JP2009300479A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】同一種類の冷却ファンを用いた場合の回転数の異ならせ方を含め、うなりを聴き取り難くする(うなりを聴覚上低減する)プロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、筐体5内部に収容する液晶パネル52に対して冷却用の空気を送風する同一種類の複数の液晶パネル用冷却ファン26A,27Aと、複数の液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを駆動するファン駆動部23Aと、ファン駆動部23Aの動作を制御する冷却制御部20と、を有し、冷却制御部20は、ファン駆動部23Aを動作させ、所定の比率の差を有する回転数で複数の液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを駆動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタに関するものである。
従来、プロジェクタは、プロジェクタの筐体内部に収容している発熱する部材(例えば、液晶パネルなどの光学変調素子)に対して、適正な温度範囲内とするために、筐体内部に収容する冷却ファンを駆動(回転)させることにより冷却している。そして、この冷却ファンの駆動音が、プロジェクタの騒音の主要因となっており、また、騒音にうなりを有する場合には、このうなりが更に耳障りな騒音となっている。
また、例えば、光学変調素子としての液晶パネルを冷却する場合、同一種類の複数(例えば、2つ)の冷却ファンを備えて、各冷却ファンを同一の回転数により回転させて冷却を行なう場合がある。図6は、同一種類の2つの冷却ファンの回転数ばらつきによるうなりをモデル化した図である。詳細には、図6は、2つの冷却ファンを回転数設定値5500rpmで回転させた場合、この2つの冷却ファンが一斉に回転した際に発生するうなりを示している。この場合、それぞれの冷却ファンの回転数は、ファンの設定を調整しても、発明者らの測定結果によると±50rpm程度ばらついてしまうため、片方の冷却ファンの回転数は5550rpmで回転しているものとしてモデル化している。なお、図6において、横軸Xは時間軸を示し、縦軸Yは振幅または音圧を示している。それぞれの軸に付記した数値は、以降の明細書中で説明する同様の図と比較する場合の基準(目安)値としている。
図6に示す曲線Aは、2つの冷却ファンの振幅または音圧の和の時間軸による変化を表している。50rpmの差を有する2つの冷却ファンの駆動により、曲線Aは緩やかな曲線となる。音圧または振幅が緩やかに変化することにより、うなりとして人間に聴こえることになる。また、複数人でこの状態の騒音を実際に聴いた場合、うなりとして明確に聴き取ることができた。5500rpmに対する50rpmという微小な回転数ばらつきを有する冷却ファンの回転が、それぞれ合成された場合に、うなりが発生している。このように、冷却ファンとして同一種類の複数の冷却ファンを使用している場合、この複数の冷却ファンを同一の回転数により駆動させた場合には、実際の冷却ファンの回転数に差が生じ、それが耳障りなうなりとして聴こえていた。
また、特許文献1には、プロジェクタとは異なるが、PDP(プラズマディスプレイパネル)装置における冷却ファンの制御に関して開示されている。詳細には、装置内部温度を検出する検出部と、検出温度と基準値との差分を求める演算部と、差分および運転表に基づき冷却ファンの運転モードを判別する判別部と、運転モードに応じて冷却ファンの風量を可変制御するファン制御部と、冷却ファンを駆動する駆動部と、基準値、運転表および運転モードを記憶する記憶部と、演算結果の差分などを一時記憶するメモリ部と、複数の冷却ファンを有する冷却ファン部を備え、運転モードに基づき冷却ファンをファン毎に異なる回転数で運転させることが開示されている。そして、冷却ファンをファン毎に異なる回転数で運転させることにより、耳障りな騒音を低減させている。
特開2000−242340号公報
上記、特許文献1によると、冷却ファンをファン毎に異なる回転数で運転させることは開示されている。しかし、上述したように、回転数のばらつきによって回転数に差(異なる回転数)が生じることにより、うなりが発生し、聴覚上でも耳障りなうなりとして聴き取れる。そのため、どのように回転数を異ならせるかが課題となる。従って、同一種類の冷却ファンを用いた場合の回転数の異ならせ方を含め、うなりを聴き取り難くする(うなりを聴覚上低減する)プロジェクタが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係るプロジェクタは、筐体内部に収容する発熱する部材に対して冷却用の空気を送風する同一種類の複数の冷却ファンと、複数の冷却ファンを駆動するファン駆動部と、ファン駆動部の動作を制御する冷却制御部と、を有し、冷却制御部は、ファン駆動部を動作させ、所定の比率の差を有する回転数で複数の冷却ファンを駆動させることを特徴とする。
上記のプロジェクタは、同一種類の複数の冷却ファンとファン駆動部と冷却制御部とを有している。そして、冷却制御部は、ファン駆動部を動作させ、所定の比率の差を有する回転数で複数の冷却ファンを駆動(回転)させることにより、冷却ファン毎に有する固有の回転数ばらつきを含めて、各冷却ファンの回転による騒音が合成されることにより発生するうなりを聴覚上低減させることができる。なお、同一種類の冷却ファンとは、規格および仕様が同一となる冷却ファンを意味している。
