JP2015215342A - 回転検出装置及びその製造方法 - Google Patents

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憲治 竹菴
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真宏 巻田
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Abstract

【課題】2つの差動信号に基づいてロータの回転角度を検出するに際し、回転角度の検出精度の低下を抑制することができる回転検出装置を提供することを第1の目的とする。また、その回転検出装置の製造方法を提供することを第2の目的とする。【解決手段】検出部50は、複数の磁気抵抗素子対51〜53の抵抗値の変化に基づいて、ロータ10の第2角度部13から第1角度部12への切り替わりを示す第1境界14に対応した第1差動信号S1を生成する。また、検出部50は、ロータ10の第1角度部12から第2角度部13への切り替わりを示す第2境界15に対応した第2差動信号S2を生成する。そして、振幅調整回路部60は、検出部50から第1差動信号S1及び第2差動信号S2を入力し、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータの回転態様を検出する回転検出装置及びその製造方法に関する。
従来より、ロータの回転態様を検出するように構成された回転検出装置が、例えば特許文献1で提案されている。具体的には、複数の磁気抵抗素子と、各磁気抵抗素子にバイアス磁界を印加するバイアス磁石と、各磁気抵抗素子の出力に基づく信号処理を行う処理回路と、を備えた回転検出装置の構成が提案されている。各磁気抵抗素子は、回転体に対向する位置に配置され、ハーフブリッジ回路を形成する磁気抵抗素子対を構成している。また、磁気抵抗素子対の中点電位がロータの回転に応じて変化する。
そして、特許文献1では、3個の磁気抵抗素子対の出力から2つの差動信号を生成する構成が示されている。これにより、ロータが歯車型であれば2つの差動信号が歯の中心位置で交差する。また、ロータが着磁ロータであれば2つの差動信号が一方の磁極の中心位置で交差する。「中心位置」とは、ロータの回転方向における歯または一方の磁極の長さの長さ中心である。したがって、処理回路は、2つの差動信号を閾値と比較することによって長さ中心に対応した出力信号を出力する。
特許第4466355号公報
しかしながら、上記従来の技術では、長さ中心に対応した出力信号の精度は2つの差動信号の対称性により決まる。このため、バイアス磁石に対する各磁気抵抗素子対の位置ずれやバイアス磁石の特性ばらつき等の原因により2つの差動信号の各振幅に差が生じ、2つの差動信号の対称性が崩れてしまう。言い換えると、2つの差動信号の振幅バランスが崩れてしまう。したがって、ロータの回転角度の検出精度が低下してしまうという問題がある。
ここで、磁極の長さ中心ではない位置に対応した出力信号を出力する場合も考えられる。この場合も上記の原因により2つの差動信号の振幅バランスが崩れることで出力信号が出力されるタイミングがずれてしまい、その結果、ロータの回転角度の検出精度が低下してしまう。
なお、上記では3個の磁気抵抗素子対の例について説明したが、2個や4個以上の磁気抵抗素子対を備えた構成についても2つの差動信号を生成することが可能である。したがって、3個の磁気抵抗素子対に限られず、上記と同様の問題が生じる。
本発明は上記点に鑑み、2つの差動信号に基づいてロータの回転角度を検出するに際し、回転角度の検出精度の低下を抑制することができる回転検出装置を提供することを第1の目的とする。また、その回転検出装置の製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、所定角度毎に第1角度部(12)と第2角度部(13)とが回転方向に交互に設けられたロータ(10)の回転態様を検出する回転検出装置であって、以下の点を特徴としている。
すなわち、ロータ(10)の回転に伴って抵抗値が変化する複数の磁気抵抗素子対(51〜53)を有し、複数の磁気抵抗素子対(51〜53)の抵抗値の変化に基づいて、第2角度部(13)から第1角度部(12)への切り替わりを示す第1境界(14)に対応した第1信号と、第1角度部(12)から第2角度部(13)への切り替わりを示す第2境界(15)に対応した第2信号と、をそれぞれ生成する検出部(50)を備えている。
また、検出部(50)から第1信号及び第2信号を入力し、第1信号の振幅と第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整する振幅調整回路部(60)と、振幅調整回路部(60)で振幅調整された第1信号の振幅と第2信号の振幅との差分値を取得する差分値取得部(70)と、を備えている。
さらに、差分値を2値化するための2値化閾値を有し、差分値と2値化閾値とを比較して差分値を2値化し、当該差分値の2値化信号を第1角度部(12)の回転位置情報とする判定回路部(80)を備えている。
また、振幅調整回路部(60)は、2値化信号が第1角度部(12)の狙いの回転位置を示すように、第1信号の振幅と第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明では、上記の構成を有する回転検出装置の製造方法であって、2値化信号が第1角度部(12)の狙いの回転位置を示すように、第1信号の振幅と第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整するための調整値を振幅調整回路部(60)に固定する調整工程を含んでいることを特徴とする。
これによると、振幅調整回路部(60)によって第1信号の振幅と第2信号の振幅とのいずれかが調整されるので、第1信号及び第2信号の振幅バランスが調整される。このため、第1角度部(12)の狙いの回転位置で2値化信号が生成されるように第1信号の振幅と第2信号の振幅とを交差させることができる。したがって、ロータ(10)の回転角度の検出精度の低下を抑制することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る回転検出装置とロータとの配置関係を示した図である。 図1に示された回転検出装置の回路構成を示した図である。 回転検出装置の製造工程の一部を示した図である。 バイアス磁石に対するセンサチップの向きが正常の場合についての回転検出装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 バイアス磁石に対するセンサチップの向きが傾けられた場合についての回転検出装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 長谷部が設けられたロータを測定対象とした回転検出装置の作動を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る検出部の回路構成を示した図である。 