JP2015214450A - カーボンナノチューブ複合材料の製造方法およびカーボンナノチューブ複合材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カーボンナノチューブ、ポリビニルアルコール、分散剤および水を含むカーボンナノチューブ分散液を調製する工程(1)と、前記カーボンナノチューブ分散液から水を除去してカーボンナノチューブ混合物を調製する工程(2)と、前記カーボンナノチューブ混合物を洗浄用溶媒で洗浄することで前記分散剤の少なくとも一部を除去して洗浄後混合物を得る工程(3)と、前記洗浄後混合物を乾燥してカーボンナノチューブ複合材料を得る工程(4)と、を備える、カーボンナノチューブ複合材料の製造方法。
【選択図】なし
Description
また、本発明は、カーボンナノチューブの分散性を確保し、機械的特性に優れるコンポジット繊維を効率的に供給可能とするカーボンナノチューブ複合材料を提供することを目的とする。
ここで、本発明において、「直径分布(3σ)」とは、カーボンナノチューブの直径の標本標準偏差(σ)に3を乗じたものを指す。そして、本発明において、「カーボンナノチューブの平均直径(Av)」および「カーボンナノチューブの直径の標本標準偏差(σ)」は、それぞれ、透過型電子顕微鏡を用いて無作為に選択されたカーボンナノチューブ100本の直径を測定して求めることができる。
また、本発明によれば、カーボンナノチューブの分散性を確保し、機械的特性に優れるコンポジット繊維を効率的に供給可能とするカーボンナノチューブ複合材料を提供することができる。
ここで、本発明のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法は、コンポジット繊維の材料となる、CNT複合材料を製造する際に用いることができる。そして、本発明のカーボンナノチューブ複合材料は、コンポジット繊維を製造するための材料の一つであり、任意の他の成分と併せて用いることによりコンポジット繊維を製造することができる。
本発明のCNT複合材料の製造方法は、以下の工程(1)〜(4);
カーボンナノチューブ、ポリビニルアルコール、分散剤および水を含むカーボンナノチューブ分散液を調製する工程(1)、
前記カーボンナノチューブ分散液から水を除去してカーボンナノチューブ混合物を調製する工程(2)、
前記カーボンナノチューブ混合物を洗浄用溶媒で洗浄することで前記分散剤の少なくとも一部を除去して洗浄後混合物を得る工程(3)、および
前記洗浄後混合物を乾燥してカーボンナノチューブ複合材料を得る工程(4)、
を備えることを大きな特徴の1つとする。
以下、CNT複合材料の製造方法を構成する上述の工程(1)〜(4)について詳述する。
工程(1)において、分散媒としての水にCNTを分散させ、かつポリビニルアルコールおよび分散剤を溶解させてなるCNT分散液を調製する。
CNT分散液の調製そしてCNT複合材料の製造に使用するカーボンナノチューブとしては、特に限定されることなく、単層カーボンナノチューブおよび/または多層カーボンナノチューブを用いることができるが、CNTは、単層から5層までのカーボンナノチューブであることが好ましく、単層カーボンナノチューブであることがより好ましい。単層カーボンナノチューブを使用すれば、多層カーボンナノチューブを使用した場合と比較し、CNT複合材料を用いたコンポジット繊維の機械的特性を向上させることができる。
なお、CNTの平均直径(Av)および直径分布(3σ)は、CNTの製造方法や製造条件を変更することにより調整してもよいし、異なる製法で得られたCNTを複数種類組み合わせることにより調整してもよい。
なお、本発明において、「比表面積」とは、BET法を用いて測定した窒素吸着比表面積を指す。
ここで、「マイクロ孔容積(Vp)」は、CNTの液体窒素温度(77K)での窒素吸脱着等温線を測定し、相対圧P/P0=0.19における窒素吸着量をVとして、式(I):Vp=(V/22414)×(M/ρ)より、算出することができる。なお、Pは吸着平衡時の測定圧力、P0は測定時の液体窒素の飽和蒸気圧であり、式(I)中、Mは吸着質(窒素)の分子量28.010、ρは吸着質(窒素)の77Kにおける密度0.808g/cm3である。マイクロ孔容積は、例えば、「BELSORP(登録商標)−mini」(日本ベル(株)製)を使用して求めることができる。
以下では、スーパーグロース法により得られるカーボンナノチューブを「SGCNT」と称することがある。
CNT分散液の調製そしてCNT複合材料の製造に使用するポリビニルアルコールは特に限定されることなく、例えば、重合度が200以上4000以下のPVAを挙げることができる。
