JP2015199401A - 重量物移動台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般家庭で使用する家具など重量物の下面4隅に挿入して、移動させるときに使用する重量物移動台車において、重量物移動台車の進行方向と該重量物の進行方向に偏差が発生するという課題があった。重量物移動台車が該重量物の下面から横にずれて外れることの無い、安全で安定良く該重量物を移動できる重量物移動台車を提供する。【解決手段】台車本体の下部に、前方ローラ及び後方ローラと、さらに、前記台車本体の中央下部に中間ローラを配置した前記台車本体の上面に、荷重受け荷台を水平摺動可能に載置し、該重量物からの荷重を主に中間ローラで支持するのに対し、推進力は前記台車本体先方位置に印加されるように構成し該重量物の進行方向と重量物移動台車の進行方向の偏差を打ち消す機能を備えた重量物移動台車を4台使用し該重量物を安全容易に移動できるようにした。【選択図】 図6

Description

本発明は、一般家庭や事務所等で使用するタンス等の家具やロッカーなどの重量物を、容易かつ安全に移動させるために使用する重量物移動台車に関するものである。
一般に、家庭において部屋の模様替えや大掃除などで、タンス等の家具を移動する時は、家具内の収納物を取り出すなどして、重量を軽くしたうえで、複数人で持ち上げて移動する作業を行っていたが、タンス等の家具は重量物であることから、作業者の負担が多く、人手も必要としていた。
そこで、そのような不都合を解消する目的のもとに、家具等の重量物を移動することのできる重量物移動台車が各種提案されている。この種の重量物移動台車として、従来例1の重量物移動台車は、特許文献1に記載されているものと同種のものである。この重量物移動台車は、図16に示すように、台車本体2の下部に、複数のローラ5を複数の軸で軸支し、さらに、台車本体2の上面に、垂直軸芯回りに回転自在な回転台3を載置して構成されたものであり、この重量物移動台車を少なくとも4台用いて、家具等の重量物下面4隅に挿入して該重量物を支持しながらローラ5の回転方向に直線的に移動できるものであった。
また、従来例2の重量物移動台車は、特許文献2に記載されているものと同種のものである。この重量物移動台車は、図17に示すように、台車本体2の下部に、複数のローラ5を複数の軸で軸支し、さらに、台車本体2の上面に、重量物の下面に当接した平面部4が自在に伸長する荷重受け荷台3を載置して構成されたものであり、この重量物移動台車を、家具等の重量物下面4隅に挿入して該重量物を支持しながらローラ5の回転方向に直線的に移動できるものであった。
登録実用新案第3051835号公報 特許第5187605号公報
上記従来例の重量物移動台車は、比較的小型で軽量に形成されており、少ないスペースでの作業や保管が容易にできるうえ、背も比較的低いので、家具等重量物の下面に挿入する作業も楽に行うことができ、家具等重量物の転倒や落下を起こす恐れがないものの、その走行性質がローラ5の回転する方向にだけ直進的に走行できるものであるため、図15に示すように、家具等の重量物60の下面4隅に挿入して該重量物60を支持しながら走行するとき、家具等の重量物60の下面4隅に挿入する4台の重量物移動台車は、全ての進行方向を寸分違わずに同一に合わせなければならない難点があった。
そのため重量物移動台車1a、1b、1c、1dの4台を、該重量物60の下面4隅に挿入するとき、全ての進行方向を寸分違わずに同一に合わせることが求められていたが、4台全てを寸分違わない同一の進行方向に挿入することは一般的に無理であり、現実には少なからず進行方向に偏差が発生することを容認して使用されていたのが実情であった。よって、該重量物60を移動中にそれら重量物移動台車の幾つかは、該重量物60のとの間に発生する進行方向の偏差により、該重量物60の下面において横方向にずれながら外れてしまうことが起こり、該重量物60の下面4隅に挿入した重量物移動台車1a、1b、1c、1dは3隅の3台だけ、あるいは、まれに2台での支持となる事が起こり、幾つかの重量物移動台車は取り残される事になることが多発していた。
