JP2015209005A - 駆動制御装置 - Google Patents

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敦彦 横田
Atsuhiko Yokota
敦彦 横田
孝幸 安藤
Takayuki Ando
孝幸 安藤
近藤 真実
Masamitsu Kondo
真実 近藤
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Abstract

【課題】燃料カットによる車体の振動を抑制できる駆動制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンから駆動輪までの動力伝達経路上に設けられた係合要素と、エンジンおよび係合要素を制御する制御部と、を備え、制御部は、エンジンの燃料カットを実行する際に、燃料カットを開始する前の所定のタイミング(t01)で係合要素の係合状態を変化させてトルク変動による車体振動V2を発生させ、所定のタイミングは、係合状態の変化による車体振動の位相と、燃料カットによるエンジントルクの変化による車体振動V1の位相とが逆位相となるタイミングである。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動制御装置に関する。
従来、車体の振動を抑制するハイブリッド車両の制御装置がある。例えば、特許文献1には、ハイブリッド車両の走行中に、内燃機関への燃料の供給を停止する停止制御手段と、内燃機関への燃料の供給の停止に起因して生ずる振動を抑制するための制振力を発生させるように回転電機を制御する制振制御手段と、ハイブリッド車両を制動するための制動量が大きいほど制振力が小さくなるように、制振力の大きさを調整する調整手段とを備えるハイブリッド車両の制御装置が開示されている。
国際公開第2013/080301号
回転電機を備えない車両においても、燃料カットによる車体の振動を抑制できることが望まれている。
本発明の目的は、燃料カットによる車体の振動を抑制できる駆動制御装置を提供することである。
本発明の駆動制御装置は、エンジンから駆動輪までの動力伝達経路上に設けられた係合要素と、前記エンジンおよび前記係合要素を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記エンジンの燃料カットを実行する際に、前記燃料カットを開始する前の所定のタイミングで前記係合要素の係合状態を変化させてトルク変動による車体振動を発生させ、前記所定のタイミングは、前記係合状態の変化による車体振動の位相と、前記燃料カットによるエンジントルクの変化による車体振動の位相とが逆位相となるタイミングであることを特徴とする。
本発明に係る駆動制御装置は、エンジンから駆動輪までの動力伝達経路上に設けられた係合要素と、エンジンおよび係合要素を制御する制御部と、を備え、制御部は、エンジンの燃料カットを実行する際に、燃料カットを開始する前の所定のタイミングで係合要素の係合状態を変化させてトルク変動による車体振動を発生させ、所定のタイミングは、係合状態の変化による車体振動の位相と、燃料カットによるエンジントルクの変化による車体振動の位相とが逆位相となるタイミングである。本発明に係る駆動制御装置によれば、燃料カットによる車体の振動を抑制できるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る駆動制御装置の動作を示すフローチャートである。 図2は、第1実施形態に係る車両の概略構成図である。 図3は、第1実施形態の制振制御の説明図である。 図4は、第1実施形態に係る制振制御のタイムチャートである。 図5は、第2実施形態の制振制御の説明図である。 図6は、第2実施形態の駆動制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態に係る駆動制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図4を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、駆動制御装置に関する。図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動制御装置の動作を示すフローチャート、図2は、第1実施形態に係る車両の概略構成図、図3は、第1実施形態の制振制御の説明図、図4は、第1実施形態に係る制振制御のタイムチャートである。
