JP2015198060A - 誘導加熱装置の制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルミ、銅、非磁性ステンレス等の低抵抗負荷を含む各種の被加熱物を、スイッチング素子や装置を破損させずに安全に加熱することができる制御回路を提供する。【解決手段】誘導加熱装置の制御回路において、インバータ1Aの駆動周波数を制御して加熱コイル11への供給電力を調整するための周波数制御部101と、インバータ1Aの各相のスイッチング素子S1〜S4をオンさせる位相角を所定の重なり角だけずらして加熱コイル11への供給電力を調整するための位相シフト制御部102と、周波数制御部101及び位相シフト制御部102からの指令に基づいてスイッチングパターンを設定する制御条件設定部104と、制御条件設定部により設定されたスイッチングパターンに従ってスイッチング素子S1〜S4をオンオフさせる駆動信号を生成する駆動回路部105と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭やレストランなどで使用される誘導加熱調理器や金属溶解、シームレス溶接などに使用される産業用誘導加熱装置の制御回路に関するものである。
始めに、誘導加熱装置の一般的な回路構成を説明する。
図9(a),(b),(c)は、誘導加熱装置の主回路部の構成例を示しており、最初に、図9(a)に基づいて主回路部の構成及び動作を説明する。なお、この回路構成及び動作は、例えば特許文献1に記載されている。
図9(a)に示す主回路部1Aにおいて、単相交流電源2にはダイオードブリッジからなる整流回路3が接続され、整流回路3の直流側には、直流平滑コンデンサ4と、ダイオード7,8が逆並列接続された半導体スイッチング素子5,6からなるスイッチングアーム直列回路とが並列に接続され、スイッチング素子5,6にはスナバコンデンサ9,10がそれぞれ並列に接続されている。また、前記スイッチングアーム直列回路の内部接続点とスイッチング素子6の低圧側接続点との間には、加熱コイル11と共振コンデンサ12とが直列に接続されている。
単相交流電源2の交流電圧は整流回路3により整流され、直流平滑コンデンサ4の両端に直流中間電圧が生成される。このような構成において、スイッチング素子5をオンさせると、直流平滑コンデンサ4→スイッチング素子5→加熱コイル11→共振コンデンサ12→直流平滑コンデンサ4の経路で電流が流れる。次に、スイッチング素子5をオフさせると、加熱コイル11の電流は、加熱コイル11→共振コンデンサ12→スナバコンデンサ10→加熱コイル11の経路と、加熱コイル11→共振コンデンサ12→直流平滑コンデンサ4→スナバコンデンサ9→加熱コイル11の経路に転流し、スナバコンデンサ9の電圧は緩やかに上昇することから、スナバコンデンサ9に並列接続されたスイッチング素子5はソフトスイッチング動作となる。
スナバコンデンサ9,10の充放電が完了すると、加熱コイル11の電流は、自然にダイオード8が導通する経路に転流する。ダイオード8に電流が流れている間にスイッチング素子6をオンさせると、スイッチング素子6をソフトスイッチング動作させることができる。
ダイオード8を流れる電流は、加熱コイル11と共振コンデンサ12との共振現象により反転し、加熱コイル11→スイッチング素子6→共振コンデンサ12→加熱コイル11の経路で流れる。この状態でスイッチング素子6をオフすると、加熱コイル11の電流は、加熱コイル11→スナバコンデンサ10→共振コンデンサ12→加熱コイル11の経路と、加熱コイル11→スナバコンデンサ9→直流平滑コンデンサ4→共振コンデンサ12→加熱コイル11の経路に転流し、スナバコンデンサ10の電圧は緩やかに上昇することから、スナバコンデンサ10に並列接続されたスイッチング素子6はソフトスイッチング動作となる。
スナバコンデンサ9,10の充放電が完了すると、加熱コイル11の電流は、自然にダイオード7が導通する経路に転流する。ダイオード7に電流が流れている間にスイッチング素子5をオンさせると、スイッチング素子5をソフトスイッチング動作させることができる。
ダイオード7を流れる電流は、加熱コイル11と共振コンデンサ12との共振現象により反転し、加熱コイル11→共振コンデンサ12→直流平滑コンデンサ4→スイッチング素子5→加熱コイル11の経路で流れる。
以上の動作を高周波で繰り返すことにより、加熱コイル11に高周波の交流電流を供給することができ、加熱コイル11に近接配置された被加熱物(図示せず)を誘導加熱することが可能になる。
次に、スナバコンデンサ9,10による損失低減効果について詳細に説明する。
