却システム、プロジェクター
JP4977924B2 (ja) 物体検出装置、物体検出方法およびプログラム
JP2018049205A (ja) 液晶プロジェクタ装置