図2に示すように、車両100は、エンジン2と、自動変速機4と、駆動輪6と、駆動制御装置1とを含んで構成されている。本実施形態の駆動制御装置1は、係合要素7と、ECU50とを含んで構成されている。エンジン2は、燃料の燃焼エネルギーを回転運動に変換してトルクコンバータ3に出力する。トルクコンバータ3は、ポンプインペラ3aと、タービンランナ3bと、ロックアップクラッチ3cとを含んで構成されている。ポンプインペラ3aは、エンジン2と接続されており、エンジン2の回転軸と一体回転する。タービンランナ3bは、自動変速機4の入力軸と接続されている。ポンプインペラ3aとタービンランナ3bとは流体を介してトルクを伝達する。ロックアップクラッチ3cは、エンジン2の回転軸と自動変速機4の入力軸との間に設けられた摩擦係合式のクラッチ装置である。係合状態のロックアップクラッチ3cは、エンジン2と自動変速機4とを機械的に接続する。
自動変速機4は、複数の係合要素7を有する有段式の変速機である。各係合要素7は、摩擦係合式である。自動変速機4は、複数の係合要素7の何れかを解放して、他の係合要素7を係合することにより変速する。自動変速機4の出力軸は、デファレンシャル装置5を介して左右の駆動輪6に接続されている。
ECU50は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。本実施形態のECU50は、エンジン2および係合要素7を制御する制御部として機能する。ECU50は、エンジン2、トルクコンバータ3、および自動変速機4をそれぞれ制御する。ECU50は、エンジン2の燃料噴射制御、点火制御、吸気制御等を実行する。ECU50は、走行中にエンジン2の燃料供給を停止する燃料カットを実行する。本実施形態のエンジン2は、複数の気筒を有する多気筒エンジンである。ECU50は、燃料カットにおいて、エンジン2の全気筒のうち一部の気筒に対する燃料供給を停止する一部気筒燃料カットあるいはエンジン2の全気筒に対する燃料供給を停止する全気筒燃料カットを選択的に実行する。なお、本明細書では、燃料カットをFC(Fuel Cut)と称することがある。
ECU50は、トルクコンバータ3のロックアップクラッチ3cの係合状態を制御する。ロックアップクラッチ3cは、トルクコンバータ3の係合要素である。ECU50は、ロックアップクラッチ3cに対して供給する油圧によって、ロックアップクラッチ3cを係合あるいは解放させる。また、ECU50は、ロックアップクラッチ3cに対する供給油圧を調節することにより、ロックアップクラッチ3cのトルク容量や係合圧、スリップ量などを制御する。
ECU50は、自動変速機4の変速制御を実行する。ECU50は、自動変速機4の各係合要素7の係合および解放を制御する。ECU50は、各係合要素7のトルク容量や係合圧、スリップ量などを制御する。以下の説明では、自動変速機4の変速動作において解放される係合要素を「解放側クラッチ」と称し、変速動作において係合される係合要素を「係合側クラッチ」と称する。なお、係合要素には、回転体同士を接続するものだけでなく、回転体の回転を規制するブレーキも含まれるものとする。
自動変速機4の変速を実行するときに、トルク制御がなされる場合がある。トルク制御は、例えば、変速に要する時間を短縮する際に実行される。本実施形態のECU50は、変速中のトルク制御において、エンジン2の出力を低下させる手段として燃料カットを実行する。例えば、自動変速機4のアップシフトにおいて、燃料カットが実行されると、エンジントルクTEが低下し、自動変速機4の入力軸回転数の低下が促進される。
ここで、燃料カットが実行されると、エンジントルクTEが急に変化することにより、車両100の車体が振動する。車体振動が発生すると、車両100の搭乗者に違和感を与える可能性があり、好ましくない。
本実施形態のECU50は、エンジン2の燃料カットを実行する際に、燃料カットを開始する前の所定のタイミングで係合要素7の係合状態を変化させてトルク変動による車体振動を発生させる。以下に図3を参照して説明するように、所定のタイミングは、係合状態の変化による車体振動(図3の符号V2参照)の位相と、燃料カットによるエンジントルクTEの変化による車体振動(図3の符号V1参照)の位相とが逆位相となるタイミングである。本実施形態の駆動制御装置1によれば、燃料カットを行うときの車体の振動を抑制することができるという効果を奏する。
