JP2015214098A - 化粧金属板の製造方法及び化粧金属板 - Google Patents
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Abstract
【課題】必要とされる柄のものを必要に応じて容易に製造することができる化粧金属板の製造方法及びこの製造方法によって製造された化粧金属板の提供。
【解決手段】非透明樹脂フィルム4を表面に接着した鋼板6の上記非透明樹脂フィルム上に、インクジェットプリンターでインクを塗布してインク層3を形成し、次いで透明な樹脂フィルム1をインク層の上に貼り付けて化粧金属板とする化粧金属板の製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】非透明樹脂フィルム4を表面に接着した鋼板6の上記非透明樹脂フィルム上に、インクジェットプリンターでインクを塗布してインク層3を形成し、次いで透明な樹脂フィルム1をインク層の上に貼り付けて化粧金属板とする化粧金属板の製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、化粧金属板の製造方法とこの製造方法によって製造した化粧金属板に関するものである。
化粧金属板は、亜鉛メッキ鋼板に印刷シートを貼り合わせたものが一般的である。この場合の印刷シートは、透明な樹脂フィルムと、その裏面側のグラビア印刷機等による印刷で形成したインク層と、インク層の背後に接着剤層を介して貼り付けた単色の樹脂フィルムとからなるものが用いられている。
鋼板に接着剤で貼り合わせる上記印刷シートは、印刷工程の都合と、鋼板に貼り合わせて化粧金属板とする製造上の生産性の点から、生産量の最小サイズが何千mとなる。
一方で化粧金属板は、印刷した柄によって販売量が異なってくるのが通常であるために、多量の在庫として残って経営的な負担となる場合がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、必要とされる柄のものを必要に応じて容易に製造することができる化粧金属板の製造方法及びこの製造方法によって製造された化粧金属板を提供することを課題とする。
本発明にかかる化粧金属板の製造方法は、非透明樹脂フィルムを表面に接着した鋼板の上記非透明樹脂フィルム上に、インクジェットプリンターでインクを塗布してインク層を形成し、次いで透明な樹脂フィルムをインク層の上に貼り付けて化粧金属板とすることに特徴を有している。
インクジェットプリンターで柄を形成するために、必要に応じて必要な柄の化粧金属板を得ることができる。
そして本発明にかかる化粧金属板は、鋼板と、この鋼板上に接着剤で貼り付けられた非透明樹脂フィルムと、この非透明樹脂フィルム上にインクジェットプリンターでインクを塗布することで形成されたインク層と、このインク層上にヒートシール剤を介して貼り付けられた透明な樹脂フィルムとからなることに特徴を有している。
本発明においては、必要な柄の化粧金属板を容易に得ることができて、必要な柄の化粧シートあるいは化粧金属板をストックしておく必要がないことから、在庫管理コストを含めた製造コストを低減することができる。
また、本発明における化粧金属板は、インク層がインクジェットプリンターによるものであることから、安価に提供することができる。
本発明の化粧金属板の製造法は、非透明樹脂フィルムを表面に接着した鋼板の上記非透明樹脂フィルム上に、インクジェットプリンターでインクを塗布してインク層を形成し、次いで透明な樹脂フィルムをインク層の上に貼り付けて化粧金属板とするものである。
この時、上記鋼板に上記非透明樹脂フィルムを接着した後、上記鋼板を定寸にカットし、その後、上記インクジェットプリンターによるインクの塗布を行うことが好ましい。
また、インクジェットプリンターで上記非透明樹脂フィルム上に塗布したインクを半硬化状態とし、上記透明樹脂フィルムを貼り付けた後に上記インクを完全硬化させることも好ましい。
更には、インクジェットプリンターで上記非透明樹脂フィルム上に塗布したインク上にヒートシール剤を介して上記透明フィルムを配し、次いで熱ロールで加熱加圧して上記ヒートシール剤を軟化させることで上記透明フィルムの貼り付けを行うことが好ましい。
そして本発明にかかる化粧金属板は、鋼板と、この鋼板上に接着剤で貼り付けられた非透明樹脂フィルムと、この非透明樹脂フィルム上にインクジェットプリンターでインクを塗布することで形成されたインク層と、このインク層上にヒートシール剤を介して貼り付けられた透明な樹脂フィルムとからなる。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳述すると、本発明における化粧金属板は、図1に示すように、亜鉛メッキ鋼板である鋼板6上に、接着剤5、単色の非透明な樹脂フィルム4、インク層3、ヒートシール剤2、透明な樹脂フィルム1を積層したものである。
上記インク層3は、鋼板6に接着剤5で貼り付けた樹脂フィルム4上に、インクジェットプリンターによってインクを塗布することで形成している。つまり、本発明においては、鋼板6に印刷シートを貼り合わせるのではなく、鋼板6上に単色の樹脂フィルム4を介して柄をインクジェットプリンターによって直接印刷する。
このインクジェットプリンターによる印刷時、鋼板6としてはコイル状のものではなく、定寸にカットされたものを用いるのが好ましい。図2に示すように、コイル状の鋼板6に対して樹脂フィルム4を貼り付けた後、定寸にカットして平板状とし、この平板状態で鋼板6をストックしておく。
そして、受注を受けた時点で、上記定寸にカットされている鋼板6の樹脂フィルム4上にインクジェットプリンターによる印刷と、透明な樹脂フィルム1の貼り付けを行うことで、必要な柄の化粧金属板とする。必要な柄の化粧金属板を必要に応じて製造するものであり、ストックしておくのは各種の柄を印刷する前の状態の樹脂フィルム4のみが貼り付けられた鋼板1であるために、どのような柄の化粧金属板であっても、容易に製造することができる。