(適用例2)上記のプロジェクタであって、冷却制御部は、発熱する部材の温度上昇または温度下降に伴って、ファン駆動部を動作させて複数の冷却ファンの回転数を増加または減少させる制御を行なう場合、所定の比率の差を維持して回転数を増加または減少させることが好ましい。
このようなプロジェクタによると、冷却制御部は、発熱する部材の温度上昇または温度下降に伴って、部材の温度を適正な温度範囲内に治めるために、冷却ファンの回転数を増加または減少させる制御を行なう場合に、所定の比率の差を維持して回転数を増加または減少させる。このように、プロジェクタ内部の温度変化に伴い、冷却ファンの回転数を変化させる場合にも、所定の比率の差を維持することにより、各冷却ファンの回転による騒音が合成されることにより発生するうなりを聴覚上低減させることができる。
(適用例3)上記のプロジェクタであって、複数の冷却ファンは、デューティー比によるパルス信号で駆動されることが好ましい。
このようなプロジェクタによると、複数の冷却ファンは、デューティー比によるパルス信号で駆動されることにより、電圧変化による信号で駆動される冷却ファンに比べて、冷却制御部での処理の負荷が軽減され、また、正確な回転数で冷却ファンを回転させることができ、より確実にうなりを聴覚上低減させることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの冷却ファンの回転数に所定の比率の差をつけて回転した場合のうなりをモデル化した図である。本実施形態では、プロジェクタ1(図3参照)の光変調装置としての液晶パネル52(図3参照)を冷却するために、同一種類の冷却ファンとして、2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27A(図3参照)を用いている。なお、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aに関しては後述する。そして、図1は、この2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを駆動するそれぞれの回転数に対し、所定の比率の差をつけて駆動させた場合のうなりを示している。なお、本実施形態では、所定の比率の差を略13%として設定している。
詳細には、液晶パネル用冷却ファン27Aを6200rpmで回転させ、液晶パネル用冷却ファン26Aを5500rpmで回転させた場合の図である。より詳細には、液晶パネル用冷却ファン27Aを6200rpmで回転させる場合の略13%の減少が、液晶パネル用冷却ファン26Aの5500rpmとなる。また、逆に、液晶パネル用冷却ファン26Aを5500rpmで回転させる場合の略13%の増加が、液晶パネル用冷却ファン27Aの6200rpmとなる。
なお、図1において、横軸Xは時間軸を示し、縦軸Yは振幅または音圧を示している。それぞれの軸に付記した数値は、図6に示す、うなりをモデル化した図と比較する場合の基準(目安)値としている。
曲線Bは、略13%の比率の差を有する2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの振幅または音圧の和の時間軸による変化を表している。曲線Bは、図6に示す曲線Aに比較して、短い周期の曲線Bとなり振動している。周期が短くなる為、人には振動がうなりとして聴こえなくなる。また、複数人でこの状態の騒音を実際に聴く聴覚試験を行なったところ、うなりとして聴き取り難くなる(聴覚上、うなりが聞き取り難い)という結果を得た(聴覚上、うなりを低減できる効果を得た)。
図2は、液晶パネル用冷却ファンを全速で回転させた場合のうなりをモデル化した図である。詳細には、本実施形態で使用する液晶パネル用冷却ファン26A,27Aにおいて、ファンとしての規格上の最大回転数として設定されている回転数8500rpmで液晶パネル用冷却ファン27Aを回転させた場合のうなりをモデル化している。なお、液晶パネル用冷却ファン27Aは最大回転数の8500rpmで回転させているが、液晶パネル用冷却ファン26Aは8500rpmに対して、所定の比率として略13%の差をつけて制御した場合の最大回転数の7500rpmで回転させている。
なお、図2において、横軸Xは時間軸を示し、縦軸Yは振幅または音圧を示している。それぞれの軸に付記した数値は、図6、図1と比較する場合の基準(目安)値としている。
図2に示すように、略13%の比率の差を有する2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aにより、うなりは、図1に示す曲線Bと比較して、略同様の周期の曲線Cとなり振動しているため、人には振動がうなりとして聴こえなくなる。また、複数人でこの状態の騒音を実際に聴く聴覚試験を行なったところ、図1での結果と同様に、うなりとして聴き取り難くなる(聴覚上、うなりが聞き取り難い)という結果を得た(聴覚上、うなりを低減できる効果を得た)。
また、液晶パネル用冷却ファン26Aは5500rpmから7500rpmの間と、液晶パネル用冷却ファン27Aは6200rpmから8500rpmの間とにおいて、複数ポイントで、それぞれ略13%の差を有した回転数を設定し、同様に、うなりのモデル化およびうなりを実際に聴く聴覚試験を行なった。その結果も、図1、図2での結果と略同様となった。
