JPH08133359A - 二重エヤゾール装置の製造法および二重エヤゾール容器 - Google Patents
二重エヤゾール装置の製造法および二重エヤゾール容器Info
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- JPH08133359A JPH08133359A JP7079918A JP7991895A JPH08133359A JP H08133359 A JPH08133359 A JP H08133359A JP 7079918 A JP7079918 A JP 7079918A JP 7991895 A JP7991895 A JP 7991895A JP H08133359 A JPH08133359 A JP H08133359A
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- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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- B65D83/14—Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
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- B65D83/64—Contents and propellant separated by piston
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピストンタイプの二重エヤゾール装置の充填
作業を容易にし、別個の充填用バルブを不要にする。 【構成】 ピストン2は下方から上方へのガスの移動を
許し、上方から下方への移動を妨げる逆止弁の作用を行
なうものであり、そのピストン2の下部の第1室N1
に、バルブ6を通して原液に対して不溶性の加圧ガスを
充填し(S2工程)、ついでその加圧ガスをピストン上
方の第2室N2にも行き渡らせ、その後に同じく第1室
N1に原液を充填することにより、第1室内の加圧ガス
を第2室N1に移動させる(S3工程)二重エヤゾール
装置の製造法。 【効果】 加圧ガスも原液も同じエヤゾールバルブから
充填することができる。そのため充填作業が簡単であ
り、別個に充填用のバルブを設ける必要がない。
作業を容易にし、別個の充填用バルブを不要にする。 【構成】 ピストン2は下方から上方へのガスの移動を
許し、上方から下方への移動を妨げる逆止弁の作用を行
なうものであり、そのピストン2の下部の第1室N1
に、バルブ6を通して原液に対して不溶性の加圧ガスを
充填し(S2工程)、ついでその加圧ガスをピストン上
方の第2室N2にも行き渡らせ、その後に同じく第1室
N1に原液を充填することにより、第1室内の加圧ガス
を第2室N1に移動させる(S3工程)二重エヤゾール
装置の製造法。 【効果】 加圧ガスも原液も同じエヤゾールバルブから
充填することができる。そのため充填作業が簡単であ
り、別個に充填用のバルブを設ける必要がない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二重エヤゾール装置の製
造法および二重エヤゾール容器に関する。さらに詳しく
は、原液および加圧ガスの充填方法に特徴がある二重エ
ヤゾール装置の製造法およびそれに適する二重エヤゾー
ル容器に関する。
造法および二重エヤゾール容器に関する。さらに詳しく
は、原液および加圧ガスの充填方法に特徴がある二重エ
ヤゾール装置の製造法およびそれに適する二重エヤゾー
ル容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエヤゾール装置には、原液と噴射
剤とを容器内に一緒に充填するものと、原液と加圧剤と
をピストンや内袋などの隔壁で分離して容器内に充填
し、加圧剤の圧力により隔壁を通して原液を押し出すタ
イプの二重エヤゾール装置とがある。後者はたとえば原
液中に噴射剤が混入することを嫌う液状食品などを充填
する場合や、噴射剤と原液とを混合すると反応する場合
などに用いられる。また前記隔壁としては、つぶれるよ
うに変形する内袋や、容器内を上下に移動するピストン
が通常採用される。ピストンを隔壁とする場合、その上
側の隔室に原液を入れ、下側の隔室に加圧剤(液化ガス
あるいは圧縮ガス)を入れる場合と、逆に上側の隔室に
加圧ガスを入れ、下側の隔室に原液を入れる場合とがあ
る。後者の場合は、加圧ガスの比重が低いことから合理
的であるが、エヤゾールバルブからピストンを貫通して
下方に延びるチューブを設ける必要がある。その場合、
ピストンはそのチューブおよび容器の内壁と摺動しなが
ら移動する。
剤とを容器内に一緒に充填するものと、原液と加圧剤と
をピストンや内袋などの隔壁で分離して容器内に充填
し、加圧剤の圧力により隔壁を通して原液を押し出すタ
イプの二重エヤゾール装置とがある。後者はたとえば原
液中に噴射剤が混入することを嫌う液状食品などを充填
する場合や、噴射剤と原液とを混合すると反応する場合
などに用いられる。また前記隔壁としては、つぶれるよ
うに変形する内袋や、容器内を上下に移動するピストン
が通常採用される。ピストンを隔壁とする場合、その上
側の隔室に原液を入れ、下側の隔室に加圧剤(液化ガス
あるいは圧縮ガス)を入れる場合と、逆に上側の隔室に
加圧ガスを入れ、下側の隔室に原液を入れる場合とがあ
る。後者の場合は、加圧ガスの比重が低いことから合理
的であるが、エヤゾールバルブからピストンを貫通して
下方に延びるチューブを設ける必要がある。その場合、
ピストンはそのチューブおよび容器の内壁と摺動しなが
ら移動する。
【0003】ところでエヤゾール装置に原液と加圧剤と
を充填する場合は、まず大気圧下で充填できる原液を先
に充填し、その後に容器の底部あるいはエヤゾールバル
ブのマウンティングカップに設けた加圧ガス充填用バル
ブなどを通じて、あるいはアンダーカップ充填などによ
り、それぞれ加圧ガスを充填するのが一般的である。し
かし別個に加圧ガス充填バルブを設けるとコストがかか
り、充填作業も煩雑である。たとえば前記ピストンがチ
ューブの周囲に設けられるエヤゾール装置においては、
まずバルブを取りつけない状態で、原液充填用のパイプ
状のノズルをピストンの中心に設けたチューブ挿入孔に
挿入し、ピストンの下部側に、ピストンを圧力ないし浮
力で上昇させながら原液を充填する。つぎにピストンが
途中まで上昇した不安定な状態で、バルブに取りつけた
チューブをピストンのチューブ挿入孔に挿入する。そし
て加圧ガスをバルブと容器開口部との隙間からアンダー
カップ充填し、その直後にバルブをクリンプしたり、あ
るいは別個に設けた加圧ガス充填用のバルブなどから充
填する必要がある。したがってチューブ挿入孔とチュー
ブの間隙をある程度大きくする必要があり、その間隙か
ら加圧剤の漏れを生ずる。
を充填する場合は、まず大気圧下で充填できる原液を先
に充填し、その後に容器の底部あるいはエヤゾールバル
ブのマウンティングカップに設けた加圧ガス充填用バル
ブなどを通じて、あるいはアンダーカップ充填などによ
り、それぞれ加圧ガスを充填するのが一般的である。し
かし別個に加圧ガス充填バルブを設けるとコストがかか
り、充填作業も煩雑である。たとえば前記ピストンがチ
ューブの周囲に設けられるエヤゾール装置においては、
まずバルブを取りつけない状態で、原液充填用のパイプ
状のノズルをピストンの中心に設けたチューブ挿入孔に
挿入し、ピストンの下部側に、ピストンを圧力ないし浮
力で上昇させながら原液を充填する。つぎにピストンが
途中まで上昇した不安定な状態で、バルブに取りつけた
チューブをピストンのチューブ挿入孔に挿入する。そし
て加圧ガスをバルブと容器開口部との隙間からアンダー
カップ充填し、その直後にバルブをクリンプしたり、あ
るいは別個に設けた加圧ガス充填用のバルブなどから充
填する必要がある。したがってチューブ挿入孔とチュー
ブの間隙をある程度大きくする必要があり、その間隙か
ら加圧剤の漏れを生ずる。
【0004】またピストンの下部側に加圧剤を充填する
タイプのものでは、容器の底部に加圧剤充填用バルブを
設ける必要があり、そのためコストがかかると共に、充
填作業が煩雑で生産効率が低い。しかも加圧剤充填用バ
ルブから漏れを生ずる可能性がある。他方、内袋を用い
た二重エヤゾール装置でも、アンダーカップ充填をする
場合は充填作業が煩雑であり、容器の下部に充填用バル
ブを設ける場合は、コストがかかり、加圧剤が漏れる可
能性がある。そして加圧剤として圧縮ガスを採用する場
合は、加圧ガスの充填量が容積の大きさと圧力の上限か
ら定まるので、余分に充填することができず、上記の問
題のうち、とくに加圧ガスの漏れの問題が重要になる。
すなわち加圧ガスを用いる場合は、液化ガスの場合と異
なり、ガス漏れに対してきわめて敏感である。
タイプのものでは、容器の底部に加圧剤充填用バルブを
設ける必要があり、そのためコストがかかると共に、充
填作業が煩雑で生産効率が低い。しかも加圧剤充填用バ
ルブから漏れを生ずる可能性がある。他方、内袋を用い
た二重エヤゾール装置でも、アンダーカップ充填をする
場合は充填作業が煩雑であり、容器の下部に充填用バル
ブを設ける場合は、コストがかかり、加圧剤が漏れる可
能性がある。そして加圧剤として圧縮ガスを採用する場
合は、加圧ガスの充填量が容積の大きさと圧力の上限か
ら定まるので、余分に充填することができず、上記の問
題のうち、とくに加圧ガスの漏れの問題が重要になる。
すなわち加圧ガスを用いる場合は、液化ガスの場合と異
なり、ガス漏れに対してきわめて敏感である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の二
重エヤゾール装置において、充填作業を簡単に行うこと
ができ、かつ加圧ガスが漏れにくい二重エヤゾール装置
の製造法を提供することを技術課題とするものである。
さらに本発明は、その方法に用いる二重エヤゾール容器
を提供することを技術課題とするものである。
重エヤゾール装置において、充填作業を簡単に行うこと
ができ、かつ加圧ガスが漏れにくい二重エヤゾール装置
の製造法を提供することを技術課題とするものである。
さらに本発明は、その方法に用いる二重エヤゾール容器
を提供することを技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の二重エヤゾール
装置の製造法は、耐圧性の容器に、容器の内部を第1室
と第2室とに仕切る圧力伝達可能な隔壁と、エヤゾール
用バルブと、そのバルブと前記第1室とを連通する通路
と、第1室から第2室に流体を通す逆止弁手段とを取り
つけ、前記バルブから通路を通して第1室内に、原液に
対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填すると共に、逆