本発明の第6実施形態に係る回転検出装置の回路構成を示した図である。 バイアス磁石に対する磁気抵抗素子対の位置ずれを説明するための図である。 磁気抵抗素子対の位置ずれが生じている場合の2値化信号の角度精度ずれを説明するためのタイミングチャートである。 波形信号A、Bの振幅バランスを調整することで2値化信号の角度精度ずれを解消する内容を説明するためのタイミングチャートである。 振幅バランスの調整前後の角度精度の変化を解析するために用いたロータ形状を示した図である。 図12に示されたロータの第1エッジにおいて振幅バランスの調整前後の角度精度の変化を示した図である。 図12に示されたロータの第2エッジにおいて振幅バランスの調整前後の角度精度の変化を示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本発明に係る回転検出装置は、例えば内燃機関のクランク角判定装置として用いられる。図1に示されるように、内燃機関であるエンジンのクランク軸に固定された歯車型のロータ10の外周部11に対向するように回転検出装置20が配置されている。回転検出装置20は、ロータ10の回転態様を検出するように構成されている。なお、図1ではロータ10の外周部11の一部を直線状に展開して示してある。
ロータ10の外周部11には所定角度毎に第1角度部12と第2角度部13とが回転方向に交互に設けられている。第1角度部12はロータ10の外周部11に設けられた山部である。第2角度部13は、第1角度部12と第1角度部12との間に位置する谷部である。なお、第1角度部12の回転方向長さと第2角度部13の回転方向長さは必ずしも同じである必要はなく、各角度部12、13が回転方向に所定の角度分の長さを持って形成されていれば良い。
そして、回転検出装置20は、円筒状のバイアス磁石30とこのバイアス磁石30に対し、所定の位置に配置されたセンサチップ40とを備えて構成されている。バイアス磁石30は、回転検出装置20の磁界の検出感度を一定分だけ上昇させる役割を果たす。バイアス磁石30の中空部にはセンサチップ40が配置されている。
センサチップ40は、ロータ10の回転に伴って外周部11の位置すなわちクランク角に応じた検出信号を出力するように構成された検出部50を備えている。検出部50は、ロータ10の回転に伴って抵抗値が変化する第1磁気抵抗素子対51、第2磁気抵抗素子対52、及び第3磁気抵抗素子対53の3つの素子対を備えている。
ロータ10の回転方向において、第2磁気抵抗素子対52が第1磁気抵抗素子対51と第3磁気抵抗素子対53との間に位置するように各々が配置されている。つまり、第2磁気抵抗素子対52が第1磁気抵抗素子対51と第3磁気抵抗素子対53とに挟まれるように配置されている。そして、第2磁気抵抗素子対52にはバイアス磁石30の中心軸に沿ったバイアス磁界が印加される。一方、第1磁気抵抗素子対51及び第3磁気抵抗素子対53にはバイアス磁石30の端部を巻き込むバイアス磁界が印加される。
各磁気抵抗素子対51〜53は、ハーフブリッジ回路として構成されている。具体的には、図2に示されるように、第1磁気抵抗素子対51は、電源(Vcc)とグランド(GND)との間に直列接続された2つの磁気抵抗素子51a、51bによって構成されている。第1磁気抵抗素子対51は、ロータ10の回転に伴って各磁気抵抗素子51a、51bが磁場の影響を受けたときの抵抗値の変化を検出する。また、第1磁気抵抗素子対51は、当該抵抗値の変化に基づいて、各磁気抵抗素子51a、51bの中点51cの電圧を波形信号として出力する。
第2磁気抵抗素子対52は、電源(Vcc)とグランド(GND)との間に直列接続された2つの磁気抵抗素子52a、52bによって構成されている。そして、第2磁気抵抗素子対52は、ロータ10の回転に伴って各磁気抵抗素子52a、52bが磁場の影響を受けたときの抵抗値の変化に基づいて、各磁気抵抗素子52a、52bの中点52cの電圧を波形信号として出力する。
第3磁気抵抗素子対53は、電源(Vcc)とグランド(GND)との間に直列接続された2つの磁気抵抗素子53a、53bによって構成されている。そして、第3磁気抵抗素子対53は、ロータ10の回転に伴って各磁気抵抗素子53a、53bが磁場の影響を受けたときの抵抗値の変化に基づいて、各磁気抵抗素子53a、53bの中点53cの電圧を波形信号として出力する。
また、検出部50は、各磁気抵抗素子対51〜53の他に、第1オペアンプ54及び第2オペアンプ55を備えている。第1磁気抵抗素子対51の中点51cの中点電位をAと定義すると共に、第2磁気抵抗素子対52の中点52cの中点電位をBと定義すると、第1オペアンプ54は、A−Bを演算してその結果を第1差動信号S1として出力するように構成された差動増幅器である。第3磁気抵抗素子対53の中点53cの中点電位をCと定義すると、第2オペアンプ55は、B−Cを演算してその結果を第2差動信号S2として出力するように構成された差動増幅器である。
第1差動信号S1は、図1に示されるように、第2角度部13から第1角度部12への切り替わりを示す第1境界14に対応した波形の信号である。第2差動信号S2は、第1角度部12から第2角度部13への切り替わりを示す第2境界15に対応した波形の信号である。このように、検出部50は、各磁気抵抗素子対51〜53の出力から第1差動信号S1と第2差動信号S2とをそれぞれ生成するように構成されている。
さらに、図2に示されるように、回転検出装置20は、振幅調整回路部60、差分値取得部70、及び判定回路部80を備えている。振幅調整回路部60、差分値取得部70、及び判定回路部80は、上述のセンサチップ40に形成されている。なお、これらは図示しない別の半導体チップに形成されていても良い。
振幅調整回路部60は、検出部50から第1差動信号S1及び第2差動信号S2を入力し、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させる役割を果たすものである。このような振幅調整回路部60は、第3オペアンプ61、第4オペアンプ62、第1固定抵抗63、第2固定抵抗64、第1可変抵抗65、第2可変抵抗66、及び抵抗値固定部67を備えている。
第1固定抵抗63及び第2固定抵抗64は、抵抗値が一定の抵抗である。これに対し、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66は、例えば図示しない複数の抵抗と複数の半導体スイッチによって構成されており、各半導体スイッチのONまたはOFFが制御されることによって抵抗値が変更可能な抵抗である。第1可変抵抗65は、第1差動信号S1の振幅を調整する役割を果たす。第2可変抵抗66は、第2差動信号S2の振幅を調整する役割を果たす。
抵抗値固定部67は、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66の各半導体スイッチをONまたはOFFすることにより、各可変抵抗65、66の抵抗値を所望の値に固定するものである。
