JP2015205601A - 車両接近通報装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通報音の音圧変動を抑制しつつ、車両の運転者のアクセル操作を実感覚として捉えることができるようにする。
【解決手段】通過帯域を可変として通報音信号を帯域制限するBPF回路90と、BPF回路90により帯域制限された通報音信号と、通報音信号を加算する加算器45と、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするようにフィルタ回路を制御するマイコン10を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通報音をスピーカより出力させて車両の接近を通報する車両接近通報装置に関するものである。
走行用駆動源として電動機のみを備える電気自動車は、低速走行時の走行音が極めて静かである。また、走行用駆動源として電動機と内燃機関とを備えるハイブリッド車は、低速走行時に電動機の駆動力のみで走行する場合、走行音が極めて静かである。このため、歩行者等が当該車両の接近に気づかないことがある。
そこで、このような低騒音車両において、車速に応じて周波数が変化する通報音信号を生成し、生成した通報音信号に基づく通報音を車外に向けて発生させて、車両の存在を車両周囲の歩行者等に知らせるようにした車両接近通報装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−213112号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置のように、車速に応じて周波数が変化する通報音信号を生成し、生成した通報音信号に基づく通報音を車外に向けて発生させるような構成では、通報音の音圧が変動して規定音圧範囲から大きく逸脱してしまう場合がある。具体的には、車速に応じて通報音信号の周波数を変化させる場合、スピーカの出力音圧対周波数特性がフラットな周波数帯では出力音圧は変化しないが、スピーカの出力音圧対周波数特性がフラットでない周波数帯では出力音圧が上がったり下がったりするため、車速の変化に伴って通報音の音圧が規定音圧範囲から大きく逸脱してしまう場合がある。その結果、通報音の音圧が低下して歩行者等が当該車両の接近に気づきにくいという問題や、通報音の音圧が上昇して歩行者や車室内の運転者に通報音を騒音に感じさせてしまうという問題がある。
また、このような車両接近通報装置においては、自動車の走行状態を歩行者に想起させることができるか否かが重要である。上記特許文献1に記載された装置のように、車速に応じて周波数が変化する通報音信号を生成し、生成した通報音信号に基づく通報音を車外に向けて発生させるような構成では、通報音の音程により車両の走行速度が速いか遅いかをある程度認識することは可能ではあるが、車両の運転者のアクセル操作を実感覚として捉えるのは難しいといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、通報音の音圧変動を抑制しつつ、車両の運転者のアクセル操作を実感覚として捉えることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の周波数成分により構成される通報音信号を生成し、当該通報音信号に応じた通報音をスピーカより出力させて車両の接近を通報する車両接近通報装置であって、通過帯域を可変として通報音信号を帯域制限するフィルタ回路(90)と、フィルタ回路により帯域制限された通報音信号と、通報音信号を加算する加算器(45)と、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするようにフィルタ回路を制御する制御部(10)と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、通報音信号を帯域制限するフィルタ回路が制御され、このフィルタ回路を通過した通報音信号と、通報音信号が加算器により加算され、加算器の出力信号に応じた通報音がスピーカより出力される。このような通報音は複数の周波数成分により構成された通報音に、アクセルを吹かしたときのような効果音が付加されたような音となり、車両の運転者のアクセル操作を実感覚として捉えることができる。また、このような通報音は音圧変動が少なく、通報音の音圧変動を抑制することもできる。
また、請求項2に記載の発明は、制御部は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が予め定められた閾値以上となった場合、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、フィルタ回路を制御することを特徴としている。
