JP2015209938A - 嵌合部材および長尺部材の取り替えユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に嵌合部材から長尺部材を取り外すことが可能な嵌合部材および長尺部材の取り替えユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の嵌合部材1は、長尺部材と嵌合し、長尺部材が挿通可能な間隔を有する挿通部11と、長尺部材が挿通部11から抜け出る移動を規制し、工具により削り取り可能な移動規制部14と、移動規制部14が工具により削りとられる際に、移動規制部14へ工具を案内する案内部16とを備え、移動規制部14が工具により削り取られた後に、長尺部材が挿通部11から抜け出る移動の規制が解除されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、工具を用いて長尺部材を取り外すことが可能である、長尺部材と嵌合する嵌合部材、および、該嵌合部材を備えた長尺部材の取り替えユニットに関する。
インナーケーブル等の長尺部材と嵌合する嵌合部材を備える装置として、特許文献1に開示されたインナーケーブルの中継装置が知られている。この特許文献1に開示された中継装置100は、図7に示されるように、筒状のケーシング101と、ケーシング101の前後端にそれぞれ取り付けられるキャップ部材102a、102bと、ケーシング101内を摺動自在なジョイントピース103と、ジョイントピース103の前部(図7中、左側)に係止される第1インナーケーブル104と、ジョイントピース103の後部(図7中、右側)に係脱自在に係止される第2インナーケーブル105を備えている。この中継装置100は、ケーシング101が、中央付近から前端にかけて周壁の一部を着脱自在とした蓋片101aを備え、蓋片101aを取り外して、ケーシング101の内部からジョイントピース103を取り外すことができるように構成されている。
ジョイントピース103は、第1インナーケーブル104を係止するために、孔が形成された第1係止部103aを有している。第1インナーケーブル104は、第1係止部103aの孔に通されて、第1インナーケーブル104の先端にカシメて固定された第1ケーブルエンド104aがジョイントピース103の内部において、ジョイントピース103の前部に係止される。一方、第2インナーケーブル105の先端には、円柱状の第2ケーブルエンド105aが鋳込みにより固定されている。この第2ケーブルエンド105aは、外側に広がるバネ片105bを有し、このバネ片105bを有する第2ケーブルエンド105aをジョイントピース103の環状の第2係止部103bの後方から挿入することにより、ジョイントピース103に第2インナーケーブル105を取り付ける。
特開2008−101718号公報
特許文献1に記載された中継装置100では、インナーケーブルを取り替える際に、ケーシング101の蓋片101aを取り外し、ジョイントピース103をケーシング101から取り外すことができるように構成されている。第1インナーケーブル104が係止されたジョイントピース103が、ケーシング101から取り外された後、新たな第1インナーケーブル104がケーシング101に取り付けられる場合、キャップ102aおよびジョイントピース103付きの第1インナーケーブル104を用意して、その新たなキャップ102aおよびジョイントピース103付きの第1インナーケーブル104がケーシング101に取り付けられる。
このように、丸孔(第1係止部103a)に挿通されて嵌合部材に嵌合されたインナーケーブルなどの長尺部材(第1インナーケーブル104)は、嵌合部材(ジョイントピース103)から取り外すことができない。そのため、一方の側の長尺部材が取り付けられた取り付けた取付対象物に交換の必要が生じた場合には、嵌合部材と長尺部材とを嵌合した状態でまとめて交換するか、長尺部材を傷つけずにジョイントピース103を切断する必要がある。しかし、嵌合部材と長尺部材とをまとめて交換すると、既に組み付けられた長尺部材もそれぞれ廃棄しなければならず、問題の無い長尺部材やその取付対象物も一緒に廃棄しなければならないため、資源のロスが生じてしまう。また、ジョイントピース103は嵌合を確実とするために物理的強度を有するので切断が難しく、長尺部材を傷つけずに切断作業をするには特殊な治具や慎重な作業が必要となるので作業時間が長く、量産性に問題がある。すなわち、嵌合部材は、容易に嵌合解除できることが望まれる。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みて、容易に嵌合部材から取り外すことが可能な嵌合部材および長尺部材の取り替えユニットを提供することを目的とする。
本発明の嵌合部材は、長尺部材と嵌合する嵌合部材であって、前記長尺部材が挿通可能な間隔を有する挿通部と、前記長尺部材が前記挿通部から抜け出る移動を規制し、工具により削り取り可能な移動規制部と、前記移動規制部が工具により削りとられる際に、前記移動規制部へ前記工具を案内する案内部とを備え、前記移動規制部が前記工具により削り取られた後に、前記長尺部材が前記挿通部から抜け出る移動の規制が解除されることを特徴とする。
