JP2015213666A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】三相モータを備えるものにあって、瞬時的な断線にも対応でき、確実にモータの断線を検出する。【解決手段】実施形態の洗濯機は、PWM方式のインバータ回路により三相モータを駆動制御し、三相モータが発生させる回転駆動力により洗濯運転を行うものであって、三相モータの相電流を個別に検出する電流検出手段と、三相モータの各相巻線の断線を判定する断線判定手段とを備え、断線判定手段は、三相モータの各相間の線間電圧が基準値以上であるタイミングにおいて、電流検出手段による各相の検出電流値がしきい値以下の状態が、所定時間継続した場合に断線と判定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
従来より、洗濯機におけるモータの断線を検出する機能として、次の第1〜第4の従来例があった(特許文献1〜4)。第1の従来例(特許文献1)では、インバータ回路により三相ブラシレスDCモータを駆動するものにあって、モータに出力される三相電流のうち、一相の電流値が、他の二相の電流値に比較して所定値以下となる状態が、所定時間(5秒間)継続した場合に、断線と判断するようになっている。
第2の従来例(特許文献2)では、インバータ回路の過電流を検出する過電流検出手段を設け、過電流異常が所定回数以上繰返し検出された場合に、回路故障やモータ断線、ショートと判断して運転禁止などを行うようになっている。第3の従来例(特許文献3)では、3相巻線を有するモータをインバータ回路により駆動するものにおいて、3相巻線の通電相の切替わりをセンサで検出する度に、インバータ電流を検出し、特定相で電流が検出されないときに、断線と判定するようになっている。第4の従来例(特許文献4)では、トライアック駆動の誘導モータを備えるものにあって、負荷出力線を流れる電流を、カレントトランスで検出し、洗濯運転の各行程に合せて電流検出を行い。オープン又はショートの異常の有無を判定するようになっている。
特開2009−61164号公報 特開2001−327175号公報 特開平10−145960号公報 特開平10−249089号公報
しかしながら、上記した従来技術では、夫々、次のような欠点を有していた。即ち、第1の従来例では、モータ電流は交流であり絶えず変動するため、絶対値を取って一定区間の平均を行い、更に誤作動をなくすために他の2相と比較している。そのため、低回転の場合の対応も考慮すると、検出に比較的長い時間がかかり、異常検出に秒単位の遅れ時間が発生する。完全な断線時であれば検出可能であるが、半接触状態の瞬時的な断線の場合、断線の発生している時間が短いため、検出できないことがある。
第2の従来例では、瞬時的な断線による放電時には切れた1本以外の残りの2本に大きな電流が発生し、過電流異常が検出されるが、衣類量が少なく元々モータ負荷が小さい場合はしきい値に達せず、また衣類量が多くて過負荷の場合は異常がなくても過負荷によりモータ電流が上昇するようになり、誤検出が起こる虞が大きかった。
第3の従来例では、120°通電(矩形波)では、ロータの位置センサの検出に応じて固定相に通電するので、位置センサ信号の切り替わり時にインバータ電流をチェックすれば断線相で異常検出ができるが、180°通電(正弦波)では、連続的に少しずつ切替通電するため、明確に異常検出できないものとなっていた。第4の従来例では、インバータによる三相モータでは、1相のみ瞬時的に断線しても、残りの2相で通電が継続されるので、全体的な電流をカレントトランスで検出しても、異常を判定できない。
そこで、三相モータを備えるものにあって、瞬時的な断線にも対応でき、確実にモータの断線を検出することができる洗濯機を提供する。
実施形態の洗濯機は、PWM方式のインバータ回路により三相モータを駆動制御し、前記三相モータが発生させる回転駆動力により洗濯運転を行うものであって、前記三相モータの相電流を個別に検出する電流検出手段と、前記三相モータの各相巻線の断線を判定する断線判定手段とを備え、前記断線判定手段は、前記三相モータの各相間の線間電圧が基準値以上であるタイミングにおいて、前記電流検出手段による各相の検出電流値がしきい値以下の状態が、所定時間継続した場合に、断線と判定するところに特徴を有する。
