JP2015208248A - 乗用型の薬剤散布車 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明では、防除散布作業時に操縦席に座る作業者に薬剤が降り掛かるのを少なくして乗降が容易な乗用型の薬剤散布車を提供することを課題とする。
【解決手段】走行車体2に操縦席6と防除散布装置11を設けた乗用型の薬剤散布車において、少なくとも操縦席6の前側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぎ前方を目視可能な前部薬剤遮蔽手段28を設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。また、操縦席6の右側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な右側薬剤遮蔽手段27Rを設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。また、操縦席6の左側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な左側薬剤遮蔽手段27Lを立設したことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。
【選択図】図4
【解決手段】走行車体2に操縦席6と防除散布装置11を設けた乗用型の薬剤散布車において、少なくとも操縦席6の前側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぎ前方を目視可能な前部薬剤遮蔽手段28を設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。また、操縦席6の右側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な右側薬剤遮蔽手段27Rを設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。また、操縦席6の左側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な左側薬剤遮蔽手段27Lを立設したことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、圃場の作物に薬剤を散布する防除散布装置を搭載した乗用型の薬剤散布車に関する。
乗用型の薬剤散布車は、例えば、特開2014−30401号公報に記載されているように、薬剤タンクを搭載した車体の前部に操縦席を設け、圃場を走行しながら左右に伸ばしたブームに設ける多数のノズルから薬剤を圃場の作物に散布するようにしている。
また、特開2003−276437号公報には、移動車両用の簡易キャビンとして、操縦席の周囲にボックス型枠体から成るフレームを設け、このフレームをシート状のカバー体で覆ってキャビンを構成し、このキャビンの屋根にミストクーラーを設置する構成が記載されている。
前記の乗用型の薬剤散布車で散布作業を行う場合には、風の無い日を選んで行うようにしないと、散布する薬剤が風に吹かれて操縦席に座る作業者に降りかかって健康に良くない。
また、特許文献2に記載の移動車両用の簡易キャビンは、シート状のカバー体で操縦席を覆い屋根にミストクーラーを設置しているために、機体全体の重量が重くなって柔らかな圃場を走行する乗用型の薬剤散布車では走行抵抗が大きくなって操縦が困難になる。
このために、本発明では、防除散布作業時に操縦席に座る作業者に薬剤が降り掛かるのを少なくして乗降が容易な乗用型の薬剤散布車を提供することを課題とする。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、走行車体2に操縦席6と防除散布装置11を設けた乗用型の薬剤散布車において、少なくとも操縦席6の前側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぎ前方を目視可能な前部薬剤遮蔽手段28を設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。
請求項1に記載の発明は、走行車体2に操縦席6と防除散布装置11を設けた乗用型の薬剤散布車において、少なくとも操縦席6の前側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぎ前方を目視可能な前部薬剤遮蔽手段28を設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。
