JP2015201997A - ロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法 - Google Patents

ロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コアシート同士の短絡を防止しながら漏れ磁束を低減させるロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法を提供する。【解決手段】ロータコア10は、板状のコアシート12を積層したものである。コアシート12は、磁石孔18よりも外周側を外側コア20、内周側を内側コア22、外側コア20と内側コア22とを連結するブリッジ24で構成される。ブリッジ24は磁性改質部26を備える。磁性改質部26は、ブリッジ24の一部が溶融固化され、もとの電磁鋼板よりも透磁率が低くなった部分である。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に使用するロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法に関するものである。
従来、円柱状のロータ100の周囲に環状のステータ102を備えた回転電機104が種々開発されている。図7のように磁石埋め込み式の回転電機104が圧縮機106に適用された場合、円筒状のパイプ108の中にステータ102が配置され、その中にロータ100が配置される。圧縮機106には、冷媒を供給する管110、冷媒を吐出する管112、巻線に接続される端子114、および圧縮機構116が設けられる。ロータ100が回転すると圧縮機構116に冷媒が吸入される。圧縮機構116で冷媒が圧縮され、吐出される。
ロータ100は、図8に示す円盤形状のコアシート118を積層したロータコア120、ロータコア120に形成された磁石孔122の中に埋設された磁石124、ロータコア120の端部に配置された端板126、およびロータコア120の中心に取り付けられた回転軸128を備える。コアシート118の表面は絶縁膜を被覆し、コアシート118同士に渦電流が発生しないようにしている。
磁石孔122の端部はロータコア120の外周に達していず、ブリッジ130になっている。漏れ磁束がブリッジ130で発生する。漏れ磁束はロータ100の回転に寄与しないため、漏れ磁束を低減することが必要である。たとえば、下記の特許文献1は、磁石124からブリッジ130まで空隙132になっており、ブリッジ130に接する部分をレーザ切断することで溶融させ、その後に凝固させた凝固層を形成している。凝固層を形成することにより、ブリッジ130の磁束の方向への圧縮応力が発生し、漏れ磁束を低減させている。
凝固層はブリッジ130の空隙132に接する部分のみであるため、漏れ磁束の低減があまりなされないおそれがある。レーザ切断することで絶縁膜が溶融し、コアシート118同士が短絡するおそれがある。コアシート118同士が短絡すると、コアシート118間に渦電流が発生する。渦電流による発熱は、ロータ100の回転性能を低下させる。
特開2012−75256号公報
本発明は、コアシート同士の短絡を防止しながら漏れ磁束を低減させるロータコア、そのロータコアを使用したロータおよびロータコアの製造方法を提供することを目的とする。
ロータコアは、円筒状であり、電磁鋼板を所定形状に形成した複数のコアシートが積層されて成り、コアシートの積層方向に連通する複数の磁石孔を備える。ロータコアは、コアシートにおける磁石孔よりも外周側である外側コアと、コアシートにおける磁石孔よりも内周側である内側コアと、外側コアと内側コアを連結するブリッジと、ブリッジの少なくとも一部が溶融固化し、溶融固化された部分がコアシートごとに独立しており、電磁鋼板よりも透磁率が低い磁性に改質された磁性改質部とを備える。
コアシートの外周におけるブリッジの部分において、少なくとも一部に形成された凹部を含み、磁性改質部が凹部に形成されている。
磁性改質部が、コアシートの一面および他面を含まない。磁性改質部はコアシートの厚み方向に貫かれない。
ロータは、上記のロータコアと、磁石孔のそれぞれに埋設され、ブリッジに非接触である磁石とを備える。