また、慎重な作業により、重量物移動台車1a、1b、1c、1dの4台を寸分違わない進行方向に合わせて挿入することが出来た場合においても、それら重量物移動台車は、走行中に、走行する床面の歪や高低差などによる走行抵抗の変化や、該重量物60からの荷重値の変化や荷重点の移動などの外乱を常に受けることから、幾つかの重量物移動台車は直進を阻まれることが起こり、該重量物60との進行方向に偏差を起こし、該重量物60の下面において横方向にずれながら外れてしまうことも多発していた。以上が走行上における大きな課題であった。
さらに、上記従来例の重量物移動台車は、該重量物60の進行方向を変えたい時は、該重量物60の移動を中断して重量物移動台車1a、1b、1c、1dの4台全ての進行方向を、該重量物60の進行させたい方向に合わせて再度挿入し直さなければならなかった。このことは、該重量物60の進行方向を変えるたびに、重量物移動台車1a、1b、1c、1d4台全ての方向を変更する作業が必要となり、その度に該重量物60との進行方向に偏差を生じさせる恐れが発生することから、一般家庭での使用には大変不便であった。
なお、従来例1の特許文献1に記載されている考案の効果において、回転台3を介して家具等の重量物を方向自在に移動できるように表現されているが、実際には、回転台3が台車本体2の上面において垂直軸芯回りに回転できるように構成されただけのものであり、家具等重量物の進行方向に追従して、重量物移動台車が方向自在に走行できる要素を持つものではなかった。家具等重量物の進行方向を変えるには、家具等の重量物の移動を中断したうえ、家具等の重量物下面4隅に挿入した全ての重量物移動台車の向きを、作業員が直接に変更する作業をして家具等重量物の進行方向を変えるものであり、その走行性質はローラ5の回転する方向にだけ直進的に走行できるものであった。
そこで、本発明の重量物移動台車は、該重量物60との進行方向の偏差を自動的に打ち消しながら走行できる調節機能を持たせ、該重量物60の下面において横方向にずれながら外れることのない安全で取扱いの容易さを可能にし、さらに、重量物移動台車を挿入し直すことなく、移動走行中に該重量物60の進行方向転換を容易に行える利便性に優れた重量物移動台車を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明の重量物移動台車は、台車本体と、前記台車本体下部に複数の軸で軸支した複数のローラと、前記台車本体上面に載置した荷重受け荷台を有し、前記複数の軸は前方ローラを軸支する前軸、後方ローラを軸支する後軸、及び前記ローラの軸距に中間ローラを軸支する中間軸を持ち、前記中間ローラは前記台車本体の中心位置下方に配置され、前記荷重受け荷台は、前記台車本体上面において水平摺動可能に載置されたことを特徴としている。
第1の課題を解決する台車本体は、前記台車本体上面の中心線上の前部又は後部に軸受を有し、その軸受に軸着された揺動軸を前部又は後部に有した荷重受け荷台を載置し、前記荷重受け荷台は、前記軸受に軸着された前記揺動軸を中心にして左右に水平揺動自在に構成されたことを特徴としている。
これによれば、第1の課題を解決する本発明の重量物移動台車は、前記荷重受け荷台が家具等の重量物の下面に当接して該重量物と一体となって走行するとき、該重量物からの推進力は、前記荷重受け荷台の揺動軸から前記台車本体上面の軸受を介して、前記台車本体の進行方向前方位置に印加されることになる。他方、該重量物からの荷重は、前記荷重受け荷台を介して、前記台車本体中心位置下方の前記中間ローラで主に保持することになる。このことは、該重量物からの推進力は、前記台車本体の中心線上の前方位置に印加されて、該重量物からの荷重を主に保持する前記中間ローラを牽引するように作用することになる。よって、本発明の重量物移動台車は、該重量物との間に進行方向の偏差が生じた場合、前記台車本体は、前記台車本体上面の軸受を中心に揺動し、該重量物との進行方向の偏差を、走行しながら自動的に是正する作用を生じることになる。
