JP2015193628A - ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物 - Google Patents

ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015193628A
JP2015193628A JP2015070102A JP2015070102A JP2015193628A JP 2015193628 A JP2015193628 A JP 2015193628A JP 2015070102 A JP2015070102 A JP 2015070102A JP 2015070102 A JP2015070102 A JP 2015070102A JP 2015193628 A JP2015193628 A JP 2015193628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bismaleimide compound
resin
imide
group
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015070102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6509009B2 (ja
Inventor
昌己 大村
Masami Omura
昌己 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority to JP2015070102A priority Critical patent/JP6509009B2/ja
Publication of JP2015193628A publication Critical patent/JP2015193628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509009B2 publication Critical patent/JP6509009B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

【課題】エポキシ樹脂を超える耐熱性を有するとともに、エポキシ樹脂と同等の成形性を有し、更に低線膨張係数、高Tgという性質も有するビスマレイミド化合物およびこれを含む硬化性イミド組成物を提供する。
【解決手段】2つのマレイミド環の窒素原子を4,4’-ビフェニレンで架橋した構造を有する下記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物である。また、このビスマレイミド化合物と、架橋剤を含有する硬化性イミド組成物、およびこの硬化性イミド組成物を架橋硬化してなる硬化物である。
Figure 2015193628

【選択図】なし

Description

本発明は、新規なビスマレイミド化合物、硬化性イミド組成物、イミド硬化物に関するものである。ビスマレイミド化合物は、単独で架橋させるか、または各種のマレイミド化合物もしくは架橋剤と反応させることにより、耐熱性、難燃性に優れた材料を与えることができ、封止材料、基板材料、絶縁材料各種用途に使用できる。特に極めて高い耐熱性及び成形性を両立することが必要な、高耐熱基板材料、フレキシブル基板材料、高耐熱低誘電材料、高耐熱CFRP材料(炭素繊維複合材料)、車載向けSiCパワーデバイス用高耐熱封止材料用途に使用できる。
耐熱性樹脂は、無機材料と比較して、有機材料の短所であった耐熱性を有するとともに、長所である加工性を併せ持つことから、封止材料、基板材料、絶縁材料等の分野に広く実用化されている。
しかし、高温プロセス対応フレキシブル基板材料、高速高周波対応高耐熱基板材料、高耐熱CFRP用材料、車載向けSiCパワーデバイス封止材料等、従来にない極めて高い耐熱性を要求する新しい材料が現れてきている。例えば、SiCパワーデバイスでは、250℃以上での高温領域での動作が想定されるが、従来の耐熱性樹脂を用いた封止材では、耐熱性が十分でないため、200℃での動作が限界であった。そのため、250℃での動作に耐え得る封止材料が切望されている。つまり、従来の耐熱性樹脂では、車載向けSiCパワーデバイス用封止材料等の新しい材料への適用が困難になってきた。
従来の耐熱性樹脂は、成形性に優れるエポキシ樹脂を高耐熱化したものが主に使用されてきた。例えば、フェノール樹脂を含むエポキシ樹脂組成物、ベンゾオキサジン、アミン系樹脂またはシアネート樹脂を含むエポキシ樹脂組成物、マレイミド樹脂を含むエポキシ樹脂組成物が挙げられる。その他、ポリイミド樹脂等が挙げられる。しかし、これらの従来の樹脂では、上記の極めて高い耐熱性及び成形性の両立が難しい。また、ガラス転移温度(Tg)が高い反面、熱分解開始温度が不十分であった。
例えば、エポキシ樹脂では、高耐熱化の手法として、多環芳香族基の導入(特許文献1)、ヘテロ基の導入(特許文献2)、架橋密度の向上(特許文献3)等が検討されてきた。これらは、ガラス転移温度の向上や寸法安定性の向上には効果がみられるが、熱分解開始温度の向上には限界があった。
エポキシ樹脂組成物にマレイミド樹脂を配合したもの(特許文献4)は、熱分解開始温度は改善されたが250℃の長期耐熱には不十分であり、成型性が課題となる。
エポキシ樹脂にアミン系樹脂(特許文献5)またはベンゾオキサジン樹脂を配合したもの(特許文献6)は、ガラス転移温度(Tg)は向上するが、熱分解開始温度はエポキシ樹脂よりも低く、また、硬化物は脆いという欠点があった。
シアネート樹脂を含むエポキシ組成物(特許文献7)は、硬化時の温度制御が難しく成型性に課題があり、高価になるという問題もあった。
ポリイミド樹脂は、熱分解開始温度には優れるが、厚膜成型が困難であり、封止材などの成型材料には適用が困難であった。
特開2001−261785号公報 特開平2−157264号公報 特開昭63−264622号公報 特開昭60−23424号公報 特開昭56−115314号公報 特開2003−64155号公報 特開2003−261743号公報