また、前記案内部が、相面するテーパー面を有し、テーパー面同士の間隔が前記移動規制部に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されていることが好ましい。
また、前記挿通部が、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向に延びるスリットであり、前記移動規制部が、前記スリットから、前記スリットの幅が狭くなるように突出した突起であり、前記スリットの前記突起が形成された突起形成部位の幅が、前記長尺部材の幅よりも小さいことが好ましい。
また、本発明の長尺部材の取り替えユニットは、嵌合部材に嵌合される長尺部材の取り替えユニットであって、前記長尺部材が挿通可能な間隔を有する挿通部、前記挿通部から前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向への前記長尺部材の移動を規制し、工具により削り取り可能な移動規制部、および、前記移動規制部が工具により削りとられる際に、前記移動規制部へ前記工具を案内し、前記テーパー面同士の間隔が前記移動規制部に向かうにつれて狭くなるテーパー面が形成された案内部を備え、前記移動規制部が前記工具により削り取られた後に、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向への移動の規制が解除される嵌合部材と、前記移動規制部を削りとる工具とを備え、前記工具は、前記テーパー面同士に挟まれた厚さが前記工具の先端に向かって細くなるテーパー面を有し、前記工具のテーパー面が前記案内部のテーパー面に案内されるように構成されていることを特徴とする。
また、前記挿通部が、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向に延びるスリットであり、前記移動規制部が、前記スリットから、前記スリットの幅が狭くなるように突出した突起であり、前記スリットの前記突起が形成された突起形成部位の幅が、前記長尺部材の幅よりも小さく、前記工具の先端の幅が前記突起形成部位の幅よりも小さいことが好ましい。
また、前記工具が、前記テーパー面が形成された先端部と、基端部とを有し、前記工具の基端部の幅が、前記突起が形成されていないスリットの幅よりも大きいことが好ましい。
本発明の嵌合部材によれば、嵌合部材に嵌合された長尺部材を切断したり、傷つけることがないように、容易に嵌合部材から取り外すことができる。また、本発明の長尺部材の取り替えユニットによれば、嵌合部材に嵌合された長尺部材を切断したり、傷つけることがことないように、嵌合部材から取り外し、長尺部材と嵌合した嵌合部材を取り替えることができる。
本発明の一実施形態の嵌合部材を用いた操作力伝達機構を示す部分断面図である。 図1の嵌合部材の斜視図である。 図1の嵌合部材の上面図である。 図1の嵌合部材を、挿通部が設けられた壁部側から見た側面図である。 本発明の一実施形態の長尺部材の取り替えユニットを示す概略側面図である。 図5に示す嵌合部材の移動規制部が工具により削り取られた状態を示す概略側面図である。 (a)は、従来の嵌合部材を有するインナーケーブルの中継装置を示す分解斜視図である。(b)は、(a)の中継装置からのインナーケーブルの取り替えを示す側面図である。
以下、図面を参照し、本発明の嵌合部材および長尺部材の取り替えユニットを詳細に説明する。
本発明の嵌合部材は、インナーケーブル等の長尺部材と嵌合する部材であり、下記実施形態においては、長尺部材の被嵌合部であるワイヤの端部に形成されたケーブルエンドと嵌合構造を形成することにより、長尺部材と嵌合している。嵌合部材と嵌合する長尺部材は、以下に示す実施形態では、コントロールケーブルのインナーケーブルとして示されているが、インナーケーブルのような操作用ワイヤだけでなく、嵌合部材と端部が嵌合するロッドのような他の細長い部材であっても構わない。
また、嵌合部材の用途は特に限定されるものではないが、たとえば、長尺部材の端末に接続され、長尺部材からの操作による操作力を他の部材に伝達する操作力伝達機構に用いることができる。より具体的には、複数のコントロールケーブルが嵌合部材に直接または間接的に接続され、複数のコントロールケーブルを互いに中継接続する、車両用のシート操作装置等の中継機構や、フューエルリッドの開閉機構、トランクの開閉機構などに嵌合部材を用いることができる。また、車両用以外の用途に適用しても構わない。また、嵌合部材は、複数の長尺部材を連結するために用いてもよいし、1つの長尺部材を取り付けるために用いてもよい。なお、本明細書における「嵌合」は、長尺部材の嵌合部材への嵌合部位において、長尺部材が移動可能な状態で遊嵌された状態も含む概念である。また、長尺部材の取り替えユニットは、長尺部材を取り替えるために用いられる複数の部材、すなわち、後述する工具および嵌合部材を含むユニットである。長尺部材の取り替えユニットは、長尺部材に嵌合した嵌合部材を取り替えることが可能である、長尺部材の取り替えユニットであり、嵌合部材に嵌合された長尺部材を取り外すために用いてもよいし、長尺部材を嵌合部材に取り付けるために用いても構わない。