一実施形態を示すもので、洗濯機の全体構成を概略的に示す縦断面図 三相モータの駆動制御系の構成を示す図 正弦波駆動の内容を説明するもので、各相の出力信号波の波形(a)及び線間電圧波形(b)を示す図 洗い行程におけるモータ電流の波形の一例を示す図 制御回路の実行する断線判定の処理手順を示すフローチャート 各行程における判定に用いられるしきい値等の例を示す図
以下、縦軸形の全自動洗濯機に適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1は、本実施形態に係る洗濯機(全自動洗濯機)1の構成を概略的に示している。ここで、洗濯機1は、全体として矩形状をなす外箱2内には、洗濯水を溜める水槽3が、弾性吊持機構4により弾性的に支持(吊り下げ支持)されて設けられている。一部のみ示すように、前記弾性吊持機構4は、例えば前記外箱2の四隅部に設けられた4本の吊り棒4a、各吊り棒4aの下端部に配置されたスプリング4b等を有した周知構成を備えている。
前記水槽3内には、ほぼ有底円筒状をなす縦軸型の回転槽5が回転可能に設けられている。この回転槽5の上端部には、例えば液体封入形の回転バランサ5aが取付けられている。また、この回転槽5の周壁部の上端部には、脱水孔5bが形成されている。この回転槽5内には、図示しない洗濯物が収容されるようになっており、その洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥が行われる。
この回転槽5の内底部には、撹拌体(パルセータ)6が配設されている。また、回転槽5の底部には、通水口7が形成されており、この通水口7は、排水通路7aを通して排水口8に連通されている。そして、排水口8には、電子制御式の排水弁9を備えた排水路10が接続されている。従って、排水弁9を閉塞した状態で回転槽5内に給水すると、回転槽5内に水が貯溜され、排水弁9を開放すると、回転槽5内の水は排水通路7a、排水口8および排水路10を通じて排出されるようになっている。水槽3の底部には、補助排水口8aが形成されており、この補助排水口8aは、図示しない連結ホースを介し前記排水弁9をバイパスして前記排水路10に接続され、前記回転槽5が回転したときに、その上部から水槽3内に放出された水を排出するようになっている。
また、前記水槽3の外底部には、アウタロータ形のDC三相ブラシレスモータ14(以下、単に三相モータ14と称す)及び駆動機構部11が配設されている。駆動機構部11は、中空の槽軸12、該槽軸12を貫通する撹拌軸13、前記三相モータ14の回転をそれらに選択的に伝達する図示しないクラッチ機構などを備えている。前記槽軸12の上端には、前記回転槽5が連結されており、前記撹拌軸13の上端には、前記撹拌体6が連結されている。
前記クラッチ機構は、前記排水弁9に連動して動作し、洗い時及びすすぎ時(洗い行程)には回転槽5の固定(停止)状態で、三相モータ14の駆動力を撹拌軸13を介して撹拌体6に伝達して撹拌体6を低速で直接正逆回転駆動する。また、脱水時(脱水行程)には、槽軸12と撹拌軸13との連結状態で、三相モータ14の駆動力を槽軸12を介して回転槽5に伝達し、回転槽5(及び撹拌体6)を一方向に高速で直接回転駆動するようになっている。
一方、前記外箱2の上部には薄形の中空箱状をなす合成樹脂製のトップカバー15が装着されている。このトップカバー15の上面中央には、前記回転槽5の上方に位置して、ほぼ円形の洗濯物出入口(図示せず)が形成され、その洗濯物出入口を開閉するための二つ折りタイプの蓋16が設けられている。また。このトップカバー15の後部には、水槽3内への給水を行うための周知の給水機構が設けられている。詳しく図示はしないが、このトップカバー15の前部には、ユーザが洗濯運転のコースの選択や、運転開始を指示するための操作パネルが設けられている。更に、操作パネルの裏面側には、コンピュータを主体として構成され洗濯機1全体を制御する制御回路17が設けられている。