止弁手段を通して第2室に至らしめ、ついでバルブから
通路を通して第1室に原液を充填することを特徴として
いる。前記バルブから原液を充填する工程において、原
液の充填により第1室の加圧ガスを第2室に移動させて
もよく、あるいはバルブから加圧ガスを充填した後、バ
ルブを通して第1室の加圧ガスを抜き、その後に第1室
に原液を充填してもよい。原液を第1室に充填するとき
は、原液を第1室を満たした上で、第2室側にいくらか
あふれ出る程度に充填するのが好ましい。
装置の製造法は、耐圧性の容器に、容器の内部を第1室
と第2室とに仕切る圧力伝達可能な隔壁と、エヤゾール
用バルブと、そのバルブと前記第1室とを連通する通路
と、第1室から第2室に流体を通す逆止弁手段とを取り
つけ、前記バルブから通路を通して第1室内に、原液に
対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填すると共に、逆
止弁手段を通して第2室に至らしめ、ついでバルブから
通路を通して第1室に原液を充填することを特徴として
いる。前記バルブから原液を充填する工程において、原
液の充填により第1室の加圧ガスを第2室に移動させて
もよく、あるいはバルブから加圧ガスを充填した後、バ
ルブを通して第1室の加圧ガスを抜き、その後に第1室
に原液を充填してもよい。原液を第1室に充填するとき
は、原液を第1室を満たした上で、第2室側にいくらか
あふれ出る程度に充填するのが好ましい。
【0007】本発明の二重エヤゾール容器は、耐圧性の
容器と、その容器の上端開口部に取りつけられるエヤゾ
ール用バルブと、容器の内部を第1室と第2室とに仕切
る圧力伝達可能な隔壁と、前記バルブと第1室とを連通
する通路と、第1室から第2室へのガスの移動を許し、
逆方向の移動を妨げる逆止弁手段とを有することを特徴
としている。なお逆方向に対するガスの移動は完全にシ
ールさせる必要はない。すなわち、第1室から第2室へ
の移動がスムーズで、逆方向の移動に抵抗がある程度で
あってもよい。前記隔壁は、容器の内部を下側の第1室
と上側の第2室とに仕切ると共に、容器の内面に沿って
上下に摺動するピストンとすることができ、その場合は
前記通路をバルブと第1室とを連通するチューブとし、
前記ピストンを、第1室から第2室へのガスの移動を許
し、逆方向の移動を妨げる逆止弁の作用を奏するように
構成するのが好ましい。また前記隔壁は、容器の内部を
上側の第1室と下側の第2室とに仕切ると共に、容器の
内面に沿って上下に摺動するピストンとすることがで
き、その場合は、前記バルブと第1室とを直接連通せし
め、前記ピストンを、第1室から第2室へのガスの移動
を許し、逆方向の移動を妨げる逆止弁の作用を奏するよ
うに構成するのが好ましい。
容器と、その容器の上端開口部に取りつけられるエヤゾ
ール用バルブと、容器の内部を第1室と第2室とに仕切
る圧力伝達可能な隔壁と、前記バルブと第1室とを連通
する通路と、第1室から第2室へのガスの移動を許し、
逆方向の移動を妨げる逆止弁手段とを有することを特徴
としている。なお逆方向に対するガスの移動は完全にシ
ールさせる必要はない。すなわち、第1室から第2室へ
の移動がスムーズで、逆方向の移動に抵抗がある程度で
あってもよい。前記隔壁は、容器の内部を下側の第1室
と上側の第2室とに仕切ると共に、容器の内面に沿って
上下に摺動するピストンとすることができ、その場合は
前記通路をバルブと第1室とを連通するチューブとし、
前記ピストンを、第1室から第2室へのガスの移動を許
し、逆方向の移動を妨げる逆止弁の作用を奏するように
構成するのが好ましい。また前記隔壁は、容器の内部を
上側の第1室と下側の第2室とに仕切ると共に、容器の
内面に沿って上下に摺動するピストンとすることがで
き、その場合は、前記バルブと第1室とを直接連通せし
め、前記ピストンを、第1室から第2室へのガスの移動
を許し、逆方向の移動を妨げる逆止弁の作用を奏するよ
うに構成するのが好ましい。
【0008】上記のようにピストンに逆止弁の作用をさ
せる場合は、たとえば前記ピストンの周縁部を内側に弾
力的に変形可能とし、それにより逆止弁の作用を行なう
ようにするのが好ましい。また前記容器ないしバルブと
ピストンとの間に、ピストンが第2室の容積を小さくす
る方向に移動したとき、所定の容積の第2室用の空所を
確保するストッパを設けるのが好ましい。前記所定の容
積は、容器の容積の30〜50%とするのが好ましい。
また前記ピストンの上端を容器の内面またはバルブの下
面と当接することにより、前記ストッパを構成すること
ができる。
せる場合は、たとえば前記ピストンの周縁部を内側に弾
力的に変形可能とし、それにより逆止弁の作用を行なう
ようにするのが好ましい。また前記容器ないしバルブと
ピストンとの間に、ピストンが第2室の容積を小さくす
る方向に移動したとき、所定の容積の第2室用の空所を
確保するストッパを設けるのが好ましい。前記所定の容
積は、容器の容積の30〜50%とするのが好ましい。
また前記ピストンの上端を容器の内面またはバルブの下
面と当接することにより、前記ストッパを構成すること
ができる。
【0009】また前記隔壁は、その内部を第1室とする
変形可能な内袋とすることができる。その場合は、その
内袋の下端近辺または内袋の上端近辺ないしバルブ近辺
に逆止弁を設けるのが好ましい。
変形可能な内袋とすることができる。その場合は、その
内袋の下端近辺または内袋の上端近辺ないしバルブ近辺
に逆止弁を設けるのが好ましい。
【0010】また前記二重エヤゾール容器には、前記隔
壁が第1室の容積を小さくする方向に移動ないし変形し
たとき、第2室とバルブないし第1室とを連通する強制
連通手段を設けるのが好ましい。そのような強制連通手
段としては、ピストン式の場合は、前記ピストンが第1
室の容積を小さくする方向に移動したとき、チューブに
形成した孔を通じてチューブ内と第2室とが連通するも
の、あるいはピストンを変形ないし穿孔するものとする
ことができる。また内袋式の場合は、前記内袋が収縮し
たとき、その内袋を穿孔して内袋の外部と内袋の内部ま
たはバルブとを連通するものとすることができる。
壁が第1室の容積を小さくする方向に移動ないし変形し
たとき、第2室とバルブないし第1室とを連通する強制
連通手段を設けるのが好ましい。そのような強制連通手
段としては、ピストン式の場合は、前記ピストンが第1
室の容積を小さくする方向に移動したとき、チューブに
形成した孔を通じてチューブ内と第2室とが連通するも
の、あるいはピストンを変形ないし穿孔するものとする
ことができる。また内袋式の場合は、前記内袋が収縮し
たとき、その内袋を穿孔して内袋の外部と内袋の内部ま
たはバルブとを連通するものとすることができる。
【0011】前記チューブ付きのピストン式の二重エヤ
ゾール容器の場合は、バルブからチューブを通して第1
室に、原液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填
し、ついで二重エヤゾール容器を正立の状態に維持しな
がら、バルブからチューブを通して第1室に原液を充填
し、前記第1室内の加圧ガスを第2室に移動させること
により、二重エヤゾール装置を製造しうる。またチュー
ブなしのピストン式の場合は、バルブから第1室に、原
液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填し、ついで
二重エヤゾール容器を倒立の状態に維持しながら、バル
ブから第1室に原液を充填し、前記第1室内の加圧ガス
を第2室に移動させることにより、二重エヤゾール装置
を製造しうる。
ゾール容器の場合は、バルブからチューブを通して第1
室に、原液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填
し、ついで二重エヤゾール容器を正立の状態に維持しな
がら、バルブからチューブを通して第1室に原液を充填
し、前記第1室内の加圧ガスを第2室に移動させること
により、二重エヤゾール装置を製造しうる。またチュー
ブなしのピストン式の場合は、バルブから第1室に、原
液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填し、ついで
二重エヤゾール容器を倒立の状態に維持しながら、バル
ブから第1室に原液を充填し、前記第1室内の加圧ガス
を第2室に移動させることにより、二重エヤゾール装置
を製造しうる。
【0012】下部または上部に逆止弁を有する内袋式の
二重エヤゾール容器の場合は、バルブから第1室に、原
液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填し、ついで
二重エヤゾール容器を倒立または成立の状態に維持しな
がら、バルブから第1室に原液を充填し、前記第1室内
の加圧ガスを第2室に移動させることにより、それぞれ
二重エヤゾール装置を製造しうる。さらに上記いずれの
二重エヤゾール容器の場合においても、加圧ガスを充填
した後に第1室から加圧ガスを抜き、その後に第1室に
原液を充填するようにしてもよい。
二重エヤゾール容器の場合は、バルブから第1室に、原
液に対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填し、ついで
二重エヤゾール容器を倒立または成立の状態に維持しな
がら、バルブから第1室に原液を充填し、前記第1室内
の加圧ガスを第2室に移動させることにより、それぞれ
二重エヤゾール装置を製造しうる。さらに上記いずれの
二重エヤゾール容器の場合においても、加圧ガスを充填
した後に第1室から加圧ガスを抜き、その後に第1室に
原液を充填するようにしてもよい。
【0013】
【作用】本発明の二重エヤゾール装置の製造法において
は従来とは逆に、初めに加圧ガスを充填し、その後に原
液を充填する。すなわち、まずバルブからチューブなど
の通路を通して第1室に加圧ガスを充填すると、加圧ガ
スは隔壁を移動ないし変形させながら第1室に充満し、
さらに第2室内の加圧ガスが逆止弁手段を通って第2室
に至る。この時点で第1室および第2室は同圧になって
いる。ついで同じバルブから原液を充填すると、原液は
第1室内に充満する。そのとき逆止弁手段の作用で第2
室から第1室の側に加圧ガスが漏れない。したがってア
ンダーカップ充填を採用する必要がなく、あらかじめエ
ヤゾール容器を完全に組み立てた上で内容物を充填する
ことができる。また加圧ガスも原液も同じバルブから充
填することができるので、別個に加圧ガス充填用のバル
ブを容器の底部などに設ける必要がなく、しかも充填作
業が簡単で、生産効率が高い。さらに充填後は第2室の
加圧ガスとバルブとの間には、第1室の原液が介在して
いるので、加圧ガスはいわば液封された状態であり、漏
れが生じにくい。そのため漏れに敏感な圧縮ガスを加圧
剤として用いる場合に都合がよい。また加圧ガスを充填
しただけの状態、すなわちいまだ原液を充填していない