以下、嵌合部材を備え、長尺部材により操作力が伝達される操作力伝達機構、特にシート操作装置の中継機構を例にあげて、本発明の嵌合部材および長尺部材の取り替えユニットを説明するが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではない。なお、以下では、長尺部材をインナーケーブルとして説明するが、上述したように長尺部材はインナーケーブルに限定されるものではない。
図1に示される実施形態では、操作力伝達機構Mは、操作ユニットU1および操作ユニットU1に接続される被接続ユニットU2を備えている。操作ユニットU1は、インナーケーブルIaにより操作力が伝達されるユニットである。操作ユニットU1に被接続ユニットU2が接続される場合は、操作ユニットU1から、さらに被接続ユニットU2側に操作力が伝達されるか、または被接続ユニットU2側から操作力が操作ユニットU1に伝達される。なお、本実施形態では、被接続ユニットU2が設けられているが、被接続ユニットU2を設けずに、操作ユニットU1のみで操作力を伝達しても構わない。
操作ユニットU1は、図1に示されるように、操作力を伝達するインナーケーブルIaと、インナーケーブルIaと嵌合する嵌合部材1とを備えている。インナーケーブルIaは、図1に示されるように、インナーケーブルIaが嵌合部材1の内側から挿通部11を介して外側へと延出し、インナーケーブルIaの一方の端末部Eaが略筒状の嵌合部材1の一端側に設けられた壁部12の内壁と係合される。インナーケーブルIaの端末部Eaは、たとえば、挿通部11にインナーケーブルIaが挿通された後に、鋳込まれたり、カシメにより取り付けられるが、後述するように、インナーケーブルIaが挿通部11から脱離しないように取り付けることができるものであればよい。また、インナーケーブルIaは、図1においては、インナーケーブルIaの端部が挿通部11に挿通されているが、インナーケーブルIaが挿通部11に挿通される部位(嵌合部材1に嵌合する部位)は、インナーケーブルIaの端部である必要はない。つまり、嵌合部材1は、インナーケーブルIaの中央部など、インナーケーブルIaの端部以外の部位と嵌合において嵌合部材1の挿通部11にインナーケーブルIaのどこかの部位が挿通されて嵌合することができる。
インナーケーブルIaは、図示しない操作部と嵌合部材1との間に配索され、操作部から図示しない作動部へと操作力を伝達する。操作部は、たとえば、シート操作装置においてシートを倒すために操作される操作レバー等であるが、操作部をインナーケーブルIbからインナーケーブルIaを介して操作力が加えられるものであっても構わない。
また、本実施形態では、嵌合部材1には、図1に示されるように、インナーケーブルIaの端末部Eaが係合されているが、嵌合部材1以外の部材にインナーケーブルIaの端末部Eaを取り付け、嵌合部材1をインナーケーブルIaの配索経路の途中に設け、配索経路の途中でインナーケーブルIaを嵌合部材1に嵌合させてもよい。
本実施形態では、図1に示されるように、操作ユニットU1は、さらに、インナーケーブルIaが挿通されるアウターケーシングOaと、アウターケーシングOaの一端が固定され、嵌合部材1を摺動可能に内部に収容可能な筒状の収容ケース2とを備えている。アウターケーシングOaは、インナーケーブルIaを被覆するようにインナーケーブルIaが外挿される。収容ケース2は、後述する被接続ユニットU2のアタッチメント部材3を嵌合部材1に連結する際に、嵌合部材1の収容ケース2内での一方向への移動を規制するロック部材4を有している。ロック部材4は公知のものを用いることができるため、詳細な説明は省略するが、ロック部材4は、嵌合部材1の移動を規制する際には、収容ケース2内部に突出して嵌合部材1の軸方向の移動を規制する。また、ロック部材4は、アタッチメント部材3が嵌合部材1に連結された後は、ロック部材4が収容ケース2内部に突出しないようにロック部材4が操作され、嵌合部材1の収容ケース2内での移動の規制が解除され、嵌合部材1が収容ケース2内で軸方向に移動可能となる。
被接続ユニットU2は、操作ユニットU1に接続されて、操作ユニットU1のインナーケーブルIaと、被接続ユニットU2のインナーケーブルIb、Icとを中継接続するために用いられる。被接続ユニットU2は、操作ユニットU1と接続可能であり、操作ユニットU1と被接続ユニットU2との間で操作力を伝達することができるものであれば、その構造は特に限定されない。