第1及び第2の課題を解決する台車本体は、前記台車本体上面の中心線上の前部及び後部に凹状曲面を有する軸受を形成し、前記軸受と隙間を空けて対向させた凸状曲面を有する揺動軸を前部及び後部に形成した荷重受け荷台が、前記軸受間において水平摺動可能に載置され、前記荷重受け荷台の前部あるいは後部の揺動軸の一方が前記軸受の一方と当接する位置に移動したとき、他方の揺動軸は他方の軸受から開放され、前記荷重受け荷台は前記軸受に当接した前記揺動軸を中心にして左右に水平揺動可能に構成されたことを特徴としている。
さらに、前記台車本体に弾性体からなる摺動補助部材を形成し、前記荷重受け荷台には前記摺動補助部材と係合する係合部をもち、前記荷重受け荷台が前記軸受間において前後に水平摺動すると共に、前記軸受に当接した揺動軸を中心にして左右に水平揺動することを補助するように構成されたことを特徴としている。
また、前記台車本体上面中央部に、前記荷重受け荷台の下面と当接する平面座を持ち、前記平面座外周端から前記台車本体外周端にかけてはテーパー状に形成し、前記台車本体の中央部で重量物の荷重を保持する事を特徴としている。
これによれば、第1及び第2の課題を解決する本発明の重量物移動台車は、前記荷重受け荷台が家具等の重量物下面に当接して前進走行する時、該重量物からの推進力により、前記荷重受け荷台は、前記台車本体上面において前方に水平摺動し、前記荷重受け荷台の前部揺動軸が、前記台車本体上面前部の軸受に当接し、該重量物からの推進力を前記台車本体に印加することになる。他方、該重量物からの荷重は、前記荷重受け荷台を介して、前記台車本体中心位置下方の中間ローラで主に保持することになる。このことは、該重量物からの推進力は、前記台車本体の中心線上の前方位置に印加されて、該重量物からの荷重を主に保持する前記中間ローラを牽引するように作用することになる。よって、本発明の重量物移動台車は、該重量物との間に進行方向の偏差が生じた場合、前記台車本体は、前記台車本体上面前部の軸受を中心に揺動し、該重量物との進行方向の偏差を、走行しながら自動的に是正する作用を生じることになる。
さらに、該重量物を後退移動する時も、本発明の重量物移動台車は、該重量物下面への挿入をやり直すことなく、該重量物を後退方向に押すことにより、前記荷重受け荷台が前記台車本体上面において後方に水平摺動し、前記荷重受け荷台の後部揺動軸が、前記台車本体上面後部の軸受に当接して該重量物からの推進力を前記台車本体に印加することになる。よって本発明の重量物移動台車は、前進移動時と同様に、該重量物との間に進行方向の偏差が生じた場合、前記台車本体は、前記台車本体上面後部の軸受を中心に揺動し、該重量物との進行方向の偏差を、走行しながら自動的に是正する作用を生じることになる。
以上詳述したように、本発明に係る重量物移動台車を用いて、家具等の重量物を移動する作業において、該重量物下面へ本発明の重量物移動台車1a、1b、1c、1dの4台を挿入するとき、4台全ての進行方向を寸分違わず厳密に合わせて挿入する必要は無く、おおよその進行方向を合わせて挿入して、該重量物の移動を開始すると、本発明の重量物移動台車は、走行しながら該重量物の進行方向との偏差を自動的に是正し、該重量物の進行方向に追従する特性を持つことから、常に該重量物の進行方向と自動的に一致し該重量物下面から外れたりすることが無く、取扱いが大変容易になると共に安全性も向上する効果がある。
また、走行移動する床面が持つ歪による傾斜や緩やかなくぼみなどの障害に遭遇して本発明の重量物移動台車の進行方向に外乱が加わって幾つかの本発明の重量物移動台車の進行方向に該重量物の進行方向との偏差が生じても、本発明の重量物移動台車は、走行しながら該重量物の進行方向との偏差を自動的に是正し、該重量物の進行方向に追従する特性を持つことから、該重量物の進行方向と自動的に一致し該重量物下面から外れたりすることが無く常に安定した安全な走行ができる効果がある。