状態で、漏れの有無を容易に確認することができる。
は従来とは逆に、初めに加圧ガスを充填し、その後に原
液を充填する。すなわち、まずバルブからチューブなど
の通路を通して第1室に加圧ガスを充填すると、加圧ガ
スは隔壁を移動ないし変形させながら第1室に充満し、
さらに第2室内の加圧ガスが逆止弁手段を通って第2室
に至る。この時点で第1室および第2室は同圧になって
いる。ついで同じバルブから原液を充填すると、原液は
第1室内に充満する。そのとき逆止弁手段の作用で第2
室から第1室の側に加圧ガスが漏れない。したがってア
ンダーカップ充填を採用する必要がなく、あらかじめエ
ヤゾール容器を完全に組み立てた上で内容物を充填する
ことができる。また加圧ガスも原液も同じバルブから充
填することができるので、別個に加圧ガス充填用のバル
ブを容器の底部などに設ける必要がなく、しかも充填作
業が簡単で、生産効率が高い。さらに充填後は第2室の
加圧ガスとバルブとの間には、第1室の原液が介在して
いるので、加圧ガスはいわば液封された状態であり、漏
れが生じにくい。そのため漏れに敏感な圧縮ガスを加圧
剤として用いる場合に都合がよい。また加圧ガスを充填
しただけの状態、すなわちいまだ原液を充填していない
状態で、漏れの有無を容易に確認することができる。
【0014】上記の製造方法において、第1室内の加圧
ガスを残しておき、原液を第1室に充填するときに第1
室内の加圧ガスを第2室に移動させる場合は、最初の加
圧ガスの充填圧力は低くてもよく、しかも第1室内の加
圧ガスを抜く工程を減らすことができる。逆に第1室内
の加圧ガスをバルブを通じて抜いた後に原液を充填する
方法は、第1室が容器の上部にある場合でも、容器を倒
立させる必要がない利点がある。なお、第1室内から加
圧ガスを抜く場合は、逆止弁手段の作用で、第2室から
第1室に加圧ガスがほとんど漏れることがない。
ガスを残しておき、原液を第1室に充填するときに第1
室内の加圧ガスを第2室に移動させる場合は、最初の加
圧ガスの充填圧力は低くてもよく、しかも第1室内の加
圧ガスを抜く工程を減らすことができる。逆に第1室内
の加圧ガスをバルブを通じて抜いた後に原液を充填する
方法は、第1室が容器の上部にある場合でも、容器を倒
立させる必要がない利点がある。なお、第1室内から加
圧ガスを抜く場合は、逆止弁手段の作用で、第2室から
第1室に加圧ガスがほとんど漏れることがない。
【0015】本発明のピストン式の二重エヤゾール容器
は、逆止弁の作用を行なうピストンを採用しているの
で、加圧ガスの第1室から第2室への移動がスムーズで
あり、原液を充填すべき第1室を下側に位置させた正立
または倒立の状態で原液を充填すれば、加圧ガスのみを
逆止弁の作用をするピストンを通って第2室に充填させ
ることが容易である。さらにピストンの移動端で第2室
の所定容積を確保するストッパを備えているものでは、
第2室への加圧ガスの移動が確実である。本発明の内袋
式の二重エヤゾール容器においては、逆止弁の位置によ
り、正立状態あるいは倒立状態で原液を充填すれば、逆
止弁から加圧ガスだけを第2室に容易に移動させること
ができる。また強制連通手段を備えている二重エヤゾー
ル容器においては、原液を使用し尽くしたときに第2室
が第1室ないしバルブに連通する。そのため第2室内に
残っている加圧ガスを第1室およびバルブを通じて外部
に放出させることができる。それにより廃棄する前に内
部の圧力を減圧させることができ、安全に廃棄すること
ができる。
は、逆止弁の作用を行なうピストンを採用しているの
で、加圧ガスの第1室から第2室への移動がスムーズで
あり、原液を充填すべき第1室を下側に位置させた正立
または倒立の状態で原液を充填すれば、加圧ガスのみを
逆止弁の作用をするピストンを通って第2室に充填させ
ることが容易である。さらにピストンの移動端で第2室
の所定容積を確保するストッパを備えているものでは、
第2室への加圧ガスの移動が確実である。本発明の内袋
式の二重エヤゾール容器においては、逆止弁の位置によ
り、正立状態あるいは倒立状態で原液を充填すれば、逆
止弁から加圧ガスだけを第2室に容易に移動させること
ができる。また強制連通手段を備えている二重エヤゾー
ル容器においては、原液を使用し尽くしたときに第2室
が第1室ないしバルブに連通する。そのため第2室内に
残っている加圧ガスを第1室およびバルブを通じて外部
に放出させることができる。それにより廃棄する前に内
部の圧力を減圧させることができ、安全に廃棄すること
ができる。
【0016】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の二重エヤ
ゾール装置の製造法およびそれに用いる二重エヤゾール
容器について説明する。図1は本発明のエヤゾール装置
の製造法の一実施例を示す工程図、図2は本発明のエヤ
ゾール容器の一実施例を示す断面図、図3および図4は
それぞれ本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す断
面図、図5〜7はそれぞれ本発明の製造法の他の実施例
を示す工程図、図8〜15はそれぞれ本発明のエヤゾー
ル容器のさらに他の実施例を示す要部断面図、図16〜
18はそれぞれ本発明の製造法のさらに他の実施例を示
す工程図、図19および図20はそれぞれ本発明にかか
わる内袋および逆止弁の他の実施例を示す断面図であ
る。
ゾール装置の製造法およびそれに用いる二重エヤゾール
容器について説明する。図1は本発明のエヤゾール装置
の製造法の一実施例を示す工程図、図2は本発明のエヤ
ゾール容器の一実施例を示す断面図、図3および図4は
それぞれ本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す断
面図、図5〜7はそれぞれ本発明の製造法の他の実施例
を示す工程図、図8〜15はそれぞれ本発明のエヤゾー
ル容器のさらに他の実施例を示す要部断面図、図16〜
18はそれぞれ本発明の製造法のさらに他の実施例を示
す工程図、図19および図20はそれぞれ本発明にかか
わる内袋および逆止弁の他の実施例を示す断面図であ
る。
【0017】最初に図2を参照しながら本発明のエヤゾ
ール容器の一実施例を説明する。図2に示すエヤゾール
容器Aは、容器本体1と、その内部に昇降自在に収容さ
れた隔壁としてのピストン2と、ピストン2の中心に形
成された孔3に挿入されたチューブ4と、チューブ4の
上端に連結され、容器本体1の上部開口部5を塞いでい
るエヤゾールバルブ(以下、単にバルブという)6とか
ら構成されている。容器本体1は胴部7、肩部8および
ドーム状の底部9が一体になった従来公知の深絞り缶で
あり、たとえばアルミニウム板などから製造される。な
お深絞り缶のほか、鋼製の巻き胴と底板、および肩部と
からなるものも採用することができ、さらに合成樹脂製
あるいはガラス製の容器本体なども使用しうる。前記ピ
ストン2により容器本体1の内部は下方の第1室(原液
室)N1と上方の第2室(加圧ガス室)N2とに分割さ
れるが、ピストン2の昇降に伴い、それらの各室N1、
N2の容積は変化する。
ール容器の一実施例を説明する。図2に示すエヤゾール
容器Aは、容器本体1と、その内部に昇降自在に収容さ
れた隔壁としてのピストン2と、ピストン2の中心に形
成された孔3に挿入されたチューブ4と、チューブ4の
上端に連結され、容器本体1の上部開口部5を塞いでい
るエヤゾールバルブ(以下、単にバルブという)6とか
ら構成されている。容器本体1は胴部7、肩部8および
ドーム状の底部9が一体になった従来公知の深絞り缶で
あり、たとえばアルミニウム板などから製造される。な
お深絞り缶のほか、鋼製の巻き胴と底板、および肩部と
からなるものも採用することができ、さらに合成樹脂製
あるいはガラス製の容器本体なども使用しうる。前記ピ
ストン2により容器本体1の内部は下方の第1室(原液
室)N1と上方の第2室(加圧ガス室)N2とに分割さ
れるが、ピストン2の昇降に伴い、それらの各室N1、
N2の容積は変化する。
【0018】前記ピストン2は、容器本体1の底部9の
形状に合わせてドーム状にされた下板部10と、その周
縁から立ち上がる側壁部11と、下板部10の中心に設
けられたボス部12と、側壁部とボス部の上端を連結す
る複数枚のリブ13とから上方に開口するカップ状に構
成されている。ボス部12の中心には前記孔3が形成さ
れている。側壁部11は容器本体1の内周面に沿って摺
動すると共に、可撓性を有し、自由端(上端)側がいく
らか内側に変形することにより、ピストン2の下方の第
1室N1から上方の第2室N2へガスを通すが、逆方向
にはガスを通しにくい逆止弁の作用を奏する。なおボス
部12とチューブ4との隙間でそのような逆止弁の働き
をさせるようにしてもよい。前記側壁部11は、ピスト
ン2が上昇したとき、容器本体1の肩部8の下面と当接
して、それ以上は上昇しないようにするストッパの働き
を奏する。
形状に合わせてドーム状にされた下板部10と、その周
縁から立ち上がる側壁部11と、下板部10の中心に設
けられたボス部12と、側壁部とボス部の上端を連結す
る複数枚のリブ13とから上方に開口するカップ状に構
成されている。ボス部12の中心には前記孔3が形成さ
れている。側壁部11は容器本体1の内周面に沿って摺
動すると共に、可撓性を有し、自由端(上端)側がいく
らか内側に変形することにより、ピストン2の下方の第
1室N1から上方の第2室N2へガスを通すが、逆方向
にはガスを通しにくい逆止弁の作用を奏する。なおボス
部12とチューブ4との隙間でそのような逆止弁の働き
をさせるようにしてもよい。前記側壁部11は、ピスト
ン2が上昇したとき、容器本体1の肩部8の下面と当接
して、それ以上は上昇しないようにするストッパの働き
を奏する。
【0019】前記ピストン2はたとえばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリ
アミド樹脂(ナイロン)、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(エバール)、ポリエチレンテレフ
タレートなどの合成樹脂、好ましくはエンジニアリング
プラスチック、あるいは合成樹脂エラストマー、NBR
などのゴムから、あるいはそれらを組み合わせた材料な
どから製造しうる。またそれぞれ単独または複合の材料
からなる部材を複数個組み合わせて構成してもよい。
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリ
アミド樹脂(ナイロン)、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(エバール)、ポリエチレンテレフ
タレートなどの合成樹脂、好ましくはエンジニアリング
プラスチック、あるいは合成樹脂エラストマー、NBR
などのゴムから、あるいはそれらを組み合わせた材料な
どから製造しうる。またそれぞれ単独または複合の材料
