JP2015208111A - ゲート駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】オンゲート電圧の低電圧化に有利なノーマリオフ型のスイッチング素子を対象の主スイッチとするゲート駆動回路について、消費電力の削減とともに、回路構成の簡素化・部品点数の削減を図る。【解決手段】直列接続されて交互にオン/オフする相補形のハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路51,52の接続点が主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子Q1の制御端子に導通接続されている。ローサイドのスイッチング回路52の制御端子と駆動制御回路50の出力端子との接続点に対して、ハイサイドのスイッチング回路51の制御端子がこの制御端子側をアノード側とする状態でツェナーダイオードZD1を介して接続されている。【選択図】図1

Description

本発明はオンゲート電圧の低電圧化に有利なノーマリオフ型のスイッチング素子を対象の主スイッチとするゲート駆動回路に関する。
ノーマリオフ型のパワートランジスタはゲート電圧を印加しない状態では電流が流れないため、機器の安全性を確保する上で優れた特性をもっている。近時、ノーマリオフ型のトランジスタとしてGaN(窒化ガリウム)が着目されている。GaNはバンドギャップが広いことからワイドギャップ半導体とも呼ばれ、絶縁破壊強度が高く、スイッチング電源や電力変換装置などの小型・高周波用途に優れたパワーデバイスである。
図3はスイッチング素子を過電流から保護するように構成した電力変換装置の過電流保護装置であって、スイッチング素子としてIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を対象とする従来例1のゲート駆動回路を示す(特許文献1(特開2006−14402号公報)参照)。このゲート駆動回路においては、主スイッチであるIGBT 4のゲートに対する駆動部として、相補型に直列接続されたNPN型のトランジスタ15とPNP型のトランジスタ16のインバータ回路が設けられている。そして、このインバータ回路に対する電源として、正電圧を出力するオンゲート用電圧源V1と負電圧を出力するオフゲート用電圧源V2からなる電圧源12を備えている。正電圧のオンゲート用電圧源V1または負電圧のオフゲート用電圧源V2からインバータ回路を介して主スイッチのIGBT 4のゲートに駆動電圧を印加するようになっている。負電圧を出力するオフゲート用電圧源V2を設けるのは、過電流時にIGBT 4がターンオフしやすいようにするためである。
このゲート駆動回路の動作を説明すると、オンオフ指令信号発生回路1からオン信号を出力すると、ハイサイドのトランジスタ15がオンし、ローサイドのトランジスタ16がオフとなる。その結果、電圧源12におけるオンゲート用電圧源V1からハイサイドのトランジスタ15および抵抗素子13を介してIGBT 4のゲートに正電圧のオンゲート電圧V1が印加され、IGBT 4がターンオンする。IGBT 4がターンオンすると、IGBT 4のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは低下する。トランジスタ5のベースに印加される電圧は、ツェナーダイオード8の降伏電圧(ツェナー電圧)、ダイオード6の順方向電圧Vf、IGBT 4のコレクタ・エミッタ間電圧Vceなどに関係するが、IGBT 4のターンオンに伴うコレクタ・エミッタ間電圧Vceの低下によってトランジスタ5のベース電圧はしきい値電圧に達しないので、トランジスタ5はオフ状態を保つ(詳しくは、(段落[0006]、[0007]、[0023]、[0024]参照)。
また、オンオフ指令信号発生回路1からオフ信号を出力すると、ハイサイドのトランジスタ15がオフし、ローサイドのトランジスタ16がオンとなる。その結果、電圧源12におけるオフゲート用電圧源V2からローサイドのトランジスタ16および抵抗素子13を介してIGBT 4のゲートに負電圧のオフゲート電圧V2が印加され、IGBT 4がターンオフする(段落[0008]、[0026]参照)。
なお、IGBT 4のオン期間中に短絡事故が発生し過電流が流れると、IGBT 4のコレクタ・エミッタ間電圧Vceが増加する。その結果、トランジスタ5が導通することになり、ハイサイドのトランジスタ15をターンオフし、ローサイドのトランジスタ16をターンオンする。よって、IGBT 4のゲートにオフゲート電圧V2が印加され、IGBT 4のターンオフによって過電流を瞬断する(段落[0009]参照)。
上記の図3に示す従来例1のゲート駆動回路では、ドライブ回路18からIGBT 4のゲートに印加する電圧として、ドライブ回路18における電源電圧Vccを用いている。この電源電圧Vccは通常12〜18Vの比較的高い電圧である。それはIGBT 4のしきい値電圧が一般的にこのレベルのものが多いからである。