図3には、(a)エンジントルクTE、(b)燃料カット(FC)による車体振動、(c)解放側クラッチに対する油圧指令値、(d)係合状態の変化による車体振動が示されている。図3では、時刻t02に燃料カットが開始される。燃料カットにより、エンジントルクTEが低下すると、このトルク変動により車体に振動V1が付与される。ECU50は、燃料カットの開始判定がなされると、燃料カットの開始を指令する前に、解放側クラッチに対する油圧指令値を増加させる。時刻t01に油圧指令値の増加が開始される。時刻t01は、所定のタイミングである。本実施形態の所定のタイミングは、燃料カットによる車体振動V1の周期Tに基づいて定められている。所定のタイミングである時刻t01は、燃料カットの開始タイミングである時刻t02よりも車体振動V1の半周期分だけ前に設定される。燃料カットによる車体振動V1の周期Tは、エンジン回転数等に基づいて推定可能である。
本実施形態のECU50は、時刻t01から時刻t02までの間、解放側クラッチの油圧指令値を高くし、解放側クラッチの係合状態を変化させる。解放側クラッチの係合状態の変化により、トルク変動が発生する。発生するトルク変動は、例えば、エンジントルクTEの変動や、自動変速機4から出力されるトルクの変動である。所定のタイミングで開始される解放側クラッチの係合状態の変化により、車体振動V2が発生する。係合状態の変化による車体振動V2の位相は、燃料カットによる車体振動V1の位相と逆位相である。これにより、2つの車体振動V1,V2が打ち消しあい、車体の振動レベルが低減する。
図1および図4を参照して、第1実施形態の駆動制御装置1の動作について説明する。図1に示す制御フローは、例えば、変速時に所定の間隔で繰り返し実行される。本実施形態では、パワーオンアップシフト時に燃料カットによるトルクダウンがなされる場合を例に説明する。図4には、パワーオンアップシフトにおける制振制御の様子が示されている。パワーオンアップシフトは、アクセルオンの状態で実行されるアップシフトである。図4には、(a)タービン回転数NT、(b)燃料カット実施フラグ、(c)解放側クラッチの油圧指令値が示されている。タービン回転数NTは、タービンランナ3bの回転数であり、変速機4の入力回転数に相当する。
図1のステップS10では、ECU50により、トルクダウンとして燃料カットを実施するか否かが判定される。その判定の結果、燃料カットを実施すると判定された場合(ステップS10−Y)にはステップS20に進み、そうでない場合(ステップS10−N)には本制御フローは終了する。
ステップS20では、ECU50により、全気筒の燃料カットを連続で実施するか否かが判定される。ECU50は、燃料カットによるトルクダウンを実行する場合に、継続的に燃料カットを実行すること、あるいは間欠的に燃料カットを実行することの何れかを選択する。継続的に燃料カットを実行する場合、全ての気筒に対する燃料供給が停止された状態が継続される。言い換えると、トルクダウンが要求されている間は全気筒の燃料カットが継続される。一方、間欠的に燃料カットを実行する場合、燃料カットがなされている期間と、燃料カットがなされない期間とが交互に繰り返される。ステップS20の判定の結果、全気筒の燃料カットを連続で実施すると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)にはステップS80に進む。
まず、間欠的な燃料カットがなされる場合について説明する。ステップS80では、ECU50により、解放側クラッチが再係合される。図4では、アップシフトの開始に伴い、時刻t1に解放側クラッチの油圧指令値の低下が開始される。ECU50は、油圧指令値をスイープダウンさせ、時刻t2に油圧指令値を所定圧P1とする。所定油圧P1は、定圧待機状態の油圧である。所定油圧P1は、例えば、解放側クラッチが解放する油圧あるいは解放側クラッチが弱係合する油圧である。所定油圧P1は、解放側クラッチの無効ストロークが詰まった状態となる油圧であってもよい。ECU50は、時刻t2から時刻t3まで、解放側クラッチの油圧指令値を所定油圧に維持する。
ECU50は、燃料カットが開始される時刻t4よりも前の時刻t3において、解放側クラッチを再係合する。時刻t3は、燃料カットが開始される時刻t4に基づく所定のタイミングである。これにより、時刻t4の燃料カットによる車体振動の位相に対して、解放側クラッチの係合状態の変化(再係合)による車体振動の位相が逆位相となる。これにより、車体の振動を抑制する制振制御がなされる。ステップS80が実行されると、ステップS90に進む。
ステップS90では、ECU50により、解放側クラッチが定圧待機状態に保持される。定圧待機状態は、解放側クラッチの係合油圧が一定の油圧に維持された状態である。ECU50は、ステップS80で解放側クラッチを所定期間だけ再係合した後で、解放側クラッチの油圧指令値を所定油圧P1に低下させる。図4では、燃料カットが開始される時刻t4に油圧指令値が所定油圧P1に下げられ、その後時刻t5まで油圧指令値が所定油圧P1に維持される。ステップS90が実行されると、ステップS100に進む。