なお、本実施形態のプロジェクタ1において、冷却制御部20(図3参照)が2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを制御する回転数範囲は、液晶パネル用冷却ファン26Aに関しては、略5500rpmから略7500rpmまでの間として設定し、液晶パネル用冷却ファン27Aに関しては、略6200rpmから略8500rpmまでの間として設定している。
上述した結果から、液晶パネル用冷却ファン27Aと液晶パネル用冷却ファン26Aとの回転数に対して、所定の比率(本実施形態では略13%)で差をつけた場合、聴覚上、うなりが聴き取り難くなるという結果を得た。また、液晶パネル用冷却ファン27Aと液晶パネル用冷却ファン26Aとの回転数を増加、減少させる場合にも、所定の比率(本実施形態では略13%)の差を維持することにより、聴覚上、うなりが聴き取り難くなるという結果を得た。
図3は、プロジェクタの回路ブロック図である。図3を参照して、本実施形態のプロジェクタ1の構成および動作を説明する。
プロジェクタ1は、光源装置としてのランプ51から射出された光束を、画像情報に応じて光変調装置としての液晶パネル52で変調して光学像を形成し、その光学像を投写光学装置としての投写レンズ53を介し、画像(例えば、カラー画像)としてスクリーン500などに投写する装置である。
プロジェクタ1の光学系50の概略構成および動作を説明する。
光学系50は、光源装置(ランプ51)と、照明光学系と、光変調装置(液晶パネル52)と、色合成光学系と、投写光学装置(投写レンズ53)とを有して構成されている。
光源装置は、本実施形態では、放電式のランプ51を用いており、発光管で発光した光束をリフレクタで反射させて平行光として、次の照明光学系に射出する。なお、ランプ51は、制御部10からの制御信号を受信したランプ駆動部16により駆動される。また、本実施形態のランプ51は、超高圧水銀ランプを使用している。
照明光学系(図示省略)は、光源装置(ランプ51)から射出された光束の照度を均一化し、各色光(赤色光、緑色光および青色光)に分離する。
光変調装置は、本実施形態では、液晶パネル52を用いており、照明光学系で分離された各色光の光束に対して投写用映像信号に応じて変調して光学像を形成する。なお、液晶パネル52は、後述する液晶パネル駆動回路15により駆動される。また、本実施形態の液晶パネル52は、各色光に対応させて、3つの液晶パネル52(赤色光用の液晶パネル52R、緑色光用の液晶パネル52G、青色光用の液晶パネル52B)を使用している。
色合成光学系(図示省略)は、照明光学系で色分離され光変調装置(液晶パネル52)で変調された各色光の光学像を合成する。
投写光学装置は、本実施形態では、投写レンズ53を用いており、各種レンズ群で構成され、色合成光学系で合成された光学像を投写する。上記光学系50の構成および動作により、光学像を画像としてプロジェクタ1の外部に設置されるスクリーン500などに投写する。
プロジェクタ1の回路ブロック構成を説明する。
プロジェクタ1は、A/Dコンバータ11、ビデオデコーダ12、画像処理回路13、画像補正回路14、液晶パネル駆動回路15、ランプ駆動部16、電源部17などから構成される。また、プロジェクタ1は、冷却制御部20、ファン駆動部23A、ランプ用冷却ファン25A、液晶パネル用冷却ファン26A,27A、ランプ用サーミスタ(TH)28、液晶パネル用サーミスタ(TH)29などから構成される。
また、プロジェクタ1は、制御部10により統括制御されている。そして、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)で構成される。このCPUは、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有して構成される。
なお、上記回路ブロック(光学系50も含め)は、プロジェクタ1の外装を構成する筐体5の内部に収容されている。
冷却制御部20は、プロジェクタ1の内部の冷却動作に関する制御を行なっている。また、冷却制御部20は、制御部10と同様に構成されている。なお、冷却制御部20は、制御部10の中の一部の機能として構成されていても良い。
ファン駆動部23Aは、本実施形態では、PWM(Pulse Width Modulation)部24Aで構成されている。ファン駆動部23Aの詳細は後述する。また、ランプ用サーミスタ28、液晶パネル用サーミスタ29は、部品温度検出部として構成され、ランプ51および液晶パネル52の近傍に設置され、それぞれ、ランプ51の温度、液晶パネル52の温度として測定する。ランプ用サーミスタ28、液晶パネル用サーミスタ29の詳細は後述する。
プロジェクタ1の動作を各部の動作説明により説明する。
A/Dコンバータ11は、PC画像信号入力端子40に入力したPC画像データをデジタル信号に変換し、画像処理回路13に出力する。ビデオデコーダ12は、ビデオ信号入力端子41に入力した動画像データをデジタル信号に変換した後にR・G・Bの色信号に分離し、画像処理回路13に出力する。
