JP2015210882A - 蓄電装置用外装材及び蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、第一基材層と、第一基材層の一方の面上に第一接着層を介して形成された第二基材層と、第二基材層の第一基材層とは反対の面上に第二接着層を介して形成された金属箔層と、金属箔層の第二基材層とは反対の面上に配置されたシーラント層とを備え、第一接着層が、2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリマーと脂肪族ポリイソシアネートとを反応させて得られる脂肪族ポリウレタン樹脂を含む、蓄電装置用外装材を提供する。
【選択図】 図1
Description
まず、本発明の一実施形態に係る蓄電装置用外装材10(以下、単に「外装材10」とも記す。)について説明する。外装材10は、正極、セパレータ、負極及び電解液等の電池要素を覆って、電池内部への水分の浸入を防止したり、内部で発生した物質(例えば、水分の浸入により発生するフッ酸等)の外部への流出を防止するための包装材である。このような外装材10は、図1に示すように、第一基材層11と、第一基材層11の一方の面上に第一接着層12を介して形成された第二基材層13と、第二基材層13の第一基材層11とは反対の面上に第二接着層14を介して形成された金属箔層15と、金属箔層15の第二基材層13とは反対の面上に配置されたシーラント層18とを基本構成として備える。外装材10では、金属箔層15とシーラント層18との間に、金属箔層15の第二基材層13とは反対の面上に形成された腐食防止処理層16、及び、腐食防止処理層16の金属箔層15とは反対の面に形成されたシーラント接着層17を備えていてもよい。この場合、外装材10は、第一基材層11、第一接着層12、第二基材層13、第二接着層14、金属箔層15、腐食防止処理層16、シーラント接着層17及びシーラント層18が順次積層された積層体である。
第一基材層11は、蓄電装置を製造する際の後述する加圧熱融着工程における耐熱性を外装材10に付与し、加工又は流通の際に起こり得るピンホールの発生を抑制するための層である。第一基材層11は、例えば、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリイミド樹脂及びポリカーボネート樹脂等を含んで構成され、好ましくはポリエステル樹脂を含んで構成される。
第一接着層12は、第一基材層11と第二基材層13とを接着する層である。第一接着層12に用いられる接着剤は、2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリマーの主剤と、2つ以上のイソシアネート基を有する脂肪族ポリイソシアネートの硬化剤とからなる2液硬化型の脂肪族ウレタン系接着剤であり、第一接着層12は上記脂肪族ポリマーと上記脂肪族ポリイソシアネートとを反応させることにより得られる脂肪族ポリウレタン樹脂を含む。上記脂肪族ウレタン系接着剤は、主として脂肪族化合物からなり、芳香族化合物を含まない。上記脂肪族ポリマーは2つ以上の水酸基を有することが好ましい。また、上記脂肪族ポリマーは2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリエステルであることが、接着剤同士のネットワーク形成に寄与することによる成型性向上の観点から好ましい。第一接着層において、ポリウレタン樹脂が上記構成を備える脂肪族ポリマーから得られることにより、成型加工後の反りをさらに低減することができる。また、接着層の系全体を脂肪族系化合物に限定すれば、系全体のガラス転移温度(Tg)を低下させることができ、接着層の低温特性を高いレベルで維持することができる。上記脂肪族ウレタン系接着剤は、塗工後、例えば40℃で4日以上のエージングを行うことで、主剤の水酸基又は酸無水物基と硬化剤のイソシアネート基の反応が進行して第一基材層11と第二基材層13との強固な接着が可能となる。
第二基材層13は、電池内部で発生した物質(例えば、水分の浸入により発生するフッ酸等)の外部への流出を防止するための層である。第二基材層13は、薄肉で、シャープな形状の成型を行うために、強度が高く、伸びが大きく、且つ軟質であるポリアミド樹脂(ナイロン)又はポリエステル樹脂を含んで構成されることが好ましい。
