JP2015210923A - 電極材料の検査装置及び電極材料の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取リールに巻き取られた電極材料において、マークが露出部に転写されることを抑制することができる電極材料の検査装置及び電極材料の検査方法を提供すること。【解決手段】検査装置30は、電極材料27を巻取リール31に巻き取りながら搬送し、塗工部25の不良部Kが検出されると、塗工部25での不良部Kの位置を識別可能とするマーク40を露出部Mに付すように構成されている。検査装置30は、電極材料27の搬送方向Yにおけるマーク40を付す位置より下流で、かつ巻取リール31より上流に配置された第2搬送ローラ33を有する。第2搬送ローラ33は、露出部Mに付されたマーク40を加熱するヒータ37を内蔵する。【選択図】図6
Description
本発明は、塗工部の不良部が検出されると、塗工部での不良部の位置を識別可能とするマークを露出部に付すように構成された電極材料の検査装置、及び電極材料の検査方法に関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため電源として広く利用されている。二次電池として、正極用のシート状の電極及び負極用のシート状の電極が、間にセパレータが介在する状態で積層された積層型の電極組立体を備えたものがある。このような電極組立体の電極では、一例として、長尺状の金属箔上に、ペースト状の活物質合剤を塗工し、活物質合剤の層(塗工部)と、活物質合剤が塗工されずに金属箔の露出した露出部と、を有する電極材料を形成する。その後、塗工部をプレスし、乾燥させ、活物質層を形成する。そして、電極材料を長手方向に沿って等間隔おきにカットして短冊状とした後、各短冊を活物質層及びタブを含む電極形状に打ち抜くことにより電極が製造される。
ところで、正極及び負極の電極は、その活物質層に欠落部や厚みの薄い部位といった不良部が存在すると、その不良部が二次電池の電気特性に影響を与えてしまう。このため、電極の製造工程では、活物質合剤が塗工された後、その活物質合剤の層を検査して不良部の有無を検出し、不良部が検出された場合は、塗工よりも後工程で、その不良部のある短冊を電極形状に打ち抜かずにそのまま取り除くようにしている。不良部のある短冊を取り除く際、その短冊を識別できるようにするため、電極材料の露出部にはマークが付される。このマークを付す方法としては、黒色や青色のマーカーによりマークを付す方法がある(例えば、特許文献1参照)。
不良部の有無の検出を行う方法の一例として、電極材料を巻取リールに巻き取りながら搬送する中で行う方法がある。この方法では、巻取リールに電極材料が巻き取られていくうちに、マークの付された露出部に、新たに巻き取られた露出部が重ねられてしまい、マークが乾燥していない場合には、重ねられた露出部にマークが転写されてしまう。
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、巻取リールに巻き取られた電極材料において、マークが露出部に転写されることを抑制することができる電極材料の検査装置及び電極材料の検査方法を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極材料の検査装置は、長尺金属箔と、前記長尺金属箔の少なくとも一面に設けられた活物質の塗工部と、前記塗工部が設けられず長尺金属箔の露出した露出部と、を有する電極材料を巻取リールに巻き取りながら搬送し、前記塗工部の不良部が検出されると、塗工部での不良部の位置を識別可能とするマークを前記露出部に付すように構成された電極材料の検査装置において、前記電極材料の搬送方向における前記マークを付す位置より下流で、かつ前記巻取リールより上流に配置された搬送ローラを有し、前記搬送ローラは前記露出部に付されたマークを加熱する熱源を有することを要旨とする。
