JP2015199538A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部に設けられた隔壁部15によって2つに区画された原液室を有する耐圧容器11と、その耐圧容器11内に上下動自在に収容され、その耐圧容器11内を上下に並んだ加圧室S3と原液室(原液収納部S1、S2)とに区画する加圧部材12と、耐圧容器11に配置される、原液収納部S1、S2をそれぞれ外部と連通し、開閉する2つのエアゾールバルブ13と、2つのエアゾールバルブ13を耐圧容器11に固定するカバーキャップとを備えた吐出容器10。加圧部材12は、原液収納部S1、S2を加圧して収縮させるピストン22、23が一体となっている。原液収納部S1、S2内を上下に延び、ピストン22、23の支持筒25内を摺動するディップチューブ31が設けられている。
【選択図】図1
Description
例えば、手でピストンを操作する吐出容器としては、特許文献1、2などが知られている。
特許文献1には、左右に並列した2つの原液収納部を有する容器と、それぞれの原液収納部に挿入される2つのピストンが連結された複式ピストンとからなるディスペンサが開示されている。
特許文献2には、同軸上に内外に並列した2つの原液収納部を有する本体筒と、それぞれの原液収納部に挿入される2つのピストンを備え、それらを連結して本体筒の外側に装着する操作筒とからなる押出容器が開示されている。
特許文献3には、容器と、その容器内に上下に配置されるシリンダと、そのシリンダ内に上下に配置され、そのシリンダの内面と摺動する2つのピストンとからなる吐出装置が開示されている。
特許文献4の図12には、外容器と、その外容器内に収納され、かつ、内部が隔壁部によって左右に並列した2つの原液収納部に区画された内容器と、それぞれの原液収納部内を上下摺動するピストンとからなる包装製品が開示されている。
本発明は、原液の粘度に影響されず、確実に作動させるピストンタイプの吐出容器を提供することを目的としている。
徴としている。ここでバルブ機能とは、1つの原液収納部と外部とを連通/遮断する機能である。
本発明の吐出容器の第2の態様は、内部に並列して設けられた複数の原液収納部を有する容器本体と、その容器本体内に上下動自在に収容される加圧部材と、各原液収納部と外部とを連通/遮断する複数のバルブ機能を有するバルブアッセンブリとを備えており、前記加圧部材が、それぞれの原液収納部を加圧する複数のピストンと、複数のピストンを連結する連結部を有していることを特徴としている。
本発明のいずれかの吐出容器であって、原液収納部を2つ有するものが好ましい。
このような案内部を有する吐出容器としては、前記原液室が加圧室の下方に配置されており、前記案内部がバルブアッセンブリから前記加圧室を通り、前記支持筒内を介して原液収納部まで延びるディップチューブであるものが挙げられる。また、前記原液室が加圧室の上方に配置されており、前記案内部が前記バルブアッセンブリから前記原液収納部を通り、前記支持筒内を介して加圧室まで延びる案内棒であるものが挙げられる。
この場合、前記バルブ機能が、筒状のハウジングと、そのハウジング内に上下移動自在に設けられ、側面にステム孔を備えた筒状のステムと、前記ステムを挿入し、ハウジングの開口部を閉じるリング状のステムラバーと、前記ステムを上方に付勢するバネとを備えており、前記ステムの下端に、半径方向外側に突出し、かつ、上向き延びてステムラバーの下面と当接する環状フランジが形成されているものが好ましい。
この場合、複数の通路が独立しているのが好ましい。特に、一つの独立した通路に、操作弁の操作と連動する逆止弁が設けられているものが好ましい。ここで前記一つの独立した通路には、その延長上の通路も含まれる。
本発明の第2の吐出容器であって、前記加圧部材が容器本体の内面と摺動するガイド部を備えたものが好ましい。
圧されて収納されるため、つまり、隔壁部が受けるそれぞれの原液からの外力はつりあっているため、隔壁部が変形したりすることがなく、また、一方の原液が他方の原液に隔壁部を浸透して移動しにくく、安定に保管することができる。さらに、複数のピストンは一体化されているため、不適切な操作あるいは誤作動によりいずれか一つあるいは複数(全てを除く)のバルブ機能が開放されても、一つ、あるいは、複数(全てを除く)の原液のみが吐出されることがなく、誤使用を防止することができる。加圧部材で容器本体内を加圧室と原液室とに上下に区画しているため、加圧部材は容器本体の実質的内面および隔壁と摺動することで上下し、スムースな上下動が可能となる。また、原液室の容積を大きくすることができる。
