JP2015207887A - 無線送信装置及び歪補償方法 - Google Patents

無線送信装置及び歪補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歪補償精度の低下を防ぐこと。【解決手段】無線送信装置10は、PA19と、周波数シフト部31と、帯域制限部33と、歪補償装置13とを有する。PA19は、マルチキャリア信号の電力を増幅する。周波数シフト部31は、PA19からのフィードバック信号をマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後のフィードバック信号を帯域制限部33へ出力する。帯域制限部33は、周波数シフト後のフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行って、周波数帯域制限後のフィードバック信号を歪補償装置13へ出力する。歪補償装置13は、周波数帯域制限後のフィードバック信号に基づいて、PA19の非線形歪を補償する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線送信装置及び歪補償方法に関する。
無線通信システムにおける無線送信装置には、送信信号の電力を増幅する増幅器(Power Amplifier;以下では「PA」と呼ぶことがある)が備えられている。無線送信装置では、一般的に、PAの電力効率を高めるために、PAの飽和領域付近でPAを動作させる。しかし、PAを飽和領域付近で動作させると非線形歪が増大する。そこで、この非線形歪を抑えて隣接チャネル漏洩電力(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio)を低減するために、無線送信装置には、非線形歪を補償する歪補償装置が備えられる。
歪補償装置で用いられる歪補償方式の一つに「プリディストーション方式」がある。以下では「プリディストーション」を「PD」と呼ぶことがある。PD方式の歪補償装置は、PAの非線形歪の逆特性を有する歪補償係数をPAへの入力前の送信ベースバンド信号に予め乗算することで、PAの出力の線形性を高めてPAの出力の歪を抑圧する。送信ベースバンド信号に歪補償係数を乗算した後の信号は「プリディストーション信号(PD信号)」と呼ばれることがある。よって、PD信号は、PAへの入力前に、PAの非線形歪の逆特性に従って予め歪んだ信号となる。
例えば、PD方式の歪補償装置として、複数の歪補償係数が格納されたテーブルを有し、送信ベースバンド信号の電力に応じた歪補償係数をテーブルから読み出すものがある。テーブルに格納された歪補償係数は、参照信号としての送信ベースバンド信号と、PAから出力されてフィードバックされた信号(以下では「フィードバック信号」と呼ぶことがある)との誤差が最小になるように逐次更新される。
また例えば、PD方式の歪補償装置を備える従来の電力増幅システムとして、歪補償係数の更新に際し、フィードバック信号の周波数帯域を制限するものがある。この電力増幅システムでは、帯域制限フィルタによりフィードバック信号の通過帯域幅を変更することで、通過帯域が所定の狭さである場合に所定の低次の歪を補償し、通過帯域が所定の広さである場合に所定の高次の歪を補償する。
特開2012−090158号公報 特開2012−060254号公報 特開2003−008360号公報 特開2002−359583号公報 特開2007−020157号公報 国際公開第2009/131076号
図1は、課題の説明に供する図である。送信ベースバンド信号が複数の互いに異なるキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号である場合、マルチキャリア信号に対して非線形領域でPAを動作させると、相互変調歪(Inter Modulation Distortion;以下では「IM」と呼ぶことがある)が生じることがある。つまり、送信ベースバンド信号がマルチキャリア信号である場合、フィードバック信号にIMが含まれることがある。例えば、図1に示すように、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むマルチキャリア信号を非線形領域で増幅すると、フィードバック信号は、それぞれ3次,5次,7次のIMであるIM3,IM5,IM7を含むものになることがある。これらのIMは、図1のように、周波数軸上で、キャリア周波数f1,f2の両側の裾の箇所と、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所とに発生する。ここでは、歪補償装置は、IM7までのIMを補償可能であるとする。すなわち、歪補償が可能な周波数帯域(以下では「歪補償帯域」と呼ぶことがある)をIM7までをカバーする帯域であるとする。
