JP5992275B2 - ストラップに装着可能なホイッスル、およびホイッスル付きストラップ - Google Patents
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Description
請求項1に記載の第1の発明態様は、所定の方向に延びる共鳴室が内部に形成され、共鳴室に連通する排気口を有する本体部と、前記所定の方向における前記本体部の一端側に開口して形成される吹き口と、前記吹き口から吹き込まれる空気が前記共鳴室に流入するように前記吹き口との間に間隙を空けて前記吹き口の内部に配置され、長尺状のストラップ部と連結される第1連結部と、前記所定の方向における前記本体部の他端側に形成され、長尺状のストラップ部と連結される第2連結部と、を備え、前記第1連結部が、長尺状のストラップ部に取り付けられる係止部と係脱可能に係合する係合部を含む構成である。
請求項8に記載の第2の発明態様は、少なくとも1つの長尺状のストラップ部と、前記ストラップ部に取り付けられる第1係止部と、ホイッスルと、を備え、前記ホイッスルが、所定の方向に延びる共鳴室が内部に形成され、共鳴室に連通する排気口を有する本体部と、前記所定の方向における前記本体部の一端側に開口して形成される吹き口と、前記吹き口から吹き込まれる空気が前記共鳴室に流入するように前記吹き口との間に間隙を空けて前記吹き口の内部に配置され、前記第1係止部と係脱可能に連結される第1連結部と、前記所定の方向における前記本体部の他端側に形成され、前記ストラップ部と連結される第2連結部と、を含む構成である。
請求項1に記載の発明態様では、第1連結部が、吹き口との間に間隙を空けて吹き口の内部に配置される。また、第1連結部の係合部が、ストラップ部に取り付けられる係止部と係脱可能に係合する。この結果、係合部が係止部と係合して第1連結部がストラップ部に連結された状態でも、吹き口が本体部から突出することがないことから、ユーザがストラップ部を身に付けたときでも、ホイッスルが邪魔にならない。しかも、ユーザは、係合部と係止部との係合を解除して第1連結部をストラップ部から離脱させることにより、吹き口から空気を吹き込むことが容易になる。
請求項8に記載の第2の発明態様では、第1連結部が、吹き口との間に間隙を空けて吹き口の内部に配置され、第1係止部と係脱可能に連結される。この結果、第1連結部が第1係止部と連結された状態でも、吹き口が本体部から突出することがないことから、ユーザがストラップ部を身に付けたときでも、ホイッスルが邪魔にならない。しかも、ユーザは、第1連結部と第1係止部との連結を解除して第1連結部をストラップ部から離脱させることにより、吹き口から空気を吹き込むことが容易になる。
以下に、本発明の一実施形態に係るホイッスル付きストラップについて、図面を参照して説明する。図1は、ユーザがホイッスル付きストラップ1を首に掛けた状態を示す。図2は、ホイッスル5が第1および第2係止クリップ3、4と連結された状態を拡大して示す。図1において、ホイッスル付きストラップ1は、1本のストラップ部2と、第1係止クリップ3と、第2係止クリップ4と、ホイッスル5とを備える。ネームタグNTが、連結リングおよびフックなどを含む公知の取付手段によりストラップ部2に取り付けられる。
ホイッスル5の詳細な構成について、図面を参照して説明する。図3は、ホイッスル5の全体を示す斜視図である。図3において、ホイッスル5は、本体部6と、第1連結部7と、第2連結部8とを有する。図3に矢印で示す3つの方向を、上下方向、前後方向、および左右方向とし、図3以降の他の図面でも同様に、各方向を示す。本体部6は、所定の方向である前後方向に延びて形成される。第1連結部7は、本体部6の前端に取り付けられる。第2連結部8は、本体部6の後端に形成される。