特に、筒状の原液収納部を容器本体内に収容する場合、各原液収納部の断面積を変えるだけで単位時間当たりの吐出量(容積)を調整できる。そのため、各原液収納部に収容される原液の吐出量(複数の原液の吐出量比)を容易に調整できる。
このような案内部を有する吐出容器としては、前記原液室が加圧室の下方に配置されており、前記案内部がバルブアッセンブリから前記加圧室を通り、前記支持筒内を介して原液収納部まで延びるディップチューブであるもの、また、前記原液室が加圧室の上方に配置されており、前記案内部が前記バルブアッセンブリから前記原液収納部を通り、前記支持筒内を介して加圧室まで延びる案内棒であるものを挙げることができ、両ピストンを安定に上下動でき、両原液収納部から両原液をスムースに吐出できる。
、複数の操作弁を同時に操作することにより、それぞれの原液収納部に収容された原液を同時に吐出させることができる。なお、消費者が複数の操作弁に装着されている吐出部材を操作する際に片方を強く押してしまうなど、不適切な操作により一つの操作弁しか連通しない、または複数の操作弁の連通のタイミングに差が生じても、複数のピストンは一体化されているため、片方の原液のみが吐出されることがなく、誤使用を防止することができる。
このような複数のバルブ機能が独立した吐出容器であって、前記バルブ機能が、筒状のハウジングと、そのハウジング内に上下移動自在に設けられ、側面にステム孔を備えた筒状のステムと、前記ステムを挿入し、ハウジングの開口部を閉じるリング状のステムラバーと、前記ステムを上方に付勢するバネとを備えており、前記ステムの下端に、半径方向外側に突出し、かつ、上向き延びてステムラバーの下面と当接する環状フランジが形成されている場合、このバルブ機能はステムの環状フランジとステムラバーの下面との間でシールされているため、ステム孔をステムラバーの厚さよりも大きくして大きな通路を確保することができ、同時に同圧で原液室から押し出された原液がステム孔で流量を制限されずに外部に吐出することができる。また、ステムの押し下げと同時にシールを解除することができるため、ステムの押し下げ量に影響されずに一定の吐出量で吐出させることができる。
このような複数のバルブ機能が連動している吐出容器であって、複数の通路が独立している場合、それぞれの原液収納部に収容された原液を内部で混合させずに吐出できる。特に、2液反応型製剤の場合に好ましい。
なお、一つの独立した通路に、操作弁の操作と連動する逆止弁が設けられている場合は、複数の通路の距離が異なっていても、それぞれの原液の吐出量のばらつきを抑えることができる。
第1原液収納部S1に第1原液Aを充填し、第2原液収納部S2に第2原液Bを充填し、加圧室S3に圧縮ガスや液化ガス等の加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
底部16には、底部16を半分に割るように、底部16の中心を通る線分から上方に延びる隔壁部15が形成されている。つまり、隔壁部15は、耐圧容器11の下部空間(原液室)を2つの並列した半円柱の空間(原液収納部S1、S2)に分ける。隔壁部15の高さは、胴部17の約半分となっている。なお、隔壁部15の高さは、耐圧容器の1/4〜3/4、特に1/3〜2/3とするのが好ましい。
この実施形態では、隔壁部15は、原液収納部S1、S2を同体積に区画しているが、隔壁部15を底部16の中心を通らない線分から上方に設け、一方の原液収納部を他方の原液収納部より大きくしてもよい。この場合、2つの原液は、それらを収容する体積比に応じた量で吐出される。そのため、並列した原液収納部とは、少なくとも同じ高さの2つ(複数)の原液収納部が同じ位置(高さ)に配置されていることを言う。
さらに、この実施形態では、隔壁部15を底部16と一体に成形している。しかし、図4のように区画部材等を用いて別体としてもよい。
首部19の上端には、半径方向外側に突出する環状のフランジ部19aが形成されている。