また、上記問題点を解決するための電極材料の検査方法は、長尺金属箔と、前記長尺金属箔の少なくとも一面に設けられた活物質の塗工部と、前記塗工部が設けられず長尺金属箔の露出した露出部と、を有する電極材料を巻取リールに巻き取りながら搬送し、前記塗工部の不良部が検出されると、塗工部での不良部の位置を識別可能とするマークを前記露出部に付す検査工程と、前記電極材料の搬送方向における前記マークを付す位置より下流で、かつ前記巻取リールより上流に配置された搬送ローラによって前記マークを加熱し、乾燥させるマーク乾燥工程と、を有することを要旨とする。
これによれば、マークが付された電極材料は、巻取リールに巻き取られる前に搬送ローラに支持された状態で搬送されていく。このとき、搬送ローラの熱源からの熱が、搬送ローラに接触した露出部に伝わり、露出部に付されたマークが加熱される。このため、マークの付された部分が巻取リールに巻き取られる前に、マークを乾燥させることができる。よって、巻取リールへの電極材料の巻き取りにより、マークに露出部が重ねられても、その重ねられた露出部にマークが転写されることが抑制される。そして、マークを加熱し、乾燥させるための熱源を、電極材料を搬送する搬送ローラに設けた。電極材料の検査装置において、搬送ローラは電極材料を弛ませずに搬送するために必要な部品であり、この必要な搬送ローラに熱源を設けた。よって、既存の部品を有効利用することで、検査装置の部品点数を増やすことなくマークを乾燥させることができる。
また、電極材料の検査装置において、前記電極材料において、前記長尺金属箔の面に沿い、かつ長手方向に直交した方向を短手方向とすると、前記電極材料は、前記短手方向の両側に、前記塗工部を挟んで露出部を有し、前記搬送ローラは、前記塗工部を支持する塗工部用ローラと、搬送ローラの軸方向の両側に配置され、かつ露出部を支持する露出部用ローラを有し、前記露出部用ローラに熱源を有する。
これによれば、露出部用ローラによって露出部だけを直接加熱することができる。よって、例えば、搬送ローラの軸方向全体に亘って熱源が設けられた場合と異なり、塗工部が熱源によって直接加熱されることを無くすことができる。
また、電極材料の検査方法について、前記マークは、油性マーカーによって前記露出部に付されてもよい。
これによれば、搬送ローラの熱源によってマークを加熱することができるため、油性マーカーを用いることが可能になる。そして、油性マーカーでマークを付すことで、マークを消えにくくすることができる。
これによれば、搬送ローラの熱源によってマークを加熱することができるため、油性マーカーを用いることが可能になる。そして、油性マーカーでマークを付すことで、マークを消えにくくすることができる。
本発明によれば、巻取リールに巻き取られた電極材料において、マークが露出部に転写されることを抑制することができる。
以下、電極材料の検査装置及び検査方法を具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
まず、電極材料を用いて形成された電極を有する蓄電装置について説明する。蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、外観が角型をなす角型電池であり、リチウムイオン電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に積層されて構成されている。
まず、電極材料を用いて形成された電極を有する蓄電装置について説明する。蓄電装置としての二次電池は、図示しないが、外観が角型をなす角型電池であり、リチウムイオン電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、複数の正極の電極と、複数の負極の電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に積層されて構成されている。
次に、電極について説明する。
図1に示すように、正極及び負極の電極10は、それぞれ矩形状の金属箔11(正極はアルミニウム箔、負極は銅箔)の両面に活物質層12を備える。また、電極10は、金属箔11の一辺に沿って活物質層12の設けられていない未塗工部13を有するとともに、未塗工部13の一辺から突出するタブ14を有する。
図1に示すように、正極及び負極の電極10は、それぞれ矩形状の金属箔11(正極はアルミニウム箔、負極は銅箔)の両面に活物質層12を備える。また、電極10は、金属箔11の一辺に沿って活物質層12の設けられていない未塗工部13を有するとともに、未塗工部13の一辺から突出するタブ14を有する。