図3および図4を参照して、本体部6および第2連結部8の構成を説明する。図4は、第1連結部7を取り外した状態において、図3に示すA−A線に従う本体部6および第2連結部8の断面図である。本体部6は、第2連結部8と一体に合成樹脂材料から形成される。本体部6の表面には、所定の印刷が施される場合があることから、本体部6は、印刷が可能な合成樹脂材料、たとえば、ABS樹脂、またはポリカーボネートから成形される。本体部6に施される印刷の内容としては、ユーザに関する個人情報、たとえば、氏名、血液型などの緊急時に必要な情報が考えられる。
図5および図6を参照して、第1連結部7の構成を説明する。図5は、第1連結部7の全体を示す拡大斜視図である。図6は、図5に示すB−B線に従って切断された第1連結部7の断面図である。第1連結部7は、連結基体部22と、一対の弾性片23A、23Bとを有する。第1連結部7の全体が、合成樹脂材料から一体に成形される。第1連結部7は、耐久性、および靭性に優れた合成樹脂材料、たとえば、ポリアセタールから成形される。
第1連結部7を本体部6に組み付ける方法、および両者が組み付けられた構成について、図7および図8を参照して説明する。図7は、図3に示すホイッスル5を前方から見た図面である。図8は、第1および第2係止クリップ3、4の一部と、図3に示すA−A線に従って切断されたホイッスル5とを示す。第1連結部7の連結基体部22を本体部6の収容室19に挿入し始めると、一対の突出片25A、25Bの上面が上方壁11の内面と係合し、基台24の下面が下方壁12の内面と係合する。また、両突出片25A、25Bの側面および基台24の両側面が、右方壁13の内面および左方壁14の内面にそれぞれ係合する。
図1、図7、および図8を参照して、ホイッスル付きストラップ1の動作および作用を説明する。ユーザが図1に示すようにホイッスル付きストラップ1を首に掛けている状態において、火災などの緊急事態が発生した場合、ユーザは緊急事態の発生を周囲の人達に至急知らせる必要がある。この場合、ユーザは、第1係止クリップ3とホイッスル5の第1連結部7との係止を解除するために、第1係止クリップ3とホイッスル5とを引っ張ると、第1連結部7の弾性片23Aが、図8において、間隙GVの存在により、上方に弾性変形することができる。また、第1連結部7の弾性片23Bが、下方壁12から前方に突出して配置されることから、下方壁12と干渉することなく、下方に弾性変形することができる。両弾性片23A、23Bが、上記のように弾性変形することにより、第1係止クリップ3の係止軸部3Aから離脱する。この離脱した状態で、ユーザは、ホイッスル5の第1連結部7を咥えて空気を吹き口16から吹き込む。
本実施形態では、ホイッスル5が、図2に示すように、第1および第2係止クリップ3、4と同一の幅で形成されていることから、ユーザは、ホイッスル付きストラップ1を首などに身に付けているときでも、ホイッスル5が邪魔になることはない。また、ユーザは、緊急事態の発生時に、ホイッスル5の第1連結部7を第1係止クリップ3から離脱させることにより、第1連結部7が組み付けられたホイッスル5の吹き口16から吹くことが容易になる。
ホイッスル付きストラップ1、およびホイッスル5は、本発明のホイッスル付きストラップ、およびホイッスルの一例である。ストラップ部2、本体部6、第1連結部7、および第2連結部8が、本発明のストラップ部、本体部、第1連結部、および第2連結部の一例である。吹き口16、排気口17、および共鳴室18が、本発明の吹き口、排気口、および共鳴室の一例である。第1連結部7の一対の弾性片23A、23Bが、本発明の係合部、および一対の弾性片の一例である。第1係止クリップ3の係止軸部3Aが、本発明の係止部、および第1係止部の一例である。通気口17が、本発明の通気口の一例である。一対の係止突起26A、26B、および一対の係止凹部20A、20Bが、本発明の係止突起、および係止凹部の一例である。上方壁11、下方壁12、右方壁13、および左方壁14が、本発明の第1壁、第2壁、および一対の連結壁の一例である。第2係止クリップ4の一対の弾性片4A、4Bは、本発明の第2係止部の一例である。第2連結部8の係止軸部9が、本発明の第2連結部の係止軸部の一例である。前後方向が、本発明の所定の方向の一例であり、左右方向が、本発明の係止軸部が延びる軸方向の一例である。
