JP3178979U - 鞄 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊り下げ具を保持する保持環を容易に交換可能な鞄を提供する。
【解決手段】鞄1は、合成樹脂製の取付具8によって鞄1に取り付けられる構成の吊り下げ具7を有する。取付具8が、鞄1側に固定される鞄側固定部9と、吊り下げ具7を保持させる保持環25を有するとともに、鞄側固定部9に対して着脱可能に係止される係止部20と、を備える。吊り下げ具7が、係止部20を鞄側固定部9に係止させることにより、保持環25に保持された状態で、鞄1に取り付けられる。
【選択図】図3

Description

本考案は、吊り下げ具を有した鞄に関する。
従来、吊り下げ具を有した鞄としては、吊り下げ具を、取付具を用いて、鞄に取り付けた構成のものがあった。吊り下げ具を鞄に取り付ける取付具としては、合成樹脂製として、鞄に取り付けられる取付基部と、吊り下げ具を吊り下げる保持環と、を有し、取付基部を、リベット等の固定手段を用いて、鞄に取り付ける構成のものがあった(例えば、特許文献1若しくは2参照)。
特開2002−34628公報 特開2008−93028公報
しかし、従来の鞄では、吊り下げ具を鞄に取り付ける取付具は、合成樹脂製とされていることから、使用時に、経年劣化等により、吊り下げ具を保持している保持環が破損してしまう場合があった。そして、保持環が破損してしまうと、取付具全体を交換する必要が生じ、修理業者に修理を依頼する等して、交換作業が煩雑となることから、このような交換作業を簡便とする点に、改善の余地があった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、吊り下げ具を保持する保持環を容易に交換可能な鞄を提供することを目的とする。
本考案に係る鞄は、合成樹脂製の取付具によって鞄に取り付けられる構成の吊り下げ具を有した鞄であって、
取付具が、鞄側に固定される鞄側固定部と、吊り下げ具を保持させる保持環を有するとともに鞄側固定部に対して着脱可能に係止される係止部と、を備える構成とされ、
吊り下げ具が、係止部を鞄側固定部に係止させることにより、保持環に保持された状態で、鞄に取り付けられる構成とされていることを特徴とする。
本考案の鞄では、吊り下げ具を鞄に取り付ける合成樹脂製の取付具が、鞄に固定される鞄側固定部と、吊り下げ具を保持させる保持環を有した係止部と、に、2分割されており、係止部は、鞄側固定部に対して着脱自在とされている。そのため、経年劣化等により、吊り下げ具を保持している保持環が破損してしまった場合には、係止部のみを、鞄側固定部から取り外して、交換すればよいことから、破損時の交換作業が容易であり、使用者にも、容易に交換することができる。
したがって、本考案の鞄では、吊り下げ具を保持する保持環を容易に交換することができる。
また、本考案の鞄において、係止部を、略平板状の係止片と、係止片の下側に配置される保持環と、を備える構成とし、
鞄側固定部を、係止片を上方から挿入可能として、かつ、係止片を上下方向に略沿ってスライド移動可能に、上下方向に略沿って配置される凹溝を、備えるとともに、係止片の挿入時に、係止片のスライド方向と直交方向側の縁部の外周面側を係止可能に、構成し、
凹溝の下端近傍に、係止片の係止時において、係止片の下降移動を規制するストッパを、形成することが好ましい。
鞄を上記構成とすれば、係止部の交換時に、係止部を、鞄側固定部に対して引き上げるように移動させれば、鞄側固定部から取り外すことができ、また、新しい係止部も、係止片を鞄側固定部に形成される凹溝に、上方から挿入させて、下方にスライド移動させれば、鞄側固定部に係止させることができて、交換作業が容易である。また、上記構成の鞄では、凹溝の下端近傍に、係止片の下降移動を規制するストッパが、形成されていることから、係止部を再度鞄側固定部に係止させる際に、係止片を凹溝に挿入させて下方に押し下げれば、ストッパにより係止片の下降移動を停止させることができて、凹溝に対して係止片を位置決めできることから、係止部の交換作業がさらに容易となる。また、上記構成の鞄では、係止片におけるスライド方向と直交方向側の縁部も、外周面側を鞄側固定部により係止される構成であることから、係止片は、上方を除いた下方と、スライド方向と直交方向側の二方と、の三方を、鞄側固定部に係止されることとなって、吊り下げ具に多少重いものを吊り下げて使用した際に、係止片が、下方や側方に引っ張られることとなっても、凹溝との係止状態を解除されず、吊り下げ具を、保持環により安定して保持させておくことができる。