蓋部20は、首部19を閉じ、首部上端から縮径して上方に突出しており、上下に貫通する筒状のバルブ保持部21が2つ形成されている。また、上面には、軽量化を実現するべく溝20aが形成されている。
このような耐圧容器11は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂から成形される。また、耐圧容器11を合成樹脂から構成する場合、耐圧容器11を透明または半透明とすることにより、残量の確認や、ピストンの上下動が視認できて好ましい。
3b)以外に支持部を設けることにより、ピストン22、23の上下動を安定させている。詳しくは、ディップチューブ31が支持筒25を介して両ピストン22、23の図1の前後方向の傾きを防止し、隔壁部15が連結部24を介して両ピストン22、23の図1の左右方向の傾きを防止する。
ステム27は、側面にステム孔27aが形成されており、下端に半径方向外側に突出し、かつ、上向きに延びてステムラバー28の下面と当接する環状フランジ27bが形成されている。
バルブキャップ30は、ハウジング26の上部を覆う上底30aを有する筒体であり、側面に前述の係止部26cと係合する係合爪30bが形成されている。また、下端30cは、真っ直ぐ下方に延びている。
ディップチューブ31は、チューブ連結部26fに挿入される筒状体である。このディップチューブ31は、加圧室S3を貫通し、加圧部材12の第1、2ピストン22、23の支持筒25を通り、耐圧容器11の底部16近辺まで延びている。ディップチューブ31の材料としては、後述するように案内筒の効果を奏するため、ポリプロピレンなどの強度の高い合成樹脂や、ステンレスなどの耐食性が高く強度の高い金属を用いるのが好ましい。
またエアゾールバルブ13とバルブ保持部21とは、ハウジング26の係止段部26eがバルブ保持部21の支持段部21aと係合する。そして、ハウジング26のシール材保持段部26dに保持されたOリング32と立ち上がり壁21bとが当接してエアゾールバルブ13とバルブ保持部21との間をシールする。さらに、バルブキャップ30の下端は
、バルブ保持部21の環状溝21c内に挿入される。
マウント部14aの天面には、エアゾールバルブ13のステム27を通す挿通孔が2つ形成されている。
固着部14bは、筒状体の下端を半径方向内側に折り曲げることにより、耐圧容器11のフランジ部19aを上下から挟み込むように塑性変形させることにより形成される。
このとき、吐出容器10は、両ピストン22、23が一体に成形されているため、両ピストン22、23を同時にかつ同距離を移動させることができ、常に一定の吐出量比率となる。なお、一方のエアゾールバルブ13のみを開放しても、加圧部材12の両ピストン22、23は一体化されているため、原液は吐出されない。
、S2に区画された原液室を有する耐圧容器41と、その耐圧容器41内に上下動自在に収容され、その耐圧容器41内を上下に並んだ加圧室S3と原液室(原液収納部S1、S2)とに区画する加圧部材42と、耐圧容器41に取り付けられ、第1原液収納部S1および第2原液収納部S2を外部と連通する2つのエアゾールバルブ13と、そのエアゾールバルブ13が配置されたバルブホルダー43とを備えている。エアゾールバルブ13は、図1の吐出容器10のエアゾールバルブ13と実質的に同じものである。
この吐出容器40も、2つの原液収納部S1、S2は加圧室S3より下方に設けられており、加圧部材42は第1ピストン51および第2ピストン52が一体となっている。
そして、第1原液収納部S1に第1原液Aを充填し、第2原液収納部S2に第2原液Bを充填し、加圧室S3に加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
容器45は、底部45aと、胴部45bと、肩部45cと、その上端を閉じる蓋部45dとからなる。蓋部45dには、後述するバルブホルダー43を保持するホルダー保持部47が形成されている。
ホルダー保持部47は、円筒状の側壁部47aと、その上端を閉じる上底部47bとからなる。側壁部47aの下端には、環状の係合突起47cが形成されており、上底部47bには、ステムを通す挿入孔47dが2つ形成されている。