ここで、CNTの分散性を向上させ、CNT複合材料を用いて機械的特性に優れるコンポジット繊維を得る観点からは、PVAの重合度は、好ましくは300以上、より好ましくは400以上であり、好ましくは3000以下、より好ましくは2000以下である。
なお、本発明において、「ポリビニルアルコールの重合度」とは、JIS K6726に準拠して測定した平均重合度を指す。
また、PVAのケン化度については、特に大きな制限はないが、CNT複合材料を用いてコンポジット繊維を製造する際にゲル紡糸法を採用する場合には、冷却によるゲル化を速やかに進行させる観点から88モル%以上が好ましい。また、コンポジット繊維の耐熱性、耐水性の観点からは、ケン化度は95モル%以上であることが更に好ましい。
CNT分散液の調製に使用する分散剤は、CNTを分散可能であり、後述する洗浄用溶媒に溶解可能であれば、特に限定されない。本発明に用いられる分散剤としては、界面活性剤が挙げられる。
なお、CNT分散液は、CNTの分散性を阻害しない範囲において、各種アルコールや、上述したPVA、分散剤のいずれにも含まれない各種高分子(合成高分子、天然高分子)など、CNT、PVA、分散剤および水以外の成分を含んでいてもよい。
CNT分散液は、特に限定されないが、例えば下記(i)〜(iii)の何れかの方法を用いて調製することができる。
(i)PVAの水溶液に分散剤およびCNTを添加する方法
(ii)PVAの水溶液と、分散剤が溶解し、かつCNTが分散した水分散液(以下「分散剤/CNT液」と称することがある。)とを混合する方法
(iii)分散剤/CNT液に固体のPVAを添加し、PVAを溶解させる方法
なお、CNT分散液中でCNTを均一に分散させることによりCNTの凝集を抑制し、CNT複合材料を用いたコンポジット繊維の機械的特性を向上させる観点からは、CNT分散液の調製方法としては、上記(i)または(ii)の方法が好ましく、上記(ii)の方法が更に好ましい。
工程(1)で得られたCNT分散液を、例えば乾燥することにより少なくとも一部の水を除去してカーボンナノチューブ混合物(以下、「CNT混合物」と称することがある。)を調製する。乾燥手段としては特に限定されず、熱風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥、フラッシュドライヤー等を用いた熱気流による乾燥、流動層乾燥装置による乾燥などを用いることで、CNT混合物を調製することができる。
工程(2)で得られたCNT混合物を洗浄用溶媒で洗浄し、CNT混合物中に含まれる分散剤の少なくとも一部を除去して洗浄後混合物を得る。CNT混合物中の分散剤を除去することで、CNT複合材料を用いたコンポジット繊維の機械的特性を確保することができる。
洗浄用溶媒は、PVAを溶解せず、かつ分散剤を溶解可能であるものであれば特に限定されず、PVAおよび分散剤の種類に応じて適宜選択することができる。具体的な洗浄用溶媒としては、メタノール、アセトン、メチルエチルケトンなどを挙げることができる。そして、分散剤として、デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、トリトンX−100等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種を使用する場合は、洗浄用溶媒としてはメタノールが好ましい。
洗浄用溶媒でCNT混合物を洗浄する方法は特に限定されないが、CNT混合物を洗浄用溶媒中に浸漬する方法、あるいは、CNT混合物に洗浄用溶媒を加えて還流する方法、が挙げられる。中でもCNT混合物を洗浄用溶媒中に浸漬する方法が好ましい。
なお、分散剤は、洗浄により少なくとも一部が除去されればよいが、可能な限り得られるCNT複合材料中の分散剤の含有量を低減することが好ましい。かかる観点からは、浸漬方法としては、沸点および沸点に近い温度の洗浄用溶媒中に、1〜24時間浸漬することが好ましい。なお、浸漬の際、洗浄用溶媒を適宜交換してもよい。
工程(3)で得られた洗浄後混合物を乾燥することで、洗浄用溶媒および必要に応じて残存する水分を除去し、少なくともカーボンナノチューブとPVAを含むカーボンナノチューブ複合材料を得る。この際の乾燥条件としては、通常、減圧下で、40〜80℃の雰囲気温度で乾燥する。なお、得られたカーボンナノチューブ複合材料は、洗浄用溶媒または水分を一部含んでいてもよい。
本発明のカーボンナノチューブ複合材料は、上述のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法により製造されたことを大きな特徴の一つとする。そして、当該CNT複合材料を用いて製造されるコンポジット繊維は、その中でCNTが好適に分散しており、機械的特性に優れる。