このような構成によれば、制御部は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が予め定められた閾値以上となった場合、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、フィルタ回路を制御するので、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きな場合に限って通報音信号の通過帯域を高周波側にシフトさせることができる。
また、請求項3に記載の発明は、フィルタ回路は、制御部より出力されるBPF制御用パルス信号のパルス幅に応じて通過帯域がシフトするようになっており、制御部は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、BPF制御用パルス信号のパルス幅を変化させることを特徴としている。
このように、フィルタ回路は、制御部より出力されるBPF制御用パルス信号のパルス幅に応じて通過帯域がシフトするようになっており、制御部は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、BPF制御用パルス信号のパルス幅を変化させることもできる。
また、請求項4に記載の発明は、複数の周波数成分により構成される通報音信号を生成し、当該通報音信号に応じた通報音をスピーカより出力させて車両の接近を通報する車両接近通報装置であって、通報音信号の位相をシフトさせる複数の移相器(41〜44)を有し、制御部(10)より入力される移相器制御信号に応じて、複数の移相器により通報音信号の位相をシフトさせた信号と通報音信号とが弱め合う周波数帯をシフトさせ、通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音を付加した音声を出力するための音声信号を出力するフェイザー回路(40)を備え、制御部は、車両の速度を表す車速信号に基づいて車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音が通報音に付加されるような移相器制御信号を特定し、当該移相器制御信号をフェイザー回路に出力することを特徴としている。
このような構成によれば、制御部(10)より入力される移相器制御信号に応じて、複数の移相器により複数の周波数成分により構成される通報音信号の位相をシフトさせた信号と通報音信号とが弱め合う周波数帯をシフトさせ、通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音を付加した音声を出力するための音声信号を出力するフェイザー回路(40)を備え、制御部は、車両の速度を表す車速信号に基づいて車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音が通報音に付加されるような移相器制御信号を特定し、当該移相器制御信号をフェイザー回路に出力するので、車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音を通報音に付加した音声を出力するための音声信号がフェイザー回路より出力され、この音声信号に応じた通報音がスピーカより出力されるので、車両の走行速度を実感覚として捉えるようにすることができる。また、フェイザー回路により生成される揺らぎ音は音圧変動が少なく、通報音の音圧変動を抑制することもできる。
また、請求項5に記載の発明は、フェイザー回路は、移相器制御信号の周波数が高くなるほど、揺らぎ音の揺らぎの周期が短くなるようになっており、制御部は、揺らぎ音の揺らぎの周期が車両の車輪の回転に同期するような移相器制御信号の周波数を特定し、当該周波数の移相器制御信号をフェイザー回路に出力することを特徴としている。
このように、フェイザー回路は、移相器制御信号の周波数が高くなるほど、揺らぎ音の揺らぎの周期が短くなるように構成することができ、更に、制御部は、揺らぎ音の揺らぎの周期が車両の車輪の回転に同期するような移相器制御信号の周波数を特定し、当該周波数の移相器制御信号をフェイザー回路に出力することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る車両接近通報装置の構成を示した図である。 移相器の基本回路を示した図である。 図2に示した移相器の基本回路の位相−周波数特性を示した図である。 図2に示した移相器の基本回路を4段接続した回路の出力レベル−周波数特性を示した図である。 移相器制御信号の振幅を変化させた場合のフェイザー回路の出力レベル−周波数特性を示した図である。 BPF制御用パルス信号とBPF制御信号について説明するための図である。 BPF回路の周波数特性の一例を示した図である。 BPF制御信号の電圧を変化させたときのBPF回路の周波数特性を示した図である。 マイコンのフローチャートである。 車速とタイヤ回転数の関係を示したテーブルの例を示した図である。 車両の走行開始直後から一定一定時間が経過するまでの車速、移相器制御信号、アクセル開度、アクセル開度変化量、BPF制御用パルス信号、BPF制御信号、BPF回路の周波数特性の関係を示した図である。