図1に示す実施形態では、被接続ユニットU2は、嵌合部材1に接続されるアタッチメント部材3と、アタッチメント部材3に一端が接続されるインナーケーブルIb、Icと、インナーケーブルIb、Icが収容されるアウターケーシングOb、Ocと、アウターケーシングOb、Ocの一端が取り付けられ、操作ユニットU1の収容ケース2と接続されるキャップ5を備えている。図1に示されるように、インナーケーブルIb、Icの一端側の端末部Eb、Ecは、アタッチメント部材3に係合されている。本実施形態では、アタッチメント部材3に2本のインナーケーブルIb、Icが接続されているが、アタッチメント部材3に取り付けられるインナーケーブルの本数は、特に2本に限定されるものではなく、1本でも構わない。なお、インナーケーブルIb、Icの他端側の端末(図示せず)は、図示しない被操作部(または操作部)に連結される。被操作部としては、たとえば、シート操作装置においては、シートの傾き位置をロックするロック機構に設けられたロック解除レバー等があげられる。
アタッチメント部材3は、バネ片6を有しており、アタッチメント部材3の先端を、嵌合部材1に設けられた貫通孔を有する係止部13に挿入することにより、アタッチメント部材3が嵌合部材1に嵌合して取り付けられる。また、収容ケース2とキャップ5とが接続することにより、収容ケース2の端部に設けられた係合部2aと、キャップ5に設けられた被係合部5aとが係合し、操作ユニットU1と被接続ユニットU2との接続が固定される。また、操作ユニットU1と被接続ユニットU2とが接続されることにより、嵌合部材1が収容ケース2内で軸方向(図1中、左右方向)に移動可能となり、操作ユニットU1に連結された操作部から、被接続ユニットU2に連結された被操作部へとインナーケーブルIa、Ib、Icを介して操作力の伝達が可能になる。
つぎに、本発明の嵌合部材1について説明する。嵌合部材1は、図2〜図4に示されるように、インナーケーブルIaが挿通可能な挿通部11と、挿通部11から抜け出る方向へのインナーケーブルIaの移動を規制し、後述する工具T(図5参照)により削り取り可能な移動規制部14とを備えている。
嵌合部材1は、本実施形態では、インナーケーブルIaとインナーケーブルIb、Icとを中継接続するジョイントピースとして、アタッチメント部材3等の他の部材とも接続される。本実施形態の嵌合部材1は、図2および図3に示されるように、側面の一部が切り欠かれた略円筒状を呈している。嵌合部材1は、一方の端部に挿通部11および移動規制部14が形成された壁部12を有し、他方の端部に、被接続ユニットU2のアタッチメント部材3が接続される貫通孔と環状の係止部13とを備えている。また、壁部12と係止部13との間には、アタッチメント部材3やインナーケーブルIaの端末部Eaが収容される収容部15を有している。なお、図2〜図4に示した嵌合部材1の形状はあくまで一例であり、嵌合部材1は、挿通部11、移動規制部14および後述する案内部16を有していればよく、ブラケットのような板状の部材であってもよいし、他の部材に一体的に形成され、他の部材の一部として設けられたものであっても構わない。
挿通部11は、インナーケーブルIaが挿通される部位である。挿通部11は、インナーケーブルIaが挿通可能となるように、嵌合部材1の壁部12に貫通して形成されている。挿通部11は、本実施形態では、図2および図4に示されるように、インナーケーブルIaの軸X方向に対して垂直な方向Yに延びるスリットとして示されている。より具体的には、壁部12に略U字状に切り欠かれ、挿通部11、移動規制部14および後述する案内部16が、連続した1つのスリットとして形成されている。しかしながら、挿通部11は、インナーケーブルIaが挿通可能であり、インナーケーブルIaが主に軸方向に移動されるために設けられた摺動部位の他に、該摺動部位から移動規制部14へ繋がる連通部位を有しても良く、後述する移動規制部14が削り取られた際に、インナーケーブルIaを嵌合部材1から抜け出ることができるような長尺部材であるインナーケーブルIaが挿通可能な間隔を有するように構成されていれば、円形、楕円形、矩形等、他の形状であっても構わない。
挿通部11は、インナーケーブルIaが遊嵌状態で挿通されている。更に、たとえば図2および図4に示されるスリット状の挿通部11の場合には、二点鎖線で示されたインナーケーブルIaが実際に挿通されている場所だけでなく、図2および図4において実際に挿通されている位置から移動規制部14によりインナーケーブルIaの移動が規制される位置までを挿通部11としても良い。