ステップS100では、ECU50により、燃料カットの実施が終了したか否かが判定される。ECU50は、アップシフト時のトルクダウン要求に基づく燃料カットが全て終了したか否かを判定する。ステップS100の判定の結果、燃料カットの実施が完了したと判定された場合(ステップS100−Y)にはステップS70に進み、そうでない場合(ステップS100−N)にはステップS80に移行する。図4では、燃料カットの実施が終了するまでの間に、時刻t4,t6,t8,t10において燃料カットが開始される。これに対して、ECU50は、時刻t3,t5,t7,t9において解放側クラッチを再係合して、制振制御を行う。時刻t10に最後の燃料カットに対する制振制御が終了すると、ステップS100で肯定判定がなされる。
次に、全気筒燃料カットを連続的に行う場合について説明する。全気筒燃料カットを連続的に行う場合に対しては、燃料カットを開始する前と、燃料カットを終了する前にそれぞれ制振制御がなされる。ステップS30では、ECU50により、解放側クラッチが定圧待機状態に保持される。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40では、ECU50により、解放側クラッチが再係合される。ECU50は、連続的な燃料カットが開始される前に、解放側クラッチを再係合してトルク変動による車体振動を発生させる。このときの解放側クラッチを再係合するタイミングは、連続的な燃料カットが開始されるタイミングに基づいて決定される所定のタイミングである。これにより、燃料カットによる車体振動の位相と、解放側クラッチの係合状態の変化による車体振動の位相とが逆位相となる。ステップS40が実行されると、ステップS50に進む。
ステップS50では、ECU50により、解放側クラッチが定圧待機状態に保持される。ECU50は、連続的な燃料カットの終了直前まで、解放側クラッチの油圧指令値を所定油圧P1に維持する。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60では、ECU50により、解放側クラッチが再係合される。ECU50は、連続的な燃料カットの終了前に、所定のタイミングで解放側クラッチの係合状態を変化させてトルク変動による車体振動を発生させる。このときの所定のタイミングは、例えば、係合状態の変化による車体振動の位相と、燃料カットの終了によるエンジントルクの変化による車体振動の位相とが逆位相となるタイミングである。ステップS60が実行されると、ステップS70に進む。
ステップS70では、ECU50により、解放側クラッチが解放される。ECU50は、解放側クラッチの油圧指令値を0として、解放側クラッチを完全解放させる。ステップS70が実行されると、本制御フローは終了する。
[第2実施形態]
図5および図6を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図5は、第2実施形態の制振制御の説明図、図6は、第2実施形態の駆動制御装置の動作を示すフローチャートである。本実施形態において、上記第1実施形態と異なる点は、自動変速機4の係合要素7の係合状態を変化させることに代えて、ロックアップクラッチ3cの係合状態を変化させ、車体振動を発生させて制振制御を行う点である。
図5には、(a)エンジントルクTE、(b)燃料カットによる車体振動、(c)エンジン回転数NEの変動量、(d)エンジン回転数NEの変動による車体振動が示されている。ECU50は、ロックアップクラッチ3cのスリップ制御により、エンジン回転数NEを変動させる。エンジン回転数NEの変動により発生するトルク変動ΔTは、下記式(1)で表される。なお、I:エンジン2およびエンジン2と共に回転する部材の慣性モーメント、dω/dt[rad/s]:エンジン回転数NEの変化率、である。エンジン2と共に回転数する部材には、例えば、ドライブプレートやトルクコンバータ3のポンプインペラ3a側が含まれる。
ΔT=I×dω/dt…(1)
トルク変動ΔTにより、車体に振動が発生する。ECU50は、エンジン2の燃料カットを実行する際に、燃料カットを開始する前の所定のタイミングでロックアップクラッチ3cの係合状態を変化させてトルク変動ΔTによる車体振動を発生させる。トルク変動ΔTによる車体振動は、図4の(d)に示す、エンジン回転数NEの変動による車体振動V4である。
