JP2021072654A - 電力変換装置の診断システム - Google Patents

電力変換装置の診断システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021072654A
JP2021072654A JP2019195962A JP2019195962A JP2021072654A JP 2021072654 A JP2021072654 A JP 2021072654A JP 2019195962 A JP2019195962 A JP 2019195962A JP 2019195962 A JP2019195962 A JP 2019195962A JP 2021072654 A JP2021072654 A JP 2021072654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power conversion
power
line voltage
conversion device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019195962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7221845B2 (ja
Inventor
貴史 小川
Takashi Ogawa
貴史 小川
櫻井 直樹
Naoki Sakurai
直樹 櫻井
俊昭 松本
Toshiaki Matsumoto
俊昭 松本
法美 小平
Norimi Kodaira
法美 小平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2019195962A priority Critical patent/JP7221845B2/ja
Publication of JP2021072654A publication Critical patent/JP2021072654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7221845B2 publication Critical patent/JP7221845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】 既設の電力変換装置に容易に設置できるセンサの出力信号を用いて、各デバイスの温度を精度良く推定し、推定した温度に基づいて各デバイスを診断可能な電力変換装置の診断システムを提供する。【解決手段】 入力電力を多相交流電力に変換して出力する電力変換装置の診断システムであって、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の出力電位を線間電圧に変換する特徴量変換部と、前記線間電圧が正閾値より大きい場合に線間電圧波形を正極性と判断し、前記線間電圧が負閾値より小さい場合に線間電圧波形を負極性と判断する電圧極性検出部と、電圧極性検出部が求めた極性に基づいて電力用半導体素子のターンオフ時間を抽出する特徴量抽出部と、該特徴量抽出部が抽出したターンオフ時間と、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の電流値の相関から前記電力用半導体素子の劣化を診断する診断部と、を備える、電力変換装置の診断システム。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置の劣化を診断する診断システムに関する。
エレベータや鉄道車両等に搭載される大容量の電力変換装置(インバータ)に内蔵されるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)デバイス等の電力用半導体素子は、スイッチング動作に伴う発熱や冷却による温度サイクルが問題となる。デバイスの温度サイクルは、デバイス近傍のはんだを疲労させ、はんだの剥離が発生することがある。はんだの剥離はデバイスの接合温度を上昇させ、最終的にはデバイスの劣化や故障に至る可能性がある。そこで、電力変換装置(インバータ)においては、各デバイスの計測温度や推定温度に基づいて劣化を診断できる診断システムが求められている。
電力変換装置の各アームを構成するIGBTデバイスの接合部温度を計測する技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術がある。例えば、この文献の要約書には「IGBTデバイスのスイッチオフ段階中のミラープラトー段階によって形成されたエッジと相関するパルスを取得するために、測定されるIGBTデバイスのゲート−エミッタ電圧の特性を受け取り、ゲート−エミッタ電圧の特性を区別する差動ユニットと、IGBTデバイスのスイッチオフ段階中のミラープラトー段階の開始及び終了を示すものであって取得されたパルス間の時間遅延を測定するタイマユニットと、測定された時間遅延に基づいてIGBTデバイスの接合部温度を決定する接合部温度計算ユニットと、を具備するシステム」が開示されており、デバイスのゲート・エミッタ間のミラープラトー時間から素子温度を推定している。
特開2013−142704号公報