本発明の目的は、従来の耐熱性樹脂では困難であった極めて高い耐熱性とエポキシ樹脂並みの成型性が両立した材料を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討により、特定のイミド化合物が、上記の課題を解決することが期待されること、そしてこれが極めて高い耐熱性及び熱成形性を両立することを見出した。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物に関する。
Figure 2015193628
式中、R及びRは、それぞれ独立して、置換または無置換のアルキル基を表す。M、M、M及びMは、それぞれ独立して、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。
また、本発明は上記のビスマレイミド化合物と、下記一般式(2)で表されるマレイミド化合物を含有することを特徴とするイミド組成物に関する。
Figure 2015193628
式中、Qはm価の有機基を表し、M及びMは、それぞれ独立して、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表し、mは1〜10の整数を表す。
更に本発明は、上記のビスマレイミド化合物と、架橋剤を含有することを特徴とする硬化性イミド組成物、又は上記のイミド組成物に、更に架橋剤を配合してなる硬化性イミド組成物に関する。また、本発明はこれら硬化性イミド組成物を架橋硬化してなるイミド硬化物に関する。このイミド硬化物は電子材料用として適する。
本発明のビスマレイミド化合物は、エポキシ樹脂を超える耐熱性を有するとともに、エポキシ樹脂と同等の成形性を有する。更に、低線膨張係数、高Tgという性質も有する。そのため、高耐熱基板材料、高温プロセス対応フレキシブル基板材料、高耐熱CFRP用材料、車載向けSiCパワーデバイス用封止材料等の、極めて高い耐熱性を有する材料に好適に使用できる。また、従来の耐熱性樹脂で適用可能な、封止材料、基板材料、絶縁材料等に対しても、従来の耐熱性樹脂以上の高い耐久性を付与できる。
本発明のビスマレイミド化合物のH−NMRスペクトルである。
まず、本発明のビスマレイミド化合物について説明する。
本発明のビスマレイミド化合物は、上記一般式(1)で表される。
ここで、R及びRは、それぞれ独立して、置換または無置換のアルキル基を表す。置換のアルキル基の場合、置換基には特に制限はないが、例えば、アリール基、アラルキル基、アミノ基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシル基、ビニル基、ハロゲン基等が挙げられる。より好ましくは、無置換またはフェニル基若しくはハロゲン基置換のアルキル基である。さらに好ましくは、無置換またはフッ素置換のアルキル基である。
前記置換または無置換のアルキル基は、直鎖構造、分岐構造、環状構造のいずれでも良い。好ましくはC1〜C6のアルキル基であり、より好ましくはC1〜C3であり、さらに好ましくはC1である。
、M、M及びMは、それぞれ独立して、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。置換のアルキル基の場合、置換基には特に制限はないが、例えば、アリール基、アラルキル基、アミノ基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシル基、ビニル基、ハロゲン基等が挙げられる。より好ましくは、水素原子または無置換のアルキル基である。さらに好ましくは、M、M、M及びMの少なくとも1つが無置換のアルキル基である。
〜Mにおける前記置換または無置換のアルキル基は、直鎖構造、分岐構造、環状構造のいずれでも良い。より好ましくは、C1〜C6のアルキル基であり、より好ましくはC1〜C3であり、さらに好ましくはC1のアルキル基である。
上記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物は、上記R、R、M、M、M及びMが異なるビスマレイミド化合物の混合物であっても良い。
上記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物の好ましい具体例を表1に示す。
Figure 2015193628
また、上記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物は、上記一般式(2)で表されるマレイミド化合物(以下、「他のマレイミド化合物」という。)を含むイミド組成物とすることができる。
一般式(2)において、Qはm価の有機基を表す。mは1〜10の整数であるが、好ましくは2〜8の整数である。
Qの構造に制限はないが、2価の有機基である場合、以下の式(3)〜(7)の構造が好ましく挙げられる。ここで、下記式(3)〜(7)において、*は、上記一般式(2)における2つの窒素原子へのそれぞれの結合部位である。Z及びZは、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のハロゲン置換アルキル基を表す。なお、下記式(3)〜(7)において、Z、Z及び上記結合部位*の置換位置は一例であり、これに限定されない。
Figure 2015193628
また、MおよびMは、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、または水素原子を表す。置換のアルキル基の場合、置換基には特に制限はないが、例えば、アリール基、アラルキル基、アミノ基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシル基、ビニル基、ハロゲン基等が挙げられる。より好ましくは、無置換のアルキル基または水素原子である。
およびMにおける前記アルキル基は、直鎖構造、分岐構造、環状構造のいずれでも良い。より好ましくは、C1〜C6のアルキル基であり、より好ましくはC1〜C3であり、さらに好ましくはC1である。
