JP2015206657A - 膜式ガスメーター - Google Patents

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克久 花木
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Abstract

【課題】ガスの流入経路での圧損を大幅に低減した膜式ガスメーターを提供する。【解決手段】ガスメーター本体の下段に形成した計量室内に一対の計量膜を組み付けると共に、前記ガスメーター本体の上段に形成した前記計量室３内に流入するガスの流入経路６と、この流入経路６内に緊急時に作動するガスの遮断弁を組み付けた膜式ガスメーターにおいて、前記流入経路６を縦流路８と、この縦流路８の下端に結ばれた水平流路と、この水平流路の先端に結ばれた遮断弁取付流路のコーナー部を円曲させることで圧損を軽減する。【選択図】図５

Description

本発明は、ダイキャストボディからなるガスメーター本体の下ケース内に計量室を形成し、上ケースにはこの上面に入側口金と出側口金を形成し、更に上ケース内であって、緊急時にガスの流れ（計量）を遮断する遮断弁をガスの流入経路内に取り付けた所謂膜式ガスメーターに関し、更に詳しくは、前記入側口金と遮断弁間に形成されたガスの流入経路において、ガスの流動抵抗（圧損）を可及的に低減できる膜式ガスメーターに関する。
従来の膜式ガスメーターの場合、その要請として小型化が求められているため、上ケース内において入側口金から鉛直方向に向けて形成された縦流路と遮断弁取付流路を結ぶコーナー部分は直角に形成されている。
また、膜式ガスメーターの下ケースと上ケースはダイキャスト成形方式のため、前記ガスの流入流路は、入側口金方向に抜く抜き型と、遮断弁を取り付ける流路は上ケースにおいて正面方向に抜く抜き型が用いられている。
このように、従来の方式でガスの流入経路を形成した場合、肉抜き方向が縦方向と水平方向において行われるため、コーナー部分の流路は鉛直方向と水平方向が交わる直角となり、然も流路径以上にはならないため、圧損がどうしても大きくなるという問題がある。
因に、本発明が対象としている膜式ガスメーターの流路径状は、特開２０１１−１６９８２６号公報において見られるようにそのコーナー部分は直角形状を呈している。
特開２０１１−１６９８２６号公報
本発明は、入側口金から遮断弁に至るガスの入流経路において、圧損を可及的に低減できる流路形状を持った膜式ガスメーターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項１に記載の発明は、膜式ガスメーターにおいて、ガスメーター本体の下段に形成した計量室内にガスを流入させるために、前記ガスメーター本体の上段に形成したガスの流入経路内に緊急時に作動するガスの遮断弁を組み付けた構成の膜式ガスメーターにおいて、前記流入経路は、前記上ケースの天面に形成されたガスの流入口金から鉛直方向に向けて形成された縦流路と、この縦流路の下端から当該ガスメーターの正面方向に向けて形成された水平流路と、この水平流路の先端から正面視で右方向に向けて形成された遮断弁取付流路からなり、更に前記縦流路と水平流路間及び水平流路と遮断弁取付流路間は円曲したコーナー部により結ばれていることを特徴とするものである。
また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の膜式ガスメーターにおいて、前記縦流路と水平流路間及び水平流路と遮断弁取付流路間のコーナー部分は各流路に比較して広く形成されていることを特徴とするものである。
上記膜式ガスメーターにおいて、本発明は、ガスの流入経路を入側口金方向に抜く上向きの抜き型と上ケースの底板側から抜く下向きの抜き型を用いて形成することができる。
この結果、入側口金から下向きに形成した縦流路と水平向きの水平流路間及びこの水平流入路と遮断弁取付流路が交わるコーナー部分には円曲壁面を形成することができるため、従来の直角のコーナー部を有する流路形状に比較して圧損を大幅に低減することができる。