画像処理回路13は、A/Dコンバータ11またはビデオデコーダ12から入力したPC画像データまたは動画像データ(以降、PC画像データまたは動画像データを画像データと称す)に、フレームレート変換およびスケーリング処理などを行なう。そして、画像処理回路13は、フレームレート変換、スケーリング処理などを行なった画像データを画像補正回路14に出力する。
画像補正回路14は、入力した画像データの内容に基づいて、画像データにブライトネス調整、コントラスト調整、ガンマ補正処理などを施す。このように加工された画像データは、投写用映像信号として液晶パネル駆動回路15に出力される。
液晶パネル駆動回路15は、画像補正回路14から入力した投写用映像信号をそれぞれの液晶パネル52に出力し駆動する。
ランプ駆動部16は、制御部10の制御信号により、ランプ51の点灯・消灯などの動作を実行させる。また、電源部17は、プロジェクタ1の外部の商用電源などから電源ケーブル(図示省略)を介して交流電力を導き、内蔵するAC/DC変換部(図示省略)で変圧・整流・平滑などの処理を行ない、安定化させた直流電圧をプロジェクタ1を構成する各部に供給する。
冷却制御部20は、上述したように、プロジェクタ1の内部の冷却動作に関する制御を行なっている。詳細には、冷却制御部20は、発熱によるランプ51と液晶パネル52との温度を、設定された冷却目標としての所定温度の範囲内(適正温度範囲内)に治めるように、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの制御を行なっている。
ファン駆動部23Aは、冷却制御部20からの指示信号により、ランプ用冷却ファン25Aや液晶パネル用冷却ファン26A,27Aなどを駆動するための設定された所定の駆動信号を出力する。詳細には、ファン駆動部23Aは、本実施形態では、上述したように、PWM部24Aで構成され、冷却制御部20からの指示信号に基づき、パルス波のデューティー比を変化させた駆動信号(パルス波)として出力する。
液晶パネル52を冷却する冷却ファンとして、本実施形態では、2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを用いている。なお、この2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aは、同一の種類(同一の規格および仕様)の冷却ファンを用いている。そして、一方の液晶パネル用冷却ファン26Aは、赤色光用の液晶パネル52Rと、緑色光用の液晶パネル52Gの一部とに対して冷却するためのファンとして用いている。また、他方の液晶パネル用冷却ファン27Aは、緑色光用の液晶パネル52Gの他部と、青色光用の液晶パネル52Bとに対して冷却するためのファンとして用いている。
また、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aは、本実施形態では、PWM(Pulse Width Modulation)制御用のDCファンモータを有して構成される。そして、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aは、ファン駆動部23Aから入力されるデューティー比が可変された駆動信号により駆動(回転)し、液晶パネル52の発熱による熱を冷却する。また、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aは、自身の回転数に比例したパルス信号を回転数検出用の信号として、冷却制御部20に出力する。なお、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aには、電源部17から生成される12VのDC電圧が供給される。
なお、2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aには、本実施形態では、同一のデューティー比の駆動信号は入力されず、それぞれ異なるデューティー比の駆動信号が入力される。言い換えると、2つの液晶パネル用冷却ファン26A,27Aには、同一の回転数となる駆動信号は入力されず、異なる回転数となる入力信号が入力される。詳細には、一方の液晶パネル用冷却ファン26Aの回転数が、他方の液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数に対して所定の比率の差を有する回転数となるデューティー比の駆動信号が入力される。本実施形態では、液晶パネル用冷却ファン26Aの回転数が、基準とする液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数に対して、所定の比率だけ下げた(所定の比率の差を有する)回転数となるデューティー比の駆動信号が入力される。
ランプ用冷却ファン25Aも、本実施形態では、PWM制御用のDCファンモータを有して構成され、ファン駆動部23Aから出力される駆動信号により駆動(回転)し、ランプ51の発光による熱を冷却する。なお、ランプ用冷却ファン25Aも、自身の回転数に比例したパルス信号を回転数検出用の信号として、冷却制御部20に出力する。
液晶パネル用サーミスタ29は、部品温度検出部として構成され、液晶パネル52の近傍に設置され、ランプ51から射出される光束により発熱する液晶パネル52の温度を測定する。また、測定した温度データを冷却制御部20に出力する。また、ランプ用サーミスタ28は、同様に部品温度検出部として構成され、ランプ51の近傍に設置され、発光に伴うランプ51の温度を測定する。また、測定した温度データを冷却制御部20に出力する。