しかるに、冒頭で述べたように、ノーマリオフ型のトランジスタとして近時着目されることが多い絶縁破壊強度の高いGaN半導体はIGBTとは異なり、そのオンゲート電圧は3Vもあればよいことが知られている(特許文献2(特開2009−76845号公報)参照)。この特許文献2に開示された従来例2では、図4に示すように、ノーマリオフ型のGaNトランジスタのゲート電圧-ドレイン電流特性に関してオンゲート電圧が3Vもあれば良いことを示している((段落[0038]〜[0039]および図の特性線B2 参照)。すなわち、ノーマリオフ型のGaNトランジスタは+3Vのゲート電圧でオンさせることができる。
図3に示した従来例1では、オンゲート電圧が高すぎることと、正電圧のオンゲート用電圧源V1以外に負電圧のオフゲート用電圧源V2も用意しなければならないことから、消費電力面および回路構成・部品点数面で不利な状況となっている。
さて、図5は従来例3として電力変換モジュールにおけるスイッチング回路に用いられたノーマリオフ型のGaNトランジスタの駆動回路例を示す(特許文献3(特開2013−85409号公報)参照)。これは駆動制御回路であるゲート駆動用回路9の出力電圧が15Vであるところ、ノーマリオフ型のスイッチング素子1のゲートに対しては2.5V程度を供給するようにしている。そのための構成として、ゲート駆動用回路9とスイッチング素子1との間にダイオード直列並列接続回路6と容量抵抗並列接続回路3を介装している。ダイオード直列並列接続回路6におけるダイオード1個当たりの電圧降下を1V、ダイオードの直列数を9個として、ダイオード直列並列接続回路6全体の電圧降下は合計9Vである。その結果、ダイオード直列並列接続回路6と容量抵抗並列接続回路3との接続点に現れる電圧は15V−9V=6Vとなり、容量抵抗並列接続回路3の両端には3.5Vの電圧が発生する(スイッチング素子1のゲートへ2.5V供給時)。つまり、この従来例3ではスイッチング素子1に対するオンゲート電圧として比較的低い1V〜6Vを供給するためにダイオード直列並列接続回路6のダイオード7によってオンゲート電圧を調整している(段落[0026]〜[0041]および図1〜図3参照)。
特開2006−14402号公報 特開2009−76845号公報 特開2013−85409号公報
上記で説明した特許文献1のゲート駆動回路にあっては、駆動制御回路であるオンオフ指令信号発生回路1の電源電圧Vcc(=12〜18V)が主スイッチであるIGBT 4のオンゲート電圧となっている。したがって、消費電力低減のためにオンゲート電圧の大きなIGBTに代えてオンゲート電圧の小さなGaNトランジスタを主スイッチに用いる場合には、オンオフ指令信号発生回路1の電源電圧Vcc以外に3V専用の電源を用意する必要があり、回路構成・部品点数面で不利な状況となる。
一方、特許文献3のゲート駆動回路では、オンゲート電流を流すダイオードを10〜15個程度用意するため、コスト高となり大きな実装面積を要することになる。また、逆方向のダイオード8も必要で、その分、オフゲート電圧が上昇するという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、ゲート駆動回路に関して消費電力の削減とともに、回路構成・部品点数面を有利に展開できるようにすることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明によるゲート駆動回路は、駆動制御回路の電源電圧を用いてノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとしてオン/オフ制御するゲート駆動回路であって、直列接続されて交互にオン/オフする相補形のハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路の接続点が前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に接続され、前記ローサイドのスイッチング回路の制御端子と前記駆動制御回路の出力端子との接続点に対して、前記ハイサイドのスイッチング回路の制御端子がこの制御端子側をアノード側とする状態でツェナーダイオードを介して接続されたものである。
上記構成の本発明のゲート駆動回路において、駆動制御回路の出力端子に現れる電圧がツェナーダイオードの降伏電圧分の電圧降下とハイサイドのスイッチング回路における電圧降下とを受けた上でノーマリオフ型のスイッチング素子のゲート端子に印加される。ここで、ツェナーダイオードの降伏電圧は一般的にダイオードの順方向電圧に比べて充分な大きさをもっていることから、従来例3(図5)のように多数のダイオードの直列接続回路の合成降伏電圧に相当する比較的大きな電圧降下を賄うのにごく少数の(典型的にはただ1個の)ツェナーダイオードだけで充分に対応することが可能となる。このことは、ツェナーダイオードとして適切な降伏電圧のものを採用すれば、駆動制御回路の元々の電源電圧Vccから直接に駆動制御回路の出力電圧を取ってもよいことを保障する。すなわち、従来例1(図3)の場合のような特別な電源を必要としないですむ。