また、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所に発生するIM3,IM5,IM7は、マルチキャリア信号の中心周波数f0から見て、周波数軸上で左右対称に発生する。キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むマルチキャリア信号の中心周波数f0は、「f0=(f1+f2)/2」となる。
従来、フィードバック信号に対する周波数帯域制限は、所定の基準周波数fsを基準にして、周波数軸上で左右対称の周波数範囲fcを通過帯域にして行われる。つまり、周波数帯域制限に用いられるフィルタのカットオフ周波数は「fs+fc」及び「fs−fc」となり、そのフィルタの周波数特性は図1に示すものになる。基準周波数fsは、一般に0Hzである。
ここで、通常は、マルチキャリア信号の中心周波数f0は基準周波数fsに一致する。しかし、特定の場合には、図1に示すように、マルチキャリア信号の中心周波数f0が基準周波数fsからずれることがある。マルチキャリア信号の中心周波数f0が基準周波数fsからずれると、フィードバック信号の中心周波数f0も同様に基準周波数fsからずれる。また、マルチキャリア信号の中心周波数f0が基準周波数fsからずれると、IMが、基準周波数fsから見て、周波数軸上で左右非対称になってしまう。
特定の場合の一例としては、通信システムを旧システムから新システムへ移行するにあたり、旧システムにおいて基準周波数fsと一致していた中心周波数f0を一時的に変更する場合等が挙げられる。旧システムから新システムへの移行時には、旧システムを完全に停止してから新システムの運用を開始するのではなく、旧システムと新システムとを一時的に併存させて運用することがある。この場合に、例えば、新システムでの中心周波数f0を、旧システムでの中心周波数f0から−Δfだけずれたものにする。
また、特定の場合の他の一例として、第一の地域と第二の地域とに互いに異なるキャリアパターンを割り当てる場合等が挙げられる。この場合、例えば、第二の地域での中心周波数f0を、第一の地域での中心周波数f0から−Δfだけずれたものにする。これにより、第一の地域において基準周波数fsと一致していた中心周波数f0は、第二の地域では、基準周波数fsから−Δfだけずれたものになる。
IMが基準周波数fsから見て周波数軸上で左右非対称になってしまうと、基準周波数fs未満の通過帯域にあるIMと、基準周波数fs以上の通過帯域にあるIMとが異なるものになり、基準周波数fsから見て周波数軸上で左右非対称にIMが抽出されてしまう。図1に示す例では、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所に発生するIMのうち、基準周波数fs未満の通過帯域にはIM3しか存在しないのに対し、基準周波数fs以上の通過帯域にはIM3及びIM5が存在する。換言すれば、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所に発生するIMのうち、周波数帯域制限により、基準周波数fs未満ではIM5及びIM7がカットされるのに対し、基準周波数fs以上ではIM7だけがカットされる。つまり、中心周波数f0が基準周波数fsからずれたフィードバック信号に対して従来のままの周波数帯域制限を行うと、周波数帯域制限後のフィードバック信号に含まれるIMが、中心周波数f0未満の範囲と、中心周波数f0以上の範囲との間で非対称になってしまう。つまり、フィードバック信号に含まれるIMのうち周波数帯域制限されるIMが周波数軸上で左右非対称になってしまう。このように非対称のIMを含むフィードバック信号を用いてPD方式の歪補償を行うと、IMの対称性の崩れに起因して、歪補償の精度が低下する。
これに対し、上記従来の電力増幅システムでは、マルチキャリア信号の中心周波数f0が基準周波数fsからずれることによって生じる、歪補償精度の低下という課題についての考慮は為されていない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、歪補償精度の低下を防ぐことを目的とする。
開示の態様では、無線送信装置は、増幅器と、第一周波数シフト部と、帯域制限部と、歪補償装置とを有する。前記増幅器は、マルチキャリア信号の電力を増幅する。前記第一周波数シフト部は、前記増幅器からフィードバックされた第一の信号を前記マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後の第二の信号を出力する。前記帯域制限部は、前記第二の信号に対し周波数帯域制限を行って、前記周波数帯域制限後の第三の信号を出力する。前記歪補償装置は、前記第三の信号に基づいて、前記増幅器の非線形歪を補償する。
開示の態様によれば、歪補償精度の低下を防ぐことができる。
図1は、課題の説明に供する図である。 図2は、実施例1の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の無線送信装置の動作の説明に供する図である。 図4は、実施例2の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、実施例3の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、実施例3の無線送信装置の動作の説明に供する図である。