次に、電極10の製造方法について説明する。
電極10の製造方法は、塗布工程と、前乾燥工程と、検査工程と、マーク乾燥工程と、プレス工程と、乾燥工程と、打ち抜き工程と、を有する。
電極10の製造方法は、塗布工程と、前乾燥工程と、検査工程と、マーク乾燥工程と、プレス工程と、乾燥工程と、打ち抜き工程と、を有する。
図2(a)に示すように、塗布工程、及び前乾燥工程は塗工乾燥装置20で行われる。塗工乾燥装置20は、長尺金属箔21が長手方向に巻装された供給リール22を備える。なお、長尺金属箔21は、電極10の金属箔11を形成する材料である。供給リール22は、支持機構によって回転可能に支持されている。供給リール22は、長尺金属箔21が巻装される円柱状のリール本体22aと、リール本体22aの軸方向両端に設けられ、リール本体22aより大径の円盤状のフランジ22bと、を有する。
また、塗工乾燥装置20は、供給リール22から繰り出された長尺金属箔21を巻き取りながら回収する回収リール23を備え、回収リール23は、支持機構によって回転可能に支持されている。回収リール23は、長尺金属箔21を巻き取る円柱状のリール本体23aと、リール本体23aの軸方向両端に設けられ、リール本体23aより大径の円盤状のフランジ23bと、を有する。そして、供給リール22から繰り出された長尺金属箔21が、回収リール23に巻き取られることで、長尺金属箔21は搬送方向Xに搬送されるようになっている。
塗工乾燥装置20は、塗工装置24を有する。塗工装置24の吐出口(図示せず)は、長尺金属箔21の上方において、長尺金属箔21の一方の面に対向配置されている。そして、塗布工程では、塗工装置24の吐出口から活物質合剤が連続的に吐出され、供給リール22から繰り出された長尺金属箔21の片面には活物質合剤が、長尺金属箔21の長手方向に連続して塗布される。すると、長尺金属箔21の一方の面には活物質合剤の層によって塗工部25が形成される。なお、活物質合剤は、活物質、導電助剤、及びバインダ(結着剤)を混合し、溶媒を添加して混練したペースト状のものである。
また、図3に示すように、塗布工程では、長尺金属箔21の面に沿い、かつ長手方向に直交する短手方向において、塗工部25の両側には活物質合剤は塗布されず、長尺金属箔21の短手方向の両側に露出部Mが形成される。そして、長尺金属箔21と、塗工部25と、露出部Mとを有する電極材料27が形成される。
図2(a)に示すように、塗工乾燥装置20は乾燥機構26を有し、乾燥機構26は、熱源からの熱によって塗工部25を前乾燥させる乾燥機26aを備える。そして、前乾燥工程は、乾燥機構26で行われる。
次に、検査工程を行う検査装置30について説明する。
図2(b)に示すように、検査装置30は、回収リール23の支持機構を有し、塗布工程及び前乾燥工程を経た電極材料27を巻き取った回収リール23は、支持機構によって回転可能に支持される。検査装置30は、検査後の電極材料27を巻き取る巻取リール31を有し、巻取リール31は支持機構によって回転可能に支持されている。なお、巻取リール31は、電極材料27を巻き取る円柱状のリール本体31aと、リール本体31aの軸方向両端に設けられた円盤状のフランジ31bと、を有する。そして、回収リール23から繰り出された電極材料27が、巻取リール31に巻き取られることで、電極材料27は搬送方向Yに搬送されるようになっている。
図2(b)に示すように、検査装置30は、回収リール23の支持機構を有し、塗布工程及び前乾燥工程を経た電極材料27を巻き取った回収リール23は、支持機構によって回転可能に支持される。検査装置30は、検査後の電極材料27を巻き取る巻取リール31を有し、巻取リール31は支持機構によって回転可能に支持されている。なお、巻取リール31は、電極材料27を巻き取る円柱状のリール本体31aと、リール本体31aの軸方向両端に設けられた円盤状のフランジ31bと、を有する。そして、回収リール23から繰り出された電極材料27が、巻取リール31に巻き取られることで、電極材料27は搬送方向Yに搬送されるようになっている。
