JP2015205243A - NOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法 - Google Patents

NOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法 Download PDF

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真利 酒井
正興 岩崎
Masaoki Iwasaki
正興 岩崎
豪 濱口
Takeshi Hamaguchi
豪 濱口
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Toshiyuki Tanaka
寿幸 田中
美穂 畑中
Yoshio Hatanaka
美穂 畑中
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康貴 長井
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Abstract

【課題】 400℃以上の高温条件下において十分に高いNOx浄化活性を有し、かつ過渡状態においても十分に高いNOx浄化活性を有するNOx選択還元触媒を提供すること。
【解決手段】 窒素酸化物(NOx)を還元剤により還元する際に使用されるNOx選択還元触媒であって、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトと、MOR結晶構造を有する第2のゼオライトと、を含んでいることを特徴とするNOx選択還元触媒。
【選択図】なし

Description

本発明は、NOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法に関し、より詳しくは、窒素酸化物(NOx)をアンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤等で還元する際に用いられるNOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法に関する。
従来から、ディーゼルエンジン、燃料消費率の低い希薄燃焼式(リーンバーン)エンジン等の内燃機関から排出される排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するために、アンモニア(NH)等の還元剤により排ガス中のNOxを選択的に還元して無害なN(窒素)とHO(水)に分解するNOx選択還元触媒(SCR触媒:Selective Catalytic Reduction catalysts)システムや、リーン雰囲気でNOxを触媒上の吸着剤(BaやK等)に吸蔵し短時間触媒を還元雰囲気に晒す(間欠的にリッチ雰囲気とする)ことで吸蔵されたNOxを放出して還元するNOx吸蔵還元触媒(吸蔵還元型NOx触媒、NSR触媒:NOx Storage Reduction catalysts)システム等が開発され、希薄燃焼エンジン等からの排ガス中のNOx浄化に一部適用されているが、NOx浄化率や耐熱性、耐久性等においてまだ十分なものとはいえない。
そこで、近年、自動車、特に窒素酸化物の浄化が難しいディーゼル車の排ガス処理において、SCR触媒として活性金属を担持したゼオライト触媒を含有するNOx選択還元触媒が提案されている。
このようなSCR触媒は、NOxの還元反応(排気浄化反応)を促進するものであり、例えば次式に示すように、アンモニア(NH)等の還元剤の存在下でNOxを還元して窒素ガスに変換して排気中のNOxを浄化するものである。
2NO+2NH+1/2O→2N+3HO ・・・・(1)
NO+NO+2NH→2N+3H2O ・・・・(2)
このようなNOx選択還元触媒(SCR触媒)としては、例えば、特開2013−13894号公報(特許文献1)において、鉄(Fe)を包含する一種以上のMFI構造型のゼオライトと銅(Cu)を包含する一種以上のCHA構造型のゼオライトとを備えるSCR触媒が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のような従来のSCR触媒は、400℃以上の高温でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、しかも過渡状態でのNOx浄化性能の低下を抑制することが困難で、NOx浄化活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
また、特表2013−512086号公報(特許文献2)において、中細孔、大細孔又はメソ細孔結晶構造を有し選択的に約0.01〜約20重量%のCu等の第1金属を含んでなるCHA結晶構造を有する第1触媒成分と、小細孔結晶構造を有し選択的に約0.01〜約20重量%のFe等の第2金属を含んでなるBEA分子構造を有する第2触媒成分と、モノリス基材とを備えてなり、第1金属及び第2金属がCr、Mn、Fe、Co、Ce、Ni、Cu、Zn、Ga、Mo、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、In、Sn、Re及びIrからなる群より独立して選択されてなるものである不均一触媒(SCR触媒)が開示されている。しかしながら、特許文献2に記載のような従来のSCR触媒においても、400℃以上の高温でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、しかも過渡状態でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、NOx浄化活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
更に、特表2013−523442号公報(特許文献3)には、MFI構造型の1以上のゼオライト類とBEA構造型の1以上のゼオライト類とを含み、MFI構造型の少なくとも1以上のゼオライト類の少なくとも一部及びBEA構造型の1以上のゼオライト類の少なくとも一部がそれぞれ鉄(Fe)を含有することを特徴とするSCR触媒が開示されている。しかしながら、特許文献3に記載のような従来のSCR触媒においても、400℃以上の高温でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、しかも過渡状態でのNOx浄化性能の低下を抑制することが困難で、NOx浄化活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
また、特表2013−527027号公報(特許文献4)において、MFI構造型の1以上のゼオライト類とCHA構造型の1以上のゼオライト類とを含み、MFI構造型の1以上のゼオライト類の少なくとも一部は鉄(Fe)を含み、かつCHA構造型の1以上のゼオライト類の少なくとも一部が銅(Cu)を含むことを特徴とするSCR触媒が開示されている。しかしながら、特許文献4に記載のような従来のSCR触媒においても、400℃以上の高温でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、しかも過渡状態でのNOx浄化性能の低下を抑制することが困難で、NOx浄化活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