この実施形態では、底部45a、胴部45b、肩部45cからなる容器部材48aと、蓋部46dからなる蓋部材48bとから構成されている。容器部材48aと蓋部材48bとは、その縁部を二重巻締めによって固着している。このような容器45は、ブリキ等の金属材料から成形することができる。
図4に示すように、第1(左)ピストン51は、容器45の内面および区画部材46の隔壁部15を上下に摺動し、第2(右)ピストン52は、区画部材46の隔壁部15および区画部材46の側壁部46bの内面を上下に摺動する。そのため、第2ピストン52が第1(左)ピストン51より小さくなっている。なお、区画部材46の両側に側壁部46
bを設け、2つの原液収納部S1、S2を構成させてもよい。
図6に戻って、両ピストン51、52の湾曲した外縁部51a、52aと、直線状の内縁部51b、52bは、上方に立ち上がっており、それぞれ耐圧容器41の内面および区画部材の側壁部46bの内面とその上下端の2点で当接している。また、両ピストン51、52の内縁部51b、52bに、それぞれ両ピストン51、52を貫通し、バルブアッセンブリ13のディップチューブ31を通す支持筒25が形成されている。支持筒25は、図1の加圧部材の左右ピストンの支持筒25と実質的に同じである。
吐出容器60は、内部に設けられた隔壁部65によって2つの原液収納部S1、S2に区画された原液室を有する耐圧容器61と、その耐圧容器61内に上下動自在に収容され、その耐圧容器61内を上下に並んだ加圧室S3と2つの原液収納部(原液収納部S1、S2)とに区画する加圧部材62と、耐圧容器61に配置される、第1原液収納部S1および第2原液収納部S2を外部と連通/遮断するバルブ機構63と、バルブ機構63を耐圧容器61に固定するカバーキャップ64とを備えている。加圧部材62は、第1原液収納部S1および第2原液収納部S2をそれぞれ加圧して収縮させる第1ピストン76および第2ピストン77が一体となったものである。
第1原液収納部S1に第1原液Aを充填し、第2原液収納部S2に第2原液Bを充填し、加圧室S3に加圧剤Pを充填して吐出製品となる。
底部66は、その中央にガス充填口69が設けられている。ガス充填口69は、底部66に設けられた充填孔69aと、それを塞ぐ断面H形のシール弁69bとからなる。シール弁69bを変形させて充填孔69aを開放させて、加圧剤Pを充填する。
胴部67の上部は、後述する隔壁部65によって、2つの断面半月状の原液収納部S1、S2に区画されている。なお、この実施形態では、第1原液収納部S1の内面に断面半月状の内シリンダ67aが設けられている。この内シリンダ67aを設けることにより、原液Aの透過や原液Aによる耐圧容器61の劣化等を防ぐことができる。内シリンダ67aは、充填される原液の性質に応じて設ければよい。
蓋部68は、その下面に下面を半分に割るように、蓋部68の中心を通る線分から下方に向かって延びる隔壁部65が設けられている。隔壁部65は、胴部67の中部近辺まで延びている。また、隔壁部65を挟むように蓋部68を貫通する筒状のバルブ保持部71と、第2原液通路72とが設けられている。第2原液通路72は、第1バルブ保持部71より低くなっており、第2原液通路72の上方に第1バルブ保持部71と第2原液通路72とを連通する連通路部材73が設けられる。さらに、それぞれ蓋部68のバルブ保持部71および第2原液通路72の下端から下方に延びる案内棒70が設けられている。
第2原液通路72内には、第2原液収納部S2に向かう流体を遮断し、外部に向かう流体を通す逆止弁75が設けられている。逆止弁75は、下方に向かって縮径するテーパー部75aと、そのテーパー部75aの下端に形成された連通孔75bと、その連通孔75bを閉じるボール75cと、そのボール75cを下方に付勢するバネ75dとからなる。バネ75dの上端は連通路部材73と当接する。そして、第2原液通路72の下端は、下端が案内棒70を装着する筒状の案内棒連結部72aとなっている。
連通路部材73は、第2原液通路72とバルブ保持部71の横連通孔71f(第2ステムラバー保持部71aと第1ステムラバー71bの間)とを連通する部材であり、L字状の通路を有する。蓋部68の第2連通路72の上方が切り欠かれており、連通路部材73が装着できるように構成されている。この実施形態では、連通路部材73の外形は略T字状となっており、下方に延びる筒状の係合部73aが第2原液通路72内に挿入されて装着される。