第3オペアンプ61、第1固定抵抗63、及び第1可変抵抗65は、第1差動増幅回路68を構成している。すなわち、第1固定抵抗63は、第3オペアンプ61の反転入力端子と出力端子との間に接続され、これにより負帰還が構成されている。第1可変抵抗65は、第3オペアンプ61の反転入力端子とグランドとの間に接続されている。したがって、第1差動増幅回路68は、検出部50から入力した第1差動信号S1を第1固定抵抗63及び第1可変抵抗65の各抵抗値に応じた所定の倍率で増幅する。これにより、第1差動増幅回路68は、第1差動信号S1の振幅を調整する。
同様に、第4オペアンプ62、第2固定抵抗64、及び第2可変抵抗66は、第2差動増幅回路69を構成している。すなわち、第2固定抵抗64は、第4オペアンプ62の反転入力端子と出力端子との間に接続され、これにより負帰還が構成されている。第2可変抵抗66は、第4オペアンプ62の反転入力端子とグランドとの間に接続されている。したがって、第2差動増幅回路69は、検出部50から入力した第2差動信号S2を第2固定抵抗64及び第2可変抵抗66の各抵抗値に応じた増幅率で増幅する。これにより、第2差動増幅回路69は、第2差動信号S2の振幅が第1差動信号S1の振幅に一致するように、第2差動信号S2の振幅を調整する。言い換えると、第2可変抵抗66の抵抗値は、第2差動信号S2の振幅が第1差動信号S1の振幅に一致する倍率となるように設定されている。
差分値取得部70は、振幅調整回路部60で振幅調整された第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅との差分値S3(=S1−S2)を取得するものである。差分値取得部70は、第5オペアンプ71を備えている。第5オペアンプ71は、第1差動増幅回路68から第1差動信号S1を入力すると共に、第2差動増幅回路69から第2差動信号S2を入力し、S1−S2を演算してその結果をS3として出力する。
判定回路部80は、差分値取得部70で取得された差分値S3を2値化した2値化信号を第1角度部12の中心通過情報とするものである。判定回路部80は、基準電圧部81及びコンパレータ82を備えている。
基準電圧部81は、所定の電圧を2値化閾値として生成するものである。2値化閾値は差分値S3を2値化するための閾値として用いられる。
コンパレータ82は、差分値取得部70から差分値S3を入力すると共に基準電圧部81から2値化閾値を入力し、差分値S3と2値化閾値とを比較して差分値S3を2値化した2値化信号を生成するものである。コンパレータ82は、この2値化信号を第1角度部12の中心通過情報として出力端子21(Vout)を介して図示しない外部機器に出力する。外部機器は例えばエンジンECUである。
また、コンパレータ82は、ヒステリシス特性を有している。本実施形態では、差分値S3が2値化閾値よりも大きくなったときに2値化閾値が第1の値になり、差分値S3が2値化閾値よりも小さくなったときに2値化閾値が第1の値よりも大きい第2の値になるように、2値化閾値にはヒステリシス特性が設けられている。つまり、コンパレータ82は、差分値S3に応じて2値化閾値を第1の値または第2の値に切り替える。これにより、差分値S3が2値化閾値から離されるのでノイズ等によって差分値S3が2値化閾値を超えにくくなる。したがって、ノイズ耐性が向上する。
以上が、本実施形態に係る回転検出装置20の全体構成である。なお、回転検出装置20は外部機器に接続される電源端子22(Vcc)及びグランド端子23(GND)を備え、これらを介して外部機器から電源供給される構成となっている。
次に、回転検出装置20の製造方法すなわち調整工程について説明する。まず、図3に示されるように、検出部50、振幅調整回路部60、差分値取得部70、及び判定回路部80が形成されたセンサチップ40を用意する(準備工程)。また、バイアス磁石30等の他の部品も用意する。
振幅調整回路部60を構成する第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66については、各半導体スイッチは全てOFFの状態とされている。この状態では、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66の抵抗値はいわゆる初期値に設定されている。
続いて、センサチップ40をバイアス磁石30に固定すると共に図示しない測定装置に設置し、図示しない測定用ロータの回転を検出させる。これにより、第1可変抵抗65の抵抗値に応じた第1差動信号S1の振幅と、第2可変抵抗66の抵抗値に応じた第2差動信号S2の振幅と、を測定装置に取得させる(取得工程)。
この後、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とが一致するように、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66のいずれかの抵抗値を変化させて当該抵抗値を抵抗値固定部67によって固定する(固定工程)。
具体的には、まず、第1差動信号S1の振幅を所定の倍率で調整する。測定された第1差動信号S1が基準値よりも大きい場合、第1差動増幅回路68の増幅率が例えば0.8倍となるように第1可変抵抗65の抵抗値を調整する。続いて、この調整後の第1差動信号S1の振幅に第2差動信号S2の振幅を一致させる。すなわち、第2差動増幅回路69の増幅率が例えば0.8倍〜1.2倍となるように第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。
そして、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66を構成する半導体スイッチのうちのどの半導体スイッチをONまたはOFFさせるのかを抵抗値固定部67に記憶させる。これにより、第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66の抵抗値を抵抗値固定部67によって固定させる。以上のようにして、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させる。
なお、測定された第1差動信号S1が基準値よりも小さい場合、第1差動増幅回路68の増幅率が例えば1.2倍となるように第1可変抵抗65の抵抗値を調整する。また、第2差動増幅回路69の増幅率が例えば0.8倍〜1.2倍となるように第2可変抵抗66の抵抗値を調整すれば良い。
この後、センサチップ40をモールド樹脂等で封止する等の所定の工程を実施することにより、回転検出装置20が完成する。
次に、回転検出装置20の作動について説明する。まず、図4に示されるように、ロータ10が回転することで検出部50の各磁気抵抗素子対51〜53の出力が変化する。ここで、バイアス磁石30に対してセンサチップ40が正常に組み付けられた場合、検出部50で取得される第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とはほぼ一致している。