しかしながら、特許文献1では、各アームのIGBTデバイスのゲート・エミッタ間のミラープラトー段階を検出する必要があるため、温度を推定する差動ユニットとタイマユニットをインバータ内部のIGBT駆動回路近傍に設ける必要があるが、それらのユニットを有しない既設のインバータの内部に差動ユニットとタイマユニットを後から設置することは困難であるため、特許文献1の適用対象は非常に限定されていた。
そこで、本発明では、既設の電力変換装置(インバータ)に容易に設置できるセンサの出力信号を用いて、各デバイスの温度を精度良く推定し、推定した温度に基づいて各デバイスを診断可能な電力変換装置の診断システム及び診断方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の診断システムは、入力電力を多相交流電力に変換して出力する電力変換装置を診断するものであって、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の出力電位を線間電圧に変換する特徴量変換部と、前記線間電圧が正閾値より大きい場合に線間電圧波形を正極性と判断し、前記線間電圧が負閾値より小さい場合に線間電圧波形を負極性と判断する電圧極性検出部と、電圧極性検出部が求めた極性に基づいて電力用半導体素子のターンオフ時間を抽出する特徴量抽出部と、該特徴量抽出部が抽出したターンオフ時間と、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の電流値の相関から前記電力用半導体素子の劣化を診断する診断部と、を備えるものとした。
本発明の診断システム及び診断方法によれば、既設の電力変換装置(インバータ)に容易に設置できるセンサの出力信号を用いて、各デバイスの温度を精度良く推定し、推定した温度に基づいて各デバイスを診断することができる。
実施例1に係る電力変換装置及びその診断システムの構成を示す図。 実施例1の診断システムの診断手順を示すフローチャート。 線間電圧の極性から診断する素子を特定する一例を示す図。 実施例1に関わる波形図。 実施例1の診断方法に関わる波形図。 実施例1に係る特徴量抽出結果を示す図。 実施例1の診断システムにおける、初期値データの入力方法。 実施例1の診断システムにおける、診断結果の表示方法。 実施例1の診断システムにおける、診断結果の表示方法。 実施例2の診断システムの診断手順を示すフローチャート。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
まず、図1のブロック図を参照して、本発明の実施例1に係る診断システムの構成例について説明する。
図1において、1は診断装置、2はインバータ(電力変換装置)、3は三相交流電源、4は負荷装置である。そして、インバータ2を接地線GNDによって接地するとともに、インバータ2の入力端子20iに三相交流電源3を接続し、インバータ2の出力端子20oに負荷装置4(例えば、エレベータの巻上機に組み込まれた三相モータ)を接続することで、電力変換システム100が構成されている。
<インバータ2>
インバータ2は、入力電力を任意の周波数と電圧の交流電力に変換して出力するものであり、入力端子20i、出力端子20o、交流直流変換部21、平滑コンデンサ22、絶縁・駆動部23、制御部24、寄生インダクタンス25、複数の電力用半導体素子(上アーム26、下アーム27)、制御用電流センサ28を備える。
なお、図1の例では、三相交流電源3から入力電力を得るため、交流電力を直流電力に変換する交流直流変換部21(コンバータ)を備えているが、直流電源から入力電力を得る場合は、交流直流変換部21を省略できる。
また、図1のインバータ2は、R相、S相、T相からなる三相入力電力を、周波数と電圧が異なる、U相、V相、W相からなる三相出力電力に変換するものであるため、入力端子20i、出力端子20o、上アーム26、下アーム27、制御用電流センサ28の各々は、入力端子20i,20i,20i、出力端子20o,20o,20o、上アーム26,26,26、下アーム27,27,27、制御用電流センサ28,28,28のように、各々が三相分用意されている。同様に、診断装置1がインバータ2を診断する際に用いる、後述する診断用電流センサ19iと電圧プローブ19vも、診断用電流センサ19i、19i、19i、電圧プローブ19v、19v、19vのように、各々が三相分用意されている。
<交流直流変換部21>
交流直流変換部21は、入力端子20iに入力された三相交流電力を、直流電力に変換して出力する、例えば3組のダイオードブリッジ回路やコンバータである。交流直流変換部21の出力端のうち高電位側は正極性の直流電源線Pに接続されており、低電位側は負極性の直流電源線N(接地線GND)に接続されている。直流電源線Pと直流電源線Nの間には平滑コンデンサ22が配置されているため、交流直流変換部21が出力する直流電力の不要な振動成分は、平滑コンデンサ22によって除去される。
なお、正極性の直流電源線Pには、分布定数的に寄生インダクタンスが存在しており、図1では寄生インダクタンス25として図示している。一方、負極性の直流電源線Nにも、同様に寄生インダクタンスが存在しているが、図1では省略している。
<上アーム26、下アーム27>