本発明の一実施形態に係る車両接近通報装置の構成を図1に示す。本車両接近通報装置は、マイコン10、コンデンサ20、抵抗21、22、バッファ30、フェイザー回路40、加算器45、パワーアンプ50、コンデンサ60、スピーカ70、駆動回路80およびバンドパスフィルタ回路(以下、BPF回路と称す)90を備えている。本車両接近通報装置は、複数の周波数成分により構成される通報音信号を生成し、当該通報音信号に応じた通報音をスピーカ70より出力させて車両の接近を通報するものである。
マイコン10は、RAM、ROM、EEPROM、I/O、DAコンバータ等を備えたコンピュータとして構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
マイコン10には、車両に設けられた車速センサより車速に応じた車速信号が入力されるようになっている。また、マイコン10には、車両に設けられたアクセル開度センサよりアクセル開度に応じたアクセル開度信号が入力されるようになっている。
マイコン10は、複数の周波数成分により構成される通報音信号を生成する処理や、車速信号に基づく移相器制御信号を生成する処理、アクセル開度信号に基づくBPF制御用パルス信号を生成する処理等を行う。なお、通報音信号および移相器制御信号はDAコンバータを介してアナログ信号として出力される。
バッファ30は、オペアンプ300、抵抗301、302およびコンデンサ303を有している。本バッファ30は、ボルテージフォロワ回路として用いられており、マイコン10より入力される通報音信号をそのままの振幅でフェイザー回路40へ出力する。
フェイザー回路40は、移相器41〜44および加算器45を有している。なお、移相器41〜44は、移相器41、42、43、44の順に従属接続されている。また、移相器41〜44は、同一の構成となっている。
また、フェイザー回路40は、通報音信号を入力するための通報音信号入力端子SIN1と、移相器制御信号を入力するための移相器制御信号入力端子SIN2と、出力信号を出力するための出力端子SOUTを有している。
フェイザー回路40の通報音信号入力端子SIN1には、マイコン10からバッファ30を介して複数の周波数成分により構成される通報音信号が入力されるようになっている。また、フェイザー回路40の移相器制御信号入力端子SIN2には、マイコン10からコンデンサ20を介して交流の移相器制御信号が入力されるようになっている。
移相器41〜44は、それぞれ周波数に応じて入力信号の位相がシフトした信号を出力するものである。移相器41〜44は、それぞれN−MOSFET400、オペアンプ401、抵抗402〜404およびコンデンサ405を有している。また、各抵抗402〜404の抵抗値は互いに等しくなっている。
マイコン10よりコンデンサ20を介して入力される移相器制御信号の電圧がN−MOSFET400のゲート端子に印加されると、この移相器制御信号の周波数および振幅に応じた電流がN−MOSFET400に流れ、抵抗402の抵抗値が変化してみえるようになる。そして、移相器制御信号の周波数に応じて、移相器41〜44により通報音信号の位相をシフトさせた信号と通報音信号とが弱め合う周波数帯が周期的にシフトし、通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音を付加した音声を出力するための音声信号が出力端子SOUTより出力されるようになっている。
パワーアンプ50は、フェイザー回路40の出力端子SOUTより出力される信号に対応する電流をスピーカ70に流す。スピーカ70より出力される通報音の音圧は、パワーアンプ50から供給される電流の大きさ(振幅)に応じて決まり、AMP25から供給される電流の大きさは、フェイザー回路40の出力端子SOUTより出力される信号波形によって決まる。
また、加算器45は、抵抗450、451、453、455およびコンデンサ452、454を有している。加算器45は、移相器44より入力される信号と、マイコン10より入力される通報音信号と、BPF回路90より入力される信号を加算した信号を出力する。
駆動回路80およびBPF回路90は、ワウワウ(Wah−wah)と呼ばれる音響効果を付加するための装置(エフェクター)と同様の信号処理を行うものである。
駆動回路80は、抵抗81〜84、NPN型トランジスタ85、PNP型トランジスタ86、ダイオード87を備えている。駆動回路80には、マイコン10よりパルス状のBPF制御用パルス信号が入力されるようになっている。駆動回路80は、ダイオード87を介してBPF制御用パルス信号の電圧に応じた電流を流すようになっている。
BPF回路90は、抵抗91a〜91c、コンデンサ92、N−MOSMOSFET93、抵抗94、コンデンサ95a、95b、抵抗96およびオペアンプ97を備えている。
BPF回路90のうち、抵抗91a〜91c、コンデンサ92およびN−MOSMOSFET93によりピークホールド回路が構成されており、抵抗94、コンデンサ95a、95b、抵抗96、オペアンプ97によりブリッジドT型バンドパスフィルタが構成されている。
