JP2015202027A - ロータ - Google Patents

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智教 菊野
Tomokazu Kikuno
智教 菊野
木戸 照雄
Teruo Kido
照雄 木戸
浅野 能成
Yoshinari Asano
能成 浅野
啓太 川原
Keita Kawahara
啓太 川原
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Abstract

【課題】磁石の減磁を防ぎ、漏れ磁束を無くしたロータを提供する。【解決手段】本発明のロータ10aは、ロータコア12、ロータコア12に形成された磁石孔14、磁石孔14に埋設された磁石16、ロータコア12に形成された切断部18、磁石孔14を塞ぐ蓋部材20aを備える。磁石孔14を塞ぐように蓋部材20aをロータコア12の端部のそれぞれに固定する。ロータコア12の側部における切断部18同士の間において、コアシート22同士を固定する第2固定部32を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に使用するロータに関するものである。
従来、図11のように、円柱状のロータ100の周囲に環状のステータ102を備えた回転電機104が種々開発されている。回転電機104が圧縮機106に適用された場合、円筒状のパイプ108の中にステータ102が配置され、その中にロータ100が配置される。圧縮機106には、冷媒を供給する管110、冷媒を吐出する管112、巻線に接続される端子114、および圧縮機構116が設けられる。ロータ100が回転すると圧縮機構116に冷媒が吸入、圧縮され、吐出される。
ロータ100は、図12に示す円盤形状のコアシート118を積層したロータコア120、ロータコア120に形成された磁石孔122の中に埋設された磁石124、ロータコア120の端部に配置された端板126、およびロータコア120の中心に取り付けられた回転軸128を備える。磁石孔122はロータコア120の外周に達していず、磁石孔122の端部からロータコア120の外周まではブリッジ部130になっている。磁石124が磁石孔122から抜け落ちたり、移動したりしないために、磁石124を固定する必要がある。下記の特許文献1は、パルスレーザーを使用し、磁石124をロータコア120に溶接している。
しかし、特許文献1は、レーザー溶接を使用しているため、溶接時の温度は1500℃程度まで上昇する。磁石124が減磁し、回転性能を低下させるおそれがある。
また、漏れ磁束がブリッジ部130で発生する。漏れ磁束はロータ100の回転に寄与しないため、漏れ磁束を無くす必要がある。下記の特許文献1は、漏れ磁束の対策について開示はない。
特開2000−83334号公報
本発明は、磁石の減磁を防ぎ、漏れ磁束を無くしたロータを提供することを目的とする。
本発明のロータは、電磁鋼板からなるコアシートを積層したロータコアと、前記ロータコアに形成された磁石孔と、前記磁石孔の端部からロータコアの外周まで形成された切断部と、前記磁石孔の中に埋設された磁石と、前記ロータコアの両端に備えられ、全ての磁石孔を塞ぐ蓋部材と、前記ロータコアと蓋部材とを固定した第1固定部とを備える。
ロータコアと蓋部材とは溶接によって固定され、第1固定部は溶接された部分である。溶接の方法として、蓋部材を貫通する溶接と蓋部材の端の溶接が挙げられる。蓋部材はロータコアの両端にあるコアシートに溶接される。蓋部材は端板を使用することができる。
前記ロータコアにおける磁石孔よりも内側に設けられた締結用孔と、前記締結用孔に挿入され、コアシート同士を固定する締結部材と、前記ロータコアの側部における切断部同士の間において、コアシート同士を一箇所溶接した第2固定部とを備える。
磁石孔および切断部よりも外側のコアシートは、ロータコアの両端のものを除いて、溶接によって固定される。また、磁石孔よりも外側にカシメを設けて固定しても良い。
本発明は従来のブリッジ部に代えて、磁石孔の端部からロータコアの外周まで空間になった切断部を形成することで、漏れ磁束を無くすことができる。また、蓋部材をコアシートに固定しながら磁石孔を塞いでおり、磁石を減磁させずに固定することができる。
蓋部材とロータコアの両端にあるコアシートが溶接される。コアシート同士が短絡せず、コアシート間に渦電流が流れない。
第2固定部によってコアシート同士が短絡するが、1か所であれば渦電流が流れにくく、渦電流損が生じにくい。またカシメを設けることで、コアシートの固定強度を高めることも可能である。