ここにおいて、樹脂フィルム1,4には一般にポリエステル系樹脂を用いるのに対して、インクジェットプリンターで用いるインクはアクリル系樹脂インクであるために、密着性を確保するのが困難である。また、密着性を向上させるために、プラズマ処理等の表面処理を印刷面に対して行うことが一般に行われているが、期待するほど密着性があがらないのが実情である。
このために、インクとしてここでは紫外線硬化型のインクを使用するとともに、印刷後、インクを半硬化状態とし、この状態でヒートシール剤2及び透明樹脂フィルム1を積層している。半硬化状態とするには、紫外線照射による硬化装置の出力を30〜50%に落として硬化させればよい。そして半硬化状態のインク層3の上に、ヒートシール剤2を介して透明樹脂フィルム1を積層する。この積層は、裏面側にヒートシール剤2を配した透明樹脂フィルム1を熱ロールで加熱加圧して貼り付けることで行う。
ここで透明樹脂フィルム1の貼り付けのためにヒートシール剤2ではなく、液体接着剤を用いると、インク層3が紫外線硬化型の場合、インク層3が盛り上がる(〜20μm)ことから、透明樹脂フィルム1表面に凹凸が生じてしまう。
ウレタン樹脂系のヒートシール剤2を用いて熱ロールで透明樹脂フィルム1を積層しているのは、この点に対処するためである。この方法によれば、ヒートシール剤2は熱ロールからの熱で軟化し、さらに圧力でインク層3のインク間に充填されることになり、透明樹脂フィルム1の表面に凹凸が生じにくくなり、平滑性を得ることができる。ヒートシール剤2の厚みは、盛り上がったインク層3を完全に埋めることができる厚み(例えば30μm)とする。
密着性という点については、ヒートシール剤2としてEVA系のものを用いてもよい。そして、透明樹脂フィルム1の積層後に、更に紫外線を照射してインク層3を完全硬化させる。
このように製造することで、インク層3を挟む非透明樹脂フィルム4と透明樹脂フィルム1間の密着性を向上させることができる。
また、プラズマ処理等の表面処理は、時間の経過とともに処理前の状態に戻ってしまうが、半硬化状態としたインクは、紫外線を更に照射しない限り、半永久的に半硬化の状態を維持する。このために、その後の透明樹脂フィルム1の積層までに時間をおいても問題なく密着性を確保することができる。
1 透明樹脂フィルム
2 ヒートシール剤
3 インク層
4 樹脂フィルム
5 接着剤
6 鋼板
2 ヒートシール剤
3 インク層
4 樹脂フィルム
5 接着剤
6 鋼板
Claims (5)
- 非透明樹脂フィルムを表面に接着した鋼板の上記非透明樹脂フィルム上に、インクジェットプリンターでインクを塗布してインク層を形成し、次いで透明な樹脂フィルムをインク層の上に貼り付けて化粧金属板とすることを特徴とする化粧金属板の製造方法。
- 上記鋼板に上記非透明樹脂フィルムを接着した後、上記鋼板を定寸にカットし、その後、上記インクジェットプリンターによるインクの塗布を行うことを特徴とする請求項1記載の化粧金属板の製造方法。
- 上記インクジェットプリンターで上記非透明樹脂フィルム上に塗布したインクを半硬化状態とし、上記透明樹脂フィルムを貼り付けた後に上記インクを完全硬化させることを特徴とする請求項1または2記載の化粧金属板の製造方法。
- 上記インクジェットプリンターで上記非透明樹脂フィルム上に塗布したインク上にヒートシール剤を介して上記透明フィルムを配し、次いで熱ロールで加熱加圧して上記ヒートシール剤を軟化させることで上記透明フィルムの貼り付けを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧金属板の製造方法。
- 鋼板と、この鋼板上に接着剤で貼り付けられた非透明樹脂フィルムと、この非透明樹脂フィルム上にインクジェットプリンターでインクを塗布することで形成されたインク層と、このインク層上にヒートシール剤を介して貼り付けられた透明な樹脂フィルムとからなることを特徴とする化粧金属板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014098600A JP2015214098A (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 化粧金属板の製造方法及び化粧金属板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014098600A JP2015214098A (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 化粧金属板の製造方法及び化粧金属板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015214098A true JP2015214098A (ja) | 2015-12-03 |
Family
ID=54751471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014098600A Pending JP2015214098A (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 化粧金属板の製造方法及び化粧金属板 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2015214098A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017124519A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 新日鐵住金株式会社 | インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法 |
-
2014
- 2014-05-12 JP JP2014098600A patent/JP2015214098A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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