JP2015214453A - 超高強度セメント組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】水、セメント、およびシリカヒュームを含む超高強度セメント組成物であって、少量の水でも十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物を提供する。【解決手段】本発明の超高強度セメント組成物は、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とを含むポリカルボン酸系共重合体(P)、一般式(3)で表されるオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)、水、セメント、およびシリカヒュームを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、超高強度セメント組成物に関する。
近年、水/水硬性粉体の比率が低い超高強度コンクリートが提案されている。このような超高強度コンクリートに用いられる水硬性粉体の代表的なものとして、シリカヒュームセメントが知られている。シリカヒュームセメントは、水/水硬性粉体の比率が低い場合でも良好な施工性を有し、中長期材齢強度や構造体強度の発現性に優れているという特徴を持つ。
しかし、シリカヒュームセメントは粉末度が高いために、シリカヒュームセメントを含む超高強度セメント組成物は流動性が非常に低く、少量の水で混練することは容易でない。例えば、超高強度コンクリート条件では、ミキサーでの混練時間が、一般のコンクリートに比べて、約10倍以上(一般のコンクリート条件ではミキサーでの混練時間が30秒〜1分程度、超高強度コンクリート条件ではミキサーでの混練時間が10分程度)となっており、生コンクリート工場の生産性が低下するという問題がある。
最近、水、セメント、およびシリカヒュームを含む組成物であって、少量の水でも十分な流動性が発現できる、超高強度セメント組成物が報告されている(特許文献1)。
特許文献1においては、不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体由来の構造単位と不飽和モノカルボン酸系単量体由来の構造単位とを有する、特定の共重合体を採用することにより、少量の水でも十分な流動性が発現できる、超高強度セメント組成物を提供できることが報告されている。
特開2008−247730号公報
本発明者らは、特許文献1に記載の手段以外の主題によっても、少量の水でも十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物を提供することができないかどうかの検討を行った。
すなわち、本発明の目的は、水、セメント、およびシリカヒュームを含む超高強度セメント組成物であって、少量の水でも十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物を提供することにある。
本発明の超高強度セメント組成物は、
一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とを含むポリカルボン酸系共重合体(P)、一般式(3)で表されるオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)、水、セメント、およびシリカヒュームを含む。
(一般式(1)中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子またはメチル基を表し、Rは、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表し、AOは、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表し、nは、AOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、nは1〜500の整数であり、xは0〜2の整数であり、yは0または1である。)
(一般式(2)中、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、メチル基、または−(CHCOOM基を表し、−(CHCOOM基は−COOX基または他の−(CHCOOM基と無水物を形成していても良く、zは0〜2の整数であり、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、有機アンモニウム基、または有機アミン基を表し、Xは、水素原子、メチル基、エチル基、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、有機アンモニウム基、または有機アミン基を表す。)
(一般式(3)中、Rは、メチル基、エチル基、またはプロピル基を表し、Rは、水素原子、メチル基、またはエチル基を表し、Bは、エチレン基またはプロピレン基を表し、mは、オキシエチレン基の平均付加モル数を表し、mは0〜2の整数を表す。)
好ましい実施形態においては、上記ポリカルボン酸系共重合体(P)に対する上記オキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の含有割合が、質量割合で、20質量%〜500質量%である。
好ましい実施形態においては、上記一般式(1)中のyが0である。
好ましい実施形態においては、上記一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と上記一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)の含有比率が、質量比で、(I):(II)=55〜90:10〜45である。
好ましい実施形態においては、上記ポリカルボン酸系共重合体(P)の質量平均分子量が1000〜500000である。
好ましい実施形態においては、上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対する上記水の量の含有割合が、質量割合で、5質量%〜20質量%である。
本発明によれば、水、セメント、およびシリカヒュームを含む超高強度セメント組成物であって、少量の水でも十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物を提供することができる。
セメントペーストの撹拌時の状態を経時的に撮影した写真図である。