インバータ2では、U相、V相、W相からなる三相出力電力を生成するために、正極性の直流電源線Pと負極性の直流電源線Nの間に、三相分のレグを備えている。U相のレグは、正極側の電力用半導体素子である上アーム26と負極側の電力用半導体素子である下アーム27を直列接続したものである。同様に、V相のレグは、上アーム26と下アーム27を直列接続したものであり、W相のレグは、上アーム26と下アーム27を直列接続したものである。各相のレグにおける上アーム26と下アーム27の接続点U,V,Wは、それぞれU相、V相、W相の出力端子20o,20o,20oとなる。なお、上アーム26、下アーム27の夫々は、電力用半導体素子と逆並列に接続された寄生ダイオードまたは付与された逆並列ダイオードを備えている。
これらの上アーム26と下アーム27は、後述する制御部24と絶縁・駆動部23によって、出力端子20oから任意の周波数、任意の電圧の三相交流電力を出力するように統括して制御される。
<絶縁・駆動部23、制御部24>
絶縁・駆動部23は、制御部24との絶縁を維持しつつ、上アーム26や下アーム27を駆動するものである。
また、制御部24は、絶縁・駆動部23を介して、上アーム26や下アーム27のスイッチング動作を制御し、交流直流変換部21から出力された直流電力をPWM(Pulse Width Modulation)変調して、所望の周波数、電圧の三相交流電力を生成し、生成した三相交流電力を出力端子20oから出力する。これにより、制御部24は、負荷装置4(三相モータ)の回転数やトルクを制御することができる。
具体的には、制御部24は、三相交流電力の出力端子20o,20o,20oに設けた制御用電流センサ28,28,28が検出した相電流I,I,Iを参照し、絶縁・駆動部23を介して各相の上アーム26と下アーム27のスイッチング動作を統合的に制御する。
<診断装置1>
図1に示すように、診断装置1は、特徴量変換部11、電圧極性検出部12、抽出条件設定部13、特徴量抽出部14、制御部15、通信端子16、記憶媒体部17、診断部18を備える。インバータ2の出力端子20oと接続される特徴量変換部11の入力インピーダンスは、インバータ2の運用の妨げにならないように十分に高く設定されている。なお、診断装置1は、具体的には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えた計算機である。そして、記憶装置にロードされたプログラムを演算装置が実行することで、特徴量変換部11等の各機能を実現するが、このような計算機分野での周知技術を適宜省略しながら説明する。
以下では、図2のフローチャートに沿って診断装置1による診断方法を説明する。なお、以下では、負荷装置4がエレベータの巻上機に組み込まれた三相モータであるものとして説明する。
まず、ステップS1では、作業員は、環境温度を計測する温度センサ19tをインバータ2の近傍に設置する。なお、温度センサ19tの設置場所は、空調などの影響を受けない場所である。
次に、ステップS2では、作業員は、出力端子20o,20o,20oの各々に電圧プローブ19v、19v、19vを接続する。
ステップS3では、作業員は、出力端子20oと負荷装置4を接続する配線の各々に、相電流I、I、Iを検出する診断用電流センサ19i、19i、19iを接続する。なお、診断用電流センサ19iを負荷装置4の近くに設置すると、配線の寄生インダクタンスや寄生容量による影響でノイズを受けやすくなり正確な相電流を計測できないため、診断用電流センサ19iは、なるべく出力端子20oの近くに接続するのがよい。
次に、ステップS4では、作業員は、診断装置1の電源を投入し、通信端子16に接続したパソコン等の情報機器から初期値を読み込む。なお、初期値とは負荷装置4を組み込んだエレベータの設置年月日や、電圧極性検出部12で利用する極性検出のための閾値(正閾値Vth1、負閾値Vth2)の値や、抽出条件設定部13で利用する電圧条件V、V、V、Vの値や、特徴量抽出部14の設定や、診断部18の診断アルゴリズムや、上アーム26や下アーム27の素子温度を推定するためのターンオフ時間と素子温度の相関データや、素子温度と劣化度の相関データや、劣化のマスターカーブ等である。なお、過去に読み込んだ初期値に変更がなければ電源投入の度に情報機器を接続する必要はなく、記憶媒体部17に過去に記憶された初期値を再利用すればよい。
ステップS1〜S4の前処理が完了すると、ステップS5では、作業員は、エレベータを起動して往復運転を開始させ、診断装置1による計測を開始する。
ステップS6では、特徴量変換部11は、エレベータの往復運転中の線間電圧を生成する。エレベータの往復運転中には、出力端子20oの端子間に負荷装置4を駆動する電圧が発生する。特徴量変換部11では、出力端子20o,20o,20oの出力電位であるV、V、Vの電位差を、線間電圧VUV、VVW、VWUとして出力する。
ステップS7では、電圧極性検出部12は、線間電圧VUV、VVW、VWUの各々の極性を判定する。具体的には、ある線間電圧の電圧値を正閾値Vth1または負閾値Vth2と比較して、その線間電圧値が正閾値Vth1より大きければその線間電圧の極性を正と判定し、その線間電圧値が負閾値Vth2より小さければその線間電圧の極性を負と判定し、制御部15に判定結果を送る。なお、線間電圧値の正負だけに依拠して線間電圧の極性を判定する方法も考えられるが、線間電圧値がゼロ付近にある場合は極性を正確に判断でいない可能性があるため、本実施例では、線間電圧値の絶対値が十分に大きい場合のみ、線間電圧の極性を判断している。