さらに、上記構成の鞄において、保持環を、軸方向を係止片のスライド方向と略直交する方向に沿わせるように配置させて両端側を開口させた略円筒状として、長さ寸法を係止片の幅寸法より小さくして凹溝を挿通可能な寸法に、設定して、鞄側固定部から下方に突出するように、形成すれば、係止部を鞄側固定部から取り外す際に、保持環を指等により上方に押し上げれば、係止片を上方にスライド移動させることができて、係止部の鞄側固定部からの取り外し作業が一層容易となって好ましい。
さらにまた、上記構成の鞄において、保持環を、吊り下げ具を挿通可能に、長さ方向の全域にわたって切り欠くように構成されるスリット状の開口を有するとともに、開口を、係止部の鞄側固定部への係止時に、鞄側となる位置に配置させるように、構成し、
鞄側固定部を、係止部の係止時に、開口の近傍において開口と対向するように配置されて、開口からの吊り下げ具の抜けを防止する押え部を、備える構成とすることが好ましい。
上記構成の鞄では、吊り下げ具も、保持環に形成される開口を挿通させるようにして、係止部に対して着脱自在であることから、吊り下げ具のみが破損した際に、吊り下げ具のみを交換することもできる。また、係止部を鞄側固定部に係止させた状態では、この吊り下げ具挿通用の開口近傍には、鞄側固定部の押え部が配置されることとなり、この押え部によって、開口からの吊り下げ具の抜けが抑制されることから、使用時には、吊り下げ具を、保持環により安定して保持させておくことができる。
さらにまた、上記構成の鞄において、鞄側固定部に、鞄と吊り下げ具との間に介在されるように、下方に延びて、吊り下げ具から鞄を保護可能とする保護板部を、配設させる構成とすれば、使用時に、吊り下げ具から鞄を保護することもできて、好ましい。
本考案の一実施形態であるランドセルの概略斜視図である。 図1のランドセルにおいて、吊り下げ具を取り付けた取付具付近を示す部分拡大斜視図である。 図2の取付具において、係止部を鞄側固定部から取り外した状態を示す分解斜視図である。 鞄側固定部の右側面図である。 図4のV−V部位の断面図である。 図4のVI−VI部位の断面図である。 図4のVII−VII部位の断面図である。 吊り下げ具を保持させた状態の係止部の右側面図である。 図8の係止部の左側面図である。 図8のX−X部位の断面図である。 図2の取付具の前後方向側に沿った横断面図である。 図2の取付具の上下方向側に沿った縦断面図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、鞄として、ランドセルを例に採り説明する。
なお、実施形態では、特に断らない限り、上下前後左右の方向を、人に背負われる状態での上下・前後・左右の方向と一致させて、説明をする。
ランドセル1は、図1に示すように、教科書等を収納可能に上方を開口させた略直方体状の収納部3と、収納部3の開口を覆う蓋部4と、使用時に背負うための2本の背負いベルト部5,5と、を備える構成とされて、実施形態では、収納部3の上端側において、水平方向に略沿って配置されるマチベルト3aの部位に、取付具8によって、吊り下げ具としてのナスカン7を取り付けた構成とされている。なお、実施形態では、図1,2に示すように、収納部3において、蓋部4から露出している右側壁3bの領域に配置されるマチベルト3aの部位に取り付けられる取付具8とナスカン7とを有したランドセル1を例に採り、説明する。なお、実施形態では、吊り下げ具として、上端側に長手方向を前後方向に略沿わせた長円状の連結環7aを有する金属製のナスカン7が、使用されている(図2,3,8参照)
吊り下げ具としてのナスカン7をランドセル1に取り付ける取付具8は、合成樹脂製とされるもので、図2,3に示すように、鞄としてのランドセル1側に固定される鞄側固定部9と、ナスカン7を保持する係止部20と、を備える構成とされ、係止部20は、鞄側固定部9に対して着脱可能に係止される構成である。