詳しい説明は省略するが、この制御回路17は、操作パネルからの操作信号や各種センサからの信号に基づいて、給水弁、排水弁9、三相モータ14等を制御し、洗い(すすぎ)行程や脱水行程等からなる洗濯運転を実行するようになっている。洗い行程においては、三相モータ14は、1秒から数秒毎に、100rpm〜150rpmで正逆回転する。この洗い行程では、比較的低回転であるが負荷トルクが大きく、モータ電流は大きくなる。脱水行程においては、三相モータ14は最大900rpm程度で回転する。この脱水行程では、回転数は大きいが負荷トルクは小さく、モータ電流が小さくなる。
図2は、前記三相モータ14の駆動制御系を示しており、三相モータ14は、三相の巻線14u、14v、14wを有して構成され、PWM法式のインバータ回路21により駆動制御されるようになっている。前記インバータ回路21は、6個のIGBT(半導体スイッチング素子)22a〜22fを三相ブリッジ接続して構成されており、各IGBT22a〜22fのコレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード23a〜23fが接続されている。インバータ回路42の各相出力端子30u、30v、30wは、モータ14の各相端子(各相巻線14u、14v、14w)に接続されている。
このインバータ回路21の下アーム側のIGBT22d、22e、22fのエミッタは、夫々、シャント抵抗(電流検出抵抗)24u、24v、24wを介して、直流電源線35b(グランド)に接続されている。IGBT22d、22e、22fのエミッタとシャント抵抗24u、24v、24wの相互接続点は、レベルシフト増幅回路25及び過電流判定回路26に接続されている。
前記レベルシフト増幅回路25は、シャント抵抗24u、24v、24wの端子電圧のレベルシフト及び増幅を行い、前記制御回路17に対して電流検出信号として与えるように構成されている。これにて、シャント抵抗24u、24v、24w等から、三相モータ14の相電流を個別に検出する電流検出手段が構成される。この場合、下アーム側のIGBT22d、22e、22fの導通時に、シャント抵抗24u、24v、24wの端子電圧を制御回路17に読込むようになっている。また、前記過電流判定回路26は、例えばインバータ回路21の上下アームが短絡した場合などに生じる過電流を検出するために設けられており、シャント抵抗24u、24v、24wの端子電圧に基づいて過電流状態を検出すると、制御回路17に対し過電流検出信号を出力する。
前記三相モータ14には、ロータの回転位置を検出する3個の位置センサ44a、44b、44cが配置されている。これら位置センサ44a、44b、44cは例えばホールICから構成されている。各位置センサ44a、44b、44cの出力端子は、夫々、NOTゲート45a、45b、45cを介して制御回路17の入力端子に接続されている。また、NOTゲート45a、45b、45cの出力端子は、夫々、コンデンサ46a、46b、46cを介してグランドに接続されている。これにて、制御回路17は、位置センサ44a、44b、44cのセンサ信号から、三相モータ14の回転方向及び回転位置を検知することが可能となっている。
前記インバータ回路21の入力側には、直流電源回路部31が接続されている。この直流電源回路部31は、100Vの交流電源32を、ダイオードブリッジで構成される全波整流回路33及び直列接続された2個のコンデンサ34a、34bにより倍電圧全波整流し、直流電源線35a、35bに約280Vの直流電圧を出力するように構成されている。直流電源線35bはグランドに接続されている。前記交流電源32と、全波整流回路33の一方の入力端子との間には、インダクタ36が直列に接続されている。直流電源線35a、35b間に前記インバータ回路21が接続されている。
第1電源回路51は、インバータ回路21に供給される約280Vの駆動用電源を降圧して15V電源を生成し、制御回路17及び駆動回路52に供給する。また、第2電源回路53(制御電源回路)は、上記駆動用電源を降圧して5Vの制御用電源を生成し、制御回路17に供給する三端子レギュレータである。高圧ドライバ回路54は、インバータ回路21における上アーム側のIGBT22a〜22cを駆動するために配置されている。また、直流電源線35a、35b間には、抵抗素子55a,55bの直列回路が接続されており、両者の共通接続点は、制御回路17の入力端子に接続されている。