以下に、本願の開示する無線送信装置及び歪補償方法の実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施例により本願の開示する無線送信装置及び歪補償方法が限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有する構成部には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
<無線送信装置の構成例>
図2は、実施例1の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。図2において、無線送信装置10は、ベースバンドユニット11と、歪補償装置13と、DAC(Digital to Analog Converter;デジタル−アナログ変換器)15と、アップコンバータ17と、PA19と、カプラ21と、アンテナ23とを有する。また、無線送信装置10は、ダウンコンバータ25と、ADC(Analog to Digital Converter;アナログ−デジタル変換器)27と、シフト量決定部29と、周波数シフト部31,35と、帯域制限部33とを有する。
また、歪補償装置13は、プリディストーション部(PD部)131と、誤差算出部132と、歪補償係数更新部133とを有し、PD方式の歪補償装置である。
無線送信装置10は、例えば、無線通信システムで使用される無線通信端末装置または無線通信基地局装置等に搭載される。
ベースバンドユニット11は、入力される送信データに対して符号化処理及び変調処理等のベースバンド処理を行って送信ベースバンド信号を生成し、生成した送信ベースバンド信号をPD部131、周波数シフト部35、及び、シフト量決定部29へ出力する。ここで、ベースバンドユニット11は、送信ベースバンド信号として、複数の互いに異なるキャリア周波数の信号を含むマルチキャリア信号を生成する。
プリディストーション部131は、歪補償係数更新部133によって逐次更新される歪補償係数をマルチキャリア信号に乗算してPD信号を生成する。プリディストーション部131は、複数の歪補償係数が格納されたテーブルを有し、マルチキャリア信号の電力に応じた歪補償係数をテーブルから読み出してマルチキャリア信号に乗算する。テーブルに格納された歪補償係数は、歪補償係数更新部133によって逐次更新される。プリディストーション部131は、生成したPD信号をDAC15へ出力する。
DAC15は、PD信号をデジタル信号からアナログ信号に変換してアップコンバータ17へ出力する。
アップコンバータ17は、アナログのPD信号をアップコンバートし、アップコンバート後のPD信号をPA19へ出力する。
PA19は、アップコンバート後のPD信号の電力を増幅し、電力増幅後の信号をカプラ21へ出力する。
カプラ21は、電力増幅後の信号を、アンテナ23と、ダウンコンバータ25とに分配する。これにより、PA19から出力された信号が、ダウンコンバータ25、ADC27、周波数シフト部31、及び、帯域制限部33を介して歪補償装置13へフィードバックされる。
アンテナ23は、電力増幅後の信号を無線送信する。
ダウンコンバータ25は、カプラ21から入力される信号をダウンコンバートし、ダウンコンバート後の信号をADC27へ出力する。
ADC27は、ダウンコンバート後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をフィードバック信号として周波数シフト部31へ出力する。
シフト量決定部29は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて、フィードバック信号及びマルチキャリア信号に対する周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定し、決定結果を周波数シフト部31,35へ出力する。
周波数シフト部31は、シフト量決定部29によって決定されたシフト量及びシフト方向に従って、ADC27から入力されるフィードバック信号を周波数シフトし、周波数シフト後のフィードバック信号を帯域制限部33へ出力する。つまり、周波数シフト部31によって為される周波数シフトは、マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいたものになる。
帯域制限部33は、周波数シフト後のフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行って、周波数帯域制限後のフィードバック信号を誤差算出部132へ出力する。帯域制限部33は、例えば、デジタルフィルタであるBPF(Band Pass Filter)によって実現される。
