JP2015203593A - 電池監視装置、電池システムおよび電動車両駆動装置 - Google Patents

電池監視装置、電池システムおよび電動車両駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電池セルの内部抵抗をセル毎に検知できる電池監視装置の提供。【解決手段】電池監視装置2は、複数の電池セルの各々の端子間電圧を計測するセル電圧計測部21と、少なくとも2以上の電池セルが直列接続している電池セル群の両端電圧を計測する第2電圧計測部22と、組電池10を流れる電流を計測する電流計測部23と、演算部240とを備える。演算部240は、計測された端子間電圧に基づいて電池セルのセル電圧比をそれぞれ算出し、セル電圧比と計測された両端電圧とに基づいて、両端電圧計測時における電池セルのセル電圧演算値をそれぞれ算出し、両端電圧と電流値とをセットとして取得するためのトリガ信号Svt,Sitを、第2電圧計測部22および電流計測部23にそれぞれ入力する。【選択図】図1

Description

本発明は、電池の状態を監視する電池監視装置、電池システムおよび電動車両駆動装置に関する。
リチウムイオン2次電池やニッケル水素電池、鉛電池などの2次電池の電池セルを複数個直並列して構成した組電池は、通常、電池監視装置とともに用いられる。電池監視装置は、組電池を構成する各電池セルのセル電圧を検出したり、電池セルに流れる電流を検出したりすることで、電池の状態を検出する。これにより、組電池が適切な状態にあるかを監視する。電池監視装置によっては、適切な状態を保つために、通電状態を制御するなどの、制御装置としての働きを持つ場合もある。
一般的な電池監視装置では、各セルが過充電・過放電されていないかを知るために、各電池セルの電圧や通電電流を検知または計測する。また、電池の劣化状態を知るために、電池セルの内部抵抗を検知することもある。電池が劣化すると内部抵抗が上昇するので、内部抵抗を知ることで電池の劣化状態がわかるためである。
電池の内部抵抗の検出は、電池セルの電圧の測定値と通電電流の測定値とから求まる。ただし、この際、電圧検出手段にて電池セルのセル電圧を検出するタイミングと、電流検出手段にて電池セルを流れる電流を検出するタイミングとを同期させる必要がある。
一般的な電池状態検出回路では、複数の電池セルのセル電圧を順に計測する構成であるため、セル電圧の計測にはある時間幅のセル電圧計測期間が必要である。そのため、セル電圧の計測時刻と電流の計測時刻との同時性を、このセル電圧計測期間の時間幅よりも小さくすることは困難である。このため、従来の電池監視回路では、電圧と電流の計測時刻を電池セル毎に合わせることは困難であり、そのために、電池の内部抵抗をセル毎に測定することは難しい。
セル電圧の検出タイミングと電流の検出タイミングとを同期させる構成としては、電圧検出手段が設けられた監視回路中に電流検出手段を設け、監視回路側のクロックに基づいて、セル電圧の検出および電流の検出を実行する構成が考えられる。
しかし、このような構成では、監視回路にて電池セル毎にセル電圧を検出すると共に、電流を検出する必要があるため、監視回路で取り扱うデータが膨大になってしまうという問題がある。
これに対して、監視回路での電圧検出タイミングと制御回路での電流検出タイミングのずれを許容し、そのずれを補正する補正手段を用いる構成が特許文献1に示されている。
特開2012−154641号公報
しかしながら、検出タイミングのずれ幅と補正量との関係は、電流や電圧の変化速度に依存して変化するので、この方法では正確な補正を行うことができないという課題があった。特に、電流、電圧が急速に時間変化する場合に誤差が大きくなるという課題があった。
本発明に係る電池監視装置は、複数の電池セルが直列に接続された組電池を監視する電池監視装置であって、前記複数の電池セルの各々の端子間電圧を計測する第1電圧計測部と、前記複数の電池セルの内の、少なくとも2以上の電池セルが直列接続している電池セル群の両端電圧を計測する第2電圧計測部と、前記組電池を流れる電流を計測する電流計測部と、前記第1電圧計測部により計測された前記端子間電圧に基づいて、前記複数の電池セルのセル電圧比をそれぞれ算出するセル電圧比算出部と、前記セル電圧比と前記第2電圧計測部で計測された両端電圧とに基づいて、前記両端電圧の計測時における前記複数の電池セルのセル電圧をそれぞれ算出するセル電圧算出部と、前記第2電圧計測部で計測される両端電圧と前記電流計測部で計測される電流値とをセットとして取得するためのトリガ信号を、前記第2電圧計測部および前記電流計測部にそれぞれ入力するトリガ信号発生部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電池システムは、前記本発明に係る電池監視装置と、複数個の電池セルが直列に接続された組電池と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電動車両駆動装置は、前記本発明に係る電池システムと、前記電池システムから電力が供給されるインバータと、前記インバータにより駆動される回転電機と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の電池セルの内部抵抗をセル毎に検知することが可能となる。
図1は、電動車両駆動装置100の構成の一例を示す図である。 図2は、組電池10の通電電流が変化したときのセル電圧の変化を示す図である。 図3は、図1に示したセル電圧計測回路CC1〜CCLの典型的な構成例を示す図である。 図4は、セル電圧計測回路CC1における計測シーケンスを模式的に示す図である。 図5は、許容時間範囲Tpを説明する図である。 図6は、電池監視装置2における内部抵抗導出動作を説明する図である。 図7は、計測時刻ズレの許容値を説明する図である。 図8は、計測時刻ズレΔtと内部抵抗の計測誤差ΔRとの関係を示す図である。 図9は、電池監視装置の第2の実施形態を示す図である。 図10は、電池監視装置の第3の実施形態を示す図である。 図11は、電池監視装置の第4の実施形態を示す図である。 図12は、第2電圧計測部22の伝達関数GVと電流計測部23の伝達関数GIとを、模式的に示した図である。 図13は、電池監視装置の第6の実施形態を示す図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施形態−