からなる部材を複数個組み合わせて構成してもよい。
【0020】前記バルブ6は従来公知のものであり、マ
ウンティングカップ15と、それにより保持されるハウ
ジング16、そのハウジング内に上下移動自在に収容さ
れるステム17、ステムを上方に付勢するバネ18、ハ
ウジングとマウンティングカップとの間に介在されるガ
スケット19、マウンティングカップ15の周縁に設け
られ、容器本体1のビード部20との間のシールを行な
うガスケット21などから構成されている。前記チュー
ブ4はピストン2と同様の合成樹脂などから構成するこ
とができ、ある程度可撓性を有するものが好ましい。し
かし可撓性を有しなくてもよい。チューブ4はハウジン
グ16の下端に装着されており、ハウジング内部とピス
トン2の下方の第1室N1とを連通する通路である。
ウンティングカップ15と、それにより保持されるハウ
ジング16、そのハウジング内に上下移動自在に収容さ
れるステム17、ステムを上方に付勢するバネ18、ハ
ウジングとマウンティングカップとの間に介在されるガ
スケット19、マウンティングカップ15の周縁に設け
られ、容器本体1のビード部20との間のシールを行な
うガスケット21などから構成されている。前記チュー
ブ4はピストン2と同様の合成樹脂などから構成するこ
とができ、ある程度可撓性を有するものが好ましい。し
かし可撓性を有しなくてもよい。チューブ4はハウジン
グ16の下端に装着されており、ハウジング内部とピス
トン2の下方の第1室N1とを連通する通路である。
【0021】上記のエヤゾール容器Aは、たとえば以下
のようにして製造される。まず図1の工程S1の想像線
8aで示すように、まだ肩部8を成型していない容器本
体1の内部にピストン2を挿入し、ついで矢印Hで示す
ように容器本体1の上部を絞り成型して肩部8を成型
し、さらに筒状の上端部をカーリング成型してビード部
20をつくる。そして矢印Jで示すように、チューブ4
をピストン2の孔3に挿入しながらエヤゾールバルブ6
をビード部20に被せる。さらにバルブ6のマウンティ
ングカップ15をビード部20にクリンプすることによ
り、全体を一体化する。
のようにして製造される。まず図1の工程S1の想像線
8aで示すように、まだ肩部8を成型していない容器本
体1の内部にピストン2を挿入し、ついで矢印Hで示す
ように容器本体1の上部を絞り成型して肩部8を成型
し、さらに筒状の上端部をカーリング成型してビード部
20をつくる。そして矢印Jで示すように、チューブ4
をピストン2の孔3に挿入しながらエヤゾールバルブ6
をビード部20に被せる。さらにバルブ6のマウンティ
ングカップ15をビード部20にクリンプすることによ
り、全体を一体化する。
【0022】つぎに図1を参照しながら上記のごとく製
造されたエヤゾール容器Aに加圧ガスおよび原液を充填
してエヤゾール装置を製造する方法を説明する。図1に
おいて、S1は前述のエヤゾール容器組立工程であり、
S2、S3はそれぞれ加圧ガス充填工程および原液充填
工程である。加圧ガス充填工程S2は、バルブ6からチ
ューブ4を通して第1室N1に加圧ガスを注入し、充填
する工程である。なお充填が進むにしたがって、ピスト
ン2は第2室N2を圧縮しながら上昇し、ピストン2の
逆止弁の作用により、第2室N2側にも加圧ガスを至ら
しめる。そのとき側壁部11はストッパとして作用す
る。なお容器本体1内にあった空気は、その工程におい
て残存させてもよく、脱気する場合には、バルブを容器
にクリンプするときに常法によって真空引きしてもよ
く、クリンプ後にバルブを開放し、ステムから真空引き
してもよい。ただし充填する加圧ガスが空気の場合はと
くに排出させる必要はない。また通常はピストン2は側
壁部11が容器本体1の肩部8の下面に当接することに
より停止され、その後に加圧ガスの一部がピストン2と
容器本体1との間を通って第2室N2側に移動する。
造されたエヤゾール容器Aに加圧ガスおよび原液を充填
してエヤゾール装置を製造する方法を説明する。図1に
おいて、S1は前述のエヤゾール容器組立工程であり、
S2、S3はそれぞれ加圧ガス充填工程および原液充填
工程である。加圧ガス充填工程S2は、バルブ6からチ
ューブ4を通して第1室N1に加圧ガスを注入し、充填
する工程である。なお充填が進むにしたがって、ピスト
ン2は第2室N2を圧縮しながら上昇し、ピストン2の
逆止弁の作用により、第2室N2側にも加圧ガスを至ら
しめる。そのとき側壁部11はストッパとして作用す
る。なお容器本体1内にあった空気は、その工程におい
て残存させてもよく、脱気する場合には、バルブを容器
にクリンプするときに常法によって真空引きしてもよ
く、クリンプ後にバルブを開放し、ステムから真空引き
してもよい。ただし充填する加圧ガスが空気の場合はと
くに排出させる必要はない。また通常はピストン2は側
壁部11が容器本体1の肩部8の下面に当接することに
より停止され、その後に加圧ガスの一部がピストン2と
容器本体1との間を通って第2室N2側に移動する。
【0023】ついで原液充填工程S3において、バルブ
6からチューブ4を通して原液を注入する。そのとき加
圧ガスの圧力に抗して加圧下に充填する。それにより原
液は第1室N1内の加圧ガスを第2室N2側に排出しな
がら、加圧ガスと置き換わる形で第1室N1に充満す
る。なお加圧ガスが原液中に残ることがないように、原
液はピストン2と容器本体1の間を通って第2室N2に
いくらか漏れる程度に充填するのが好ましい。それによ
りエヤゾール装置Bが完成する。
6からチューブ4を通して原液を注入する。そのとき加
圧ガスの圧力に抗して加圧下に充填する。それにより原
液は第1室N1内の加圧ガスを第2室N2側に排出しな
がら、加圧ガスと置き換わる形で第1室N1に充満す
る。なお加圧ガスが原液中に残ることがないように、原
液はピストン2と容器本体1の間を通って第2室N2に
いくらか漏れる程度に充填するのが好ましい。それによ
りエヤゾール装置Bが完成する。
【0024】前記加圧ガスとしては、実質的に原液に溶
けないもの、たとえば窒素ガス(N2 )、二酸化炭素
(CO2 )、空気、酸素(O2 )、アルゴンガス(Ar
2 )などの圧縮ガスが採用され、通常はプロパンガスな
どの液化ガスは用いない。また前記原液としては、水溶
液やアルコール溶液などの液状、クリーム状の食品、歯
磨きなどの練り状物などがあげられる。加圧ガスと原液
の比率は、充填加圧された状態で、容積比30:70〜
50:50程度、さらに好ましくは、35:65〜4
5:55程度とする。したがって上記の実施例では、ス
トッパを構成するピストン2の側壁部11の高さは、そ
の充填比率に応じた高さにするのが好ましい。
けないもの、たとえば窒素ガス(N2 )、二酸化炭素
(CO2 )、空気、酸素(O2 )、アルゴンガス(Ar
2 )などの圧縮ガスが採用され、通常はプロパンガスな
どの液化ガスは用いない。また前記原液としては、水溶
液やアルコール溶液などの液状、クリーム状の食品、歯
磨きなどの練り状物などがあげられる。加圧ガスと原液
の比率は、充填加圧された状態で、容積比30:70〜
50:50程度、さらに好ましくは、35:65〜4
5:55程度とする。したがって上記の実施例では、ス
トッパを構成するピストン2の側壁部11の高さは、そ
の充填比率に応じた高さにするのが好ましい。
【0025】上記のように本発明の製造法においては、
従来とは逆に、先に加圧ガスを充填し、その後に原液を
充填する。そして加圧ガスと原液とを同じバルブから充
填するので、充填作業が容易であり、しかも充填用のバ
ルブを別個に設ける必要がない。上記のごとく製造され
るエヤゾール装置Bは、従来のものと同じく、バルブ6
のステム17に取りつけた押しボタン(図1の符号2
2)を押すことにより第1室N1を開放すると、第2室
N2の加圧ガスがピストン2を介して第1室N1の原液
を加圧し、それによりチューブ4および押しボタン22
のノズルないしスパウトを通して原液を取り出すことが
できる。
従来とは逆に、先に加圧ガスを充填し、その後に原液を
充填する。そして加圧ガスと原液とを同じバルブから充
填するので、充填作業が容易であり、しかも充填用のバ
ルブを別個に設ける必要がない。上記のごとく製造され
るエヤゾール装置Bは、従来のものと同じく、バルブ6
のステム17に取りつけた押しボタン(図1の符号2
2)を押すことにより第1室N1を開放すると、第2室
N2の加圧ガスがピストン2を介して第1室N1の原液
を加圧し、それによりチューブ4および押しボタン22
のノズルないしスパウトを通して原液を取り出すことが
できる。
【0026】前記実施例ではピストン2の側壁部11を
容器本体1の肩部8の下面に当接させてストッパとして
いるが、図3に示すように、ボス部12を側壁部11よ
りも上方に延ばし、その上端をバルブの下端に当接させ
てストッパを構成するようにしてもよい。また容器本体
1は、図3に示すように、巻き形成した胴部7と、これ
と別個に製造した底部9(および肩部)とから構成する
ようにしてもよく、その場合はピストン2を底部側開口
から挿入し、その後に底部9を巻き締めすることもでき
る。
容器本体1の肩部8の下面に当接させてストッパとして
いるが、図3に示すように、ボス部12を側壁部11よ
りも上方に延ばし、その上端をバルブの下端に当接させ
てストッパを構成するようにしてもよい。また容器本体
1は、図3に示すように、巻き形成した胴部7と、これ
と別個に製造した底部9(および肩部)とから構成する
ようにしてもよく、その場合はピストン2を底部側開口
から挿入し、その後に底部9を巻き締めすることもでき
る。
【0027】また前記実施例ではピストン2を上方に開
口するカップ状に構成しているが、本発明のエヤゾール
容器はそのものに限定されるものではなく、たとえば図
4に示すように、ピストン2を中空のフロート状に構成
することもできる。その場合は内容物の透過を防止でき
るという効果がある。なお図4のピストン2では、上板
部13はピストン2が上昇したときにバルブ6と干渉し
ないようにすり鉢状に構成されている。
口するカップ状に構成しているが、本発明のエヤゾール
容器はそのものに限定されるものではなく、たとえば図
4に示すように、ピストン2を中空のフロート状に構成
することもできる。その場合は内容物の透過を防止でき
るという効果がある。なお図4のピストン2では、上板
部13はピストン2が上昇したときにバルブ6と干渉し
ないようにすり鉢状に構成されている。
【0028】前記実施例では上部に加圧ガスを充填し、
下部に原液を充填するようにしているが、図5に示すよ
うに、逆に上部に原液を充填し、下部に加圧ガスを充填
するようにしてもよい。図5はそのようなエヤゾール装
置の製造法の実施例を示しており、前記図1の場合と同
様に、エヤゾール容器組立工程S1、加圧ガス充填工程
S2および原液充填工程S3とからなる。このものは容
器の上部の第1室N1とバルブ6とが直接接しているの
で、前述のチューブ(図1の4)は不要である。またピ