図10は、図9(a)における各部の動作波形であり、上から加熱コイル11の電流iLo、スイッチング素子5及びダイオード7の電圧v,電流i、スイッチング素子6及びダイオード8の電圧v,電流iを示している。図示するように、電流i,iが同時に零となる期間tが存在し、この期間tにスナバコンデンサ9,10の充放電が行われている(以後、期間tをスナバコンデンサ充放電期間と呼ぶ)。
図11は、スナバコンデンサ充放電期間tを拡大した動作波形を示している。
スナバコンデンサ9,10がない場合には、電圧v、電流iの波形は破線のようになり、大きなターンオフ損失Ploss5が発生する。これに対し、図9(a)のようにスナバコンデンサ9,10を設けると、スイッチング素子5,6のターンオフ後にスナバコンデンサ9,10が充放電され、図11に実線で示すように、例えば電流iが迅速にほぼ零に収束し、電圧vの立ち上がりが遅くなるので、ターンオフ損失を大幅に低減することができる。
これらのスナバコンデンサ9,10によるスイッチング素子5,6のターンオフ損失低減効果は、スナバコンデンサ9,10の静電容量が大きいほど効果が大きい。また、スイッチング素子5,6からなる上下アームの短絡を防止するためのデッドタイム期間を、スナバコンデンサ充放電期間tよりも長い時間に設定しておき、ダイオード7,8の導通期間中にターンオンさせれば、ターンオン損失は発生しない。
従って、スイッチング損失が非常に小さいことが、図9(a)の回路の特徴である。また、この回路では急峻な電圧変動を抑制できるため、ノイズ低減にも大きな効果がある。
なお、図9(b)に示す主回路部1Bは、図9(a)における共振コンデンサ12を共振コンデンサ12a,12bの直列回路として直流平滑コンデンサ4に並列接続し、加熱コイル11の一端を共振コンデンサ12a,12b同士の接続点に接続したものであり、基本的な動作は図9(a)と同様である。
次に、誘導加熱装置を用いて被加熱物に供給する電力を調整する方法について説明する。
第1の電力調整方法は周波数制御によるものであり、この制御方法は、例えば特許文献2,3に記載されている。
図12は、誘導加熱装置の構成を示している。
図12における主回路部1には、例えば図9に示したものが適用可能であり、制御回路20は、電力指令部21、電力検出部22、動作周波数決定部23及び駆動回路部24によって構成されている。なお、以下では、主回路部1を「インバータ」とも言うものとする。
図12の動作としては、電力指令値と電力検出値とが一致するように動作周波数決定部23がインバータ1のスイッチング素子の動作周波数を決定し、駆動回路部24によりスイッチング素子を駆動して誘導加熱装置を動作させる。このとき、電力検出値が電力指令値よりも大きい場合には動作周波数を高め、電力検出値が電力指令値よりも小さい場合には動作周波数を低くするように制御を行う。このような電力調整方法を、以下では「周波数制御」と呼ぶ。
図13(a),(b)は、周波数制御時の動作波形であり、各図における上段がインバータの出力電圧vout、下段が出力電流iLoを示している。
図13(a)のように誘導加熱装置が大電力を供給しているときは、電圧voutと電流iLoとの位相差(voutの基本波成分vout(1)とiLoとの位相差)がほぼ零、すなわち力率1で動作する。このとき、加熱コイル11のインダクタンス及び共振コンデンサの静電容量によって決まる共振周波数fs1と動作周波数とは、ほぼ一致している。
誘導加熱装置による供給電力が小さくなるにつれて、図13(b)のように電圧voutと電流iLoとの位相差が大きくなる。このとき、動作周波数fs2は共振周波数より高い状態で誘導性負荷に電力を供給していることになる。
すなわち、動作周波数はfs1<fs2の関係にあり、動作周波数を高めるほど供給する電力は小さくなる。つまり、周波数制御は、力率を調整することで加熱コイル11への供給電力を調整することになる。
次に、第2の電力調整方法としてデューティ制御(オン時比率制御)が知られている。
このデューティ制御は、インバータの出力電圧を小さくすることで供給電力を低下させる方法である。図14(a),(b)は、デューティ制御時の動作波形であり、各図における上段がインバータの出力電圧vout、下段が出力電流iLoを示している。
図14(a)は大電力供給時の波形であり、周波数制御時の図13(a)と同様にデューティ(オン時比率)が50[%]の場合である。これ対し、図14(b)は電力抑制時(小電力供給時)の波形であり、デューティを20[%]にしている。デューティを50[%]以下にすると、図13(b)に示すように、出力電圧voutの基本波成分vout(1)が小さくなる。
このように、前述した周波数制御が、インバータの出力電圧、電流の力率を調整して供給電力を調整するのに対し、デューティ制御は、出力電圧の実効値を調整して供給電力を調整する方式である。
更に、第3の電力調整方法として、位相シフト制御が知られている。