更に、特開2008−279334号公報(特許文献5)において、還元剤としてアンモニア又は尿素を使用して希薄燃焼機関から排出される排気ガス中の窒素酸化物を浄化するための選択還元型触媒であって、一体構造型担体と、白金、パラジウム、又はロジウムの貴金属から選ばれる一種以上とアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア、酸化タングステン、遷移金属酸化物、希土類酸化物、又はこれらの複合酸化物から選ばれる一種以上とゼオライトを含んでなり排気ガス中の一酸化窒素(NO)の酸化機能を有する下層触媒層と、上記貴金属を実質的に含まずゼオライトを含んでなりアンモニアの吸着機能を有する上層触媒層と、を有することを特徴とするSCR触媒が開示されている。しかしながら、特許文献5に記載のような従来のSCR触媒においても、しかしながら、特許文献3に記載のような従来の排ガス浄化用触媒においても、400℃以上の高温でのNOx浄化性能の低下を抑制することが十分なものではなく、しかも過渡状態でのNOx浄化性能の低下を抑制することが必ずしも十分なものではなく、NOx浄化活性の点では必ずしも十分なものではなかった。
特開2013−13894号公報 特表2013−512086号公報 特表2013−523442号公報 特表2013−527027号公報 特開2008−279334号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、400℃以上の高温条件下において十分に高いNOx浄化活性を有し、かつ過渡状態においても十分に高いNOx浄化活性を有するNOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトにMOR結晶構造を有する第2のゼオライトを共存させることにより、驚くべきことに得られるNOx選択還元触媒が400℃以上の高温度条件において高いNOx浄化活性を発揮することが可能となると共に、過渡状態においても高いNOx浄化活性を発揮することが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のNOx選択還元触媒は、窒素酸化物(NOx)を還元剤により還元する際に使用されるNOx選択還元触媒であって、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトと、MOR結晶構造を有する第2のゼオライトと、を含んでいることを特徴とするものである。
本発明のNOx選択還元触媒においては、前記第2のゼオライトの含有比率が、第1のゼオライト(A)に対する第2のゼオライト(B)の質量比(B/A)で0.25〜15の範囲内にあるものであることが好ましい。
また、本発明のNOx選択還元触媒においては、前記第1のゼオライトがCu−SAPOを含有するものであることであることが好ましい。
本発明のNOxの浄化方法は、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の存在下において、前記本発明のNOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することを特徴とするNOx浄化方法である。
本発明のNOx浄化方法においては、前記NOx選択還元触媒による浄化処理前の前記排ガス及び/又は前記NOx選択還元触媒により浄化処理中の前記排ガスに、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を間欠的に供給することが好ましい。
また、本発明のNOx浄化方法においては、前記NOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめる前に該排ガスをNOx吸蔵還元触媒に接触させて該NOx吸蔵還元触媒において吸収したNOxをNHに還元し、その後該NHと前記排ガス中の未処理のNOxとの混合物を前記NOx選択還元触媒に接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することが好ましい。
なお、本発明によって上記目的が達成される理由は必ずしも定かではないが、本発明者らは以下のように推察する。
すなわち、本発明者らは、先ず、上記目的を達成するため、実際の自動車走行時での触媒動作環境における従来技術のSCR触媒の挙動に関して検討を重ねた。このような実走行時では、酸素過剰な雰囲気(リーン)と燃料過剰な雰囲気(リッチ)が交互におとずれる過渡雰囲気下にある。このような過渡雰囲気下では、例えば、NSR触媒の後方にSCR触媒を組み合わせたNSR−SCRシステムにおいては、空燃比をリーン側からパルス状にストイキ〜リッチ側となるように制御するリッチスパイク時にNSR触媒中で生成したNHがリーン雰囲気下においてSCR触媒中でNOと反応するため、NHを常にSCR触媒中で長期間保持することが必要となる。また、NH−SCRシステムにおいては、過渡雰囲気下の場合や諸条件が適していない場合等において、未反応のNHがSCR触媒を漏出しないようにSCR触媒中で保持されることが必要となる。しかし、従来技術のSAPOにCuを担持したSCR触媒においては、過渡条件下、特に400℃以上の高温において、SAPOのNH吸着力不足により触媒中の活性点とNHが十分に接触せず、NOx浄化活性が低下する。更に、SCR触媒からNHがすり抜けて新たにNOx成分の発生が引き起される等により、NOx浄化性能が低下するものと推察する。
そして、このような考察結果に基づいて、本発明者らは検討を重ね、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライト(A)にMOR結晶構造を有する第2のゼオライト(B)を共存させた本発明のNOx選択還元触媒においては、NH吸着能力に優れたMOR結晶構造を有する第2のゼオライト(B)が触媒中を通過するNHの拡散速度の低下を引き起こすことにより、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライト(A)中の活性サイトとNHの接触率が増加し、高いNOx浄化性能が発揮されるようになるものと本発明者らは推察する。
更に、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の存在下において、このような本発明のNOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめると、添加したNH吸着剤としての第2のゼオライト(B)の影響により高温のNHを含む排ガスが触媒中を流通する際、NOx選択還元触媒のNH保持力が高まり、NH−SCR反応によるNOx浄化率が高くなるものと本発明者らは推察する。
本発明によれば、400℃以上の高温条件下において十分に高いNOx浄化活性を有し、かつ過渡状態においても十分に高いNOx浄化活性を有するNOx選択還元触媒、及びそれを用いたNOx浄化方法を提供することが可能となる。