前記制御回路17は、マイクロコンピュータを主体として構成され、レベルシフト増幅回路25を介して、インバータ回路21の各相に流れる電流、つまり三相モータ14の各相巻線に流れる電流を検出し、その検出した電流値及び外部より与えられる速度指令などに基づいて、三相モータ14のベクトル制御を行う。このとき、制御回路17は、電圧・位相制御を行うことで電圧率が正弦波状に変化する三相上下分のPWM信号(通電制御信号)を生成し、インバータ回路21を制御する。
このとき、図3に示すように、制御回路17は、インバータ回路21から出力される各相の線間電圧波形が、電気角で120°ずつ位相の異なる正弦波状(180°通電:図3(b)参照)となるように、二相変調方式により各相の出力信号波Vu、Vv、Vw(図3(a)参照)を生成する。各相の出力信号波Vu、Vv、Vwは、電気角で120°の非スイッチング期間が存在する。そして、それら出力信号波Vu、Vv、Vwから、例えば対称三角波(例えば15.6kHz)を搬送波とした三角波比較法により三相上下分のPWM信号を生成し、それらのPWM信号を、駆動回路52及び上側については高圧ドライバ回路54を介して、インバータ回路21の各IGBT22a〜22fのゲートに出力する。
さて、本実施形態では、制御回路17は、主としてそのソフトウエア的構成(断線判定の処理プログラムの実行)により、三相モータ14の各相巻線14u、14v、14wの断線を判定する断線判定手段としての機能を実現する。図4は、洗い行程における、三相モータ14の各相巻線14u、14v、14wの電流波形の一例を示しており、ここでは、u相の巻線14uにおいて、瞬時的な断線(0.1秒程度)が発生している様子を示している。
本実施形態では、制御回路17は、次の作用説明(フローチャート説明)で詳述するように、三相モータ14の各相間のPWMデューティよりなる線間電圧が、基準値Sv(例えば85V)以上であるタイミングにおいて、前記シャント抵抗24u、24v、24wによる各相の検出電流値がしきい値Sc(例えば0.5A)以下の状態が、所定時間St(例えば0.3秒)継続した場合に、断線と判定するようになっている。
このとき、制御回路17は、三相モータ14の巻線の断線を判定した場合には、異常発生を不揮発性メモリ18(図2参照)に記憶すると共に、三相モータ14の駆動を停止し、操作パネルの表示部に異常発生の旨(修理が必要な旨)を表示するようになっている。不揮発性メモリ18に異常発生が記憶されている状態では、次に洗濯機1の電源をオンしても、運転の禁止が継続される。
また、本実施形態では、洗濯運転の行程のうち、洗い行程、脱水行程、ブレーキ行程の各行程において、断線の判定処理を実行し、その際に、図6に示すように、行程ごとに決まった個別の線間電圧の基準値Sv、電流判定用のしきい値Sc、所定時間Stが用いられるようになっている。更に本実施形態では、脱水行程における、三相モータ14の回転数に応じて、線間電圧の基準値Sv及び電流判定用のしきい値Scが変化される、この場合、500rpm以上か未満かで、2段階に変動するようになっている。
次に、上記構成の洗濯機1の作用について、図5、図6も参照して説明する。図5のフローチャートは、制御回路17が実行する、三相モータ14の断線判定の処理手順を示している。ここでは、128μ秒周期で割込みが発生する毎に断線判定の処理が実行される。尚、上記のように、PWM制御においては、下アーム側のIGBT22d、22e、22fの導通は、64μ秒毎に発生するが、制御回路17の処理時間の関係で、128μ秒毎に電流値が読取られる。電流値の読取りのタイミングは、導通期間の中間付近のタイミングとなる。
