JP2017163786A - モータ駆動システム及び洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速・高トルク出力特性と、高速・低トルク出力特性とをより効率的に切り換えて制御できるモータ駆動システムを提供する。【解決手段】実施形態のモータ駆動システムは、独立したn相の巻線を有するモータと、各相出力端子がそれぞれ対応する相の巻線の一端に接続されるn個のアーム,及び各相出力端子がそれぞれ前記巻線の他端に接続されるn個のアームを有するインバータ回路と、前記n相の巻線への通電を各相毎に行う第1通電パターンを発生する通電信号と、前記n相の巻線への通電が複数相間で時間的に重複する第2通電パターンを発生する通電信号とを形成し、前記第1及び第2通電パターンに対応する通電信号を選択して前記インバータ回路に供給する通電制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、独立したn相の巻線を有するモータを、2n個のアームを有するインバータ回路により駆動するシステム,及びそのシステムを搭載した洗濯機に関する。
従来、交流電力を整流して得た直流電圧源やバッテリーによる直流電圧源をスイッチングして可変電圧,可変周波数の三相交流電力に変換し、その電力で三相交流モータを可変速制御するモータ駆動装置が広く採用されている。この場合、モータの特性に応じて低速且つ高トルク出力,又は高速且つ低トルク出力といった性能を有するが、例えば電気自動車や洗濯機などの製品では、運転状態に応じて双方の特性を選択できることが好ましい。
このような要求に対応する従来技術として、例えば特許文献1には、独立した3相の巻線を有するモータを2つのインバータ回路により駆動することで、Y結線等価動作とΔ結線等価動作とを切換えるようにした駆動制御装置が開示されている。
特開2008−219956号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、Y結線等価動作時には実際のY結線動作と同等の電流を流すことができるが、電圧は同等のレベルにならない。また、直流電圧部の電流変化が大きくなるため直流電圧源のピーク出力が大きくなる、といった問題がある。
そこで、低速・高トルク出力特性と、高速・低トルク出力特性とをより効率的に切り換えて制御できるモータ駆動システム,及びそのシステムを搭載した洗濯機を提供する。
実施形態のモータ駆動システムは、独立したn相の巻線を有するモータと、各相出力端子がそれぞれ対応する相の巻線の一端に接続されるn個のアーム,及び各相出力端子がそれぞれ前記巻線の他端に接続されるn個のアームを有するインバータ回路と、前記n相の巻線への通電を各相毎に行う第1通電パターンを発生する通電信号と、前記n相の巻線への通電が複数相間で時間的に重複する第2通電パターンを発生する通電信号とを形成し、前記第1及び第2通電パターンに対応する通電信号を選択して前記インバータ回路に供給する通電制御部とを備える。
一実施形態であり、モータ駆動システムの構成を示す図 制御回路の構成を示す機能ブロック図 ドラム式洗濯乾燥機の縦断側面図 ドラム式洗濯乾燥機の動作例を示す図 図2に示す制御回路における各機能ブロックによる処理内容に対応したフローチャート ステップS10の通電パターンAを形成する処理を示すフローチャート ステップS12の通電パターンBを形成する処理を示すフローチャート 通電パターンAからBへの切換え処理を示すフローチャート ステップS23の詳細処理を示すフローチャート 通電パターンBからAへの切換え処理を示すフローチャート ステップS33の詳細処理を示すフローチャート 通電パターンBを形成するために決定される空間ベクトルを示す図 通電パターンAに対応する各相通電信号の出力例を示す図(その1) 通電パターンAに対応する各相通電信号の出力例を示す図(その2) 通電パターンAに対応する各相通電信号の出力例を示す図(その3) 通電パターンBに対応する各相通電信号の出力例を示す図 変形例であり、モータ駆動システムの構成を示す図