続いて、第1差動信号S1の振幅は振幅調整回路部60の第1差動増幅回路68で調整される。また、第2差動信号S2の振幅は振幅調整回路部60の第2差動増幅回路69で調整される。これにより、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とが一致するので、ロータ10の第1角度部12の回転方向中心を中心とした第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅との対称性が確保される。
この後、差分値取得部70でS1−S2が演算されることにより、ロータ10の第1角度部12の回転方向中心で差分値S3が2値化閾値を下回る。これにより、判定回路部80のコンパレータ82からHiの2値化信号が第1角度部12の中心通過情報として出力される。なお、差分値S3が2値化閾値を下回るタイミングでコンパレータ82の2値化閾値が第1の値から第2の値に切り替わる。
一方、図5に示されるように、バイアス磁石30に対してセンサチップ40が傾けられて組み付けられた場合、検出部50で取得される第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とは一致していない。例えば、振幅調整前の第1差動信号S1の振幅は、第2差動信号S2の振幅よりも小さい。すなわち、ロータ10の第1角度部12の回転方向中心を中心とした第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅との対称性が崩れている。
しかしながら、第1差動信号S1の振幅が第1差動増幅回路68で調整されると共に、第2差動信号S2の振幅が第2差動増幅回路69で調整されることにより、振幅調整後のロータ10の第1角度部12の回転方向中心を中心とした第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅との対称性が確保される。このため、差分値取得部70で演算されたS1−S2の差分値S3が、ロータ10の第1角度部12の回転方向中心で2値化閾値を下回る。したがって、判定回路部80のコンパレータ82からHiの2値化信号が第1角度部12の中心通過情報として出力される。
図6に示されるように、ロータ10は山部の第1角度部12と谷部の第2角度部13とが交互に等間隔で並べられている。また、ロータ10には、当該ロータ10の回転角度の基準位置を示すために第1角度部12が設けられていない長谷部16が設けられている。そして、第1角度部12と第2角度部13とが交互に繰り返される際には、第1角度部12の回転角度中心で立ち上がる2値化信号が生成される。また、ロータ10の長谷部16では差分値S3は2値化閾値を横切らないので、Loの2値化信号が生成される。
外部機器は、回転検出装置20から2値化信号を入力することにより、ロータ10の回転角度とシグナルロータ10の長谷部16の位置である回転基準位置をクランク角の基準角度として取得する。また、外部機器はこの回転基準位置の情報を用いて燃料噴射弁や点火プラグ等を制御する。
以上説明したように、本実施形態では、検出部50で取得された各差動信号S1、S2の振幅を振幅調整回路部60によって一致させる構成となっている。これにより、ロータ10の第1角度部12の回転角度中心を中心とした各差動信号S1、S2の振幅の対称性が崩れないようにすることができる。すなわち、ロータ10の第1角度部12の回転角度中心で各差動信号S1、S2の振幅を交差させることができる。このため、ロータ10の第1角度部12の回転角度中心で立ち上がる2値化信号を生成することができる。したがって、ロータ10の回転角度の検出精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、検出部50は3個の磁気抵抗素子対51〜53を備えた構成となっている。磁気抵抗素子対51〜53を3個とした目的は、ロータ10の歯中心出力波形を生成すること、及びロータ10の長谷部16(欠け歯)での波形歪みを低減することである。3個の磁気抵抗素子対51〜53はロータ10の長谷部16の影響を受けるが、各信号A、B、Cから差動信号S1、S2を取得することで、長谷部16の影響を低減させることができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、第1差動信号S1が特許請求の範囲の「第1信号」に対応し、第2差動信号S2が特許請求の範囲の「第2信号」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、振幅調整回路部60は、第1差動信号S1の振幅及び第2差動信号S2の振幅のうちのいずれか一方の振幅を他方の振幅に一致させることにより、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させる構成となっている。
具体的には、振幅調整回路部60は、第2差動信号S2の振幅を第1差動信号S1の振幅に一致させる。すなわち、第1差動増幅回路68の第1可変抵抗65の抵抗値は初期値のままであり、第2差動増幅回路69の第2可変抵抗66の抵抗値が抵抗値固定部67によって固定される。
製造工程においては、第1差動増幅回路68の増幅率が例えば1倍となるように第1可変抵抗65の抵抗値を調整する。また、第2差動信号S2の振幅が第1差動信号S1の振幅に一致するように、第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。そして、調整後の第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66の各抵抗値を抵抗値固定部67によって固定する。この場合、第2差動増幅回路69の増幅率が例えば0.6倍〜1.5倍となるように第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。
一方、振幅調整回路部60は、第1差動信号S1の振幅を第2差動信号S2の振幅に一致させる。この場合、第2差動増幅回路69の第2可変抵抗66の抵抗値は初期値のままであり、第1差動増幅回路68の第1可変抵抗65の抵抗値が抵抗値固定部67によって固定される。
製造工程においては、第2差動増幅回路69の増幅率が例えば1倍となるように第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。また、第1差動信号S1の振幅が第2差動信号S2の振幅に一致するように、第1可変抵抗65の抵抗値を抵抗値固定部67によって固定する。この場合、第1差動増幅回路68の増幅率が例えば0.6倍〜1.5倍となるように第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。