本発明に係る電池監視装置は、電池システム(蓄電装置とも呼ばれる)に設けられた組電池の電池状態を検出し、組電池を適切な状態に保つ装置である。図1は、本実施の形態の電池監視装置2が設けられた電池システム1を搭載する電動車両駆動装置100を示したものである。ここで、電動車両駆動装置とは、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)などの電動車両を駆動する回転機システムである。
電動車両駆動装置100には、電池監視装置2および組電池10等を備える電池システム1、車両全体の制御を行う車両コントローラ30、インバータ40,回転電機50等を備えている。電池システム1はリレー60,61を介してインバータ40に接続されている。電池監視装置2は、インバータ40及び上位の車両コントローラ30との通信を、CAN(Controller Area Network)の通信バスを介して行う。
回転電機50はインバータ40からの電力により駆動される。車両の発進および加速時には電池システム1から放電電力がインバータ40を通じて回転電機50に供給され、回転電機50の駆動力によりエンジン(不図示)をアシストする。車両停止および減速時には、回転電機50からの回生電力がインバータ40を通じて電池システム1に設けられた組電池10を充電する。なお、インバータ40は、モータコントローラ41を内蔵し、インバータ40のDC−AC変換およびAC−DC変換を制御することによって、回転電機50の駆動制御並びに組電池10の充放電制御を行う。
電池システム1は、組電池10、電池監視装置2,電流計測素子9を備えている。組電池10は、最小単位である電池セルC(C(1)〜C(N))が複数直列に接続されて構成されている。なお、本実施形態の組電池10は、例えば、50個〜100個程度の電池セルCが直列接続されて構成される。以下の説明では、組電池10を構成する電池セルCの個数をNとし、以下では、N個の電池セルC(1)〜C(N)の一つを代表して表す場合には電池セルCのように呼ぶ場合がある。組電池10を構成する電池セルCとしては、例えば充放電可能なリチウムイオン二次電池が用いられる。図1に示す例では、複数の電池セルCを備える組電池10は、所定数の電池セル(図1に示す例では4個)にグループ化された複数(図1に示す例ではL個)のセルブロックB1〜BLを、直列に接続して成る接続体を構成している。
(電池監視装置2の構成)
電池監視装置2は、組電池10の状態を監視する装置であり、組電池10の各電池セルCの過充電および過放電を検出する過充放電検出機能、組電池10の各電池セルCの内部抵抗を検知する内部抵抗検出機能等を有する。電池監視装置2は、セル電圧計測部21、第2電圧計測部22、電流計測部23、制御部24等を備える。
セル電圧計測部21は、組電池10を構成する各電池セルCのセル毎の電圧(以下、セル電圧と呼ぶ)を計測する回路である。セル電圧計測部21は、セルブロックB1〜BLに対応する複数のセル電圧計測回路CC1〜CCLを備えている。セル電圧計測回路CC1〜CCLは、4〜12個程度の電池セルCのセル電圧を計測できる回路であり、集積回路(IC)として構成されたものを用いてもよい。
第2電圧計測部22は、組電池10を構成するN個の電池セル全体の電圧(以下では総電圧Vtと呼ぶ)を計測する回路である。N個の電池セルCを組電池負極側から符号C(1),C(2),・・・・,C(N-1),C(N)で表すと、第2電圧計測部22の第2電圧入力端子220a,220bは、電池セルC(1)の負極と、電池セルC(N)の正極とにそれぞれ接続されている。各セル電圧計測回路CC1〜CCLは、セルブロックB1〜BL毎に各電池セルの電圧を測定する。なお、図示は省略したが、セル電圧計測回路CC1〜CCLは、各電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧のバランシング動作を行うバランシング抵抗とバランシングスイッチ、制御部24と通信を行って制御を行うロジック部を備えている。
組電池10に流れる電流を計測する電流計測部23には、電流計測素子9から計測信号(電気信号)が入力される。電流計測素子9は、電流の大きさを電気信号に変換する素子であり、具体的には、ホール素子センサやシャント抵抗素子などがある。電流計測素子9からは電流の大きさに対応した電気信号が出力され、その電気信号は電流計測部23で計測される。
なお、シャント抵抗素子は以下の点で、ホール素子センサに比べて優れている。シャント抵抗素子はオフセット電流が小さいので、組電池10の充電状態(SOC)を正確(高精度に)に計測することができる。また、シャント抵抗素子は応答特性(電流変化に対する電圧値の追従性)が速いので、電流計測部23の測定時定数を速くすれば、それに応じて時間分解能を高くすることができる。すなわち、計測の同時性を達成しやすいという点で優れている。
制御部24は電池監視装置2の全体の制御を行うものであり、例えば、セル電圧計測回路CC1〜CCLの動作制御や状態判定などを行う。制御部24は、セル電圧計測部21、第2電圧計測部22、電流計測部23のそれぞれから送られる信号を受け取り、それらの信号値を用いて、各電池セルC(1)〜C(N)の内部抵抗を検知する。
組電池10を構成する電池セルC(1)〜C(N)の個数Nが多い場合には、電池監視装置2内の高電圧側と低電圧側との接続に電気的絶縁が必要になる。例えば、リチウムイオン2次電池をN=96個直列に接続した場合を考える。この場合、組電池10の両端の電圧は400V程度になる。そのため、電池セルC(1)が接続されているセル電圧計測回路CC1と、電池セルC(N)が接続されているセル電圧計測回路CCLとでは、400V程度の電圧差があることになる。したがって、セル電圧計測回路CC1〜CCLと制御部24とを電気的に絶縁する必要がある。具体的には、図1に示すように、絶縁素子6を接続ライン(信号ライン)に挿入する。
同様に、第2電圧計測部22と制御部24との間、および電流計測部23と制御部24との間にも絶縁素子6を挿入する。これらの絶縁素子6は必要に応じて入れるものであって、例えばN=4個の場合など、組電池10の電圧が電気的絶縁を必要とするほど高くない場合には、絶縁素子6を入れる必要はない。
(電流変化に対する計測時刻ズレの説明)