上記のロータコアの製造方法は、電磁鋼板を準備する工程と、電磁鋼板を打ち抜き加工し、磁石孔、磁石孔よりも外周側である外側コア、磁石孔よりも内周側である内側コアおよび外側コアと内側コアを連結するブリッジを備えた複数のコアシートを形成する工程と、複数のコアシートを積層して、磁石孔の各々が積層方向に連通するように配置された円筒状の積層体を形成する工程と、ブリッジに対して局所的に加熱処理し、ブリッジの少なくとも一部を溶融固化させて、電磁鋼板よりも透磁率が低い磁性に改質された磁性改質部を形成する工程とを含む。
積層方向に隣接する磁性改質部の各々が不連続となるように、磁性改質部をコアシートごとに独立して形成する。
加熱処理は、コアシートのブリッジごとにレーザ照射することを含む。複数のコアシートにわたって連続的な軌跡を描くようにレーザ照射しない。
加熱処理におけるブリッジの温度は、電磁鋼板の融点以上かつ沸点未満である。
コアシートの外周におけるブリッジの部分において、少なくとも一部に凹部を形成し、加熱処理を凹部に対しておこなう。
磁性改質部を形成する工程において、磁性改質部をコアシートの一面および他面に到達させない。
磁性改質部を形成する工程は、積層体を形成する工程の後におこなう。または、磁性改質部を形成する工程は、積層体を形成する工程の前におこなう。
本発明によると、ブリッジに磁性改質部を形成したことにより、ブリッジの漏れ磁束を低減できる。コアシート間の短絡も防止されており、コアシート間の渦電流を防止できる。ブリッジに凹部を設けることで、磁性改質部が突出しても、磁性改質部がロータコアの外周からはみ出さない。ロータとステータのエアギャップを従来と同じように保つことができる。磁石からブリッジまでの空間によって、磁性改質部が突出しても、磁石を磁石孔に埋設することができる。磁石を埋設した後に磁性改質部を形成しても、熱による減磁を防止できる。
本発明のロータコアを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 図1の拡大図であり、(a)は図1(a)の円Aの拡大図、(b)は図1(b)のブリッジおよび磁性改質部の拡大図である。 図1のロータコアを使用したロータを示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 ロータコアの製造を示す図であり、(a)はコアシートの上面図、(b)はレーザ照射の図である。 レーザ照射位置を移動させたときの磁性改質部の図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 円弧状の磁石孔を有するロータコアの上面図である。 圧縮機の構成を示す図である。 従来のロータコアを使用したロータの上面図である。
本発明のロータコア、ロータおよびロータコアの製造方法について図面を用いて説明する。ロータコアおよびロータは回転電機に用いられるものである。回転電機は、従来と同様に、圧縮機などに適用できる。複数の実施例の説明において、一の実施例で説明した内容と同一内容について他の実施例では説明を省略する場合がある。
図1と図2に示す本発明のロータコア10は、板状のコアシート12を積層したものである。コアシート12は、電磁鋼板を打ち抜き加工して形成することができる。電磁鋼板は、鉄にケイ素などを添加した軟磁性体から構成される。コアシート12の厚みは、たとえば約0.2〜1mmであり、好ましくは約0.3〜0.5mmである。コアシート12の外形は、後述する凹部14を除いて円形になっている。
コアシート12の表面に絶縁膜(図示せず)が被覆される。絶縁膜でコアシート12間の渦電流を防止する。絶縁膜は、たとえば無機質成分水溶液に樹脂成分を添加した材料を塗布し、乾燥させて形成される。絶縁膜は、約0.7μmの厚みである。
コアシート12は、回転軸用孔16および磁石孔18が形成されている。回転軸用孔16は、コアシート12の中心に形成されている。ロータを製造したとき、回転軸用孔16に回転軸が挿入され、固定される。
磁石孔18をコアシート12の平面から見ると帯状であり、かつコの字状、V字状またはそれらの類似形状になるように折れ曲がっている。磁石孔18の両端はコアシート12の外周付近に配置される。各磁石孔18は同一形状であり、回転軸用孔16を中心に対称になっている。ロータを製造したとき、磁石孔18に磁石が埋設される。磁石孔18の数は偶数であり、磁石孔18に磁石が埋設されると、ロータコア10の外周にS極とN極が交互に配置されることになる。
コアシート12を積層してロータコア10を形成したとき、円筒状になる。積層方向に全ての回転軸用孔16と磁石孔18が通じる。