本実施形態の冷却制御部20は、いわゆるPI(Proportional Integral)制御を行なっている。このPI制御により、冷却制御部20は、ランプ51と液晶パネル52の温度の上昇(または下降)に伴って、それぞれの温度を、設定された冷却目標としての所定温度の範囲内(適正温度範囲内)に治めるように、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを制御する。冷却制御部20は、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転数を増加(または減少)させる制御を行なう。
なお、冷却制御部20は、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aが、ランプ51および液晶パネル52を冷却する場合、冷却目標とするそれぞれの所定温度を記憶している。また、冷却制御部20は、冷却制御用の演算式を記憶しており、ランプ51と液晶パネル52との検出温度(後述する検出部品温度)に対応し、演算式を実行してランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの制御量を演算処理し、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの冷却制御を行なう。
また、冷却制御部20は、部品温度検出部として動作し、ランプ用サーミスタ28および液晶パネル用サーミスタ29で検出されたそれぞれの温度データを入力し、入力した温度データによるそれぞれの温度を検出部品温度として検出する。
また、冷却制御部20は、回転数検出部として動作し、上述した、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aから出力されたパルス信号を回転数検出用信号として入力し、入力したパルス信号をカウントしてそれぞれの検出回転数として検出する。
ここで、冷却制御部20の冷却制御に関しての動作を説明する。
冷却制御部20は、冷却制御部20に記憶するランプ51および液晶パネル52のそれぞれの所定温度を読み込み、読み込んだそれぞれの所定温度と、部品温度検出部で検出したそれぞれの検出部品温度とを比較し、検出部品温度が所定温度に対して高いか否かを判定する。
そして、冷却制御部20は、検出部品温度が所定温度より高いと判定した場合、検出部品温度を所定温度以下とさせるために、記憶するそれぞれの冷却制御用の演算式により演算処理を行なう。そして、冷却制御部20は、演算処理結果を指示信号としてファン駆動部23Aに出力する。
ファン駆動部23Aは、冷却制御部20からの指示信号に基づき、現在よりも所定量分回転数が増加するように可変させたデューティー比による駆動信号を出力し、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン27Aを駆動する。
ここで、液晶パネル用冷却ファン26Aの駆動に関して説明する。
液晶パネル用冷却ファン26Aは、本実施形態では、上述したように、液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数に対して所定の比率だけ下げた(所定の比率の差を有する)回転数となるデューティー比の駆動信号が入力される。そして、液晶パネル用冷却ファン26Aは、冷却制御部20のPI制御により液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数が変化した場合にも、その液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数の変化に対応して、所定の比率の差を維持した回転数となるデューティー比の駆動信号が入力される。そのため、冷却制御部20は、冷却制御用の演算式により液晶パネル用冷却ファン27Aに対する演算処理を行なった後、その演算処理結果と、冷却制御部20に記憶する所定の比率の差とさせるため(所定の比率の差を維持させるため)の換算用の演算式とにより演算処理を行なう。
そして、冷却制御部20は、その換算用の演算式により、所定の比率の差とした演算処理結果を液晶パネル用冷却ファン26Aに対する指示信号としてファン駆動部23Aに出力する。ファン駆動部23Aは、冷却制御部20からの指示信号に基づき、可変させたデューティー比による駆動信号を出力し、液晶パネル用冷却ファン26Aを駆動する。
なお、本実施形態では、上述したように、所定の比率として略13%の比率の差をつけている。従って、液晶パネル用冷却ファン26Aの回転数は、液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数に比較して略13%低く設定されて駆動される。
また、冷却制御部20は、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン26A,27Aがランプ51および液晶パネル52を冷却する場合、冷却目標とする所定温度に対応するランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン27Aのそれぞれの所定回転数を記憶している。そして、冷却制御部20は、ランプ51および液晶パネル52の検出部品温度が所定温度以下と判定した場合、次に、それぞれの検出回転数および所定回転数を読み込み、検出回転数が所定回転数に対して高いか否かを判定する。