なお、CNT複合材料中における、CNTの含有量に対するPVAの含有量は、CNT100質量部当たり、1000質量部以上であることが好ましく、2000質量部以上であることがより好ましく、20000質量部以下であることが好ましく、15000質量部以下であることがより好ましく、12000質量部以下であることが特に好ましい。CNT複合材料中におけるPVAの含有量が上述の範囲内であれば、当該CNT複合材料を用いて機械的特性に優れるコンポジット繊維を製造することができる。なお、CNT複合材料中におけるCNTの含有量に対するPVAの含有量は、通常、CNT複合材料の製造方法で採用したCNTの配合量に対するPVAの配合量と同じとなる。
本発明のCNT複合材料を用いて、例えば、タイヤコード、ベルト、ホースなどの補強材や、繊維強化プラスチック、アスベスト代替繊維材料、セメント補強繊維などの産業資材用繊維として用いられるコンポジット繊維を効率的に製造することができる。CNT複合材料からコンポジット繊維を製造する方法は、特に限定されない。コンポジット繊維は、例えば、カーボンナノチューブ複合材料と任意の追加の材料を含む紡糸溶液を調製する工程(紡糸溶液調製工程)、前記紡糸溶液から紡糸ゲル状原糸を調製する工程(紡糸ゲル状原糸調製工程)、そして、前記紡糸ゲル状原糸を延伸する工程(延伸工程)を経て製造することができる。
紡糸溶液は、上述のCNT複合材料、任意の追加の材料および溶媒とを混合することで容易に調製することができる。ここで、任意の追加の材料としては、特に限定されないが、PVAなどの水溶性繊維原料や、セルロース繊維などの繊維原料が挙げられる。
ここで、追加する繊維原料は、PVAなどの水溶性繊維原料やセルロース繊維などをそのまま用いてもよいが、特に限定されることなく、それらの繊維を、任意に分散剤の存在下で溶媒中に溶解または分散させて調製することができる。そして、溶媒としては、例えば、DMSO(ジメチルスルホキシド)、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルモルホリン−N−オキシド等の有機溶媒や、水を用いることができる。さらに、繊維原料にセルロース繊維を用いる場合、例えば、没色子酸プロピルなどの酸化防止剤を添加するのが好ましい。酸化防止剤を添加することにより、変色の少ない、力学的特性に優れたコンポジット繊維が得られる。
紡糸ゲル状原糸を得る工程では、上述した紡糸溶液を冷却し、ゾルからゲルへ転移させて紡糸ゲル状原糸を得る。
なお、紡糸ゲル状原糸を得る工程では、紡糸溶液中のCNTは、ノズルやエアギャップから紡糸溶液を吐出させて紡糸する際に生じる流動や剪断により、繊維軸方向に配向する。
紡糸ゲル状原糸を延伸する工程では、紡糸ゲル状原糸を延伸する前工程として、紡糸ゲル状原糸の脱溶媒・乾燥を行う。脱溶媒・乾燥は、得られた紡糸ゲル状原糸をメタノールなどの有機溶媒中に浸漬して脱溶媒を進めた後に風乾あるいは減圧乾燥することにより行ってもよいし、有機溶媒を使用せずに紡糸ゲル状原糸をそのまま風乾あるいは減圧乾燥することにより行ってもよい。
なお、高強度のコンポジット繊維を容易に得るためには、全延伸倍率を15倍以上とするのが好ましく、20倍以上にすることが更に好ましい。また、任意に、延伸後に加熱ロール等を用いて熱処理を行ってもよい。
<CNT分散液の調製>
単層CNT(スーパーグロース法において基材表面への触媒層の形成をウェットプロセスにより行い、アセチレンを主成分とする原料ガスを用いて調製したSGCNT。平均直径(Av)が3.3nm、直径分布(3σ)が1.9nm、3σ/Avが0.58、比表面積が1000m2/g、マイクロ孔容積が0.44mL/g)4mg、分散剤としてデオキシコール酸ナトリウム(DOC)40mg(単層CNT100質量部当たり1000質量部)を20gの蒸留水に入れて調製した組成物に、バス型超音波洗浄器(Branson社製「2510」)を用いて10℃に冷却しながら15分超音波照射した。超音波照射後の組成物を、孔径3μmのメンブレンフィルターを通過させることでろ過した。
続いて、ろ過後の組成物をジェットミル(常光社製「ナノジェットパルJN20」、0.15mmの直径を有する細管を使用)を用いて、室温下、130MPaの圧力にて20回処理し、分散剤/CNT液を調製した。ジェットミルによる処理の際、発熱によってDOCの分散剤としての効果が低下することを抑制するため、試料容器、ミル部に冷却ジャケットを取り付け、チラーを用いることにより冷媒をジャケット内に通し、試料の温度を0〜10℃に維持した。
また、ポリビニルアルコールとして重合度500、ケン化度98モル%のPVA400mg(単層CNT100質量部当たり10000質量部)を水に溶解させて5質量%に調製したPVA水溶液8gを、上述の分散剤/CNT液に加え、5分間超音波照射して混合した。得られた混合液を、上述の湿式ジェットミル装置を用いて、分散剤/CNT液の調製時と同様にして20回処理し、CNT分散液を得た。