第二接着層14は、第二基材層13と金属箔層15とを接着する層である。第二接着層14を構成する接着剤は、脂肪族ウレタン系接着剤及び芳香族ウレタン系接着剤のいずれであってもよいが、芳香族ウレタン系接着剤であることが好ましい。芳香族ウレタン系接着剤は主剤及び硬化剤の少なくとも一方に芳香族化合物を含み、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びアクリルポリオール等の主剤と、2官能以上の芳香族ポリイソシアネートの硬化剤とを含む。第二接着層14は、成型性の観点から、ポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを反応させて得られる芳香族ポリウレタン樹脂を含むことが好ましい。ウレタン系接着剤を、塗工後、例えば、40℃以上100℃以下で4日以上のエージングを行うことで、主剤の水酸基と硬化剤のイソシアネート基の反応が進行して強固な接着が可能となる。
金属箔層15としては、アルミニウム及びステンレス鋼等の各種金属箔が挙げられ、防湿性及び延展性等の加工性、並びにコストの面から、金属箔層15はアルミニウム箔であることが好ましい。アルミニウム箔は一般の軟質アルミニウム箔であってもよく、耐ピンホール性及び成形時の延展性に優れる点から、鉄を含むアルミニウム箔であることが好ましい。
腐食防止処理層16は、電解液、又は、電解液と水分の反応により発生するフッ酸による金属箔層15の腐食を抑制する役割を果たす。また、金属箔層15とシーラント接着層17との密着力を高める役割を果たす。
シーラント接着層17は、腐食防止処理層16が形成された金属箔層15とシーラント層18を接着する層である。外装材10は、シーラント接着層17を形成する接着成分によって、熱ラミネート構成とドライラミネート構成に大きく分けられる。
シーラント層18は、外装材10に対し、ヒートシールによる封止性を付与する層である。シーラント層18としては、ポリオレフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂に無水マレイン酸等の酸をグラフト変性させた酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる樹脂フィルムが挙げられる。
次に、本発明の別の実施形態に係る蓄電装置用外装材20(以下、単に「外装材20」とも記す。)について説明する。外装材20は、正極、セパレータ、負極及び電解液等の電池要素を覆って、電池内部への水分の浸入を防止したり、内部で発生した物質(例えば、水分の浸入により発生するフッ酸等)の外部への流出を防止するための包装材である。このような外装材20は、図2に示すように、基材層21と、基材層21の一方の面上に第一接着層22を介して形成された金属箔層23と、金属箔層23の基材層21とは反対の面上に配置されたシーラント層26とを基本構成として備える。外装材20では、金属箔層23とシーラント層26との間に、金属箔層23の基材層21とは反対の面上に形成された腐食防止処理層24、及び、腐食防止処理層24の金属箔層23とは反対の面に形成されたシーラント接着層25を備えていてもよい。この場合、外装材20は、基材層21、第一接着層22、金属箔層23、腐食防止処理層24、シーラント接着層25及びシーラント層26が順次積層された積層体である。
次に、外装材10の製造方法について説明する。なお、外装材10の製造方法は以下の方法に限定されない。
工程S11:金属箔層15の一方の面上に腐食防止処理層16を形成する工程。
工程S12:第一基材層11と第二基材層13とを第一接着層12を介して貼り合わせ、積層体を得る工程。
工程S13:金属箔層15の他方の面(腐食防止処理層16を形成した側と反対側の面)と、第二接着層14を介して、上記積層体の第二基材層13側の面とを貼り合わせる工程。
工程S14:腐食防止処理層16上に、シーラント接着層17を介してシーラント層18を形成する工程。
工程S11では、腐食防止処理層16は、例えば、金属箔層15の一方の面上に腐食防止処理剤を塗布し、乾燥することにより、金属箔層15の一方の面上を形成される。腐食防止処理剤としては、例えば、上述のセリアゾール処理用の腐食防止処理剤、クロメート処理用の腐食防止処理剤等が挙げられる。腐食防止処理剤の塗布方法は特に限定されず、グラビアコート、リバースコート、ロールコート、又はバーコート等の各種方法を採用できる。
工程S12では、第一基材層11に第一接着層12を形成する接着剤を用いて、ドライラミネーション等の手法で第二基材層13が貼り合わせられ、第一基材層11、第一接着層12及び第二基材層がこの順に積層された積層体が得られる。工程(2−2)では、接着性の促進のため、40℃〜100℃の範囲でエージング(養生)を行ってもよい。エージング時間は、例えば、3〜10日である。