電池システム1における組電池10の通電電流の時間変化の、計測時刻ズレへの影響について説明する。図1に示す電動車両(HEV)においては、電動車両の走行状態に応じて回転電機50の出力トルクが時間的に変動する。例えば、回転電機50によるエンジンのアシストが必要になると、回転電機50の出力トルクが増加するため、それに応じてインバータ40の出力電力が増加する。そして、インバータ40への入力電流、すなわち、組電池10の通電電流も増加する。逆に、電動車両が回生ブレーキを使用して回生状態になると、回転電機50が発電機として動作して、回生電力が回転電機50(発電機)からインバータ40、そして組電池10へと流れる。このため、組電池10への充電電流が増加する。このように、電池システム1においては、組電池10への通電電流が時間変化をする。
図2は、組電池10の通電電流が変化したときのセル電圧の変化を示す図である。図2(a)は電流変化を示し、図2(b)はセル電圧の変化を示す。図2(a)のように電流I(t)がある時刻でΔIだけ変化すると、この時のセル電圧の変化は、図2(b)に示すように電流変化に直ちに応答する成分と、時間的に遅れて変化する成分とで表される。直ちに応答する成分を直流内部抵抗成分(DCR、Direct-Current Resistance)と呼び、遅れて変化する成分を分極成分(Polarization)と呼ぶ。直流内部抵抗成分は、電池セルCの内部抵抗Rに起因する電圧変化であり、R×ΔIで表される。分極成分は、電池セルCが持つ静電容量やインダクタンス、さらには電解液中でのイオンの挙動などの要因に起因する電圧変化成分である。
ところで、電池監視装置2では、上述したように電池セルCの内部抵抗の検知が行われる。内部抵抗は電池セルCの電圧(セル電圧)と電池セルCを流れる電流に基づいて算出されるので、内部抵抗を精度良く求めるためには、セル電圧および電流を正確に計測する必要がある。
ここで、図2に示したように、セル電圧計測部21におけるセル電圧計測の時刻t1と、電流計測部23における電流計測の時刻t0とがずれたと仮定する。そして、時刻t1でのセル電圧計測値vc(t1)と時刻t0での電流計測値I(t0)とから、電池セルCの内部抵抗Rcをvc(t1)/I(t0)として求めた場合を考える。vc(t1)は、時刻t0でのセル電圧値vc(t0)よりも小さいので、vc(t1)/I(t0)は正しい内部抵抗値(vc(t0)/I(t0))よりも小さくなってしまう。このように、セル電圧の測定時刻と電流の測定時刻とにズレがあると、正しい内部抵抗を求めることが出来ない。
(セル電圧計測の所要時間)
次に、電池監視装置2におけるセル電圧計測について説明する。図3は、図1に示したセル電圧計測回路CC1〜CCLの典型的な構成例を示す図である。セル電圧計測回路CC1〜CCLは同一構成であり、図3はセル電圧計測回路CC1を示している。なお、図1に示す例では、セルブロックB1を構成する電池セルCの数を4個としているが、説明の関係上、図3では電池セルCの数が6個の場合を示した。
前述の通り、セル電圧計測回路CC1〜CCLは4〜12個程度の電池セルCのセル電圧を計測することができ、計測する電池セルC(1)〜C(6)を選択する選択回路210と電圧検出回路211を備えている。具体的には、選択回路210としてはマルチプレクサなどが用いられ、電圧検出回路211は、一般的にアンプとアナログ・デジタル変換器で構成される。
図4は、図3に示すセル電圧計測回路CC1における、典型的な計測シーケンスを模式的に示した図である。図4(a)は電池セルC(1)〜C(6)のセル電圧計測タイミングを示すタイミングチャートであり、図4(b)は電流の変化を示す。選択回路210は、図4(a)に示すように、電池セルC(1)→電池セルC(2)→電池セルC(3)→電池セルC(4)→電池セルC(5)→電池セルC(6)のように順に電池セルを選択する。そして、電圧検出回路211によりセル電圧を1セル毎に順に計測する。以下では、電圧検出回路211により計測されたセル電圧をセル電圧計測値と呼ぶことにする。
したがって、6個の電池セルC(1)〜C(6)のセル電圧を計測する場合、セル電圧の計測に必要な時間(ここでは、セル電圧計測期間と呼ぶ)Tmは、1セルの計測所要時間の6倍の時間が必要になる。例えば、1セルの計測所要時間の典型的な値は200μsなので、この場合、セル電圧計測期間Tmは1.2msとなる。
ここで、図4(b)のように、セル電圧計測期間Tmの間に電流がΔIだけ変化した場合を考える。時刻t0で電流を計測した場合、電池セルC(5)は電圧と電流が同時に計測される。しかし、電池セルC(2)の場合には、時刻t1においてセル電圧が計測されるので、電圧と電流が別時刻(時刻t1と時刻t0)に計測され、その間に電流がΔIだけ変化している。そのため、電池セルC(2)に関しては、正しい内部抵抗が計測できないことになる。
そこで、本発明では、後述するように「セル電圧比」の時間変化が小さいことを利用して、セル電圧値と電流値とを実質的に同時に計測することを可能にした。これにより、図4(b)のように電流が時間変化する場合であっても、セル毎に内部抵抗を精度良く計測することが可能になった。
本発明において、「セル電圧比」とは、N個のセル電圧計測値vc(1,t)〜vc(N,t)の総計に対する個々のセル電圧計測値の比率であり、本明細書では、時刻tにおける電池セルC(k)のセル電圧比をa(k,t)と表すことにする。セル電圧比a(k,t)は、次式(1)により求まる。なお、式(1)において、vc(k,t)は時刻tにおける電池セルC(k)のセル電圧計測値である。
Figure 2015203593
式(1)によりセル電圧比a(k,t)が求まると、そのセル電圧比と第2電圧計測部22によって計測される総電圧Vtとから、次式(2)により各電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧を算出することができる。ここでは、式(2)により算出されるセル電圧vc(k,t0)を、セル電圧演算値と呼ぶことにする。式(2)において、時刻t0は第2電圧計測部22による総電圧Vtの計測時刻である。一方、セル電圧比a(k,t2)における時刻t2は、各セル電圧計測回路CC1〜CCLにおける各電池セルC(1)〜C(N)の計測時刻である。各セル電圧計測回路CC1〜CCLはほぼ同じタイミングでセル電圧計測を開始するので、N個のセル電圧計測値vc(1,t)〜vc(N,t)は、図4のセル電圧計測期間Tm内において計測される。