ECU50は、所定のタイミングである時刻t21にロックアップクラッチ3cの係合状態を変化させ始める。この所定のタイミングは、ロックアップクラッチ3cの係合状態の変化による車体振動V4の位相と、燃料カットによるエンジントルクの変化による車体振動V3の位相とが逆位相となるタイミングである。本実施形態では、燃料カットの開始時刻である時刻t22よりも、周期Tの1/4だけ前のタイミングが所定のタイミングとされている。ECU50は、エンジン回転数NEを増加側に変化させる場合、ロックアップクラッチ3cの係合圧を低下させる。これにより、ロックアップクラッチ3cのスリップ量が増加し、エンジン回転数NEが増加側に変化する。また、ECU50は、エンジン回転数NEを減少側に変化させる場合、ロックアップクラッチ3cの係合圧を増加させる。
図6を参照して、第2実施形態の駆動制御装置1の動作について説明する。図6に示す制御フローは、例えば、走行中に所定の間隔で繰り返し実行される。
ステップS110では、ECU50により、トルクダウンとして燃料カットを実施するか否かが判定される。その判定の結果、トルクダウンとして燃料カットを実施すると判定された場合(ステップS110−Y)にはステップS120に進み、そうでない場合(ステップS110−N)には本制御フローは終了する。
ステップS120では、ECU50により、燃料カットによるトルクダウン量が算出される。ECU50は、現在の走行状態に基づいて、燃料カットによるトルクダウン量を算出する。燃料カットによるトルクダウン量は、例えば、エンジン回転数、燃料カット開始前の燃料噴射量等に基づいて算出される。ステップS120が実行されると、ステップS130に進む。
ステップS130では、ECU50により、必要スリップ量が算出される。ECU50は、燃料カットによるトルクダウン量を補償するためのトルク変動ΔTを決定し、上記式(1)から、当該トルク変動ΔTを発生させるために必要となるエンジン回転数NEの変化率dω/dt(例えば、最大変化率)を算出する。ECU50は、算出されたエンジン回転数NEの変化率dω/dtから、目標スリップ量を算出する。また、ECU50は、燃料カットの開始タイミングに基づいて、ロックアップクラッチ3cのスリップ量を変化させ始めるタイミングを決定する。ステップS130が実行されると、ステップS140に進む。
ステップS140では、ECU50により、スリップ制御が実施される。ECU50は、ステップS130で決定された目標スリップ量を実現するように、ロックアップクラッチ3cに対する供給油圧を調整する。これにより、車体振動V4を発生させる制振制御がなされる。ステップS140が実行されると、本制御フローは終了する。
[各実施形態の変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態の変形例について説明する。燃料カットは、パワーオンアップシフト時に実行されるものには限定されない。例えば、他の変速パターンにおいて実行される燃料カットに対して、係合要素の係合状態を変化させることによる制振制御がなされてもよい。また、燃料カットは、変速時になされるものには限定されない。例えば、減速燃料カット運転がなされるときの燃料カットに対して、係合要素の係合状態を変化させることによる制振制御がなされてもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 駆動制御装置
2 エンジン
3 トルクコンバータ
3c ロックアップクラッチ
4 自動変速機
5 デファレンシャル装置
6 駆動輪
7 係合要素
50 ECU
100 車両

Claims (1)

  1. エンジンから駆動輪までの動力伝達経路上に設けられた係合要素と、
    前記エンジンおよび前記係合要素を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記エンジンの燃料カットを実行する際に、前記燃料カットを開始する前の所定のタイミングで前記係合要素の係合状態を変化させてトルク変動による車体振動を発生させ、
    前記所定のタイミングは、前記係合状態の変化による車体振動の位相と、前記燃料カットによるエンジントルクの変化による車体振動の位相とが逆位相となるタイミングである
    ことを特徴とする駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107054342A (zh) * 2016-02-01 2017-08-18 丰田自动车株式会社 车辆的控制装置
JP2017198311A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

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