そして、冷却制御部20は、検出回転数が所定回転数より高いと判定した場合、検出回転数を所定回転数近辺の回転数とさせるために、記憶するそれぞれの制御用の補正演算式により演算処理を行なう。そして、冷却制御部20は、演算処理結果を指示信号としてファン駆動部23Aに出力する。
ファン駆動部23Aは、冷却制御部20からの指示信号に基づき、現在よりも所定量分回転数が減少するように可変させたデューティー比による駆動信号を出力し、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン27Aを駆動する。
この場合にも、冷却制御部20は、液晶パネル用冷却ファン27Aに対する補正演算式による演算処理を行なった後の演算処理結果と、冷却制御部20に記憶する所定の比率の差とするための換算用の演算式とにより演算処理を行ない、所定の比率の差とした演算処理結果を液晶パネル用冷却ファン26Aに対する指示信号としてファン駆動部23Aに出力する。そして、ファン駆動部23Aは、冷却制御部20からの指示信号に基づき、可変させたデューティー比による駆動信号を出力し、液晶パネル用冷却ファン26Aを駆動する。
また、冷却制御部20は、検出回転数が所定回転数以下と判定した場合、検出回転数を維持させる指示信号をファン駆動部23Aに出力する。そして、ファン駆動部23Aは、出力している現在の駆動信号(パルス波)のデューティー比を維持する。これにより、ランプ用冷却ファン25Aおよび液晶パネル用冷却ファン27Aは、現在の回転数を維持して駆動する。この場合にも、冷却制御部20は、液晶パネル用冷却ファン26Aに対する回転数が、液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数に対して所定の比率の差を有する回転数を維持させる指示信号をファン駆動部23Aに出力する。そしてファン駆動部23Aは、出力している現在の駆動信号(パルス波)のデューティー比を維持して液晶パネル用冷却ファン26Aを駆動する。
なお、冷却制御部20は、図示しない他の冷却ファン(例えば、筐体5内部の暖まった空気を筐体5外部(プロジェクタ1の外部)に排気する排気ファンなど)の冷却制御も行なっているが、本実施形態では説明を省略する。
上述したように、冷却制御部20は、冷却制御(本実施形態ではPI制御)により、ランプ用冷却ファン25Aと、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aとを制御する。なお、このように制御されたプロジェクタ1に対して、聴覚試験を行なった結果、うなりは低減(聴覚上のうなりの低減)されている。
図4は、冷却制御部が冷却制御を行なった場合の液晶パネル用冷却ファンの回転数の変化を示す図である。詳細には、冷却制御部20が、検出部品温度が所定温度より高いと判定し、検出部品温度を所定温度以下とさせるために、冷却制御用の演算式、および所定の比率の差とするための換算用の演算式により演算処理を行ない、ファン駆動部23Aが、演算処理結果に基づき、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを駆動した状態の図である。
なお、図4において、横軸Xは、数値の表示は省略するが、液晶パネル52の近傍に設置した液晶パネル用サーミスタ29の検出温度に基づく温度(検出部品温度)を示し、縦軸Yは、検出部品温度に基づいて制御した液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転数を示している。なお、横軸Xは、右方向に行くに従い温度が上昇する。また、図4において、曲線Dは、液晶パネル用冷却ファン26Aの回転数の変化を示し、曲線Eは、液晶パネル用冷却ファン27Aの回転数の変化を示している。なお、図4は、最小回転数(初期回転数)で回転している状態から冷却制御が開始され、最大回転数となるまでの範囲での変化を示している。
本実施形態では、液晶パネル用冷却ファン26Aは、実際には、ほぼ、最小回転数5500rpmから最大回転数7100rpmまで回転する。また、液晶パネル用冷却ファン27Aは、実際には、ほぼ、最小回転数6200rpmから最大回転数8300rpmまで回転する。そして、液晶パネル用冷却ファン26Aおよび液晶パネル用冷却ファン27Aは、上述した冷却制御部20の一連の冷却制御により、図4に示すように、所定の比率となる略13%の比率を維持しながら回転数を変化させている。
なお、冷却制御部20による冷却制御を行なった場合、図2で示した液晶パネル用冷却ファン27Aのファンとしての規格上の最大回転数(8500rpm)に対し、その手前近傍の回転数で飽和する。また、同様に、液晶パネル用冷却ファン26Aの制御による最大回転数(7500rpm)に対し、その手前近傍の回転数で飽和する。