請求項2に記載の発明は、操縦席6の右側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な右側薬剤遮蔽手段27Rを設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型の薬剤散布車とする。
請求項3に記載の発明は、操縦席6の左側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な左側薬剤遮蔽手段27Lを立設したことを特徴とすることを特徴とする請求項1或いは請求項2のいずれか1項に記載の乗用型の薬剤散布車とする。
請求項4に記載の発明は、前部薬剤遮蔽手段28と右側薬剤遮蔽手段27Rと左側薬剤遮蔽手段27Lを設け、右側薬剤遮蔽手段27Rと左側薬剤遮蔽手段27Lのいずれか片側或いは両側を側方へ開閉可能にしたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車とする。
請求項1に記載の発明で、操縦席6に座って機体の操縦を行っている作業者に防除散布装置11で散布する薬剤が前側から吹き付けるのを前部薬剤遮蔽手段28で防ぎ、前方の視界を妨げることなく、健康的で安全な防除作業が行える。
請求項2に記載の発明で、請求項1の効果に加えて、右側薬剤遮蔽手段27Rで圃場の右側から吹き付ける薬剤を防ぎ、右側の視界を遮ることがない。
請求項3に記載の発明で、請求項1或いは請求項2の効果に加えて、左側薬剤遮蔽手段27Lで圃場の左側から吹き付ける薬剤を防ぎ、左側の視界を遮ることがない。
請求項3に記載の発明で、請求項1或いは請求項2の効果に加えて、左側薬剤遮蔽手段27Lで圃場の左側から吹き付ける薬剤を防ぎ、左側の視界を遮ることがない。
請求項4に記載の発明で、薬剤が操縦席6に座る作業者に吹き付けるのを防ぎ、右側薬剤遮蔽手段27Rと左側薬剤遮蔽手段27Lのいずれか片側或いは両側を側方へ開いて、作業者が走行車体2の右側或いは左側又はどちら側からでも操縦席6への乗り降りが出来る。
以下に、図面を参照しながら本発明の薬剤散布車1を説明する。なお、本明細書において作業車両の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後という。そして、左右一対の構成部材がある場合、符号Lは左側、符号Rは右側を指す。
図1は、薬剤散布車1の側面図で、図2は、薬剤散布車1の正面図である。これら図1、図2は、後述する左右散布ブーム11L、11Rを走行車体2の左右両側面に収納した状態を示す。一方、図3は、薬剤散布車1が薬液を散布している状態を示す正面図である。
図1、図2に示す通り、薬剤散布車1の走行車体2には左右一対の前輪3L、3R、と左右一対の後輪4L,4Rが設けられていて、走行車体2の前側部には防除散布装置11が取り付けられている。
尚、図2に示す通り、本実施の形態の薬剤散布車1では、最低地上高さHが高く、輪間距離(トレッド)Wが広く構成されている。
走行車体2の左右一対の前輪3L,3R間の上方には、ボンネット5で覆われたエンジンEが搭載されている。左右一対の前輪3L,3Rと左右一対の後輪4L,4Rの間の上方には操縦席6を設け、操縦席6の前方にハンドル7が設けられている。
走行車体2の左右一対の前輪3L,3R間の上方には、ボンネット5で覆われたエンジンEが搭載されている。左右一対の前輪3L,3Rと左右一対の後輪4L,4Rの間の上方には操縦席6を設け、操縦席6の前方にハンドル7が設けられている。
ハンドル7を左右に操舵すると、後述のように、左右一対の前輪3L,3R及び左右一対の後輪4L,4Rが同時に連動して逆位相に操舵され、小回り走行のできる四輪操舵構成としている。
また、操縦席6の回りを取り囲むように薬液タンク9を着脱自在に設け、操縦席6の下方に防除ポンプが設けられ、走行車体2の左側に乗降用ステップ85が設けられている。
また、図2に示す通り、防除散布装置11は機体前方に位置するセンター散布ブーム11Cと、センター散布ブーム11Cの左右両側に設けられた左・右サイド散布ブーム11L,11Rとで構成されている。
また、図2に示す通り、防除散布装置11は機体前方に位置するセンター散布ブーム11Cと、センター散布ブーム11Cの左右両側に設けられた左・右サイド散布ブーム11L,11Rとで構成されている。
そして、防除散布装置 11を昇降シリンダー15(図1参照)により昇降し、操縦席6の右側部に設ける開閉レバーにより左・右サイド散布ブーム11L,11Rを夫々単独で左右に突出した散布作業状態(図3参照)と、走行車体2の両側方に沿わせた状態に収容する(図1、図2参照)ように構成している。