鞄側固定部9は、図3,4に示すように、右側壁3b側に固定される固定部本体10と、固定部本体10から下方に延びるように形成される保護板部18と、を備えている。
固定部本体10は、図4に示すように、マチベルト3aの外表面(右側面)側を覆うような略板状とされるとともに、マチベルト3aの上下両端側を覆うように、上端側と下端側とを、右側壁3b側に向かって突出させて、右側壁3bに当接させるように、構成されている(図6,7参照)。換言すれば、固定部本体10は、右側壁側の面に、マチベルト3aを挿通可能に前後方向に沿って貫通して形成される凹部10aを有する構成として、この凹部10aにマチベルト3aを挿通させて、マチベルト3aの周囲を囲むように、配設されている。また、固定部本体10の右側面10d側には、図4〜6に示すように、係止部20の後述する係止片21を上方から挿入可能として、かつ、係止片21を上下方向に略沿ってスライド可能とされる凹溝11が、配置されている。この凹溝11は、係止片21を挿入可能に、上端11a側を開口させて構成されるとともに、係止片21の係止時に保持環25を下方に突出可能に、下端11b側も開口させて構成されるもので、詳細には、開口幅寸法D1(図4参照)を、保持環25を挿通可能に、保持環25の前後の幅寸法T1(図8参照)と略一致させて構成されて、内側となる右側壁3b側にかけて拡開されるような断面略台形状として、構成されている(図5参照)。換言すれば、凹溝11は、前後両端側に配置される前壁面12と後壁面13とを、底部14側にかけて前後方向の外方に向けるように、前後方向に対して傾斜させて構成されるもので、この前壁面12と後壁面13との傾斜は、係止片21の前縁22及び後縁23の外周面22a,23aの傾斜に対応した形状とされ、この前壁面12と後壁面13とにより、図11に示すように、係止片21の前縁22及び後縁23(係止片21のスライド方向と直交方向側の縁部)の外周面22a,23a側(右方側)を係止する構成とされている。
また、実施形態の固定部本体10では、図5,7に示すように、凹溝11の下端11b側において、前壁面12と後壁面13との直下となる部位は、閉塞されている。この前壁面12と後壁面13との直下の部位は、係止片21の係止時に、係止片21の下端面21cと当接可能に構成されており、係止片21の下降移動を規制するストッパ15を、構成している。さらに、実施形態の固定部本体10は、図6に示すように、凹溝11の下側において、下方を左方(右側壁3b側)に向けるように、外周面を上下方向に対して傾斜させて構成されている。そして、実施形態の固定部本体10では、凹溝11の直下に位置する傾斜面10bが、係止片21の係止時に、図12に示すように、保持環25に形成される開口26近傍であって、開口26と対向するように配置されて、開口26からのナスカン7の抜けを防止する押え部16を、構成している。そして、実施形態の固定部本体10は、凹溝11の底部14の領域を、固定手段としてのビス(図符号省略)を用いて固定させることにより、右側壁3b(ランドセル1側)に固定されている(図4〜6参照)。そして、鞄側固定部9(固定部本体10)を右側壁3bに固定させるビスは、係止部20を係止させた状態では、係止片21に覆われて、露出されないこととなる(図2,11,12参照)。
保護板部18は、係止片21の係止時に、図2,12に示すように、ナスカン7の左方を略全域にわたって覆い可能な上下に延びる長尺板状とされて、実施形態の場合、ナスカン7の当接し難い中央側の領域に、上下に2つの開口18aを並設させて構成されている。これらの開口18aは、軽量化及び材料軽減のために、形成されている。この保護板部18は、図6,7に示すように、右側壁3bに当接するように配置されて、係止片21の係止時に、右側壁3bとナスカン7との間に介在されて、ナスカン7から右側壁3bを保護することとなる。
ナスカン7を保持する係止部20は、図3,8,9に示すように、略平板状の係止片21と、係止片21の下側に配置されてナスカン7を保持する保持環25と、を備えている。