本発明によれば、ノーマリオフ型のスイッチング素子の採用を通じて消費電力の削減を図るとともに、1個ないしはごく少数のツェナーダイオードを用いて必要な電圧降下を達成するので、ゲート駆動回路としての回路構成を簡素化し、部品点数を削減することができる。
本発明の実施例1におけるゲート駆動回路の構成を示す回路図 本発明の実施例2におけるゲート駆動回路の構成を示す回路図 従来例1に対応する特許文献1に記載のゲート駆動回路の構成を示す回路図 従来例2に対応する特許文献2に記載のヘテロ接合型電界効果半導体装置のゲート電圧-ドレイン電流特性図 従来例3に対応する特許文献3に記載のゲート駆動回路の構成を示す回路図
上記構成の本発明のゲート駆動回路には、次のようないくつかの好ましい態様がある。
上記の構成において、第1の実施態様は、ハイサイドのスイッチング回路をNPN型のトランジスタで構成し、ローサイドのスイッチング回路をPNP型のトランジスタで構成する。NPN型のトランジスタとPNP型のトランジスタとはそのエミッタどうしを共通接続し、その共通接続点を主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に導通接続する。さらに、ローサイドのPNP型のトランジスタのベースと駆動制御回路の出力端子との接続点に対してツェナーダイオードのカソードを接続する。ツェナーダイオードのアノードはハイサイドのNPN型のトランジスタのベースに接続する。この第1の実施態様のゲート駆動回路は、ハイサイドのスイッチング回路とローサイドのスイッチング回路を具体的レベルで記述したものであり、本発明のゲート駆動回路の基本的構成に相当するものとなっている。回路構成が単純であり、回路構成・部品点数面の有利な展開を推し進めるものとなっている。
また、上記の構成において、第2の実施態様は、ハイサイドのスイッチング回路については上記の第1の実施態様と同様にNPN型のトランジスタで構成するものとし、さらにローサイドのスイッチング回路については、ハイサイドと同極性のNPN型のトランジスタとこのNPN型のトランジスタのベースに接続されたインバータ回路から構成する。具体的には、ハイサイドのNPN型のトランジスタのエミッタとローサイドのNPN型のトランジスタのコレクタを接続する。その接続点を主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に導通接続する。ローサイドのスイッチング回路を構成するインバータ回路はその入力端子を駆動制御回路の出力端子と接続し、その接続点に対してツェナーダイオードのカソードを接続する。ツェナーダイオードのアノードはハイサイドのNPN型のトランジスタのベースに接続する。この第2の実施形態のゲート駆動回路は、ローサイドのスイッチング回路をNPN型のトランジスタとインバータ回路の組み合わせとしたものである。主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に接続されるハイサイドのトランジスタとローサイドのトランジスタとが同極性のNPN型のトランジスタとなっており、前述の第1の実施態様の逆極性の直列接続とは対照的である。NPN型のトランジスタにインバータ回路を組み合わせることにより、実質的にPNP型のトランジスタと等価な構成としている。本実施態様のゲート駆動回路によれば、ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に対するオフゲート電圧を低減することが可能となる。
また、上記の構成において、前記の一対のスイッチング回路の接続点とノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子との間を結ぶライン上に抵抗素子とコンデンサとの並列回路が介装された構成の第3の実施態様もある。この抵抗コンデンサ並列回路におけるコンデンサは、主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に対するオンゲート電圧信号の伝達を高速化する。また、このようにノーマリオフ型のスイッチング素子が高速にターンオンした後、抵抗コンデンサ並列回路における抵抗素子に電流が流れて、ノーマリオフ型のスイッチング素子のオン状態を安定化する。すなわち、この抵抗コンデンサ並列回路はノーマリオフ型のスイッチング素子の高速動作と動作安定化を実現する。
以下、本発明にかかわるゲート駆動回路の実施例を説明する。
〔実施例1〕
図1は本発明の実施例1におけるゲート駆動回路の構成を示す回路図である。図1において、Q1は主スイッチとしてのノーマリオフ型のスイッチング素子であり、オンゲート電圧が低いGaN(窒化ガリウム)トランジスタが用いられている。50は駆動制御回路(コントロールIC)、51はハイサイドのスイッチング回路、52はローサイドのスイッチング回路である。ハイサイドのスイッチング回路51とローサイドのスイッチング回路52とは直列に接続されて交互にオン/オフする相補型(インバータ型)のスイッチング回路を構成している。以下、詳しく説明する。