本明細書中で「(メタ)アクリル」との表現がある場合は、「アクリルおよび/またはメタクリル」を意味し、「(メタ)アクリレート」との表現がある場合は、「アクリレートおよび/またはメタクリレート」を意味し、「(メタ)アリル」との表現がある場合は、「アリルおよび/またはメタリル」を意味し、「(メタ)アクロレイン」との表現がある場合は、「アクロレインおよび/またはメタクロレイン」を意味する。また、本明細書中で「酸(塩)」との表現がある場合は、「酸および/またはその塩」を意味する。
また、本明細書中で「質量」との表現がある場合は、従来一般に重さの単位として慣用されている「重量」と読み替えても良い。
≪ポリカルボン酸系共重合体(P)≫
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)は、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とを含む。
一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)とは、具体的には、下記式で表される。
一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とは、具体的には、下記式で表される。
一般式(1)および一般式(I)中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子またはメチル基を表す。
一般式(1)および一般式(I)中、Rは、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。炭素原子数1〜30の炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜30のアルキル基(脂肪族アルキル基や脂環式アルキル基)、炭素原子数1〜30のアルケニル基、炭素原子数1〜30のアルキニル基、炭素原子数6〜30の芳香族基などが挙げられる。本発明の効果を一層発現させ得る点で、Rは、好ましくは、水素原子または炭素原子数1〜20の炭化水素基であり、より好ましくは、水素原子または炭素原子数1〜12の炭化水素基であり、さらに好ましくは、水素原子または炭素原子数1〜6の炭化水素基であり、特に好ましくは、水素原子または炭素原子数1〜3のアルキル基である。
一般式(1)および一般式(I)中、AOは、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基であり、好ましくは炭素原子数2〜8のオキシアルキレン基であり、より好ましくは炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基である。また、AOが、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシスチレン基等の中から選ばれる任意の2種類以上の場合は、AOの付加形態は、ランダム付加、ブロック付加、交互付加等のいずれの形態であっても良い。なお、親水性と疎水性とのバランス確保のため、オキシアルキレン基中にオキシエチレン基が必須成分として含まれることが好ましく、オキシアルキレン基全体の50モル%以上がオキシエチレン基であることがより好ましく、オキシアルキレン基全体の90モル%以上がオキシエチレン基であることがさらに好ましい。
一般式(1)および一般式(I)中、nは、AOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、1〜500であり、好ましくは2〜500であり、より好ましくは5〜500であり、さらに好ましくは10〜300であり、特に好ましくは15〜200であり、最も好ましくは20〜100である。
一般式(1)および一般式(I)中、xは0〜2の整数である。
一般式(1)および一般式(I)中、yは0または1である。y=0の場合、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)は、エーテル構造を有する単量体(不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系単量体(a1))となる。y=1の場合、一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)は、エステル構造を有する単量体(不飽和ポリアルキレングリコールエステル系単量体(a1))となる。本発明の効果をより発現させ得る点で、y=0であることが好ましい。
一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)としては、例えば、炭素数1〜20の飽和脂肪族アルコール類に、炭素数2〜8のアルキレンオキシドを付加することによって得られるアルコキシポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;炭素数1〜20の飽和脂肪族アルコール類に、炭素数2〜18のアルキレンオキシドを重合して得られるポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコール、オレイルアルコールなどの炭素数3〜20の不飽和脂肪族アルコール類に、炭素数2〜8のアルキレンオキシドを付加することによって得られるアルコキシポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコール、オレイルアルコールなどの炭素数3〜20の不飽和脂肪族アルコール類に、炭素数2〜18のアルキレンオキシドを重合して得られるポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;シクロヘキサノールなどの炭素数3〜20の脂環式アルコール類に、炭素数2〜8のアルキレンオキシドを付加することによって得られるアルコキシポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;シクロヘキサノールなどの炭素数3〜20の脂環式アルコール類に、炭素数2〜18のアルキレンオキシドを重合して得られるポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;炭素数6〜20の芳香族アルコール類に、炭素数2〜8のアルキレンオキシドを付加することによって得られるアルコキシポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;炭素数6〜20の芳香族アルコール類に、炭素数2〜18のアルキレンオキシドを重合して得られるポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸またはクロトン酸とのエステル化物;などが挙げられる。
