JP6583130B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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車両に搭載されたエンジンと、当該エンジンから駆動輪への動力伝達経路中に流体伝動装置と並列に配設されたロックアップクラッチと、を制御するように構成された車両の制御装置であって、
車両の減速状態かつアクセルオフの場合にロックアップクラッチを解放状態またはスリップ状態に制御するロックアップクラッチ制御手段と、
車速が所定値以上かつアクセルオフの場合にエンジンへの燃料供給を停止するフューエルカットを実行する減速時フューエルカット手段と、
車両の減速状態からのアクセル踏み込みに応答してフューエルカットから復帰する復帰手段と、
駆動輪におけるトルク変動を打ち消すようにエンジントルクの制振制御を実行する制振手段と、
を備えた車両の制御装置において、
前記フューエルカットからの復帰時に前記エンジンが被駆動状態から駆動状態に反転する際のエンジントルクを抑制するトルク抑制制御を実行するトルク抑制手段と、
車両の減速状態からのアクセル踏み込みに応答して、ロックアップクラッチが係合可能であるかを運転状態に基づいて判定するロックアップ係合可能性判定手段と、
前記トルク抑制制御の終了後には、エンジントルクが制振制御に適した所定値以上であること及び該制振制御が禁止されていないことの制振制御条件を充足して当該制振制御が実行可能かを前記トルク抑制制御の実行中に判定する制振制御実行可能性判定手段と、
を更に備え、
前記ロックアップ係合可能性判定手段によってロックアップクラッチが係合可能であると判定され、且つ、前記制振制御実行可能性判定手段によって制振制御が実行可能であると判定された場合に、前記ロックアップクラッチ制御手段はロックアップクラッチを完全係合させ、かつ前記制振手段は前記トルク抑制制御の終了後に前記制振制御を実行し、
前記ロックアップ係合可能性判定手段によってロックアップクラッチが係合不可能であると判定された場合、又は前記制振制御実行可能性判定手段によって制振制御が実行不可能であると判定された場合に、前記ロックアップクラッチ制御手段はロックアップクラッチをスリップ状態あるいは解放状態に制御し、かつ前記制振手段は前記制振制御を実行せず、
前記ロックアップクラッチ制御手段は、前記制振制御の終了後には前記ロックアップクラッチへの供給油圧を、前記制振制御を実行しない状態において前記ロックアップクラッチの完全係合が可能な第1の圧力とし、前記制振制御の実行中には前記ロックアップクラッチへの供給油圧を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力とする
ように構成されていることを特徴とする。
エンジンECU15aでは、運転状態に応じて減速時フューエルカット制御が実行される。減速時フューエルカット制御は、車両の減速時(エンジンECU15aが、車速が所定値以上かつアクセルペダルの踏み込み量がほぼ0と判断したとき)であって、エンジン回転数が規定値以上の場合に、燃料噴射弁11への駆動信号を遮断し、燃料噴射を停止する制御である。燃料噴射の停止時には点火プラグ13による点火も停止される。減速時フューエルカット制御は、燃費の向上及び触媒の過熱防止を目的として行われる。減速時フューエルカット制御の終了条件としては、例えば、機関回転数が予め定められた下限値以下であること、及び、アクセル開度センサ16の検出信号(アクセル開度)が0より大きいことが挙げられるが、これらに限られない。したがって、車両の減速状態からのアクセル踏み込み(以下適宜「チップイン動作」という。)に応答して、フューエルカットから復帰、すなわち燃料噴射と点火とが再開されてエンジンEが再始動される。なお、エンジンECU15aのうち減速時フューエルカット制御に係る部分は、本発明における減速時フューエルカット手段を構成し、フューエルカットからの復帰に係る部分は、本発明における復帰手段を構成する。