第1、2ピストン76、77は、耐圧容器71の内面および隔壁部65を上下に摺動するものである。第1、2ピストン76、77には、それぞれ第1、2ピストン76、77を貫通し、案内棒70を通す支持筒79が形成されている。支持筒79の上端は、上方に向かって拡径したテーパー部79aとなっており、案内棒70の挿入をガイドする。支持筒79は、図1の吐出容器10の支持筒25と実質的に同じである。
詳しくは、第1通路C1は、ステム81の第1ステム孔81aから第1ステムラバー82とバルブ保持部71の底部71dの間の空間に至る。ついで、第1通路C1から連通孔71cを通り、第1原液収納部S1に至る。他方、第2通路C2は、ステム81の第2ステム孔81bからバルブ保持部71内の第1ステムラバー82と第2ステムラバー83との間の空間に至る。そして、第2通路C2から横連通孔71f、第2連通路72を介して第2原液収納部S2に至る。
マウント部64aの天面には、バルブ機構63のステム81を通す挿通孔が1つ形成されている。
固着部64bは、筒状体の下端を半径方向内側に向け、耐圧容器61のフランジ部68aを上下から挟み込むように構成されている。
納部S1、S2を閉じる。その後、下部体61aを結合する。最後に、ガス充填口69から加圧剤Pを充填する。
このとき、吐出容器60は、両ピストン76、77が、他の吐出容器と同様に一体に成形されているため、両ピストン76、77を同時に、かつ、同じ距離を移動させることができる。さらに、吐出容器60は、その内部に上下に延びる案内棒70を有し、両ピストン76、77がその案内棒70と摺動する支持筒79を有しているため、加圧部材62の両ピストン76、77の独立した動きを制御し、両ピストン76、77の上下位置がずれたり、両ピストン76、77が傾いたりすることを防止し、両原液を同量で吐出することができる。
吐出容器100のように案内棒は、耐圧容器の底部から上方に延びるように設けられて
もよい。
エアゾールバルブ113は、図1の吐出容器10のエアゾールバルブ13と実質的に同じものである。
第1シリンダ115は、円筒状の本体115aと、その上端から上方に延びるバルブ連結部115bとからなる。本体115aは、上底を有し、下端が開口している。バルブ連結部115bは、連結基部115cと、その上端から延びる縮径した連結先端部115dとからなる。なお、バルブ連結部115bは、本体115aの上底であって、耐圧容器111の中心側に寄った位置に形成されている。
第2シリンダ116も、円筒状の本体116aと、その上端から上方に延びるバルブ連結部116bとからなる。第2シリンダの本体116aも、上底を有し、下端が開口している。そして、第2シリンダのバルブ連結部116bも、第1シリンダ115と同様に連結基部116cおよび連結先端部116dを備えており、耐圧容器111の中心側に寄った位置に形成されている。
それぞれのバルブ連結部115b、116bは、それぞれ連結基部115c、116cが後述するバルブホルダーの装着部114aに挿入され、連結先端部115d、116dがエアゾールバルブ113のチューブ連結部26fに挿入される。しかし、バルブ連結部は、エアゾールバルブのチューブ連結部あるいはバルブホルダーの装着部のいずれか一方とのみ連結させてもよい。
また、それぞれの本体を円筒状としているが、筒状であれば特に限定されない。例えば、三角筒、四角筒等の多角筒であっても、半円等の他の形状であってもよい。
第1ピストン121および第2ピストン122は、それぞれ第1シリンダ115の本体115aの内面および第2シリンダ116の本体116aの内面とシール性を保ちながら摺動する。
連結部123は、第1ピストン121の下面から延びる第1脚部123aと、第2ピストン122の下面から延びる第2脚部123bと、それらを繋ぐ連結板123cとからなる。第1脚部123aと第2脚部123bは同じ高さとなっている。そのため、第1ピストン121および第2ピストン122は、それぞれシリンダ(原液収納部S1、S2)の上面と同時に当接するように構成されている。
加圧部材112は、原液の粘度、および、シリンダ(原液収納部)の断面積によって生じる第1ピストンまたは第2ピストンの抵抗力の大きい方に応じて上下動する。