以上のように、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させることもできる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、振幅調整回路部60は、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とをこれらの振幅とは異なる振幅に一致させることにより、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを一致させる構成となっている。
各差動信号S1、S2の振幅とは「異なる振幅」とは、第1差動信号S1の振幅の初期値及び第2差動信号S2の振幅の初期値との両方とは異なる振幅である。したがって、振幅調整回路部60の第1差動増幅回路68は、第1差動信号S1の振幅を所定の倍率で調整し、第2差動増幅回路69は、第2差動信号S2の振幅を所定の倍率で調整することにより、各振幅を一致させる。
製造工程においては、各差動増幅回路68、69の増幅率を個別に調整する。すなわち、第1差動信号S1の振幅が目標値と一致するように第1可変抵抗65の抵抗値を調整すると共に、第2差動信号S2の振幅が目標値と一致するように第2可変抵抗66の抵抗値を調整する。そして、調整後の第1可変抵抗65及び第2可変抵抗66の各抵抗値を抵抗値固定部67によって固定する。
以上のように、第1差動信号S1の振幅と第2差動信号S2の振幅とを所定の目標値に一致させることもできる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。図7に示されるように、検出部50は、第1〜第3調整部56〜58を備えている。第1調整部56は、第6オペアンプ56a、第3固定抵抗56b、及び第3可変抵抗56cを備えて構成されている。また、第2調整部57は、第7オペアンプ57a、第4固定抵抗57b、及び第4可変抵抗57cを備えて構成されている。さらに、第3調整部58は、第8オペアンプ58a、第5固定抵抗58b、及び第5可変抵抗58cを備えて構成されている。
第1磁気抵抗素子対51から出力される検出信号の振幅は、第6オペアンプ56a、第3固定抵抗56b、及び第3可変抵抗56cによって構成された差動増幅回路によって調整される。当該差動増幅回路の出力(A)が第1オペアンプ54に入力される。
また、第2磁気抵抗素子対52から出力される検出信号の振幅は、第7オペアンプ57a、第4固定抵抗57b、及び第4可変抵抗57cによって構成された差動増幅回路によって調整される。当該差動増幅回路の出力(B)が第1オペアンプ54及び第2オペアンプ55に入力される。
同様に、第3磁気抵抗素子対53から出力される検出信号の振幅は、第8オペアンプ58a、第5固定抵抗58b、及び第5可変抵抗58cによって構成された差動増幅回路によって調整される。当該差動増幅回路の出力(C)が第2オペアンプ55に入力される。
そして、第3可変抵抗56c、第4可変抵抗57c、及び第5可変抵抗58cの各抵抗値は、各第1〜第3調整部56〜58の出力すなわち各磁気抵抗素子対51〜53から出力される検出信号の振幅が一致するように調整されている。第3可変抵抗56c、第4可変抵抗57c、及び第5可変抵抗58cの各抵抗値は、例えば抵抗値固定部67に記憶された調整値に基づいて調整されている。なお、検出部50が専用の抵抗値固定部67を備えていても良い。また、センサチップ40の製造工程において、トリミング等の手法によって抵抗値を調整しても良い。
以上のような構成によると、各差動信号S1、S2を生成する前に、信号の振幅をある程度同等にしておくことができる。また、ロータ10が歯車型の場合は長山部や長谷部16での波形歪みすなわち角度精度悪化を低減することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1〜第4実施形態と異なる部分について説明する。図1に示されるように、ロータ10に対する検出部50の配置については一定の範囲がある。すなわち、回転検出装置20は、検出部50とロータ10との距離が最も近い位置と、検出部50とロータ10との距離が最も遠い位置と、の仕様範囲内で動作する。
そして、コンパレータ82の2値化閾値は、検出部50とロータ10との距離が最も近い位置での差分値S3と、検出部50とロータ10との距離が最も遠い位置での差分値S3と、が一致する値に設定されている。これによると、ロータ10に対する回転検出装置20の配置範囲内であれば、検出部50とロータ10との距離に応じて2値化閾値を変更しなくても、ロータ10の第1角度部12に対応した2値化信号を生成することができる。したがって、固定の2値化閾値を用いることができる。
2値化閾値は次のように調整する。回転検出装置20の製造工程において、各差動信号S1、S2の振幅を一致させた後、ロータ10に対する検出部50の配置範囲において、検出部50とロータ10との距離が最も近い位置での差分値S3を取得する。また、検出部50とロータ10との距離が最も遠い位置での差分値S3を取得する。そして、各差分値S3が一致する値を2値化閾値として設定する(2値化閾値設定工程)。
なお、2値化閾値にはヒステリシス特性を持たせている。上述のように、2値化閾値は第1の値とこの第1の値よりも大きい第2の値との2つの値がある。この場合は、例えば2値化閾値として設定された値を第1の値としても良いし、2値化閾値として設定された値を第2の値としても良い。
(第6実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分について説明する。図8に示されるように、本実施形態では、回転検出装置20の検出部50は、第1磁気抵抗素子対51及び第2磁気抵抗素子対52の2つの素子対を備えて構成されている。
そして、第1磁気抵抗素子対51を構成する各磁気抵抗素子51a、51bの中点51cの電圧が波形信号Aとして振幅調整回路部60に出力される。また、第2磁気抵抗素子対52を構成する各磁気抵抗素子52a、52bの中点52cの電圧が波形信号Bとして振幅調整回路部60に出力される。このように、本実施形態では磁気抵抗素子対の波形信号の差分値S1、S2ではなく、各磁気抵抗素子対51、52の波形信号A、Bがそのまま出力される。
振幅調整回路部60は、検出部50から波形信号A及び波形信号Bを入力し、このうちの波形信号Bの振幅を調整するように構成されている。このため、振幅調整回路部60は、増幅部69a及び増幅率固定部67aを有している。
増幅部69aは波形信号Bの振幅を予め設定された増幅率(Gt)で増幅することにより振幅調整を行うものであり、図2で示された第2差動増幅回路69と同じ構成である。増幅率固定部67aは増幅部69aの増幅率(ゲイン)を固定するものであり、図2で示された抵抗値固定部67と同様に図示しない可変抵抗の各半導体スイッチをONまたはOFFすることにより各可変抵抗の抵抗値を所望の値に固定することで増幅部69aの増幅率を固定する。