挿通部11に隣接する位置には、図2および図4に示されるように、移動規制部14が設けられている。移動規制部14は、インナーケーブルIaが、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向へ移動して挿通部11から脱離しないように、インナーケーブルIaが挿通部11から、インナーケーブルIaの軸X方向に対して垂直な方向Yへ移動することを規制する。移動規制部14は、本実施形態では、図2および図4、5に示されるように、スリット状の挿通部11から、スリットの幅が狭くなるように突出した突起17であり、突起17が形成された狭窄部18の間隙幅W1(図4参照)が、インナーケーブルIaの幅W2(図4参照)よりも小さくなるように構成されている。突起における間隙幅W1が、インナーケーブルIaの幅W2よりも小さいことにより、インナーケーブルIaが挿通部11から脱離することを防ぐことができる。移動規制部14は、インナーケーブルIaが挿通部11から脱離することを防止することができるように構成されていればよく、本実施形態に限定されるものではない。たとえば、図2〜図4に示されるように、挿通部11がインナーケーブルIaが脱離しない範囲で、軸X方向に対して垂直なY方向において嵌合部材1の外部と連通していてもよいし、図示はしていないが、後述するように削り取りが可能な範囲で、軸X方向に対して垂直な方向Y側が完全に塞がるように、移動規制部14を設けてもよい。また、移動規制部14が突起として形成される場合、突起の形状は、図2および図3に示されるように、軸X方向に沿って連続した突起が形成されていてもよいし、半球状の突起であっても構わない。突起により形成された狭窄部の幅W1は、本実施形態においては、スリットを形成する両側面に、対向して設けられた1対の突起間の幅であって、突起がスリットの両側面のうちの一方にのみ設けられている場合は、一方の側面に設けられた突起と、他方の側面の突起と対向する部位との間の幅となる。
移動規制部14は、工具Tにより削り取り可能に構成されている。移動規制部14の材料は、工具Tにより削り取り可能であれば特に限定されないが、工具Tで削り取り可能な金属や、合成樹脂により形成される。なお、少なくとも移動規制部14が工具Tにより削り取り可能であればよく、嵌合部材1全体が削り取り可能に構成されている必要はない。工具Tの詳細については後述するが、工具Tは、インナーケーブルIaが挿通部11から抜け出る移動ができるように、移動規制部14を手動または電動で削り取ることが可能なやすり等があげられる。移動規制部14が工具Tにより削り取り可能であることにより、図1に示す状態のように、嵌合部材1にインナーケーブルIaが嵌合した状態で、車両等の組み付け場所まで搬送される際には、嵌合部材1とインナーケーブルIaとが分離することなく搬送が可能である。また、操作ユニットU1や、被接続ユニットU2等に不具合があった際の点検時や、インナーケーブルIaの取り替え時等にインナーケーブルIaを嵌合部材1から取り外す必要がある場合は、移動規制部14を削り取ることにより、インナーケーブルIaを切断することなく、容易にインナーケーブルIaを嵌合部材1から取り外すことができる。更に、手動で移動規制部を削り取ることができるので容易に嵌合状態を解除することができる。
また、嵌合部材1は、図2〜図4に示されるように、移動規制部14が工具Tにより削りとられる際に、移動規制部14へ工具Tを案内する案内部16を備えている。案内部16は、工具Tにより移動規制部14を容易に削りとることができる。案内部16は、工具Tが案内部16と接触することで、工具の移動規制部14を削り取る部分が移動規制部へと当接するように工具Tを案内する部位である。案内部16は、移動規制部14に工具Tを案内するため、移動規制部14に隣接して設けられている。なお、案内部16は、本実施形態では、図2〜図4に示されるように、移動規制部14の、軸X方向に対して垂直な方向Y側に隣接して設けられている。しかしながら、案内部16は、移動規制部14に隣接し、移動規制部14に工具Tを案内することができる位置であれば案内部16の移動規制部14に対する位置は特に限定されず、たとえば、移動規制部14の軸X方向に隣接した位置(たとえば、図3における移動規制部14の左右側)に設けられていてもよい。すなわち、嵌合部材1の壁部12に対して略垂直に(軸Xに平行に)移動規制部14へと工具Tを案内するように案内部16が設けられていてもよい。
案内部16は、工具Tが案内される形状であれば、特に形状は限定されないが、本実施形態では、図2〜図5に示されるように、移動規制部14に向かうにつれて幅が狭くなるテーパー面16tが形成されていることが好ましい。図2〜図6に示されるように、案内部16が、スリット状の挿通部11から移動規制部14を経由して外側(軸X方向に対して垂直な方向Yにおいて軸Xから離れる方向)に向かって延び、案内部16において外側に向かって開口している場合、テーパー面16tが形成された案内部16の開口幅が工具Tよりも広いと、工具Tが移動規制部14へと案内されやすい。したがって、安定して工具Tの先端Te(図5参照)を移動規制部14に向かって導くことができる。なお、案内部16のテーパー面16tは、工具Tの先端Teを移動規制部14に向かって案内することができる形状であれば、平面状でも曲面状であってもよく、また、テーパー面16tのテーパー角は特に限定されるものではない。なお、案内部16の形状と、工具Tにおける移動規制部14の削り取りに用いられる部位との形状とが略一致することが、案内部16に工具Tを併せるだけで、工具Tにより移動規制部14を容易に削ることができるので、好ましい。