さらに、本発明の重量物移動台車は、該重量物の進行方向に追従する特性を持つことから、該重量物はカーブを切りながら移動することが可能であり、方向転換のたびに該重量物下面への挿入をやり直す作業が減少するので作業効率向上の効果がある。
なお、該重量物の前進から後退への変更も該重量物を後退方向に押すだけで、本発明に係る重量物移動台車は、自動的に前記荷重受け荷台が前記台車本体上面で後方にわずか水平摺動することにより該重量物からの推進力を受ける位置を常に進行方向前方に変更して、該重量物の進行方向に自動的に追従する特徴を保持するので作業効率の向上に大きな効果がある。
また、前記荷重受け荷台は平板状のものであり、前記台車本体の上面に水平摺動可能に載置する構成は、構造が簡単であり安価に提供することができるうえ、台車全体の高さも低く抑えることができるため家具等の重量物を僅か持上げるだけで台車を挿入できる事から、作業が楽にできるうえ、家具等の重量物の転倒や落下も起こりにくく安全面の効果も多大である。
本発明の第1の実施形態を示す平面図である。 図1の側面図である。 図1の裏面図である。 本発明の第1実施形態を示す台車本体の平面図である。 本発明の第1実施形態を示す荷重受け荷台の裏面図である。 本発明の第2の実施形態を示す平面図である。 図6の側面図である。 図6の下面図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態を示す台車本体の平面図である。 本発明の第2実施形態を示す荷重受け荷台の裏面図である。 本発明に係る重量物移動台車の効果説明図その1である。 本発明に係る重量物移動台車の効果説明図その2である。 重量物移動台車の使用説明図である。 従来例1の重量物移動台車の立体斜視図である。 従来例2の重量物移動台車の断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明に係る重量物移動台車の第1の実施形態を示している。該重量物移動台車は、合成樹脂製の台車本体10と、合成樹脂製ローラ50と金属製の前軸51a,中間軸51b,後軸51c及び、台車本体10の天板11上面に載置した荷重受け荷台30とにより構成されたものであり、前記台車本体10は、前記天板11上面の中心線上前方部に軸受20を形成し、前記荷重受け荷台30の中心線上前端に形成された揺動軸31を前記軸受20に軸着し、前記荷重受け荷台30が前記天板11上面上で前記軸受20を中心にして左右に水平揺動が可能に載置している。
前記台車本体10は、図1〜図4に示すように、天板11から前後左右側面12、13、14、15まで、ローラ50を半分程覆う曲面形状の外面と、天板11下部にはリブ16が形成されている。また、図4に示すように、天板11上面の中心部に平面座25と中心線上の前方に軸受20を形成し、さらに、後部には前記荷重受け荷台30を保持及びガイドするための弾性体からなる摺動補助部材21及び溝24が形成され、下面は開口している。
前記ローラ50は、図2及び図3に示すように、台車本体10の前部に前軸51aに軸支されて4個、後部に後軸51cに軸支されて4個がそれぞれ前記荷重受け荷台30の下部と外周端外の4か所に配置され、前記中間部のローラは前記台車本体10の中心部下方に配置されている。また、荷重の小さい重量物用台車の場合、ローラ50の数はそれぞれ2個でも良い。
前記荷重受け荷台30は、図5に示すように中心線上の前端に揺動軸31と、後方下部に前記摺動補助部材21と係合する係合部32とストッパー34及び前記溝24に係合するボス35が形成されている。前記荷重受け荷台30は、前記揺動軸31が前記軸受20に軸着され、前記天板11上面上に前記軸受20を中心に前記ボス35が前記溝24の範囲内で左右に水平揺動ができるように載置される。さらに、前記荷重受け荷台30の下面には摩擦係数の低い合成樹脂シート41が貼着されている。また、荷重の小さい重量物用台車の場合、前記合成樹脂シート41の代わりにシリコングリース等の塗布でも良い。なお、前記荷重受け荷台30上面には摩擦抵抗を高めるためウレタン等40を付設している。