Figure 2015203593
ここで重要なことは、セル電圧比a(k,t2)における計測時刻(セル電圧計測時刻)t2と総電圧Vtの計測時刻t0との時刻ズレが、後述する許容時間範囲Tpの期間内であれば許容されるということである。これは、後述するように、許容時間範囲Tpの期間においては、セル電圧比a(k,t2)の時間変化が充分に小さいためである。なお、式(1)によるセル電圧比a(k,t)の算出、および、式(2)による各電池セルC(k)のセル電圧演算値vc(k,t0)の算出は、制御部24の演算部240において行われる。
(許容時間範囲Tp)
次に、セル電圧比a(k,t2)の時間変化が充分に小さいとみなせる許容時間範囲Tpについて、図5を用いて説明する。リチウムイオン電池の典型的な特性値を用いて、組電池10の挙動を計算した結果、セル電圧比は10msの時間範囲において、5×10−6×ΔIの誤差範囲で一定になることを発明者は見出した。ここで、ΔIは、10msの時間範囲での電流の変化量をアンペア単位(A)で表した値である。
例えば、ΔI=100(A)の場合、10msの時間範囲におけるセル電圧比の誤差は5×10−4=0.05%程度となる。なお、この誤差の計算に当たっては、電池セルCの直流抵抗(DCR)成分の他にも、分極成分(図2のP(t))も考慮している。このことから、電池システムとして考えられる電流変化ΔIが最大で100(A)程度であれば、10msの時間範囲におけるセル電圧比の誤差は0.05%程度であって、ほぼ一定とみなせるので、10msを許容時間範囲Tpとすることができる。
ただし、許容時間範囲Tpは10msに固定された値ではなく、許容される誤差範囲などにより変化する値である。例えば、0.3%程度の誤差を許容する電池監視装置の場合には、許容時間範囲Tpは50msとなる。
このように、許容時間範囲Tpの期間内では、図5(c)に示すようにセル電圧比a(k,t2)は一定であると見なせる。すなわち、許容時間範囲Tp内においてセル電圧比a(k,t2)および総電圧Vt(t0)を取得した場合には、式(2)に従ってセル電圧比a(k,t2)と総電圧Vt(t0)との積を求めることにより、図5(d)に示すように、総電圧Vt(t0)の計測時刻t0に対応したセル電圧演算値vc(t0)が得られる。
(同時刻のセル電圧としてのセル電圧演算値)
上述したように、本実施の形態では、セル電圧比算出の際には、セル電圧計測部21で計測されたセル電圧計測値vc(1,t)〜vc(N,t)に代えて、式(2)により算出されるセル電圧演算値vc(1,t0)〜vc(N,t0)を用いるようにした。これにより、第2電圧計測部22による総電圧Vt(t0)の計測時刻t0と同時刻におけるセル電圧(すなわち、セル電圧演算値vc(1,t0)〜vc(N,t0))を高精度に算出することができる。そして、算出されたセル電圧演算値vc(1,t0)〜vc(N,t0)と電流計測部23で計測された電流値とに基づいて、各電池セルC(1)〜C(N)の内部抵抗を求めるようにしている。
図6を参照しながら、電池監視装置2における内部抵抗導出動作を説明する。なお、図6に示す電池監視装置2では、説明を簡単にするために、セル電圧計測部21に設けられた選択回路21aによりN個の電池セルC(1)〜C(N)のいずれか一つを選択し、選択した電池セルのセル電圧を電圧検出回路21bで計測する構成に簡略化して示した。選択回路21aおよび電圧検出回路21bは、図3に示した選択回路210および電圧検出回路211と同様の機能を有する回路である。
なお、本実施形態においても、図1に示したように、セル電圧計測部21を複数個のセル電圧検出回路CC1〜CCLで構成しても良いことは言うまでもない。図9,図10,図11、図13についても同様である。
セル電圧計測部21は、選択回路21aにより電池セルC(1)〜C(N)を順に選択し、選択回路21aにより選択された電池セルの電圧を電圧検出回路21bにより計測する。セル電圧計測部21の実際の構成は図1と同様なので、各電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧計測に要する時間は、前述したように1ms程度である。セル電圧計測部21で計測されたセル電圧計測値は、信号線を介して制御部24に転送される。
制御部24の演算部240では、電圧検出回路21bにより計測されたセル電圧計測値と上述した式(1)を用いて、セル電圧比a(k,t)を電池セルC(1)〜C(N)毎に計算する。制御部24は、電圧計測トリガ信号Svtを第2電圧計測部22に送信し、電流計測トリガ信号Sitを電流計測部23に送信する。
第2電圧計測部22は、電圧計測トリガ信号Svtを受けて、時刻t0において第2電圧入力端子220a,220b間の電圧を計測する。第2電圧入力端子220a,220b間の電圧は組電池全体の端子間電圧であるから、総電圧Vt(t0)に対応する。計測された電圧値(すなわち総電圧Vt(t0))は、制御部24に送信される。電流計測部23は、電流計測トリガ信号Sitを受けて、時刻t0における組電池10の電流値を計測する。計測された電流値I(t0)は、制御部24に送信される。制御部24は、送信されたセル電圧比a(k,t)と総電圧Vt(t0)と式(2)式を用いて、各電池セルC(1)〜C(N)の時刻t0におけるセル電圧演算値vc(k,t0)をそれぞれ算出する。
上述のように、第2電圧計測部22と電流計測部23はそれぞれトリガ信号Svt,Sitを受けて計測を開始する。本明細書において、トリガ信号とは、パルス的な信号のみならず、ソフトウエア命令の送信信号も含む。すなわち、制御部24に含まれるマイクロコンピュータから、第2電圧計測部22と電流計測部23のそれぞれに計測開始を指示するソフトウエア命令を送信し、このソフトウエア命令をトリガ信号として、第2電圧計測部22と電流計測部23とが、互いに計測時刻が等しくなるように計測する場合も、本発明に含まれる。
前述の通り、許容時間範囲Tpにおけるセル電圧比a(k,t)の時間変化は充分に小さいので、このようにして求めた複数のセル電圧演算値は、いずれも時刻t0(第2電圧計測部22による総電圧計測時刻)に計測されるセル電圧に対応している。このようにして求めた時刻t0でのセル電圧演算値vc(k,t0)と、時刻t0での電流値I(t0)とを用いて、各電池セルC(1)〜C(N)の内部抵抗を求める。この場合、セル電圧演算値vc(k,t0)と電流値I(t0)とは、いずれも時刻t0での値であるから、許容時間範囲Tpにおいてセル電圧や電流が時間変化をしていても、正しい(高精度な)内部抵抗が得られる。