上述したように、嵌合部材1は、工具Tにより削り取り可能な移動規制部14と、移動規制部14へ工具Tを案内する案内部16とを備え、移動規制部14が工具Tにより削り取られた後に、インナーケーブルIaの軸X方向に対して垂直な方向Yへの移動の規制が解除されるように構成されている。この構成により、挿通部11に挿通されたインナーケーブルIaは、移動規制部14が工具Tにより削り取られる前には、移動規制部14により嵌合部材1から脱離することがなく、嵌合部材1を含む操作ユニットU1などの搬送時において、嵌合部材1とインナーケーブルIaとが互いに分離することがなくなる。特に、上述したインナーケーブルを中継接続する中継機構など、操作ユニットU1と被接続ユニットU2とが搬送時は別々に搬送され、搬送後に嵌合部材1に他の部材が組み付けられる場合には、嵌合部材1がインナーケーブルIaから脱離したり、紛失したりすることを防止することができる。
また、操作ユニットU1や、被接続ユニットU2等、嵌合部材1が取り付けられた後に、嵌合部材1が用いられる機構に不具合があった際の点検時や、インナーケーブルIaを取り替える必要がある場合等、インナーケーブルIaを嵌合部材1から抜き出す必要がある場合に、移動規制部14を工具Tにより削り取ることにより、インナーケーブルIaを切断することなく、容易にインナーケーブルIaを取り外すことができる。したがって、点検後に、インナーケーブルIaや、他の部材に不具合が無かった場合など、インナーケーブルIaの再利用が可能で、不要な切断をする必要がなくなる。インナーケーブルIaを切断する場合は、嵌合部材1に取り付けられるインナーケーブルIaの端末部Eaとは反対側の端末も操作部から取り外さなければならないが、インナーケーブルIaを交換する必要がない場合には、反対側の端末を取り外す手間を省くことができるため、点検等の作業性が向上する。特に、シート操作装置など、インナーケーブルを中継接続する中継機構の場合、インナーケーブルIaは車両内部に配置された他の部材をかいくぐって配索され、インナーケーブルIaの両端末は車両内部の離れた位置に取り付けられている。したがって、実際は異常がなくインナーケーブルの切断が不要であった場合に、切断されたインナーケーブルの両端末を取り外し、インナーケーブルを交換するのは、非常に煩雑である。一方、本実施形態の場合、インナーケーブルを切断せずに、インナーケーブルの中継接続部位のみで、点検作業等を完了することができる場合があり、作業性が向上する。また、移動規制部14を工具Tにより削り取った後、移動規制部14が削り取られた嵌合部材1は、図6に示されるように、インナーケーブルIaの幅W2よりも大きな通路が確保されている。したがって、インナーケーブルIaを再度取り付ける場合や、新たなインナーケーブルIaを取り替える場合に、移動規制部14が削り取られた嵌合部材1を再度利用することができるため、新たな嵌合部材1を用意する必要がなく、経済的であり、作業性も向上する。シート操作装置のインナーケーブルを中継接続する中継装置の場合は、例えば、車両用のシートは、シートクッションとシートバックが別々に車両内へ取り付けられる。車両内へ取り付け後、シートクッション及びシートバックへ取り付けられた、インナーケーブルIaとインナーケーブルIb、Icとを嵌合部材1に取り付ける。この際、シートクッションとシートバックとの取付位置を調整する必要がある場合、嵌合部材1の移動規制部14を工具Tを用いて手動で取り除くことでインナーケーブルIaを嵌合部材から取り外すことができ、シートクッションとシートバックとの連結を解除して車体への取付位置を調整することができる。調整が完了したら再度嵌合部材1とインナーケーブルIaとを嵌合させることで、インナーケーブルIaとインナーケーブルIb、Icとを中継接続することができる。
また、嵌合部材1がスリット状の挿通部11を有する場合、細長いスリット状の挿通部11により、挿通部11の下端(図5において、インナーケーブルIaが位置している部位)と、工具Tにより削り取られる移動規制部14との間に所定の距離が確保される。したがって、工具Tにより移動規制部14が削り取られる際に、誤ってインナーケーブルIaと接触して、インナーケーブルIaが損傷することを抑制することができる。また、案内部16がテーパー面16tを有している場合には、案内部16のテーパー面16tにより、工具Tが移動規制部14に案内され、工具Tの先端Teの位置が案内部16により安定する。インナーケーブルIaが移動を規制される移動規制部14の狭窄部の幅W1はインナーケーブルIaの幅W2よりも狭く、移動規制部14の間の狭い空間へと、工具Tの先端Teを手動で導く作業は困難である。しかし、テーパー面16tを有する案内部16が設けられることにより、工具Tが移動規制部14への案内され、工具Tにより移動規制部14が削り取られていくと、案内部16のテーパー面16tによって、工具Tが挿通部11へ向かって徐々に移動規制部14を削り取るように進む。そのため、工具Tの移動規制部14への案内が容易になる。したがって、工具Tによる移動規制部14の削り取り作業が容易になる。