周波数シフト部35は、シフト量決定部29によって決定されたシフト量及びシフト方向に従って、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号を周波数シフトし、周波数シフト後のマルチキャリア信号を参照信号として誤差算出部132へ出力する。つまり、周波数シフト部35によって為される周波数シフトは、マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいたものになる。
誤差算出部132は、帯域制限部33での周波数帯域制限後のフィードバック信号と、周波数シフト部35から入力される参照信号との誤差を算出し、算出した誤差を歪補償係数更新部133へ出力する。
歪補償係数更新部133は、LMS(Least Mean Square)アルゴリズム等を用いて、誤差算出部132で算出される誤差が最小になるように、PD部131内のテーブルに格納されている歪補償係数を逐次更新する。
<無線送信装置の動作例>
以下、図1と図3とを用いて、無線送信装置10の動作例を説明する。図3は、実施例1の無線送信装置の動作の説明に供する図である。
ベースバンドユニット11で生成されるマルチキャリア信号は、例えば図1に示すように、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むものであり、マルチキャリア信号の中心周波数f0が所定の基準周波数fsから−Δfだけずれている。よって、ADC27から出力されるフィードバック信号の中心周波数f0も所定の基準周波数fsから−Δfだけずれている。また、ADC27から出力されるフィードバック信号は、図1に示すように、IM3,IM5,IM7を含む。基準周波数fsは、一般に0Hzである。
これに対し、フィードバック信号に対して帯域制限部33で行われる周波数帯域制限は、図3に示すように、基準周波数fsを基準にして、周波数軸上で左右対称の周波数範囲fcを通過帯域にして行われる。つまり、帯域制限部33での周波数帯域制限に用いられるフィルタのカットオフ周波数は「fs+fc」及び「fs−fc」となり、そのフィルタの周波数特性は図3に示すものになる。
そこで、シフト量決定部29は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて、フィードバック信号に対する周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定する。例えば、マルチキャリア信号が、図1に示すように、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むものであるとき、シフト量決定部29は、まず、キャリア周波数f1,f2を検出する。次いで、シフト量決定部29は、検出したキャリア周波数f1,f2に基づいて、マルチキャリア信号の中心周波数f0を「f0=(f1+f2)/2」なる式に従って算出する。シフト量決定部29には基準周波数fsが既知であるため、シフト量決定部29は、基準周波数fsと中心周波数f0との差Δfを「Δf=f0−fs」なる式に従って算出する。よって、例えばマルチキャリア信号が図1に示すものである場合、基準周波数fsと中心周波数f0との差は「−Δf」と算出される。そして、シフト量決定部29は、基準周波数fsと中心周波数f0との差に基づいて、周波数シフト部31における周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定する。すなわち、シフト量決定部29は、シフト量を「Δf」に決定し、シフト方向を、基準周波数fsに対する中心周波数f0のずれの方向と逆方向に決定する。図1に示す例では、ずれの方向が−方向であり、よって、基準周波数fsと中心周波数f0との差は「−Δf」と算出される。そこで、シフト量決定部29は、シフト方向を+方向と決定する。つまり、シフト量決定部29は、周波数シフト部31における周波数シフトのシフト量及びシフト方向を「+Δf」と決定し、決定結果「+Δf」を周波数シフト部31へ出力する。
周波数シフト部31は、シフト量決定部29で決定されたシフト量及びシフト方向に従って、フィードバック信号を周波数シフトする。すなわち、周波数シフト部31は、図3に示すように、キャリア周波数f1,f2の信号と、IM3,IM5,IM7とを含むフィードバック信号を+Δfだけ周波数軸上でシフトさせる。これにより、フィードバック信号の中心周波数f0が+Δfだけシフトされて基準周波数fsに一致する。この結果、図3に示すように、基準周波数fsから見て、IMが周波数軸上で左右対称になる。つまり、基準周波数fs未満の通過帯域fcにあるIMと、基準周波数fs以上の通過帯域fcにあるIMとが同じものになる。
よって、帯域制限部33では、基準周波数fsから見て周波数軸上で左右対称にIMが抽出される。例えば、図3では、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所に発生するIMのうち、帯域制限部33での周波数帯域制限により、基準周波数fs未満及び基準周波数fs以上の双方の範囲で、歪補償帯域の両端にあるIM7がカットされる。よって、フィードバック信号の中心周波数f0が+Δfだけシフトされてf0+Δfになった結果、帯域制限部33での周波数帯域制限後のフィードバック信号に含まれるIMは、中心周波数未満の範囲と、中心周波数以上の範囲との間で対称になる。