ピークホールド回路は、ブリッジドT型バンドパスフィルタの抵抗94の抵抗値を制御するために設けられている。なお、BPF回路90の抵抗91bの抵抗値は、抵抗91cと比較して小さな値となっている。
次に、フェイザー回路40に用いられる移相器の基本動作について説明する。図2に、移相器の基本回路を示す。図に示すように、移相器の基本回路は、オペアンプOP、抵抗R1〜R3、コンデンサC1を備えた構成となっている。ここで、抵抗R1〜R3の各抵抗値は等しい値となっているものとする。この移相器は、周波数に応じて位相がシフトするようになっている。
図3に、図2に示した移相器の基本回路の位相−周波数特性を示す。ここで、抵抗R1の抵抗値をR1、コンデンサC1の静電容量をC1とした場合、周波数fは、f=1/(2π・C1・R1)として表すことができる。また、図3に示されるように、周波数fにおける位相は90°となる。ここで、例えば、抵抗R1の抵抗値R1を100倍にすると、周波数は100fとなる。この周波数100fにおける位相は0°となる。また、抵抗R1の抵抗値R1を1/100倍にすると、周波数はf/100となる。このf/100における位相は180°となる。また、図3に示した周波数fは、抵抗R1の抵抗値R1とコンデンサC1の静電容量C1に応じて変化する。
図4に、図2に示した移相器を4段用意して従属接続し、これらの移相器により位相をシフトさせた信号と、位相をシフトさせる前の元信号とを出力段で加算するようにした場合の出力レベル−周波数特性を示す。
例えば、4つの移相器により位相をシフトさせた信号と、位相をシフトさせる前の元信号とが同位相(0°、360°、720°)となっている場合のように、2つの信号が強め合うような周波数となっている場合、出力段で加算された信号のレベルは高くなる。
反対に、例えば、4つの移相器により位相をシフトさせた信号と、位相をシフトさせる前の元信号とが逆位相(180°、540°)の周波数となっている場合のように、2つの信号が弱め合うような周波数となっている場合、出力段で加算された信号のレベルは低くなる。
図5に、移相器制御信号の振幅を変化させた場合のフェイザー回路40の出力レベル−周波数特性を示す。なお、本実施形態における移相器制御信号は低周波の正弦波信号となっている。図5には、移相器制御信号の電圧がデフォルト値となっている場合、実線Bで示した特性となる。ここで、移相器制御信号の電圧がデフォルト値より大きくなると点線Aで示した特性となり、移相器制御信号の電圧がデフォルト値より小さくなると一点鎖線Cで示した特性となる。このように、移相器制御信号の電圧値の変化に合わせて、フェイザー回路40の出力レベル−周波数特性が変化する。
また、本フェイザー回路40において、移相器制御信号の振幅が大きくなるほど、揺らぎ音の揺らぎの度合いが大きくなる。具体的には、図5において、移相器制御信号の振幅が大きくなるほど可変幅が大きくなり、レベルが急激に低くなっている周波数帯が左右に大きく変動する。
また、本フェイザー回路40において、移相器制御信号の周波数が高くなるほど、揺らぎ音の揺らぎの周期が短くなるようになっている。具体的には、図5において、移相器制御信号の周波数が高くなるほど可変周期が短くなり、レベルが急激に低くなっている周波数帯の変動する周期が短くなる。
上記したフェイザー回路40において、移相器41〜44により通報音信号の位相をシフトさせた信号と位相をシフトさせる前の通報音信号とが弱め合う周波数帯がシフトし、このシフトした弱め合う周波数帯に、通報音信号を構成している一部の周波数成分が含まれると、この周波数成分のレベルは大きく低下する。そして、再度、弱め合う周波数帯がシフト前の周波数帯に戻ると、レベルが大きく低下した周波数成分のレベルは元のレベルに戻るといった現象が生じる。
すなわち、上記したフェイザー回路40において、複数の周波数成分により構成される通報音信号が入力された場合、移相器制御信号の振幅に応じて、ある周波数成分はレベルが低下して別の周波数成分はレベルが一定のままとなったり、ある周波数成分はレベルが一定のままで別の周波数成分はレベルが低下するといった現象が生じる。
なお、フェイザー回路40の出力端子SOUTより出力される音声信号は、パワーアンプ50により増幅され、通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音が付加された通報音がスピーカ70より出力される。したがって、スピーカ70より出力される通報音は、音圧変動の少ないものとなる。
なお、揺らぎ音は、「シュワー、シュワー」といった音となる。したがって、スピーカ70より出力される音は、例えば、複数の周波数成分により構成された「フワー」といった通報音に、周期的に「シュワー、シュワー」といった音が付加されたような音となる。
次に、駆動回路80の作動について説明する。マイコン10より入力されるBPF制御用パルス信号(フィルタ制御用パルス信号に相当する)がローレベルからハイレベルに変化するとトランジスタ86はオフ状態からオン状態となる。これにより、トランジスタ85もオフ状態からオン状態となり、ダイオード87に電流が流れるようになる。