係止片21は、実施形態の場合、長手方向を上下方向に略沿わせた略長方形板状として、前縁22と後縁23とを、右方にかけて前後方向の内方に向けるように傾斜させるように、断面形状を扁平な略台形状として、構成されている(図8,11参照)。この係止片21は、固定部本体10の凹溝11に挿入させた際に、前縁22及び後縁23の外周面22a,23aを、それぞれ、凹溝11の前壁面12及び後壁面13に、係止される構成であり、詳細には、凹溝11に挿入させた際に、凹溝11との間に隙間を設けない状態として、かつ、上端面21aを固定部本体10の上端面10cと略面一とさせ、右側面21bを固定部本体10の右側面10dと略面一とさせるようにして、全体を凹溝11内に収納されるように構成されている(図11,12参照)。
保持環25は、前後方向の幅寸法T1を、係止片21自体の前後方向の幅寸法T2(図8参照)より小さくして、係止片21の右側面21bの前後方向の幅寸法T3(凹溝11の開口幅寸法D1と一致、図8参照)と略同一の幅寸法に設定される板状の部材を屈曲させるようにして、構成されるもので、詳細には、この板状の部材を、図10に示すように、一旦右方に突出させつつ、先端を左上方に向けるように、断面略円弧状に屈曲させたような形状とされている。すなわち、保持環25は、軸方向を、係止片21のスライド方向(上下方向)と略直交する前後方向に沿わせるように配置させて、両端側を開口させた略円筒状として、長さ寸法(前後方向の幅寸法T1)を、係止片21の前後方向の幅寸法T2より小さくして、凹溝11に挿通可能な寸法に、設定されている。また、この保持環25は、係止片21よりも右方に突出するように形成されるとともに、係止片21の凹溝11への係止時に、固定部本体10から下方に突出するように、配置されることとなる。そして、実施形態の保持環25では、この板状の部材の先端と元部側の部位との間に生じる隙間が、ナスカン7を挿通可能に、長さ方向の全域にわたって切り欠くように構成されるスリット状の開口26を、構成している(図10,11参照)。詳細には、保持環25は、ナスカン7に形成される長尺状の連結環7aに挿通可能な構成とされ、また、保持環25に形成される開口26は、開口幅寸法D2(図10参照)を、この連結環7aを挿通可能な寸法に、設定されている。すなわち、実施形態の係止部20では、ナスカン7を着脱可能に保持させる構成である。また、この保持環25の開口26は、ナスカン7を保持させた係止部20を鞄側固定部9に係止させた状態では、ランドセル1側となる左側に配置されるもので、詳細には、図12に示すように、固定部本体10において凹溝11の下側に配置される傾斜面10bからなる押え部16の近傍に、配置される構成である。この押え部16は、上述したごとく、開口26からのナスカン7の抜けを防止するもので、係止部20は、開口26からのナスカン7の抜けを防止された状態で、ランドセル1に取り付けられることとなる。
なお、実施形態では、係止片21の凹溝11への係止時に、係止片21の外表面と、凹溝11の内表面と、は、隙間なく密接される構成である。そして、実施形態では、鞄側固定部9と係止部20とは、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)から、形成されている。鞄側固定部9と係止部20とをポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)によって形成することにより、鞄側固定部9と係止部20とは、適度な剛性を有し、かつ、係止片21の凹溝11からの容易な抜けを防止可能に、係止片21の凹溝11に対するスライド移動時に両者の接触面に適度な摩擦力を発生させることができる。そして、実施形態では、鞄側固定部9と係止部20とが、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)から形成されていることから、係止片21が凹溝11から容易に抜け難く、例えば、使用時に、不用意に、係止片21が凹溝11から抜けてしまうことを防止できる。また、実施形態では、係止片21と凹溝11との接触面に生じる摩擦力は、大きなものではなく、凹溝11に係止片21を係止させた状態で、保持環25を指で押し上げれば、係止片21を凹溝11に対して上方にスライド移動させることができて、係止片21を固定部本体10から容易に取り外すことができる。