<水の除去および複合体フィルムの調製>
得られたCNT分散液をシャーレに流し込み、60℃の温風循環式オーブンに12時間静置して乾燥させ、CNT/PVA/分散剤複合体フィルム(CNT混合物)を調製した。
<複合体フィルム(CNT混合物)の洗浄>
得られた複合体フィルムを、沸騰状態のメタノール(洗浄用溶媒)に5時間浸漬した。該浸漬によりDOCを抽出し、複合体フィルムからDOCを除去して、洗浄後混合物を得た。
<乾燥およびCNT複合材料の製造>
洗浄後混合物をロータリーエバポレーターに入れ、熱水浴につけて加熱し、乾燥させ、CNT複合材料を得た。
<紡糸溶液の調製および分散性評価>
90℃の8質量%セルロース溶液(溶媒:N−メチルモルホリン−N−オキシド・1水和物)をラボプラストミル(東洋精機社製)に投入し、さらに、上述の工程を経て得られたCNT複合材料を投入して10分間攪拌し、紡糸溶液を調製した。なお、セルロース100質量部に対する単層CNTの配合量は0.1質量部であった。
紡糸溶液の目視観察により、CNT複合材料がセルロース溶液に均一に溶解したことを確認した。さらに紡糸溶液を光学顕微鏡(倍率:1000倍)で観察したところ、単層CNTの凝集物は一切観察されず、高い分散性を示した。
CNT分散液の調製時に、分散剤として、DOCに替えて以下の式で示される構造を有するセチルトリメチルアンモニウムブロミドを使用した以外は、実施例1と同様にして、CNT複合材料、紡糸溶液を得た。
CNT分散液の調製時に、分散剤として、DOCに替えて以下の式で示される構造を有するトリトンX−100(下記式中、n=9〜10、重量平均分子量、647)を使用した以外は、実施例1と同様にして、CNT複合材料、紡糸溶液を得た。
CNT分散液の調製時に、PVA(重合度500、ケン化度98モル%)に替えてPVA(重合度1700、ケン化度99モル%)を使用した以外は、実施例1と同様にして、CNT複合材料、紡糸溶液を得た。
紡糸溶液の目視観察により、CNT複合材料がセルロース溶液に均一に溶解したことを確認した。さらに紡糸溶液を光学顕微鏡(倍率:1000倍)で観察したところ、単層CNTの凝集物は一切観察されず、高い分散性を示した。
CNT分散液の調製時に、単層CNTの配合量を2倍の8mg、DOCの配合量を2倍の80mg(単層CNT100質量部当たり1000質量部)とした以外は、実施例1と同様にして、CNT複合材料、紡糸溶液を得た。なお、CNT分散液の調製時におけるPVAの配合量は、実施例1と同様の400mg(単層CNT100質量部当たり5000質量部)とした。紡糸溶液の目視観察により、カーボンナノチューブ複合材料がセルロース溶液に一応溶解したことを確認した。さらに紡糸溶液を光学顕微鏡(倍率:1000倍)で観察したところ、数μmの単層CNTの凝集物が僅かに確認されたが(図1中、丸で囲まれた箇所)、概ね分散性は良好であった。
また、本発明によれば、カーボンナノチューブの分散性を確保し、機械的特性に優れるコンポジット繊維を効率的に供給可能とするカーボンナノチューブ複合材料を提供することができる。
Claims (5)
- カーボンナノチューブ、ポリビニルアルコール、分散剤および水を含むカーボンナノチューブ分散液を調製する工程(1)と、
前記カーボンナノチューブ分散液から水を除去してカーボンナノチューブ混合物を調製する工程(2)と、
前記カーボンナノチューブ混合物を洗浄用溶媒で洗浄することで前記分散剤の少なくとも一部を除去して洗浄後混合物を得る工程(3)と、
前記洗浄後混合物を乾燥してカーボンナノチューブ複合材料を得る工程(4)と、
を備える、カーボンナノチューブ複合材料の製造方法。 - 前記カーボンナノチューブが単層カーボンナノチューブを含む、請求項1に記載のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法。
- 前記カーボンナノチューブが、平均直径(Av)と、直径の標準偏差(σ)とが、関係式:0.60>3σ/Av>0.20を満たす、請求項1または2に記載のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法。
- 前記分散剤が、デオキシコール酸ナトリウムおよびコール酸ナトリウムの少なくとも一方を含む、請求項1〜3の何れかに記載のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法。
- 請求項1〜4の何れかに記載のカーボンナノチューブ複合材料の製造方法により製造される、カーボンナノチューブ複合材料。
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