駆動制御回路50の高電位側電源端子(Vcc)と低電位側電源端子(GND)との間に平滑コンデンサC1が接続されている。ハイサイドのスイッチング回路51はNPN型のバイポーラトランジスタQ2をもって構成され、ローサイドのスイッチング回路52はPNP型のバイポーラトランジスタQ3をもって構成され、これら一対のトランジスタQ2,Q3が相補型に直列接続されている。ハイサイドのNPN型のトランジスタQ2のエミッタとローサイドのPNP型のトランジスタQ3のエミッタとが共通に接続され、その共通接続点に抵抗素子R1とコンデンサC2との並列回路(RC並列回路)53を介してノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートが接続されている。ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のソースは駆動制御回路50の低電位側電源端子(GND)およびローサイドのPNP型のトランジスタQ3のコレクタに接続されている。
相補型一対のトランジスタQ2,Q3の各ベースは駆動制御回路50の出力端子(OUT)に接続されるが、その場合に抵抗素子R2とツェナーダイオード(定電圧ダイオード)ZD1とが用いられる。すなわち、駆動制御回路50の出力端子(OUT)とローサイドのPNP型のトランジスタQ3のベースとが電流制限用の抵抗素子R2を介して接続され、その抵抗素子R2とPNP型のトランジスタQ3のベースとの接続点に対してハイサイドのNPN型のトランジスタQ2のベースがツェナーダイオードZD1を介して接続されている。ツェナーダイオードZD1は、そのアノードがハイサイドのNPN型のトランジスタQ2のベースに接続され、そのカソードが抵抗素子R2とローサイドのPNP型のトランジスタQ3のベースとの接続点に接続されている。
図3に示した従来例1との特徴的な相違点は、相補型一対のトランジスタQ2,Q3のうちのハイサイドのNPN型のトランジスタQ2のベースを駆動制御回路50の出力端子(OUT)に対して接続するラインにツェナーダイオードZD1を介在させている点である。
ここで、図1に示す実施例1のゲート駆動回路において、各部の電圧関係を見てみる。駆動制御回路50の出力端子(OUT)が出力する電圧を駆動制御回路50の電源電圧と同じVccとする。また、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧(ツェナー電圧)をVZD1 、NPN型のトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧をVbe2 、PNP型のトランジスタQ3のベース・エミッタ間電圧をVbe3 として、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のオンゲート電圧Vg1onは、
g1on=Vcc−VZD1 −Vbe2
となる。
例えば、Vcc=15V、Vbe2 =0.8Vの場合において、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートに対して最適なオンゲート電圧Vg1on=3Vを供給するためには、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧VZD1 につき、
ZD1 =Vcc−Vbe2 −Vg1on=15−0.8−3=11.2V
で、降伏電圧11.2Vを設定すればよい。ツェナーダイオードの降伏電圧については随分と高いものが市販されており、降伏電圧11.2Vのツェナーダイオードは容易に入手可能である。この降伏電圧11.2Vは通常のダイオードの順方向電圧Vfの0.5〜1.5Vに比べて充分に大きいものとなっている。
以上のように、例えば12〜18V程度の電源電圧Vccを出力する駆動制御回路50の電源とは別に低オンゲート電圧のノーマリオフ型のスイッチング素子に最適な専用の3V電源は用いないという条件下で、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートに対して最適なオンゲート電圧Vg1on=3Vを供給するに当たり、従来例3(図5)では14個もの数多くのダイオードを必要としていたのに対して、本発明実施例1ではただ1個のツェナーダイオードで対応することができる。
なお、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のオフゲート電圧Vg1off は、
g1off =Vbe3
であり、例えばVbe3 =0.8Vの場合には、オフゲート電圧Vg1off =0.8Vとなる。
以上のように、本発明実施例1のゲート駆動回路によれば、特別な電源を用いることなく、また、多数のダイオードを用いた低圧変換回路を用いることなく、簡素で低コストな回路構成でありながら、主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートに対して最適なオンゲート電圧Vg1onを供給することができる。換言すれば、電圧数値を具体的に如何に定めるかはともかく、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧VZD1 を適切に選ぶことにより、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1に対する駆動のための電源を駆動制御回路50の出力電圧Vccから直接取ることが可能となっている。