まず、ステップS1では、モータ動作指令がオンかどうかが判断され、モータ動作指令がオンでない場合には(ステップS1にてNo)、ステップS2にて、u、v、w相の各カウンタがリセットされ、後述のステップS12に進む。モータ動作指令がオンである場合には(ステップS1にてYes)、次のステップS3にて、u−v相間電圧の絶対値が、基準値Sv以上かどうかが判断される。このとき、上記したように、基準値Svは、洗濯運転の行程によって異なり、具体的には、図6に示すように、洗い行程では50V、脱水行程のうち高速回転時(500rpm以上)には85V、低速回転時(499rpm以下)では30V、ブレーキ行程では50Vとされる。
u−v相間電圧が基準値Sv以上である場合には(ステップS3にてYes)、ステップS4に進み、u相電流値(絶対値)が、電流判定しきい値Sc以下かどうかが判断される。この電流判定のしきい値Scについても、図6に示すように、洗い行程では0.5A、脱水行程のうち高速回転時では0.5A、低速回転時では0.1A、ブレーキ行程では0.5Aとされる。電流値がしきい値Sc以下である場合には(ステップS4にてYes)、ステップS5にて、u相カウンタの値が1ずつインクリメントされ、ステップS12に進む。電流値がしきい値Scよりも大きい場合には(ステップS4にてNo)、u相カウンタの値は変動せず、ステップS12に進む。
一方、u−v相間電圧が基準値Svよりも小さい場合には(ステップS3にてNo)、次のステップS6に進み、v−w相間電圧の絶対値が、基準値Sv以上かどうかが判断される。v−w相間電圧が基準値Sv以上である場合には(ステップS6にてYes)、ステップS7に進み、v相電流値(絶対値)が、電流判定しきい値Sc以下かどうかが判断される。電流値がしきい値Sc以下である場合には(ステップS7にてYes)、ステップS8にて、v相カウンタの値が1ずつインクリメントされ、ステップS12に進む。電流値がしきい値Scよりも大きい場合には(ステップS7にてNo)、v相カウンタの値は変動せず、ステップS12に進む。
v−w相間電圧が基準値Svよりも小さい場合には(ステップS6にてNo)、次のステップS9に進み、w−u相間電圧の絶対値が、基準値Sv以上かどうかが判断される。w−u相間電圧が基準値Sv以上である場合には(ステップS9にてYes)、ステップS10に進み、w相電流値(絶対値)が、電流判定しきい値Sc以下かどうかが判断される。電流値がしきい値Sc以下である場合には(ステップS10にてYes)、ステップS11にて、w相カウンタの値が1ずつインクリメントされ、ステップS12に進む。電流値がしきい値Scよりも大きい場合には(ステップS10にてNo)、w相カウンタの値は変動せず、ステップS12に進む。w−u相間電圧が基準値Svよりも小さい場合にも(ステップS9にてNo)、ステップS12に進む。
ステップS12では、各相のカウンタの値が800以上であるかどうかが判断される。少なくともいずれかのカウンタの値が800以上であれば(ステップS12にてYes)、電流値が低い状態が0.1秒程度継続しており、三相モータ14に断線異常が発生していると判定される。そして、次のステップS13にて、三相モータ14が停止されると共に、異常発生の旨が不揮発性メモリ18に記憶され、処理が終了する。
これに対し、いずれのカウンタの値も800未満であれば(ステップS12にてNo)、ステップS14に進み、判定時間(判定に要している時間)が所定時間Stを越えたかどうかが判断される。このとき、図6に示すように、所定時間Stは、洗い行程では0.1秒、脱水行程では0.3秒、ブレーキ行程では0.3秒とされる。判定時間が所定時間Stを越えた場合には(ステップS14にてYes)、ステップS15にて、u、v、w相のカウンタがリセットされ、ステップS1に戻る。判定時間が所定時間St以内の場合には(ステップS14にてNo)、そのままステップS1に戻る。
このように本実施形態によれば、インバータ回路21により駆動制御される三相モータ14を備えるものにあって、制御回路17が断線判定処理を行うにあたり、PWMデューティを利用して、三相モータ14の各相間の線間電圧が基準値Sv以上であるタイミングにおいて、つまり、線間電圧が低いタイミングを除外して、各相の電流値を検出することに基づき断線を判定するように構成した。これにより、巻線の半接触状態といった瞬時的な断線も検出することが可能となり、低回転の場合であっても、短時間で確実に三相モータ14の断線を検出することができる。