ステップS8では、抽出条件設定部13は、電圧極性検出部12の判定結果に応じて、特徴量を抽出する電圧条件を特徴量抽出部14に設定する。具体的には、線間電圧の極性が正と判定された場合は正の電圧条件V、Vを設定し(ステップS8a)、負と判定された場合は負の電圧条件V、Vを設定する(ステップS8b)。なお、線間電圧値がゼロ付近にあり極性を判定できなかった場合は、特徴量抽出部14に既に設定されている電圧条件を維持する(ステップS8c)。なお、ステップS8の処理は、線間電圧VUV、VVW、VWUの各々に対して実施される。
ステップS9では、特徴量抽出部14は、抽出条件設定部13から設定された電圧条件に従い、特徴量である線間電圧のターンオフ時間を計測する。具体的には、線間電圧が正極性である場合は、正の電圧条件V、Vを用いて線間電圧のターンオフ時間を計測し(ステップS9a)、線間電圧が負極性である場合は、負の電圧条件V、Vを用いて線間電圧のターンオフ時間を計測する(ステップS9b)。なお、ステップS9の処理は、線間電圧VUV、VVW、VWUの各々に対して実施される。
ステップS10では、特徴量抽出部14は、線間電圧VUV、VVW、VWUの各々の特徴量(ターンオフ時間)を診断部18に送信する。
ステップS11では、診断部18は、時間計測結果、線間電圧値、相電流値、温度センサ値の各々にタイムスタンプを付与し診断を行う。診断方法の詳細は後述する。なお、この診断は診断部18でなくとも、通信端子16を介して接続したパソコンなどの端末やサーバなどで行ってもよい。
ステップS12では、診断部18または作業者は、測定を継続するか判定する。そして、診断に必要な特徴量が取得できていればエレベータ往復運転を停止し計測を終了し、そうでなければ継続して計測する。
診断装置1の制御部15は、図2のフローチャートに従って極性判定と抽出条件の設定をリアルタイムにおこなうことで、インバータ2の出力端子20oに取り付けた診断用電流センサ19i、電圧プローブ19vの出力信号から、エレベータ稼働中の特徴量(線間電圧のターンオフ時間)を抽出することが可能になる。
ここで、図3を使って、線間電圧のターンオフと電力用半導体素子(上アーム26または下アーム27)のターンオフの関係の一例について説明する。
図3(a)は、図1のU相レグの近傍を拡大した図であり、相電流Iが接続点Uから負荷装置4に向かう方向を相電流の正方向と定義している。
図3(b)は、相電流Iが正方向に流れ、V相の接続点Vの電位がVのときのタイムチャートである。ここでは、上アーム26のコレクタエミッタ間電圧VCE1のターンオンとターンオフは、下アーム27のコレクタエミッタ間電圧VCE2のオフ期間に発生する。VCE1がオフの時はVCE2がオンとなるため、接続点Uの出力電位VはVとなり、VCE1がオンの時はVCE2がオフとなるためVの電位はVとなる。よって、線間電圧VUVが正極性のときの立ち上がり電圧からから上アーム26のターンオンを、立ち下り電圧から上アーム26のターンオフを抽出することができる。
一方、図3(c)は、相電流Iが負方向に流れ、V相の接続点Vの電位がVのときのタイムチャートである。ここでは、下アーム27のコレクタエミッタ間電圧VCE2のターンオンとターンオフは、上アーム26のコレクタエミッタ間電圧VCE1のオフ期間に発生する。VCE2がオフの時はVCE1がオンとなるため、接続点Uの出力電位VはVとなり、VCE2がオンの時はVCE1がオフとなるためVの電位はVとなる。よって、線間電圧VUVが負極性のときの立ち下がり電圧からから下アーム27のターンオンを、立ち上り電圧から上アーム27のターンオフを抽出することができる。
このようにして、線間電圧の極性から上アーム26や下アーム27のターンオフ波形を抽出することができる。図3に示したように、相電流は振幅が時間で変化するだけでなく、ゼロクロス付近では相電流の極性が変わる前に線間電圧の極性が変わることがある。これは誤検出につながるため、本実施例では、相電流の方向ではなく線間電圧の正負に基づいて極性を検出する。なお、本実施例では、線間電圧の極性と相電流の極性が同じ場合を例示したが、線間電圧波形には上アームのターンオフ(ターンオン)の波形、または、下アームのターンオフ(ターンオン)の波形が含まれており、線間電圧の極性で上アームか下アームかを分離できること説明するのが、図3を説明した意図である。
次に、図4を参照して、診断装置1における特徴量抽出処理までを説明する。
図4は、インバータ2の出力電位V、Vを特徴量変換部11で変換した線間電圧VUVから、特徴量(ターンオフ時間)を抽出する処理を説明する図であり、特徴量変換部11から出力される線間電圧VUV(実線)と、電圧極性検出部12に設定された正閾値Vth1、負閾値Vth2(破線)と、抽出条件設定部13に設定された正の電圧条件V、V、負の電圧条件V、V(一点鎖線)と、U相電流Iの時間変化の関係を図4(a)に示し、特徴量抽出部14で生成されるターンオフ時間をパルス幅(二点鎖線)に変換した電圧波形を図4(b)に示している。
図4(a)において、線間電圧VUVが正閾値Vth1より大きい期間では、電圧極性検出部12は線間電圧VUVが正極性であると判断し、抽出条件設定部13は正の電圧条件V、V(V>Vとする)を出力する。そして、特徴量抽出部14では、線間電圧VUVがVからVに上昇する時間と、VからVに下降する時間を、図4(b)に示すようにパルス幅として診断部18に出力する。
一方、線間電圧VUVがVth2より小さい期間では、電圧極性検出部12は線間電圧VUVが負極性であると判断し、抽出条件設定部13は負の電圧条件V、V(V>Vとする)を出力する。そして、特徴量抽出部14では、線間電圧VUVがVからVに下降する時間と、VからVに上昇する時間を、図4(b)に示すようにパルス幅として診断部18に出力する。
