JP2015196540A - 収容箱 - Google Patents

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【課題】積層配置する際の作業性を向上でき、ブランク面積も削減する。【解決手段】収容箱(トレイ10)は、底壁11と、底壁11の外縁に連続する側壁12A,12Bを有する外周壁とを有する。トレイ10には、組立状態で底壁11および側壁12A,12B間を傾斜して延びる傾斜壁15を設ける。そして、第1スタッキング手段として、第1区画線19を頂部として底壁11から外向きに突出する係止突部16と、端壁13A,13Bから内向きに突出して係止突部16が係止可能な係止受部31とを設ける。また、第2スタッキング手段として、傾斜壁15によって内向きに窪んだ凹部17と、凹部17に嵌合可能な凸部25とを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、積層配置可能な収容箱に関する。
青果物等の物品を収容するトレイ(収容箱)は、長方形状に形成された底壁と、底壁の各縁から立設した壁部からなる外周壁とを備える。このトレイは、物品を収容し、多段に積み重ねた状態で積層配置されることが多い。積層配置状態を維持するためのスタッキング手段(構造)は、外周壁の壁部上端から突設した係止突部と、壁部の下端または底壁に設けた穴または窪みからなる係止受部とを備える。
特許文献1には、外板部と内板部とを有する二重壁構造の壁部の上端に突片からなる係止突部を設けるとともに、外板部と底壁との稜部に抜穴からなる係止受部を設けたトレイが記載されている。しかし、このトレイは、積層配置する際に、係止突部上に係止受部が位置するように正確にトレイを位置決めして、係止突部を係止受部に差し込む必要があるため、作業性の面で改善の余地がある。
特許文献2には、外板部と上板部と内板部とを有する二重壁構造の壁部を備え、底壁から外板部および上板部を経て内板部にかけて延びる一対の切断線を設けることにより、上板部から上向きに突出する係止突部を設けるとともに、壁部の外面側に内向きに窪む係止受部を設けたトレイが記載されている。しかし、このトレイは、必ず二重壁構造の外周壁を形成する必要があるため、ブランク面積が広くなり、コスト高になるという不都合がある。
特開2003−312640号公報 実公昭61−28761号公報
本発明では、積層配置する際の作業性を向上でき、ブランク面積も削減可能な収容箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、第1発明の収容箱は、底壁と、前記底壁の外縁に連続し、組立状態で前記底壁に対して折り曲げられる壁部を有する外周壁と、前記底壁および前記壁部と区画するために、前記底壁から前記壁部にかけて延びる切断線と、前記切断線の前記底壁側から前記底壁と前記壁部の境界線にかけて延びる区画線とを有し、組立状態で前記底壁および前記壁部間を傾斜して延びる傾斜壁と、組立状態で前記傾斜壁によって前記底壁に形成され、前記区画線を頂部として前記底壁から外向きに突出した係止突部と、組立状態で前記外周壁から内向きに突出し、内縁に前記係止突部が係止可能な係止受部とを備える。
この収容箱は、底壁に対して壁部を折り曲げて組み立てると、切断線および区画線により区画された内側の傾斜壁が、底壁から外周壁の壁部にかけて傾斜して延びた状態になる。この傾斜壁は、切断線の底壁側端部から壁部との境界線までの寸法S1と、切断線の壁部側端部から壁部との境界線までの寸法S2とを加算した全長である。この傾斜壁の全長は、底辺寸法S1、高さ寸法S2の直角三角形の斜辺寸法より大きい。そのため、傾斜壁が底壁を部分的に押し出し、切断線を係止縁とし区画線を頂部とする係止突部が底壁に形成される。
この収容箱を積み重ねて積層配置すると、上段の収容箱の係止突部が下段の収容箱の係止受部間に位置し、上段の収容箱を横方向に移動すると、上段の収容箱の係止突部が下段の収容箱の係止受部に係止する。即ち、積み重ねる上段の収容箱を下段の収容箱上に正確に位置決めして配置する必要がないため、積層配置する際の作業性を向上できる。また、底壁および外周壁の壁部に切断線と区画線を設け、組み立てにより傾斜壁および係止突部を形成できるため、外周壁の壁部は二重壁構造にする必要はない。そのため、ブランク面積を削減し、コストダウンを図ることができる。
この第1発明では、前記壁部は、組立状態で前記傾斜壁によって形成される内向きに窪んだ凹部を有し、前記壁部の先端縁に、前記凹部に嵌合可能な凸部を設けることが好ましい。このようにすれば、外周壁の凹部と凸部の嵌合により上下段の収容箱を更に位置決めできるため、安定性を向上できる。