実施例2及び比較例1で得られた触媒の定常NO浄化率と浄化ガス温度との関係を示すグラフである。 実施例2及び比較例1で得られた触媒の過渡NO浄化率と浄化ガス温度との関係を示すグラフである。 実施例1〜7、実施例10及び比較例1で得られた触媒の過渡NO浄化率とゼオライト混合比との関係を示すグラフである。 実施例2、8、9及び比較例1〜8で得られた触媒の過渡NO浄化率を示すグラフである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
[NOx選択還元触媒]
本発明のNOx選択還元触媒は、窒素酸化物(NOx)を還元剤により還元する際に使用されるNOx選択還元触媒であって、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトと、MOR結晶構造を有する第2のゼオライトと、を含んでいることを特徴とするものである。
(第1のゼオライト)
本発明に係るNOx選択還元触媒における第1のゼオライト(A)としては、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有するゼオライト(チャバサイト型ゼオライト)である。なお、本発明におけるCHA結晶構造を有するゼオライトとしては、主たる結晶構造がCHA結晶構造であればよい。このようなゼオライトとしては、CHA結晶構造のみから構成されるもの、或いは、主としてCHA結晶構造からなり他の結晶構造のものを含み構成されるものであることを意味する。他の結晶構造としては、特に制限されないが、International Zeolite Association(IZA、国際ゼオライト学会)が定めるコードで示すと、AEI、AFR、AFS、AFT、AFX、AFY、AHT、BEA、DFO、ERI、FAU、FER,GIS、LEV、LTA、LTL、MFI、MWW、VFI等を用いることができる。その中でも、CHA結晶構造と同等の小細孔を持つという観点から、AEI、AFT、AFX、ERI、LEVからなる群から選択される少なくとも一種が好ましい。後者の場合、ゼオライトにおけるCHA結晶構造のものの含有量は、ゼオライトの全質量100質量%(Cu及びFeの担持物を含まない)に対して90質量%以上であることが好ましく、95質量%以上であることがより好ましい。このようなゼオライトにおけるCHA結晶構造のものの含有量が前記下限未満では、他種ゼオライトがCHA結晶構造を持つゼオライトの機能を阻害し、十分なNOx浄化性能が得られない傾向にある。なお、本発明におけるゼオライトの構造は、X線回折法(XRD:X-ray diffraction)により決定する。
このような本発明に係る第1のゼオライトにおけるCHA結晶構造を有するゼオライトとしては、特に制限されないが、CHA結晶構造を有するゼオライトであればよく、天然ゼオライト、合成ゼオライト、或いは人工ゼオライトのいずれでもよい。このようなゼオライトとしては、例えば、天然菱沸石、SAPO−34、AlPO−34、SSZ−13、LZ−218、LindeD、LindeR、Phi、ZK−14、ZYT−6等を挙げることができる。このようなゼオライトは1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。なお、その中でも、均一なものを合成しやすく、かつ耐水熱性の高い材料という観点から、SAPO−34、AlPO−34、SSZ−13からなる群から選択される少なくとも一種がより好ましく、SAPO−34、SSZ−13からなる群から選択される少なくとも一種が特に好ましい。
また、このような本発明における第1のゼオライトに含まれるSiの含有量としては、特に制限されないが、ゼオライトの全質量100質量%(Cu及びFeの担持物を含まない)に対してSiOとして5〜20質量%が好ましく、6〜12質量%がより好ましい。このようなSiOの含有量が前記下限未満では、Cu及び/又はFeのイオン交換サイトの量が不足するため十分な活性が得られない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ゼオライトの耐熱性が不十分になり活性が低下する傾向にある。
更に、このような本発明のNOx選択還元触媒における第1のゼオライトの粒子径としては特に制限されないが、平均粒子径が0.01〜10μmであることが好ましく、0.1〜1μmの範囲にあることがより好ましい。このようなゼオライトの平均粒子径が前記下限未満では水熱安定性が不充分となる傾向にあり、他方、前記上限を超えると成型体触媒として用いる場合、充分な強度、耐摩耗性等が得られない傾向にある。なお、本発明におけるゼオライト粒子の平均粒子径は、ゼオライト粒子を走査型電子顕微鏡写真(SEM)観察により求め、任意の10個以上のゼオライト粒子の一次粒子について粒子径を測定し、その粒子径の平均値を算出することにより測定したものである。なお、断面が円形でない場合には最小外接円の直径をいう。
このような本発明に係るNOx選択還元触媒における第1のゼオライト(A)としては、前記ゼオライトの細孔内及び/又は細孔外にCu及びFeのうちの少なくとも1種を担持していることが必要である。
ここで、このような本発明の第1のゼオライトにおけるCuの担持量としては、特に制限されないが、前記第1のゼオライトに含まれるケイ素原子の量に対してCu/Siモル比で0.1〜0.8の範囲にあることが好ましく、0.1〜0.6の範囲にあることがより好ましく、0.2〜0.4の範囲にあることが特に好ましい。このようなSiOの含有量が前記下限未満では、イオン交換したCuの量が少なく十分な触媒活性が得られない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ゼオライト骨格外のCuO種が増えるのみとなり、初期活性の向上は期待できず、更にゼオライトの耐熱性に悪影響を与える傾向にある。
また、このような銅の平均粒子径としては、特に制限されないが、20nm以下であることが好ましく、5nm以下であることがより好ましい。このような銅の平均粒子径が前記上限を超えると、NOxとNHの反応選択性が低下する傾向にある。なお、本発明において、銅(Cu)の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により求め、任意の100個以上の粒子について各粒子の粒子径を測定し、その粒子径の平均値を算出することにより測定したものである。なお、粒子の断面が円形ではない場合にはその粒子の断面の最大の外接円の直径とする。
更に、このような本発明の第1のゼオライトにおいては、前記第1のゼオライトの細孔内に担持された銅(Cu)は、イオン状態の銅(銅イオン)であることが好ましい。なお、該銅イオンは、銅イオンの近傍に銅イオンに類似した状態の変化(銅化学種)があるものも含む。なお、前記第1のゼオライトの細孔内に担持された銅(Cu)の含有量としては、前記第1のゼオライトに含まれるケイ素原子の量に対してCu/Siモル比で0.05〜0.6の範囲にあることが好ましく、0.2〜0.4の範囲にあることがより好ましい。このような含有量が前記下限未満では、含有するCuイオン量が不足し十分な活性が得られない傾向にある。他方、前記上限を超えると、ゼオライトの熱安定性が低下する傾向にある。
