JP2018192606A - 工具保持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の工具を保持する装置としては、特許文献1に開示されたツールホルダー具においては、上方向に解放される開放部を有し上下方向に延びる複数の係合部を当該片面側に設けたベース板と、前記開放部から前記係合部に着脱可能に差し込まれる差し込み部を当該背面側に突設させたホルダー部であって、前記係合部に前記差し込み部を差し込んで前記ベース板に支持されるとともにツールを保持するホルダー部と、を具備している(請求項1)。
前記後者従来技術は、カラビナ工具差しのベルト取付部をベルトに装着するのは容易であるが、不本意な離脱を防止することが困難であり、ベルトの特定の部位に種々のホルダを取り代えて装着するのは煩雑になっている。
本発明は、ベルトに取り付けた装着具にホルダの背面の係止体を着脱自在に装着することにより、種々のホルダを取り代え自在にかつ確実に取り付けておける工具保持装置を提供することを目的とする。
第1に、背面部にベルトBを挿通するベルト取付部S1を有しかつ正面部にホルダHを装着する嵌入部S2を有する装着具Sと、ホルダHの背面に設けられていて前記装着具Sの嵌入部S2に係脱自在に係合される係止体3とを有する工具保持装置であって、
前記装着具Sは、背面部にベルト取付部S1を形成しかつ正面部にホルダHの係止体3を上側から嵌め込み可能な嵌入部S2を形成したベース体4と、このベース体4の背壁前面に装着されていて嵌入部S2の背面を形成しかつ嵌入されたホルダHの係止体3の下限位置を設定する中台5と、前記ベース体4内に配置されていて嵌入されたホルダHの係止体3と係脱自在に係合して係止体3の抜け止めをする係合部材6とを有することを特徴とする。
第3に、前記係合部材6は、ベース体4の背壁と中台5との間に配置されていて、中台5を貫通して嵌入部S2へ突出して係止体3の被係止部3Aと係合する係合部6Aと、嵌入部S2より外方まで突出していて係合部6Aを後退可能な操作部6Bとを有することを特徴とする。
第5に、前記ホルダHの係止体3は、板材の中央側にベルトBを挿通可能なベルト孔部3Bが形成されていることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、装着具Sは、ベルト取付部S1と嵌入部S2とを形成したベース体4と、このベース体4の背壁前面に装着されていて嵌入部S2の背面を形成しかつ嵌入されたホルダHの係止体3の下限位置を設定する中台5と、ベース体4内で嵌入された係止体3と係脱自在に係合して抜け止めをする係合部材6とを有するので、ベルトBに取り付けた装着具SにホルダHを取り代え自在にかつ確実に取り付けておける。
請求項3に係る発明は、係合部材6は、中台5を貫通して嵌入部S2へ突出して係止体3の被係止部3Aと係合する係合部6Aと、嵌入部S2より外方まで突出していて係合部6Aを後退可能な操作部6Bとを有するので、嵌入部S2内で係止体3を確実に抜け止めでき、かつ容易に抜け止めを解除できる。
請求項5に係る発明は、ホルダHの係止体3は、板材の中央側にベルトBを挿通可能なベルト孔部3Bが形成されているので、装着具S無しで単独でベルトBに取り付けることができる。
図1〜8において、工具保持装置1は作業者の腰に巻き付けるベルトBに取り付けられており、背面部にベルトBを挿通するベルト取付部S1を有しかつ正面部にホルダHを装着する嵌入部S2を有する装着具Sと、ホルダHの背面に設けられていて前記装着具Sの嵌入部S2に係脱自在に係合される係止体3とを有する。
保持本体H1としてのカラビナは、ペンチ、ハンマ、ニッパ等の工具に吊り輪が付いて
いる場合にその吊り輪を嵌めることができ、ペンチ、ハンマ、ニッパ等の工具を直接保持する場合は、差し込み筒を保持本体H1として係止体3の前面側に固定しておく。またその他の工具を保持したい場合は、その工具を収納しておける保持本体H1を係止体3に固定しておく。従って、ホルダHは保持本体H1の異なる複数種類のものが用意され、装着具Sに取り換え自在に装着される。
前記装着具Sは、大別してベース体4と中台5と係合部材6の3部材から構成されている。
ベース体4の背壁4aには、上下に長い2条のベルト挿通孔によりベルト取付部S1が形成され、左右端の左右側壁4bとの境界部分には上下一対の止め穴4eが形成されている。また、背壁4aの下端には吊り輪部4fが設けられている。
図3、4に示すように、中台5は前壁5a、左右側壁5b及び上下壁等を有しており、左右側壁5bの後端には左右一対の上止め片5eと下鉤片5fが設けられ、これらの止め片5e及び下鉤片5fをベース体4の背壁4aの上下止め穴4eに挿入して溶着、カシメ等により中台5はベース体4に固定される。