そして、薬液タンク9の薬液は防除ポンプ10により防除散布装置11に送られ、センター散布ブーム11C及び左・右サイド散布ブーム11L,11Rに複数設けられた散布ノズル14,14,・・・から、薬液が散布される(図3参照)。
次に、散布した薬液が操縦席6に座る作業者に降り掛からないように操縦席6を囲う薬剤遮蔽手段を設ける構成を説明する。
図4、図5、図6に薬剤遮蔽手段の構成を示している。
図4、図5、図6に薬剤遮蔽手段の構成を示している。
走行車体2に、ボンネット5の後部左右から前ブラケット19R、19Lで前支柱20R、20Lを立設し、その上端に四角状に囲ったフロントフレーム21を取り付け、このフロントフレーム21の上縁左右を左右ルーフフレーム23R、23Lに連結している。
左右ルーフフレーム23R、23Lは、操縦席6の後部で走行車体2に立設する後部フレーム22から左右に開きながら垂直に立ち上げてさらに前方へ水平に伸ばしてフロントフレーム21に連結する。
フロントフレーム21の前側には透明アクリル樹脂板からなる前窓28を取り付け、この前窓28の下端左右中央にワイパーを駆動するワイパーモータ29を取り付けている。この前窓28が本発明の前部薬剤遮蔽手段となる。
前記左右ルーフフレーム23R、23Lには有色のアクリル樹脂板からなる天板30を取り付け、前後間隔を隔てて斜め側方へサイドルーフ片24R、24L、25R、25Lを伸ばし、その上面に有色のアクリル樹脂板からなるサイド天板31R、31Lを取り付けている。
右側の前支柱20Rには透明アクリル樹脂板からなる右下サイド遮蔽板26Rを取り付け、その上側でフロントフレーム21の右側に透明アクリル樹脂板からなる右上サイド遮蔽板27Rを取り付け、前記右サイド天板31Rと右上サイド遮蔽板27Rと右下サイド遮蔽板26Rをボルトで連結して固定し、薬液が右側から吹き込まないようにしている。
左側の前支柱20Lには透明アクリル樹脂板からなる左下サイド遮蔽板26Lをヒンジ32,32で取り付け、その上側でフロントフレーム21の左側に透明アクリル樹脂板からなる左上サイド遮蔽板27Lをヒンジ31で取り付けて、外側へ開いて作業者が操縦席6に乗り込むようにして、閉じると薬液が左側から吹き込まないようにしている。
なお、右上サイド遮蔽板27Rが本発明の右側薬剤遮蔽手段であって、左上サイド遮蔽板27Lが本発明の左側薬剤遮蔽手段である。
2 走行車体
6 操縦席
11 防除散布装置
27R 右側薬剤遮蔽手段
27L 左側薬剤遮蔽手段
28 前部薬剤遮蔽手段
6 操縦席
11 防除散布装置
27R 右側薬剤遮蔽手段
27L 左側薬剤遮蔽手段
28 前部薬剤遮蔽手段
Claims (4)
- 走行車体席(6)の前側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぎ前方を目視可能な前部薬剤遮蔽手段(28)を設けたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車。
- 操縦席(6)の右側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な右側薬剤遮蔽手段(27R)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型の薬剤散布車。
- 操縦席(6)の左側に作業者へ薬剤が吹き付けるのを防ぐ透明な左側薬剤遮蔽手段(27L)を立設したことを特徴とすることを特徴とする請求項1或いは請求項2のいずれか1項に記載の乗用型の薬剤散布車。
- 前部薬剤遮蔽手段(28)と右側薬剤遮蔽手段(27R)と左側薬剤遮蔽手段(27L)を設け、右側薬剤遮蔽手段(27R)と左側薬剤遮蔽手段(27L)のいずれか片側或いは両側を側方へ開閉可能にしたことを特徴とする乗用型の薬剤散布車。
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JP2014090296A JP2015208248A (ja) | 2014-04-24 | 2014-04-24 | 乗用型の薬剤散布車 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020150905A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社クボタ | 薬剤散布機 |
-
2014
- 2014-04-24 JP JP2014090296A patent/JP2015208248A/ja active Pending
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