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。図3はドラム式洗濯乾燥機の縦断側面図である。ドラム式洗濯乾燥機21の外殻を形成する外箱22は、前面に円形状に開口する洗濯物出入口23を有しており、この洗濯物出入口23は、ドア24により開閉されるようになっている。外箱22の内部には、背面が閉鎖された有底円筒状の水槽25が配置されており、この水槽25の背面中央部には洗濯用モータとしての永久磁石モータ3の固定子がねじ止めにより固着されている。そして、水槽25は、サスペンション41により支持されている。
永久磁石モータ3の回転軸26は、後端部(図3では右側の端部)が永久磁石モータ3の回転子に固定されており、前端部(図3では左側の端部)が水槽25内に突出している。回転軸26の前端部には、背面が閉鎖された有底円筒状のドラム27が水槽25に対して同軸状となるように固定されており、このドラム27は、永久磁石モータ3の駆動により回転軸26と一体的に回転する。なお、ドラム27には、空気および水を流通可能な複数の流通孔28と、ドラム27内の洗濯物の掻き上げやほぐしを行うための複数のバッフル29が設けられている。
水槽25には給水弁30が接続されており、当該給水弁30が開放されると、水槽25内に給水されるようになっている。また、水槽25には排水弁31を有する排水ホース32が接続されており、当該排水弁31が開放されると、水槽25内の水が排出されるようになっている。
水槽25の下方には、前後方向へ延びる通風ダクト33が設けられている。この通風ダクト33の前端部は前部ダクト34を介して水槽25内に接続されており、後端部は後部ダクト35を介して水槽25内に接続されている。通風ダクト33の後端部には、送風ファン36が設けられており、この送風ファン36の送風作用により、水槽25内の空気が、矢印で示すように、前部ダクト34から通風ダクト33内に送られ、後部ダクト35を通して水槽25内に戻されるようになっている。
通風ダクト33内部の前端側には蒸発器37が配置されており、後端側には凝縮器38が配置されている。これら蒸発器37および凝縮器38は、コンプレッサ39や図示しない絞り弁とともにヒートポンプ40を構成しており、通風ダクト33内を流れる空気が蒸発器37により除湿され凝縮器38により加熱されて、水槽25内に循環されるようになっている。
図1は、モータ駆動システムの構成を示している。図示しない商用交流電源に接続された直流電圧源1は、商用交流電源とリアクトル7を介して接続されたダイオードブリッジ8の出力端子に、電解コンデンサ9を接続して構成されている。直流電圧源1の出力端子には、例えばIGBT等の12個の半導体スイッチング素子U+p,U+n,U-p,U-n,V+p,V+n,…W-p,W-nからなる6つのアームU+,U−,V+,V−,W+,W−を有するインバータ回路2が接続されている。
モータ3のU,V,W各相の巻線は中性点が接続されておらず互いに独立しており、各巻線の一端は、それぞれインバータ回路2のアームU+,V+,W+の出力端子に接続されている。また、各巻線の他端,つまり従来中性点として接続される側の端子は、それぞれインバータ回路2のアームU−,V−,W−の出力端子に接続されている。各相の負側アームのエミッタと、インバータ回路2の負側端子との間には、電流検出素子に相当する電流検出抵抗4,5,6がそれぞれ挿入されている。
次に、インバータ回路2の各ゲート信号を形成する例えばマイコンで構成される制御回路10について、図2を参照して説明する。AD変換部11は電流検出部に相当し、電流検出抵抗4,5,6により検出される各相電流Iu,Iv,Iwに比例した電圧iu,iv,iwをAD変換する。uvw/αβ変換部12は、AD変換された電流値を、U相巻線方向に対して平行な成分Iαと、垂直な成分Iβとの2相交流に変換する。αβ/dq変換部13は、電流Iα,Iβをモータ回転子の永久磁石の作る磁束方向と平行な成分Idと、垂直な成分Iqとの2軸直流に変換する。
ω,θ検出部14は、2種類の位置検出方法を有している。モータ3の停止又は極低速時の位置検出は、回転子磁束を各相の巻線単位で検出可能な位置に、例えば図示しないホールICを配置しており、これらホールICの出力信号Hu,Hv,Hwにより回転子の回転位置を検出する。その方法は、例えば特許第3290354号公報に詳細に記載されている。低速から高速回転時の位置検出方法は、d軸電流Id及びq軸電流Iq並びに後述するd軸電圧Vd及びq軸電圧Vq,更にモータ3のインダクタンス及び抵抗定数から、回転子の電気的位置である回転電気角θ及び回転角周波数ωを推定する。この方法については、例えば、特許第4038412号公報に記載されている。