このように嵌合部材1の移動規制部14を削り取って、インナーケーブルIaを取り外したり、取り替えたりする場合には、図5に示されるように、インナーケーブルIaの取り替えユニット10を用いることにより、より取り替えが容易となる。取り替えユニット10は、図5に示されるように、嵌合部材1および移動規制部14を削り取る工具Tを備えている。工具Tは、上述したように、移動規制部14を削り取るための工具であり、棒状または板状のやすりを用いることができる。本実施形態の工具Tは、図5に示されるように、テーパー面Ttが形成された先端部Tdと、先端部Tdから工具Tの手元側に連続した基端部Tpとを有し、基端部Tpのさらに手元側には、図示しない柄部などの基端部接続部が設けられている。先端部Tdおよび基端部Tpの表面には、ともに移動規制部14を削り取ることができるように刃が形成されている。
取り替えユニット10に用いられる嵌合部材1は、案内部16に、移動規制部14に向かうにつれて幅が狭くなるテーパー面16tが形成され、工具Tは、図5に示されるように、工具Tの先端Teに向かって幅が細くなるテーパー面Ttを有し、工具Tのテーパー面Ttが案内部16のテーパー面16tに案内されるように構成されている。工具Tのテーパー面Ttは、先端Teに向かって幅が細くなるものであれば、平面状であっても、曲面状であっても構わない。また、工具Tのテーパー面Ttのテーパー角は、工具Tが案内部16のテーパー面16tに案内される角度であれば、特に限定されるものではない。工具Tのテーパー面Ttが案内部16のテーパー面16tに案内されることにより、案内部16の間の狭い空間に工具Tの先端Teを差し込みやすく、工具Tを確実に移動規制部14へと案内することができる。したがって、工具Tのテーパー面Ttと案内部16のテーパー面16tとを合わせることにより、作業性が向上するとともに、工具Tの先端Teが案内部16からそれて、インナーケーブルIaを傷つけてしまうことを抑制することができる。すなわち、工具Tのテーパー面Ttが案内部16のテーパー面16tに案内されることにより、工具Tの先端Teが案内部16のテーパー面16tにおいて安定する。案内部16が無い場合は、工具Tによる移動規制部14の削り取り作業の際に工具Tの先端Teが安定せず、工具Tの先端Teが軸X方向にずれてしまい、インナーケーブルIaに工具Tの先端Teが接触してしまう可能性がある。一方、工具Tのテーパー面Ttが案内部16のテーパー面16tに案内されることにより、工具Tの先端Teが安定し、工具Tの先端Teが軸X方向でずれてしまうことが抑制され、より一層インナーケーブルIaと工具Tとの接触を抑制することができる。また、工具Tのテーパー面Ttと案内部16のテーパー面16tとが略同一のテーパー角を有している場合には、工具Tのテーパー面Ttと案内部16のテーパー面16tとが面接触して、工具Tを動かしたときに、容易に移動規制部14を削り取ることが可能になる。
また、図5に示されるように、本実施形態では、嵌合部材1の挿通部11はスリット状に形成され、工具Tは、工具Tの先端部Tdの先端Teの幅W3が、移動規制部14の狭窄部の幅W1よりも小さくなるように構成されている。工具Tの先端Teの幅W3が移動規制部14の狭窄部の幅W1よりも小さい場合、図5に示されるように、工具Tの先端Teが、移動規制部14の間の隙間に容易に嵌まり込む。したがって、工具Tの操作が安定し、移動規制部14の削り取りが容易になる。また、工具Tの先端Teが移動規制部14の突起の間に嵌まり込み、工具Tのテーパー面Ttは、案内部16のテーパー面16tに案内される。したがって、案内部16のテーパー面16tに工具Tが案内されたうえで、削り取り作業の間、工具Tの先端Teが移動規制部14の突起の間から抜けにくい。したがって、工具Tによる移動規制部14の削り取り作業が容易になる。
また、図5に示されるように、工具Tの基端部Tpの幅W4が、突起が形成されていないスリットの幅W5よりも大きくなるように構成してもよい。工具Tの基端部Tpの幅W4を、突起が形成されていないスリットの幅W5よりも大きくすることにより、工具Tにより、移動規制部14を削り取った後に、図6に二点鎖線で示すように、工具Tがスリット状の挿通部11の奥深くに入っていきにくい。逆に、工具Tの基端部Tpの幅W4が、スリット状の挿通部11の幅W5よりも小さい場合には、移動規制部14が完全に削り取られた後に、工具Tの基端部TpのインナーケーブルIaに向かう方向への移動に障害となるものがなくなる。この場合、工具TをインナーケーブルIaに向かって力を加えたときに、工具Tがスリット状の挿通部11の奥深くに入っていき、インナーケーブルIaに接触してしまう可能性がある。一方、工具Tの基端部Tpの幅W4が、スリット状の挿通部11の幅W5よりも大きい場合には、図6に示されるように、移動規制部14が削り取られると、工具Tの先端部Tdは、挿通部11内部に進んでいくが、移動規制部14の狭窄部の幅W1がスリット状の挿通部11の幅W5となるまで削り取られると、工具Tの基端部Tpの幅W4は、スリット状挿通部の幅W5よりも大きいため、それ以上は挿通部11へ向かって移動することが抑制される。