コアシート12は、磁石孔18よりも外周側の外側コア20、内周側の内側コア22、外側コア20と内側コア22とを連結するブリッジ24で構成される。ブリッジ24は磁石孔18の端部からコアシート12の外周までの部分である。
ブリッジ24は磁性改質部26を備える。磁性改質部26は、ブリッジ24の一部が溶融固化され、もとの電磁鋼板よりも透磁率が低くなった部分である。透磁率を低くすることで、漏れ磁束を低減させる。漏れ磁束低減のために、空気の透磁率にできる限り近づくことが好ましい。外側コア20と内側コア22は、上記の電磁鋼板のままである。
磁性改質部26は、ブリッジ24の一部であり、かつコアシート12の外周から磁石孔18まで形成されている。ブリッジ24を突き抜けるように設けられることで、その部分の漏れ磁束が低減される。磁性改質部26は、コアシート12の厚み方向の中央に形成され、一面mと他面nには到達されていない。溶融したときに、コアシート12の絶縁膜が溶融し、コアシート12間で短絡しないようにするためである。
磁性改質部26はロータコア10の外周よりも突出する。そのため、ロータコア10の外周におけるブリッジ24の部分に、凹部14を設ける。凹部14は磁石孔18に向けて窪んでいる。凹部14によって、磁性改質部26がロータコア10の外周よりも突出しないようにする。磁性改質部26が突出しないことにより、ロータコア10とステータとの間のエアギャップを広げる必要はなく、ロータの回転性能を低下させない。凹部14の深さは、たとえば約100μmである。凹部14はブリッジ24の全体になくても良く、少なくとも磁性改質部26が入るように凹部14を設ける。
上記ロータコア10を使用したロータについて説明する。図3に示すロータ30は、上記のロータコア10、磁石孔18に埋設された磁石32、回転軸用孔16に挿入され、固定された回転軸34、およびロータコア10の一端と他端に配置された端板36を備える。
磁石32は、フェライト磁石、ネオジウム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などの焼結磁石が挙げられる。磁石32は、磁石孔18の内壁に接する形状である。磁石32の数は偶数であり、ロータコア10の外周にN極とS極が交互に配置される。
磁石32は、磁石孔18を完全に埋めるように埋設されず、磁石32からブリッジ24まで空間38がある。磁性改質部26が溶融固化されたときに、磁石孔18の中にも突出するが、空間38によって磁石32の配置に影響されない。
端板36は、ロータコア10の端部に配置され、磁石32が磁石孔18から飛び出すのを防止する。端板36は非磁性体で構成され、渦電流が流れることを防止する。端板36を固定するために、コアシート12および端板36に締結用孔40を設け、締結部材42を締結用孔40に挿入し、固定する。締結部材42としては、リベット、ボルトとナットなどが挙げられ、それらの軸が締結用孔40に入る。締結部材42と共にカシメを用いて固定しても良い。
ロータコア10の中心の回転軸用孔16に回転軸34が嵌め込まれて、固定される。また、端板36にも回転軸が通過するための回転軸用孔を設けておく。ロータ30を備えた回転電機が圧縮機に適用される場合、回転軸34は圧縮機構まで延び、圧縮機の回転軸にもなる。ロータコア10の側方を囲むようにしてステータが配置され、回転電機になる。ステータはコイルを備え、コイルに電流を流して発生させた磁界によって、ロータ30を回転させる。
次に、ロータコア10の製造方法について説明する。(1)表面を絶縁体で被膜した電磁鋼板を準備し、図4(a)のように、所定形状に打ち抜き加工をおこない、コアシート12を形成する。打ち抜き加工をおこなう際、コアシート12に凹部14、回転軸用孔16、磁石孔18および締結用孔40を形成する。コアシート12の外形を形成したとき、同一工程または別工程で凹部14などを形成する。
この打ち抜き加工によって、外側コア20、内側コア22およびブリッジ24が形成される。この段階でブリッジ24には、磁性改質部26は形成されていない。
(2)コアシート12を積層する。コアシート12を積層するとき、回転軸用孔16、磁石孔18および締結用孔40の位置を一致させる。コアシート12の積層体を回転軸用孔16、磁石孔18および締結用孔40が貫かれる。凹部14の位置も一致され、コアシート12の積層体の外周に帯状になった凹部14が形成される。