エンジンECU15aでは、フューエルカットからの復帰時に、トルク抑制制御が実行される。このトルク抑制制御は、駆動系が被駆動状態から駆動状態に反転する際における駆動系のバックラッシュに起因する振動を抑制することを目的として行われる。具体的には、図3に示されるように、チップイン動作(t0)に応答してエンジンEが再始動されるが(図3における時刻t0〜t1の区間I=フューエルカット復帰フェーズ)、その際に、再始動に適したスロットル開度のプロファイル(時間的推移)が適用されてスロットル弁22が制御されると共に、この再始動用のスロットル開度に対応するエンジントルク(tq1、ドライバ要求トルク)よりも低いトルク(tq2)に、エンジントルクが抑制される(時刻t1〜t2の区間II=トルク抑制制御フェーズ)。このエンジントルクの抑制は、点火プラグ13の点火時期の遅角量の増大によって行われる。この場合の点火時期の遅角量は、アクセルペダルの踏み込み量、このアクセルペダルの踏み込み量に対応する目標エンジン回転数、及び現在の車速に基づいて所定のマップを参照することによって決定される。このトルク抑制制御によって、ギヤの噛み合いをエンジンの被駆動側(従動側)から駆動側に押し当てる為の押し当てトルク(すなわち、バックラッシュを詰める為のトルク抑制用トルク)が付与され、バックラッシュに起因する振動が抑制される。なお、エンジンECU15aのうちトルク抑制制御に係る部分は、本発明におけるトルク抑制手段を構成する。
エンジンECU15aでは、エンジン再始動時の駆動輪におけるトルク変動を打ち消すように制振制御が実行される(図3における時刻t2〜t3の区間III=制振制御フェーズ)。この制振制御は、チップイン動作に伴う駆動系の捩り振動を抑制することを目的として行われる。具体的には、チップイン動作に伴って振動する入力軸回転数Neと、振動しにくい出力軸回転数Nwとの偏差を回転変動として算出し、この回転変動を相殺するように、回転変動と同位相のフィードバックトルクを、エンジンのトルク目標値から減算する(換言すれば、回転変動と逆位相のフィードバックトルクを、エンジンのトルク目標値に加算する)ことによって行われる。この制振制御の概念は図6に示されるとおりであり、制振制御を行わない場合のエンジントルクが曲線a1で表され、行った場合のエンジントルクが曲線a2で表される。制振制御を行わない場合の駆動軸トルクが曲線b1で表され、行った場合の駆動軸トルクが曲線b2で表される。入力軸回転数Neはクランク角センサ28によって検出され、出力軸回転数は車速センサ29によって検出される。なお、検出の遅延に基づくフィードバックトルクの位相遅れを補償するために、位相補償としてフィードバックトルクの進角処理を行うことができ、その進角量は固定値としても、あるいはギヤ段をパラメータとして含む所定のマップに基づいて任意の可変値に設定しても良い。
(a)エンジン回転数およびスロットル開度が、完全係合領域またはスリップ係合領域にない場合
(b)冷却水温または自動変速機油の油温が低すぎる場合
(c)自動変速機油の油温が高すぎる場合。
ATECU15bでは、運転状態に応じて減速スリップ制御が実行される。減速スリップ制御は、エンジン回転数およびスロットル開度が、完全係合領域にある場合であっても、車両の被駆動走行状態すなわち減速惰行走行中には、ロックアップクラッチ56をスリップ係合状態に制御するものである。具体的には、この減速スリップ制御は、エンジン回転数及びスロットル開度が完全係合領域またはスリップ係合領域にあること、及び、スロットル開度がほぼ0であることなどを条件として実行される。ATECU15bによって減速スリップ制御が実行中である場合には、所定の減速スリップ制御フラグがオンされる。なお、ATECU15bのうち減速スリップ制御に係る部分は、本発明におけるロックアップクラッチ制御手段を構成する。
この判断も、エンジンECU15aのフラグの参照により行われる。制振制御の制御ステータスが「FB」又は「復帰」(トルク抑制制御終了後で制振制御を実行可能にFBフラグまたは復帰フラグがオン)である場合には、完全係合油圧の目標値が制振制御時ロックアップ圧P2に設定(S310)されたのち、ロックアップクラッチ56が完全係合されて(S320)処理がリターンされる。したがって、制振制御の残余の部分が、ロックアップクラッチ56が完全係合された状態で実行される。ステップS330で否定、すなわち制御ステータスが「非作動」又は「強制復帰」の場合には、ロックアップクラッチ56がスリップ係合に移行させられて(S360)処理がリターンされる。
W 駆動輪
15 ECU
15a エンジンECU
15b ATECU
16 アクセル開度センサ
31 スロットルセンサ
40 自動変速機
50 トルクコンバータ
56 ロックアップクラッチ
90 油圧制御回路
Claims (1)
- 車両に搭載されたエンジンと、当該エンジンから駆動輪への動力伝達経路中に流体伝動装置と並列に配設されたロックアップクラッチと、を制御するように構成された車両の制御装置であって、
車両の減速状態かつアクセルオフの場合にロックアップクラッチを解放状態またはスリップ状態に制御するロックアップクラッチ制御手段と、
車速が所定値以上かつアクセルオフの場合にエンジンへの燃料供給を停止するフューエルカットを実行する減速時フューエルカット手段と、
車両の減速状態からのアクセル踏み込みに応答してフューエルカットから復帰する復帰手段と、