一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)としては、本発明の効果を一層発現させ得る点で、好ましくは、(メタ)アクリル酸のアルコキシポリアルキレングリコール類のエステル;ビニルアルコール、(メタ)アリルアルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オール、3−メチル−2−ブテン−1−オール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、2−メチル−2−ブテン−1−オール、2−メチル−3−ブテン−1−オールのいずれかにアルキレンオキシドを1〜500モル付加した化合物;であり、より好ましくは、3−メチル−3−ブテン−1−オールにアルキレンオキシドを1〜500モル付加した化合物である。
一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
一般式(2)および一般式(II)中、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、メチル基、または−(CHCOOM基を表す。−(CHCOOM基は−COOX基または他の−(CHCOOM基と無水物を形成していても良い。zは0〜2の整数である。
Mは、水素原子、一価金属原子、二価金属原子、アンモニウム基、または有機アンモニウム基を表す。
Xは、水素原子、メチル基、エチル基、一価金属原子、二価金属原子、アンモニウム基、または有機アンモニウム基を表す。
一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸系単量体またはこれらの塩;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などのジカルボン酸系単量体またはこれらの塩;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などのジカルボン酸系単量体の無水物またはこれらの塩;などが挙げられる。ここでいう塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩、有機アミン塩などが挙げられる。アルカリ金属塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。アルカリ土類金属塩としては、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。有機アンモニウム塩としては、例えば、メチルアンモニウム塩、エチルアンモニウム塩、ジメチルアンモニウム塩、ジエチルアンモニウム塩、トリメチルアンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩などが挙げられる。有機アミン塩としては、例えば、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)としては、本発明の効果を一層発現させ得る点で、好ましくは、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸であり、より好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸である。
一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)との合計の含有割合は、好ましくは50質量%〜100質量%であり、より好ましくは70質量%〜100質量%であり、さらに好ましくは80質量%〜100質量%であり、特に好ましくは90質量%〜100質量%であり、最も好ましくは95質量%〜100質量%である。本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の構造単位(I)と構造単位(II)との合計の含有割合が上記範囲内に収まれば、少量の水でもより十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物とすることができる。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)との合計の含有割合は、例えば、該ポリカルボン酸系共重合体の各種構造解析(例えば、NMRなど)によって知ることができる。また、上記のような各種構造解析を行わなくても、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)を製造する際に用いる各種単量体の使用量に基づいて算出される該各種単量体由来の構造単位の含有割合をもって、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)との合計の含有割合としても良い。すなわち、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)を製造する際に用いる全単量体成分中の、不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)と不飽和カルボン酸系単量体(b)との合計の質量の含有割合を、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)との合計の含有割合として扱って良い。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中には、構造単位(I)と構造単位(II)以外に、他の単量体(c)由来の構造単位(III)を含んでいても良い。
単量体(c)としては、単量体(a)、単量体(b)と共重合可能な単量体である。単量体(c)は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