次に、このような本発明の第1のゼオライトにおけるFeの担持量としては、特に制限されないが、前記第1のゼオライトに含まれるケイ素原子の量に対してFe/Siモル比で0.1〜0.8の範囲にあることが好ましく、0.1〜0.6の範囲にあることがより好ましく、0.2〜0.4の範囲にあることが特に好ましい。このようなSiOの含有量が前記下限未満では、イオン交換したFeの量が少なく十分な触媒活性が得られない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ゼオライト骨格外のFe化学種が増えるのみとなり、初期活性の向上は期待できず、更にゼオライトの耐熱性に悪影響を与える傾向にある。なお、このような第1のゼオライトとしてCu及びFeを担持する場合は、Cu及びFeの総量が前記範囲内となるようにすることが好ましい。
また、このような鉄の平均粒子径としては、特に制限されないが、100nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましい。このような鉄の平均粒子径が前記上限を超えると、NOxとNHの反応選択性が低下する傾向にある。なお、本発明において、鉄(Fe)の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により求め、任意の100個以上の粒子について各粒子の粒子径を測定し、その粒子径の平均値を算出することにより測定したものである。なお、粒子の断面が円形ではない場合にはその粒子の断面の最大の外接円の直径とする。
更に、このような本発明の第1のゼオライトにおいては、前記第1のゼオライトの細孔内に担持された鉄(Fe)は、イオン状態の鉄(鉄イオン)であることが好ましい。なお、該鉄イオンは、鉄イオンの近傍に鉄イオンに類似した状態の変化(鉄化学種)があるものも含む。なお、前記ゼオライトの細孔内に担持された鉄(Fe)の含有量としては、前記ゼオライトに含まれるケイ素原子の量に対してFe/Siモル比で0.05〜0.6の範囲にあることが好ましく、0.2〜0.4の範囲にあることがより好ましい。このような含有量が前記下限未満では、含有するFeイオン量が不足し十分な活性が得られない傾向にある。他方、前記上限を超えると、ゼオライトの熱安定性が低下する傾向にある。
なお、本発明のNOx選択還元触媒における第1のゼオライト(A)としては、高温での水熱安定性の観点から、Cu−SAPO、Cu−AlPO、Cu−SSZからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましく、その中でも、Cu−SAPOが特に好ましい。また、このような発明にかかる第1のゼオライトにおいては、CHA結晶構造を有するゼオライトとして、シリカアルミノリン酸ゼオライトであるSAPO−34が特に好ましく、高温での熱的安定性、特に水熱安定性に優れ、NOx選択還元触媒に用いた場合、高い活性と選択性を示し、これを長く維持することができるという観点で、第1のゼオライトとしてCu−SAPO−34が特に好ましい。
また、このようなNOx選択還元触媒の第1のゼオライトにおいては、本発明の効果を損なわない範囲で用いることが可能な他の成分を適宜担持してもよい。
(第2のゼオライト)
本発明に係るNOx選択還元触媒における第2のゼオライト(B)としては、MOR結晶構造を有するゼオライト(モルデナイト型ゼオライト)である。なお、本発明におけるMOR結晶構造を有するゼオライトとしては、主たる結晶構造がMOR結晶構造であればよい。このようなゼオライトとしては、MOR結晶構造のみから構成されるもの、或いは、主としてMOR結晶構造からなり他の結晶構造のものを含み構成されるものであることを意味する。他の結晶構造としては、特に制限されないが、International Zeolite Association(IZA、国際ゼオライト学会)が定めるコードで示すと、AEI、AFR、AFS、AFT、AFX、AFY、AHT、BEA、CHA,DFO、ERI、FAU、FER,GIS、LEV、LTA、LTL、MFI、MWW、VFI等を用いることができる。その中でも、高いNHが吸着性の観点から、LEV、MFI、MWW、ERIからなる群から選択される少なくとも一種が好ましい。後者の場合、ゼオライトにおけるMOR結晶構造のものの含有量は、ゼオライトの全質量100質量%に対して90質量%以上であることが好ましく、95質量%以上であることがより好ましい。このようなゼオライトにおけるMOR結晶構造のものの含有量が前記下限未満では、NH吸着能が足りずMOR結晶構造を有するゼオライトの添加効果が得られなくなる傾向にある。なお、本発明におけるゼオライトの構造は、X線回折法(XRD:X-ray diffraction)により決定する。
このような本発明に係る第2のゼオライトにおけるMOR結晶構造を有するゼオライトとしては、特に制限されないが、MOR結晶構造を有するゼオライトであればよく、天然モルデナイト、合成モルデナイト、或いは人工モルデナイトのいずれでもよい。このようなモルデナイト型ゼオライトは、独自の細孔構造を有し、必ずしも一概にはいえないが、概略短径6.7Å×長径7.0Åの孔径を有する楕円形の主細孔が、一方向に平行に延びている。化学組成は、主にSiO、Al、NaOからなり、構造内に酸点を有する。このようなMOR結晶構造を有するゼオライトは、独自の細孔構造と適度の酸点を有することにより、高いNH吸着性能を発揮することができる。このようなMOR結晶構造を有するゼオライを共存させ、NHを吸着したりNHの拡散速度の低下を引き起こすことにより、前記第1のゼオライト中の活性サイトとNHの接触率を増加させ、NOx選択還元触媒の高いNOx浄化性能が発揮されるようになる。なお、NaOが1質量%以下の微量の場合は、主として陽イオンがHの時でありモルデナイト型ゼオライトは固体酸性を示す。主として陽イオンがHのときはHタイプモルデナイト(H−MOR)、また、主として陽イオンがNaのときはNaタイプモルデナイト(Na−MOR)と称される。本発明に係る第2のゼオライトにおいては、H−MOR、Na−MORのいずれも用いることができる。
また、このような本発明に係る第2のゼオライトに含まれるSiの含有量としては、特に制限されないが、SiO/Alモル比で10以上であることが好ましく、20〜50の範囲にあることがより好ましい。このような含有量が前記下限未満では、耐熱性や耐酸化性が不十分になり吸着性能が低下する傾向にある。他方、前記上限を超えると、ゼオライトの酸点が減少してNH吸着性能が低下する傾向にある。
更に、このような本発明のNOx選択還元触媒における第2のゼオライトの粒子径としては、特に制限されないが、平均粒子径が0.01〜10μmであることが好ましく、0.1〜1μmの範囲にあることがより好ましい。このようなゼオライトの平均粒子径が前記下限未満では水熱安定性が不充分となる傾向にあり、他方、前記上限を超えると成型体触媒として用いる場合、充分な強度、耐摩耗性等が得られない傾向にある。なお、本発明におけるゼオライト粒子の平均粒子径は、ゼオライト粒子を走査型電子顕微鏡写真(SEM)観察により求め、任意の10個以上のゼオライト粒子の一次粒子について粒子径を測定し、その粒子径の平均値を算出することにより測定したものである。なお、断面が円形でない場合には最小外接円の直径をいう。