この位相シフト制御は、デューティ制御と同様に、インバータの出力電圧の実効値を調整して供給電力を調整するものであり、各相のスイッチング素子をオンさせる位相角をずらしてスイッチングする方式である。位相シフト制御は、通常、直流−直流変換装置等に適用される制御方法であるが、図9(c)に示す主回路部1Cのように、スイッチング素子5a,5b,6a,6bがフルブリッジ接続されたインバータを有する誘導加熱装置に適用することも容易に想像可能である。
なお、図9(c)において、7a,7b,8a,8bはダイオード、9a,9b,10a,10bはスナバコンデンサであり、他の部品には図9(a)と同一の参照符号を付してある。
図15(a),(b)は、位相シフト制御時の動作波形であり、各図における上段がインバータの出力電圧Vout、下段が出力電流iLoを示している。
図15(a)は大電力供給時の波形であり、図13(a),図14(a)と同様にデューティ50[%]の条件である。一方、図15(b)は電力抑制時の波形であり、インバータの出力電圧voutは、ゼロ電圧期間を設けることにより基本波成分vout(1)を小さくしている。
このように位相シフト制御は、デューティ制御と同様に、インバータの出力電圧の実効値を調整して供給電力を調整する方式であり、図9(c)に示したようなフルブリッジ型の主回路部1Cでなければ実現することができない。
図16は、デューティ制御及び位相シフト制御における制御スイッチングパターンの違いを示すもので、図16(a)の回路図におけるスイッチング素子S,S,S,Sは、図9(c)のスイッチング素子6b,5a,5b,6aにそれぞれ対応している。また、図16において、1Aはインバータ、2Aは三相交流電源、3Aは整流回路、4は直流平滑コンデンサである。
図16(b)において、デューティ制御の大電力時には、スイッチング素子S,Sのオン,オフの時間比率が1:1(デューティ50[%])であるが、小電力時には、スイッチング素子S,Sのオン,オフの時間比率が何れもデューティ50[%]ではなくなっている。
これに対し、位相シフト制御時は、スイッチング素子S,Sのデューティは、大電力時、小電力時ともに50[%]のままである。しかし、小電力時には、スイッチング素子S,Sのスイッチングパターンの位相をシフトし、いわゆる「重なり角」を設けることにより、図15(b)に示したゼロ電圧期間を実現している。
次に、周波数制御とデューティ制御、位相シフト制御との相違に基づく課題について説明する。
まず、第1に、デューティ制御や位相シフト制御では、前述したスナバコンデンサによるスイッチング損失の低減は実現困難である。
スナバコンデンサは、スイッチング素子のターンオフ時のスイッチング損失を大幅に低減できる反面、ターンオン時に損失が大幅に増加する。これは、スナバコンデンサに蓄えられた電荷を、ターンオン時にスイッチング素子により短絡(スナバ短絡)して放電させるためであり、スナバコンデンサによる損失レスのソフトスイッチング動作は成り立たない。
すなわち、デューティ制御による小電力時(図14(b))や位相シフト制御による小電力時(図15(b))にはターンオンが発生することから、スナバコンデンサによる損失低減が難しいことがわかる。このように、デューティ制御や位相シフト制御が適用される誘導加熱装置では、周波数制御が適用される誘導加熱装置に比べ、スイッチング損失が大きくなるため装置効率が低下し、冷却能力の増強を強いられて装置の大型化、高価格化を招くことになる。
第2に、低抵抗負荷への電力供給が難しいという問題がある。
一般的な誘導加熱装置は、鉄や磁性ステンレス等からなる被加熱物を加熱しやすいのに対し、アルミ、銅、非磁性ステンレス等からなる被加熱物を加熱しにくいことが知られている。これは、アルミや銅、非磁性ステンレス等の金属材料は一般に低抵抗であってジュール熱を発生しにくいため、大電流が必要になるからである。
つまり、インバータを周波数制御して鉄や磁性ステンレスを加熱する時の誘導加熱装置は、図13(a)に示したように力率1に近い状態で動作させることができるのに対し、アルミや銅を加熱しようとすると、図13(b)に示すような三角波状の出力電流iLoになり、大きな電力を供給することができない。このような三角波状の出力電流iLoにより装置の電流制限値で決まる最大電流付近で動作させると、スイッチング損失の増加によってスイッチング素子自体が破損したり、スナバコンデンサの電流増加による破損がスイッチング素子の破損を引き起こす等の懸念がある。
また、図13(b)に示すように三角波の頂点でスイッチングが行われると大電流の遮断動作となり、大きなノイズを発生するという問題もある。
なお、アルミや銅などの低抵抗負荷への対応としては、以下のような従来技術が公知となっている。