回転電気角θは、αβ/dq変換部13,dq/αβ変換部17に入力される。回転角周波数ωは、制御回路10に入力される速度指令値ωrefとの差分が減算器20ωでとられた後PID制御部15に入力される。PID制御部15では、入力信号に対し比例・微分・積分演算が行われ、d軸,q軸の電流指令Idref,Iqrefが生成される。電流指令Idref,Iqrefは、減算器20d,20qによりd軸電流Id,q軸電流Iqとの差分がとられた後PID制御部16d,16qに入力される。PID制御部16d,16qでは、同様に入力信号に対し比例・微分・積分演算が行われ、d軸,q軸の電圧指令Vd,Vqが生成される。
電圧指令Vd,Vqは、dq/αβ変換部17及びαβ/uvw変換部18a又は空間ベクトル生成部18bにより各相の電圧Vu,Vv,Vwに変換されて、通電パターン形成部19に入力される。通電パターン形成部19により形成される各スイッチング素子U+p〜W-nのゲート信号Gu+(p,n),Gv+(p,n),Gw+(p,n),Gu−(p,n),Gv−(p,n),Gw−(p,n)は、図示しないゲートドライブ回路を介して各スイッチング素子のゲート端子に与えられる。尚、以下では、記載が煩雑になることを避けるため、ゲート信号の符号について(p,n)は省略する。
尚、後述するように、通電パターン形成部19では、αβ/uvw変換部18aを介して第1通電パターンに相当する通電パターンAが生成され、空間ベクトル決定部18bを介して第2通電パターンに相当する通電パターンBが生成される。変換部18及び通電パターン形成部19は、通電制御部に相当する。通電パターンA,Bの切換制御を行うため、通電パターン形成部19には、回転角周波数ω並びにd軸電流Id及びq軸電流Iqが入力されている。これらは、選択的に何れか一方を入力しても良い。
次に、本実施形態の作用について図4から図16を参照して説明する。ドラム式洗濯乾燥機21は、図1及び図2のモータ駆動システムによりモータ3を駆動するが、この際、数10回転,例えば50〜60rpmで正回転と反転及び停止を繰り返す洗い運転と、数百回転以上,例えば700〜2000rpmでの回転を継続する脱水運転とを含む、多種の回転動作により洗濯運転や乾燥運転を遂行する。図4はこれらの動作例である。
図5に示すフローチャートのステップS1〜S12の処理は、図2に示す制御回路10における各機能ブロックによる処理内容に対応している。ステップS7において、通電パターンAを選択する場合は(YES)、ドラム式洗濯乾燥機21が低速・高トルク,つまり大電流動作となる洗い運転や濯ぎ運転の場合である。一方、通電パターンBを選択する場合は(NO)、ドラム式洗濯乾燥機21が高速・低トルク,つまり小電流動作となる脱水運転の場合である。
図6は、ステップS10における通電パターンAを形成する処理である。通電パターンAは、3相正弦波電圧信号Vu,Vv,Vwに基づき、例えばPWM周期毎に下記のように各相の通電時間tu,tv,twを演算することで形成される(S13)。
tu=tpwm×(2Vu/Vdc)
tv=tpwm×(2Vv/Vdc)
tw=tpwm×(2Vw/Vdc)
t0=tpwm−tu−t−tv−tw
ここで、Vdcは直流電圧源1により供給される電圧,tpwmはPWM周期である。それから、各相の通電時間tu,tv,twに基づき、各スイッチング素子U+p〜W-nのゲートに信号Gu+,Gv+,Gw+,Gu−,Gv−,Gw−を出力する(S14)。
図13に示すように、例えばtu,tv,tw,t0の順で、各相間で通電が時間的に重複しないように通電信号を発生する。図13は最大電圧を発生させた場合を示しており、t0=0となっている。モータ3の各相巻線には、インダクタンスの作用により連続した電流が流れる。また、図14はより小さい電圧を発生した場合でt0≠0となっているが、同様に各相間で通電が時間的に重複しないように通電信号を発生している。
通電パターンAでは最大電圧がDC電圧Vdcの1/2となるが、直流電圧源1への充放電電流の重なりが無く、その間の配線や直流電圧源1における,特に電解コンデンサ9の充放電電流Idcの変動が少なくなる。尚、ステップS1におけるAD変換部11でのAD変換タイミングは、図13に示すように、各相通電タイミングのほぼ中間のタイミングが望ましい。