単量体(c)としては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;メチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の不飽和モノカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアルコールとのエステル類;(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアルコールとのハーフエステル類;(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアルコールとのジエステル類;上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのハーフアミド類;上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのジアミド類;上記アルコールやアミンに炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルキル(ポリ)アルキレングリコールと上記不飽和ジカルボン酸類とのハーフエステル類;上記アルコールやアミンに炭素原子数2〜18のアルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルキル(ポリ)アルキレングリコールと上記不飽和ジカルボン酸類とのジエステル類;上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数2〜18のグリコールまたはこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフエステル類;上記不飽和ジカルボン酸類と炭素原子数2〜18のグリコールまたはこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのジエステル類;マレアミド酸と炭素原子数2〜18のグリコールまたはこれらのグリコールの付加モル数2〜500のポリアルキレングリコールとのハーフアミド類;(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類;ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコールジマレート等の(ポリ)アルキレングリコールジマレート類;ビニルスルホネート、(メタ)アリルスルホネート、2−メチルプロパンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、スチレンスルホン酸等の不飽和スルホン酸(塩)類;メチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和モノカルボン酸類と炭素原子数1〜30のアミンとのアミド類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族類;1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート等のアルカンジオールモノ(メタ)アクリレート類;ブタジエン、イソプレン等のジエン類;(メタ)アクリル(アルキル)アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;(メタ)アクリロニトリル等の不飽和シアン類;酢酸ビニル等の不飽和エステル類;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ビニルピリジン等の不飽和アミン類;ジビニルベンゼン等のジビニル芳香族類;(メタ)アリルアルコール、グリシジル(メタ)アリルエーテル等のアリル類;(メトキシ)ポリエチレングリコールモノビニルエーテル等のビニルエーテル類;(メトキシ)ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリルエーテル等の(メタ)アリルエーテル類;などが挙げられる。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれ得るポリカルボン酸系共重合体(P)中の構造単位(III)の含有割合は、例えば、該ポリカルボン酸系共重合体(P)の各種構造解析(例えば、NMRなど)によって知ることができる。また、上記のような各種構造解析を行わなくても、本発明の超高強度セメント組成物に含まれ得るポリカルボン酸系共重合体(P)を製造する際に用いる各種単量体の使用量に基づいて算出される該各種単量体由来の構造単位の含有割合をもって、本発明の超高強度セメント組成物に含まれ得るポリカルボン酸系共重合体(P)中の構造単位(III)の含有割合としても良い。すなわち、本発明の超高強度セメント組成物に含まれ得るポリカルボン酸系共重合体(P)を製造する際に用いる全単量体成分中の他の単量体(c)の質量の含有割合を、本発明の超高強度セメント組成物に含まれ得るポリカルボン酸系共重合体(P)中の構造単位(III)の含有割合として扱って良い。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)の含有比率は、質量比(質量%)で、好ましくは、(I):(II)=55〜90:10〜45であり、より好ましくは、(I):(II)=70〜90:10〜30であり、さらに好ましくは、(I):(II)=75〜85:15〜25であり、特に好ましくは、(I):(II)=80〜85:15〜20である。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の、構造単位(I)と構造単位(II)と構造単位(III)の含有比率は、質量比(質量%)で、好ましくは、(I)/(II)/(III)=55〜90/10〜45/0〜35であり、より好ましくは、(I)/(II)/(III)=70〜90/10〜30/0〜20であり、さらに好ましくは、(I)/(II)/(III)=75〜85/15〜25/0〜10であり、特に好ましくは、(I)/(II)/(III)=80〜85/15〜20/0〜5である。
なお、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)中の構造単位の含有比率を求める場合には、構造単位がカルボキシル基を有する場合には、それが完全に中和されたものとして計算を行う。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)の質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリエチレングリコール換算による質量平均分子量(Mw)として、好ましくは1000〜500000であり、より好ましくは3000〜100000であり、さらに好ましくは50000〜50000であり、特に好ましくは5000〜15000である。本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)の質量平均分子量(Mw)が上記範囲内に収まることより、少量の水でもより十分な流動性が発現できる超高強度セメント組成物とすることができる。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)は、任意の適切な方法によって製造し得る。本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)は、好ましくは、不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)と不飽和カルボン酸系単量体(b)とを含む単量体成分の重合を重合開始剤の存在下で行って製造し得る。