なお、外周壁の凹部に凸部を嵌合して積層状態に位置決めする場合、係止突部を係止受部に係止しない構成としてもよい。即ち、第2発明の収容箱は、底壁と、前記底壁の外縁に連続し、組立状態で前記底壁に対して折り曲げられる壁部を有する外周壁と、前記底壁および前記壁部と区画するために、前記底壁から前記壁部にかけて延びる切断線と、前記切断線の前記底壁側から前記底壁と前記壁部の境界線にかけて延びる区画線とを有し、組立状態で前記底壁および前記壁部間を傾斜して延びる傾斜壁と、組立状態で前記傾斜壁によって前記壁部に形成される内向きに窪んだ凹部と、前記壁部の先端縁に設けられ、前記凹部に嵌合可能な凸部とを備える。
第2発明の収容箱は、前記壁部の底壁側または前記底壁に、前記凸部が係止可能な係止段部を更に設けることが好ましい。このようにすれば、上下段の収容箱の係止性能を高めることができるため、傾斜壁による凹部の窪みが小さい場合でも、確実に上段の収容箱の横ズレを防止できる。
本発明の収容箱は、収容箱を積層配置するだけで、簡単に上段の係止突部を下段の係止受部間に配置できるため、積層配置する際の作業性を向上できる。また、底壁および壁部に設けた切断線と区画線により傾斜壁および係止突部が形成され、外周壁の壁部は二重壁構造にする必要はないため、ブランク面積を削減し、コストダウンを図ることができる。
本発明の第1実施形態の収容箱を積層配置する状態を示す斜視図。 収容箱の断面図。 収容箱の積層状態を示す斜視図。 収容箱の積層状態を示す部分断面図。 組立時の一工程を示す斜視図。 組立時の他の一工程を示す斜視図。 収容箱のブランクを示す平面図。 図7の収容箱の要部拡大図。 第2実施形態の収容箱の積層状態を示す斜視図。 第2実施形態の収容箱のブランクを示す平面図。 図10の収容箱の要部拡大図。 第3実施形態の収容箱を積層配置する状態を示す斜視図。 (A)は第4実施形態の収容箱の要部拡大図、(B)は第5実施形態の収容箱の要部拡大図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る収容箱である桟付きのトレイ10を示す。このトレイ10は、底壁11の外縁に、各一対の側壁(壁部)12A,12Bおよび端壁13A,13Bからなる外周壁を備える。本実施形態のトレイ10には、積層配置した際の横ズレを防止するために、第1スタッキング手段として、底壁11に係止突部16を設けるとともに、外周壁の端壁13A,13Bに係止受部31を設けている。また、第2スタッキング手段として側壁12A,12Bに、凹部17を設けるとともに、凸部25を設けている。なお、以下では、必要に応じて下段側をトレイ10Aとし、上段側をトレイ10Bとして説明する。
トレイ10は、紙製の段ボールシートを周知の紙器打抜装置によって、図7に示す一枚のブランクとして打ち抜いて形成される。段ボールシートは、表ライナおよび裏ライナの間に波状の中しんを配設した構成である。この中しんが延びる方向を段方向という。図7中、一点鎖線は、肉厚を圧縮するように裏ライナの側から罫を入れて形成した汎用の罫線である。また、ブランク中の実線は、表ライナから裏ライナにかけて刃を入れて形成した切断線、および、打ち抜きによる形状線(縁)である。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」、「天」、「底」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図7に示すように、トレイ10のブランクは、中央に長方形状の底壁11を備える。底壁11には、上下(外側縁)に第1の壁部である側壁12A,12Bが連設され、左右(外端縁)に第2の壁部である端壁13A,13Bが連設されている。これら側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bは、組立状態で底壁11に対して直交方向に折り曲げられ、底壁11の外周部を囲繞する外周壁である。側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bは、二重壁ではなく、単一の段ボールシートだけで構成される。本実施形態では、図中上下方向である側壁12A,12B方向が段方向となるように打ち抜かれる。
図7および図8に示すように、底壁11と側壁12A,12Bとの境界部分には、一対の傾斜壁15,15と、一対の係止片21,21と、境界線である折曲線14a〜14cとが設けられている。折曲線14a〜14cは汎用罫線からなり、傾斜壁15および係止片21の形成領域を除く領域に直線上に位置するように設けられている。具体的には、一対の傾斜壁15,15が幅方向の中央から所定間隔をあけて形成され、各傾斜壁15,15の外側に隣接して一対の係止片21,21が設けられている。そして、傾斜壁15,15間である幅方向中央に折曲線14aが形成され、各係止片21,21の外側に折曲線14b,14cが設けられている。