検査装置30は、搬送される電極材料27に張りを与えつつ支持する第1搬送ローラ32及び第2搬送ローラ33を有する。第1搬送ローラ32及び第2搬送ローラ33は、支持機構には支持されず、搬送される電極材料27に連れ回りする。電極材料27の搬送方向Yに沿って、上流側(回収リール23側)から2つの第1搬送ローラ32が配設され、次に、第1搬送ローラ32よりも下流側(巻取リール31側)に2つの第2搬送ローラ33が配設されている。そして、回収リール23から上方に向けて繰り出された電極材料27は、1つ目の第1搬送ローラ32によって、若干下方へ向きを変更された後、2つ目の第1搬送ローラ32によって、水平方向へ搬送されるように向きを変更される。さらに、1つ目の第2搬送ローラ33によって、下方へ向きを変更された後、2つ目の第2搬送ローラ33によって、巻取リール31に向けて向きを変更されている。
図3に示すように、第1搬送ローラ32は円柱状であり、軸方向への長さが電極材料27(長尺金属箔21)の短手方向への長さより若干長く、第1搬送ローラ32によって電極材料27の短手方向の全体を支持する。
図4に示すように、第2搬送ローラ33は、円柱状の塗工部用ローラ34と、塗工部用ローラ34の軸方向の両端に配置された円柱状の露出部用ローラ35と、を有する。塗工部用ローラ34と、露出部用ローラ35は、支軸36によって一体化されており、塗工部用ローラ34と露出部用ローラ35は一体回転する。塗工部用ローラ34と露出部用ローラ35は、同径であり、支軸36と同軸上に支持されている。塗工部用ローラ34と、露出部用ローラ35は、支軸36の軸方向に離間し、塗工部用ローラ34と露出部用ローラ35は直接、熱的に結合されていない。
露出部用ローラ35には、熱源としてのヒータ37が内蔵されている。ヒータ37は電熱線であり、ヒータ37は露出部用ローラ35の軸方向に沿って延びるとともに、露出部用ローラ35の軸方向の両端部で折り返された状態で、露出部用ローラ35の周方向の全体に亘って配設されている。そして、図示しない電源からヒータ37に電力を供給することにより、ヒータ37を発熱させることができる。ヒータ37が発熱することにより、露出部用ローラ35の表面(外周面)を加熱可能である。露出部用ローラ35の表面は、ヒータ37によって200〜300℃まで加熱可能であり、この加熱された露出部用ローラ35によって露出部Mに熱を伝え、露出部Mが加熱可能になる。なお、本実施形態では、ヒータ37には常時電力が供給されており、露出部用ローラ35は常時加熱されている。
図2(b)に示すように、検査装置30は、不良検出部38を有する。不良検出部38は、電極材料27の上方であり、かつ搬送方向Yにおける1つ目の第1搬送ローラ32より下流で、2つ目の巻取リール31より上流に配置されている。そして、不良検出部38は、水平方向に搬送される前の電極材料27を検査して、不良部Kを検出可能である。本実施形態では、不良検出部38はカメラであり、塗工部25を撮像する。不良検出部38は、塗工部25に生じた不良部Kを検出可能であり、不良部Kを検出すると、不良部Kが検出されたことを報知する。なお、不良部Kとは、塗工部25に生じた活物質の欠落部や、厚みが所定範囲内から外れた部位のことである。
そして、検査工程では、搬送方向Yに搬送される電極材料27を不良検出部38で検査し、不良検出部38によって不良部Kが検出された場合、露出部Mに油性マーカー39により、マーク40を付す。マーク40は、電極材料27の短手方向に沿った不良部Kの延長線上に付される。油性マーカー39は、黒色や青色の油性マーカーが使用される。そして、上述の第2搬送ローラ33は、電極材料27の搬送方向Yにおいて、油性マーカー39によって露出部Mにマーク40を付す位置より下流で、かつ巻取リール31より上流に配置されている。
マーク乾燥工程では、電極材料27が巻取リール31に巻き取られる前に、第2搬送ローラ33の露出部用ローラ35によって露出部Mが加熱され、その露出部Mに付されたマーク40が加熱、乾燥される。
そして、図7に示すように、検査工程を経た電極材料27は、巻取リール31に巻き取られ、塗工部25上には、巻き取られた塗工部25が順に重ねられていき、露出部M上には、巻き取られた露出部Mが順に重ねられていく。