また、このようなNOx選択還元触媒の第2のゼオライトにおいては、本発明の効果を損なわない範囲で用いることが可能な他の成分を適宜担持してもよい。なお、このような他の成分としては、例えば、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)等の遷移金属元素を用いることができ、NH酸化に強く影響を与えない元素という観点から、銅(Cu)及び鉄(Fe)がより好ましい。
なお、本発明のNOx選択還元触媒における第2のゼオライト(B)としては、NH酸化能がさほど高くなく、かつNH吸着能をもつという観点から、H−MOR、Cu−MOR、Fe−MORからなる群から選択される少なくとも一種であることが好ましく、その中でもH−MORがより好ましい。
(NOx選択還元触媒)
本発明のNOx選択還元触媒においては、前記第2のゼオライトの含有比率が、第1のゼオライト(A)に対する第2のゼオライト(B)の質量比(B/A)で0.25〜15の範囲内にあるものであることが好ましく、0.5〜10の範囲内にあるものがより好ましく、1〜5の範囲内にあるものが特に好ましい。このような含有比率(B/A)が前記下限未満では、NH吸着剤の量が不足し、高温においてNHを十分に保持することができない傾向にあり、他方、前記上限を超えると、触媒1g当たりの活性点となる遷移金属のイオン交換サイトの量が不足することにより活性が低下する傾向にある。
また、本発明のNOx選択還元触媒の形態としては特に制限されず、粉末状のものをそのまま用いることができ、また、ハニカム形状のモノリス触媒、ペレット形状のペレット触媒等の形態にすることができる。このような形態のNOx選択還元触媒を製造する方法としては特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができ、例えば、触媒をペレット状に成型してペレット形状のNOx選択還元触媒を得る方法や、触媒を触媒基材にコートすることにより、触媒基材にコート(固定)した形態のNOx選択還元触媒を得る方法等を適宜採用してもよい。なお、このような触媒基材としては特に制限されず、得られるNOx選択還元触媒の用途等に応じて適宜選択されるが、モノリス状基材、ペレット状基材、プレート状基材等が好適に採用される。また、このような触媒基材の材質も特に制限されないが、コーディエライト、炭化ケイ素、ムライト等のセラミックスからなる基材や、クロム及びアルミニウムを含むステンレススチール等の金属からなる基材が好適に採用される。更に、本発明のNOx選択還元触媒は、他の触媒と組み合わせて利用してもよい。このような他の触媒としては、特に制限されず、公知の触媒(例えば、酸化触媒、NOx還元触媒、NOx吸蔵還元型(NSR触媒)、等)を適宜用いてもよい。
更に、このような本発明のNOx選択還元触媒を製造するための方法としては、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。具体的なNOx選択還元触媒の製造方法としては、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトを準備する工程(第1のゼオライト準備工程)と、MOR結晶構造を有する第2のゼオライトを準備する工程(第2のゼオライト準備工程)と、前記準備した第1のゼオライトにNH吸着剤となる前記準備した第2のゼオライトを乳鉢等により混合せしめることにより上記本発明のNOx選択還元触媒を得る工程(触媒作製工程)と、を含むことを特徴とする方法である。このような第1のゼオライト準備する方法、第2のゼオライト準備する方法及び触媒を作製する方法は、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。本発明にかかるCHA結晶構造を有する第1のゼオライト及びMOR結晶構造を有する第2のゼオライトはそれ自体既知の化合物であり、通常用いられる方法に準じて製造することができる。また、このようなゼオライトとしては市販のものを用いてもよい。
また、第1のゼオライト準備工程におけるCu及びFeのうちの少なくとも1種を担持する方法は、特に制限されず、前記ゼオライトにCu及び/又はFeを担持せしめることが可能な方法であればよく、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、一般的に用いられるイオン交換法、含浸担持法、沈殿担持法、固相イオン交換法、CVD法等が用いられる。なお、生産性の観点で、イオン交換法、含浸担持法を用いることが好ましい。また、担持する金属(Cu及び/又はFe)の原料(添加金属源)は特に制限されず、金属塩、金属錯体、金属単体、金属酸化物等を用いることができる。このような添加金属源は、担持方法や条件等により適宜選択することができる。具体的には、担持する添加金属の塩類が用いられ、例えば硝酸塩、硫酸塩、塩酸塩等の無機酸塩、又は酢酸塩等の有機酸塩を用いることができる。添加金属源は、分散媒に可溶であっても不溶であってもよい。なお、添加金属(Cu及び/又はFe)の担持の具体的な例としては、先ず、添加金属の塩等が溶解した水溶液(例えば、酢酸銅溶液、硝酸鉄溶液等)を準備する。次に、前記添加金属源含有水溶液に前記ゼオライトを混合し所定の温度及び時間で攪拌して添加金属(Cu及び/又はFe)を含浸せしめる。次いで、添加金属(Cu及び/又はFe)含浸せしめたゼオライトをろ過・洗浄、乾燥、焼成して本発明にかかる第1のゼオライトを得る。添加金属(Cu及び/又はFe)の担持の他の具体的な例としては、先ず、前記ゼオライト粉末の分散液を調製する。例えば、前記ゼオライト粉末をイオン交換水に懸濁させて分散液を得る。次に、添加金属化合物(例えば、硝酸第二銅等)の水溶液を調製し、前記ゼオライト粉末分散液と混合して、前記ゼオライト粉末と添加金属(Cu及び/又はFe)化合物との混合分散液を調製する。次いで、混合分散液を噴霧乾燥し、洗浄、乾燥、焼成して本発明にかかる第1のゼオライトを得る。なお、このような乾燥や焼成の際の条件は特に制限されず、公知の条件を適宜採用することができ、例えば、乾燥条件としては80〜120℃で1〜50時間程度加熱する条件を、焼成条件としては300〜700℃で1〜10時間程度加熱する条件を、それぞれ採用してもよい。
[NOx浄化方法]
本発明のNOx浄化方法は、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の存在下において、上記本発明のNOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することを特徴とするNOx浄化方法である。
このように、本発明は内燃機関等からの排ガスを上記本発明のNOx選択還元触媒を用いて窒素酸化物(NOx)を浄化する方法である。なお、内燃機関としては特に制限されず、公知の内燃機関を適宜利用でき、例えば、自動車の内燃機関(ディーゼルエンジンや希薄燃焼式(リーンバーン)エンジン等)が挙げられる。
また、本発明が浄化の対象とする窒素酸化物(NOx)としては、一酸化窒素、二酸化窒素、亜酸化窒素等が挙げられる。本発明においてNOxを浄化するとは、NOxをNOx選択還元触媒上で反応させ、窒素と酸素等に転化することをいう。