そして、実施形態のランドセル(鞄)1では、吊り下げ具としてのナスカン7をランドセル1に取り付ける合成樹脂製の取付具8が、ランドセル1に固定される鞄側固定部9と、ナスカン7を保持させる保持環25を有した係止部20と、に、2分割されており、係止部20は、鞄側固定部9に対して着脱自在とされている。そのため、経年劣化等により、保持環25が破損してしまった場合には、係止部20のみを、鞄側固定部9から取り外して、交換すればよいことから、破損時の交換作業が容易であり、使用者や使用者の親等にも、容易に交換することができる。
したがって、実施形態のランドセル(鞄)1では、吊り下げ具としてのナスカン7を保持する保持環25を容易に交換することができる。
具体的には、実施形態のランドセル1では、取付具8の係止部20が、略平板状の係止片21と、係止片21の下側に配置される保持環25と、を備える構成とされて、鞄側固定部9が、係止片21を上方から挿入可能として、かつ、係止片21を上下方向に略沿ってスライド移動可能に、上下方向に略沿って配置される凹溝11を、備えるとともに、係止片21の挿入時に、係止片21のスライド方向と直交方向側となる前縁22及び後縁23の外周面22a,23a側を係止可能な構成とされている。そのため、係止部20の交換時に、係止部20を、鞄側固定部9に対して引き上げるように移動させれば、鞄側固定部9から取り外すことができ、また、新しい係止部20も、係止片21を、鞄側固定部9に形成される凹溝11に、上方から挿入させて、下方にスライド移動させれば、鞄側固定部9に係止させることができて、交換作業が容易である。また、実施形態のランドセル1では、凹溝11の下端近傍に、係止片21の下降移動を規制するストッパ15が、形成されていることから、係止片21を凹溝11に挿入させて下方に押し下げれば、ストッパ15により係止片21の下降移動を停止させることができて、凹溝11に対して係止片21を位置決めできることから、係止部20の交換作業がさらに容易となる。また、実施形態のランドセル1では、係止片21におけるスライド方向と直交方向側の縁部(前縁22及び後縁23)も、外周面22a,23a側を凹溝11の前壁面12及び後壁面13により係止される構成であることから、係止片21は、上方を除いた下方と、スライド方向と直交方向側の二方である前方及び後方と、の三方を、鞄側固定部9に係止されることとなって、ナスカン7に多少重いものを吊り下げて使用した際に、係止片21が、下方や側方に引っ張られることとなっても、凹溝11との係止状態を解除されず、ナスカン7を、保持環25により安定して保持させておくことができる。
さらに、実施形態のランドセル1では、保持環25を、軸方向を係止片21のスライド方向と略直交する前後方向に沿わせるように配置させて両端側を開口させた略円筒状として、長さ寸法を係止片21の幅寸法より小さくして凹溝11を挿通可能な寸法に、設定して、鞄側固定部9の固定部本体10から下方に突出するように、形成している。そのため、係止部20を鞄側固定部9から取り外す際に、保持環25を指等により上方に押し上げれば、係止片21を上方にスライド移動させることができて、係止部20の鞄側固定部9からの取り外し作業が一層容易である。勿論このような点を考慮しなければ、保持環を、略円筒状とせず、単なるリング状として、構成してもよい。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、保持環25が、ナスカン7の連結環7aを挿通可能に、長さ方向の全域にわたって切り欠くように構成されるスリット状の開口26を有するとともに、開口26を、係止部20の鞄側固定部9への係止時に、ランドセル1側となる位置に配置させるように、構成され、鞄側固定部9が、係止部20の係止時に、開口26の近傍において開口26と対向するように配置されて、開口26からのナスカン7の抜けを防止する押え部16を、備えている。すなわち、実施形態のランドセル1では、ナスカン7も、保持環25に形成される開口26を挿通させるようにして、係止部20に対して着脱自在であることから、ナスカン7のみが破損した際に、ナスカン7のみ交換することもできる。また、係止部20を鞄側固定部9に係止させた状態では、この吊り下げ具挿通用の開口26近傍には、鞄側固定部9の押え部16が配置されることとなり、この押え部16によって、開口26からのナスカン7の抜けが抑制されることから、使用時には、ナスカン7を、保持環25により安定して保持させておくことができる。