(総電圧計測と電流計測の同時性について)
上述のように、複数の電池セルC(1)〜C(N)に関して同時刻におけるセル電圧(セル電圧演算値)が得られたので、さらに内部抵抗の演算誤差を低減するためには、総電圧計測と電流計測の同時性が問題となる。本実施の形態の特徴は、第2電圧計測部22および電流計測部23の計測時刻が、実質的に等しくなるように制御する点にある。
以下では、第2電圧計測部22と電流計測部23との計測時刻ズレがどれだけ許容されるかについて、すなわち、内部抵抗を所望の精度で算出するために許容される計測時刻ズレについて説明する。まず、図7(b)に示すように、1msの期間で電流がΔI=100A変化する場合を考える。そして、時刻t1において電流を計測し、時刻t2において電圧(総電圧Vt)を計測した場合を考える。図7(b)は電流の変化を示し、図7(a)は電圧の変化を示す。
図8は、計測時刻ズレΔt=t2−t1と、内部抵抗の計測誤差ΔRとの関係を示したものである。電池セルの内部抵抗は±20%の誤差範囲で計測するのが好ましいので、図8の関係から、許容される時刻ズレは±200μs以内となる。この場合、本発明における「第2電圧計測部22の計測時刻と電流計測部23の計測時刻が実質同時」とは、時刻ズレが±200μs以内であれば「同時」とみなすことを意味する。さらに、より好ましくは、内部抵抗を±1%の誤差範囲で計測したいので、許容される時刻ズレは±10μs以内となる。
また、許容される時刻ズレは、計測する電流波形の最大変化速度にも依存する。例えば、第2電圧計測部22と電流計測部23に低域透過フィルタを設けて、観測する電圧波形と電流波形の時間変化を遅くした場合には、時間変化を遅くした分だけ許容される計測時刻ズレも大きくなる。この点を次に定量的に述べる。
ここで、観測する電流の最大時間変化量をImax’とすると、許容される計測時刻ズレΔtは次式(3)で表される。最大時間変化量Imax’は次式(4)で定義される量であり、関数max( )は、最大値を返す関数である。式(3)において、αは内部抵抗の計測値に許容される計測誤差であり、I0は平均電流値である。上述したように、許容される計測誤差αは、好ましくは±20%であり、さらに好ましくは±1%である。式(3)から分かるように、低域透過フィルタを設けると電流波形の時間変化であるImax’が小さくなるので、許容される時刻ズレΔtは大きくなる。
Figure 2015203593
−第2の実施形態−
本発明の第2の実施形態について、図9を用いて説明する。上述した第1の実施形態では、セル電圧比a(k,t)と第2電圧計測部22により計測された総電圧Vt(組電池全体の電圧)とに基づいて、電流計測時刻と実質同時刻におけるセル電圧を式(2)により算出した。以下に説明する第2の実施形態では、第2電圧計測部22で計測される電圧として、組電池10の総電圧Vtではなく中間電圧Vm(直列接続されたM個の電池セルの電圧:Mは2〜N−1の自然数)を用いるようにした。
なお、図9に示す電池監視装置2では、説明を簡単にするために、セル電圧計測部21に設けられた選択回路21aによりN個の電池セルC(1)〜C(N)のいずれか一つを選択し、選択した電池セルのセル電圧を電圧検出回路21bで計測する構成に簡略化して示した。本実施形態においても、図1に示したように、セル電圧計測部21を複数個のセル電圧検出回路CC1〜CCLで構成しても良いことは言うまでもない。
図9に示す例では、第2電圧入力端子220aを電池セルC(1)の負極側に接続し、第2電圧入力端子220bを電池セルC(2)の正極側に接続しており、電池セルC(1)の電圧と電池セルC(2)の電圧との和が中間電圧Vmとして計測される。第2の実施形態においても、第1の実施形態の場合と同様に、第2電圧計測部22および電流計測部23は、互いに計測時刻が実質的に等しくなるようにトリガ信号Svt,Sitを受けて計測を行う。
本実施形態では、以下のようにして時刻t0(第2電圧計測部22での電圧計測時刻)におけるセル電圧vc(k,t0)を算出する。例えば、1番目の電池セルC(1)からM番目の電池セルC(M)までのM個の電池セルの両端電圧を中間電圧Vmとする場合、中間電圧Vm(t0)と上述した総電圧Vt(t0)とは以下の式(5)で関係付けられる。上述した式(3)に式(5)から求まる総電圧Vt(t0)を代入すると、セル電圧vc(k,t0)は次式(6)により求まる。式(6)において、B(t2)はセル電圧比から算出される補正係数であり、次式(7)で定義される。
Figure 2015203593
Figure 2015203593
式(6)からも分かるように、補正係数B(t2)は、セル電圧比から算出されるものなので、セル電圧比と同様に許容期間範囲Tpでは一定と見なすことができる。したがって、式(6)に示したように、時刻t0で計測した中間電圧Vm(t0)から、時刻t0でのセル電圧演算値vc(k,t0)が求まる。補正係数B(t2)の算出処理を行うタイミングは、セル電圧計測部21において各々の電池セルのセル電圧C(1)〜C(N)を計測した時点で算出すればよい。補正係数B(t2)の演算は制御部24の演算部240において行われる。図9に示す例では、電池セルC(1)〜C(2)の両端電圧を中間電圧Vmとして用いたが、組電池10のうち連続する任意のM個の両端電圧を中間電圧として用いることができる。例えば、i番目の電池セルC(i)からi+M番目の電池セルC(i+M)までのM個の電池セルの両端電圧を中間電圧Vmとする場合、補正係数B(t2)として、式(7)の分母の総和(Σ)として、j=iからj=M+iまでの総和を取ればよい。
本実施の形態では、総電圧Vt(t0)の代わりに中間電圧Vm(t0)を用いることにより、第2電圧計測部22で計測すべき電圧値の大きさが、総電圧Vt(t0)を計測する場合と比べて小さくなるので、電圧計測回路が作りやすくなるという効果がある。特に、回路に要求される絶縁耐圧が小さくなるので、第2電圧計測部22の回路面積を小さくできる。
−第3の実施形態−