このような本発明のNOx浄化方法においては、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を定常的もしくは間欠的に供給し、前記還元剤の存在下において、上記本発明のNOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめる。このような還元剤としては特に制限されず、公知の還元剤を適宜採用することができる。例えば、尿素、ビウレット、シアヌル酸や各種アミン類等が挙げられる。
また、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の供給量としては、特に制限されないが、具体的には、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の供給量が、NH換算での総量及び濃度として、0.03〜0.06体積%となる条件であることが好ましい。このような条件とすることにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進される傾向にある。
更に、前記内燃機関等からの排ガスを上記本発明のNOx選択還元触媒に接触させるための具体的な方法は特に制限されるものではなく、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、内燃機関等からの排ガスのガス流路に、上記本発明のNOx選択還元触媒を配置して排ガスを接触せしめる方法を採用してもよい。
また、このようなアンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を接触させる条件及び方法としては、特に制限されないが、接触条件としては、必要とするNHの総量及び濃度がNOx選択還元触媒の上流にて実現できる条件であることが好ましい。この条件とすることにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進される傾向にある。接触方法としては、NOx選択還元触媒の上流側に添加或いはエンジン制御により発生させる方法であることが好ましい。この方法とすることにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進される傾向にある。
更に、本発明のNOx浄化方法においては、前記NOx選択還元触媒による浄化処理前の前記排ガス及び/又は前記NOx選択還元触媒により浄化処理中の前記排ガスに、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を間欠的に供給することが好ましい。このように前記排ガスにアンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を間欠的に供給することにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進され、過渡状態の高温条件下においても排気中のNOx浄化がより促進される傾向にある。
なお、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の供給において、間欠的な供給とは、一定の時間をおいてアンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を繰り返し供給することを意味する。なお、間欠的供給の条件、間欠供給の具体的方法、供給手段としては、特に制限されないが、間欠的供給の条件は十分な量を短時間で供給することが好ましい。具体的には、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の添加間隔での供給量が、NH換算での総量及び濃度として、0.03〜0.06体積%となる条件であることが好ましい。このような条件とすることにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進され、過渡状態の高温条件下においても排気中のNOx浄化がより促進される傾向にある。間欠的供給の具体的な方法としては、3秒間以上継続してアンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤が供給されることが好ましい。この方法とすることにより、NOxの還元及び窒素ガスへの変換がより促進され、過渡状態の高温条件下においても排気中のNOx浄化がより促進される傾向にある。間欠的供給の供給手段としては、NOx選択還元触媒の上流側に添加或いはエンジン制御により発生させる方法であることが好ましい。
また、本発明のNOx浄化方法においては、前記NOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめる前に該排ガスをNSR触媒(NOx Storage Reduction catalysts:吸蔵還元触媒))やLNT触媒(Lean NOx Trap Catalysts:希薄NOxトラップ触媒)等のNOx吸蔵還元触媒に接触させて該NOx吸蔵還元触媒において吸収したNOxをNHに還元し、その後該NHと前記排ガス中の未処理のNOxとの混合物を前記NOx選択還元触媒に接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することが好ましい。このようにすることにより、NSR触媒単独で使用した場合よりも、より多くのNOxを浄化することが可能となる傾向にある。
なお、上記実施形態では、本発明を主にディーゼル内燃機関に適用した例を示したが、本発明は、ガソリン内燃機関にも適用できる。更に本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機等のような船舶推進機用エンジン等にも適用できる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(調製例1)
<H−SAPOの調製>
所定量の水に30質量%のリン酸と35質量%濃度のテトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド(TEAH)を混合し、次いで、擬ベーマイト(Al含有量75質量%、日産化学社製)を投入し、10分間攪拌した。これに、シリカゾル(SiO濃度20質量%、日産化学社製)を5分間で滴下・添加して、SAPO−34合成用スラリーを調製した。次に、得られたSAPO−34合成用スラリー170mLを容量200mLのテフロン(登録商標)製のオートクレーブ(宝泉社製)に充填し、190℃に昇温して同温度で30時間水熱処理した(水熱合成)。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中600℃で5時間焼成し、シリカアルミノリン酸ゼオライト(H−SAPO−34)を調製した。得られたシリカアルミノリン酸ゼオライトの結晶構造をX線回折(XRD:X−ray diffraction)の測定により確認した結果、ゼオライトであるSAPO−34構造に由来する回折線のみが観測された。
(調製例2)
<Cu−SAPOの調製>