図15は、出力電圧は図14と同じであるが、通電の相順を変化させている。電流Idcの変化,つまり充放電による変動を最小とするように、前回PWM周期での電流検出結果に応じて通電の順番を選択する。3相の各デューティ,通電期間の長さに応じて電流量が最大,中間,最小となるものをそれぞれ最大相,中間相,最小相とすると、最大相と中間相との電流差である第1差と、中間相と最小相との電流差である第2差とを求める。そして、最初は中間相から通電を開始し、次は、双方の差の大小関係に応じて
(第1差)<(第2差)→最大相
(第1差)>(第2差)→最小相
を選択し、最後は残りの相を通電する。
図7は、ステップS12における通電パターンBを形成する処理である。通電パターンBは、通電パターンAと同様に3相正弦波電圧に基づいて出力可能であるが、より高い電圧を供給できる空間ベクトルを使用して生成する。通電パターンBでは、モータ3の各相巻線をΔ結線同様に使用するため、例えば
Gu−=−Gv+
Gv−=−Gw+
Gw−=−Gu+
とする。したがって、ゲート信号は3相分を形成すれば良い。
先ず、2軸電圧Vα及びVβから、セクタ1〜6を決定する(S15)。ここでは図12に示すように、以下の論理に従って決定を行う。
if(Vα≧0 and Vβ≧0)and Vα≧Vβ/√3 → セクタ1,else セクタ2
if(Vα<0 and Vβ≧0)and |Vα|<Vβ/√3 → セクタ2,else セクタ3
if(Vα<0 and Vβ<0)and |Vα|≧|Vβ|/√3→ セクタ4,else セクタ5
if(Vα≧0 and Vβ<0)and Vα<|Vβ|/√3→ セクタ5,else セクタ6
次に、各電圧ベクトルの発生時間を決定する(S16)。例えば、セクタ1の場合
電圧ベクトルV1(100)の発生時間t1
t1=√3/Vdc・tpwm・(√3/2・Vα−1/2・Vβ)
電圧ベクトルV2(110)の発生時間t2
t2=√3/Vdc・tpwm・Vβ
零ベクトル(V0(000),V7(111))の発生時間t3
t3=tpwm−t1−t2
よって、各相ゲートのON時間は、例えばセクタ1の場合
U相のON時間ta=t1+t2+t3/2
V相のON時間tb=t2+t3/2
W相のON時間tc=t3/2
となる(S17,S18)。通電パターンBの一例を図16に示した。各相の通電タイミングが時間的に重複しており、それにより高電圧出力が達成されている。
脱水運転においては、図8に示すように始動は通電パターンAで行い(S21;YES→S22)、ある回転数に達すると(S21;NO)通電パターンBに切り換える(S23)。
図9は、ステップS23の詳細処理を示す。最初は通電パターンAでモータ3の駆動を開始し(S24)、その後d軸電流Id,q軸電流Iqが通電パターンの切換え閾値となるように制御する(S25,S26)。ここでは、電流の急激な変化による振動騒音が発生しないように、通電パターンAにおいてd軸電流Id,q軸電流Iqを徐々にゼロに近づけるようにする。そして、双方の電流がゼロ又はゼロ付近に設定した切換え閾値を下回ると(S26;YES)通電パターンBでモータ3を駆動するように切換える(S27)。この切換の際に、モータ3は一定期間だけ惰性運転となる。その後、電流値ゼロから通電パターンBによる駆動制御が開始され、d軸電流Id,q軸電流Iqは速度制御により、加速に必要な値に制御される(S28)。
また、図10及び図11は、通電パターンBから通電パターンAに切り換える場合の図8及び図9相当図であるが、通電パターンA,Bを入れ換えている以外は図8及び図9と同様である。
以上のように本実施形態によれば、独立した3相の巻線を有するモータ3と、各相出力端子がそれぞれ対応する相の巻線の一端に接続される3個のアームU+,V+,W+及び各相出力端子がそれぞれ前記巻線の他端に接続される3個のアームU−,V−,W−を有するインバータ回路2と、3相巻線への通電を各相毎に行う通電パターンAを発生する通電信号と、3相巻線への通電が複数相間で時間的に重複する通電パターンBを発生する通電信号とを形成し、これらの一方を選択してインバータ回路2に供給する変換部18及び通電パターン形成部19とを備える。そして、通電パターン形成部19は、モータ3の回転速度が閾値以下であれば通電パターンAに対応する通電信号をインバータ回路2に供給し、回転速度が閾値を超えると通電パターンBに対応する通電信号をインバータ回路2に供給する。