前記摺動補助部材21は、図10に示すように板ばね状に台車本体10と一体に成形されている。また、先端部に鈎部22が形成され、前記荷重受け荷台30の係合部32の鈎部32aを挟持し、前記荷重受け荷台30が容易に離脱しないよう構成されている。また、前記ストッパー34は、前記荷重受け荷台30が左右に揺動したとき前記係合部32の鈎部32aと前記摺動補助部材21先端の鈎部22との挟持が開放される事を防ぐよう形成されている。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図6〜図12は、本発明に係る重量物移動台車の第2の実施形態を示している。該重量物移動台車は、合成樹脂製の台車本体10と、合成樹脂製ローラ50と金属製の前軸51a,中間軸51b,後軸51c及び、台車本体10の天板11上面に載置した荷重受け荷台30とにより構成されたものである。
前記台車本体10は、図6〜図11に示すように、天板11から前後左右側面12、13、14、15まで、ローラ50を半分程覆う曲面形状の外面と、天板11下部にはリブ16が形成され、さらに、天板11上面の中心線上の前部及び後部に前部軸受20a及び後部軸受20bと、溝24及び前後部左右に摺動補助部材21を備え、下面は開口している。
前記ローラ50は、図7、図8及び図9に示すように、台車本体10の前部に前軸51aに軸支されて4個、後部に後軸51cに軸支されて4個がそれぞれ前記荷重受け荷台30の下部と外周端外の4か所に配置され、前記中間部のローラは前記台車本体10の中心部下方に配置されている。また、荷重の小さい重量物用台車の場合、ローラ50の数はそれぞれ2個でも良い。
前記荷重受け荷台30は、図12に示すように、中心線上の前端部と後端部の下部に凸状曲面を有する前部揺動軸31a及び後部揺動軸31bが形成され、下面前後には係合部32及び鈎部33そしてストッパー34を備えている。なお、図9及び図10に示すように前記荷重受け荷台30の下面には摩擦係数の低い合成樹脂シート41が貼着されている。また、荷重の小さい重量物用台車の場合、前記合成樹脂シート41の代わりにシリコングリース等の塗布でも良い。なお、前記荷重受け荷台30上面には摩擦抵抗を高めるため、ウレタン等40を付勢している。
前記前部軸受20a及び前記後部軸受20bは、図6、図9及び図11に示すように互いに向き合った面が開放された凹状曲面の半開放形状をし、前記荷重受け荷台30の前部揺動軸31a及び後部揺動軸31bとの間に隙間を空けて対向させている。なお、前記隙間は、凡そ前記前部揺動軸31a及び前記後部揺動軸31bの半径強ないし直径程度の距離とし、前記前部揺動軸31aあるいは前記後部揺動軸31bの一方が前記前部軸受20aあるいは前記後部軸受20bの一方と当接する位置に移動したときのみ、当接した一方が軸と軸受の関係を成立させると共に他方の揺動軸は他方の軸受から開放され、当接した一方の軸受を中心に前記荷重受け荷台30が揺動可能に形成されている。
前記摺動補助部材21は、図6、図8、図9及び図11に示すように天板11部前後の左右に、図10に示すように板ばね状に台車本体10と一体に成形されている。また、先端部に鈎部22が形成され、前記荷重受け荷台30の係合部32の鈎部32aを挟持し、前記荷重受け荷台30が容易に離脱しないよう構成されている。また、前記摺動補助部材21の鈎部22は左右から前記荷重受け荷台30の係合部32の鈎部32aを挟持し、前記荷重受け荷台30の前後への移動を妨げないよう形成され、前記荷重受け荷台30が前後に移動し、前記前部揺動軸31aあるいは前記後部揺動軸31bが前記前部軸受20aあるいは前記後部軸受20bに当接し、当接した前記前部揺動軸31aあるいは前記後部揺動軸31bを中心に、前記荷重受け荷台30が左右に水平揺動するとき適度な弾性をもって変位可能に形成されている。さらに、前記ストッパー34は、前記荷重受け荷台30が左右に揺動したとき前記係合部32の鈎部32aと前記摺動補助部材21との挟持が開放される事を防ぐよう形成されている。