まず、特許文献3には、通常の運転に先だってインバータから加熱コイルに所定周波数の電流を流した時の電流の大きさから負荷(鍋)の材質を判別し、その材質に応じて共振周波数を切り換えるようにした誘導加熱調理器が記載されている。この従来技術によれば、鍋の材質が例えばアルミニウムである場合には、鉄製の鍋の場合よりも共振周波数を高くして動作させることにより、鍋の材質を問わず適用可能であるが、その反面、回路構成が複雑化するという問題がある。
また、特許文献4には、インバータの入力電流が所定値以上になった場合の動作周波数に基づいてアルミや銅などの負荷(鍋)の材質を判別し、インバータを停止させて過電流の流入を防止する電磁調理器が記載されている。
更に、特許文献5に記載された誘導加熱装置では、負荷の材質には言及されていないが、複数に分割形成された透磁率の大きい円板状鉄心に絶縁物を介して加熱コイルを載置し、その全体を絶縁樹脂にてモールドすることにより、加熱コイルのインピーダンスを大きくして負荷電流を低減させている。この従来技術によれば、マッチングトランス等の部品が不要であるため、回路の簡略化が可能である。
特開昭59−209296号公報(第2頁左上欄第10行〜左下欄第17行、第2図,第3図等) 特開平3−34287号公報(第6頁左上欄第15行〜第7頁左上欄第3行、第1図等) 特開2012−49019号公報(段落[0039]〜[0044]、図1等) 特開平11−121159号公報(段落[0016]〜[0021]、図1,図2等) 特開平1−239791号公報(第2頁右上欄第19行〜右下欄第7行、第1図,第2図等)
ここで、アルミや銅などの低抵抗負荷に電力供給することを考えて、前述した三角波状の大電流を加熱コイルに流したときに誘導加熱装置が抱える課題について、以下に説明する。
三角波状の大電流を流して加熱する条件は、インバータの出力電流の位相角が電気角90度近くで動作していることに相当する。このような三角波状の大電流でも動作可能なインバータは、アルミ溶解炉等に専用のインバータとして従来から存在している。この種の専用のインバータを設計する際には、種々課題はあるものの、基本的には三角波電流を流せるように各部品を選定し、冷却系を設計すれば良い。しかしながら、専用のインバータは非常に高価かつ大型であり、誘導加熱調理器等、低価格化が求められる各種用途に展開するのは難しい。
一方、誘導加熱調理器等に適した比較的安価な汎用IHインバータは、出力電流の位相角40度程度を最大とすることが一般的である。これは、例えば電磁調理器において、抵抗が最も大きい部類の被加熱物(18−0ステンレス)と抵抗が最も小さい部類の被加熱物(18−8ステンレス)とを同じ回路構成で、どちらにも対応できるように設計すると、電流の位相角が約0度から40度まで必要になることによる。このように電流の位相角が約0度〜40度に入る負荷は、定格電力を供給できる負荷条件となる。このため、電流の位相角が40度より大きくなると、インバータを破損させる恐れがある。
インバータの破損を防止するための機能として、前述した特許文献4のように、材質が不適切な負荷を判別してインバータを停止させる機能の他に、電流制限機能がある。
この電流制限機能は、インバータが流す最大電流を超えないように、ソフトウェアまたはハードウェアにより出力電流を制限する機能である。このような電流制限機能では、電流波形(正弦波、三角波)の区別は不可能であるが、位相角が90度近い三角波状の電流でも流すことができる。しかしながら、スイッチング損失の増加によってスイッチング素子が破損する恐れや、スナバコンデンサの電流増加による破損がスイッチング素子に波及する恐れがある。
以上のように、従来の技術では、低抵抗負荷を含む各種の被加熱物に対し、スイッチング損失やノイズを低減すると共に、スイッチング素子や装置を破損させることなく所望の電力を供給可能な制御回路を実現することが困難であった。
そこで、本発明の解決課題は、誘導加熱装置の主回路部として比較的安価な汎用IHインバータを用いた場合でも、アルミ、銅、非磁性ステンレス等の低抵抗負荷を含む各種の被加熱物を、スイッチング素子や装置を破損させずに安全に加熱することができる制御回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、インバータを構成するフルブリッジ型の複数の半導体スイッチング素子をオンオフさせ、前記インバータに接続された加熱コイルに交流電力を供給することにより、前記加熱コイルに近接配置された被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置の制御回路において、
前記インバータの駆動周波数を制御して前記加熱コイルへの供給電力を調整するための周波数制御部と、
前記インバータの各相の半導体スイッチング素子をオンさせる位相角を所定の重なり角だけずらして前記加熱コイルへの供給電力を調整するための位相シフト制御部と、