本発明のロータを示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 図1(b)のA−A線断面図である。 第1固定部を示す断面図である。 打ち抜き加工されたコアシートの上面図である。 第2固定部を示す図であり、(a)は第2固定部を階段状にした図であり、(b)は第2固定部を千鳥状にした図であり、(c)は第2固定部を傾斜させた図であり、(d)は第2固定部を折れ曲がらせた図である。 コアシートにカシメを設けた図である。 複数の蓋部材を備えたロータを示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。 リング状の蓋部材で全ての磁石孔を1枚の蓋部材で覆ったロータを示す図である。 円弧状の磁石孔のロータを示す図である。 磁石孔の端部からロータコアの外周に切断部を設け、磁石孔の中程にブリッジ部を設けた図である。 圧縮機を示す図である。 従来のロータの断面を示す図である。
本発明のロータについて図面を用いて説明する。ロータは回転電機に用いられるものである。回転電機は、従来と同様に、圧縮機などに適用できる。複数の実施例の説明において、一の実施例で説明した内容と同一内容について他の実施例では説明を省略する場合がある。
[実施形態1]
図1と図2に示す本発明のロータ10aは、ロータコア12、ロータコア12に形成された磁石孔14、磁石孔14に埋設された磁石16、ロータコア12に形成された切断部18、磁石孔14を塞ぐ蓋部材20aを備える。
ロータコア12は複数のコアシート22を積層したものである。コアシート22は軟磁性体の電磁鋼板を打ち抜き加工して形成することができる。コアシート22の厚みは、たとえば約0.2〜1mmであり、好ましくは約0.3〜0.5mmである。コアシート22の表面は絶縁膜を被覆し、コアシート22間の渦電流を防止する。コアシート22の外形は、切断部18を除いて円形になっている。
コアシート22は、磁石孔14が形成されている。図2のように、コアシート22の平面において、磁石孔14は帯状であり、かつV字状になるように折れ曲がっている。磁石孔14の両端はコアシート22の外周付近に配置される。各コアシート22の磁石孔14は同一形状であり、回転軸用孔34を中心に対称になっている。ロータコア12を形成したとき、一端から他端まで磁石孔14が通じる。
磁石16は、フェライト磁石、ネオジウム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などの焼結磁石が挙げられる。磁石16は、磁石孔14の内壁に接する形状である。
磁石16の数は偶数であり、ロータコア12の外周にN極とS極が交互に配置される。図2のように磁石孔14はV字状に折れ曲がっており、1つの磁石孔14に埋設される磁石が2枚や4枚の複数になる。1つの磁石孔14に埋設される磁石16の磁極の方向を揃える。1つの磁石孔14に埋設された複数の磁石16で1つの磁極がロータコアの外周に配置される。
磁石孔14に複数の突起26が形成されている。突起26によって磁石16の位置を固定し、ロータ10aの回転時に遠心力で磁石孔14から磁石16が飛び出さないようにしている。
磁石孔14の端部からコアシート22の外周まで切断部18が配置される。切断部18によって、磁石孔14を端部から延長させた部分が空間になる。従来のブリッジ部が無くなり、漏れ磁束を無くすことができる。ロータコア12において、磁石孔14と切断部18よりも外側を外側ロータコア12o、それ以外を内側ロータコア12iとする。
磁石孔14を塞ぐように蓋部材20aをロータコア12の両端部のそれぞれに固定する。渦電流損を防止するため、蓋部材20aは非磁性体の材料のものを使用する。たとえば、蓋部材20aとして非磁性体のステンレスの端板を使用することができる。
蓋部材20aは外周がコアシート22と同じか少し小さくなった円形のものを使用する。蓋部材20aの中心にコアシート22の回転軸用孔34と同様の回転軸用孔36を形成し、回転軸38が通過するようにする。なお、図1では蓋部材20aが回転軸38に接しているが、コアシート22の回転軸用孔34よりも蓋部材20aの回転軸用孔36を大きくし、蓋部材20aと回転軸38の間に隙間を有しても良い。ロータコア12の各端部に1枚の蓋部材20aを使用し、全ての磁石孔14を塞ぐ。
蓋部材20aは外側ロータコア12oと内側ロータコア12iに溶接されて固定される。その固定された部分を第1固定部24とする。たとえば図1のように、蓋部材20aの平面方向において、磁石孔14と平行にかつ磁石孔14を挟んで2か所に第1固定部24が形成される。図1において第1固定部24はドットで示す。第1固定部24は線状であることに限定されず、複数の点状であっても良い。溶接の例として、レーザー溶接や電子ビーム溶接が挙げられる。