〔実施例2〕
図2は本発明の実施例2におけるゲート駆動回路の構成を示す回路図である。これは、実施例1にかかわる図1の回路図において、そのローサイドのPNP型のトランジスタQ3をNPN型のトランジスタQ4に置き換えた上で、そのNPN型のトランジスタQ4のベースにインバータ回路54を追加したものに相当する。インバータ回路54はハイサイドのPチャネルMOS型のトランジスタであるスイッチング素子Q5とローサイドのNチャネルMOS型のトランジスタであるスイッチング素子Q6とで構成されている。詳しくは次のとおりである。
ローサイドのスイッチング素子Q4をPNP型のトランジスタから逆極性のNPN型のトランジスタに置き換えたことに対応して、このNPN型のトランジスタQ4のベースを駆動する回路として論理を反転するインバータ回路54を用いることとし、そのインバータ回路54をハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5とローサイドのNMOS型のトランジスタQ6との相補型CMOS接続構造で構成している。
ハイサイドのNPN型のトランジスタQ2とローサイドの同じくNPN型のトランジスタQ4とが直列に接続され、この直列回路が駆動制御回路50の高電位側電源端子(Vcc)と低電位側電源端子(GND)との間に接続されている。NPN型のトランジスタQ2のエミッタに対してNPN型のトランジスタQ4のコレクタが接続されている。また、ハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5とローサイドのNMOS型のトランジスタQ6とが相補型に直列接続されている。すなわち、ハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5のソースが駆動制御回路50の高電位側電源端子(Vcc)に接続され、ハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5のドレインがローサイドのNMOS型のトランジスタQ6のドレインに接続され、ローサイドのNMOS型のトランジスタQ6のソースが駆動制御回路50の低電位側電源端子(GND)に接続されている。ハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5とローサイドのNMOS型のトランジスタQ6のドレイン共通接続点が電流制限用の抵抗素子R3を介してローサイドのNPN型のトランジスタQ4のベースに接続されている。そして、ハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5のゲートとローサイドのNMOS型のトランジスタQ6のゲートが接続され、そのゲート共通接続点に対してツェナーダイオードZD1のカソードおよび抵抗素子R2の一端が接続されている。その他の構成については、図1の実施例1の場合と同様である。
相補型に直列接続されたハイサイドのPMOS型のトランジスタQ5およびローサイドのNMOS型のトランジスタQ6と抵抗素子R3とローサイドのNPN型のトランジスタQ4からなるローサイドのスイッチング回路52は実施例1の図1におけるローサイドのPNP型のトランジスタQ3と実質的に等価な回路を構成している。
ここで、図2に示す実施例2のゲート駆動回路において、各部の電圧関係を見てみる。駆動制御回路50の出力端子(OUT)が出力する電圧をVcc、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧をVZD1 、NPN型のトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧をVbe2 として、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のオンゲート電圧Vg1onは、実施例1の場合と同様に、
g1on=Vcc−VZD1 −Vbe2
である。
例えば、Vcc=15V、Vbe2 =0.8Vの場合において、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートに対して最適なオンゲート電圧Vg1on=3Vを供給するためには、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧VZD1 につき、実施例1の場合と同様に、VZD1 =11.2Vを設定すればよい。
さらに、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のオフゲート電圧Vg1off は、ローサイドのNPN型のトランジスタQ4のオン時のコレクタ・エミッタ間電圧をVce4 として、
g1off =Vce4