本発明による電池監視装置の第3の実施形態について、図10を用いて説明する。本実施の形態では、図10に示すように、セル電圧計測部21はセル電圧フィルタ21cを備えている。セル電圧フィルタ21cは、セル電圧の信号を時間的に平均化する働きをするフィルタであり、典型的には低域透過フィルタが用いられる。前述したようにセル電圧比a(k,t)は時間的な変化が遅いので、セル電圧を計測するセル電圧計測部21は応答時間が遅くても良い。そのため、セル電圧フィルタ21cを設けてセル電圧信号を時間的に平均化することで、電気的なノイズが低減され、セル電圧比a(k,t)を正確に測定することができる。
なお、図10に示す電池監視装置2では、説明を簡単にするために、セル電圧計測部21に設けられた選択回路21aによりN個の電池セルC(1)〜C(N)のいずれか一つを選択し、選択した電池セルのセル電圧を電圧検出回路21bで計測する構成に簡略化して示した。本実施例においても、図1に示したように、セル電圧計測部21を複数個のセル電圧検出回路CC1〜CCLで構成しても良いことは言うまでもない。
さらに、図4に示したように、セル電圧の測定にはセル電圧計測期間Tmの時間を要する。このセル電圧計測期間Tmの期間においては、セル電圧が変化しない方が正確なセル電圧が計測できる。そのため、セル電圧フィルタ21cを設けて信号帯域を制限して信号を平滑化することで、セル電圧比a(k,t)の精度を高めることができる。さらにこの効果をより高めるためには、セル電圧計測期間Tmにおけるセル電圧信号の時間変化が小さくなるようにセル電圧フィルタの特性時定数を定めることが、好ましい。具体的には、セル電圧フィルタ21cの低域透過時定数をセル電圧計測期間Tmの2倍以上に設定することが好ましい。このようにすることで、セル電圧計測期間Tmの間に電流が変化しても、セル電圧フィルタ通過後の電圧信号はほとんど変化しないので、セル電圧比a(k,t)を精度良く求めることが出来る。
なお、セル電圧計測期間Tmとは、組電池10を構成する電池セルC(1)〜C(N)の電圧を一通り計測するのに要する時間を指す。例えば、図1に示したように、セル電圧計測部21が複数のセル電圧計測回路CC1〜CCLで構成され、それぞれのセル電圧計測回路CC1〜CCLが、図3に示したように、マルチプレクサなどの選択回路210と電圧検出回路211とで構成された場合を考える。セル電圧計測回路CC1〜CCLにトリガ信号を与えることで、それぞれのセル電圧計測回路CC1〜CCLはほぼ同時に計測を開始することが出来るので、各セル電圧計測回路CC1〜CCLが接続された電池セルのセル電圧を一通り計測する時間がセル電圧計測期間Tmとなる。図1の場合には、セルC(1)〜セルC(4)を測るまでの期間がセル電圧計測期間Tmである。
なお、セル電圧計測回路CC1〜CCLの構成によっては、この期間の後に、ゼロ点補正を行うなどの回路校正処理を行う場合もあるが、その回路校正処理期間は、セル電圧計測期間Tmには含まない。なぜなら、回路校正処理の間に、セル電圧値が変動しても、セル電圧の計測には影響しないからである。
−第4の実施形態−
本発明による電池監視装置の第4の実施形態を、図11を用いて説明する。本実施の形態では、第2電圧計測部22にも低域透過特性を持つ第2電圧入力フィルタ22aを設け、セル電圧フィルタ21cの特性時定数と第2電圧入力フィルタ22aの特性時定数とが互いに異なるように設定した。第2電圧計測部22に入力された電圧信号は、第2電圧入力フィルタ22aを経由した後、AD変換器である電圧検出回路22bに入力され、アナログ信号がデジタル信号に変換される。なお、電流計測部23には電流入力フィルタ23aが設けられている。
なお、図11に示す電池監視装置2では、説明を簡単にするために、セル電圧計測部21に設けられた選択回路21aによりN個の電池セルC(1)〜C(N)のいずれか一つを選択し、選択した電池セルのセル電圧を電圧検出回路21bで計測する構成に簡略化して示した。本実施例においても、図1に示したように、セル電圧計測部21を複数個のセル電圧検出回路CC1〜CCLで構成しても良いことは言うまでもない。
図11のように、第2電圧計測部22に第2電圧入力フィルタ22aを設けることによって、上述のようにセル電圧フィルタ21cの特性時定数が長い場合であっても、第2電圧計測回路22の第2電圧入力フィルタ22aの特性時定数を短く設定することが出来る。図5を用いて説明したように、本発明におけるセル電圧(上述した式(2)や式(6)により算出されるセル電圧演算値)の測定時定数は、第2電圧計測回路22の応答時定数で支配される。そのため、上述のように第2電圧入力フィルタ22aの特性時定数をセル電圧フィルタ21cの特性時定数よりも短く設定することにより、セル電圧フィルタの特性時定数を長くしても、セル電圧を第2電圧計測回路の応答時定数で測定することが出来る。
前述の通り、セル電圧比a(k,t)を精度良く計測出来るという観点から、セル電圧フィルタ21cの特性時定数は長くするのが好ましい。したがって、本実施形態の構成によれば、高い測定精度と高速な応答特性とを両立させることが可能になる。この効果をさらに高めるために、さらに好ましくは、第2電圧計測部22の第2電圧フィルタ22aの特性時定数を、セル電圧フィルタ21cの特性時定数の1/2以下にすると良い。
−第5の実施形態−
本発明による電池監視装置の第5の実施形態では、図1における第2電圧計測部22および電流計測部23の応答特性を互いに等しくしたことを特徴とする。ここで「応答特性を互いに等しく」とは、第2電圧計測部22の伝達関数の特性周波数と電流計測部23の伝達関数の特性周波数とを互いに等しくすることである、と定義する。各計測部の伝達関数とは、その計測部への入力信号と出力信号の電圧振幅の比率である。伝達関数はゲインとも呼ぶ。
図12は、第2電圧計測部22の伝達関数GVと電流計測部23の伝達関数GIとを、模式的に示した図である。図12において、横軸は周波数を対数軸で示しており、縦軸は電圧振幅の比率を対数軸で示している。図12に示す伝達関数GV,GIは、低域(周波数が低い領域)では一定値を取るが、高域(周波数が高い領域)では、周波数が高いほど小さくなるという特性を示す。これが低域透過特性である。
伝達関数の特性周波数fc (characteristic frequency」とは、本明細書においては、一般的な規約に従い、伝達関数の振幅が3dB低下する周波数と定義する。「3dB低下する」とは、「振幅が1/√2になる」ことである。そして、特性時定数τcは次式(8)で定義する。