駆動輪におけるトルク変動を打ち消すようにエンジントルクの制振制御を実行する制振手段と、
を備えた車両の制御装置において、
前記フューエルカットからの復帰時に前記エンジンが被駆動状態から駆動状態に反転する際のエンジントルクを抑制するトルク抑制制御を実行するトルク抑制手段と、
車両の減速状態からのアクセル踏み込みに応答して、ロックアップクラッチが係合可能であるかを運転状態に基づいて判定するロックアップ係合可能性判定手段と、
前記トルク抑制制御の終了後には、エンジントルクが制振制御に適した所定値以上であること及び該制振制御が禁止されていないことの制振制御条件を充足して当該制振制御が実行可能かを前記トルク抑制制御の実行中に判定する制振制御実行可能性判定手段と、
を更に備え、
前記ロックアップ係合可能性判定手段によってロックアップクラッチが係合可能であると判定され、且つ、前記制振制御実行可能性判定手段によって制振制御が実行可能であると判定された場合に、前記ロックアップクラッチ制御手段はロックアップクラッチを完全係合させ、かつ前記制振手段は前記トルク抑制制御の終了後に前記制振制御を実行し、
前記ロックアップ係合可能性判定手段によってロックアップクラッチが係合不可能であると判定された場合、又は前記制振制御実行可能性判定手段によって制振制御が実行不可能であると判定された場合に、前記ロックアップクラッチ制御手段はロックアップクラッチをスリップ状態あるいは解放状態に制御し、かつ前記制振手段は前記制振制御を実行せず、
前記ロックアップクラッチ制御手段は、前記制振制御の終了後には前記ロックアップクラッチへの供給油圧を、前記制振制御を実行しない状態において前記ロックアップクラッチの完全係合が可能な第1の圧力とし、前記制振制御の実行中には前記ロックアップクラッチへの供給油圧を前記第1の圧力よりも高い第2の圧力とする
ように構成されていることを特徴とする車両の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016091208A JP6583130B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016091208A JP6583130B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 車両の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017197104A JP2017197104A (ja) | 2017-11-02 |
JP6583130B2 true JP6583130B2 (ja) | 2019-10-02 |
Family
ID=60237206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016091208A Active JP6583130B2 (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6583130B2 (ja) |
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JP2022149909A (ja) * | 2021-03-25 | 2022-10-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両制御装置 |
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JP3374574B2 (ja) * | 1995-02-24 | 2003-02-04 | 日産自動車株式会社 | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
JP3556018B2 (ja) * | 1995-07-11 | 2004-08-18 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
JP3031257B2 (ja) * | 1996-08-01 | 2000-04-10 | トヨタ自動車株式会社 | ロックアップクラッチのスリップ制御装置 |
JP2010196810A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置の制御装置 |
-
2016
- 2016-04-28 JP JP2016091208A patent/JP6583130B2/ja active Active
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