ストン2は上下逆に挿入されており、そのため上方の第
1室N1から下方の第2室N2に流体を自由に通すが、
逆方向には通しにくい逆止弁の作用を奏する。この場合
もピストン2の側壁部11は第2室N2の容積を確保す
るストッパとして作用する。また容器組立工程S1およ
び加圧ガス充填工程S2は図1の場合とほぼ同様である
が、原液充填工程S3では、原液が第2室に移動する前
に加圧ガスを移動させる必要があるため、容器の上下を
逆にして原液を充填しており、この点が図1の場合と異
なる。なお図5の原液充填工程S3は充填の途中の状態
を示しており、最終的には第1室N1内は原液で満たさ
れ、むしろ原液がいくらか第2室N2内に漏れ出る程度
まで充填される。またピストン2の底板部10は上向き
に凸となるように湾曲させ、原液充填工程S3で第1室
N1内に残る加圧ガスができるだけ少なくなるようにす
るのが好ましい。
下部に原液を充填するようにしているが、図5に示すよ
うに、逆に上部に原液を充填し、下部に加圧ガスを充填
するようにしてもよい。図5はそのようなエヤゾール装
置の製造法の実施例を示しており、前記図1の場合と同
様に、エヤゾール容器組立工程S1、加圧ガス充填工程
S2および原液充填工程S3とからなる。このものは容
器の上部の第1室N1とバルブ6とが直接接しているの
で、前述のチューブ(図1の4)は不要である。またピ
ストン2は上下逆に挿入されており、そのため上方の第
1室N1から下方の第2室N2に流体を自由に通すが、
逆方向には通しにくい逆止弁の作用を奏する。この場合
もピストン2の側壁部11は第2室N2の容積を確保す
るストッパとして作用する。また容器組立工程S1およ
び加圧ガス充填工程S2は図1の場合とほぼ同様である
が、原液充填工程S3では、原液が第2室に移動する前
に加圧ガスを移動させる必要があるため、容器の上下を
逆にして原液を充填しており、この点が図1の場合と異
なる。なお図5の原液充填工程S3は充填の途中の状態
を示しており、最終的には第1室N1内は原液で満たさ
れ、むしろ原液がいくらか第2室N2内に漏れ出る程度
まで充填される。またピストン2の底板部10は上向き
に凸となるように湾曲させ、原液充填工程S3で第1室
N1内に残る加圧ガスができるだけ少なくなるようにす
るのが好ましい。
【0029】前記実施例ではいずれも隔壁としてピスト
ン2を採用しているが、図6および図7に示すように、
従来公知の変形可能な内袋23を隔壁として採用するこ
ともできる。図6に示す例では、内袋23は2枚のシー
トを重ねてその周縁部を溶着ないし接着して袋状にした
ものを用いており、バルブ6の下方に伸びる筒状部24
を挟むようにしてバルブ6に固定している。ただし他の
形態の内袋、たとえば内袋の開口部をマウンティングカ
ップ15と共に、容器本体1の開口部5のビード部20
にクリンプするものなどであってもよい。シートは合成
樹脂フィルム単体、あるいは合成樹脂フィルム同士、ま
たは合成樹脂フィルムとアルミ箔とのラミネートシート
などが用いられる。また場合により、圧壊するように変
形可能な金属薄板製(たとえば厚さ0.2〜0.4mm程
度)の容器とすることもできる。本実施例では、さらに
内袋23の上端近辺に、第1室N1である内袋の内部か
ら第2室N2である外部、すなわち内袋23と容器本体
1との間への流体の通過は許すが、外部から内部への通
過は実質的に許さない逆止弁25を設けている。なおこ
の場合も、外部から内部への通過は抵抗がある程度でも
よい。また前記バルブ6の筒状体24には、原液を内袋
23の下部から充填していくように、チューブ4を設け
るのが好ましい。
ン2を採用しているが、図6および図7に示すように、
従来公知の変形可能な内袋23を隔壁として採用するこ
ともできる。図6に示す例では、内袋23は2枚のシー
トを重ねてその周縁部を溶着ないし接着して袋状にした
ものを用いており、バルブ6の下方に伸びる筒状部24
を挟むようにしてバルブ6に固定している。ただし他の
形態の内袋、たとえば内袋の開口部をマウンティングカ
ップ15と共に、容器本体1の開口部5のビード部20
にクリンプするものなどであってもよい。シートは合成
樹脂フィルム単体、あるいは合成樹脂フィルム同士、ま
たは合成樹脂フィルムとアルミ箔とのラミネートシート
などが用いられる。また場合により、圧壊するように変
形可能な金属薄板製(たとえば厚さ0.2〜0.4mm程
度)の容器とすることもできる。本実施例では、さらに
内袋23の上端近辺に、第1室N1である内袋の内部か
ら第2室N2である外部、すなわち内袋23と容器本体
1との間への流体の通過は許すが、外部から内部への通
過は実質的に許さない逆止弁25を設けている。なおこ
の場合も、外部から内部への通過は抵抗がある程度でも
よい。また前記バルブ6の筒状体24には、原液を内袋
23の下部から充填していくように、チューブ4を設け
るのが好ましい。
【0030】容器組立工程S1で示すように、内袋23
は、容器本体1に挿入するときは縦方向に折りたたまれ
ており、内部で広がる。そしてその状態でマウンティン
グカップ15を容器本体1のビード部20にクリンプす
ることにより、容器の組立を完了する。ついで加圧ガス
充填工程S2において、ステム17から加圧ガスを内袋
内の第1室N1に充填し、内袋23を広がらせると共
に、逆止弁25を通して、内袋23と容器本体1との間
の第2室N2に加圧ガスを充填する。なおこのとき容器
本体1の内部全体は5〜12kgf/cm2 となるが、内袋2
3の内外で圧力が釣り合っているので、破れたりするこ
とはない。ついで原液充填工程S3において、同じステ
ム17から原液を加圧下に充填する。それにより内袋2
3内の加圧ガスは逆止弁25を通って第2室N2へと移
動し、内袋23内はほぼ原液のみとなる。この場合も原
液がいくらか第2室N2内に漏れ出る程度まで充填する
のが好ましい。
は、容器本体1に挿入するときは縦方向に折りたたまれ
ており、内部で広がる。そしてその状態でマウンティン
グカップ15を容器本体1のビード部20にクリンプす
ることにより、容器の組立を完了する。ついで加圧ガス
充填工程S2において、ステム17から加圧ガスを内袋
内の第1室N1に充填し、内袋23を広がらせると共
に、逆止弁25を通して、内袋23と容器本体1との間
の第2室N2に加圧ガスを充填する。なおこのとき容器
本体1の内部全体は5〜12kgf/cm2 となるが、内袋2
3の内外で圧力が釣り合っているので、破れたりするこ
とはない。ついで原液充填工程S3において、同じステ
ム17から原液を加圧下に充填する。それにより内袋2
3内の加圧ガスは逆止弁25を通って第2室N2へと移
動し、内袋23内はほぼ原液のみとなる。この場合も原
液がいくらか第2室N2内に漏れ出る程度まで充填する
のが好ましい。
【0031】図7に示すエヤゾール容器は、逆止弁25
が内袋23の下端に設けられていること、およびチュー
ブを採用していないことを除けば、図6のものと基本的
に同じである。このものは原液充填工程S3で原液を加
圧下に充填するとき、逆止弁25から加圧ガスのみが第
2室N2に移動するように、上下を逆にして充填する。
逆止弁25はたとえば先端を閉じた筒状部25aの側壁
に孔25bを穿設し、筒状部25aの周囲に弾性変形可
能なチューブ25cを被せて構成することができる。ま
たスプリングで付勢されるボールを内蔵した従来公知の
逆止弁(チェッキバルブ)などを採用してもよい。
が内袋23の下端に設けられていること、およびチュー
ブを採用していないことを除けば、図6のものと基本的
に同じである。このものは原液充填工程S3で原液を加
圧下に充填するとき、逆止弁25から加圧ガスのみが第
2室N2に移動するように、上下を逆にして充填する。
逆止弁25はたとえば先端を閉じた筒状部25aの側壁
に孔25bを穿設し、筒状部25aの周囲に弾性変形可
能なチューブ25cを被せて構成することができる。ま
たスプリングで付勢されるボールを内蔵した従来公知の
逆止弁(チェッキバルブ)などを採用してもよい。
【0032】上記のようにして組み立てられたエヤゾー
ル装置は、それぞれステム17に押しボタンないしスパ
ウトを取りつけて完成される。得られたエヤゾール装置
Bは、押しボタンを押してバルブ6を開放すると、第2
室N2の加圧ガスの圧力により内袋23内の原液が加圧
され、押しボタンのノズルなどから外部に取り出すこと
ができる。
ル装置は、それぞれステム17に押しボタンないしスパ
ウトを取りつけて完成される。得られたエヤゾール装置
Bは、押しボタンを押してバルブ6を開放すると、第2
室N2の加圧ガスの圧力により内袋23内の原液が加圧
され、押しボタンのノズルなどから外部に取り出すこと
ができる。
【0033】上記いずれの実施例においても、第2室内
の加圧ガスは第1室の原液により、いわば液封されてい
るので、シール効果が高い。そのため漏れに対して敏感
な圧縮ガスをプロペラントとして用いるエヤゾール装置
にとって有利である。しかし安全に廃棄するため、使用
の終了後に加圧ガスを抜いて減圧したい場合は、そのシ
ール作用の高さがかえって不便である。そのためたとえ
ば図8〜15に示すような、使用終了後に自動的に隔壁
のシール作用を破る強制連通手段を設けるのが好まし
い。
の加圧ガスは第1室の原液により、いわば液封されてい
るので、シール効果が高い。そのため漏れに対して敏感
な圧縮ガスをプロペラントとして用いるエヤゾール装置
にとって有利である。しかし安全に廃棄するため、使用
の終了後に加圧ガスを抜いて減圧したい場合は、そのシ
ール作用の高さがかえって不便である。そのためたとえ
ば図8〜15に示すような、使用終了後に自動的に隔壁
のシール作用を破る強制連通手段を設けるのが好まし
い。
【0034】図8aはチューブ4を介してバルブとピス
トンの下側の原液を入れる第1室N1とを連通するタイ
プのエヤゾール容器であるが、チューブ4は図8bに示
すように、隔壁であるピストン2が下端に達したとき、
チューブ4の下端6がピストン2のボス部12から外れ
るようにいくらか短くされている。そのため原液がほぼ
なくなったとき、第2室N2とチューブ4内とが連通
し、バルブ6から加圧ガスを放出させることができる。
したがって加圧ガスを減圧して安全な状態にした上で、
廃棄することができる。またこのものは、加圧ガスを充
填する前にピストン2がチューブ4から抜けないように
するため、容器本体1の底部9とピストン2の底板部1
0との間に仮止め足26が設けるのが好ましい。この仮
止め足26は、ピストン2がチューブ4から脱落するこ
とを防止できる程度の強度で、しかもエヤゾール装置を
使用して原液がほとんどなくなったとき、加圧ガスの圧
力により、ピストン2がチューブ4から外れる程度の強
度にされている。そのような仮止め足26は、たとえば
所定の弾発力を有するスプリングや、ピストン2の周辺
から下向きに突出する、所定の圧縮力で壊れる1ないし
数本の脚などで構成することができる。
トンの下側の原液を入れる第1室N1とを連通するタイ