勿論、このような点を考慮しなければ、保持環に対してナスカン7を着脱自在な構成としなくともよく、また、保持環にナスカン挿通用の開口を設ける場合にも、鞄側固定部に、開口近傍に配置される押え部を配設させなくともよい。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、鞄側固定部9に、ランドセル1とナスカン7との間に介在されるように、下方に延びて、ナスカン7からランドセル1を保護可能とする保護板部18を、配設させていることから、使用時に、金属製のナスカン7からランドセル1を保護することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、鞄側固定部として、保護板部を備えない構成のものを使用してもよい。
なお、実施形態では、鞄として、ランドセルを例に採り説明しているが、本考案は、ランドセルに限られるものではなく、例えば、リュックサック等にも適用可能である。また、実施形態では、ランドセルの収納部の右側壁に、ナスカンを保持させた取付具を取り付けているが、取付具の配置位置はこれに限られるものではなく、例えば、背負いベルト部の領域に、ナスカンを保持させた取付具を取り付ける構成としてもよい。さらに、実施形態では、吊り下げ具として、ナスカン7が使用されているが、吊り下げ具としては、ナスカンに限られるものではなく、例えば、D環等も、使用可能である。
1…ランドセル(鞄)、3a…マチベルト、3b…右側壁、7…ナスカン(吊り下げ具)、8…取付具、9…鞄側固定部、11…凹溝、15…ストッパ、16…押え部、18…保護板部、20…係止部、21…係止片、22…前縁、23…後縁、25…保持環、26…開口。

Claims (5)

  1. 合成樹脂製の取付具によって鞄に取り付けられる構成の吊り下げ具を有した鞄であって、
    前記取付具が、前記鞄側に固定される鞄側固定部と、前記吊り下げ具を保持させる保持環を有するとともに前記鞄側固定部に対して着脱可能に係止される係止部と、を備える構成とされ、
    前記吊り下げ具が、前記係止部を前記鞄側固定部に係止させることにより、前記保持環に保持された状態で、前記鞄に取り付けられる構成とされていることを特徴とする鞄。
  2. 前記係止部が、略平板状の係止片と、該係止片の下側に配置される前記保持環と、を備える構成とされ、
    前記鞄側固定部が、前記係止片を上方から挿入可能として、かつ、前記係止片を上下方向に略沿ってスライド移動可能に、上下方向に略沿って配置される凹溝を、備えるとともに、前記係止片の挿入時に、前記係止片のスライド方向と直交方向側の縁部の外周面側を係止可能に、構成され、
    前記凹溝の下端近傍に、前記係止片の係止時において、前記係止片の下降移動を規制するストッパが、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞄。
  3. 前記保持環が、軸方向を前記係止片のスライド方向と略直交する方向に沿わせるように配置させて両端側を開口させた略円筒状として、長さ寸法を、前記係止片の幅寸法より小さくして、前記凹溝を挿通可能な寸法に、設定されて、前記鞄側固定部から下方に突出するように、形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鞄。
  4. 前記保持環が、前記吊り下げ具を挿通可能に、長さ方向の全域にわたって切り欠くように構成されるスリット状の開口を有するとともに、該開口を、前記係止部の前記鞄側固定部への係止時に、前記鞄側となる位置に配置させるように、構成され、
    前記鞄側固定部が、前記係止部の係止時に、前記開口の近傍において前記開口と対向するように配置されて、前記開口からの前記吊り下げ具の抜けを防止する押え部を、備える構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の鞄。
  5. 前記鞄側固定部が、前記鞄と前記吊り下げ具との間に介在されるように、下方に延びて、前記吊り下げ具から前記鞄を保護可能とする保護板部を、備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞄。
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