前記周波数制御部及び前記位相シフト制御部からの指令に基づいてスイッチングパターンを設定する制御条件設定部と、
前記制御条件設定部により設定されたスイッチングパターンに従って前記半導体スイッチング素子をオンオフさせる駆動信号を生成する駆動回路部と、を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
前記制御条件設定部は、
スイッチング周期における前記インバータの出力電圧波形を、正極側電位が正の直流中間電圧、負極側電位が負の直流中間電圧であり、かつ、正極側電位と負極側電位との間にゼロ電圧期間を有する波形とするためのスイッチングパターンを設定して前記インバータを周波数制御するものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
前記重なり角をほぼ一定に保ちながら前記インバータを周波数制御することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
前記重なり角を、スイッチング周期内で電気角145度以下に設定したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
前記重なり角を、スイッチング周期内で電気角110度〜145度の範囲に設定したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記被加熱物の抵抗値の大小にそれぞれ応じた通常負荷モードと低抵抗負荷モードとを切り替える負荷モード切替部を備え、
前記制御条件設定部は、
前記負荷モード切替部により前記通常負荷モードが選択された時に、前記インバータの出力電圧波形を、正極側電位が正の直流中間電圧であり、かつ、負極側電位が負の直流中間電圧である波形とするためのスイッチングパターンを設定して前記インバータを周波数制御し、前記負荷モード切替部により前記低抵抗負荷モードが選択された時に、請求項1〜5の何れか1項に従ってスイッチングパターンを設定するものである。
本発明によれば、鉄や磁性ステンレス等の比較的高抵抗の被加熱物だけでなく、アルミ、銅、非磁性ステンレス等の低抵抗負荷を含む各種の被加熱物を対象として、スイッチング損失やノイズを低減しつつ、スイッチング素子や装置を破損させずに安全に加熱することが可能である。
本発明の実施形態を示す構成図である。 本発明の第1実施例によるインバータの出力電圧の波形図である。 本発明の第1実施例によるシミュレーション結果を示す波形図である。 本発明の第1実施例によるシミュレーション結果を示す波形図である。 本発明の第2実施例によるシミュレーション結果を示す波形図である。 本発明の第3実施例によるインバータの出力電流の波形図である。 本発明の第3実施例によるシミュレーション結果を示す波形図である。 本発明の第4実施例によるインバータの出力電圧の波形図である。 誘導加熱装置の主回路部の構成図である。 図9(a)における各部の動作波形図である。 図10の一部を拡大した動作波形図である。 誘導加熱装置の構成図である。 周波数制御時の動作波形図である。 デューティ制御時の動作波形図である。 位相シフト制御時の動作波形図である。 誘導加熱装置の構成図及び制御スイッチングパターンの説明図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る制御回路を、誘導加熱装置の主回路部等と共に示した構成図である。
図1において、三相交流電源2Aには誘導加熱装置の主回路部としてのインバータ1Aが接続され、その出力側には加熱コイル11が接続されている。
インバータ1Aは、いわゆる汎用IHインバータを想定しており、三相交流電源2Aに接続された整流回路3Aと、その出力側に接続された直流平滑コンデンサ4と、その両端に直流入力側が接続されたIGBT等の半導体スイッチング素子S〜Sからなるフルブリッジ回路と、スイッチング素子S〜Sにそれぞれ並列接続されたスナバコンデンサC〜Cと、スイッチング素子S,S同士の接続点と加熱コイル11との間に接続された共振コンデンサCと、によって構成されている。ここで、スナバコンデンサC〜Cはあってもなくても良いが、スイッチング損失を低減するためには、スナバコンデンサC〜Cを備えていることが望ましい。
なお、加熱コイル11は、インダクタンス成分L及び抵抗成分Rを有するものとして表してある。また、図1において、Vdcは直流中間電圧、voutはインバータ1Aの出力電圧、iLoは出力電流(負荷電流)を示す。
一方、制御回路100は、インバータ1Aを周波数制御して加熱コイル11への供給電力を調整する周波数制御部101と、各相のスイッチング素子をオンさせる位相をずらしてスイッチングする位相シフト制御によって加熱コイル11への供給電力を調整する位相シフト制御部102と、これらの周波数制御部101及び位相シフト制御部102から送られる指令に基づいて所定の制御条件(スイッチングパターン)を設定する制御条件設定部104と、この制御条件設定部104により設定されたスイッチングパターンに従って前記スイッチング素子S〜Sをオンオフ制御するための駆動信号(ゲート信号)を生成する駆動回路部105と、を備えている。