膜式ガスメーターの外観の説明図 Ａ−Ａ’線断面図 上ケースの正面の一部を切欠した説明図 上ケースの天面と正面の一部を切欠した説明図 上ケースの底板側の一部を切欠した説明図 上ケースの底板側から見た流入経路と遮断弁の取り付け状態を示す説明図 ガスの流入経路を形成する抜き型の説明図
図１乃至図７に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図１において、１はダイキャスト成形方式で形成されたガスメーター本体であって、このガスメーター本体１は内部に計量室を形成し、この計量室内に一対の計量膜を組み付けた下ケース２と、内部に機械室及び計量回路等を組み付けた上ケース３からなる。
そして、上ケース３内には、図２乃至図６示すように入側口金４から入ったガスが前記計量室に至るガスの流入経路６と計量後のガスが出側口金５に至る流出経路７が形成されている。
更に詳しくガスの流入経路６を説明すると、この流入経路６は、入側口金４から鉛直方向に入る縦流路８とこの縦流路８の下端部において、コーナー部９を経由してガスメーター本体１の正面方向に向けて形成された水平流路１０と、この水平流路１０の先端部において、コーナー部１１を経由して平面視右方向に向けて形成された遮断弁取付流路１２からなる。
また、前記流入経路６において、縦流路８と水平流路１０が交わるコーナー部９及び水平流路１０と遮断弁取付流路１２が交わるコーナー部１１は円曲していて、ガスの流れに対して圧損が発生しにくい形状となっている。
符号の１４は、遮断取付流路１２に形成された弁シート、１５はこの弁シート１４をそのバルブ１６により開閉する遮断弁であって、緊急時に計量室内に流入するガスを遮断する。１７は一旦作動した遮断弁１５をリセット（開放）するためのリセットボタン、１８は表示窓、１９は遮断弁１５の取付口である。
次に、上記したガスメーター本体１の上ケース３内に形成されたガスの流入経路６の成形方法を図７に基づいて説明すると、入側口金４から鉛直方向に形成される縦流路８は、上方に抜く抜き型Ａで形成され、水平流路１０と遮断弁取付流路１２は平面視Ｌ型の抜き型Ｂで下向きに抜くことで形成される。
上記水平流路１０と遮断弁取付流路１２の型抜き口は、図５、図６に示すビス孔２０を用いて閉塞板（図示せず）を取り付けることにより閉塞される。
この流路形成において、抜き型Ａ及び抜き型Ｂにおいて流路のコーナー部９、１１に対応する面には、円曲面Ｂ１、Ｂ2が形成されている。Ｃは弁シート１４を形成するための弁シート抜き型である。
以上のとおり、本発明は、ガスの流入経路におけるコーナー部９、１１は円曲しているため、入側口金４から流入したガスはこの円曲した各コーナー部９、１１の円曲面に沿ってスムーズに流れると共に、抜き型Ｂを下方に抜くようにすることで、コーナー部９、１１を広く形成することができ、この結果圧損を従来のものに比較して大幅に低減することができる。
１ ガスメーター本体
２ 下ケース
３ 上ケース
４ 入側口金
５ 出側口金
６ ガスの流入経路
７ ガスの流出経路
８ 縦流路
９ コーナー部
１０ 水平流路
１１ コーナー部
１２ 遮断弁取付流路
１４ 弁シート
１５ 遮断弁
１６ 弁
１７ リセットボタン
１８ 表示窓
１９ 遮断弁取付口
２０ ビス孔

Claims (2)

  1. ガスメーター本体の下段に形成した計量室内にガスを流入させるために、前記ガスメーター本体の上段に形成したガスの流入経路内に緊急時に作動するガスの遮断弁を組み付けた構成の膜式ガスメーターにおいて、前記流入経路は、前記上ケースの天面に形成されたガスの流入口金から鉛直方向に向けて形成された縦流路と、この縦流路の下端から当該ガスメーターの正面方向に向けて形成された水平流路と、この水平流路の先端から正面視で右方向に向けて形成された遮断弁取付流路からなり、更に前記縦流路と水平流路間及び水平流路と遮断弁取付流路間は円曲したコーナー部により結ばれていること、を特徴とする膜式ガスメーター。
  2. 前記縦流路と水平流路間及び水平流路と遮断弁取付流路間のコーナー部分は各流路に比較して広く形成されていること、を特徴とする請求項１に記載の膜式ガスメーター。
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