前記調製例1で得られたシリカアルミノリン酸ゼオライト(H−SAPO−34)を、酢酸銅水溶液(0.1mol/L)0.5Lに懸濁させ、60℃で5時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃24時間乾燥後、大気中500℃で5時間焼成し、Cu担持シリカアルミノリン酸ゼオライト(Cu−SAPO−34)を調製した。得られたCu担持シリカアルミノリン酸ゼオライトの結晶構造をX線回折(XRD:X−ray diffraction)の測定により確認した結果、ゼオライトであるSAPO−34構造に由来する回折線のみが観測され、Cuが添加されてもゼオライト構造に変化が無いことが確認された。また、担持されたCu及びその酸化物に由来する回折が認められなかったことから、Cuはゼオライトに高分散に担持されていることが確認された。なお、Cu−SAPO中のCu含有量は2.5質量%であった。
[Cu含有量とゼオライト組成の分析]
得られたCu担持シリカアルミノリン酸ゼオライト(Cu−SAPO−34)の組成分析を、蛍光X線分析法(XRF:X−ray Fluorescence Analysis)により行った。すなわち、先ず、得られたCu担持シリカアルミノリン酸ゼオライト(Cu−SAPO−34)を1000kgf/cmで圧粉成型し、破砕、整粒して直径0.5〜1.0mmのペレット化されたCu−ゼオライトを得た。次いで、得られたCu−ゼオライト1.0gを試料として走査型蛍光X線分析装置(リガク社製、製品名ZSX PrimusII)によりXRF分析を行った結果、Alが8.05mmol/g、Pが5.18mmol/g、Siが2.91mmol/g、Cuが0.39mmol/gであった。
(調製例3)
<Cu−MORの調製>
H−MOR(Si/Al比20、東ソー社製)を酢酸銅水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Cu−MORを調製した。なお、Cu−MOR中のCu含有量は3質量%であった。
(調製例4)
<Fe−MORの調製>
H−MOR(Si/Al比20、東ソー社製)を硝酸鉄水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Fe−MORを調製した。なお、Fe−MOR中のFe含有量は3質量%であった。
(調製例5)
<Cu−MFIの調製>
H−MFI(Si/Al比30、ズードケミー社製)を酢酸銅水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Cu−MFIを調製した。なお、Cu−MFI中のCu含有量は3質量%であった。
(調製例6)
<Fe−MFIの調製>
H−MFI(Si/Al比30、ズードケミー社製)を硝酸鉄水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Fe−MFIを調製した。なお、Fe−MFI中のFe含有量は3質量%であった。
(調製例7)
<Cu−BEAの調製>
H−BEA(Si/Al比25、ズードケミー社製)を酢酸銅水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Cu−BEAを調製した。なお、Cu−BEA中のCu含有量は3質量%であった。
(調製例8)
<Fe−BEAの調製>
H−BEA(Si/Al比25、ズードケミー社製)を硝酸鉄水溶液(0.1mol/L)に懸濁させ、20℃で24時間攪拌した。その後、ろ過・洗浄を3回繰り返し、110℃で24時間乾燥後、大気中500℃で1時間焼成し、Fe−BEAを調製した。なお、Fe−BEA中のFe含有量は3質量%であった。
(実施例1)
調製例2で調製したCu−SAPO(Cu担持シリカアルミノリン酸ゼオライト)に対し、質量比で2:1となるようにH−MOR(Si/Al比20、東ソー社製)を加え、乳鉢で物理混合し、粒径が10〜100μmの粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例2)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:1となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例3)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:2となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例4)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:3となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例5)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:5となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例6)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:7となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例7)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:10となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例8)
H−MORの代わりに調製例3で調製したCu−MORを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例9)
H−MORの代わりに調製例4で調製したFe−MORを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状のNOx選択還元触媒を得た。
(実施例10)
Cu−SAPOとH−MORとの混合比を質量比で1:20となるように調整した以外は実施例1と同様にして粉末状の比較用NOx選択還元触媒触媒を得た。
(比較例1)
調製例2で調製したCu−SAPO(Cu担持シリカアルミノリン酸ゼオライト)を、比較用触媒とした。
(比較例2)
H−MORの代わりに市販品のAl(比表面積200m/g、ローディア社製)を用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例3)
H−MORの代わりに調製例8で調製したFe−BEAを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例4)
H−MORの代わりに調製例7で調製したCu−BEAを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例5)
H−MORの代わりにH−BEA(Si/Al比25、ズードケミー社製)を用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例6)
H−MORの代わりに調製例6で調製したFe−MFIを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例7)
H−MORの代わりに調製例5で調製したCu−MFIを用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