であり、例えばVce4 =0.1Vの場合には、オフゲート電圧Vg1off =0.1Vとなる。実施例1の場合にはノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のオフゲート電圧Vg1off は上記のとおり0.8Vであったが、本実施例2では0.1Vまで低減されている。このことは、実施例2は実施例1に比べて、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のターンオフ動作がより安定していることを意味している。
以上のように本発明実施例2のゲート駆動回路によれば、実施例1の場合と同様に、特別な電源を用いることなく、また、多数のダイオードを用いた低圧変換回路を用いることなく、簡素で低コストな回路構成でありながら、主スイッチであるノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のゲートに対して最適なオンゲート電圧Vg1onを供給することができる。しかも、オフゲート電圧Vg1off をローサイドのNPN型のトランジスタQ4のコレクタ・エミッタ間Vce4 まで小さくでき、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1のターンオフ動作を確実化することができる。
上記の実施例の説明においては、ノーマリオフ型のスイッチング素子Q1としてGaN(窒化ガリウム)トランジスタを用いたが、必ずしもそれのみに限定されるものではなく、オンゲート電圧の低いノーマリオフ型のスイッチング素子であれば、SIT(静電誘導型のトランジスタ)あるいはBSIT(バイポーラモード静電誘導トランジスタ)などであってもよい。
本発明は、オンゲート電圧の低電圧化に有利なノーマリオフ型のスイッチング素子を対象の主スイッチとするゲート駆動回路において、回路構成の簡素化と部品点数の削減を図る技術として有用である。
50 駆動制御回路
51 ハイサイドのスイッチング回路
52 ローサイドのスイッチング回路
53 RC並列回路
54 インバータ回路
Q1 ノーマリオフ型のスイッチング素子
Q2 ハイサイドのスイッチング素子(NPN型のトランジスタ)
Q3 ローサイドのスイッチング回路(PNP型のトランジスタ)
Q4 NPN型のトランジスタ
Q5 ハイサイドのPMOS型のトランジスタ
Q6 ローサイドのNMOS型のトランジスタ
ZD1 ツェナーダイオード

Claims (4)

  1. 駆動制御回路の電源電圧を用いてノーマリオフ型のスイッチング素子を主スイッチとしてオン/オフ制御するゲート駆動回路であって、直列接続されて交互にオン/オフする相補形のハイサイドおよびローサイドの一対のスイッチング回路の接続点が前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に接続され、前記ローサイドのスイッチング回路の制御端子と前記駆動制御回路の出力端子との接続点に対して、前記ハイサイドのスイッチング回路の制御端子がこの制御端子側をアノード側とする状態でツェナーダイオードを介して接続されているゲート駆動回路。
  2. 前記ハイサイドのスイッチング回路はNPN型のトランジスタで構成され、前記ローサイドのスイッチング回路はPNP型のトランジスタで構成され、前記NPN型のトランジスタと前記PNP型のトランジスタとはそのエミッタどうしが共通接続され、その共通接続点が前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に導通接続され、ローサイドの前記PNP型のトランジスタのベースと前記駆動制御回路の出力端子との接続点に対して、ハイサイドの前記NPN型のトランジスタのベースがこのベース側をアノード側とする状態でツェナーダイオードを介して接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  3. 前記ハイサイドのスイッチング回路はNPN型のトランジスタで構成され、前記ローサイドのスイッチング回路はNPN型のトランジスタとこのNPN型のトランジスタのベースに接続されたインバータ回路からなり、ハイサイドの前記NPN型のトランジスタのエミッタとローサイドの前記NPN型のトランジスタのコレクタが接続され、その接続点が前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子に導通接続され、前記ローサイドのスイッチング回路の制御端子に代えて前記インバータ回路の入力端子と前記駆動制御回路の出力端子との接続点に対して、ハイサイドの前記NPN型のトランジスタのベースがこのベース側をアノード側とする状態でツェナーダイオードを介して接続されている請求項1に記載のゲート駆動回路。
  4. 前記一対のスイッチング回路の接続点と前記ノーマリオフ型のスイッチング素子の制御端子との間を結ぶライン上に抵抗素子とコンデンサとの並列回路が介装されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のゲート駆動回路。
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