工程S13では、金属箔層15の他方の面(腐食防止処理層16を形成した側と反対側の面)と、第二接着層14を形成する接着剤を用いて、ドライラミネーション等の手法で上記積層体の第二基材層13側の面とが貼り合わせられる。工程S13では、接着性の促進のため、室温〜100℃の範囲でエージング(養生)処理を行ってもよい。エージング時間は、例えば、3〜10日である。
工程S13後、第一基材層11、第一接着層12、第二基材層13、第二接着層14、金属箔層15及び腐食防止処理層16がこの順に積層された積層体の腐食防止処理層16上に、シーラント接着層17を介してシーラント層18が形成される。シーラント層18は、ドライラミネーション及びサンドイッチラミネーション等によって積層されてもよく、シーラント接着層17とともに共押出し法によって積層されてもよい。シーラント層18は、接着性向上の点から、例えばサンドイッチラミネーションによって積層される、又は、シーラント接着層17とともに共押出し法によって積層されることが好ましく、サンドイッチラミネーションによって積層されることがより好ましい。
工程S11’:金属箔層23の一方の面上に腐食防止処理層24を形成する工程。
工程S12’:金属箔層23の他方の面上に第一接着層22を介して基材層21を形成する工程。
工程S13’:腐食防止処理層24上に、シーラント接着層25を介してシーラント層26を形成する工程。
次に、外装材10又は外装材20を容器として備える蓄電装置について説明する。蓄電装置は、電極を含む電池要素1と、上記電極から延在するリード2と、電池要素1を収容する容器とを備え、上記容器は蓄電装置用外装材10又は蓄電装置用外装材20から、シーラント層18又はシーラント層26が内側となるように形成される。上記容器は、2つの外装材をシーラント層18又はシーラント層26同士を対向させて重ね合わせ、重ねられた外装材10又は外装材20の周縁部を熱融着して得られてもよく、また、1つの外装材を折り返して重ね合わせ、同様に外装材10又は外装材20の周縁部を熱融着して得られてもよい。蓄電装置としては、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、及び鉛蓄電池等の二次電池、並びに電気二重層キャパシタ等の電気化学キャパシタが挙げられる。
次に、上述した外装材10又は外装材20を用いて蓄電装置を製造する方法について説明する。なお、ここでは、エンボスタイプ外装材30を用いて二次電池40を製造する場合を例に挙げて説明する。図3は上記エンボスタイプ外装材30を示す図である。図4の(a)〜(d)は、外装材10又は外装材20を用いた片側成型加工電池の製造工程を示す斜視図である。二次電池40としては、エンボスタイプ外装材30のような外装材を2つ設け、このような外装材同士を、アライメントを調整しつつ、貼り合わせて製造される、両側成型加工電池であってもよい。
工程S21:外装材10又は外装材20、電極を含む電池要素1、並びに上記電極から延在するリード2を準備する工程。
工程S22:外装材10又は外装材20の片面に電池要素1を配置するための凹部32を形成する工程(図4(a)及び図4(b)参照)。
工程S23:エンボスタイプ外装材30の成型加工エリア(凹部32)に電池要素1を配置し、凹部32を蓋部34が覆うようにエンボスタイプ外装材30を折り返し重ねて、電池要素1から延在するリード2を挟持するようにエンボスタイプ外装材30の一辺を加圧熱融着する工程(図4(b)及び図4(c)参照)。
工程S24:リード2を挟持する辺以外の一辺を残し、他の辺を加圧熱融着し、その後、残った一辺から電解液を注入し、真空状態で残った一辺を加圧熱融着する工程(図4(c)参照)。
工程S25:リード2を挟持する辺以外の加圧熱融着辺端部をカットし、成型加工エリア(凹部32)側に折り曲げる工程(図4(d)参照)。
工程S21では、外装材10又は外装材20、電極を含む電池要素1、並びに上記電極から延在するリード2を準備する。外装材10又は外装材20は、上述した実施形態に基づき準備する。電池要素1及びリード2としては特に制限はなく、公知の電池要素1及びリード2を用いることができる。
工程S22では、外装材10又は外装材20のシーラント層18又はシーラント層26側に電池要素1を配置するための凹部32が形成される。凹部32を形成する方法としては、金型を用いた成型加工(深絞り成型)が挙げられる。成型方法としては、外装材10又は外装材20の厚さ以上のギャップを有するように配置された雌型と雄型の金型を用い、雄型の金型を外装材10又は外装材20とともに雌型の金型に押し込む方法が挙げられる。雄型の金型の押込み量を調整することで、凹部32の深さ(深絞り量)を所望の量に調整できる。外装材10又は外装材20に凹部32が形成されることにより、エンボスタイプ外装材30が得られる。