なお、線間電圧VUVの波形は、図4(a)に例示するように、ターンオン時やターンオフ時にオーバーシュートが発生したり、三相交流電源3の電圧変動で定常状態の最大振幅値も変動したりすることがある。そのため、正閾値Vth1、負閾値Vth2を、線間電圧の振幅中央値付近や、オーバーシュート部分、定常状態の最大振幅値付近に設定すると、振幅中央値付近ではノイズの影響により、また、最大振幅値付近ではオーバーシュートの影響により、線間電圧の正負極性を間違って検出する頻度が高くなり、診断部18での診断精度が低くなるため、正閾値Vth1や負閾値Vth2は線間電圧の振幅中央値と定常状態の最大電圧値の0%付近(振幅中央値付近)や100%付近(最大振幅値付近)を避けた、20%〜80%に設定するのが好適である。また、抽出条件設定部13が出力する条件電圧は各極性に2つ設け、独立した値を設定できるようにすることで、線間電圧のオフセットなどの問題に対応することが可能となる。
次に、図5を参照して、図4に示した特徴量抽出処理に続く、診断処理について説明する。
図5(a)は、診断装置1が取得した正サイクルの相電流であり、図5(b)は、図4の処理により診断装置1が取得したターンオフ時間である。上述したように、相電流のゼロクロス付近には線間電圧の極性が反転する部分があることと、相電流のピーク付近ではターンオフ時間の変化が小さいことを考慮して、両者を除外すると、ターンオフ時間と相電流は、図5(c)に示すように、相関の強い線形性を持つため、一次関数で近似することができる。これまでの経験上、決定係数(R2)値はおよそ0.6〜0.9であることがわかっている。この近似式を診断に使うことで、任意の電流値のターンオフ時間を求めることができ、データ数の大幅な削減が可能となり、診断部18の処理負荷を軽減することが可能となる。
図6は、稼働中のエレベータから相電流を計測し、計測した相電流と図5の近似式から求めた、電力用半導体素子(例えば、下アーム27)のターンオフの時間変化である。エレベータの起動直後は、比較的低い環境温度から温度上昇を開始するため温度上昇幅が大きく、時間が経過するとインバータの放熱部とのバランスがとれるため飽和してくる。図6(a)では、ターンオフ時間変化量が、エレベータの起動直後は上昇幅が大きく、時間が経過すると飽和しているため、上記した温度の変化がターンオフ時間の変化量でよくあらわされていることが分かる。
また、図6(b)に示したように、過去の同条件下での計測結果が点線であり、現在の同条件下での計測結果が実線だとすると、経年により、この温度上昇分ΔTだけインバータ2の劣化が進行したということになる。このようにして、近似式を用いることで任意の相電流に対応するターンオフ時間を求めることができ、その変化から温度変化や、インバータ2の劣化を診断することができる。
<初期値データの入力方法>
次に、図7を参照して、本実施例に係る診断システムにおける、初期値データの入力方法について説明する。図2のステップS4に示した初期値はエレベータの機種毎に異なるため、作業員は診断に先立ち、診断装置1に初期値を設定する必要があるが、設定値の入力ミス防止、作業効率を良くするために以下の形態で初期値の設定をおこなう。
通信端子16に接続される端末の初期値設定画面7には、エレベータのサイト名入力欄71、機種名入力欄72、識別番号入力欄73、初期値読み込みボタン74が表示されており、各入力欄のプルダウンメニューから診断するエレベータの情報を選択し、初期値読み込みボタン74を押すと端末内に保存されている初期値データであるエレベータ設置年月日と、極性判定のための正閾値Vth1、負閾値Vth2と、特徴量を抽出するための電圧条件V、V、V、Vと、診断のためのターンオフ時間−素子温度相関データと寿命予測カーブを診断システムに設定することができる。これにより、作業員は入力ミスを防ぎつつ、効率よく初期値の設定を行うことができる。
<診断結果の表示方法>
次に、図8A、図8Bを参照して、本実施例に係る診断システムにおける、診断結果の表示方法について説明する。
図8Aは、通信端子16に接続される端末の診断結果表示画面8の一例である。ここには、診断したエレベータのサイト名81、機種名82、識別番号83、設置年月日84、運転年数85、診断開始ボタン86、診断結果87が表示されており、診断開始ボタン86を押すと、インバータ2の上アーム26と下アーム27に対して、上記した診断を行う。診断結果はcsvなどのテキストベースの電子ファイルとして保存する。ファイル名にはサイト名、機種名、識別番号、診断日、素子温度を含ませるのが好ましい。
図8Bは、診断結果87の表示内容を具体的に示しており、表示させたい電力半導体素子(上アーム26、下アーム27)の診断結果を選択する素子選択ボタン87a、素子交換時期が近い素子を選択して表示させるボタン87b、ボタン87aまたはボタン87bによって選択した素子の交換時期を表示する表示欄87c、素子交換までの月数(または年数、日数)を表示する表示欄87dを少なくも備えている。さらに診断結果のグラフ表示87eのように診断結果の履歴、素子交換時期(予測値)、故障時期(予測値)を表示させてもよい。その場合、診断結果の電子ファイル名にはサイト名、機種名、識別番号、診断日、素子温度を含んでおくと検索時間を短縮できる。