プのエヤゾール容器であるが、チューブ4は図8bに示
すように、隔壁であるピストン2が下端に達したとき、
チューブ4の下端6がピストン2のボス部12から外れ
るようにいくらか短くされている。そのため原液がほぼ
なくなったとき、第2室N2とチューブ4内とが連通
し、バルブ6から加圧ガスを放出させることができる。
したがって加圧ガスを減圧して安全な状態にした上で、
廃棄することができる。またこのものは、加圧ガスを充
填する前にピストン2がチューブ4から抜けないように
するため、容器本体1の底部9とピストン2の底板部1
0との間に仮止め足26が設けるのが好ましい。この仮
止め足26は、ピストン2がチューブ4から脱落するこ
とを防止できる程度の強度で、しかもエヤゾール装置を
使用して原液がほとんどなくなったとき、加圧ガスの圧
力により、ピストン2がチューブ4から外れる程度の強
度にされている。そのような仮止め足26は、たとえば
所定の弾発力を有するスプリングや、ピストン2の周辺
から下向きに突出する、所定の圧縮力で壊れる1ないし
数本の脚などで構成することができる。
【0035】図9は、チューブ4を短くすることに代え
て、チューブ4の途中に貫通孔27を形成した以外は図
8a〜bのエヤゾール容器とほぼ同様のエヤゾール容器
を示している。このものも原液がなくなってピストン2
が下端に達すると、第2室N2とチューブ4内とが連通
する。またこのものも仮止め足26を設けるのが好まし
い。
て、チューブ4の途中に貫通孔27を形成した以外は図
8a〜bのエヤゾール容器とほぼ同様のエヤゾール容器
を示している。このものも原液がなくなってピストン2
が下端に達すると、第2室N2とチューブ4内とが連通
する。またこのものも仮止め足26を設けるのが好まし
い。
【0036】図10は、容器本体1の底部9に上向きに
固定したピンないしスパイク28により強制連通手段を
構成した実施例を示している。このものは隔壁であるピ
ストン2が下端に達したとき、スパイク28がピストン
2の下板部10を貫通して破り、第1室N1と第2室N
2とを連通させることができる。なおこのものにも図8
aなどと同様の仮止め足26を設けるのが好ましい。
固定したピンないしスパイク28により強制連通手段を
構成した実施例を示している。このものは隔壁であるピ
ストン2が下端に達したとき、スパイク28がピストン
2の下板部10を貫通して破り、第1室N1と第2室N
2とを連通させることができる。なおこのものにも図8
aなどと同様の仮止め足26を設けるのが好ましい。
【0037】他方、容器本体1の胴部、底部または肩部
に対し、ピストン2が下端に達したとき、そのピストン
2と係合して変形させ、それによりシール作用を解除す
る突起などを設けることにより、強制連通手段とするこ
ともできる。図11aはそのようなタイプのエヤゾール
容器の実施例を示しており、ピストン2の上部を原液を
入れる第1室N1とすると共に、容器本体1の胴部の上
部に内向きに突出する突条(図11b参照)29を1本
ないし複数本形成したものである。このものは第1室N
1の原液がなくなってピストン2がほぼ上端に達したと
き、ピストン2の側壁部11が突条29に乗り上げて変
形する。そしてそれによってシール作用が解除され、第
1室N1と第2室N2とが連通する。なお図11aの想
像線で示すように、ピストン2の上端に、ピストン2が
上昇端に達したとき、容器本体1の肩部8と係合してピ
ストン2を変形させ、それにより第1室と第2室とを連
通させる角(つの)部30を設けてもよい。
に対し、ピストン2が下端に達したとき、そのピストン
2と係合して変形させ、それによりシール作用を解除す
る突起などを設けることにより、強制連通手段とするこ
ともできる。図11aはそのようなタイプのエヤゾール
容器の実施例を示しており、ピストン2の上部を原液を
入れる第1室N1とすると共に、容器本体1の胴部の上
部に内向きに突出する突条(図11b参照)29を1本
ないし複数本形成したものである。このものは第1室N
1の原液がなくなってピストン2がほぼ上端に達したと
き、ピストン2の側壁部11が突条29に乗り上げて変
形する。そしてそれによってシール作用が解除され、第
1室N1と第2室N2とが連通する。なお図11aの想
像線で示すように、ピストン2の上端に、ピストン2が
上昇端に達したとき、容器本体1の肩部8と係合してピ
ストン2を変形させ、それにより第1室と第2室とを連
通させる角(つの)部30を設けてもよい。
【0038】図12はピストン2の上側に原液を充填す
るタイプのエヤゾール容器を示しているが、このものは
バルブ6の下部に設けた硬質のチューブ4の下端にエッ
ジ31を形成しており、さらにピストン2の下板部10
にそのエッジ31により破られる薄肉部32を設けてい
る。したがってピストン2が上昇端に達したとき、ピス
トン2を突き抜けたチューブ4を通って第2室N2内と
チューブ4の内部とが連通する。
るタイプのエヤゾール容器を示しているが、このものは
バルブ6の下部に設けた硬質のチューブ4の下端にエッ
ジ31を形成しており、さらにピストン2の下板部10
にそのエッジ31により破られる薄肉部32を設けてい
る。したがってピストン2が上昇端に達したとき、ピス
トン2を突き抜けたチューブ4を通って第2室N2内と
チューブ4の内部とが連通する。
【0039】図13は内袋23を有するエヤゾール容器
を示しているが、バルブ6の下端にスパイク33を側方
に突出させたチューブないし筒状部24を取りつけてい
る。このものは内袋23内の原液がなくなると、内袋2
3がスパイク33により破られ、第1室N1と第2室N
2とが連通する。なおスパイク33に代えて、先端にエ
ッジを備えたチューブ状の突起を設けてもよい。その場
合は、内袋23が破られると、第2室N2とチューブ4
内とが直接連通する。このような強制連通手段は内袋2
3の上部に逆止弁を設けたエヤゾール容器でも下部に設
けたエヤゾール装置に対しても適用できる。
を示しているが、バルブ6の下端にスパイク33を側方
に突出させたチューブないし筒状部24を取りつけてい
る。このものは内袋23内の原液がなくなると、内袋2
3がスパイク33により破られ、第1室N1と第2室N
2とが連通する。なおスパイク33に代えて、先端にエ
ッジを備えたチューブ状の突起を設けてもよい。その場
合は、内袋23が破られると、第2室N2とチューブ4
内とが直接連通する。このような強制連通手段は内袋2
3の上部に逆止弁を設けたエヤゾール容器でも下部に設
けたエヤゾール装置に対しても適用できる。
【0040】図14はピストン2の底板部10に対し、
強制連通手段を兼ねる逆止弁34を設けた図2の場合と
同様なエヤゾール容器の実施例を示している。その逆止
弁34は、ピストン2の底板部10を貫通する孔35
と、その孔35を第2室N2側から塞ぐシート部36a
およびその孔35を貫通して第1室N1側に突出する軸
部36bとからなる弁体36と、弁体36を底板部10
側に付勢するバネ37とから構成されている。このもの
は通常は第1室N1側から第2室N2側に流体を通す逆
止弁として作用し、ピストン2が容器本体1の底部9に
達したとき、弁体36の軸部36bが底部9と当接して
弁体36を上昇させ、第1室と第2室とを連通させる。
したがってその状態では強制連通手段として作用する。
強制連通手段を兼ねる逆止弁34を設けた図2の場合と
同様なエヤゾール容器の実施例を示している。その逆止
弁34は、ピストン2の底板部10を貫通する孔35
と、その孔35を第2室N2側から塞ぐシート部36a
およびその孔35を貫通して第1室N1側に突出する軸
部36bとからなる弁体36と、弁体36を底板部10
側に付勢するバネ37とから構成されている。このもの
は通常は第1室N1側から第2室N2側に流体を通す逆
止弁として作用し、ピストン2が容器本体1の底部9に
達したとき、弁体36の軸部36bが底部9と当接して
弁体36を上昇させ、第1室と第2室とを連通させる。
したがってその状態では強制連通手段として作用する。
【0041】図15は図2のエヤゾール装置とほぼ同様
なものであるが、ピストン2が上向きに凸にされている
ドーム状の薄板からなる反転可能な底板部10と、その
中央に下向きに突設したボス部12とを有しており、さ
らに容器本体1の底部9の周囲には、ピストン2の下端
周縁と当接する当接部材38が設けられている。したが
ってこのピストン2は下端に達したとき、下端周縁が容
器本体1の底部9の当接部材38と当接して、底板部1
0が下に凸となるように反転する。そのため側壁部11
と容器本体1の胴部7との間に隙間ができ、第1室と第
2室とが連通する。したがってこのものも強制連通手段
を構成する。
なものであるが、ピストン2が上向きに凸にされている
ドーム状の薄板からなる反転可能な底板部10と、その
中央に下向きに突設したボス部12とを有しており、さ
らに容器本体1の底部9の周囲には、ピストン2の下端
周縁と当接する当接部材38が設けられている。したが
ってこのピストン2は下端に達したとき、下端周縁が容
器本体1の底部9の当接部材38と当接して、底板部1
0が下に凸となるように反転する。そのため側壁部11
と容器本体1の胴部7との間に隙間ができ、第1室と第
2室とが連通する。したがってこのものも強制連通手段
を構成する。
【0042】つぎに図16〜18を参照して本発明の二
重エヤゾール装置の製造法の他の実施例を説明する。こ
れらの実施例では、加圧ガス充填工程S2の後で、原液
充填工程S3の前に、それぞれ第1室から加圧ガスを抜
き取る工程(ないし放出する工程)S2Aを有する点に
おいて、前述の製造法と異なる。図16の製造法は図1
の製造法の場合と、実質的に同じエヤゾール容器を採用
しており、同じ原液および加圧ガスを採用すれば、同じ
エヤゾール装置が得られる。
重エヤゾール装置の製造法の他の実施例を説明する。こ
れらの実施例では、加圧ガス充填工程S2の後で、原液
充填工程S3の前に、それぞれ第1室から加圧ガスを抜
き取る工程(ないし放出する工程)S2Aを有する点に
おいて、前述の製造法と異なる。図16の製造法は図1
の製造法の場合と、実質的に同じエヤゾール容器を採用
しており、同じ原液および加圧ガスを採用すれば、同じ
エヤゾール装置が得られる。
【0043】図16の左端の工程S1は、図1の場合と
実質的に同じ容器本体1にピストン2、チューブ4およ
びバルブ6をそれぞれ組みつける容器組立工程である。
その工程に引き続き、バルブ6(およびチューブ4)を
通して加圧ガスを第1室N1内に充填し、さらに第2室
N2内に至らしめる工程S2を行なう。本実施例では、
その工程S2で充填する加圧ガスの圧力が図1の場合よ
りも高い。ついでバルブ6を通して第1室N1から加圧
ガス抜く、加圧ガス抜き工程S2Aを行なう。この工程
S2Aではバルブ6に充填する圧力を容器内の圧力より
低くして、たとえばボンベなどに回収してもよく、また
空気などの安全な加圧ガスの場合は、加圧ガスを大気中