上述した実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1は、同一種類の複数の液晶パネル用冷却ファン26A,27Aとファン駆動部23Aと冷却制御部20とを有している。そして、冷却制御部20は、ファン駆動部23Aを動作させ、所定の比率の差(本実施形態では略13%の差)を有する回転数で液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを駆動(回転)させることにより、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転による騒音が合成されることにより発生するうなりを聴覚上低減させることができる。
(2)本実施形態のプロジェクタ1によると、冷却制御部20は、液晶パネル52の温度上昇(温度下降)に伴って、液晶パネル52の温度を適正な温度範囲内に治めるために、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転数を増加(減少)させる制御を行なう場合に、所定の比率の差(本実施形態では略13%の差)を維持して回転数を増加(減少)させる。このように、液晶パネル52の温度変化に伴い、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転数を変化させる場合にも、所定の比率の差を維持することにより、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aの回転による騒音が合成されることにより発生するうなりを聴覚上低減させることができる。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によると、液晶パネル用冷却ファン26A,27Aは、デューティー比によるパルス信号で駆動されることにより、電圧変化による信号で駆動される冷却ファンに比べて、駆動する回転数を電圧に変換させる処理が必要なくなり、冷却制御部20での処理の負荷が軽減される。また、正確な回転数で液晶パネル用冷却ファン26A,27Aを回転させることができ、より確実にうなりを聴覚上低減させることができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るプロジェクタの回路ブロック図である。図5を参照して、プロジェクタ2の構成および動作を説明する。
なお、本実施形態のプロジェクタ2の回路ブロックは、第1実施形態の回路ブロックと比較して、ファン駆動部23Bおよびランプ用冷却ファン25Bおよび冷却ファンとしての液晶パネル用冷却ファン26B,27Bが異なるのみであり、その他の回路構成は第1実施形態と同様である。また、図5において、第1実施形態と同様の構成部分には、同様の符号を付している。従って、以降では、第1実施形態と異なる部分に関して説明を行なう。
本実施形態のファン駆動部23Bは、駆動電圧生成部24Bで構成され、冷却制御部20の指示信号により、設定される所定の一定電圧を生成し、駆動電圧としてランプ用冷却ファン25Bおよび液晶パネル用冷却ファン26B,27Bに出力する。
液晶パネル用冷却ファン26B,27Bは、同一の種類(同一の規格および仕様)の冷却ファンを用いており、異なる部分は、本実施形態では、回転数検出用の信号は出力せず、ファン駆動部23Bから出力される駆動電圧により駆動(回転)する。ランプ用冷却ファン25Bも同様に、本実施形態では、回転数検出用の信号は出力せず、ファン駆動部23Bから出力される駆動電圧により駆動(回転)する。
そして、ファン駆動部23Bは、液晶パネル用冷却ファン26B,27Bにおける駆動電圧と回転数との関係をテーブルとして記憶している。同様に、ファン駆動部23Bは、ランプ用冷却ファン25Bにおける駆動電圧と回転数との関係をテーブルとして記憶している。
そして、冷却制御部20は、検出部品温度が所定温度より高いと判定した場合、検出部品温度を所定温度以下とさせるために、第1実施形態と同様に、冷却制御用の演算式、および所定の比率の差とするための換算用の演算式により演算処理を行なう。そして、冷却制御部20は、その演算処理結果を液晶パネル用冷却ファン26B,27Bに対する指示信号としてファン駆動部23Bに出力する。ファン駆動部23Bは、冷却制御部20からの指示信号に基づき、記憶する上述したテーブルを読み込み、回転数に対応する駆動電圧として演算処理し、それぞれ生成した駆動電圧を出力し、液晶パネル用冷却ファン26B,27Bを駆動する。なお、この場合にも、第1実施形態と同様に、2つの液晶パネル用冷却ファン26B,27Bの回転数は、所定の比率(略13%)の差を有するように、また、維持するように制御される。ランプ用冷却ファン25Bに対しても、冷却制御部20およびファン駆動部23Bにより、同様な処理動作で駆動する。
なお、本実施形態のランプ用冷却ファン25Bおよび液晶パネル用冷却ファン26B,27Bは、回転数検出用の信号は出力しないため、冷却制御部20では、ランプ用冷却ファン25Bや液晶パネル用冷却ファン26B,27Bの回転数と、それぞれの所定回転数との比較は行なわない。