長尺金属箔21のもう片面にも同様に塗工部25が塗布された後、プレス工程が行われる。プレス工程では、電極材料27は、巻取リール31から繰り出された後、図示しないプレス用巻取リールに巻き取られる。そして、電極材料27は、プレス用巻取リールに巻き取られる前に、図示しないプレス装置に案内され、所定のプレス荷重でプレスされる。
プレス工程の後、プレス用巻取リールに巻き取られた電極材料27は、乾燥炉内にプレス用巻取リールごと収容され、乾燥される。そして、打ち抜き工程では、プレス用巻取リールから電極材料27を繰り出し、電極材料27を長手方向に沿って等間隔おきにカットして短冊状とする。このとき、不良部Kのある短冊は、そのまま取り除く。一方、不良部Kの無い短冊は、活物質層12、未塗工部13及びタブ14を含む電極10の形状に打ち抜くことにより電極10が製造される。
次に、電極材料27の検査装置30及び検査方法の作用を記載する。
図6に示すように、検査装置30による検査工程において、不良部Kが不良検出部38によって検出された場合、油性マーカー39によって露出部Mにマーク40が付される。油性マーカー39によってマーク40が付された後、電極材料27は、2つの第2搬送ローラ33によって搬送されながら巻取リール31に巻き取られる。マーク乾燥工程では、マーク40は、2つの第2搬送ローラ33における露出部用ローラ35によって加熱され、乾燥する。
図6に示すように、検査装置30による検査工程において、不良部Kが不良検出部38によって検出された場合、油性マーカー39によって露出部Mにマーク40が付される。油性マーカー39によってマーク40が付された後、電極材料27は、2つの第2搬送ローラ33によって搬送されながら巻取リール31に巻き取られる。マーク乾燥工程では、マーク40は、2つの第2搬送ローラ33における露出部用ローラ35によって加熱され、乾燥する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)検査装置30は、ヒータ37の内蔵された第2搬送ローラ33を有し、マーク40の付された電極材料27を第2搬送ローラ33で搬送する際、ヒータ37からの熱によってマーク40を加熱し、乾燥させることができる。このため、露出部Mが巻取リール31に巻き取られ、マーク40の上に新たに露出部Mが重ねられても、その重ねられた露出部Mにマーク40が転写されることを抑制できる。よって、マーク40が、不良部Kの無い塗工部25付近の露出部Mに転写されてしまうことの発生を抑制できる。
(1)検査装置30は、ヒータ37の内蔵された第2搬送ローラ33を有し、マーク40の付された電極材料27を第2搬送ローラ33で搬送する際、ヒータ37からの熱によってマーク40を加熱し、乾燥させることができる。このため、露出部Mが巻取リール31に巻き取られ、マーク40の上に新たに露出部Mが重ねられても、その重ねられた露出部Mにマーク40が転写されることを抑制できる。よって、マーク40が、不良部Kの無い塗工部25付近の露出部Mに転写されてしまうことの発生を抑制できる。
(2)電極材料27の検査工程では、油性マーカー39によって露出部Mにマーク40を付すために電極材料27は弛まず、張りが与えられた状態で搬送され、このために電極材料27は第1搬送ローラ32及び第2搬送ローラ33によって支持される。そして、この第2搬送ローラ33にヒータ37を内蔵し、第2搬送ローラ33によってマーク40を加熱可能とした。よって、電極材料27の搬送のために必要な部材を有効利用してマーク40を乾燥させることができる。
(3)検査装置30に、ヒータ37を内蔵した第2搬送ローラ33を設けたことで、マーク40を速やかに乾燥させることができる。このため、電極材料27の巻き取り速度を上げても、マーク40が露出部Mに転写されることが抑制され、電極10の生産性を上げることが可能になる。
(4)検査装置30に、ヒータ37を内蔵した第2搬送ローラ33を設けたことで、マーク40を速やかに乾燥させることができる。このため、マーカーとして、自然乾燥では乾燥しにくい油性マーカー39を使用することが可能になり、マーク40が消えにくくなる。