さらに、誤差算出部132で算出される誤差の精度を維持するために、フィードバック信号のキャリアパターンと、参照信号のキャリアパターンとが一致することが好ましい。そこで、シフト量決定部29は、周波数シフト部35における周波数シフトのシフト量及びシフト方向を、周波数シフト部31における周波数シフトのシフト量及びシフト方向と同一の「+Δf」に決定し、決定結果「+Δf」を周波数シフト部35へ出力する。
周波数シフト部35は、シフト量決定部29で決定されたシフト量及びシフト方向に従って、マルチキャリア信号を周波数シフトする。すなわち、周波数シフト部35は、図3に示すように、キャリア周波数f1,f2の信号を含むマルチキャリア信号を+Δfだけ周波数軸上でシフトさせる。これにより、マルチキャリア信号の中心周波数が、フィードバック信号の中心周波数と同じ量だけ同じ方向にシフトされる。よって、帯域制限部33から出力されて誤差算出部132へ入力されるフィードバック信号のキャリアパターンと、周波数シフト部35から出力されて誤差算出部132へ入力される参照信号のキャリアパターンとが一致する。
誤差算出部132は、帯域制限部33での周波数帯域制限後のフィードバック信号と、周波数シフト部35から入力される参照信号との誤差を算出し、算出した誤差を歪補償係数更新部133へ出力する。
歪補償係数更新部133は、LMSアルゴリズム等を用いて、誤差算出部132で算出される誤差が最小になるように、PD部131内のテーブルに格納されている歪補償係数を逐次更新する。
以上のように、実施例1によれば、無線送信装置10は、PA19と、周波数シフト部31と、帯域制限部33と、歪補償装置13とを有する。PA19は、マルチキャリア信号の電力を増幅する。周波数シフト部31は、PA19からのフィードバック信号をマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後のフィードバック信号を帯域制限部33へ出力する。帯域制限部33は、周波数シフト後のフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行って、周波数帯域制限後のフィードバック信号を歪補償装置13へ出力する。歪補償装置13は、周波数帯域制限後のフィードバック信号に基づいて、PA19の非線形歪を補償する。
こうすることで、周波数軸上で左右対称のIMを含むフィードバック信号に基づいてPA19の非線形歪を補償できるため、マルチキャリア信号の中心周波数が基準周波数からずれている場合でも、歪補償精度の低下を防ぐことができる。
また、実施例1では、帯域制限部33は、所定の基準周波数fsを基準にして対称の周波数範囲を通過帯域として周波数帯域制限を行う。また、無線送信装置10は、シフト量決定部29を有する。シフト量決定部29は、マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいてマルチキャリア信号の中心周波数f0を算出し、基準周波数fsと中心周波数f0との差に基づいて、周波数シフト部31における周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定する。
こうすることで、フィードバック信号に含まれるIMのうち周波数帯域制限されるIMを周波数軸上で確実に左右対称にすることができる。
また、実施例1では、無線送信装置10は、周波数シフト部35を有する。周波数シフト部35は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号をそのマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後のマルチキャリア信号を参照信号として歪補償装置13へ出力する。歪補償装置13は、周波数帯域制限後のフィードバック信号と、周波数シフト後のマルチキャリア信号とに基づいて、PA19の非線形歪を補償する。すなわち、歪補償装置13では、誤差算出部132が、周波数帯域制限後のフィードバック信号と、周波数シフト後のマルチキャリア信号との誤差を算出する。シフト量決定部29は、周波数シフト部35における周波数シフトのシフト量及びシフト方向を、周波数シフト部31における周波数シフトのシフト量及びシフト方向と同一の量及び同一の方向に決定する。
こうすることで、参照信号のキャリアパターンを帯域制限後のフィードバック信号のキャリアパターンに一致させることができるため、フィードバック信号を周波数シフトさせたことに起因して誤差の精度が低下することを防ぐことができる。つまり、フィードバック信号を周波数シフトさせた場合でも、算出される誤差の精度を維持することができる。
[実施例2]
実施例1ではデジタルのフィードバック信号を周波数シフトした。これに対し、実施例2では、アナログの信号を周波数シフトする点が実施例1と相違する。