更に、制御回路100には、被加熱物の材質が鉄や磁性ステンレスのように比較的高抵抗である場合の通常負荷モードと、被加熱物の材質がアルミや銅、非磁性ステンレスのように低抵抗である場合の低抵抗負荷モードと、を切り替える負荷モード切替部103が設けられている。
この負荷モード切替部103から出力される負荷モード切替指令は制御条件設定部104に入力されており、制御条件設定部104は、選択された負荷モードに応じたスイッチングパターンを設定するように構成されている。
次に、この実施形態の動作を説明する。
まず、スイッチング素子やインバータの破損、ひいては誘導加熱装置の破損を防止するためには、スイッチング損失を低減すること、及び、スナバコンデンサに蓄えられた電荷を放電する際のターンオン損失を発生させないことが必要であり、言い換えればソフトスイッチング動作を実現することが求められる。
そこで、請求項1,2に相当する第1実施例では、前述した周波数制御と位相シフト制御とを組み合わせてインバータ1Aを制御する。
具体的には、図2に示すように、スイッチング周期におけるインバータ1Aの出力電圧voutの波形が、正極側電位が正の直流中間電圧(Vdc)、負極側電位が負の直流中間電圧(−Vdc)となり、かつ、正極側電位と負極側電位との間にゼロ電圧期間を有する波形となるように、図1における周波数制御部101、制御条件設定部104によりスイッチングパターンを設定する。このスイッチングパターンは、周波数制御部101の動作により、インバータ1Aに対する電力指令値と電力検出値との偏差に応じて周波数が制御されるものであり、駆動回路部105を介してスイッチング素子S〜Sがオンオフ制御される。
また、その際、位相シフト制御部102の動作により、位相シフトにおける重なり角をほぼ一定に保ちながら加熱コイル11への供給電力を調整する。
いま、仮に位相シフト制御のみによってインバータ1Aを制御すると、図15(b)に示したようにターンオン損失が発生してしまう。しかし、位相シフト制御における特定の重なり角ではターンオン損失が発生しないため、その条件を保ったままで周波数制御を行うことにより、ターンオン損失を発生させず、しかもスイッチングにより遮断する電流を減少させることができる。ここで、周波数制御における駆動周波数が高くなるほど、供給電力は小さくなる。
図3は、この第1実施例におけるシミュレーション結果を示す波形図であり、(a)は一般的なデユーティ50%で動作させたとき(従来技術に相当)のインバータ1Aの出力電圧vout及び出力電流iLoを示し、(b)は位相シフト制御を行った時の出力電圧vout及び出力電流iLoを示している。なお、シミュレーションの条件は、負荷条件としてL=110[μH],R=0.2[Ω]の低抵抗負荷を使用し、入力電圧が三相200[V]、インバータ1Aの動作周波数が20[kHz]、出力電流iLoのピーク値が125[A]となるように共振コンデンサCの容量を調整し(デューティ50[%]:0.75[μF]、位相シフト:0.635[μF])、位相シフトの重なり角を130度(時間相当で18[μs])とした。
図3(a),(b)は、何れも同じピーク電流で動作しているが、出力電圧波形及びスイッチングタイミングが異なっている。
図3(a)に示すように、デューティ50[%]で動作させると、スイッチング周期内で全てのスイッチング素子S〜Sはターンオフ動作となるが、スイッチング素子S〜Sは2個ずつ同時にオフし、かつ、ピーク電流付近でスイッチングしている。このため、スイッチング損失が大きく、スナバコンデンサに過電流が流れると共に、発生ノイズも大きくなる。
これに対し、図3(b)に示すように位相シフト制御を行った場合には、図3(a)と同様に、スイッチング周期内で全てのスイッチング素子S〜Sがターンオフ動作となるが、スイッチングタイミングが個別に発生するうえに、ターンオフ時に遮断する電流もピーク付近ではなく小さな値となっているため、スイッチング損失の低減、スナバコンデンサの過電流の防止、発生ノイズの低減が可能になる。
なお、インバータ1Aの最低動作周波数は、加熱コイル11の負荷時インダクタンス成分L及び共振コンデンサCの容量により決定される共振周波数より10[%]程度、高くなるように設定することが望ましく、例えば、共振周波数が18[kHz]以上20[kHz]未満である場合には、最低動作周波数を20[kHz]程度にすればよい。