つまり、スリット状の挿通部11が削られることにより生じるエッジ11eが抵抗となり、インナーケーブルIaに向かって工具Tが勢いよく入り込むことが抑制される。したがって、インナーケーブルIaを工具Tにより傷つけることをより確実に抑制することができる。さらに、工具Tの先端部Tdは、基端部Tpよりも幅が狭く、図5に示されるように先細状となっている。したがって、図6に示されるように、工具Tの基端部Tpにより、スリット状の挿通部11が幅W5よりも幅広に削り取られたときに、工具Tの先端部Tdは、図6に示されるように、エッジ11e以外では、スリット状の挿通部11の内壁に接触していない。これにより、工具Tの先端部Tdにより、スリット状の挿通部11の内壁が削り取られることが防止され、嵌合部材1の移動規制部14を削り取った後、挿通部11の内壁に粗い面が形成されにくい。したがって、インナーケーブルIaを再度挿通部11に挿通した際に、インナーケーブルIaが挿通部11の内壁により傷つけられることが抑制され、インナーケーブルIaの損傷を抑制することができる。
1 嵌合部材
10 取り替えユニット
11 挿通部
11e エッジ
12 壁部
13 係止部
14 移動規制部
15 収容部
16 案内部
16t 案内部のテーパー面
17 突起
18 狭窄部
2 収容ケース
2a 係合部
3 アタッチメント部材
4 ロック部材
5 キャップ
5a 被係合部
6 バネ片
Ea、Eb、Ec インナーケーブルの端末部
Ia、Ib、Ic インナーケーブル
M 操作力伝達機構
Oa、Ob、Oc アウターケーシング
T 工具
Td 先端部
Te 工具の先端
Tp 基端部
Tt 工具のテーパー面
U1 操作ユニット
U2 被接続ユニット
W1 狭窄部の間隙幅
W2 インナーケーブルの幅
W3 工具の先端の幅
W4 工具の基端部の幅
W5 スリットの幅
X インナーケーブルの軸
Y 軸X方向に対して垂直な方向

Claims (6)

  1. 長尺部材と嵌合する嵌合部材であって、
    前記長尺部材が挿通可能な間隔を有する挿通部と、
    前記長尺部材が前記挿通部から抜け出る移動を規制し、工具により削り取り可能な移動規制部と、
    前記移動規制部が工具により削りとられる際に、前記移動規制部へ前記工具を案内する案内部とを備え、
    前記移動規制部が前記工具により削り取られた後に、前記長尺部材が前記挿通部から抜け出る移動の規制が解除される嵌合部材。
  2. 前記案内部が、相面するテーパー面を有し、前記テーパー面同士の間隔が前記移動規制部に向かうにつれて狭くなるように形成された請求項1に記載の嵌合部材。
  3. 前記挿通部が、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向に延びるスリットであり、
    前記移動規制部が、前記スリットから、前記スリットの幅が狭くなるように突出した突起であり、前記突起により前記スリットの幅が狭くなった狭窄部における間隙幅が、前記長尺部材の幅よりも小さい請求項1または2に記載の嵌合部材。
  4. 嵌合部材に嵌合される長尺部材の取り替えユニットであって、
    前記長尺部材が挿通可能な間隔を有する挿通部、前記挿通部から前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向への前記長尺部材の移動を規制し、工具により削り取り可能な移動規制部、および、前記移動規制部が工具により削りとられる際に、前記移動規制部へ前記工具を案内し、前記テーパー面同士の間隔が前記移動規制部に向かうにつれて狭くなるテーパー面が形成された案内部を備え、前記移動規制部が前記工具により削り取られた後に、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向への移動の規制が解除される嵌合部材と、前記移動規制部を削りとる工具とを備え、
    前記工具は、
    前記テーパー面同士に挟まれた厚さが前記工具の先端に向かって細くなるテーパー面を有し、前記工具のテーパー面が前記案内部のテーパー面に案内されるように構成された長尺部材の取り替えユニット。
  5. 前記挿通部が、前記長尺部材の軸方向に対して垂直な方向に延びるスリットであり、
    前記移動規制部が、前記スリットから、前記スリットの幅が狭くなるように突出した突起であり、前記突起により前記スリットの幅が狭くなった狭窄部における間隙幅が、前記長尺部材の幅よりも小さく、
    前記工具の先端の幅が前記狭窄部の間隙幅よりも小さい請求項4に記載の長尺部材の取り替えユニット。
  6. 前記工具が、前記テーパー面が形成された先端部と、基端部とを有し、
    前記工具の基端部の幅が、前記突起が形成されていないスリットの幅よりも大きい請求項4または5に記載の長尺部材の取り替えユニット。
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