(5)第2搬送ローラ33は、塗工部25を支持する塗工部用ローラ34と、露出部Mを支持する露出部用ローラ35とを有する。そして、塗工部用ローラ34と露出部用ローラ35とは、第2搬送ローラ33の軸方向に離間している。このため、ヒータ37の熱は、塗工部用ローラ34に伝わり難くなっている。よって、塗工部用ローラ34によって支持された塗工部25には熱が伝わりにくく、第2搬送ローラ33で電極材料27を搬送しても、塗工部25が熱により劣化しない。
また、露出部用ローラ35におけるヒータ37の熱が、塗工部用ローラ34に伝わり難いため、露出部用ローラ35を高温に加熱することができ、マーク40をより早く乾燥させることができる。
(6)第2搬送ローラ33の露出部用ローラ35には、全周に亘ってヒータ37を内蔵した。このため、露出部用ローラ35の全周をヒータ37によって加熱することができ、露出部用ローラ35の周方向のいずれの位置に露出部Mが接触しても加熱することができ、マーク40を適格に加熱し、乾燥させることができる。
(7)マーク40を乾燥させるために、2つの第2搬送ローラ33を設けた。このため、マーク40は、2度に亘り、第2搬送ローラ33の露出部用ローラ35に支持され、加熱されることになり、マーク40を十分に乾燥させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、第2搬送ローラ33の露出部用ローラ35は常時加熱されていたが、これに限らない。例えば、不良検出部38によって不良部Kが検出された直後に、ヒータ37に電力を供給して発熱させ、その熱によって露出部用ローラ35を加熱するようにしてもよい。そして、マーク40が第2搬送ローラ33を通過した後は、ヒータ37への電力供給を停止し、露出部用ローラ35の加熱を停止させるようにしてもよい。
○ 実施形態では、第2搬送ローラ33の露出部用ローラ35は常時加熱されていたが、これに限らない。例えば、不良検出部38によって不良部Kが検出された直後に、ヒータ37に電力を供給して発熱させ、その熱によって露出部用ローラ35を加熱するようにしてもよい。そして、マーク40が第2搬送ローラ33を通過した後は、ヒータ37への電力供給を停止し、露出部用ローラ35の加熱を停止させるようにしてもよい。
○ 検査装置30において、2つの第2搬送ローラ33のうち、1つを第1搬送ローラ32に変更してもよいし、第2搬送ローラ33を増やして3つ以上としてもよい。
○ 検査装置30において、2つの第1搬送ローラ32を第2搬送ローラ33に変更してもよい。
○ 検査装置30において、2つの第1搬送ローラ32を第2搬送ローラ33に変更してもよい。
○ 第2搬送ローラ33は、塗工部用ローラ34と露出部用ローラ35とが、軸方向に離間していなくてもよい。
○ 第2搬送ローラ33に設ける熱源はヒータ37ではなく、その他のものでもよい。
○ 第2搬送ローラ33に設ける熱源はヒータ37ではなく、その他のものでもよい。
○ マーク40は、短手方向の両側の露出部Mに付してもよい。
○ 活物質合剤の塗布は、長尺金属箔21の長手方向に連続して行う連続塗工としたが、活物質合剤を長尺金属箔21の長手方向に間隔を空けて塗布する間欠塗工としてもよい。この場合、長手方向に沿って塗工部25と露出部Mが交互に形成され、その露出部Mにマーク40が付される。そして、間欠塗工で形成された電極材料27の検査を行う検査装置30では、搬送ローラは、軸方向全体に加熱可能となるように熱源が内蔵される。
○ 活物質合剤の塗布は、長尺金属箔21の長手方向に連続して行う連続塗工としたが、活物質合剤を長尺金属箔21の長手方向に間隔を空けて塗布する間欠塗工としてもよい。この場合、長手方向に沿って塗工部25と露出部Mが交互に形成され、その露出部Mにマーク40が付される。そして、間欠塗工で形成された電極材料27の検査を行う検査装置30では、搬送ローラは、軸方向全体に加熱可能となるように熱源が内蔵される。
○ 第2搬送ローラ33において、軸方向両側の露出部用ローラ35のうち、片方の露出部用ローラ35だけにヒータ37を内蔵してもよい。この場合、ヒータ37の内蔵された露出部用ローラ35によって支持される露出部Mだけにマーク40が付される。
○ 電極10は、金属箔11の一面だけに活物質層12を有するものであってもよい。この場合、電極材料27は、長尺金属箔21の一面だけに塗工部25が形成される。