Figure 2015203593
次に、「特性周波数を互いに等しくする」の許容範囲を説明する。伝達関数が1次の低域透過特性(Low-Pass filter)を持つ場合を説明する。この場合、伝達関数は次式(9)で表される。ここで、|G0|は、低周波数領域でのゲインを表す。すなわち、G0=G(f→0)である。
Figure 2015203593
図12に示すように、第2電圧計測部22の伝達関数GVの特性周波数をfc(V)とし、電流計測部23の伝達関数GIの特性周波数をfc(I)とする。f≫fc(V)、f≫fc(V)を満たす周波数fにおけるゲイン誤差ΔGは、次式(10)で表される。式(10)からわかるように、本来のゲインである|GV0/GI0|にβを乗じたものが計測誤差であるから、式(11)で定義されるβは、特性周波数が互いに異なることに起因する計測誤差を表す。
Figure 2015203593
計測誤差は好ましくは±20%以下にしたいので、式(11)からわかるように、第2電圧計測部22と電流計測部23の特性周波数は±20%の範囲で互いに等しいことが好ましい。さらに好ましくは、計測誤差を±5%以下にしたいので、式(11)からわかるように、第2電圧計測部22と電流計測部23の特性周波数は±5%の範囲で互いに等しいことが好ましい。
低域透過特性の特性周波数よりも高い周波数領域では、出力信号振幅は入力信号振幅よりも減衰する。しかし、伝達関数の特性周波数を第2電圧計測部22と電流計測部23とで互いに等しく設定すると、式(10)、(11)において、β=1になるので、特性周波数よりも高い周波数領域でも電圧信号と電流信号の振幅比は正しい値になる。したがって、電池セルの内部抵抗を正しく計測することが出来る。このように、伝達関数の特性周波数(すなわち、特性時定数τc)を第2電圧計測部22と電流計測部23とで互いに等しく設定することにより、特性周波数が低い(特性時定数の長い)計測回路を用いても、内部抵抗を正確に求めることができるという効果がある。
−第6の実施形態−
本発明による電池監視装置の第6の実施形態を、図13を用いて説明する。第6の実施形態の電池監視装置2では、第2電圧計測部22の電圧検出回路(デジタル・アナログ変換器)22bと、電流計測部23の電流検出回路(電流AD変換器)23bとを同一の集積回路(IC)25上に形成した。集積回路25は、電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bを制御するAD変換制御部250を備えている。このように、電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bを同一集積回路25上に形成することで、第2電圧計測部22と電流計測部23の同時測定性能を高めたり、伝達関数の特性を互いに等しくすることが容易になる。
なお、図13に示す電池監視装置2では、説明を簡単にするために、セル電圧計測部21に設けられた選択回路21aによりN個の電池セルC(1)〜C(N)のいずれか一つを選択し、選択した電池セルのセル電圧を電圧検出回路21bで計測する構成に簡略化して示した。本実施例においても、図1に示したように、セル電圧計測部21を複数個のセル電圧検出回路CC1〜CCLで構成しても良いことは言うまでもない。
電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bは、それぞれAD変換制御部250からのトリガ信号を受けてAD変換を開始する。AD変換制御部250は、電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bの変換タイミングが互いに等しくなるようにトリガ信号を発生する。さらには、電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bが同一のトリガ信号で変換を開始するように構成するのが好ましい。
また、電圧検出回路22bおよび電流検出回路23bに、ΔΣ型のAD変換器を用いるのが好ましい。ΔΣ型のAD変換器を用いると、高精度なAD変換を行えるので好ましい。
さらに好ましくは、ΔΣ型のAD変換器のデシメーション・フィルタを電圧検出回路22bと電流検出回路23bとで同じ特性のデシメーション・フィルタとすることで、これら2つのAD変換器の伝達関数を互いに等しくすることができる。
また、図11に示すように、第2電圧計測部22と電流計測部23のそれぞれに入力フィルタ(第2電圧入力フィルタ22a、電流入力フィルタ23a)を設けても良い。この場合、第2電圧計測部22が備える第2電圧入力フィルタ22aの特性周波数と、電流計測部23が備える電流入力フィルタ23aの特性周波数とが、互いに等しくなるように構成すると、さらに好ましい。
以上説明したように、複数の電池セルC(1)〜C(N)が直列に接続された組電池10を監視する電池監視装置2は、電池セルC(1)〜C(N)の各々の端子間電圧を計測するセル電圧計測部21と、電池セルC(1)〜C(N)の内の、少なくとも2以上の電池セルが直列接続している電池セル群の両端電圧を計測する第2電圧計測部22と、組電池10を流れる電流を計測する電流計測部23と、セル電圧計測部21により計測された端子間電圧に基づいて、電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧比a(k,t)をそれぞれ算出するセル電圧比算出部としての演算部240と、セル電圧比a(k,t)と第2電圧計測部22で計測された両端電圧とに基づいて、両端電圧計測時における電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧演算値vc(k,t0)をそれぞれ算出するセル電圧算出部としての演算部240と、第2電圧計測部22で計測される両端電圧と電流計測部23で計測される電流値とをセットとして取得するためのトリガ信号Svt,Sitを、第2電圧計測部22および電流計測部23にそれぞれ入力するトリガ信号発生部としての制御部24と、を備える。