工程S23では、エンボスタイプ外装材30の成型加工エリア(凹部32)内に、正極、セパレータ及び負極等から構成される電池要素1が配置され。また、電池要素1から延在し、正極と負極にそれぞれ接合されたリード2が成型加工エリア(凹部32)から外に引き出される。その後、エンボスタイプ外装材30は、長手方向の略中央で折り返され、シーラント層18又はシーラント層26同士が内側となるように重ねられ、エンボスタイプ外装材30のリード2を挟持する一辺が加圧熱融着される。加圧熱融着は、温度、圧力及び時間の3条件で制御され、適宜設定される。加圧熱融着の温度は、シーラント層18又はシーラント層26を融解する温度以上であることが好ましい。
工程S24では、リード2を挟持する辺以外の一辺を残し、他の辺の加圧熱融着が行われる。その後、残った一辺から電解液を注入し、残った一辺が真空状態で加圧熱融着される。加圧熱融着の条件は工程S23と同様である。
リード2を挟持する辺以外の周縁加圧熱融着辺端部がカットされ、端部からははみだしたシーラント層18又はシーラント層26が除去される。その後、周縁加圧熱融着部を成型加工エリア32側に折り返し、折り返し部42を形成することで、二次電池40が得られる。
(成型加工後の反り)
実施例及び比較例で得られた外装材を、120mm×260mmの形状に切り取り、シーラント層が上方を向くように成型装置内に配置した。成型装置の成型深さを3mmに設定し、室温23℃露点温度−35℃の環境下で、冷間成型を行った。パンチ金型には、70mm×80mmの長方形の横断面を有し、底面に0.75mmのパンチラジアス(RP)を有し、側面に1.5mmのパンチコーナーラジアス(RCP)を有するものを使用した。また、ダイ金型には、開口部上面に0.75mmのダイラジアス(RD)を有するものを使用した。パンチ金型とダイ金型との間のクリアランス0.20mmとした。成型エリアは切り取った外装材の長手方向の略中央で分けた半面の略中央とした。すなわち、成型エリアの両端が、切り取った外装材の短手方向の両端からそれぞれ25mmの位置となるように、成型エリアを配置した。
実施例及び比較例で得られた外装材を、150mm×190mmの形状に切り取り、シーラント層が上方を向くように成型装置内に配置した。成型装置の成型深さを1mmごとに1〜10mmに設定し、室温23℃露点温度−35℃の環境下で冷間成型し、各成型深さにおける成型性を下記基準に従って評価した。なお、パンチ金型には、100mm×150mmの長方形の横断面を有し、底面に0.75mmのパンチラジアス(RP)を有し、側面に1.5mmのパンチコーナーラジアス(RCP)を有するものを使用した。また、ダイ金型には、開口部上面に0.75mmのダイラジアス(RD)を有するものを使用した。評価基準は、以下に従って行った。
A:破断又はクラックを生じずに、成型深さ6mm以上の深絞り成型が可能である。
B:破断又はクラックを生じずに、成型深さ4mm以上6mm未満の深絞り成型が可能である。
C:成型深さ4mm未満の深絞り成型で破断又はクラックが生じる。
実施例及び比較例の、外装材10の、第一基材層11、第一接着層12、第二基材層13、第二接着層14、金属箔層15、腐食防止処理層16、シーラント接着層17、及びシーラント層18を形成するために使用した材料を以下に示す。
基材A−1:逐次二軸延伸PETフィルム(厚さ:12μm)
接着剤B−1:脂肪族ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA−505(三井化学製))92質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100、旭化成ケミカルズ製))8質量部
接着剤B−2:無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂(主剤、スミフィットCK1D(住化ケムテックス製))90質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100、旭化成ケミカルズ製))10質量部
接着剤B−3:芳香族系ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA−977(三井化学製))87質量部、トリレンジイソシアネート(硬化剤、コロネートL−55E(日本ポリウレタン工業製))13質量部
基材C−1:逐次二軸延伸Nyフィルム(厚さ:15μm)