図1および図2に示すように、傾斜壁15は、底壁11に対して側壁12A,12Bを折り曲げた組立状態で、底壁11および側壁12A,12B間にかけて傾斜して延びる。この傾斜壁15によって底壁11の一部が外向きに突出し、下段のトレイ10Aに係止可能な係止突部16が形成される。また、下段のトレイ10Aの凸部25が係止可能な凹部17が側壁12A,12Bに形成される。図7および図8に示すように、傾斜壁15は、底壁11および側壁12A,12Bと区画するために、底壁11から側壁12A,12Bにかけて延びる切断線18と、切断線18の両端から境界線である折曲線14aの端部にかけて延びる第1および第2区画線19,20とを備える。
切断線18は、折曲線14a〜14cに対して直交方向を除く傾斜角度で形成される。具体的には、底壁11から側壁12A,12Bに向けて外方向に傾斜して延びる。第1区画線19は汎用罫線からなり、切断線18の底壁11側の端部から折曲線14aの端部にかけて傾斜して延びる。第2区画線20は汎用罫線からなり、切断線18の側壁12A,12B側の端部から折曲線14aの同一端部にかけて延びる。
このように画定された傾斜壁15は、折曲線14a〜14cに対して直交する方向の全長(最大)が、切断線18の底壁11側の端部から折曲線14a〜14cまでの寸法S1と、切断線18の側壁12A,12B側の端部から折曲線14a〜14cまでの寸法S2とを加算した寸法である。この傾斜壁15の全長は、底辺寸法S1、高さ寸法S2の直角三角形の斜辺寸法より大きい。そのため、図2に示すように、組立状態では、段ボールシートの剛度(腰)も伴って、傾斜壁15が第1区画線19を頂部として底壁11を部分的に押し出し、切断線18を係止縁とする係止突部16が底壁11に形成される。また、傾斜壁15が内向きに窪むことにより側壁12A,12Bに凹部17が形成される。
係止突部16の突出量および凹部17の窪み(深さ)は、切断線18の寸法S1,S2の設定によって調整可能である。具体的には、係止突部16は、傾斜壁15の全長(S1+S2)が同一である場合、形成される直角三角形の斜辺寸法を小さくすることで、突出量を大きくすることができる。即ち、底壁11と側壁12A,12Bと傾斜壁15とが二等辺直角三角形状になるようにした状態が、係止突部16の突出量は最も大きい。また、凹部17は、底辺寸法S1を大きくし、底辺(底壁11)と斜辺(傾斜壁15)との間の角度αを小さくすることで、窪み(嵌合代)を大きくすることができる。但し、傾斜壁15の角度αは、組み立てによって側壁12A,12B側が膨出することを防ぐために、45度以上とすることが好ましい。
図1に示すように、係止片21は、組立状態で底壁11に対して面一に延び、側壁12A,12Bの下端から外向きに突出することにより、下段のトレイ10Aの凸部25が係止可能な第1の係止段部である。また、この係止片21の形成により、側壁12A,12Bには、後述する固定壁32を固定可能な固定孔22が形成される。図7および図8に示すように、係止片21は、底壁11および側壁12A,12Bと区画するために、切断線18から折曲線14b,14cに沿って平行に延びる第1切断線23と、第1切断線23の端部から折曲線14b,14cの端部かけて延びる第2切断線24とを備える。第2切断線24は、折曲線14b,14cに対して直交方向に延びるように形成されている。
図1および図7に示すように、側壁12A,12Bには、組立状態での上端縁に凹部17に嵌合するとともに、係止片21の内側縁に係止する一対の凸部25,25が突設されている。この凸部25は、側壁12A,12Bの幅方向中央側を斜辺とする直角台形状をなし、組立状態で傾斜壁15と対応するように形成されている。
側壁12A,12Bの両端縁には、組立状態で端壁13A,13Bの内面側に重畳配置される折込壁26が連設されている。この折込壁26と側壁12A,12Bの境界部分には、汎用罫線からなる折曲線27が設けられている。
端壁13A,13Bと底壁11との境界部分には、汎用罫線からなる折曲線28が設けられている。この端壁13A,13Bには、組立状態での上端縁に内向きに突出する架設桟29が連設されている。この架設桟29と端壁13A,13Bの境界部分には、汎用罫線からなる折曲線30が設けられている。架設桟29の両側部は、組立状態で側壁12A,12Bの凸部25の近傍まで延びるように設定される。この架設桟29の両側部は、先端縁(内縁)に上段のトレイ10Bの係止突部16が係止可能な係止受部31である。