この吐出容器110では、2つのエアゾールバルブ113と、バルブホルダー114と、そのバルブホルダー114を保持するホルダー保持部47が形成された耐圧容器111の蓋部45dとからバルブアッセンブリが構成される。
第1シリンダ115は、連結橋117を備えていない点を除けば、図13の吐出容器110の第1シリンダ115と実質的に同じである。
第2シリンダ116は、上部116fが上方に向かって縮径するテーパー状になっている点、そして、バルブ連結部116bがバルブホルダーの装着部114aの外周に装着されるように構成されている点が、図13の吐出容器110の第2シリンダ116と異なる。他の構成は、図13の吐出容器110と同じである。
この実施形態では、第1シリンダ115は合成樹脂製とし、第2シリンダ116を金属(アルミニウム、アルミニウム合金、ブリキ、ステンレスなど)製としている。このように第1シリンダ115と第2シリンダ116とを別体とすることにより、それぞれのシリンダに充填される内容物に合わせて材質を適宜選択することができ、安定して長期間の保管が可能となる。特に、金属製とすることにより、原液中の成分や加圧剤の透過が防止できて好ましい。
なお、連結板123cを円板状とし、その外周にリング状のガイド脚125を耐圧容器111の内面と摺動させてもよい。特に、シール性を持たせてガイド脚125と耐圧容器111の内面とを当接させることにより、耐圧容器111内を原液室と加圧室とに区画することができる。その場合、第1シリンダおよび第2シリンダが本発明の第1の態様の隔壁部となる。
B 第2原液
C1 第1通路
C2 第2通路
P 加圧剤
S1 第1原液収納部
S2 第2原液収納部
S3 加圧室
10 吐出容器
11 耐圧容器(容器本体)
11a 下部体
11b 上部体
11c 容器体
11d 蓋体
12 加圧部材
13 エアゾールバルブ
14 カバーキャップ
14a マウント部
14b 固着部
15 隔壁部
16 底部
17 胴部
18 肩部
19 首部
19a フランジ部
20 蓋部
20a 溝
20b フランジ部
21 バルブ保持部
21a 支持段部
21b 立ち上がり壁
21c 環状溝
22 第1ピストン
22a 外縁部
22b 内縁部
23 第2ピストン
23a 外縁部
23b 内縁部
24 連結部
24a 連結壁
24b 連結橋
25 支持筒
25a ガイド部
26 ハウジング
26a 底部
26b シール材保持部
26c 係止部
26d シール材保持段部
26e 係止段部
26f チューブ連結部
27 ステム
27a ステム孔
27b 環状フランジ
28 ステムラバー
29 バネ
30 バルブキャップ
30a 上底
30b 係合爪
30c 下端
31 ディップチューブ
32 シール材
35 押しボタン
40 吐出容器
41 耐圧容器
42 加圧部材
43 バルブホルダー
45 容器
45a 底部
45b 胴部
45c 肩部
45d 蓋部
46 区画部材
46a 底部
46b 側壁部
47 バルブ保持部
47a 側壁部
47b 上底部
47c 係合突起
47d 挿入孔
48a 容器部材
48b 蓋部材
51 第1(左)ピストン
51a 外縁部
51b 内縁部
52 第2(右)ピストン
52a 外縁部
52b 内縁部
60 吐出容器
61 耐圧容器
61a 下部体
61b 上部体
62 加圧部材
63 バルブ機構
64 カバーキャップ
64a マウント部
64b 固着部
65 隔壁部
66 底部
67 胴部
67a 内シリンダ
68 蓋部
68a フランジ部
69 ガス充填口
69a 充填孔
69b シール弁
70 案内棒
70a 本体
70b 円板部
70c 連結部
70d 貫通孔
71 バルブ保持部
71a 第2ステムラバー保持部
71b 第1ステムラバー保持部
71c 連通孔
71d 底部
71e 案内棒連結部
71f 横連通孔
72 第2原液通路
72a 案内棒連結部
73 連通路部材
73a 係合部
75 逆止弁
75a テーパー部
75b 連通孔
75c ボール
75d バネ
76 第1(左)ピストン
77 第2(右)ピストン
78 連結部
78a 連結壁
78b 連結橋
79 支持筒
79a テーパー部
81 ステム
81a 第1ステム孔
81b 第2ステム孔
82 第1ステムラバー
83 第2ステムラバー
84 バネ
85 支持部材
85a スリット
90 吐出容器
90a 下部体