以上で説明した本実施例の診断システムによれば、既設の電力変換装置(インバータ)に取り付けたセンサの出力信号を用いて、IGBT等の電力用半導体素子のターンオフ時間を従来よりも正確に測定できるため、その正確な測定結果を利用して、電力用半導体素子を備えたインバータの温度や劣化をより正確に診断することができる。
次に、図9を参照して本発明の実施例2に係る診断装置について説明する。なお、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
実施例1では、診断を行う際に、エレベータの動作内容を特に考慮していなかったが、エレベータの上昇時と下降時では、負荷装置4(三相交流モータ)の負荷が異なることもあるため、エレベータの動作内容を考慮して診断を行えば、より高精度な診断を行うことができる。そこで、本実施例では、エレベータの動作状況を考慮して、診断を行うこととした。
図9は、エレベータのインバータを診断する際の、本実施例のフローチャートである。実施例1の図2で説明したように、診断装置1の診断部18では、特徴量抽出部14の時間計測結果データを受けたときの診断用電流センサ19iの相電流値、線間電圧値、温度センサ19tのデータをタイムスタンプで管理している。
<診断方法>
まず、ステップS21では、エレベータ上昇時のデータを抽出する。エレベータは上昇時(up)と下降時(down)で負荷装置4の状況が異なるため、データを上昇時と下降時に分離する必要がある。これはタイムスタンプとエレベータの稼働時刻が一致していれば分離が容易である。また、診断装置でデータを取得するときの再現性を確保するため運転方法は決めておく必要がある。例えば、かごの中は空として、最下階から最上階への上昇と下降の往復運転を決められた分速で決められた時間運転させるなどである。ここでは上昇時のデータで診断するとして説明する。
次に、ステップS22では、相電流値に対するターンオフ時間を抽出する。これは、図5で説明した方法などである電流値のターンオフ時間を時系列毎に求める。
ステップS23では、ターンオフ時間−素子温度の関係から、素子温度を算出する。これは、あらかじめ電力用半導体素子のダブルパルス試験などで取得したターンオフ時間と素子温度の相関データから素子温度に変換する。
ステップS24では、素子温度上昇分を求める。この際、温度センサ19tで取得した温度と求めた素子温度の差から環境温度の影響を取り除く。
ステップS25では、過去のデータと比較する。次に同じように取得した過去の温度結果と比較し温度上昇分を求める。
ステップS26では、寿命予測カーブから電力用半導体素子の交換時期及び故障時期を予測あらかじめ作成しておいた取得した素子温度から劣化度を推定し、その劣化度から故障時期や交換時期を求める寿命予測カーブを使って予測する。温度上昇と劣化度の関係は電力用半導体素子メーカーから入手可能なパワーサイクル試験結果とエレベータの運行パタンを基に作成できる。
100…電力変換システム、
1…診断装置
11…特徴量変換部
12…電圧極性検出部
13…抽出条件設定部
14…特徴量抽出部
15…制御部
16…通信端子
17…記憶媒体部
18…診断部
19i(19i、19i、19i)…診断用電流センサ
19t…温度センサ
19v(19v、19v、19v)…電圧プローブ
2…インバータ
20i(20i,20i,20i)…入力端子
20o(20o,20o,20o)…出力端子
21…交流直流変換部
22…平滑コンデンサ
23…絶縁・駆動部
24…制御部
25…寄生インダクタンス
26(26,26,26)…上アーム
27(27,27,27)…下アーム
28(28,28,28)…制御用電流センサ
3…三相交流電源
4…負荷装置
7…初期値設定画面
8…診断結果表示画面

Claims (7)

  1. 入力電力を多相交流電力に変換して出力する電力変換装置の診断システムであって、
    前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の出力電位を線間電圧に変換する特徴量変換部と、
    前記線間電圧が正閾値より大きい場合に線間電圧波形を正極性と判断し、前記線間電圧が負閾値より小さい場合に線間電圧波形を負極性と判断する電圧極性検出部と、
    電圧極性検出部が求めた極性に基づいて電力用半導体素子のターンオフ時間を抽出する特徴量抽出部と、
    該特徴量抽出部が抽出したターンオフ時間と、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の電流値の相関から前記電力用半導体素子の劣化を診断する診断部と、
    を備えることを特徴とする、電力変換装置の診断システム。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    前記電圧極性検出部に設定される正閾値または負閾値は、線間電圧振幅の振幅中央値付近や最大振幅値付近を避けて設定されていることを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    前記特徴量抽出部は、
    前記線間電圧波形が正極性と判断された場合は、前記線間電圧波形が正値の電圧条件である第一電圧から第二電圧に変化した時間、または、前記第二電圧から前記第一電圧に変化した時間を、前記電力用半導体素子のターンオフ時間とし、