架設桟29の両側縁には、組立状態で側壁12A,12Bの両端外面側に重畳配置される固定壁32が連設されている。この固定壁32と架設桟29との境界部分には、汎用罫線からなる折曲線33が設けられている。この固定壁32は、側壁12A,12Bを上端から下端にかけて覆う寸法で形成されている。組立状態で固定壁32と側壁12A,12Bの間には、段ボールシートの肉厚による段差が形成される。この段差(固定壁32の縁)は、凸部25が係止可能な第2の係止段部である。固定壁32の先端には、固定孔22に外側から内側に差し込んで組立状態を維持する固定片34が連設され、その境界部分に汎用罫線からなる折曲線35が設けられている。
このトレイ10を使用する際には、図5に示すように、底壁11に対して側壁12A,12Bを折り曲げるとともに、側壁12A,12Bに対して折込壁26をそれぞれ折り曲げる。ついで、図6に示すように、底壁11に対して端壁13A,13Bを折り曲げるとともに、端壁13A,13Bに対して架設桟29を折り曲げる。その後、架設桟29に対して固定壁32を折り曲げて側壁12A,12Bの外面側に重畳させるとともに、固定壁32に対して固定片34を折り曲げる。そして、固定片34を側壁12A,12Bに形成された各固定孔22に差し込む。これにより、図1および図2に示すように、上端開口の桟付きトレイ10を組み立てることができる。
このトレイ10は、底壁11に対して側壁12A,12Bを折り曲げることにより、底壁11および側壁12A,12B間にかけて延びるように傾斜壁15が形成される。この傾斜壁15の形成により、底壁11に第1区画線19を頂部として下向きに突出する係止突部16が形成され、側壁12A,12Bに内向きに窪む凹部17が形成される。また、架設桟29により、係止突部16が係止可能な係止受部31が形成される。そして、底壁11および側壁12A,12B間に設けた係止片21により、凸部25が係止可能な第1の係止段部が形成される。また、固定壁32により、凸部25が係止可能な第2の係止段部が形成される。
図3および図4に示すように、トレイ10に物品を収容し、複数のトレイ10を積み重ねる際には、下段のトレイ10Aの凸部25,25間に位置するようにトレイ10Bを配置し、下段のトレイ10Aの架設桟29上にトレイ10Bの底壁11を配置する。
これにより上段のトレイ10Bの係止突部16,16が、下段のトレイ10Aの係止受部31,31間に位置する。そのため、この状態で端壁13A,13B方向にトレイ10Bが移動すると、上段のトレイ10Bの下向きに突出した係止突部16が下段のトレイ10Aの係止受部31に係止し、上段トレイ10Bの横ズレを防止できる。また、下段のトレイ10Aの凸部25が上段のトレイ10Bの凹部17に嵌合し、横方向の移動を阻止するとともに、側壁12A,12B方向の移動を阻止する。また、凸部25は、側壁12A,12Bから突出した係止段部である係止片21および固定壁32の縁にも係止する。そのため、凹部17の窪みが小さい場合でも、確実に端壁13A,13B方向のトレイ10Bの移動を阻止できる。そのため、複数のトレイ10を安定状態で位置決めして積層配置できる。
このように、本発明では、積み重ねる上段のトレイ10Bを下段のトレイ10A上に正確に位置決めして配置する必要がないため、積層配置する際の作業性を向上できる。また、底壁11および側壁12A,12Bに切断線18と区画線19,20を設け、組み立てにより傾斜壁15および係止突部16を形成できるため、側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bは二重壁構造にする必要はない。そのため、ブランク面積を削減し、コストダウンを図ることができる。
(第2実施形態)
図9および図10は第2実施形態の収容箱であるトレイ10(10A,10B)を示す。このトレイ10は、固定壁32を側壁12A,12Bの内面側に重畳するように配置し、この固定壁32を傾斜壁15の端縁に係止するようにした点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、第2実施形態のトレイ10は、第1実施形態と同様に底壁11、および、側壁12A,12Bと端壁13A,13Bとからなる外周壁を備える。側壁12A,12Bには折込壁26が連設され、端壁13A,13Bには架設桟29が連設され、架設桟29には固定壁32が連設されている。固定壁32には、第1実施形態に示す固定片34が設けられていない。