前記溝24は、図11に示すように、前記天板11の前後に、前記荷重受け荷台30の前部揺動軸31a及び後部揺動軸31bの可動範囲を案内するように形成している。前記溝24は、前記荷重受け荷台30が水平揺動する時、左右への水平揺動量を適度に制限し、前記荷重受け荷台30が前記台車本体10の左右側面14あるいは15外側に外れることを防止するように形成されている。また、前記溝24の側壁は、前記前部軸受20aあるいは前記後部軸受20bに向かって傾斜を形成し、前記前部揺動軸31aあるいは前記後部揺動軸31bが前記前部軸受20aあるいは前記後部軸受20bに誘導されるよう構成されている。
平面座25は、前記天板11上面中央部に前記天板11上面よりわずか高く形成し、前記荷重受け荷台30からの荷重を台車本体10の中央部で保持できるようにしている。平面座のサイズは中間部ローラ5の投影サイズと同等としている。なお、平面座25上面は滑らかにして摩擦係数が低くなる様にしている。
以下図6から図15を用いて本発明の第2の実施形態による重量物移動台車の動作を説明する。
図15に示すように、本発明の重量物移動台車1a、1b、1c、1dを、家具等の重量物60の下面に挿入して、該重量物60と一体となって、該重量物60からの推進力により前進走行する時、該重量物60からの荷重と推進力は前記台車本体10の天板11上面に載置された前記荷重受け荷台30に加わり、前記荷重受け荷台30は、該重量物60からの推進力により前記天板11上面において前方に僅かに水平摺動し、前記荷重受け荷台30の前部揺動軸31aが前記天板11上面の前部軸受20aに当接して該重量物60からの推進力を前記台車本体10に印加することになる。このとき、前記荷重受け荷台30の後部揺動軸31bは、台車本体10の天板11上面の後部軸受20bの束縛から解放され、前記荷重受け荷台30は左右への水平揺動が可能になる。
このことは、該重量物60からの推進力は前記台車本体10の中心線上の中心より前方位置の前部軸受20aに印加されるのに対し、該重量物60からの荷重は、前記荷重受け荷台30を介して前記台車本体10上面の天板11中央部の平面座25に加わり、前記台車本体10の中心位置下部の中間ローラ50で主に保持される事になる。そのことから、本発明の重量物移動台車は、該重量物60と一体となって該重量物60からの推進力により走行する時、荷重の大半を保持する中間ローラ50よりも進行方向前方に推進力が印加され、前記中間ローラを牽引するように作用することになり、該重量物60を移動中に該重量物60と本発明の重量物移動台車との間に進行方向の偏差が生じたとき、前記台車本体10が前記荷重受け荷台30の前部揺動軸31aを中心に揺動し、本発明の重量物移動台車は、該重量物60の進行方向へ自動的に追従する事になる。以上の動作原理は、本発明の第1の実施形態においても同様に当てはまるものである。
例えば、図13に示すように、該重量物60の進行方向Xと本発明の重量物移動台車の進行方向Sの間に進行方向の偏差が生じた場合、該重量物60からの荷重ポイントWと該重量物60からの推進力ポイントPに偏差が生じるため、台車本体10には、推進力ポイントP部に、進行方向を変える力Fが発生することになる。この時、前記荷重受け荷台30は該重量物10の下面と当接して該重量物60と一体化しているので、台車本体10が前記荷重受け荷台30の前部揺動軸31aを中心に揺動し、走行しながら進行方向を変化させ、図14に示すように、本発明の重量物移動台車の進行方向Sは、該重量物60からの推進力の方向Xと一致するよう是正されることになる。このとき、前部ローラ及び後部ローラは、僅かに横滑りをしながら進行することになるが、該重量物60からの荷重負担が少ないので、前記台車本体10の揺動に対し殆んど抵抗にはならない。