上述した実施形態によれば、第1実施形態と同様に、液晶パネル用冷却ファン26B,27Bの回転数が、所定の比率(略13%)の差を有するように、また、維持するように制御されるため、液晶パネル用冷却ファン26B,27Bの回転による騒音が合成されることにより発生するうなりを聴覚上低減させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態(例えば、第1実施形態のプロジェクタ1)では、2つの同一種類の冷却ファン(例えば、第1実施形態では、液晶パネル用冷却ファン26A,27A)を用いている。そして、冷却制御部20が、それぞれの冷却ファンの回転数に対して、所定の比率の差を有するように(また、所定の比率の差を維持するように)、冷却制御を行なっている。しかし、これに限られず。3つ以上の同一種類の冷却ファンを用いて、所定の比率の差を有するように(また、所定の比率の差を維持するように)冷却制御を行なってもよい。その場合、それぞれの冷却ファンの回転数は、冷却制御部により、それぞれ所定の比率の差を有するように(また、所定の比率の差を維持するように)制御する。それにより、冷却制御部は、それぞれの冷却ファンを異なる回転数で回転させる。これにより、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)前記実施形態では、冷却ファン(例えば、第1実施形態では、液晶パネル用冷却ファン26A,27A)のそれぞれの回転数の所定の比率の差を略13%として設定している。しかし、これに限られず、この比率は、冷却する部品に許容される温度を確保する回転数の範囲の中で、聴覚試験を行ない、適宜、設定することができる。
(変形例3)前記実施形態では、液晶パネル52に対して、同一種類の2つの冷却ファンを用いて冷却制御を行なっている。しかし、これに限られず。プロジェクタ1,2の筐体5内部に収容する発熱する液晶パネル52以外の部材に対して、同一種類の複数の冷却ファンを用いて冷却制御を行なってもよく、同様の効果を奏することができる。ここで、発熱する部材とは、例えば、液晶パネル52以外のランプ51を含む光学系50を構成する部材や、光学系50以外の回路ブロックを構成する構成部材(回路基板(図示省略)を含む)が挙げられる。
なお、上記以外の発熱する部材として、冷却ファンが送風することで温まった空気の伝熱などにより温められる筐体5内部に収容される部材など(送風ダクト(図示省略)や操作スイッチ基板(図示省略)など)も挙げることができ、この場合には、同一種類の複数の冷却ファンとして、一般的に排気ファン(図示省略)に対して適用することでもよい。
(変形例4)前記実施形態では、光変調装置に3つの液晶パネル52を用いたプロジェクタ1,2を説明したが、これに限られない。例えば、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
(変形例5)前記実施形態では、透過型の液晶パネル52を用いているが、反射型の液晶パネルなど、反射型の光変調装置を用いることも可能である。
(変形例6)前記実施形態では、光変調装置に液晶パネル52を用いている。しかし、これに限られず、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調素子などを用いても良い。なお、マイクロミラー型光変調素子としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。
(変形例7)前記実施形態では、光源装置としてのランプ51に放電式ランプを用いているが、これに限られず、光源装置として、LED(Light Emitting Diode)素子やLD(Laser Diode)素子などを用いることができる。
(変形例8)前記実施形態のプロジェクタ1,2は、フロントタイプのプロジェクタとして適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクタにも適用できる。
第1実施形態に係るプロジェクタの冷却ファンの回転数に所定の比率の差をつけて回転した場合のうなりをモデル化した図。 液晶パネル用冷却ファンを全速で回転させた場合のうなりをモデル化した図。 プロジェクタの回路ブロック図。 冷却制御部が冷却制御を行なった場合の液晶パネル用冷却ファンの回転数の変化を示す図。 第2実施形態に係るプロジェクタの回路ブロック図。 同一種類の2つの冷却ファンの回転数ばらつきによるうなりをモデル化した図。
符号の説明
1,2…プロジェクタ、5…筐体、20…冷却制御部、23A,23B…ファン駆動部、24A…PWM部、24B…駆動電圧生成部、25A,25B…ランプ用冷却ファン、26A,26B,27A,27B…液晶パネル用冷却ファン、51…ランプ、52…液晶パネル。

Claims (3)

  1. 筐体内部に収容する発熱する部材に対して冷却用の空気を送風する同一種類の複数の冷却ファンと、
    前記複数の冷却ファンを駆動するファン駆動部と、
    前記ファン駆動部の動作を制御する冷却制御部と、を有し、
    前記冷却制御部は、前記ファン駆動部を動作させ、所定の比率の差を有する回転数で前記複数の冷却ファンを駆動させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、
    前記冷却制御部は、前記発熱する部材の温度上昇または温度下降に伴って、前記ファン駆動部を動作させて前記複数の冷却ファンの回転数を増加または減少させる制御を行なう場合、前記所定の比率の差を維持して前記回転数を増加または減少させることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタであって、
    前記複数の冷却ファンは、デューティー比によるパルス信号で駆動されることを特徴とするプロジェクタ。
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