金属箔D−1:軟質アルミニウム箔8079材(東洋アルミニウム社製、厚さ:40μm)
処理剤E−1:酸化セリウム、リン酸、及びアクリル系樹脂を主体とした塗布型セリアゾール処理用の処理剤。
接着樹脂F−1:無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン系樹脂(商品名「アドマー」、三井化学社製)
フィルムG−1:無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:60μm)の内面となる側の面をコロナ処理したフィルム。
(実施例1)
金属箔D−1の一方の面に処理剤E−1を塗布及び乾燥して、金属箔層15上に腐食防止処理層16を形成した。次に、基材A−1に接着剤B−1を介して、ドライラミネート法により、基材C−1を貼り合せ、第一基材層11上に第一接着層12を介して第二基材層13が形成された積層体を得た。次に、金属箔層15における腐食防止処理層16の反対面に、接着剤B−3を介して、ドライラミネート法により、上記積層体の基材C−1側を貼り合せ、第一基材層11、第一接着層12、第二基材層13、第二接着層14、金属箔層15及び腐食防止処理層16がこの順に積層された積層体を得た。その後、得られた積層体に対し、60℃、6日間のエージングを行った。次に、エージング後の積層体の腐食防止処理層16側に押出し装置にて接着樹脂F−1を押出し、さらに接着樹脂F−1上にフィルムG−1を貼り合わせてサンドイッチラミネーションすることで、エージング後の積層体の腐食防止処理層16上にシーラント接着層17を介してシーラント層18を形成した。その後、得られた積層体を、190℃で加熱圧着することで外装材10を作製した。なお、積層後の第一接着層12の厚さは5μmであり、積層後の第二接着層14の厚さは5μmであり、積層後のシーラント接着層17の厚さは25μmであった。
外装材10の、第一基材層11、第一接着層12、第二基材層13及び第二接着層14を形成するために使用した材料を、表1に示される材料に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜3及び比較例1の外装材10を得た。実施例1〜3及び比較例1で得られた外装材10の成型後の反り及び成型深さの評価結果を表1に示す。
次に、実施例及び比較例の、外装材20の、基材層21、第一接着層22、金属箔層23、腐食防止処理層24、シーラント接着層25、及びシーラント層26を形成するために使用した材料を以下に示す。
基材C−2:逐次二軸延伸Nyフィルム(厚さ:25μm)
接着剤B−1:脂肪族ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA505(三井化学製))92質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100(旭化成ケミカルズ製))8質量部
接着剤B−2:無水マレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂(主剤、スミフィットCK1D、(住化ケムテックス製))92質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100(旭化成ケミカルズ製))8質量部
接着剤B−3:芳香族系ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA505(三井化学製))87質量部、トリレンジイソシアネート(硬化剤、コロネートL−55E(日本ポリウレタン工業製))13質量部
接着剤B−4:無水マレイン酸変性スチレン−ポリオレフィン系樹脂(主剤、アラスター700S(荒川化学工業製))90質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100(旭化成ケミカルズ製))10質量部
接着剤B−5:脂肪族ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA505(三井化学製))85質量部、トリレンジイソシアネート(硬化剤、コロネートL−55E(日本ポリウレタン工業製))15質量部
接着剤B−6:脂肪族ポリエステルポリオール(主剤、タケラックA505(三井化学製))83質量部、ジフェニルメタンジイソシアネート(硬化剤)17質量部
接着剤B−7:芳香族系ポリエーテルポリオール(主剤、タケラックA950(三井化学製))87質量部、ヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤、デュラネートTPA−100(旭化成ケミカルズ製))13質量部