に放出してもよい。また真空引きにより、第1室N1を
負圧にしてもよい。いずれの場合も、ピストン2の逆止
弁作用により、第2室N2内の加圧ガスは放出されず、
第1室N1の加圧ガスのみが放出される。そして第2室
N2内に残る加圧ガスの圧力で、ピストン2が下降し、
図面の工程S2Aに示すように第1室N1の容積はほと
んど0になる。
実質的に同じ容器本体1にピストン2、チューブ4およ
びバルブ6をそれぞれ組みつける容器組立工程である。
その工程に引き続き、バルブ6(およびチューブ4)を
通して加圧ガスを第1室N1内に充填し、さらに第2室
N2内に至らしめる工程S2を行なう。本実施例では、
その工程S2で充填する加圧ガスの圧力が図1の場合よ
りも高い。ついでバルブ6を通して第1室N1から加圧
ガス抜く、加圧ガス抜き工程S2Aを行なう。この工程
S2Aではバルブ6に充填する圧力を容器内の圧力より
低くして、たとえばボンベなどに回収してもよく、また
空気などの安全な加圧ガスの場合は、加圧ガスを大気中
に放出してもよい。また真空引きにより、第1室N1を
負圧にしてもよい。いずれの場合も、ピストン2の逆止
弁作用により、第2室N2内の加圧ガスは放出されず、
第1室N1の加圧ガスのみが放出される。そして第2室
N2内に残る加圧ガスの圧力で、ピストン2が下降し、
図面の工程S2Aに示すように第1室N1の容積はほと
んど0になる。
【0044】そしてこの状態でバルブ6から原液を充填
する原液充填工程S3を行なう。この工程も図1の場合
と同様である。この工程が完了すれば、図1の場合と実
質的に同じエヤゾール装置Bが得られる。本実施例は図
1の場合よりも加圧ガス抜き工程S2Aが増えるが、原
液内に加圧ガスが混じりにくいという利点がある。しか
し本実施例の製造法の利点は、つぎに説明する、下部に
第2室を有し、上部に第1室を有するピストン式のエヤ
ゾール装置の場合に一層発揮される。
する原液充填工程S3を行なう。この工程も図1の場合
と同様である。この工程が完了すれば、図1の場合と実
質的に同じエヤゾール装置Bが得られる。本実施例は図
1の場合よりも加圧ガス抜き工程S2Aが増えるが、原
液内に加圧ガスが混じりにくいという利点がある。しか
し本実施例の製造法の利点は、つぎに説明する、下部に
第2室を有し、上部に第1室を有するピストン式のエヤ
ゾール装置の場合に一層発揮される。
【0045】図17の製造法では、図5に示す製造法と
同じ容器本体1、ピストン2およびバルブ6を用い、ま
ず容器組立工程S1を行ない、ついで加圧ガス充填工程
S2を行なう。これらは図5の場合と同様であるが、加
圧ガスの圧力は高い。そしてつぎにバルブ6を通じて第
1室N1の加圧ガスを抜く工程S2Aを行なう。これに
より第1室N1の加圧ガスが抜け、ピストン2の逆止弁
作用により、第2室N2にのみ加圧ガスが残る。その残
った加圧ガスの圧力で、ピストン2は上端まで上昇し、
第1室N1の容積がほぼ0になる。
同じ容器本体1、ピストン2およびバルブ6を用い、ま
ず容器組立工程S1を行ない、ついで加圧ガス充填工程
S2を行なう。これらは図5の場合と同様であるが、加
圧ガスの圧力は高い。そしてつぎにバルブ6を通じて第
1室N1の加圧ガスを抜く工程S2Aを行なう。これに
より第1室N1の加圧ガスが抜け、ピストン2の逆止弁
作用により、第2室N2にのみ加圧ガスが残る。その残
った加圧ガスの圧力で、ピストン2は上端まで上昇し、
第1室N1の容積がほぼ0になる。
【0046】ついで第1室N1に原液を充填する工程S
3を行なう。このとき、第1室N1には加圧ガスが残っ
ていないので、図5の場合のように容器本体1を倒立さ
せる必要がない。このように本実施例では、容器を工程
の途中で反転させる手間および装置(工程)が不要であ
り、工程管理が大幅に簡単になる。
3を行なう。このとき、第1室N1には加圧ガスが残っ
ていないので、図5の場合のように容器本体1を倒立さ
せる必要がない。このように本実施例では、容器を工程
の途中で反転させる手間および装置(工程)が不要であ
り、工程管理が大幅に簡単になる。
【0047】図18は加圧ガス抜き工程を有する製造方
法を、内袋式の二重エヤゾール装置の製造に適用した実
施例を示している。すなわち前述の図7の方法と同じ
く、まず容器本体1に対して、下端に逆止弁25を備え
た内袋23とバルブ6とを組みつける工程S1を行な
い、ついでバルブ6を通して内袋23内の第1室N1に
加圧ガスを充填し、同時に逆止弁23を通して容器本体
1と内袋23の間の第2室N2に加圧ガスを至らせる工
程S2を行なう。
法を、内袋式の二重エヤゾール装置の製造に適用した実
施例を示している。すなわち前述の図7の方法と同じ
く、まず容器本体1に対して、下端に逆止弁25を備え
た内袋23とバルブ6とを組みつける工程S1を行な
い、ついでバルブ6を通して内袋23内の第1室N1に
加圧ガスを充填し、同時に逆止弁23を通して容器本体
1と内袋23の間の第2室N2に加圧ガスを至らせる工
程S2を行なう。
【0048】つぎにバルブ6を通じて内袋23から加圧
ガスを抜き取る工程S2Aを行なう。このとき逆止弁2
5の作用で第2室N2内の加圧ガスは抜けず、第2室N
2内のみに加圧ガスが残っている。そのため内袋23は
挿入時(工程S1)の場合と同じように折りたたまれ、
内容積がほぼ0になる。ついで工程S3において、バル
ブ6を通じて原液を内袋23内に充填する。この場合に
おいても、内袋23の中には加圧ガスが残っていないの
で、容器本体1を倒立させる必要がない。なお、逆止弁
25を内袋の上部に設けた図6のエヤゾール装置につい
ても、加圧ガス抜き工程を有する製造法を採用すること
ができる。その製造法は、単に逆止弁25が内袋23の
上部にあるだけで、図18に示す工程順序と実質的に同
じである。そのため図示しない。
ガスを抜き取る工程S2Aを行なう。このとき逆止弁2
5の作用で第2室N2内の加圧ガスは抜けず、第2室N
2内のみに加圧ガスが残っている。そのため内袋23は
挿入時(工程S1)の場合と同じように折りたたまれ、
内容積がほぼ0になる。ついで工程S3において、バル
ブ6を通じて原液を内袋23内に充填する。この場合に
おいても、内袋23の中には加圧ガスが残っていないの
で、容器本体1を倒立させる必要がない。なお、逆止弁
25を内袋の上部に設けた図6のエヤゾール装置につい
ても、加圧ガス抜き工程を有する製造法を採用すること
ができる。その製造法は、単に逆止弁25が内袋23の
上部にあるだけで、図18に示す工程順序と実質的に同
じである。そのため図示しない。
【0049】図18の製造法で用いている内袋23は、
図6〜7の場合と異なり、上端に容器本体1のビード部
(カーリング部)20に係合するフランジ40を備えて
いる。さらに全体が図19に実線で示すように、交互に
山谷となっている縦襞41により折りたたまれるように
収縮し、内圧により想像線のように拡がる。このような
内袋23は、たとえばブロー成型などで製造することが
できる。このものの逆止弁25は、図6〜7の場合と実
質的に同じであり、図20に示すように、内袋23の底
部に突出させた筒状の突出部42と、その突出部42の
周囲に弾力的に嵌め被せたチューブ43とから構成する
ことができる。チューブ43は、たとえばゴムなどで製
造される弾力的に変形可能なものであり、突出部42の
下部に設けた段部44に係止させるのが好ましい。筒状
の突出部42の側壁には孔45を開けておく。
図6〜7の場合と異なり、上端に容器本体1のビード部
(カーリング部)20に係合するフランジ40を備えて
いる。さらに全体が図19に実線で示すように、交互に
山谷となっている縦襞41により折りたたまれるように
収縮し、内圧により想像線のように拡がる。このような
内袋23は、たとえばブロー成型などで製造することが
できる。このものの逆止弁25は、図6〜7の場合と実
質的に同じであり、図20に示すように、内袋23の底
部に突出させた筒状の突出部42と、その突出部42の
周囲に弾力的に嵌め被せたチューブ43とから構成する
ことができる。チューブ43は、たとえばゴムなどで製
造される弾力的に変形可能なものであり、突出部42の
下部に設けた段部44に係止させるのが好ましい。筒状
の突出部42の側壁には孔45を開けておく。
【0050】
【発明の効果】本発明のエヤゾール装置の製造法によれ
ば、加圧ガスと原液の充填作業が容易であり、しかも別
個に充填用のバルブを設ける必要がない。本発明のエヤ
ゾール容器は、上記製造法を容易に実施することがで
き、加圧ガスを充填している第2室のシール作用が高
い。また強制連通手段を有するものでは、使用終了後に
容易に内圧を減少させることができる。
ば、加圧ガスと原液の充填作業が容易であり、しかも別
個に充填用のバルブを設ける必要がない。本発明のエヤ
ゾール容器は、上記製造法を容易に実施することがで
き、加圧ガスを充填している第2室のシール作用が高
い。また強制連通手段を有するものでは、使用終了後に
容易に内圧を減少させることができる。
【図1】本発明のエヤゾール装置の製造法の一実施例を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図2】本発明のエヤゾール容器の一実施例を示す断面
図である。
図である。
【図3】本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図5】本発明のエヤゾール装置の製造法の他の実施例
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図6】本発明のエヤゾール装置の製造法の他の実施例
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図7】本発明のエヤゾール装置の製造法のさらに他の
実施例を示す工程図である。
実施例を示す工程図である。
【図8】図8aは本発明のエヤゾール容器の他の実施例
を示す要部断面図であり、図8bはその作動状態を示す
要部断面図である。
を示す要部断面図であり、図8bはその作動状態を示す
要部断面図である。
【図9】本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図10】本発明のエヤゾール容器の他の実施例を示す
要部断面図である。
要部断面図である。
【図11】図11aは本発明のエヤゾール容器の他の実
施例を示す要部断面図であり、図11bはそのXI−X
I線断面図である。
施例を示す要部断面図であり、図11bはそのXI−X
I線断面図である。
【図12】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図13】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図14】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図15】本発明のエヤゾール容器のさらに他の実施例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図16】本発明の製造法のさらに他の実施例を示す工