増幅部69aの増幅率は、2値化信号が第1角度部12の狙いの回転位置を示すように、波形信号Bの振幅を調整するように設定されている。本実施形態では、増幅率は、ロータ10の第1角度部12のエッジに対応する第1境界14で2値化信号が立ち下がり、第2境界15で2値化信号が立ち上がるように、すなわち波形信号Aの振幅と波形信号Bの振幅との振幅バランスを調整するように設定されている。本実施形態では、第1角度部12の狙いの回転位置は、第1境界14及び第2境界15である。
そして、振幅調整回路部60は、検出部50から入力した波形信号Aをそのまま差分値取得部70に出力する。一方、振幅調整回路部60は、検出部50から入力した波形信号Bを所定の増幅率で増幅して差分値取得部70に出力する。
また、差分値取得部70は、差動増幅部72及びオフセット部73を有して構成されている。差動増幅部72は図2で示された第5オペアンプ71で構成されており、振幅調整回路部60で振幅調整された波形信号Aの振幅と波形信号Bの振幅との差分値S3を所定の増幅率(Gc)で増幅したものを取得する。
オフセット部73は、差動増幅部72から出力される差分値S3のオフセット(Vt)を調整する役割を果たす。このオフセットは、振幅バランスが調整された波形信号A及び波形信号Bを2値化閾値に対して調整するためのパラメータである。したがって、差分値取得部70は、Gc×(A−Gt×B)+Vtという演算に相当する差分値S3を取得し、この差分値S3を判定回路部80に出力する。
さらに、判定回路部80を構成する基準電圧部83は、電源(Vcc)とグランド(GND)との間に直列接続された2つの第1分圧抵抗83a及び第2分圧抵抗83bによって構成されている。これにより、2値化閾値は第1分圧抵抗83a及び第2分圧抵抗83bの中点83cの電位に設定される。すなわち、2値化閾値は第1分圧抵抗83a及び第2分圧抵抗83bの抵抗比によって設定される。
なお、本実施形態では、コンパレータ82は2値化閾値のヒステリシス特性を有しておらず、2値化閾値は一定値であるが、上述のように2値化閾値にヒステリシス特性を設けても良い。以上が、本実施形態に係る回転検出装置20の構成である。
次に、本実施形態に係る回転検出装置20の製造方法すなわち調整工程について説明する。まず、図8に示された構成が形成されたセンサチップ40を用意する。そして、センサチップ40をバイアス磁石30に固定すると共に図示しない測定装置に設置し、図示しない測定用ロータの回転を検出させる。これにより、回転検出装置20から出力される2値化信号をモニタする。
続いて、2値化信号をモニタしながら2値化信号が第1角度部12の狙いの回転位置を示すように、波形信号Bの振幅を調整するための調整値を振幅調整回路部60に固定する。具体的には、2値化信号がロータ10の第1境界14で立ち下がり、第2境界15で立ち上がるように増幅部69aの増幅率を調整する。また、この増幅率を調整値として増幅率固定部67aに固定する。固定方法は第1実施形態と同じである。こうして回転検出装置20が完成する。
続いて、本実施形態に係る回転検出装置20の作動について説明する。通常、バイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52が位置ずれを起こさないで固定されることが望ましい。しかし、上述のようにバイアス磁石30に対してセンサチップ40が傾けられて組み付けられたり、図9に示されるようにバイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52がX方向に位置ずれを起こす。センサチップ40の傾斜については上記各実施形態で述べたので、本実施形態ではX方向の位置ずれの場合について説明する。
X方向の位置ずれとは、ロータ10の回転方向に沿った各磁気抵抗素子対51、52の位置のずれである。このようなX方向の位置ずれは、バイアス磁石30に対するセンサチップ40の組み付けの誤差や、センサチップ40における各磁気抵抗素子対51、52の位置の誤差等が原因で発生する。具体的には、X方向の位置ずれによる角度精度影響は、(X方向の位置ずれ量/(ロータ10の径×π))×360degという式によって得られる。この式により、2値化信号の立ち上がりまたは立ち下がり、すなわち回転位置情報の進角または遅角の影響を知ることができる。
なお、上記各実施形態のようにバイアス磁石30に対してセンサチップ40の傾いている場合は各差動信号S1、S2の振幅差が大きくなったが、これに対しX方向の位置ずれによる波形信号A、Bの振幅差はそれほど大きくならない。
まず、バイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52がX方向に位置ずれを起こしていない場合、図10に示されるように、ロータ10の第1境界14で波形信号A及び波形信号Bが交差すると共に、第2境界15で波形信号A及び波形信号Bが交差する。したがって、第1境界14で立ち下がり、第2境界15で立ち上がる2値化信号が回転検出装置20から出力される。なお、図10では差分値S3の波形は省略している。
一方、バイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52がロータ10の回転下流側に位置ずれを起こしている場合、位置ずれと共に波形信号Aと波形信号Bとの交差位置もずれる。このため、2値化信号が第1境界14で立ち下がるタイミング及び第2境界15で立ち上がるタイミングが位置ずれの分だけ遅れてしまう。なお、バイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52がロータ10の回転上流側に位置ずれを起こしている場合は2値化信号の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングは狙い位置よりも早くなる。
そこで、図11に示されるように、振幅調整回路部60の増幅部69aによって波形信号Bの振幅を増幅することにより、波形信号Aと波形信号Bとの振幅バランスを調整する。これにより、第1境界14で波形信号A及び波形信号Bが交差すると共に、第2境界15で波形信号A及び波形信号Bが交差する。このため、2値化信号の角度精度ずれが解消される。すなわち、第1角度部12の狙いの回転位置で2値化信号が立ち上がると共に立ち下がるようにすることができる。
発明者らは、ロータ10として図12に示されたものを用いて、波形信号A及び波形信号Bの振幅バランスの調整の有無による2値化信号の角度精度の変化を調べた。この解析では、各磁気抵抗素子対51、52の間隔を1.9mmとし、バイアス磁石30に対する各磁気抵抗素子対51、52のX方向の位置ずれを0.1mmとした。ロータ10の外径は52mmである。
まず、ロータ10の第1エッジ17すなわち谷から山に変化する位置では、図13に示されるように2値化信号の角度精度は狙い値から0.33deg外れていた。しかしながら、増幅部69aの増幅率を調整して波形信号A及び波形信号Bの振幅バランスを調整したことにより調整後の角度精度は狙い値とほぼ同じになった。この角度精度はエアギャップの大きさに関わらず改善された。