    前記線間電圧波形が負極性と判断された場合は、前記線間電圧波形が負値の電圧条件である第三電圧から第四電圧に変化した時間、または、前記第四電圧から前記第三電圧に変化した時間を、前記電力用半導体素子のターンオフ時間とすることを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    作業者が初期設定を行う際に表示される初期値設定画面では、
    診断対象の電力変換装置のサイト名、機種名、識別番号を入力すると、
    前記電圧極性検出部の閾値条件、前記特徴量抽出部の電圧条件、前記電力変換装置の設置年月日、ターンオフ時間−素子温度相関データ、寿命予測カーブの少なくとも一つが初期値として設定されることを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    作業者が診断結果を確認する際に表示される診断結果表示画面には、
    診断対象の電力変換装置のサイト名、機種名、識別番号、設置年月日、運転年数、および、診断結果が表示されることを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置の診断システムにおいて、
    前記診断結果として、前記電力用半導体素子の交換推奨時期と、診断履歴を表示させることを特徴とする電力変換装置の診断システム。
  7. 入力電力を多相交流電力に変換して出力する電力変換装置の診断方法であって、
    前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の出力電位を線間電圧に変換し、
    前記線間電圧が正閾値より大きい場合は線間電圧波形を正極性と判断し、
    前記線間電圧が負閾値より小さい場合は線間電圧波形を負極性と判断し、
    前記線間電圧波形の極性に基づいて電力用半導体素子のターンオフ時間を抽出し、
    該ターンオフ時間と、前記電力変換装置の出力端子から取得した各相の電流値の相関から前記電力用半導体素子の劣化を診断することを特徴とする、電力変換装置の診断システム。
JP2019195962A 2019-10-29 2019-10-29 電力変換装置の診断システム Active JP7221845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019195962A JP7221845B2 (ja) 2019-10-29 2019-10-29 電力変換装置の診断システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019195962A JP7221845B2 (ja) 2019-10-29 2019-10-29 電力変換装置の診断システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021072654A true JP2021072654A (ja) 2021-05-06
JP7221845B2 JP7221845B2 (ja) 2023-02-14

Family

ID=75713502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019195962A Active JP7221845B2 (ja) 2019-10-29 2019-10-29 電力変換装置の診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7221845B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023008082A1 (ja) * 2021-07-26 2023-02-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 故障予測システム、故障予測方法、及び故障予測プログラム
KR20230164351A (ko) * 2022-05-25 2023-12-04 중앙대학교 산학협력단 비접촉 방식에 기반한 전력반도체의 노화 상태 진단 장치 및 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094022A (ja) * 2009-12-02 2010-04-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd インバータ管理システム及びインバータ
JP2015213666A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 株式会社東芝 洗濯機
JP2018046609A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置の監視システム
JP2019047695A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 株式会社日立製作所 電力変換装置、電動機制御システム、および電力変換装置の診断方法
JP2019060792A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社日立製作所 電力変換装置の診断回路および診断システム