図3に示すように、コアシート22の積層方向において、第1固定部24は蓋部材20aおよび蓋部材20aに接するコアシート22に形成される。蓋部材20aが溶接で固定されるのは、ロータコア12の両端にあるコアシート22のみである。
蓋部材20aによって、回転軸38の軸方向に、磁石孔14から磁石16が飛び出すのを防止できる。また、上記のように磁石孔14が折れ曲がっており、かつ突起26を備えるため、遠心力によって、磁石16がロータコア12の側方に飛び出すこともない。なお、接着剤やロウ付け等で磁石16を磁石孔14の内壁に固定しておいても良いが、磁石16がキュリー温度以上にならないようにして、磁石16が減磁するのを防止する。
本実施例では、内側ロータコア12iおよび蓋部材20aに締結用孔28を設ける。コアシート22および蓋部材20aを積層したときに、締結用孔28に締結部材30を挿入して、積層されたコアシート22および蓋部材20aを固定する。締結部材30として、リベット、ボルトとナットなどが挙げられ、それらの軸が締結用孔28に入る。内側ロータコア12iのコアシート22同士は締結部材30によって固定される。外側ロータコア12oに締結部材30が無く、外側ロータコア12oの磁束の障害が無いため、ロータコア12の外周の磁極を乱しにくい。また、外側ロータコア12oにカシメを設けない場合も、同様にロータコア12の外周の磁極を乱しにくい。
ロータコア12の側部であり、かつ切断部18同士の間の一箇所において、コアシート22同士を固定する第2固定部32を形成する。第2固定部32は第1固定部24と同様の溶接によって形成する。図1(b)にドットで示すように、第2固定部32を1本の線状にすることで、外側ロータコア12oにおける隣接するコアシート22同士は、一箇所で固定される。第2固定部32は1本の線状であるため、溶接時間も短く、溶接の効率が良い。
第2固定部32によってコアシート22同士が短絡するが、1か所であるため、コアシート22間に渦電流が流れにくく、渦電流損の増加を抑えることができる。なお、第2固定部32の幅が広くなりすぎるとコアシート22同士の間に渦電流が流れたり、大きくなる恐れがあるため、第2固定部32の幅は約3mm以下になることが好ましい。
切断部18同士の間における中央に第2固定部32が配置される。ロータコア12が回転したときに遠心力がかかりやすい位置に第2固定部32を配置し、コアシート22同士を強固に固定する。
上記のように、締結部材30によって内側ロータコア12oのコアシート22同士が一体になり、第2固定部32によって外側ロータコア12iのコアシート22同士が一体になる。さらに、第1固定部24によって蓋部材20aを介して内側ロータコア12iと外側ロータコア12oが一体になり、全てのコアシート22が一体になったロータコア12となる。
ロータ10aの中心の回転軸用孔34に回転軸38が嵌め込まれて、固定される。ロータ10aを備えた回転電機が圧縮機に適用される場合、回転軸38は圧縮機構まで延び、圧縮機の回転軸にもなる。ロータコア12の側方を囲むようにしてステータが配置され、回転電機になる。ステータはコイルを備え、コイルに電流を流して発生させた磁界によって、ロータ10aを回転させる。
次に、ロータ10aの製造方法について説明する。(1)電磁鋼板を準備し、所定形状に打ち抜き加工をおこない、図4のコアシート22を形成する。打ち抜き加工をおこなう際、コアシート22には磁石孔14、締結用孔28および回転軸用孔34を形成する。コアシート22の外形を形成したとき、同一工程または別工程で磁石孔14などを形成する。この時点で切断部18は形成されていない。磁石孔14の端部からコアシート22の外周まではブリッジ部40になっている。
(2)コアシート22を積層してロータコア12を形成する。コアシート22を積層するとき、磁石孔14と締結用孔28の位置が一致するようにして、ロータコア12を貫く磁石孔14と締結用孔28が形成されるようにする。
(3)ロータコア12の回転軸用孔34に回転軸38を挿入し、固定する。固定方法は、焼嵌め、冷やし嵌め、圧入および溶接などが挙げられる。その際、ロータコア12の締結用孔28に締結部材30を挿入し、コアシート22同士を固定させておく。
(4)磁石孔14に磁石16を挿入し、蓋部材20aで磁石孔14の開口部分を塞ぐ。上記(3)でコアシート22同士を締結部材30で固定しており、一旦締結部材30を外した後、蓋部材20aをロータコア12の端部に配置し、再び締結部材30でコアシート22および蓋部材20aを固定する。