○ 蓄電装置は、ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどであってもよい。
○ 蓄電装置は、ニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタなどであってもよい。
○ マーカーは水性マーカーでもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記搬送ローラを複数有する電極材料の検査装置。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記搬送ローラを複数有する電極材料の検査装置。
K…不良部、M…露出部、Y…搬送方向、21…長尺金属箔、25…塗工部、27…電極材料、30…電極材料の検査装置、31…巻取リール、33…第2搬送ローラ、34…塗工部用ローラ、35…露出部用ローラ、37…熱源としてのヒータ、39…油性マーカー、40…マーク。
Claims (4)
- 長尺金属箔と、
前記長尺金属箔の少なくとも一面に設けられた活物質の塗工部と、
前記塗工部が設けられず長尺金属箔の露出した露出部と、を有する電極材料を巻取リールに巻き取りながら搬送し、
前記塗工部の不良部が検出されると、塗工部での不良部の位置を識別可能とするマークを前記露出部に付すように構成された電極材料の検査装置において、
前記電極材料の搬送方向における前記マークを付す位置より下流で、かつ前記巻取リールより上流に配置された搬送ローラを有し、
前記搬送ローラは前記露出部に付されたマークを加熱する熱源を有することを特徴とする電極材料の検査装置。 - 前記電極材料において、前記長尺金属箔の面に沿い、かつ長手方向に直交した方向を短手方向とすると、前記電極材料は、前記短手方向の両側に、前記塗工部を挟んで露出部を有し、前記搬送ローラは、前記塗工部を支持する塗工部用ローラと、搬送ローラの軸方向の両側に配置され、かつ露出部を支持する露出部用ローラを有し、前記露出部用ローラに熱源を有する請求項1に記載の電極材料の検査装置。
- 長尺金属箔と、
前記長尺金属箔の少なくとも一面に設けられた活物質の塗工部と、
前記塗工部が設けられず長尺金属箔の露出した露出部と、を有する電極材料を巻取リールに巻き取りながら搬送し、
前記塗工部の不良部が検出されると、塗工部での不良部の位置を識別可能とするマークを前記露出部に付す検査工程と、
前記電極材料の搬送方向における前記マークを付す位置より下流で、かつ前記巻取リールより上流に配置された搬送ローラによって前記マークを加熱し、乾燥させるマーク乾燥工程と、を有することを特徴とする電極材料の検査方法。 - 前記マークは、油性マーカーによって前記露出部に付される請求項3に記載の電極材料の検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014091191A JP2015210923A (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 電極材料の検査装置及び電極材料の検査方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017220356A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | トヨタ自動車株式会社 | マーキング装置 |
WO2024076120A1 (ko) * | 2022-10-05 | 2024-04-11 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 전극 마킹장치 및 롤맵 작성시스템 |
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2014
- 2014-04-25 JP JP2014091191A patent/JP2015210923A/ja active Pending
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