前記ベース体4の背壁4aと中台5の前壁5aとの間は空間となっており、この空間に係合部材6が配置されている。この係合部材6は、バネ板をU字状に折り曲げたものであり、背壁4aと当接する背部と前壁5aの背面に当接する前部とを有し、正面視も略U字形状になっている。
前記係合部材6は、前部の左右両端に前方に突出した係合部6Aが形成され、前部の左右中央には弾圧部6Cが形成され、前部の下部には操作部6Bが形成されている。
前記係合部6Aはバネ板の側端突起を前方へ折り曲げたものであり、上部から下部に行くに従って突出高さが高くなっており、上部が中台5の前壁5aの左右スリット5mに挿入され、下部がスリット5mを貫通して嵌入部S2へ突出しており、嵌入部S2に上方から挿入される係止体3の被係止部3Aと係合可能であり、被係止部3Aと係合することにより係止体3の抜け止めをする。
この弾圧部6Cは、係止体3が嵌入部S2内に挿入されるときは押しのけられ、係止体3が嵌入部S2内に挿入された状態では係止体3の背面を弾圧し、係止体3がガタツクのを防止し、嵌入部S2からの抜けにも抵抗を与えることができる。
中台5の前壁5aの左右スリット5mに挿入しておいて、それらをベース体4内に挿入し、中台5の止め片5e及び下鉤片5fをベース体4の背壁4aの上下一対の止め穴4eに係合して固着する。
この状態で装着具Sは、係合部材6の係合部6Aがスリット5mから嵌入部S2内に突出し、弾圧部6Cが窓5kから嵌入部S2内に突出し、操作部6Bが受け部5gの下方を通って嵌外方まで突出している。
係止体3が受け部5gにより下限位置が設定されるとき、押動されていた係合部6Aが復元して係止体3の被係止部3Aと係合して係止体3の抜け止めをし、弾圧部6Cが係止体3の背中を弾圧する。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
また、ベース体4の嵌入部S2の公差を小さくして、係合部材6に弾圧部6Cがなくとも、ホルダHの係止体3をガタツキなく保持しておけるようにしてもよい。
さらに、ベース体4のベルト取付部S1は、ベルトBに上側から引っ掛けるフック形状のものであってもよい。
3 係止体
3A 被係止部
3B ベルト孔部
4 ベース体
4a 背壁
4b 側壁
4c 短前壁
4e 止め穴
4f 輪部
5 中台
5a 前壁
5b 側壁
5e 止め片
5f 下鉤片
5g 受け部
5k 窓
5m スリット
6 係合部材
6A 係合部
6B 操作部
6C 弾圧部
B ベルト
H ホルダ
H1 保持本体
S 装着具
S1 ベルト取付部
S2 嵌入部
Claims (5)
- 背面部にベルト(B)を挿通するベルト取付部(S1)を有しかつ正面部にホルダ(H)を装着する嵌入部(S2)を有する装着具(S)と、ホルダ(H)の背面に設けられていて前記装着具(S)の嵌入部(S2)に係脱自在に係合される係止体(3)とを有する工具保持装置であって、
前記装着具(S)は、背面部にベルト取付部(S1)を形成しかつ正面部にホルダ(H)の係止体(3)を上側から嵌め込み可能な嵌入部(S2)を形成したベース体(4)と、このベース体(4)の背壁前面に装着されていて嵌入部(S2)の背面を形成しかつ嵌入されたホルダ(H)の係止体(3)の下限位置を設定する中台(5)と、前記ベース体(4)内に配置されていて嵌入されたホルダ(H)の係止体(3)と係脱自在に係合して係止体(3)の抜け止めをする係合部材(6)とを有することを特徴とする工具保持装置。 - 前記ホルダ(H)の係止体(3)は、板材の左右縁部に係合部材(6)と係合する被係止部(3A)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の工具保持装置。
- 前記係合部材(6)は、ベース体(4)の背壁と中台(5)との間に配置されていて、中台(5)を貫通して嵌入部(S2)へ突出して係止体(3)の被係止部(3A)と係合する係合部(6A)と、嵌入部(S2)より外方まで突出していて係合部(6A)を後退可能な操作部(6B)とを有することを特徴とする請求項2に記載の工具保持装置。
- 前記係合部材(6)は、係合部(6A)が係止体(3)の被係止部(3A)と係合しているときに中台(5)を貫通して嵌入部(S2)へ突出して係止体(3)の背面を弾圧する弾圧部(6C)を有することを特徴とする請求項3に記載の工具保持装置。
- 前記ホルダ(H)の係止体(3)は、板材の中央側にベルト(B)を挿通可能なベルト孔部(3B)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の工具保持装置。
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