(5)蓋部材20aを溶接によってロータコア12の端部のコアシート22に固定する。溶接によって第1固定部24が形成される。第1固定部24が蓋部材20aからそれに隣接するコアシート22に形成され、それ以外のコアシート22には形成されないように溶接する。そのために、レーザー溶接であれば、各部材の材料、および各部材の厚みに合わせてレーザーの出力および照射時間などを調節する。
(6)ロータコア12の側部に溶接によって第2固定部32を形成する。第2固定部32によって、外側ロータコア12oのコアシート22同士が固定される。上記(5)の前に第2固定部32を形成しても良い。溶接は第1固定部24と同様にレーザー溶接を利用することができる。第2固定部32の幅が上述したような所望の幅になるようにレーザー出力・照射時間などの溶接条件を調節する。
(7)ブリッジ部40を切断し、図2のように切断部18を形成する。切断した後も、外側ロータコア12oと内側ロータコア12iが蓋部材20aを介して固定される。切断をおこなえるのであれば、のこぎりやカッターなど任意の切断装置を用いることができる。
磁石16を挿入した後にブリッジ部40を切断するため、内側ロータコア12iに対する外側ロータコア12oの位置合わせをおこなう必要がない。位置合わせをおこなわなくても、所望の位置に各ロータコア12が配置される。
なお、ロータ10aは、環状のステータの内側に配置され、回転電機が構成される。ステータ内のコイルに電流を流し、その電流で発生した磁界によって、ロータ10aが回転する。回転電機が圧縮機に適用される場合、従来技術で示したように、回転軸38が圧縮機に接続される。ロータ10aが回転することで、圧縮機が駆動する。
上記のように磁石16を埋設した後にブリッジ部40を切断するため、内側ロータコア12iと外側ロータコア12oの相対的な位置合わせが必要無く、ロータコア12の外周は真円になっており、ロータコア12とステータとのエアギャップを均一にすることができる。エアギャップが均一になるため、ロータ10aが回転し易い。
[実施形態2]
2枚のコアシート22が1か所の第2固定部32で固定されるのであれば、1本の線状の第2固定部32に限定されない。たとえば図5(a)、(b)のように、コアシート22の積層方向に階段状や千鳥状に複数の第2固定部32を形成しても良い。複数回に分けて溶接することで、1本の線状の第2固定部32に比べてロータコア12への熱的影響を小さくできる。1つの第2固定部32で固定されるコアシート22の枚数は2枚以上であれば限定されない。
第2固定部32は1本の線状であっても、図5(c)、(d)のように、コアシート22の積層方向に対して傾斜したり、折れ曲がっていても良い。
[実施形態3]
外側ロータコア12oにおいてコアシート22同士の固定の強度を高めるために、図6のロータ10bのように、カシメ42を備えても良い。第2固定部32以外にカシメ42によっても固定するため、コアシート22同士が固定される強度が高くなる。磁石16を挟むように締結部材30とカシメ42が配置されるため、固定する力のバランスが良い。
[実施形態4]
図7のロータ10cのように、磁石孔14ごとに蓋部材20bで塞がれていても良い。上記の各実施形態では貫通溶接によって第1固定部24を形成していたが、蓋部材20bの端を溶接して第1固定部24を形成しても良い。蓋部材20bは締結部材30でロータコア12に固定されず、第1固定部24のみでロータコア12に固定される。
本発明における蓋部材20a、20bの溶接は、線状または点状に、蓋部材20a、20bを貫くように貫通溶接することまたは蓋部材20a、20bの端を溶接することである。このように蓋部材20a、20bの溶接は4種類であるが、1枚の蓋部材20a、20bになされる溶接は、1種類に限定されず、適宜組み合わされても良い。
磁石16と蓋部材20bに隙間ができる場合、図7(b)のように、蓋部材20bに凸部20tを設け、凸部20tは磁石孔14に挿入され、磁石16を押さえても良い。凸部20tによって、磁石16が移動や振動するのを防止し、磁石16の飛び出しを防止する。凸部20tのみ柔軟性のある部材にし、磁石16の振動を低減させても良い。蓋部材20bによって、磁石16を固定しており、熱による減磁のおそれがない。
図1など他の実施形態の蓋部材20aであっても、凸部20tを設けることは可能であり、磁石16と蓋部材20a、20bに隙間が無ければ凸部20tは設けない。
[実施形態5]