JP2020048276A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社日立製作所 電力変換装置の診断回路および診断システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094022A (ja) * 2009-12-02 2010-04-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd インバータ管理システム及びインバータ
JP2015213666A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 株式会社東芝 洗濯機
JP2018046609A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社日立製作所 電力変換装置および電力変換装置の監視システム
JP2019047695A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 株式会社日立製作所 電力変換装置、電動機制御システム、および電力変換装置の診断方法
JP2019060792A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社日立製作所 電力変換装置の診断回路および診断システム
JP2020048276A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 株式会社日立製作所 電力変換装置の診断回路および診断システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023008082A1 (ja) * 2021-07-26 2023-02-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 故障予測システム、故障予測方法、及び故障予測プログラム
KR20230164351A (ko) * 2022-05-25 2023-12-04 중앙대학교 산학협력단 비접촉 방식에 기반한 전력반도체의 노화 상태 진단 장치 및 방법
KR102698766B1 (ko) 2022-05-25 2024-08-27 중앙대학교 산학협력단 비접촉 방식에 기반한 전력반도체의 노화 상태 진단 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP7221845B2 (ja) 2023-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2682769B1 (en) Apparatus for diagnosing DC link capacitor of inverter
US9091742B2 (en) Fault identification techniques for high resistance grounded systems
JP2021072654A (ja) 電力変換装置の診断システム
Anderson et al. An on-line fault diagnosis method for power electronic drives
JP2016144226A (ja) 電流検出モードの変更機能を備えたモータ駆動装置
JP2023516832A (ja) 開回路障害の自己診断方法、コンピューター化探査システム、及びモジュラーインバーター
JP2019060792A (ja) 電力変換装置の診断回路および診断システム
CN106549623A (zh) 三相逆变器装置
WO2018061287A1 (ja) 電気機器および電気機器の診断装置
EP3780375A1 (en) Diagnostic device and diagnostic system
US11303223B2 (en) Detector and power conversion apparatus
JP6786012B1 (ja) 電力変換装置
JP2020162241A (ja) 電力変換装置の診断装置及び電力変換装置の診断方法
CN112787489B (zh) 半导体装置的驱动装置及驱动方法和电力变换装置
JP6861079B2 (ja) 電力変換装置
JP5724351B2 (ja) モータ制御システム
WO2020059168A1 (ja) 電力変換装置の診断回路および診断システム
JP2018057227A (ja) インバータ装置
JP3173376B2 (ja) 3レベル電力変換器のコンデンサ容量判定装置
JP6714767B2 (ja) 電力変換装置の診断回路、電力変換装置の診断システム
JP6632936B2 (ja) エレベータの制御装置
JP6603295B2 (ja) モータ駆動装置および測定方法
JP2018026946A (ja) 電力変換装置、電力変換装置の寿命診断方法、電力変換装置のスイッチング素子温度検出方法および電力変換システム
US11424710B2 (en) Motor driving device
WO2017085825A1 (ja) 電力変換装置、および車両制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7221845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150