図10および図11に示すように、底壁11と側壁12A,12Bの境界部分には、第1実施形態と同様に折曲線14a〜14cが設けられるとともに、傾斜壁15が設けられている。また、第2実施形態では、係止片21の代わりに打抜部36が設けられている。この打抜部36は、切断線18に沿って底壁11側に延びる打抜縁36a、折曲線14b,14cに沿って延びる打抜縁36b、打抜縁36aの端部から底壁11側に延びる打抜縁36c、および、打抜縁36a,36cの端部間にかけて底壁11側で延びる打抜縁36dを備える四角形状に形成される。
図9および図10に示すように、架設桟29と固定壁32との境界部分には、汎用罫線からなる折曲線33が形成されている。この折曲線33は、第1実施形態と比較して、段ボールシートの肉厚分架設桟29側に位置するように形成され、かつ、架設桟29の幅方向内側に向けて湾曲した曲線状に形成されている。
固定壁32には、組立状態で底壁11側かつ傾斜壁15側に位置する内側縁に、切断線18による傾斜壁15の縁に係止する係止部37が設けられている。この係止部37は、組立状態で上側(図10中内側)から下側(図10中外側)に向けて横幅が広くなるように傾斜して延びる傾斜縁を備える。また、固定壁32には、組立状態で打抜部36に嵌まる位置決め凸部38が突設されている。
この第2実施形態のトレイ10は、第1実施形態と同様に、底壁11に対して側壁12A,12Bを折り曲げるとともに、側壁12A,12Bに対して折込壁26を折り曲げる。ついで、底壁11に対して端壁13A,13Bを折り曲げるとともに、端壁13A,13Bに対して架設桟29を折り曲げる。また、架設桟29に対して固定壁32を折り曲げ、この固定壁32を側壁12A,12Bの内面側に配置する。そして、折曲線30を中心として架設桟29を折り曲げることにより、固定壁32を側壁12A,12Bの内面側で摺動させる。これにより、図9に示すように、位置決め凸部38を打抜部36内に配置するとともに、係止部37を傾斜壁15の縁に係止することにより、組み立てることができる。
組立状態のトレイ10は、第1実施形態と同様に、傾斜壁15によって底壁11に係止突部16が形成され、架設桟29によって係止突部16が係止可能な係止受部31が形成される。また、傾斜壁15によって、側壁12A,12Bの凸部25が嵌合可能な凹部17が側壁12A,12Bに形成される。そして、この第2実施形態では、係止片21および固定壁32による第1および第2の係止段部は形成されないが、第1および第2スタッキング手段によって第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図12は第3実施形態の収容箱であるトレイ10(10A,10B)を示す。このトレイ10は、側壁12A,12Bにかけて延びる架設桟29を設ける代わり、側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bの角部にそれぞれ係止受部31だけを設けた点で、第1実施形態と相違する。このようにした第3実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、架設桟29の代わりに係止受部31だけを設ける構成は、固定壁32を側壁12A,12Bの内面側に配置するようにした第2実施形態のトレイ10にも同様に適用でき、同様の作用および効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図13(A)は第4実施形態の収容箱のトレイ10の傾斜壁15を示す。この第4実施形態では、三角形状の傾斜壁15ではなく、四角形状の傾斜壁15を、底壁11および側壁12A,12Bの間に設けた点で、各実施形態と相違する。
具体的には、第4実施形態の傾斜壁15は、底壁11および側壁12A,12Bと区画するために、底壁11から側壁12A,12Bにかけて延びる第1の切断線18と、第1の切断線18の両端から幅方向中央に向けて延びる第1および第2区画線19,20と、各区画線19,20の内側端部にかけて延びる第2の切断線39とを備える。第1区画線19は、折曲線14a〜14cと平行に延びるように設けられている。第2区画線20は、折曲線14a〜14cに向けて所定角度で傾斜するように設けられている。第2の切断線39は、折曲線14aの端部を直交方向に通過するように設けられている。即ち、汎用罫線からなる第1区画線19および第2の切断線39の一部により、第1の切断線18の底壁11端部から折曲線14aにかけて延びる区画線を構成している。