(3)ブリッジ24の一部を局所加熱し、溶融固化によって磁性改質部26を形成する。局所加熱の方法は、図4(b)のように、レーザ44のスポット照射が挙げられる。コアシート12ごとにレーザ照射する。隣り合うコアシート12の磁性改質部26が不連続になるようにレーザ照射する。隣り合うコアシート12を短絡させないためである。磁性改質部26は、コアシート12の一面mおよび他面nに到達していない。磁性改質部26が形成されたとき、凹部14や磁石孔18に磁性改質部26が突出する。
レーザ44の種類としては、炭酸ガスレーザやYAGレーザが挙げられるが、コアシート12を溶融固化できるのであれば、レーザ44の種類は問わない。レーザ照射は、積層されたコアシート12の位置とレーザ照射装置46の位置を相対的に移動させながらおこなう。
コアシート12の外周から磁石孔18まで溶融固化されるようにする。磁性改質部26の形状は、円柱や円錐台などの形状になっている。ブリッジ24を貫くように磁性改質部26を形成することで、漏れ磁束をできる限り低減させる。
レーザ照射された部分の温度は、電磁鋼板を形成する軟磁性体の融点以上かつ沸点未満になるようにする。沸点以上になるとレーザ照射された部分に孔が空き、漏れ磁束はなくなるが、ブリッジ24の強度が極端に低下する。融点未満であれば磁性改質部26が形成されない。たとえば、約1500〜2900℃になるようにして、磁性改質部26が形成されるようにする。
長時間にわたってレーザ照射するとコアシート12の一面mと他面nまで熱伝導され、絶縁膜が溶け、コアシート12同士が短絡されるおそれがある。そのため、レーザ照射時間は短時間にする。たとえば、磁性改質部26が溶融した直後に加熱停止する。
以上の工程によってロータコア10を製造できるが、さらに下記の工程によって、ロータ30を製造することができる。
(4)ロータコア10の回転軸用孔16に回転軸34を挿入し、固定する。固定方法は、焼嵌め、冷やし嵌め、圧入および溶接などが挙げられる。その際、ロータコア10の締結用孔40に締結部材42を挿入し、コアシート12同士を固定させておく。
(5)磁石孔18に磁石32を埋設する。磁石32を埋設する際、ロータコア10のいずれか一方の端部に端板36を配置しても良い。磁石32を磁石孔18に挿入する段階で、磁石32が磁石孔18から抜け落ちないようにする。磁石32が埋設された後、他方の端部も端板36を配置し、磁石32が磁石孔18から飛び出さないようにする。
以上の工程によってロータ30が製造される。磁性改質部26を形成するのは、コアシート12を積層した後であれば、どのタイミングでおこなっても良い。上記(4)または(5)の工程の後におこなっても良い。ロータコア10を製造しながら、ロータ30を製造する。磁石32を磁石孔16に埋設した後にレーザ照射しても、磁石32とブリッジ24までに空間38があるため、磁石32を熱によって減磁させることはない。
ロータ30は、環状のステータの内側に配置され、回転電機が構成される。ステータ内のコイルに電流を流し、その電流で発生した磁界によって、ロータ30が回転する。回転電機を圧縮機に適用される場合、従来技術で示したように、回転軸34が圧縮機に接続される。ロータ30が回転することで、圧縮機が駆動する。
以上のように、ブリッジ24に磁性改質部26を形成したことにより、漏れ磁束を低減することができる。ロータ30の回転性能を低下させにくくなっている。コアシート12間の短絡が防止されており、コアシート12間の渦電流が発生しない。渦電流による損失を防止できる。
磁性改質部26を形成する際に生じる突出が非常に小さく、ロータ30とステータとのエアギャップへの影響が無視できるのであれば、凹部14を形成する必要は無い。上記(1)の工程で凹部14は形成しない。
コアシート12を積層した後にレーザ照射したが、積層する前にレーザ照射しても良い。コアシート12を1枚ずつ準備し、レーザ照射するため、レーザ照射位置がずれた場合などに他のコアシート12への影響がない。一のコアシート12の絶縁膜が溶けたとしても隣り合うコアシート12の絶縁膜が存在すれば、コアシート12間の渦電流を防止できる。
1つの磁性改質部26を形成するとき、レーザ44の照射位置を徐々に移動させても良い。レーザ44の照射位置をコアシート12の平面方向に移動させることにより、図5のように、コアシート12の平面方向に広がった磁性改質部26が形成される。磁性改質部26が広がることで漏れ磁束が通りにくくなる。
