JP2013245760A - フロート式ドレントラップ - Google Patents

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Takayuki Morii
高之 森井
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Abstract

【課題】 ドレンが排出される方向と同方向或いは反対方向からドレンを流入させることのできるフロート式ドレントラップを提供する。
【解決手段】 内部にトラップ室３を有するトラップケーシング１，２の上部右側に第１入口５を下部右側に出口９を設ける。トラップ室３を出口９に連通する弁口１０を有する弁座１１をトラップ室３の下部右側に設ける。弁座１１に離着座して弁口１０を開閉するフロート１３をトラップ室３に配置する。トラップケーシング１，２の上部左側に第２入口７を設ける。第１入口５が入口として使用される場合は第２入口７が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれ、第２入口７が入口として使用される場合は第１入口５が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、蒸気や圧縮空気やガス配管系に発生するドレンを自動的に排出するフロート式ドレントラップに関する。
従来のフロート式ドレントラップは、例えば特許文献１に開示されている。これは、内部にトラップ室を有するトラップケーシングの上部右側に入口を下部右側に出口を設け、トラップ室を出口に連通する弁口を有する弁座をトラップ室の下部右側に設け、弁座に離着座して弁口を開閉するフロートをトラップ室に配置したものである。
特開平４−１５１０９５号公報
上記従来のフロート式ドレントラップは、ドレンが排出される右方と同方向の右方からドレンを流入させるだけであり、ドレンが排出される右方と反対方向の左方からドレンを流入させることができない問題点があった。フロート式ドレントラップが設置される配管系においてはドレンが排出される方向と同方向だけでなく反対方向からドレンを流入させたい配管系がある。
したがって本発明が解決しようとする課題は、ドレンが排出される方向と同方向或いは反対方向からドレンを流入させることのできるフロート式ドレントラップを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明のフロート式ドレントラップは、内部にトラップ室を有するトラップケーシングの上部右側に第１入口を下部右側に出口を設け、トラップ室を出口に連通する弁口を有する弁座をトラップ室の下部右側に設け、弁座に離着座して弁口を開閉するフロートをトラップ室に配置したものにおいて、トラップケーシングの上部左側に第２入口を設け、第１入口が入口として使用される場合は第２入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれ、第２入口が入口として使用される場合は第１入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれることを特徴とするものである。
本発明によれば、トラップケーシングの上部左側に第２入口を設け、第１入口が入口として使用される場合は第２入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれ、第２入口が入口として使用される場合は第１入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれるものであるので、第１入口からドレンを流入させるとドレンが排出される方向と同方向からドレンを流入させることができ、第２入口からドレンを流入させるとドレンが排出される方向と反対方向からドレンを流入させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施の形態に係わるフロート式ドレントラップの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図１を参照して説明する。トラップケーシングはステンレス鋼薄板をプレス成型して作った右本体１及び左本体２で形成し、トラップケーシングの内部にトラップ室３を形成する。右本体１と左本体２は溶接により固着する。右本体１の上部右側にトラップ室３に連通する第１入口５を設けた第１入口部材６を溶接により固着し、左本体２の上部左側にトラップ室３に連通する第２入口７を設けた第２入口部材８を溶接により固着する。
右本体１の下部右側にトラップ室３を下記の出口９に連通する弁口１０を有する弁座１１を溶接により固着する。弁座１１は右本体に溶接により固着される基台部分１１ａと、弁口１０を有し基台１１ａに圧入により固着される先端部分１１ｂとから構成される。弁座１１の基台部分１１ａに弁口１０を通してトラップ室３の下部右側に連通する出口９を設けた出口部材１２を溶接により固着する。
トラップ室３にステンレス鋼薄板で中空球形に作ったフロート１３を自由状態で収容する。フロート１３はその外表面が弁座１１の先端部分１１ｂに直接離着座して弁口１０を開閉する。弁座１１の基台部分１１ａにフロート座１４を取り付ける。フロート座１４は弁口１０の軸からフロート１４の半径の長さ離れた、当該軸に平行の二本の足を有する。
上記実施例の作動を説明する。第１入口５を入口として使用する場合は第２入口７を均圧口として使用し或いはプラグで塞ぐ。第２入口７が入口として使用される場合は第１入口５を均圧口として使用し或いはプラグで塞ぐ。トラップ室３に流入するドレンにより液面が上昇するとフロート１３が弁座１１から離座して浮上し弁口１０を開く。これにより、トラップ室３のドレンが弁口１０から出口９へ排出される。排出により液面が下がるとフロート１３が降下してフロート座１４に乗った位置で弁座１１に着座して弁口１０を塞ぐ。
本発明は、蒸気や圧縮空気やガス配管系に発生するドレンを自動的に排出するフロート式ドレントラップに利用することができる。
１ 右本体
２ 左本体
３ トラップ室
５ 第１入口
６ 第１入口部材
７ 第２入口
８ 第２入口部材
９ 出口
１０ 弁口
１１ 弁座
１２ 出口部材
１３ フロート
１４ フロート座

Claims (1)

  1. 内部にトラップ室を有するトラップケーシングの上部右側に第１入口を下部右側に出口を設け、トラップ室を出口に連通する弁口を有する弁座をトラップ室の下部右側に設け、弁座に離着座して弁口を開閉するフロートをトラップ室に配置したものにおいて、トラップケーシングの上部左側に第２入口を設け、第１入口が入口として使用される場合は第２入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれ、第２入口が入口として使用される場合は第１入口が均圧口として使用され或いはプラグで塞がれることを特徴とするフロート式ドレントラップ。
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