また、ロータ10の第2エッジ18すなわち山から谷に変化する位置でも、図14に示されるように2値化信号の角度精度は狙い値から0.24deg外れていた。しかしながら、上記と同様に増幅部69aの増幅率を調整したことにより調整後の角度精度は改善された。エアギャップが大きい場合には角度精度は狙い値とほぼ同じになった。第2エッジ18においてエアギャップに応じて角度精度の調整に差が生じたのは第2エッジ18のあとに谷から山に変化すること等のロータ10の形状が原因だと考えられる。
以上説明したように、検出部50から出力される2つの波形信号A及び波形信号Bの振幅バランスを調整することにより、ロータ10の狙いの回転位置で2値化信号が立ち上がりまたは立ち下がるように調整することができる。したがって、回転検出装置20から出力される2値化信号の角度精度の低下を抑制することができる。
そして、上記では、バイアス磁石30に対する各磁気抵抗素子対51、52のX方向の位置ずれに対する振幅バランスの調整について述べたが、X方向の位置ずれを起こしつつバイアス磁石30に対して各磁気抵抗素子対51、52が傾けられる可能性もある。このような場合にも波形信号A及び波形信号Bの振幅バランスを調整することで、2値化信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを調整することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、波形信号Aが特許請求の範囲の「第1信号」に対応し、波形信号Bが特許請求の範囲の「第2信号」に対応する。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された回転検出装置20の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、検出部50に設けられる磁気抵抗素子対の数は3個に限られず、2個でも良いし4個以上でも良い。磁気抵抗素子対が2個の場合は、各磁気抵抗素子対の出力が差動信号S1、S2となる。
上記各実施形態では、2値化閾値はヒステリシス特性を有していたが、2値化閾値にヒステリシス特性を持たせない構成としても良い。2値化閾値にヒステリシス特性を持たせない場合、差分値S3の振幅の中心値を2値化閾値に設定すれば良い。
上記各実施形態では、ロータ10は内燃機関であるエンジンのクランク軸に固定されるものであったが、回転検出装置20の適用は内燃機関に限られない。
上記各実施形態では、測定対象であるロータ10には長谷部16が設けられていたが、ロータ10に長谷部16が設けられていなくても良い。一方、ロータ10の第1角度部12の長さが他の第1角度部12よりも長く形成された長山部が設けられていても良い。さらに、ロータ10は歯車型に限られず、着磁ロータのように凹凸構造が設けられていないものを測定対象としても良い。
第6実施形態では、振幅調整回路部60は波形信号Bの振幅を調整する構成になっているが、これは振幅バランスの調整の一例である。したがって、振幅調整回路部60は波形信号Aの振幅を調整する構成になっていても良いし、振幅調整回路部60は波形信号A及び波形信号Bの両方の振幅を調整する構成になっていても良い。すなわち、振幅調整回路部60は、波形信号Aの振幅と波形信号Bの振幅とのいずれか一方または両方を調整するように構成されていれば良い。
第6実施形態では、2値化信号をモニタしながら増幅率を調整する方法が示されているが、これは一例である。例えば、2値化信号の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングのずれ量と波形信号Bの振幅補正量との相関関係を予め取得しておき、当該ずれ量に対応した増幅率を増幅率固定部67aに設定することもできる。他方、バイアス磁石30に対する各磁気抵抗素子対51、52のX方向のずれ量と増幅率との相関関係を予め取得しておき、当該X方向のずれ量の測定値に応じた増幅率を増幅率固定部67aに設定しても良い。
10 ロータ
12 第1角度部
13 第2角度部
14 第1境界
15 第2境界
50 検出部
51〜53 磁気抵抗素子対
60 振幅調整回路部
70 差分値取得部
80 判定回路部

Claims (16)

  1. 所定角度毎に第1角度部(12)と第2角度部(13)とが回転方向に交互に設けられたロータ(10)の回転態様を検出する回転検出装置であって、
    前記ロータ(10)の回転に伴って抵抗値が変化する複数の磁気抵抗素子対(51〜53)を有し、前記複数の磁気抵抗素子対(51〜53)の抵抗値の変化に基づいて、前記第2角度部(13)から前記第1角度部(12)への切り替わりを示す第1境界(14)に対応した第1信号と、前記第1角度部(12)から前記第2角度部(13)への切り替わりを示す第2境界(15)に対応した第2信号と、をそれぞれ生成する検出部(50)と、
    前記検出部(50)から前記第1信号及び前記第2信号を入力し、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整する振幅調整回路部(60)と、
    前記振幅調整回路部(60)で振幅調整された前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅との差分値を取得する差分値取得部(70)と、
    前記差分値を2値化するための2値化閾値を有し、前記差分値と前記2値化閾値とを比較して前記差分値を2値化し、当該差分値の2値化信号を前記第1角度部(12)の回転位置情報とする判定回路部(80)と、
    を備え、
    前記振幅調整回路部(60)は、前記2値化信号が前記第1角度部(12)の狙いの回転位置を示すように、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整することを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記振幅調整回路部(60)は、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を増幅することにより振幅調整を行う増幅部(69a)を有していることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記振幅調整回路部(60)は、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とを一致させることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  4. 前記振幅調整回路部(60)は、前記第1信号の振幅を所定の倍率で調整し、この調整後の振幅に前記第2信号の振幅を一致させることにより、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とを一致させることを特徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