<無線送信装置の構成例>
図4は、実施例2の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。図4において、無線送信装置30は、図2(実施例1)に示す周波数シフト部31に代えて、周波数シフト部37を有する。
ダウンコンバータ25は、カプラ21から入力される信号をダウンコンバートし、ダウンコンバート後の信号を周波数シフト部37へ出力する。
シフト量決定部29は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて、フィードバック信号及びマルチキャリア信号に対する周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定し、決定結果を周波数シフト部37,35へ出力する。
周波数シフト部37は、シフト量決定部29によって決定されたシフト量及びシフト方向に従って、ダウンコンバータ25から入力されるアナログの信号を周波数シフトし、周波数シフト後の信号をADC27へ出力する。周波数シフト部37での周波数シフトの詳細は、実施例1の周波数シフト部31での周波数シフトと同様なので、その説明を省略する。
ADC27は、周波数シフト後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をフィードバック信号として帯域制限部33へ出力する。
こうすることでも、実施例1と同様に、周波数軸上で左右対称のIMを含むフィードバック信号に基づいてPA19の非線形歪を補償できるため、マルチキャリア信号の中心周波数が基準周波数からずれている場合でも、歪補償精度の低下を防ぐことができる。
なお、周波数シフト部37の機能をダウンコンバータ25に組み込んで、ダウンコンバートに併せて周波数シフトを同時に行うことも可能である。
[実施例3]
実施例1では、帯域制限部の通過帯域に合わせてフィードバック信号を周波数シフトした。これに対し、実施例3では、フィードバック信号のキャリアパターンに合わせて帯域制限部の通過帯域を制御する点が実施例1と相違する。
<無線送信装置の構成例>
図5は、実施例3の無線送信装置の構成例を示すブロック図である。図5において、無線送信装置50は、図2(実施例1)に示すシフト量決定部29と、周波数シフト部31,35と、帯域制限部33とに代えて、通過帯域決定部51と、帯域制限部53とを有する。
ベースバンドユニット11は、生成したマルチキャリア信号を、PD部131及び通過帯域決定部51へ出力する。また、ベースバンドユニット11は、生成したマルチキャリア信号を参照信号として誤差算出部132へ出力する。
誤差算出部132は、帯域制限部53での周波数帯域制限後のフィードバック信号と、ベースバンドユニット11から入力される参照信号との誤差を算出し、算出した誤差を歪補償係数更新部133へ出力する。
通過帯域決定部51は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて、帯域制限部53における周波数帯域制限の通過帯域を決定し、決定結果を帯域制限部53へ出力する。
帯域制限部53は、ADC27から入力されるフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行って、周波数帯域制限後のフィードバック信号を誤差算出部132へ出力する。帯域制限部53は、通過帯域決定部51によって決定された通過帯域に従って、ADC27から入力されるフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行う。帯域制限部53は、例えば、通過帯域が可変なデジタルフィルタであるBPFによって実現される。
誤差算出部132は、帯域制限部53での周波数帯域制限後のフィードバック信号と、ベースバンドユニット11から入力される参照信号との誤差を算出し、算出した誤差を歪補償係数更新部133へ出力する。
<無線送信装置の動作例>
以下、図1と図6とを用いて、無線送信装置50の動作例を説明する。図6は、実施例3の無線送信装置の動作の説明に供する図である。
ベースバンドユニット11で生成されるマルチキャリア信号は、例えば図1に示すように、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むものであり、マルチキャリア信号の中心周波数f0が所定の基準周波数fsから−Δfだけずれている。よって、ADC27から出力されるフィードバック信号の中心周波数f0も所定の基準周波数fsから−Δfだけずれている。また、ADC27から出力されるフィードバック信号は、図1に示すように、IM3,IM5,IM7を含む。基準周波数fsは、一般に0Hzである。