また、マイコン10より入力されるBPF制御用パルス信号がハイレベルからローレベルになるとトランジスタ86はオン状態からオフ状態となり、トランジスタ85もオン状態からオフ状態となるため、ダイオード87に電流が流れなくなる。
次に、BPF回路90の作動について説明する。BPF回路90のVin端子には、マイコン10からバッファ30を介して通報音信号が入力されるようになっている。また、BPF回路90のVwah端子は、駆動回路80のダイオード87のカソード端子に接続されている。
マイコン10より駆動回路80に入力されるBPF制御用パルス信号がローレベルからハイレベルになると、トランジスタ86およびトランジスタ85はそれぞれオフ状態からオン状態となり、駆動回路80のダイオード87からBPF回路90の抵抗91bに電流が流れる。
ここで、BPF回路90の抵抗91bの抵抗値は、抵抗91cと比較して小さな値となっているため、コンデンサ92は急速に充電され、N−MOSFET93のゲート(G)端子に印加される電圧(BPF制御信号の電圧)は、比較的急峻な立ち上がりとなる。
また、マイコン10より駆動回路80に入力されるBPF制御用パルス信号がハイレベルからローレベルになると、トランジスタ86およびトランジスタ85がそれぞれオン状態からオフ状態となり、駆動回路80のダイオード87からBPF回路90の抵抗91bに電流が流れなくなる。ここで、抵抗91cの抵抗値は比較的大きくなっているので、コンデンサ92は時間をかけて放電され、BPF制御信号の電圧は、緩やかな立ち下がりとなる。
図6に、BPF制御用パルス信号とBPF制御信号の関係を示す。(a)は、BPF制御用パルス信号の波形を示したものであり、(b)は、BPF制御信号の波形を示したものである。図6(a)に示すように、BPF制御用パルス信号は矩形のパルス信号となっている。これに対し、図6(b)に示すように、BPF制御信号は立ち上がりが比較的急峻で、かつ、立ち下がりが緩やかな波形となっている。
また、N−MOSFET93のドレイン(D)端子とソース(S)端子間には、ゲート(G)端子に印加される電圧(BPF制御信号の電圧)に応じた電流が流れる。なお、N−MOSFET93のドレイン(D)端子とソース(S)端子間には、抵抗94が設けられており、BPF制御信号の電圧に応じて抵抗94の抵抗値が変化するようにみえる。
図7に、BPF回路90の周波数特性の一例を示す。なお、横軸は周波数、縦軸はレベル(利得)となっている。本BPF回路90においては、BPF制御信号の電圧に応じて利得が最大となる周波数帯域(通過帯域)がシフトするようになっている。
具体的には、BPF制御用パルス信号のパルス幅が広くなると、BPF制御信号の電圧が高くなり、利得が最大となる周波数帯域(通過帯域)が高周波側にシフトする。
また、BPF制御用パルス信号のパルス幅が狭くなると、BPF制御信号の電圧が低くなり、利得が最大となる周波数帯域(通過帯域)が低周波側にシフトする。
図8に、BPF制御信号の電圧を変化させた場合のBPF回路90の周波数特性を示す。BPF制御信号の電圧が中間電位となっている場合、実線Eで示した特性となる。ここで、BPF制御用パルス信号のパルス幅を広くすると、BPF制御信号の電圧は高くなり、一点鎖線Fで示す特性となる。また、BPF制御用パルス信号のパルス幅を狭くすると、BPF制御信号の電圧が低くなり、点線Dで示す特性となる。
本実施形態においては、車両のアクセル開度に応じてBPF回路90の通過帯域をシフトさせることにより、アクセルを吹かしたときのような効果音を通報音に付加する。具体的には、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほどBPF回路90の通過帯域は高周波側にシフトするようにBPF制御用パルス信号のパルス幅を広くする処理を行う。
本実施形態において、マイコン10は、揺らぎ音の揺らぎの周期が車両の車輪の回転に同期するようにフェイザー回路40を制御するフェイザー回路制御処理と、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きいほど、BPF回路90の通過帯域が高周波側にシフトするようにBPF回路90を制御するBPF回路制御処理を実施する。
図6に、マイコン10のフローチャートを示す。車両のイグニッションスイッチがオン状態となり、本車両接近通報装置が動作状態になると、マイコン10は図6に示す処理を周期的に実施する。なお、S102〜S108は、フェイザー回路40を制御するフェイザー回路制御処理であり、S110〜S114は、BPF回路90を制御するBPF回路制御処理に相当する。
まず、発音条件が成立したか否かを判定する(S100)。本車両接近通報装置は、車速が時速20キロメートル(km/h)未満で、かつ、エンジンを停止してモータのみで走行している状態を発音条件とし、この発音条件が成立したか否かを判定する。