また、図4は、第1実施例において、位相シフトの重なり角を130度一定とした条件で、動作周波数を図3(b)の2倍にして周波数制御したときのシミュレーション結果である。このように、第1実施例では、位相シフトにおける重なり角をほぼ一定に保ちながら、周波数制御を行っている。すなわち、正極側電位が正の直流中間電圧(Vdc)の期間、負極側電位が負の直流中間電圧(−Vdc)の期間、および正極側電位と負極側電位との間のゼロ電圧期間の比率が図3(b)と図4とでほぼ一定になるように周波数制御している。このシミュレーションにおいて、インバータ1Aからは、定格電流供給時の5[%]以下の電力しか加熱コイル11に供給していない。しかし、この条件でも全てのスイッチング素子S〜Sが個別にターンオフ動作(ソフトスイッチング動作)しており、スイッチング損失の低減、スナバコンデンサの過電流の防止、発生ノイズの低減が可能となっている。
次に、請求項3に相当する本発明の第2実施例について説明する。
図3(b)に示したように、位相シフト制御では全てのスイッチング素子S〜Sを個別にターンオフ動作させる状態がある。しかしながら、前述した図14(b)に示したように、動作条件によってはターンオン損失が発生する。
そこで、第2実施例では、第1実施例における位相シフト制御の動作条件を、ターンオフが発生しない条件に限定することとした。具体的には、位相シフトにおける重なり角(零電圧期間)を、スイッチング周期に対して電気角145度以下に設定する。
なお、図14(b)に示したような一般的な位相シフト制御においては、上記の条件限定は成り立たない。すなわち、ターンオン動作が発生する条件は、大電力(定格電力)供給時の力率に依存して大きく変化する。従って、この第2実施例は、デューティ50[%]の条件でインバータ1Aから大電流(定格電流)を供給した際に、力率がゼロ近くで動作する低抵抗の被加熱物を対象とする場合に有効である。
図5は、重なり角を145度としたときのシミュレーション結果を示している。この場合、全てのスイッチング素子S〜Sが個別にターンオフ動作しているが、スイッチング素子S,Sのターンオフタイミングでは出力電流iLoが0[A]近くになっている。つまり、重なり角をこれ以上増やすとターンオンに移行することから、重なり角としては145度が限界であることがわかる。
次いで、請求項4に相当する本発明の第3実施例につき説明する。
上述した第2実施例では、ターンオン損失が発生しない条件を明確にするために、重なり角を145度以下に限定した。つまり、重なり角が0度〜145度の範囲になるようにスイッチングパターンを設定すれば、何れのスイッチング素子でもターンオン損失が発生することはない。
しかし、重なり角を0度で動作させることは、図3(a)に示したようにデューティ50[%]で動作させることと同じであるから、インバータ1Aの破損を防ぐためには不十分である。
そこで、本発明の第3実施例では、インバータ1Aの破損を確実に防ぐために、重なり角の最低値を限定することとし、この最低値は、一般的な汎用IHインバータで対応できる負荷に基づいて設定する。つまり、[背景技術]で説明したように、一般的な負荷範囲における出力電流iLoの位相角の最大値が電気角で40度であることに着目する。
図6は、出力電流iLoの位相角を40度にしてインバータ1Aを動作させたときの波形図である。なお、図6では、出力電流iLoを振幅1に規格化してスイッチング指令と併記してある。
図6によれば、ピーク電流の約0.72倍で電流を遮断していることが確認できる。つまり、一般的なIHインバータは、図6に基づく波形の動作補償までは行っていることになる。
このため、第3実施例では、ピーク電流の約0.72倍となる位相シフトの重なり角の下限値を設定する。この下限値は110度であり、図7に示すような動作波形となる。
この第3実施例によれば、位相シフトの重なり角を110度から145度の範囲とすることで、汎用IHインバータを破損させることなく動作させることができ、かつ、スイッチング損失の低減や低ノイズ化を達成することができる。
次いで、請求項5に相当する本発明の第4実施例につき説明する。
前述した第1〜第3実施例は、何れも電磁調理器等に用いられる汎用IHインバータを破損することなく、低抵抗の負荷(被加熱物)に対応させるための技術と言うことができる。
そこで、第4実施例では、低抵抗負荷だけでなく、通常の負荷(比較的大きな抵抗負荷、デューティ50[%]、定格電力供給時に位相角40度以内で動作する負荷)に対応した通常負荷モードと、低抵抗負荷に対応した低抵抗負荷モードと、を切り替える機能を備えることとした。
すなわち、図1に示すように、制御回路100は負荷モード切替部103を備えており、通常負荷モードと低抵抗負荷モードとを切り替えて選択可能となっている。