そこで、通過帯域決定部51は、ベースバンドユニット11から入力されるマルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて、帯域制限部53における周波数帯域制限の通過帯域を決定する。例えば、マルチキャリア信号が、図1に示すように、キャリア周波数f1の信号とキャリア周波数f2の信号とを含むものであるとき、通過帯域決定部51は、まず、キャリア周波数f1,f2を検出する。次いで、通過帯域決定部51は、検出したキャリア周波数f1,f2に基づいて、マルチキャリア信号の中心周波数f0を「f0=(f1+f2)/2」なる式に従って算出する。そして、通過帯域決定部51は、マルチキャリア信号の中心周波数f0を基準にして、帯域制限部53での周波数帯域制限に用いられるフィルタのカットオフ周波数を「f0+fc」及び「f0−fc」に決定する。つまり、通過帯域決定部51は、帯域制限部53での周波数帯域制限に用いられるフィルタのカットオフ周波数を「((f1+f2)/2)+fc」及び「((f1+f2)/2)−fc」に決定する。よって、帯域制限部53での周波数帯域制限に用いられるフィルタの通過帯域は、中心周波数f0を基準にして周波数軸上で左右対称の周波数範囲fcとなり、そのフィルタの周波数特性は図6に示すものになる。つまり、通過帯域決定部51は、マルチキャリア信号の中心周波数f0を基準にして周波数軸上で左右対称の周波数範囲を帯域制限部53での通過帯域として決定する。そして、通過帯域決定部51は、決定したカットオフ周波数「((f1+f2)/2)+fc」及び「((f1+f2)/2)−fc」を帯域制限部53へ出力する。
換言すれば、通過帯域決定部51に既知である基準周波数fsを基準にして、基準周波数fs未満の範囲の通過帯域は「fc+Δf」となり、基準周波数fs以上の範囲の通過帯域は「fc−Δf」となる。つまり、通過帯域決定部51は、基準周波数fsを基準にして周波数軸上で左右非対称の周波数範囲を帯域制限部53での通過帯域として決定する。この結果、図6に示すように、基準周波数fs未満の通過帯域「fc+Δf」にあるIMと、基準周波数fs以上の通過帯域「fc−Δf」にあるIMとが同じものになる。
帯域制限部53は、通過帯域決定部51から入力されたカットオフ周波数に従って、ADC27から入力されるフィードバック信号に対して周波数帯域制限を行う。すなわち、帯域制限部53は、フィルタの通過帯域を、中心周波数f0を中心にしてf0±fcの周波数範囲に設定してフィードバック信号に対する周波数帯域制限を行う。
よって、帯域制限部53では、中心周波数f0から見て周波数軸上で左右対称にIMが抽出される。例えば、図6では、キャリア周波数f1,f2から一定距離だけ離れた箇所に発生するIMのうち、帯域制限部53での周波数帯域制限により、中心周波数f0未満及び中心周波数f0以上の双方の範囲で、歪補償帯域の両端にあるIM7がカットされる。よって、帯域制限部53での通過帯域が、基準周波数fsを基準にして周波数軸上で左右非対称の周波数範囲になった結果、帯域制限部53での周波数帯域制限後のフィードバック信号に含まれるIMは、中心周波数未満の範囲と、中心周波数以上の範囲との間で対称になる。
誤差算出部132は、帯域制限部53での周波数帯域制限後のフィードバック信号と、ベースバンドユニット11から入力される参照信号との誤差を算出し、算出した誤差を歪補償係数更新部133へ出力する。
歪補償係数更新部133は、LMSアルゴリズム等を用いて、誤差算出部132で算出される誤差が最小になるように、PD部131内のテーブルに格納されている歪補償係数を逐次更新する。
以上のように、実施例3によれば、無線送信装置50は、PA19と、帯域制限部53と、歪補償装置13と、通過帯域決定部51とを有する。PA19は、マルチキャリア信号の電力を増幅する。帯域制限部53は、PA19からのフィードバック信号に対し周波数帯域制限を行って、周波数帯域制限後のフィードバック信号を歪補償装置13へ出力する。歪補償装置13は、周波数帯域制限後のフィードバック信号に基づいて、PA19の非線形歪を補償する。通過帯域決定部51は、帯域制限部53における周波数帯域制限の通過帯域を、マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて決定する。
こうすることで、実施例1と同様に、周波数軸上で左右対称のIMを含むフィードバック信号に基づいてPA19の非線形歪を補償できるため、マルチキャリア信号の中心周波数が基準周波数からずれている場合でも、歪補償精度の低下を防ぐことができる。
また、実施例3では、通過帯域決定部51は、マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいてマルチキャリア信号の中心周波数f0を算出し、中心周波数f0を基準にして左右対称の周波数範囲を帯域制限部53における周波数帯域制限の通過帯域として決定する。
こうすることで、実施例1と同様に、フィードバック信号に含まれるIMのうち周波数帯域制限されるIMを周波数軸上で確実に左右対称にすることができる。
なお、帯域制限部53を実現するためのフィルタは、通過帯域が可変なBPFでもよいし、LPF(Low Pass Filter)とHPF(High Pass Filter)とを縦続させたものでもよい。また、通過帯域を可変とするために、帯域制限部53は、互いに通過帯域が異なる複数のBPFを有してもよい。