金属箔D−1:軟質アルミニウム箔8079材(東洋アルミニウム社製、厚さ:40μm)
処理剤E−1:酸化セリウム、リン酸、及びアクリル系樹脂を主体とした塗布型セリアゾール処理用の処理剤。
接着樹脂F−1:無水マレイン酸でグラフト変性したポリプロピレン系樹脂(商品名「アドマー」、三井化学社製)
フィルムG−1:無延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ:60μm)の内面となる側の面をコロナ処理したフィルム。
(実施例4)
金属箔D−1の一方の面に処理剤E−1を塗布及び乾燥して、金属箔層23上に腐食防止処理層24を形成した。次に、金属箔層23における腐食防止処理層24の反対面に、接着剤B−1を介して、ドライラミネート法により、基材層21を貼り合せ、基材層21上に第一接着層22を介して金属箔層23が形成され、金属箔層23上に腐食防止処理層24が形成された積層体を得た。その後、得られた積層体に対し、60℃、6日間のエージングを行った。次に、エージング後の積層体の腐食防止処理層24側に押出し装置にて接着樹脂F−1を押出し、さらに接着樹脂F−1上にフィルムG−1を貼り合わせてサンドイッチラミネーションすることで、エージング後の積層体の腐食防止処理層24上にシーラント接着層25を介してシーラント層26を形成した。その後、得られた積層体を、190℃で加熱圧着することで外装材20を作製した。なお、積層後の第一接着層22の厚さは5μmであり、積層後のシーラント接着層25の厚さは25μmであった。
外装材20の、基材層21及び第一接着層22を形成するために使用した材料を、表2に示される材料に変更したこと以外は、実施例4と同様にして、実施例5及び比較例2〜6の外装材20を得た。実施例4〜5及び比較例2〜6で得られた外装材10の成型後の反り及び成型深さの評価結果を表2に示す。
Claims (10)
- 第一基材層と、該第一基材層の一方の面上に第一接着層を介して形成された第二基材層と、該第二基材層の前記第一基材層とは反対の面上に第二接着層を介して形成された金属箔層と、該金属箔層の前記第二基材層とは反対の面上に配置されたシーラント層とを備え、
前記第一接着層が、2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリマーと脂肪族ポリイソシアネートとを反応させて得られる脂肪族ポリウレタン樹脂を含む、蓄電装置用外装材。 - 前記第二接着層が芳香族ポリウレタン樹脂を含む、請求項1に記載の蓄電装置用外装材。
- 前記第一基材層が延伸ポリエステルフィルムであり、前記第二基材層が延伸ポリアミドフィルムである、請求項1又は2に記載の蓄電装置用外装材。
- 前記第一基材層の厚さが4μm以上20μm以下であり、前記第二基材層の厚さが5μm以上30μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
- 基材層と、該基材層の一方の面上に第一接着層を介して形成された金属箔層と、該金属箔層の前記基材層とは反対の面上に配置されたシーラント層とを備え、
前記第一接着層が、2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリマーと脂肪族ポリイソシアネートとを反応させて得られる脂肪族ポリウレタン樹脂を含む、蓄電装置用外装材。 - 前記基材層が延伸ポリアミドフィルムである、請求項5に記載の蓄電装置用外装材。
- 前記基材層の厚さが5μm以上30μm以下である、請求項5又は6に記載の蓄電装置用外装材。
- 前記脂肪族ポリウレタン樹脂は2つ以上の水酸基を有する脂肪族ポリマーと脂肪族ポリイソシアネートとを反応させて得られるものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
- 前記脂肪族ポリウレタン樹脂は2つ以上の水酸基又は2つ以上の酸無水物基を有する脂肪族ポリエステルと脂肪族ポリイソシアネートとを反応させて得られるものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材。
- 電極を含む電池要素と、前記電極から延在するリードと、前記電池要素を収容する容器とを備え、
前記容器は請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓄電装置用外装材から、前記シーラント層が内側となるように形成されている、蓄電装置。
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