各電池セルC(1)〜C(N)のセル電圧演算値vc(k,t0)は、セル電圧比a(k,t)と第2電圧計測部22で計測された両端電圧とに基づいて算出されるので、同一時刻におけるセル電圧とみなすことができ、複数のセル電圧の計測時刻と電流の計測時刻と一致させることが可能となる。両端電圧と電流計測部23で計測される電流値とをセットとして取得するためのトリガ信号とは、内部抵抗算出に要求されるセル電圧および電流値が取得されるようにトリガ信号を発生させること意味し、両端電圧及び電流値の計測時刻が同時刻又はほぼ同時刻となるように制御される。それにより、セル電圧演算値vc(k,t0)と計測された電流値とによって算出される内部抵抗値の算出誤差を低減することができる。
さらに、セットとして取得するためのトリガ信号Svt,Sitを、第2電圧計測部22および電流計測部23の各計測時刻が実質的に等しくなるように入力時刻が調整されたトリガ信号とすることで、内部抵抗値をより高精度に算出することができる。
なお、図9に示すように前記電池セル群における電池セルの個数を組電池10の電池セルの総数よりも少なくし、総電圧Vt(t0)の代わりに中間電圧Vm(t0)を用いることで、第2電圧計測部22で計測すべき電圧値の大きさが、総電圧Vt(t0)を計測する場合と比べて小さくなり、例えば、回路に要求される絶縁耐圧が小さくなり、第2電圧計測部22の回路面積を小さくできる。逆に、図1のように総電圧Vt(t0)を用いることで、セル電圧演算値vc(k,t0)の演算負荷を低減することができる。
また、図1に示す電動車両駆動装置100の電池システム1では、上述のような電池監視装置2を備えることにより、複数の電池セルC(1)〜C(N)の内部抵抗をセル毎に計測できるので、組電池10を構成する各電池セルC(1)〜C(N)の劣化度をそれぞれ高精度に測定することができる。すなわち、電池の劣化度を各セル毎にモニタできるので、高精度に電池を制御できる。
上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、電動車両駆動装置の電池システムに設けられた電池監視装置を例に説明したが、本発明は、電動車両駆動装置に限らず、種々の装置の電池システムに設けられる電池監視装置に適用することができる。
1…電池システム、2…電池監視装置、9…電流計測素子、10…組電池、21…セル電圧計測部、21c…セル電圧フィルタ、22…第2電圧計測部、22a…第2電圧入力フィルタ、22b,211…電圧検出回路、23a…電流入力フィルタ、23b…電流検出回路、23…電流計測部、24…制御部、25…集積回路、30…車両コントローラ、40…インバータ、50…回転電機、100…電動車両駆動装置、210…選択回路、240…演算部、C,C(1)〜C(N) …電池セル、CC1〜CCL…セル電圧計測回路、Sit…電流計測トリガ信号、Svt…電圧計測トリガ信号

Claims (11)

  1. 複数の電池セルが直列に接続された組電池を監視する電池監視装置であって、
    前記複数の電池セルの各々の端子間電圧を計測する第1電圧計測部と、
    前記複数の電池セルの内の、少なくとも2以上の電池セルが直列接続している電池セル群の両端電圧を計測する第2電圧計測部と、
    前記組電池を流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記第1電圧計測部により計測された前記端子間電圧に基づいて、前記複数の電池セルのセル電圧比をそれぞれ算出するセル電圧比算出部と、
    前記セル電圧比と前記第2電圧計測部で計測された両端電圧とに基づいて、前記両端電圧の計測時における前記複数の電池セルのセル電圧をそれぞれ算出するセル電圧算出部と、
    前記第2電圧計測部で計測される両端電圧と前記電流計測部で計測される電流値とをセットとして取得するためのトリガ信号を、前記第2電圧計測部および前記電流計測部にそれぞれ入力するトリガ信号発生部と、を備える電池監視装置。
  2. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記セットとして取得するためのトリガ信号は、前記第2電圧計測部および前記電流計測部の各計測時刻が実質的に等しくなるように入力時刻が調整されたトリガ信号である、電池監視装置。
  3. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記第1電圧計測部は、応答時定数が前記第2電圧計測部の応答時定数よりも大きなセル電圧フィルタを備える、電池監視装置。
  4. 請求項3に記載の電池監視装置において、
    前記第2電圧計測部の応答時定数が前記セル電圧フィルタの応答時定数の1/2以下である、電池監視装置。
  5. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記第1電圧計測部は、低域遮断特性時間が端子間電圧計測期間の2倍以上であるセル電圧フィルタを備える、電池監視装置。
  6. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記第2電圧計測部の伝達関数と前記電流計測部の伝達関数とは、それらの特性時定数が互いに等しい、電池監視装置。
  7. 請求項6に記載の電池監視装置において、
    前記第2電圧計測部に設けられたアナログ・デジタル変換器と、前記電流計測部に設けられたアナログ・デジタル変換器とを、同一の集積回路上に形成した、電池監視装置。
  8. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記電池セル群における電池セルの個数は、前記組電池の電池セルの総数よりも少ない、電池監視装置。
  9. 請求項1に記載の電池監視装置において、
    前記電流計測部に接続される電流計測素子が抵抗素子である、電池監視装置。
  10. 複数個の電池セルが直列に接続された組電池と、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電池監視装置と、を備える電池システム。
  11. 請求項10に記載の電池システムと、
    前記電池システムから電力が供給されるインバータと、
    前記インバータにより駆動される回転電機と、を備える電動車両駆動装置。
JP2014081975A 2014-04-11 2014-04-11 電池監視装置、電池システムおよび電動車両駆動装置 Active JP6312508B2 (ja)

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