90b 上部体
91 耐圧容器
91a 底部
91b 胴部
91c 段部
91d 首部
91e 蓋部
91f フランジ部
95 吐出容器
95a 下部体
95b 上部体
96 耐圧容器
96a 底部
96b 脚部
96c 段部
96d 胴部
96e 蓋部
96f フランジ部
100 吐出容器
101 耐圧容器
101a 底部
105 案内棒
107 支持部材
107a 支持部
110、110a、110b 吐出容器
111 耐圧容器
112 加圧部材
113 エアゾールバルブ
114 バルブホルダー
114a 装着部
115 第1シリンダ
115a 本体
115b バルブ連結部
115c 連結基部
115d 連結先端部
116 第2シリンダ
116a 本体
116b バルブ連結部
116c 連結基部
116d 連結先端部
116f 上部
117 連結橋
120 シリンダアッセンブリ
121 第1ピストン
122 第2ピストン
122a 上面(押圧部)
123 連結部
123a 第1脚部
123b 第2脚部
123c 連結板
125 ガイド脚
125a 先端
Claims (13)
- 内部に設けられた隔壁部によって並列した複数の原液収納部に区画された原液室を有する容器本体と、
その容器本体内に上下動自在に収容され、容器本体内を加圧剤が収容される加圧室と原液が収容される原液室とに上下に区画する加圧部材と、
各原液収納部と外部とを連通/遮断する複数のバルブ機能を有するバルブアッセンブリとを備えており、
前記加圧部材が、それぞれの原液収納部を加圧する複数のピストンと、複数のピストンを連結する連結部とを有している、
吐出容器。 - 内部に並列して設けられた複数の原液収納部を有する容器本体と、
その容器本体内に上下動自在に収容される加圧部材と、
各原液収納部と外部とを連通/遮断する複数のバルブ機能を有するバルブアッセンブリとを備えており、
前記加圧部材が、それぞれの原液収納部を加圧する複数のピストンと、複数のピストンを連結する連結部を有している、
吐出容器。 - 前記原液収納部を2つ有する、
請求項1または2記載の吐出容器。 - 前記ピストンが、ピストン自身を上下に貫通する支持筒を有しており、
原液収納部内を上下に延び、前記支持筒内を摺動する複数の案内部が容器本体内に設けられている、
請求項1記載の吐出容器。 - 前記原液室が加圧室の下方に配置されており、
前記案内部がバルブアッセンブリから前記加圧室を通り、前記支持筒内を介して原液収納部まで延びるディップチューブである、
請求項4記載の吐出容器。 - 前記原液室が加圧室の上方に配置されており、
前記案内部がバルブアッセンブリから前記原液収納部を通り、前記支持筒内を介して加圧室まで延びる案内棒である、
請求項4記載の吐出容器 - 前記容器本体が、その内部に隔壁部を備えた区画部材を有している、
請求項1記載の吐出容器。 - 前記バルブアッセンブリの複数のバルブ機能が独立しており、
前記バルブアッセンブリが、それぞれの原液収納部と外部とを連通する複数の独立した通路を有しており、その複数の通路を独立して開閉する複数の操作弁を有している、
請求項1または2記載の吐出容器。 - 前記バルブ機能が、筒状のハウジングと、そのハウジング内に上下移動自在に設けられ、側面にステム孔を備えた筒状のステムと、前記ステムを挿入し、ハウジングの開口部を閉じるリング状のステムラバーと、前記ステムを上方に付勢するバネとを備えており、
前記ステムの下端に、半径方向外側に突出し、かつ、上向きに延びてステムラバーの下面
をシールする環状フランジが形成されている、
請求項8記載の吐出容器。 - 前記バルブアッセンブリの複数のバルブ機能が連動しており、
前記バルブアッセンブリが、それぞれの原液収納部と外部とを連通する複数の通路を有しており、その複数の通路を同時に開閉する一つの操作弁を有している、
請求項1または2記載の吐出容器。 - 前記複数の通路が独立している、
請求項10記載の吐出容器。 - 一つの独立した通路に、操作弁の操作と連動する逆止弁が設けられている、
請求項11記載の吐出容器。 - 前記加圧部材が容器本体の内面と摺動するガイド部を備えている、
請求項2記載の吐出容器。
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