すなわち、本実施形態のモータ駆動システムは、低電圧大電流を出力可能な通電パターンAと、高電圧小電流を出力できる通電パターンBとを選択してモータ3を駆動できるので、低速・高トルク特性と高速・低トルク特性との両方を要求される負荷に対して最適である。特に、本実施形態のシステムをドラム式洗濯乾燥機21に適用することで、通電パターンAで始動し、回転数が上昇する過程において通電パターンBに切り換えることができる。したがって、洗濯容量が大きい場合にも十分な始動トルクを確保でき、数100回転で脱水が進み、負荷トルクが小さくなったときに特性を切り換えることができる。
また、通電パターン形成部19は、通電パターンAに対応する通電信号を、電流変化が最小となる相順で生成するので、電流Idcの変化,つまり充放電による変動を最小にして、直流電圧源1の損失を最小化することができる。更に、直流電圧源1とインバータ回路2との間に電流検出抵抗4〜6を接続し、A/D変換部11は、通電パターンAに対応する通電信号を供給する際に、各相巻線に電力を供給する期間の中間タイミングで電流検出抵抗4〜6の両端電圧を検出する。したがって、ノイズの影響を極力受けない状態で電流検出を行うことができる。
(その他の実施形態)
図17に示すように、電流検出抵抗99を、直流電圧源1の負側端子と、アームU+の負側スイッチング素子U+nのエミッタとの間に1個のみ配置してもよい。電流検出抵抗が1個のみの場合は低電圧側で限界のある検出方法となるが、本実施形態では各相の電流が重複しないように通電されるため、上記検出方法の実施が容易となる。
モータの相数nは、「3」に限らない。
図4に示す動作例や回転数等の具体数値例は、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
乾燥機能が無い洗濯機に適用しても良い。また、洗濯機に限ることなく、空調機や単体のコンプレッサ,電気自動車等に適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は直流電圧源、2はインバータ回路、4〜6は電流検出抵抗、10は制御回路、11はAD変換部、18aはαβ/UVW変換部、18bは空間ベクトル生成部、19は通電パターン形成部、21はドラム式洗濯乾燥機を示す。

Claims (6)

  1. 独立したn相の巻線を有するモータと、
    各相出力端子がそれぞれ対応する相の巻線の一端に接続されるn個のアーム,及び各相出力端子がそれぞれ前記巻線の他端に接続されるn個のアームを有するインバータ回路と、
    前記n相の巻線への通電を各相毎に行う第1通電パターンを発生する通電信号と、前記n相の巻線への通電が複数相間で時間的に重複する第2通電パターンを発生する通電信号とを形成し、前記第1及び第2通電パターンに対応する通電信号を選択して前記インバータ回路に供給する通電制御部とを備えるモータ駆動システム。
  2. 前記通電制御部は、前記モータの回転速度が閾値以下であれば前記第1通電パターンに対応する通電信号を前記インバータ回路に供給し、
    前記モータの回転速度が前記閾値を超えると前記第2通電パターンに対応する通電信号を前記インバータ回路に供給する請求項1記載のモータ駆動システム。
  3. 前記通電制御部は、前記第1通電パターンに対応する通電信号を、電流変化が最小となる相順で生成する請求項1又は2記載のモータ駆動システム。
  4. 直流電圧源と前記インバータ回路との間に接続される1個以上の電流検出素子と、
    前記第1通電パターンに対応する通電信号を供給する際に、各相巻線に電力を供給する期間の中間タイミングで前記電流検出素子の両端電圧を検出する電流検出部とを備える請求項1から3の何れか一項に記載のモータ駆動システム。
  5. 前記モータの相数が「3」である請求項1から4の何れか一項に記載のモータ駆動システム。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のモータ駆動システムを備え、
    前記通電制御部は、洗い運転時に前記第1通電パターンに対応する通電信号を前記インバータ回路に供給し、
    脱水運転時において、前記モータの回転速度が前記閾値を超えると前記第2通電パターンに対応する通電信号を前記インバータ回路に供給する洗濯機。
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