ここで、発音条件が成立している場合、S100の判定はYESとなり、次に、車速−タイヤ(車輪)回転数変換を行う(S102)。車両の車速は、車速信号に基づいて特定することができる。マイコン10のROMには、車速とタイヤ回転数の関係を示したテーブルが記憶されており、このテーブルを参照して車速から車両のタイヤ回転数を特定する。図7に、タイヤの直径を50センチメートルとした場合のテーブルの例を示す。ここでは、図7に示したテーブルを参照して車両のタイヤ回転数を特定する。
次に、S102にて特定したタイヤ回転数から移相器制御信号の周波数を決定する(S104)。ここでは、車両の周囲の歩行者等が車両の走行速度を実感覚として捉えることができるようにするため、通報音に付加される揺らぎ音がタイヤの回転に同期するようにする。具体的には、通報音に付加される揺らぎ音がタイヤの回転に同期するような移相器制御信号の周波数を決定する。タイヤ1回転で揺らぎ音が1回揺らぐようにするには、図10に示されたタイヤ回転数(Hz)をそのまま移相器制御信号の周波数とする。なお、タイヤ1/2回転で揺らぎ音が1回揺らぐようにするには、図10に示されたタイヤ回転数(Hz)を2倍した周波数を移相器制御信号の周波数とし、タイヤ1/4回転で揺らぎ音が1回揺らぐようにするには、図10に示されたタイヤ回転数(Hz)を4倍した周波数を移相器制御信号の周波数とすればよい。
次に、移相器制御信号を出力する(S106)。具体的には、S104にて決定した周波数の移相器制御信号をフェイザー回路40へ出力する。
このようにして、S104にて決定した周波数の移相器制御信号が継続的に出力される。これにより、車両のタイヤの回転に同期した揺らぎ音を、通報音信号に応じた通報音に付加した音がスピーカ70より出力される。
次に、アクセル開度の単位時間当たりの正の変化量(増加量)が予め定められた閾値を超えたか否かを判定する(S110)。
ここで、運転者がアクセルペダルを強く踏み込んで、アクセル開度の単位時間当たりの増加量が閾値を超えると、S110の判定はYESとなり、次に、アクセル開度からパルス幅を決定する(S112)。具体的には、アクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分に応じてBPF制御用パルス信号のパルス幅を決定する。本実施形態では、アクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分に比例してパルス幅が広くなるようにBPF制御用パルス信号のパルス幅を決定する。
次に、BPF制御用パルス信号を出力する(S114)。具体的には、S112にて決定したパルス幅のBPF制御用パルス信号を出力する。
このように、S112にて決定したパルス幅のBPF制御用パルス信号が出力されると、このBPF制御用パルス信号のパルス幅に応じてBPF制御信号の電圧は変化する。このとき、図6(b)に示したように、BPF制御信号の立ち上がり波形は急峻となり、BPF回路90の通過帯域は急速に高周波側にシフトする。
また、BPF制御用パルス信号が出力されなくなると、BPF制御信号の立ち下がり波形は緩やかとなるため、BPF回路90の通過帯域はゆっくりと低周波側にシフトする。
このように、アクセル開度の単位時間当たりの増加量に応じて通過帯域が高周波側にシフトするようにBPF回路90を制御し、BPF回路90を通過した通報音信号と、バッファ30より出力された通報音信号が加算器45で加算され、加算器45の出力信号に応じた通報音がスピーカより出力される。
このような通報音は、複数の周波数成分により構成された「フワー」といった通報音に、アクセルを吹かしたときのような「ウワン、ウワン」といった効果音が付加されたような音となる。なお、実際には、車両の車輪の回転に同期するような「シュワー、シュワー」といった揺らぎ音も付加されたような音となる。
また、例えば、車速が時速20キロメートル以上になると、S100の判定はNOとなり、一定振幅の移相器制御信号を出力する(S108)。このように、一定振幅の移相器制御信号がフェイザー回路40に入力されると、車両のタイヤの回転に同期した揺らぎ音の揺らぎの度合いが一定となる。
図11に、車両の走行開始直後から一定時間が経過するまでの(a)車速、(b)移相器制御信号の信号波形、(c)アクセル開度、(d)アクセル開度変化量、(e)BPF制御用パルス信号の信号波形、(f)BPF制御信号の信号波形、(g)BPF回路90の周波数特性の関係を示す。
車両の走行開始直後、運転者がアクセルペダルを踏み込むと、(a)に示すように、車両の車速は徐々に高くなる。また、車両の車速は低いため、(b)に示すように、移相器制御信号の周波数は比較的低くなっている。また、(c)に示すように、アクセル開度も大きくなり、(d)に示すように、アクセル開度の変化量は正の大きな値となり、予め定められた閾値よりも大きくなる。このように、アクセル開度の正の変化量(増加量)が閾値よりも大きくなると、(e)に示すように、このアクセル開度の正の変化量(増加量)と閾値の差分に応じたパルス幅のハイレベルのBPF制御用パルス信号(1つ目のパルス信号)が出力される。このBPF制御用パルス信号の立ち上がりに応じて、(f)に示すように、BPF制御信号は比較的急峻に立ち上がり、(g)に示すように、BPF回路90の通過帯域は比較的急速に高周波側にシフトする。