(比較例8)
H−MORの代わりにH−MFI(Si/Al比30、ズードケミー社製)を用いた以外は、実施例2と同様にして粉末状の比較用触媒を得た。
[実施例1〜10及び比較例1〜8で得られたNOx選択還元触媒の特性の評価]
実施例1〜10で得られたNOx選択還元触媒及び比較例1〜8で得られた比較用触媒について、固定床流通型反応装置((株)ベスト測器製、商品名:CATA−5000)により、以下のようにして、それぞれ定常時及び過渡時のSCR反応におけるNO浄化率の測定を行い、各触媒の定常時及び過渡時のSCR反応におけるNO浄化活性を評価した。
先ず、得られた触媒をそれぞれ用い、水素(H)0.04容量%及び一酸化炭素(CO)0.13容量%の混合ガス気流中(触媒2gに対し流量が10L/分の条件)において温度550℃で10分間保持し還元処理を施した後、酸素(O)10容量%のOガス気流中(触媒2gに対し流量が10L/分の条件)において温度550℃で10分間保持し酸化処理を施し、前処理を行った。
<定常NH−SCR反応におけるNO浄化活性評価>
次に、前処理後の触媒(実施例1〜10及び比較例1〜8)のそれぞれに対して、触媒2gに対し10L/分の流量で、NO(440ppm)、NH(550ppm)、O(10容量%)、CO(10容量%)HO(8容量%)及びN(バランス)からなるガスを用いて、7℃/分の速度で550℃から300℃までの降温試験を行うことにより、定常時のNO浄化率を測定した。
実施例2及び比較例1で得られた触媒の500℃における定常NO浄化率(%)を表1に示す。また、実施例2及び比較例1で得られた触媒の定常NO浄化率(%)と浄化ガス温度との関係を図1に示す。
<過渡NH−SCR反応におけるNO浄化活性評価>
次に、前処理後の触媒(実施例1〜10及び比較例1〜8)のそれぞれに対して、400℃、450℃、500℃、550℃のそれぞれ温度条件下において、触媒2gに対し10L/分の流量で、NO(100ppm)、O(10容量%)、CO(10容量%)HO(8容量%)及びN(バランス)からなるガスを10分間流し、その間、NHパルスガス(1500ppm)を4秒間供給−56秒間停止とNHの間欠的供給を10サイクル行い、その後過渡時のNO浄化率を測定した。
実施例1〜10及び比較例1〜8で得られた触媒の450℃における過渡NO浄化率(%)を表2に示す。また、実施例2及び比較例1で得られた触媒の過渡NO浄化率(%)と浄化ガス温度との関係を示すグラフを図2に示す。更に、実施例1〜7、実施例10及び比較例1で得られた触媒の450℃での過渡NH−SCR反応におけるNO浄化率(%)とゼオライト混合比との関係を示すグラフを図3に示す。また、実施例2、8、9及び比較例1〜8で得られた触媒の450℃での過渡NH−SCR反応におけるNO浄化率(%)を示すグラフである。
<評価結果>
表1〜2及び図1〜4に示した結果から明らかなように、実施例1〜10のNOx選択還元触媒は、400℃以上の高温条件下において十分に高いNOx浄化活性を有し、かつ過渡状態においても十分に高いNOx浄化活性を有することが確認された。
なお、図1に示した結果から明らかなとおり、実施例2のCu−SAPOとH−MORを1:1で混合したNOx選択還元触媒は、比較例1のCu−SAPOのみからなる比較用触媒と比較して、定常NH−SCR反応において、高温域で高いNO浄化率が得られていることが確認された。
また、図2に示した結果から明らかなとおり、実施例2のCu−SAPOとH−MORを1:1で混合したNOx選択還元触媒は、過渡NH−SCR反応においても、比較例1のCu−SAPOのみからなる比較用触媒と比較して400℃以上の高温域において高いNO浄化率が得られていることが確認された。
更に、図3に示した結果から明らかなとおり、本発明の第1のゼオライトに係るCu−SAPO(A)に対する第2のゼオライトに係るH−MOR(B)の混合比率(含有比率、B/Aの質量比)が、0.25〜20の場合に高いNO浄化性能が得られることが、更に、0.5〜10の場合により高いNO浄化性能が得られることが確認された。
また、図4に示した結果から明らかなとおり、本発明の第2のゼオライトとしてH−MOR以外にCu−MOR(実施例8)及びFe−MOR(実施例9)を用いた場合でも、高いNO浄化性能が得られることが確認された。
一方、MOR以外のものを用いた比較用触媒(比較例2〜8)では、担持した遷移金属の有無によらず、高い過渡NO浄化性能が得られていないことが確認された。
以上説明したように、本発明によれば、400℃以上の高温条件下において十分に高いNOx浄化活性を有し、かつ過渡状態においても十分に高いNOx浄化活性を有するNOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法を提供することが可能となる。
したがって、本発明のNOx選択還元触媒及びそれを用いたNOx浄化方法は、400℃以上の高温度条件において優れたNOx浄化活性を発揮でき、しかも過渡状態においても優れたNOx浄化活性を発揮できるため、特に、自動車等の内燃機関から排出される排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するために有用である。

Claims (6)

  1. 窒素酸化物(NOx)を還元剤により還元する際に使用されるNOx選択還元触媒であって、Cu及びFeのうちの少なくとも1種を担持したCHA結晶構造を有する第1のゼオライトと、MOR結晶構造を有する第2のゼオライトと、を含んでいることを特徴とするNOx選択還元触媒。
  2. 前記第2のゼオライトの含有比率が、第1のゼオライト(A)に対する第2のゼオライト(B)の質量比(B/A)で0.25〜15の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のNOx選択還元触媒。
  3. 前記第1のゼオライトがCu−SAPOを含有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のNOx選択還元触媒。
  4. アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤の存在下において、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のNOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することを特徴とするNOx浄化方法。
  5. 前記NOx選択還元触媒による浄化処理前の前記排ガス及び/又は前記NOx選択還元触媒により浄化処理中の前記排ガスに、アンモニア(NH)又はアンモニアを生成可能な還元剤を間欠的に供給することを特徴とする請求項4に記載のNOx浄化方法。
  6. 前記NOx選択還元触媒に排ガスを接触せしめる前に該排ガスをNOx吸蔵還元触媒に接触させて該NOx吸蔵還元触媒において吸収したNOxをNHに還元し、その後該NHと前記排ガス中の未処理のNOxとの混合物を前記NOx選択還元触媒に接触せしめて窒素酸化物(NOx)を浄化することを特徴とする請求項4に記載のNOx浄化方法。
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