  5. 前記振幅調整回路部(60)は、前記第1信号の振幅及び前記第2信号の振幅のうちのいずれか一方の振幅を他方の振幅に一致させることにより、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とを一致させることを特徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
  6. 前記振幅調整回路部(60)は、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とをこれらの振幅とは異なる振幅に一致させることにより、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とを一致させることを特徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
  7. 前記検出部(50)は、前記磁気抵抗素子対(51〜53)を3個以上有しており、さらに、前記各磁気抵抗素子対(51〜53)から出力される検出信号の振幅を一致させる調整部(56〜58)を備えていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  8. 前記2値化閾値は、ヒステリシス特性が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  9. 前記2値化閾値は、前記ロータ(10)に対する前記検出部(50)の配置範囲において、前記検出部(50)と前記ロータ(10)との距離が最も近い位置での前記差分値と、前記検出部(50)と前記ロータ(10)との距離が最も遠い位置での前記差分値と、が一致する値に設定されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  10. 所定角度毎に第1角度部(12)と第2角度部(13)とが回転方向に交互に設けられたロータ(10)の回転に伴って抵抗値が変化する複数の磁気抵抗素子対(51〜53)を有し、前記複数の磁気抵抗素子対(51〜53)の抵抗値の変化に基づいて、前記第2角度部(13)から前記第1角度部(12)への切り替わりを示す第1境界(14)に対応した第1信号と、前記第1角度部(12)から前記第2角度部(13)への切り替わりを示す第2境界(15)に対応した第2信号と、をそれぞれ生成する検出部(50)と、
    前記検出部(50)から前記第1信号及び前記第2信号を入力し、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整する振幅調整回路部(60)と、
    前記振幅調整回路部(60)で振幅調整された前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅との差分値を取得する差分値取得部(70)と、
    前記差分値を2値化するための2値化閾値を有し、前記差分値と前記2値化閾値とを比較して前記差分値を2値化し、当該差分値の2値化信号を前記第1角度部(12)の回転位置情報とする判定回路部(80)と、
    を備えた回転検出装置の製造方法であって、
    前記2値化信号が前記第1角度部(12)の狙いの回転位置を示すように、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を調整するための調整値を前記振幅調整回路部(60)に固定する調整工程を含んでいることを特徴とする回転検出装置の製造方法。
  11. 前記調整工程では、前記振幅調整回路部(60)として、前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とのいずれか一方または両方を増幅することにより振幅調整を行う増幅部(69a)と、前記増幅部(69a)の増幅率を固定する増幅率固定部(67a)と、を有するものを用意し、前記2値化信号が前記第1角度部(12)の狙いの回転位置を示すように前記増幅部(69a)の増幅率を調整すると共に、当該増幅率を前記調整値として前記増幅率固定部(67a)に固定することを特徴とする請求項10に記載の回転検出装置の製造方法。
  12. 前記調整工程では、
    前記振幅調整回路部(60)として、前記第1信号の振幅を調整するための第1可変抵抗(65)と、前記第2信号の振幅を調整するための第2可変抵抗(66)と、前記第1可変抵抗(65)及び前記第2可変抵抗(66)の抵抗値を固定する抵抗値固定部(67)と、を有するものを用意する準備工程と、
    前記第1可変抵抗(65)の抵抗値に応じた前記第1信号の振幅と、前記第2可変抵抗(66)の抵抗値に応じた前記第2信号の振幅と、を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された前記第1信号の振幅と前記第2信号の振幅とが一致するように、前記第1可変抵抗(65)及び前記第2可変抵抗(66)のいずれかの抵抗値を変化させて当該抵抗値を前記調整値として前記抵抗値固定部(67)によって固定する固定工程と、
    を含んでいることを特徴とする請求項10に記載の回転検出装置の製造方法。
  13. 前記固定工程では、前記取得工程で取得された前記第1信号の振幅を所定の倍率で調整し、この調整後の振幅に前記取得工程で取得された前記第2信号の振幅が一致するように、前記第1可変抵抗(65)及び前記第2可変抵抗(66)の抵抗値を前記調整値として前記抵抗値固定部(67)によって固定することを特徴とする請求項12に記載の回転検出装置の製造方法。
  14. 前記固定工程では、前記取得工程で取得された前記第1信号の振幅及び前記第2信号の振幅のうちのいずれか一方の振幅が他方の振幅に一致するように、前記第2可変抵抗(66)の抵抗値を前記調整値として前記抵抗値固定部(67)によって固定することを特徴とする請求項12に記載の回転検出装置の製造方法。
  15. 前記固定工程では、前記取得工程で取得された前記第1信号の振幅及び前記第2信号の振幅がこれらの振幅とは異なる振幅に一致するように、前記第1可変抵抗(65)及び前記第2可変抵抗(66)の抵抗値を前記調整値として前記抵抗値固定部(67)によって固定することを特徴とする請求項12に記載の回転検出装置の製造方法。
  16. 前記調整工程の後、前記ロータ(10)に対する前記検出部(50)の配置範囲において、前記検出部(50)と前記ロータ(10)との距離が最も近い位置での前記差分値と、前記検出部(50)と前記ロータ(10)との距離が最も遠い位置での前記差分値と、をそれぞれ取得すると共に前記各差分値が一致する値を前記2値化閾値として設定する2値化閾値設定工程を含んでいることを特徴とする請求項10ないし15のいずれか1つに記載の回転検出装置の製造方法。
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