次に、運転者がアクセルペダルの踏み込みを一時的に弱めると、(c)アクセル開度は減少に転じ、(d)に示すように、アクセル開度の正の変化量(増加量)が閾値以下となる。このように、アクセル開度の正の変化量(増加量)が閾値以下となると、(e)に示すように、BPF制御用パルス信号はハイレベルからローレベルに変化する。これにより、(g)に示すように、BPF制御信号は比較的緩やかに立ち下がり、(g)に示すように、BPF回路90の通過帯域は比較的緩やかに低周波側にシフトする。
次に、再度、運転者がアクセルペダルを踏み込むと、(c)に示すように、アクセル開度は大きくなり、(d)に示すように、アクセル開度の変化量は正の大きな値となり、予め定められた閾値よりも大きくなる。このように、アクセル開度の正の変化量(増加量)が閾値よりも大きくなると、(e)に示すように、このアクセル開度の正の変化量(増加量)と閾値の差分に応じたパルス幅のハイレベルのBPF制御用パルス信号(2つ目のパルス信号)が出力される。なお、運転者が最初にアクセルペダルを踏み込んだ場合よりも、運転者が再度アクセルペダルを踏み込んだ場合の方が、アクセル開度の正の変化量(増加量)と閾値の差分が少ないため、2つ目のBPF制御用パルス信号の方が1つ目のBPF制御用パルス信号よりもパルス幅が狭くなっている。このBPF制御用パルス信号の立ち上がりに応じて、(f)に示すように、BPF制御信号は比較的急峻に立ち上がり、(g)に示すように、BPF回路90の通過帯域は比較的急速に高周波側にシフトする。
次に、運転者がアクセルペダルを継続的に踏み込んでいると、(c)に示すように、アクセル開度が最大となると、(d)に示すように、アクセル開度の正の変化量(増加量)は閾値以下となる。そして、(e)に示すように、BPF制御用パルス信号がハイレベルからローレベルになると、(g)に示すように、BPF制御信号は比較的緩やかに立ち下がり、(g)に示すように、BPF回路90の通過帯域は比較的緩やかに低周波側にシフトする。また、車両の走行開始直後から、徐々に高くなるため、(b)に示すように、移相器制御信号の周波数は徐々に高くなる。
上記した構成によれば、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、通報音信号を帯域制限するBPF回路90がマイコン10により制御され、このBPF回路90を通過した通報音信号と、通報音信号が加算器45により加算され、加算器45の出力信号に応じた通報音がスピーカ70より出力される。このような通報音は、例えば、複数の周波数成分により構成された「フワー」といった通報音に、「ウワウ」といったようなアクセルを吹かしたときのような効果音が付加されたような音となり、車両の運転者のアクセル操作を実感覚として捉えることができる。また、このような通報音は音圧変動が少なく、通報音の音圧変動を抑制することもできる。
また、マイコン10は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が予め定められた閾値以上となった場合、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、BPF回路90を制御するので、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きな場合に限って通報音信号の通過帯域を高周波側にシフトさせることができる。
また、BPF回路90は、マイコン10より出力されるBPF制御用パルス信号のパルス幅に応じて通過帯域がシフトするようになっており、マイコン10は、車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と閾値の差分が大きくなるほど通過帯域が高周波側にシフトするように、BPF制御用パルス信号のパルス幅を変化させることができる。
また、マイコン10より入力される移相器制御信号に応じて、複数の移相器により複数の周波数成分により構成される通報音信号の位相をシフトさせた信号と通報音信号とが弱め合う周波数帯をシフトさせ、通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音を付加した音声を出力するための音声信号を出力するフェイザー回路40を備え、マイコン10は、車両の速度を表す車速信号に基づいて車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音が通報音に付加されるような移相器制御信号を特定し、当該移相器制御信号をフェイザー回路に出力するので、車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音を通報音に付加した音声を出力するための音声信号がフェイザー回路より出力され、この音声信号に応じた通報音がスピーカより出力されるので、車両の走行速度を実感覚として捉えるようにすることができる。また、フェイザー回路により生成される揺らぎ音は音圧変動が少なく、通報音の音圧変動を抑制することもできる。