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)の製造に用い得る不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)、不飽和カルボン酸系単量体(b)、および、必要に応じて、他の単量体(c)の使用量は、本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)を構成する全構造単位中の各単量体由来の構造単位の割合が前述したものとなるように、適宜調整すればよい。好ましくは、重合反応が定量的に進行するとして、前述した本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)を構成する全構造単位中の各単量体由来の構造単位の割合と同じ割合で、各単量体を用いれば良い。
不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)は、任意の適切な方法によって合成し得る。例えば、アリルアルコール、メタリルアルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソプレノール)、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル等の不飽和アルコールにアルキレンオキサイドを付加することによって合成し得る。
単量体成分の重合は、任意の適切な方法で行い得る。例えば、溶液重合、塊状重合が挙げられる。溶液重合の方式としては、例えば、回分式、連続式が挙げられる。溶液重合で使用し得る溶媒としては、水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール;ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサン等の芳香族または脂肪族炭化水素;酢酸エチル等のエステル化合物;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化合物;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル化合物;等が挙げられる。
単量体成分の重合を行う場合は、重合開始剤として、水溶性の重合開始剤、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;過酸化水素;2,2′−アゾビス−2−メチルプロピオンアミジン塩酸塩等のアゾアミジン化合物、2,2′−アゾビス−2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン塩酸塩等の環状アゾアミジン化合物、2−カルバモイルアゾイソブチロニトリル等のアゾニトリル化合物等の水溶性アゾ系開始剤;等を使用し得る。これらの重合開始剤は、亜硫酸水素ナトリウム等のアルカリ金属亜硫酸塩、メタ二亜硫酸塩、次亜燐酸ナトリウム、モール塩等のFe(II)塩、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム二水和物、ヒドロキシルアミン塩酸塩、チオ尿素、L−アスコルビン酸(塩)、エリソルビン酸(塩)等の促進剤を併用することもできる。これらの併用形態の中でも、過酸化水素とL−アスコルビン酸(塩)等の促進剤との組み合わせが好ましい。これらの重合開始剤や促進剤は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
低級アルコール、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、エステル化合物、またはケトン化合物を溶媒とする溶液重合を行う場合、または、塊状重合を行う場合には、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ナトリウムパーオキシド等のパーオキシド;t−ブチルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド等のハイドロパーオキシド;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;などを用い得る。このような重合開始剤を用いる場合、アミン化合物等の促進剤を併用することもできる。さらに、水−低級アルコール混合溶媒を用いる場合には、上記の種々の重合開始剤または重合開始剤と促進剤の組み合わせの中から適宜選択して用いることができる。
単量体成分の重合の際の反応温度としては、用いられる重合方法、溶媒、重合開始剤、連鎖移動剤により適宜定められる。このような反応温度としては、好ましくは0℃以上であり、より好ましくは30℃以上であり、さらに好ましくは50℃以上であり、また、好ましくは150℃以下であり、より好ましくは120℃以下であり、さらに好ましくは100℃以下である。
単量体成分の反応容器への投入方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。このような投入方法としては、例えば、全量を反応容器に初期に一括投入する方法、全量を反応容器に分割若しくは連続投入する方法、一部を反応容器に初期に投入し、残りを反応容器に分割若しくは連続投入する方法等が挙げられる。具体的には、単量体(a)の全量と単量体(b)の全量とを反応容器に連続投入する方法、単量体(a)の一部を反応容器に初期に投入し、単量体(a)の残りと単量体(b)の全量とを反応容器に連続投入する方法、単量体(a)の一部と単量体(b)の一部とを反応容器に初期に投入し、単量体(a)の残りと単量体(b)の残りとをそれぞれ反応容器に交互に数回に分けて分割投入する方法などが挙げられる。さらに、反応途中で各単量体の反応容器への投入速度を連続的又は段階的に変えて、各単量体の単位時間あたりの投入質量比を連続的又は段階的に変化させることにより、構造単位(I)と構造単位(II)との比率が異なる2種以上の共重合体を重合反応中に同時に合成するようにしてもよい。なお、重合開始剤は反応容器に初めから仕込んでも良く、反応容器へ滴下しても良く、また目的に応じてこれらを組み合わせても良い。