しかも、断線検出のために、新たな追加を部品したり、回路の複雑化を招いたりすることなく済ませることができ、低コストで実現することができる。また、特に本実施形態では、洗い行程、脱水行程、ブレーキ行程の各行程において、個別の線間電圧の所定値Sv、電流値のしきい値Sc、所定時間Stを用いると共に、脱水行程における線間電圧の基準値Sv及び電流判定用のしきい値Scを、三相モータ14の回転数に応じて変動させるようにした。これにより、より細やかなしきい値設定を行うことができ、断線の判定の精度をより一層高めることができる。
尚、上記一実施形態では、洗い、脱水、ブレーキの各行程において、断線判定処理を行うようにしたが、洗濯運転の行程中の少なくとも洗い行程において断線の判定処理を実行するように構成しても良く、洗い行程における瞬時的な断線にも対応でき、確実にモータの断線検出が可能となるという、同様の効果を得ることができる。この場合、洗い行程以外のモータの回転数が比較的高い脱水行程等においては、別の手法を用いて断線検出を行うこともできる。例えば、上記特許文献1に示されるように、モータに出力される三相電流のうち、一相の電流値が、他の二相の電流値に比較して所定値以下となる状態が、所定時間(5秒間)継続した場合に、断線と判断するといった処理が可能となる。
また、上記実施形態では、三相モータの各相間の線間電圧が基準値Sv以上であるタイミングにおいて、各相の電流値を取込むように構成したが、線間電圧に依らなくても、該当するタイミングを別の手法で判断することも可能であり、同様に実施することができる。例えば、モータ印加電圧を用い、ベクトル制御であれば、q軸電圧指令値Vq、d軸電圧指令値Vdの、Vqもしくは√(Vq+Vd)と、図4における電気角例えばv−w間であれば110°〜250°との両方が成立するときに、電流値を取込んで断線検知を行うように構成することができる。
上記実施形態では、縦軸型の洗濯機に適用したが、縦軸型の洗濯機に限らずドラム式の洗濯機などであっても良い。その他、上記した洗濯機の具体的構成や、断線判定処理において用いた具体的数値等についても、あくまでも一例を示したに過ぎず、様々な変形が可能であるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は洗濯機、5は回転槽、6は撹拌体、14は三相モータ、14u、14v、14wは巻線、17は制御回路(断線判定手段)、18は不揮発性メモリ、21はインバータ回路、24u、24v、24wはシャント抵抗(電流検出手段)、44a、44b、44cは位置センサを示す。

Claims (4)

  1. PWM方式のインバータ回路により三相モータを駆動制御し、前記三相モータが発生させる回転駆動力により洗濯運転を行う洗濯機において、
    前記三相モータの相電流を個別に検出する電流検出手段と、
    前記三相モータの各相巻線の断線を判定する断線判定手段とを備え、
    前記断線判定手段は、前記三相モータの各相間の線間電圧が基準値以上であるタイミングにおいて、前記電流検出手段による各相の検出電流値がしきい値以下の状態が、所定時間継続した場合に、断線と判定することを特徴とする洗濯機。
  2. 前記断線判定手段は、洗濯運転の行程中の少なくとも洗い行程において断線の判定処理を実行することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記断線判定手段は、洗濯運転の行程のうち、洗い行程、脱水行程、ブレーキ行程の各行程において、個別の前記線間電圧の所定値、前記電流値のしきい値、前記所定時間を用いることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 前記断線判定手段は、前記三相モータの回転数に応じて、前記線間電圧の基準値及び前記電流値のしきい値を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯機。
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