全ての磁石16が飛び出さないように磁石孔14を塞ぐことができれば、蓋部材20a、20bの形状は限定されず、ロータコア12の端部を覆う面積も限定されない。たとえば図8のロータ10dの蓋部材20cのようなリング状の1枚の蓋部材20cですべての磁石孔14を塞ぐことも可能である。蓋部材20cは蓋部材20aに比べて回転軸用孔36が大きくなっている。いずれの実施形態においても、磁石16が飛び出さなければ、磁石孔14を塞ぐ面積は任意である。
図8のように蓋部材20cの無い位置に締結部材30が配置されれば、蓋部材20cは第1固定部24のみでロータコア12に固定される。蓋部材20cが第1固定部24でロータコア24に固定されれば、締結部材30による蓋部材20cの固定は任意である。
[実施形態6]
磁石孔14の形状はコの字状やV字状に限定されない。図9のロータ10eのように、円弧状の磁石孔14および磁石16であっても良い。上記実施例と同様に、切断部18を有し、溶接によって蓋部材20aをロータコア12に固定している。
[実施形態7]
蓋部材20a、20bをロータコア12に固定するための方法としては、溶接に限定されない。第1固定部24の位置に接着剤を塗布したり、ロウ付やハンダ付けしたりする。接着剤であれば、蓋部材20a、20bとロータコア12の対向面のいずれかに接着剤を塗布し、接着する。ロウ付けであれば、蓋部材20a、20bとロータコア12との間にロウ材を流し込み、ロウ付けする。
上記の接着剤として、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤などが挙げられる。接着に代えてロウ付けをおこなう場合、その材料は、銀ロウ、銅ロウ、黄銅ロウ、リン銅ロウ、アルミニウムロウなどが挙げられ、ロウ材の選択によっては軟ロウ付け(ハンダ付け)であっても良い。
[実施形態8]
また、内側ロータコア12iのコアシート22を締結部材30で固定したが、外側ロータコア12oのコアシート22を締結部材30で固定することも可能である。この場合、上記実施形態で示した外側ロータコア12oの第2固定部32とカシメ42を省略することも可能になる。
[実施形態9]
図10のロータ10fのように、磁石孔14の端部からロータコア12の外周に切断部18を設け、磁石孔14の任意の位置にブリッジ部44を設けても良い。2つの磁石孔14に対して1つの切断部18が存在する。その1つの切断部18に1つの蓋部材20bの凸部20tで磁石16がロータコア12の径方向への飛び出しを防止する。また、磁石16が切断部18から飛び出さないように、接着やロウ付け、ハンダ付けをおこなっても良い。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。各実施形態は独立的または排他的な実施形態ではなく、種々の実施形態の全部または一部を適宜組み合わせて実施しても良い。
10a、10b、10c、10d、10e、10f:ロータ
12:ロータコア
12o:外側ロータコア
12i:内側ロータコア
14:磁石孔
16:磁石
18:切断部
20a、20b:蓋部材
22:コアシート
24:第1固定部
26:突起
28:締結用孔
30:締結部材
32:第2固定部
34、36:回転軸用孔
38:回転軸
40、44:ブリッジ部
42:カシメ

Claims (6)

  1. 電磁鋼板からなるコアシートを積層したロータコアと、
    前記ロータコアに形成された磁石孔と、
    前記磁石孔の端部からロータコアの外周まで形成された切断部と、
    前記磁石孔の中に埋設された磁石と、
    前記ロータコアの両端に備えられ、全ての磁石孔を塞ぐ蓋部材と、
    前記ロータコアと蓋部材とを固定した第1固定部と、
    を備えたロータ。
  2. 前記第1固定部が、蓋部材を貫通するように溶接、または蓋部材の端を溶接した部分である請求項1のロータ。
  3. 前記第1固定部が、蓋部材とロータコアの両端のコアシートに存在する請求項1または2のロータ。
  4. 前記ロータコアにおける磁石孔よりも内側に設けられた締結用孔と、
    前記締結用孔に挿入され、コアシート同士を固定する締結部材と、
    前記ロータコアの側部における切断部同士の間において、コアシート同士を一箇所溶接した第2固定部と、
    を備えた請求項1から3のロータ。
  5. 前記コアシートにおいて、磁石孔よりも外側にカシメを設けた請求項1から4のいずれかのロータ。
  6. 前記蓋部材が端板である請求項1から5のいずれかのロータ。
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