単量体成分の重合の際には、好ましくは、連鎖移動剤を用い得る。連鎖移動剤を用いると、得られる共重合体の分子量調整が容易となる。連鎖移動剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
連鎖移動剤としては、任意の適切な連鎖移動剤を採用し得る。このような連鎖移動剤としては、例えば、メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、2−メルカプトエタンスルホン酸等のチオール系連鎖移動剤;イソプロパノール等の第2級アルコール;亜リン酸、次亜リン酸、およびその塩(次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム等)や、亜硫酸、亜硫酸水素、亜二チオン酸、メタ重亜硫酸、およびその塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜二チオン酸ナトリウム、亜二チオン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム等)の低級酸化物およびその塩;などが挙げられる。
製造されたポリカルボン酸系共重合体(P)は、そのままでも本発明の超高強度セメント組成物に含まれるポリカルボン酸系共重合体(P)として用いることもできるが、取り扱い性の観点から、ポリカルボン酸系共重合体(P)の製造後の反応溶液のpHを5以上に調整しておくことが好ましい。しかしながら、重合率向上のため、pH5未満で重合を行い、重合後にpHを5以上に調整することが好ましい。pHの調整は、例えば、1価金属または2価金属の水酸化物や炭酸塩等の無機塩;アンモニア;有機アミン;などのアルカリ性物質を用いて行うことができる。
製造されたポリカルボン酸系共重合体(P)は、製造によって得られた溶液に対して、必要に応じて、濃度調整を行うこともできる。
製造されたポリカルボン酸系共重合体(P)は、溶液の形態でそのまま使用しても良いし、あるいは、カルシウム、マグネシウム等の2価金属の水酸化物で中和して多価金属塩とした後に乾燥させたり、シリカ系微粉末等の無機粉体に担持して乾燥させたりすることにより粉体化して使用しても良い。
≪オキシアルキレンエーテル系化合物(Q)≫
本発明の超高強度セメント組成物に含まれるオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)は、一般式(3)で表される。
一般式(3)中、Rは、メチル基、エチル基、またはプロピル基を表す。
一般式(3)中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、またはプロピル基を表す。
一般式(3)中、Bは、エチレン基またはプロピレン基を表す。
一般式(3)中、mは、オキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、mは0〜2の整数を表す。
一般式(3)で表されるオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテルなどが挙げられ、これらの中でも、本発明の効果をより発現させ得る点で、エタノール、ジエチレングリコールジメチルエーテルが好ましい。
ポリカルボン酸系共重合体(P)に対するオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の含有割合は、質量割合で、好ましくは20質量%〜500質量%であり、より好ましくは20質量%〜400質量%であり、さらに好ましくは25質量%〜400質量%であり、特に好ましくは25質量%〜300質量%であり、最も好ましくは25質量%〜200質量%である。ポリカルボン酸系共重合体(P)に対するオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の含有割合が上記範囲内に調整されることにより、少量の水でもより十分な流動性と混練性が発現できる超高強度セメント組成物を提供することができるとともに、経済性の面でも優れたものとなる。
≪超高強度セメント組成物≫
本発明の超高強度セメント組成物は、ポリカルボン酸系共重合体(P)、オキシアルキレンエーテル系化合物(Q)、水、セメント、およびシリカヒュームを含む。別途準備した上記セメントと上記シリカヒュームの代わりに、シリカヒュームセメントとして扱われる市販品を少なくとも一部使用しても良い。
本発明の超高強度セメント組成物中において、上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対する上記水の量の含有割合は、質量割合で、好ましくは5質量%〜20質量%であり、より好ましくは7質量%〜19質量%であり、さらに好ましくは10質量%〜18質量%であり、特に好ましくは13質量%〜18質量%であり、最も好ましくは15質量%〜17質量%である。上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対する上記水の量の含有割合が上記範囲内に調整されることにより、得られるコンクリートの強度が向上し得るとともに、セメントを十分に分散でき、流動性に優れる超高強度セメント組成物を得ることができる。
本発明の超高強度セメント組成物中において、上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対するポリカルボン酸系共重合体(P)の量の含有割合は、固形分で、好ましくは0.1質量%〜1.0質量%であり、より好ましくは0.15質量%〜0.9質量%であり、さらに好ましくは0.2質量%〜0.8質量%であり、特に好ましくは0.3質量%〜0.7質量%である。上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対するポリカルボン酸系共重合体(P)の量の含有割合が上記範囲内に調整されることにより、少量の水でも十分に混練可能な流動性を常に有する超高強度セメント組成物を提供し得るとともに、経済性の面でも優れたものとなる。