このようにした第4実施形態では、底壁11に対して側壁12A,12Bを折り曲げることにより、各実施形態と同様に、傾斜壁15が底壁11から側壁12A,12Bにかけて傾斜して延びる。これにより、底壁11に、第1区画線19を頂部として突出する係止突部16が形成される。また、側壁12A,12Bに、内向きに窪む凹部17が形成される。そのため、各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図13(B)は第5実施形態の収容箱のトレイ10の傾斜壁15を示す。この第5実施形態では、第2区画線20を設けないようにした点でのみ、第4実施形態と相違する。このようにした第5実施形態では、第4実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、このように第2区画線20を設けない構成は、第1から第3実施形態のトレイ10に適用してもよい。即ち、底壁11側に第1区画線19を設ければ、側壁12A,12B側の第2区画線20は必ずしも設けなくてもよい。
なお、本発明の収容箱(トレイ10)は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1区画線19は、第1から第3実施形態では汎用罫線により構成し、第4および第5実施形態では汎用罫線と切断線の組み合わせにより構成したが、汎用罫線上に切断線を設けたリード罫、逆側のライナは切断しないように裏ライナまたは表ライナの側から刃を入れて形成したハーフカット線等、希望に応じて変更が可能である。
また、各実施形態では、第1スタッキング手段として、底壁11に係止突部16を設けるとともに端壁13A,13Bに係止受部31を設け、第2スタッキング手段として、側壁12A,12Bに凹部17を設けるとともに凸部25を設けたが、第1スタッキング手段だけを設けてもよいし、第2スタッキング手段だけを設けてもよい。
また、前記実施形態では、側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bを単層構造としたが、収容する物品に応じて外周壁の剛性を高める必要がある場合には、外板部と内板部とを備える二重壁構造としてもよい。また、外周壁は、側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bを備える平面視四角形状に限らず、側壁12A,12Bおよび端壁13A,13Bの間に面取り壁を設けた平面視八角形状等、その平面視形状は希望に応じて変更が可能である。
そして、前記実施形態では、紙製の段ボールシートを打ち抜いて収容箱を形成したが、樹脂製の段ボールシートを打ち抜いて形成してもよい。また、段ボールシートに限られず、単一の厚紙や樹脂シートにより形成してもよい。
10,10A,10B…トレイ
11…底壁
12A,12B…側壁(壁部)
13A,13B…端壁
14a〜14c…折曲線(境界線)
15…傾斜壁
16…係止突部
17…凹部
18…切断線
19…第1区画線(区画線)
20…第2区画線
21…係止片(係止段部)
25…凸部
29…架設桟
31…係止受部
32…固定壁(係止段部)

Claims (4)

  1. 底壁と、
    前記底壁の外縁に連続し、組立状態で前記底壁に対して折り曲げられる壁部を有する外周壁と、
    前記底壁および前記壁部と区画するために、前記底壁から前記壁部にかけて延びる切断線と、前記切断線の前記底壁側から前記底壁と前記壁部の境界線にかけて延びる区画線とを有し、組立状態で前記底壁および前記壁部間を傾斜して延びる傾斜壁と、
    組立状態で前記傾斜壁によって前記底壁に形成され、前記区画線を頂部として前記底壁から外向きに突出した係止突部と、
    組立状態で前記外周壁から内向きに突出し、内縁に前記係止突部が係止可能な係止受部と
    を備えることを特徴とする収容箱。
  2. 前記壁部は、組立状態で前記傾斜壁によって形成される内向きに窪んだ凹部を有し、前記壁部の先端縁に、前記凹部に嵌合可能な凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の収容箱。
  3. 底壁と、
    前記底壁の外縁に連続し、組立状態で前記底壁に対して折り曲げられる壁部を有する外周壁と、
    前記底壁および前記壁部と区画するために、前記底壁から前記壁部にかけて延びる切断線と、前記切断線の前記底壁側から前記底壁と前記壁部の境界線にかけて延びる区画線とを有し、組立状態で前記底壁および前記壁部間を傾斜して延びる傾斜壁と、
    組立状態で前記傾斜壁によって前記壁部に形成される内向きに窪んだ凹部と、
    前記壁部の先端縁に設けられ、前記凹部に嵌合可能な凸部と
    を備えることを特徴とする収容箱。
  4. 前記壁部の底壁側または前記底壁に、前記凸部が係止可能な係止段部を更に設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の収容箱。
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