磁石孔18の形状はコの字状やV字状に限定されない。図6のコアシート60のように、回転軸用孔16に向かって凸になった円弧状の磁石孔62であっても良い。磁石孔62に埋設される磁石も円弧状になる。他の実施例と同様にブリッジ24に磁性改質部26を形成する。
ロータコア10に磁性改質部26を形成した後に磁石32を埋設する場合、磁石32は焼結磁石に限定されず、ボンド磁石を磁石孔18に射出成形して形成しても良い。磁性改質部26を形成するときの熱が磁石32に与えることはなく、磁石32の減磁がない。また、磁性改質部26を形成した後であれば、磁石孔18に隙間なく焼結磁石を埋設することもできる。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。各実施例は独立的または排他的な実施例ではなく、種々の実施例の全部または一部を適宜組み合わせて実施しても良い。
10、60:ロータコア
12:コアシート
14:凹部
16:回転軸用孔
18、62:磁石孔
20:外側コア
22:内側コア
24:ブリッジ
26:磁性改質部
30:ロータ
32:磁石
34:回転軸
36:端板
38:磁石からブリッジまでの空間
40:締結用孔
42:締結部材
44:レーザ
46:レーザ照射装置

Claims (11)

  1. 電磁鋼板を所定形状に形成した複数のコアシートが積層されて成り、該コアシートの積層方向に連通する複数の磁石孔を備えた円筒状のロータコアであって、
    前記コアシートにおける磁石孔よりも外周側である外側コアと、
    前記コアシートにおける磁石孔よりも内周側である内側コアと、
    前記外側コアと内側コアを連結するブリッジと、
    前記ブリッジの少なくとも一部が溶融固化し、該溶融固化された部分がコアシートごとに独立しており、電磁鋼板よりも透磁率が低い磁性に改質された磁性改質部と、
    を備えたロータコア。
  2. 前記コアシートの外周におけるブリッジの部分の少なくとも一部に形成された凹部を含み、
    前記磁性改質部が凹部に形成されている請求項1に記載のロータコア。
  3. 前記磁性改質部が、コアシートの一面および他面を含まない請求項1または請求項2に記載のロータコア。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のロータコアと、
    前記磁石孔のそれぞれに埋設され、ブリッジに非接触である磁石と、
    を備えたロータ。
  5. 前記電磁鋼板を準備する工程と、
    前記電磁鋼板を打ち抜き加工し、磁石孔、磁石孔よりも外周側である外側コア、磁石孔よりも内周側である内側コアおよび外側コアと内側コアを連結するブリッジを備えた複数のコアシートを形成する工程と、
    前記複数のコアシートを積層して、前記磁石孔の各々が前記積層方向に連通するように配置された円筒状の積層体を形成する工程と、
    前記ブリッジに対して局所的に加熱処理し、ブリッジの少なくとも一部を溶融固化させて、前記電磁鋼板よりも透磁率が低い磁性に改質された磁性改質部を形成する工程と、
    を含み、
    前記磁性物質の形成する工程は、隣接するコアシートの磁性改質部が不連続となるように形成するロータコアの製造方法。
  6. 前記加熱処理は、コアシートのブリッジごとにレーザ照射することを含む請求項5に記載のロータコアの製造方法。
  7. 前記加熱処理におけるブリッジの温度が、電磁鋼板の融点以上かつ沸点未満である請求項5または請求項6に記載のロータコアの製造方法。
  8. 前記コアシートの外周におけるブリッジの部分の少なくとも一部に凹部を形成し、
    前記加熱処理を前記凹部に対して行う請求項5から請求項7のいずれかに記載のロータコアの製造方法。
  9. 前記磁性改質部を形成する工程において、磁性改質部をコアシートの一面および他面に到達させない請求項5から請求項8のいずれかに記載のロータコアの製造方法。
  10. 前記磁性改質部を形成する工程が、積層体を形成する工程の後におこなう請求項5から請求項9のいずれかのロータコアの製造方法。
  11. 前記磁性改質部を形成する工程が、積層体を形成する工程の前におこなう請求項5から請求項9のいずれかのロータコアの製造方法。
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