本発明の超高強度セメント組成物中において、上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対するオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の量の含有割合は、固形分で、好ましくは0.02質量%〜5.0質量%であり、より好ましくは0.05質量%〜3.0質量%であり、さらに好ましくは0.1質量%〜2.0質量%であり、特に好ましくは0.1質量%〜1.0質量%である。上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対するオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の量の含有割合が0.02質量%未満の場合、少量の水でも十分に混練可能な流動性を常に有する超高強度セメント組成物を提供できないおそれがある。上記セメントと上記シリカヒュームとの合計量に対するオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の量の含有割合が5.0質量%を超えると、経済的に好ましくないおそれがある。
本発明の超高強度セメント組成物中の上記セメントとしては、任意の適切なセメントを採用し得る。例えば、ポルトランドセメント(普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩及びそれぞれの低アルカリ形)、各種混合セメント(高炉セメント、フライアッシュセメント)、白色ポルトランドセメント、アルミナセメント、超速硬セメント(1クリンカー速硬性セメント、2クリンカー速硬性セメント、リン酸マグネシウムセメント)、グラウト用セメント、油井セメント、低発熱セメント(低発熱型高炉セメント、フライアッシュ混合低発熱型高炉セメント、ビーライト高含有セメント)、セメント系固化材、エコセメント(都市ごみ焼却灰、下水汚泥焼却灰の一種以上を原料として製造されたセメント)が挙げられる。さらに、高炉スラグ、フライアッシュ、シンダーアッシュ、クリンカーアッシュ、ハスクアッシュ、石灰石粉末等の微粉体や石膏が添加されていても良い。
本発明の超高強度セメント組成物は、骨材を含むことが好ましい。上記骨材としては、任意の適切な骨材を採用し得る。例えば、砂利、砕石、水砕スラグ、再生骨材が挙げられる。また、珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグネシア質等の耐火骨材も使用可能である。
本発明の超高強度セメント組成物は、上記の成分以外にも、任意の適切な添加剤(材)、例えば、AE剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、消泡剤、防水剤、防腐剤、膨張物質等を併用することができる。また、例えば、特許第3683176号公報に記載の成分を併用することができる。
本発明の超高強度セメント組成物は、上記各成分を、任意の適切な方法で配合して調整すれば良い。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されない。なお、特に明記しない限り、実施例における部および%は質量基準である。
<質量平均分子量(GPC測定条件)>
装置:Waters社製、Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製、Empowerプロフェッショナル+GPCオプション
使用カラム:東ソー社製、TSK guard column SWXL+TSKgelG4000SWXL+G3000SWXL+G2000SWXL
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters社製、Waters 2414)
溶離液:水10999g及びアセトニトリル6001gの混合溶媒に酢酸ナトリウム三水和物115.6gを溶解し、更に酢酸でpH6.0に調整した溶液
較正曲線作成用標準物質:ポリエチレングリコール[ピークトップ分子量(Mp)300000、200000、107000、50000、27700、11840、6450、1470]
較正曲線:上記ポリエチレングリコールのMp値と溶出時間とを基礎にして3次式で作成流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
測定時間:45分
試料液注入量:100μL(試料濃度0.5質量%の溶離液調製溶液)
<フロー値の測定>
調製したペーストを、水平なテーブル上に置いた直径55mm、高さ50mmの中空円筒の容器に詰め、次いで、この中空円筒の容器を垂直に持ち上げた後、テーブルに広がったペーストの直径を縦横2方向について測定し、この平均値をフロー値とした。
〔製造例1〕:ポリカルボン酸系共重合体の製造
温度計、撹拌機、滴下ロート、窒素導入管、及び還流冷却器を備えたガラス製反応容器に、イオン交換水209.0gを仕込み、撹拌下に反応装置を窒素置換し、58℃に昇温した。次に、3−メチル−3−ブテン−1−オールにエチレンオキシド(EO)を平均50モル付加した不飽和ポリアルキレングリコールエーテル(MBO−50)444.8gをイオン交換水111.2gで溶解させた水溶液と、アクリル酸85.2gをイオン交換水43.1gで希釈した水溶液とを5時間かけて滴下した。それと同時に、イオン交換水48.9gにL−アスコルビン酸0.94g及び3−メルカプトプロピオン酸8.0gを溶解させた水溶液並びにイオン交換水44.0gに過硫酸アンモニウム4.9gを溶解させた水溶液を5時間かけて滴下した。滴下終了後、58℃にて1時間攪拌を続けて重合反応を終了し、質量平均分子量(Mw)が9200のポリカルボン酸系共重合体(1)の水溶液を得た。
〔実施例1〕
宇部三菱社製シリカヒュームセメント600gをHobert社製ミキサーに投入し、製造例1で得たポリカルボン酸系共重合体(1)とジエチレングリコールジメチルエーテルを含む水89.1g(ポリカルボン酸系共重合体(1)の添加量=セメント固形分に対し0.35質量%、ポリカルボン酸系共重合体(1)とジエチレングリコールジメチルエーテルの混合比率(質量比)=1/1.4)をミキサー内に投入した(水/セメント質量比=0.14)。投入後、1速にて120秒撹拌した後、撹拌を停止し、30秒かけて容器壁面に付着するペーストを掻き落とした。水投入後180秒後に、2速で撹拌を再開し、更に180秒間撹拌を継続した。セメント及び水投入時を0秒とし、ペーストの軟らかさが目視で一定になるまでの時間を「混練時間」として表1に示した。また、撹拌時の状態を経時的に撮影した写真を図1に示す。得られたペーストについて、フロー値を測定した結果を表1に示した。
〔実施例2〕