程図である。
程図である。
【図17】本発明の製造法のさらに他の実施例を示す工
程図である。
程図である。
【図18】本発明の製造法のさらに他の実施例を示す工
程図である。
程図である。
【図19】本発明にかかわる内袋の他の実施例を示す横
断面図である。
断面図である。
【図20】本発明にかかわる逆止弁の他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
A エヤゾール容器 B エヤゾール装置 1 容器本体 2 ピストン 3 孔 4 チューブ 6 バルブ N1 第1室 N2 第2室 S1 容器組立工程 S2 加圧ガス充填工程 S3 原液充填工程 S2A 加圧ガス抜き工程
Claims (19)
- 【請求項1】 耐圧性の容器に、容器の内部を第1室と
第2室とに仕切る圧力伝達可能な隔壁と、エヤゾール用
バルブと、そのバルブと前記第1室とを連通する通路
と、第1室から第2室に流体を通す逆止弁手段とを取り
つけ、前記バルブから通路を通して第1室内に、原液に
対して実質的に不溶性の加圧ガスを充填すると共に、逆
止弁手段を通して第2室に至らしめ、ついでバルブから
通路を通して第1室に原液を充填することにより、前記
第1室内の加圧ガスを第2室に移動させる二重エヤゾー
ル装置の製造法。 - 【請求項2】 前記バルブから原液を充填する工程にお
いて、原液の充填により、第1室内の加圧ガスを第2室
に移動させる請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 前記バルブから加圧ガスを充填した後、
バルブを通して第1室内の加圧ガスを抜き、ついで第1
室に原液を充填する請求項1記載の製造法。 - 【請求項4】 前記バルブから原液を充填する工程にお
いて、原液を第1室を満たした上で、第2室側にいくら
かあふれ出る程度に充填する請求項1、2または3記載
の製造法。 - 【請求項5】 耐圧性の容器と、その容器の上端開口部
に取りつけられるエヤゾール用バルブと、容器の内部を
第1室と第2室とに仕切る圧力伝達可能な隔壁と、前記
バルブと第1室とを連通する通路と、第1室から第2室
へのガスの移動を許し、逆方向の移動を妨げる逆止弁手
段とを有する二重エヤゾール容器。 - 【請求項6】 前記隔壁が、容器の内部を下側の第1室
と上側の第2室とに仕切ると共に、容器の内面に沿って
上下に摺動するピストンであり、前記通路がバルブと第
1室とを連通するチューブであり、前記ピストンが、第
1室から第2室へのガスの移動を許し、逆方向の移動を
妨げる逆止弁の作用を奏するように構成されている請求
項5記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項7】 前記隔壁が、容器の内部を上側の第1室
と下側の第2室とに仕切ると共に、容器の内面に沿って
上下に摺動するピストンであり、前記バルブと第1室と
が直接連通しており、前記ピストンが、第1室から第2
室へのガスの移動を許し、逆方向の移動を妨げる逆止弁
の作用を奏するように構成されている請求項5記載の二
重エヤゾール容器。 - 【請求項8】 前記ピストンの周縁部が内側に弾力的に
変形可能であり、それにより逆止弁の作用を行なう請求
項6または7記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項9】 前記容器ないしバルブとピストンとの間
に、ピストンが第2室の容積を小さくする方向に移動し
たとき、所定の容積の第2室用の空所を確保するストッ
パが設けられている請求項6または7記載の二重エヤゾ
ール容器。 - 【請求項10】 前記所定の容積が、容器の容積の30
〜50%である請求項9記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項11】 前記ピストンの上端が容器の内面また
はバルブの下面と当接することにより、前記ストッパを
構成している請求項9記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項12】 前記隔壁が、その内部を第1室とする
変形可能な内袋であり、その内袋の下端近辺に逆止弁が
設けられている請求項5記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項13】 前記隔壁が、その内部を第1室とする
変形可能な内袋であり、その内袋の上端近辺ないしバル
ブ近辺に逆止弁が設けられている請求項5記載の二重エ
ヤゾール容器。 - 【請求項14】 前記隔壁が第1室の容積を小さくする
方向に移動ないし変形したとき、第2室とバルブないし
第1室とを連通させる強制連通手段が設けられている請
求項5記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項15】 前記ピストンが第1室の容積を小さく
する方向に移動したとき、ピストンを変形ないし穿孔し
て第2室とバルブないし第1室とを連通する強制連通手
段が設けられている請求項6または7記載の二重エヤゾ
ール容器。 - 【請求項16】 前記内袋が収縮したとき、その内袋を
穿孔して内袋の外部と内袋の内部ないしバルブとを連通
する強制連通手段が設けられている請求項12または1
3記載の二重エヤゾール容器。 - 【請求項17】 請求項6または12記載の二重エヤゾ
ール容器のバルブから第1室に、原液に対して実質的に
不溶性の加圧ガスを充填し、ついで二重エヤゾール容器
を正立の状態に維持しながら、バルブからチューブを通
して第1室に原液を充填することにより、前記第1室内
の加圧ガスを第2室に移動させる二重エヤゾール装置の
製造法。 - 【請求項18】 請求項7または13記載の二重エヤゾ
ール容器のバルブから第1室に、原液に対して実質的に
不溶性の加圧ガスを充填し、ついで二重エヤゾール容器
を倒立の状態に維持しながら、バルブから第1室に原液
を充填することにより、前記第1室内の加圧ガスを第2
室に移動させる二重エヤゾール装置の製造法。 - 【請求項19】 請求項6、7、11または12記載の
二重エヤゾール容器のバルブから第1室に、原液に対し
て実質的に不溶性の加圧ガスを充填し、ついでバルブを
通して第1室内の加圧ガスを抜き、ついでバルブから第
1室に原液を充填する二重エヤゾール装置の製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07991895A JP3274948B2 (ja) | 1994-07-12 | 1995-03-09 | 二重エヤゾール装置の製造法および二重エヤゾール容器 |
EP96901550A EP1013566B1 (en) | 1995-03-09 | 1996-02-02 | Method for producing a double aerosol device and container therefor |
PCT/JP1996/000245 WO1997028068A1 (fr) | 1995-03-09 | 1996-02-02 | Procede de production d'un double dispositif pour aerosol et recipient correspondant |
Applications Claiming Priority (4)
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JP6-183999 | 1994-07-12 | ||
JP18399994 | 1994-07-12 | ||
JP07991895A JP3274948B2 (ja) | 1994-07-12 | 1995-03-09 | 二重エヤゾール装置の製造法および二重エヤゾール容器 |
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---|---|
JPH08133359A true JPH08133359A (ja) | 1996-05-28 |
JP3274948B2 JP3274948B2 (ja) | 2002-04-15 |
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ID=26420905
Family Applications (1)
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JP07991895A Expired - Fee Related JP3274948B2 (ja) | 1994-07-12 | 1995-03-09 | 二重エヤゾール装置の製造法および二重エヤゾール容器 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3274948B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101104258B1 (ko) * | 2010-05-20 | 2012-01-11 | 최복윤 | 플립 캡 타입 이중격실 튜브용기 및 그 제조방법 |
JP2013230837A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Hokkai Can Co Ltd | 混合型エアゾール用容器 |
JP2015199538A (ja) * | 2014-04-03 | 2015-11-12 | 株式会社ダイゾー | 吐出容器 |
KR20160059081A (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 주식회사 톨모 | 이중 용기 구조를 갖는 분사장치의 비금속 외부용기 |
KR20160059080A (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 주식회사 톨모 | 비금속 외부용기와 내부용기에 의한 이중 용기 구조를 갖는 분사장치의 제조장치 및 방법 |
JP2018012537A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | 株式会社ダイゾー | 2液吐出容器 |
JP2022068255A (ja) * | 2017-12-19 | 2022-05-09 | プリシジョン バルブ コーポレーション | 製品分配用計量弁 |
-
1995
- 1995-03-09 JP JP07991895A patent/JP3274948B2/ja not_active Expired - Fee Related
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