以上、実施例1〜3について説明した。
[他の実施例]
歪補償装置13は、ハードウェアとして、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integrated circuit)またはプロセッサ等により実現される。さらに、ベースバンドユニット11、シフト量決定部29、周波数シフト部31,35,37、通過帯域決定部51も、ハードウェアとして、FPGA、LSIまたはプロセッサ等により実現される。プロセッサの一例として、CPU(Central Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor)等が挙げられる。また、DAC15,アップコンバータ17,PA19,カプラ21,アンテナ23,ダウンコンバータ25,ADC27は、ハードウェアとして、無線通信モジュールにより実現される。また、無線通信装置10,30,50及び歪補償装置13は、メモリを有してもよい。例えば、メモリには、歪補償係数が格納されたテーブルが記憶される。
10,30,50 無線送信装置
13 歪補償装置
131 プリディストーション部
132 誤差算出部
133 歪補償係数更新部
29 シフト量決定部
31,35,37 周波数シフト部
33,53 帯域制限部
51 通過帯域決定部

Claims (7)

  1. マルチキャリア信号の電力を増幅する増幅器と、
    前記増幅器からフィードバックされた第一の信号を前記マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後の第二の信号を出力する第一周波数シフト部と、
    前記第二の信号に対し周波数帯域制限を行って、前記周波数帯域制限後の第三の信号を出力する帯域制限部と、
    前記第三の信号に基づいて、前記増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置と、
    を具備する無線送信装置。
  2. 前記帯域制限部は、所定の周波数を基準にして対称の周波数範囲を通過帯域として前記周波数帯域制限を行い、
    前記キャリア周波数に基づいて前記マルチキャリア信号の中心周波数を算出し、前記所定の周波数と前記中心周波数との差に基づいて、前記第一周波数シフト部における前記周波数シフトのシフト量及びシフト方向を決定する決定部をさらに具備する、
    請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記マルチキャリア信号を前記キャリア周波数に基づいて周波数シフトし、周波数シフト後の第四の信号を出力する第二周波数シフト部をさらに具備し、
    前記歪補償装置は、前記第三の信号及び前記第四の信号に基づいて、前記非線形歪を補償し、
    前記決定部は、前記第二周波数シフト部における前記周波数シフトのシフト量及びシフト方向を、前記第一周波数シフト部における前記周波数シフトのシフト量及びシフト方向と同一の量及び同一の方向に決定する、
    請求項2に記載の無線送信装置。
  4. マルチキャリア信号の電力を増幅する増幅器と、
    前記増幅器からフィードバックされた第一の信号に対し周波数帯域制限を行って、前記周波数帯域制限後の第二の信号を出力する帯域制限部と、
    前記第二の信号に基づいて、前記増幅器の非線形歪を補償する歪補償装置と、
    前記帯域制限部における前記周波数帯域制限の通過帯域を、前記マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて決定する決定部と、
    を具備する無線送信装置。
  5. 前記決定部は、前記キャリア周波数に基づいて前記マルチキャリア信号の中心周波数を算出し、前記中心周波数を基準にして対称の周波数範囲を前記通過帯域として決定する、
    請求項4に記載の無線送信装置。
  6. マルチキャリア信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償方法であって、
    前記増幅器からフィードバックされた信号を前記マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて周波数シフトし、
    前記周波数シフト後の信号に対し周波数帯域制限を行い、
    前記周波数帯域制限後の信号に基づいて前記非線形歪を補償する、
    歪補償方法。
  7. マルチキャリア信号の電力を増幅する増幅器の非線形歪を補償する歪補償方法であって、
    前記増幅器からフィードバックされた信号に対して行われる周波数帯域制限の通過帯域を、前記マルチキャリア信号のキャリア周波数に基づいて決定し、
    前記周波数帯域制限後の信号に基づいて前記非線形歪を補償する、
    歪補償方法。
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