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
2 ストラップ部
3 第1係止クリップ
3A、9 係止軸部
4 第2係止クリップ
4A、4B、23A、23B 弾性片
5 ホイッスル
6 本体部
7 第1連結部
8 第2連結部
11 上方壁
12 下方壁
13 右方壁
14 左方壁
16 吹き口
17 排気口
18 共鳴室
20A、20B 係止凹部
26A、26B 係止突起
27 通気口
GV、GH1、GH2 間隙
Claims (10)
- 所定の方向に延びる共鳴室が内部に形成され、共鳴室に連通する排気口を有する本体部と、
前記所定の方向における前記本体部の一端側に開口して形成される吹き口と、
前記吹き口から吹き込まれる空気が前記共鳴室に流入するように前記吹き口との間に間隙を空けて前記吹き口の内部に配置され、長尺状のストラップ部と連結される第1連結部と、
前記所定の方向における前記本体部の他端側に形成され、長尺状のストラップ部と連結される第2連結部と、を備え、
前記第1連結部は、長尺状のストラップ部に取り付けられる係止部と係脱可能に係合する係合部を含むことを特徴とするホイッスル。 - 前記係合部は、前記係止部の係止軸部と係脱可能に係合するために弾性変形可能な一対の弾性片を含むことを特徴とする請求項1に記載のホイッスル。
- 前記一対の弾性片の少なくとも一部が前記吹き口から突出するように、前記第1連結部が前記吹き口の内部に配置されることを特徴とする請求項2に記載のホイッスル。
- 前記一対の弾性片の少なくとも一方は、前記共鳴室に連通する通気口を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のホイッスル。
- 前記第1連結部は、前記本体部と別体に構成され、
係止突起および係止凹部が、互いに嵌合するように前記第1連結部および前記本体部にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホイッスル。 - 前記本体部は、前記排気口が形成される第1壁と、その第1壁と対向する第2壁と、第1および第2壁を連結する一対の連結壁とを有し、
前記第1連結部は、前記第1壁との間に間隙を空けて前記第2壁に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のホイッスル。 - 前記第1壁は、前記第2壁より張り出して形成されることを特徴とする請求項6に記載のホイッスル。
- 少なくとも1つの長尺状のストラップ部と、
前記ストラップ部に取り付けられる第1係止部と、
ホイッスルと、を備え、
前記ホイッスルは、
所定の方向に延びる共鳴室が内部に形成され、共鳴室に連通する排気口を有する本体部と、
前記所定の方向における前記本体部の一端側に開口して形成される吹き口と、
前記吹き口から吹き込まれる空気が前記共鳴室に流入するように前記吹き口との間に間隙を空けて前記吹き口の内部に配置され、前記第1係止部と係脱可能に連結される第1連結部と、
前記所定の方向における前記本体部の他端側に形成され、前記ストラップ部と連結される第2連結部と、を含むことを特徴とするホイッスル付きストラップ。 - 前記ストラップ部に取り付けられる第2係止部を備え、
前記第2連結部は、前記第2係止部と係脱可能に連結され、
前記第1連結部と前記第1係止部との係止力は、前記第2連結部と前記第2係止部との係止力より小さいことを特徴とする請求項8に記載のホイッスル付きストラップ。 - 前記第1係止部および前記第2連結部は、係止軸部を含み、
前記第2係止部および前記第1連結部は、前記係止軸部と係脱可能に係合するために弾性変形可能な一対の弾性片を含み、
前記係止軸部が延びる軸方向において、前記本体部と、前記第1係止部と、前記第2係止部とはほぼ同じ寸法であることを特徴とする請求項9に記載のホイッスル付きストラップ。
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