また、フェイザー回路40は、移相器制御信号の周波数が高くなるほど、揺らぎ音の揺らぎの周期が短くなるように構成することができ、更に、マイコン10は、揺らぎ音の揺らぎの周期が車両の車輪の回転に同期するような移相器制御信号の周波数を特定し、当該周波数の移相器制御信号をフェイザー回路に出力することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、ブリッジドT型バンドパスフィルタを用いてフィルタ回路を構成したが、このようなブリッジドT型バンドパスフィルタ以外のフィルタを用いてフィルタ回路を構成してもよい。
また、上記実施形態では、通報音信号を構成している複数の周波数成分の周波数を変更することなく、フェイザー回路40に、車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音が通報音に付加されるような音声信号を生成させるようにしたが、車両の走行速度が速くなるにつれて通報音信号を構成している複数の周波数成分の周波数を高周波側にシフトさせる、すなわち、ピッチアップさせるような制御を行う車両接近通報装置において、車両の車輪の回転に同期するような揺らぎ音が通報音に付加されるような音声信号を生成する処理を行うこともできる。この場合、複数の周波数成分のピッチアップ量に合わせて揺らぎ音の揺らぎの度合いが変化するように、複数の周波数成分のピッチアップ量に応じてフェイザー回路40の移相器制御信号の振幅を変化させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、4段の移相器41〜44を有するフェイザー回路40を備えた構成を示したが、移相器の段数は4段に限定されるものではない。
10 マイコン
30 バッファ
40 フェイザー回路
41〜44 移相器
45 加算器
50 パワーアンプ
70 スピーカ
80 駆動回路
90 BPF回路(フィルタ回路)

Claims (5)

  1. 複数の周波数成分により構成される通報音信号を生成し、当該通報音信号に応じた通報音をスピーカより出力させて車両の接近を通報する車両接近通報装置であって、
    通過帯域を可変として前記通報音信号を帯域制限するフィルタ回路(90)と、
    前記フィルタ回路により帯域制限された前記通報音信号と、前記通報音信号を加算する加算器(45)と、
    前記車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が大きくなるほど前記通過帯域が高周波側にシフトするように前記フィルタ回路を制御する制御部(10)と、を備えたことを特徴とする車両接近通報装置。
  2. 前記制御部は、前記車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量が予め定められた閾値以上となった場合、前記車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と前記閾値の差分が大きくなるほど前記通過帯域が高周波側にシフトするように、前記フィルタ回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両接近通報装置。
  3. 前記フィルタ回路は、前記制御部より出力されるフィルタ制御用パルス信号のパルス幅に応じて前記通過帯域がシフトするようになっており、
    前記制御部は、前記車両のアクセル開度の単位時間当たりの増加量と前記閾値の差分が大きくなるほど前記通過帯域が高周波側にシフトするように、前記フィルタ制御用パルス信号のパルス幅を変化させることを特徴とする請求項2に記載の車両接近通報装置。
  4. 前記通報音信号の位相をシフトさせる複数の移相器(41〜44)を有し、制御部(10)より入力される移相器制御信号に応じて、前記複数の移相器により前記通報音信号の位相をシフトさせた信号と前記通報音信号とが弱め合う周波数帯をシフトさせ、前記通報音信号に応じた通報音に周期的に揺らぎが生じる揺らぎ音を付加した音声を出力するための音声信号を出力するフェイザー回路(40)を備え、
    前記制御部は、前記車両の速度を表す車速信号に基づいて前記車両の車輪の回転に同期するような前記揺らぎ音が前記通報音に付加されるような前記移相器制御信号を特定し、当該移相器制御信号を前記フェイザー回路に出力することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両接近通報装置。
  5. 前記フェイザー回路は、前記移相器制御信号の周波数が高くなるほど、前記揺らぎ音の揺らぎの周期が短くなるようになっており、
    前記制御部は、前記揺らぎ音の揺らぎの周期が前記車両の車輪の回転に同期するような前記移相器制御信号の周波数を特定し、当該周波数の移相器制御信号を前記フェイザー回路に出力することを特徴とする請求項4に記載の車両接近通報装置。
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