宇部三菱社製シリカヒュームセメント600gをHobert社製ミキサーに投入し、製造例1で得たポリカルボン酸系共重合体(1)とジエチレングリコールジメチルエーテルを含む水86.7g(ポリカルボン酸系共重合体(1)の添加量=セメント固形分に対し0.35質量%、ポリカルボン酸系共重合体(1)とジエチレングリコールジメチルエーテルの混合比率(質量比)=1/0.28)をミキサー内に投入した(水/セメント質量比=0.14)。投入後、1速にて120秒撹拌した後、撹拌を停止し、30秒かけて容器壁面に付着するペーストを掻き落とした。水投入後180秒後に、2速で撹拌を再開し、更に180秒間撹拌を継続した。セメント及び水投入時を0秒とし、ペーストの軟らかさが目視で一定になるまでの時間を「混練時間」として表1に示した。得られたペーストについて、フロー値を測定した結果を表1に示した。
〔実施例3〕
宇部三菱社製シリカヒュームセメント600gをHobert社製ミキサーに投入し、製造例1で得たポリカルボン酸系共重合体(1)とエタノールを含む水89.1g(ポリカルボン酸系共重合体(1)の添加量=セメント固形分に対し0.35質量%、ポリカルボン酸系共重合体(1)とジエチレングリコールジメチルエーテルの混合比率(質量比)=1/1.4)をミキサー内に投入した(水/セメント質量比=0.14)。投入後、1速にて120秒撹拌した後、撹拌を停止し、30秒かけて容器壁面に付着するペーストを掻き落とした。水投入後180秒後に、2速で撹拌を再開し、更に180秒間撹拌を継続した。セメント及び水投入時を0秒とし、ペーストの軟らかさが目視で一定になるまでの時間を「混練時間」として表1に示した。得られたペーストについて、フロー値を測定した結果を表1に示した。
〔実施例4〕
宇部三菱社製シリカヒュームセメント600gをHobert社製ミキサーに投入し、製造例1で得たポリカルボン酸系共重合体(1)とプロピレングリコールプロピルエーテルを含む水86.7g(ポリカルボン酸系共重合体(1)の添加量=セメント固形分に対し0.35質量%、ポリカルボン酸系共重合体(1)とプロピレングリコールプロピルエーテルの混合比率(質量比)=1/0.28)をミキサー内に投入した(水/セメント質量比=0.14)。投入後、1速にて120秒撹拌した後、撹拌を停止し、30秒かけて容器壁面に付着するペーストを掻き落とした。水投入後180秒後に、2速で撹拌を再開し、更に180秒間撹拌を継続した。セメント及び水投入時を0秒とし、ペーストの軟らかさが目視で一定になるまでの時間を「混練時間」として表1に示した。得られたペーストについて、フロー値を測定した結果を表1に示した。
〔比較例1〕
宇部三菱社製シリカヒュームセメント600gをHobert社製ミキサーに投入し、製造例1で得たポリカルボン酸系共重合体(1)を含む水86.1g(ポリカルボン酸系共重合体(1)の添加量=セメント固形分に対し0.35質量%)をミキサー内に投入した(水/セメント質量比=0.14)。投入後、1速にて120秒撹拌した後、撹拌を停止し、30秒かけて容器壁面に付着するペーストを掻き落とした。水投入後180秒後に、2速で撹拌を再開し、更に180秒間撹拌を継続した。セメント及び水投入時を0秒とし、ペーストの軟らかさが目視で一定になるまでの時間を「混練時間」として表1に示した。得られたペーストについて、フロー値を測定した結果を表1に示した。
〔比較例2〜4〕
ジエチレングリコールジメチルエーテルに代えて表1に記載の化合物を添加した以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示した。
〔比較例5〕
ジエチレングリコールジメチルエーテルに代えて表1に記載の化合物を添加した以外は、実施例2と同様に行った。結果を表1に示した。
本発明の超高強度セメント組成物は、超高強度コンクリートに好適に用いられる。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とを含むポリカルボン酸系共重合体(P)、一般式(3)で表されるオキシアルキレンエーテル系化合物(Q)、水、セメント、およびシリカヒュームを含む、超高強度セメント組成物。
    (一般式(1)中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子またはメチル基を表し、Rは、水素原子または炭素原子数1〜30の炭化水素基を表し、AOは、炭素原子数2〜18のオキシアルキレン基を表し、nは、AOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、nは1〜500の整数であり、xは0〜2の整数であり、yは0または1である。)
    (一般式(2)中、R〜Rは、同一または異なって、水素原子、メチル基、または−(CHCOOM基を表し、−(CHCOOM基は−COOX基または他の−(CHCOOM基と無水物を形成していても良く、zは0〜2の整数であり、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、有機アンモニウム基、または有機アミン基を表し、Xは、水素原子、メチル基、エチル基、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、有機アンモニウム基、または有機アミン基を表す。)
    (一般式(3)中、Rは、メチル基、エチル基、またはプロピル基を表し、Rは、水素原子、メチル基、またはエチル基を表し、Bは、エチレン基またはプロピレン基を表し、mは、オキシエチレン基の平均付加モル数を表し、mは0〜2の整数を表す。)
  2. 前記ポリカルボン酸系共重合体(P)に対する前記オキシアルキレンエーテル系化合物(Q)の含有割合が、質量割合で、20質量%〜500質量%である、請求項1に記載の超高強度セメント組成物。
  3. 前記一般式(1)中のyが0である、請求項1または2に記載の超高強度セメント組成物。
  4. 前記一般式(1)で表される不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と前記一般式(2)で表される不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)の含有比率が、質量比で、(I):(II)=55〜90:10〜45である、請求項1から3までのいずれかに記載の超高強度セメント組成物。
  5. 前記ポリカルボン酸系共重合体(P)の質量平均分子量が1000〜500000である、請求項1から4までのいずれかに記載の超高強度セメント組成物。
  6. 前記セメントと前記シリカヒュームとの合計量に対する前記水の量の含有割合が、質量割合で、5質量%〜20質量%である、請求項1から5までのいずれかに記載の超高強度セメント組成物。


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