負荷モード切替部103により通常負荷モードが選択された場合には、制御条件設定部104により、図8(図13(a)も同様)に示すデューティ50[%]のスイッチングパターンを設定して、インバータ1Aを周波数制御する。この場合の出力電圧voutの波形は、正極側電位が正の直流中間電圧であり、かつ、負極側電位が負の直流中間電圧である波形となる。
また、負荷モード切替部103により低抵抗負荷モードが選択された場合には、制御条件設定部104により、前述した第1〜第3実施例に従ってスイッチングパターンを設定し、インバータ1Aを制御する。
このように負荷モード切替部103によって負荷モードを切り替え可能とすることにより、誘導加熱装置を様々な種類の負荷に適した条件で、破損させることなく安全に動作させることができる。
本発明は、三相または単相入力のインバータを備え、しかも様々な材質の負荷を加熱する誘導加熱装置であって、誘導加熱調理器や金属溶解、シームレス溶接などに使用される産業用誘導加熱装置の制御に利用可能である。
1A:主回路部(インバータ)
2A:三相交流電源
3A:整流回路
4:直流平滑コンデンサ
11:加熱コイル
100:制御回路
101:周波数制御部
102:位相シフト制御部
103:負荷モード切替部
104:制御条件設定部
105:駆動回路部
〜S:半導体スイッチング素子
:共振コンデンサ
:インダクタンス成分
:抵抗成分

Claims (6)

  1. インバータを構成するフルブリッジ型の複数の半導体スイッチング素子をオンオフさせ、前記インバータに接続された加熱コイルに交流電力を供給することにより、前記加熱コイルに近接配置された被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置の制御回路において、
    前記インバータの駆動周波数を制御して前記加熱コイルへの供給電力を調整するための周波数制御部と、
    前記インバータの各相の半導体スイッチング素子をオンさせる位相角を所定の重なり角だけずらして前記加熱コイルへの供給電力を調整するための位相シフト制御部と、
    前記周波数制御部及び前記位相シフト制御部からの指令に基づいてスイッチングパターンを設定する制御条件設定部と、
    前記制御条件設定部により設定されたスイッチングパターンに従って前記半導体スイッチング素子をオンオフさせる駆動信号を生成する駆動回路部と、
    を備えたことを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
  2. 請求項1に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
    前記制御条件設定部は、
    スイッチング周期における前記インバータの出力電圧波形を、正極側電位が正の直流中間電圧、負極側電位が負の直流中間電圧であり、かつ、正極側電位と負極側電位との間にゼロ電圧期間を有する波形とするためのスイッチングパターンを設定して前記インバータを周波数制御することを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
  3. 請求項2に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
    前記重なり角をほぼ一定に保ちながら前記インバータを周波数制御することを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
  4. 請求項2または3に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
    前記重なり角を、スイッチング周期内で電気角145度以下に設定したことを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
  5. 請求項4に記載した誘導加熱装置の制御回路において、
    前記重なり角を、スイッチング周期内で電気角110度〜145度の範囲に設定したことを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
  6. 前記被加熱物の抵抗値の大小にそれぞれ応じた通常負荷モードと低抵抗負荷モードとを切り替える負荷モード切替部を備え、
    前記制御条件設定部は、
    前記負荷モード切替部により前記通常負荷モードが選択された時に、前記インバータの出力電圧波形を、正極側電位が正の直流中間電圧であり、かつ、負極側電位が負の直流中間電圧である波形とするためのスイッチングパターンを設定して前記インバータを周波数制御し、前記負荷モード切替部により前記低抵抗負荷モードが選択された時に、請求項1〜5の何れか1項に従ってスイッチングパターンを設定することを特徴とする誘導加熱装置の制御回路。
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