同様に、該重量物60を後退移動する時は、本発明の重量物移動台車は向きを変更することなく、該重量物60を後退方向に押すことにより、荷重受け荷台30が台車本体10の天板11上において後方に僅かに水平摺動し、荷重受け荷台30の後部揺動軸31bが台車本体10の天板11後方の後部軸受20bに当接して該重量物60からの推進力が台車本体10に印加されることになる。このことは、前進移動の時と同様に該重量物60との間に進行方向の偏差が生じた場合、該重量物60からの荷重ポイントWと該重量物60からの推進力ポイントPに偏差が生じ、台車本体10には、前記後部揺動軸31bを中心に揺動して進行方向を変える力Fが加わり、該重量物60の進行方向Xに追従できることになる。
さらに、該重量物60を進行しながらカーブを切って方向を変えたい時には、該重量物60の方向を変えたい向に推進力を加えることにより、本発明の重量物移動台車は、自動的に該重量物60の進行方向に追従して方向を変えながら走行することができる。
家庭内での模様替えや大掃除で家具等重量物を移動する作業を行うとき、家族構成の変化や独居世帯の増加等により、一人ないし二人迄の少人数の家族等で作業を実行する要望は強いものが有り、前記従来例の重量物移動台車においても性能に不満足ながら大量に購買されて家庭内にて使用されてきた実績があった。将来に渡ってその要望は持続される見込みの上に、本発明の重量物移動台車を提供することは、さらに容易な取扱いで安全にスムーズな移動が可能になることから、産業上の利用価値が絶大なものである。
1 重量物移動台車
10 台車本体
11 天板
12 台車前面
13 台車後面
14 台車左側面
15 台車右側面
16 リブ
20 軸受
20a 前部軸受
20b 後部軸受
21 摺動補助部材
22 鈎部
24 溝
25 平面座
30 荷重受け荷台
31 揺動軸
31a 前部揺動軸
31b 後部揺動軸
32 係合部
33 鈎部
34 ストッパー
35 ボス
40 ウレタン等
41 合成樹脂シート
50 ローラ
51a 前軸
51b 中間軸
51c 後軸
60 重量物
F 進行方向を変える力
S 重量物移動台車の進行方向
P 推進力ポイント
X 重量物の進行方向
W 荷重ポイント

Claims (4)

  1. 台車本体と、前記台車本体下部に複数の軸で軸支した複数のローラと、前記台車本体上面に載置した荷重受け荷台を有し、前記複数の軸は前方ローラを軸支する前軸、後方ローラを軸支する後軸、及び前記ローラの軸距に中間ローラを軸支する中間軸からなり、前記中間ローラは前記台車本体の中心位置下方に配置され、前記荷重受け荷台は、前記台車本体上面において水平摺動可能に載置されたことを特徴とした重量物移動台車。
  2. 前記台車本体上面の中心線上の前部又は後部に軸受を有し、その軸受に軸着された揺動軸を前部又は後部に有した荷重受け荷台を載置し、前記荷重受け荷台は、前記軸受に軸着された前記揺動軸を中心にして左右に水平揺動自在に構成されたことを特徴とした請求項1項に記載の重量物移動台車。
  3. 前記台車本体上面の中心線上の前部及び後部に凹状曲面を有する軸受を形成し、前記軸受と隙間を空けて対向させた凸状曲面を有する揺動軸を前部及び後部に形成した荷重受け荷台が、前記軸受間において水平摺動可能に載置され、前記荷重受け荷台の前部あるいは後部の揺動軸の一方が前記軸受の一方と当接する位置に移動したとき、他方の揺動軸は他方の軸受から開放され、前記荷重受け荷台は前記軸受に当接した揺動軸を中心にして左右に水平揺動可能に構成されたことを特徴とした請求項1項に記載の重量物移動台車。
  4. 前記台車本体に弾性体からなる摺動補助部材を形成し、前記荷重受け荷台には前記摺動補助部材と係合する係合部をもち、前記荷重受け荷台が前記軸受間において前後に水平摺動すると共に、前記軸受に当接した揺動軸を中心にして左右に水平揺動することを補助するように構成されたことを特徴とした請求項3項に記載の重量物移動台車。
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