本発明のビスマレイミド化合物には、架橋剤を配合することにより硬化性イミド組成物とすることができる。同様に他のマレイミド化合物を含む上記イミド組成物にも、架橋剤を配合することにより硬化性イミド組成物とすることができる。
ここで、架橋剤は、公知の架橋剤を用いることができるが、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、アミノ樹脂、ベンゾオキサジン樹脂が挙げられる。これらの架橋剤が有する活性基(フェノール性水酸基、エポキシ基、シアネート基、アミノ基、又はベンゾオキサジンの脂環部位が開環してなるフェノール性水酸基)が、マレイミド基を構成する炭素−炭素二重結合と付加反応して架橋する他、本発明のビスマレイミド化合物が有する2つの炭素−炭素二重結合が重合して架橋する。
フェノール樹脂としては、公知のものが使用できる。例えば、フェノール類としては、フェノールの他、クレゾール類、キシレノール類等のアルキルフェノール類、ヒドロキノン等の多価フェノール類、ナフトール類、ナフタレンジオール類等の多環フェノール類、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノール類、あるいはフェノールノボラック、フェノールアラルキル樹脂等の多官能性フェノール化合物等が挙げられる。好ましくは、耐熱性及び成型性の点から、アラルキル型フェノール樹脂が望ましい。
エポキシ樹脂としては、公知のものが使用でき、1分子中にエポキシ基を2個以上有するもの中から選択される。例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、3,3',5,5’−テトラメチル−ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール、2,2' −ビフェノール、3,3',5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェノール、レゾルシン、ナフタレンジオール類等の2価のフェノール類のエポキシ化物、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック等の3価以上のフェノール類のエポキシ化物、ジシクロペンタジエンとフェノール類の共縮合樹脂のエポキシ化物、フェノール類とパラキシリレンジクロライド等から合成されるフェノールアラルキル樹脂類のエポキシ化物、フェノール類とビスクロロメチルビフェニル等から合成されるビフェニルアラルキル型フェノール樹脂のエポキシ化物、ナフトール類とパラキシリレンジクロライド等から合成されるナフトールアラルキル樹脂類のエポキシ化物等が挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、単独でもよいし、2種以上を併用してもよい。好ましくは、耐熱性と成形性という点から、フェノールアラルキル樹脂類、ビフェニルアラルキル樹脂類から得られるエポキシ樹脂等の常温で固体状エポキシ樹脂である。
シアネート樹脂としては、ビスフェノール型シアネート樹脂、ナフトール型シアネート樹脂等が挙げられる。
アミノ樹脂としては、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルプロパン、4,4’-ジアミノジフェニルスルホン、m-フェニレンジアミン、p-キシリレンジアミン等の芳香族アミン類、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族アミン類等が挙げられる。
ベンゾオキサジン樹脂としては、二官能性ジアミン類と単官能フェノール類から得られるP−d型ベンゾオキサジン、単官能性ジアミン類と二官能性フェノール類から得られるF−a型ベンゾオキサジン等が挙げられる。
上記硬化性イミド組成物には、必要に応じて上記付加反応を促進させる促進剤を用いることができる。例を挙げれば、アミン類、イミダゾール類、有機ホスフィン類、ルイス酸等があり、具体的には、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールなどの三級アミン、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−へプタデシルイミダゾールなどのイミダゾール類、トリブチルホスフィン、メチルジフェニルホスフイン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィンなどの有機ホスフィン類、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウム・エチルトリフェニルボレート、テトラブチルホスホニウム・テトラブチルボレートなどのテトラ置換ホスホニウム・テトラ置換ボレート、2−エチル−4−メチルイミダゾール・テトラフェニルボレート、N−メチルモルホリン・テトラフェニルボレートなどのテトラフェニルボロン塩などがある。添加量としては、通常、組成物中のビスマレイミド化合物100重量部に対して、0.1から5重量部の範囲である。
また、本発明の硬化性イミド組成物には、無機充填剤、顔料、難然剤、揺変性付与剤、カップリング剤、流動性向上剤等の添加剤を配合できる。無機充填剤としては、例えば、球状あるいは、破砕状の溶融シリカ、結晶シリカ等のシリカ粉末、アルミナ粉末、ガラス粉末、又はマイカ、タルク、炭酸カルシウム、アルミナ、水和アルミナ等が挙げられ、半導体封止材に用いる場合の好ましい配合量は70重量%以上であり、更に好ましくは80重量%以上である。
顔料としては、有機系又は、無機系の体質顔料、鱗片状顔料、等がある。揺変性付与剤としては、シリコン系、ヒマシ油系、脂肪族アマイドワックス、酸化ポリエチレンワックス、有機ベントナイト系等を挙げることができる。
また、本発明のビスマレイミド化合物は、単独で、または上記硬化性イミド組成物とすることで、公知の方法で架橋、硬化させて、本発明のイミド硬化物とすることができる。架橋方法としては、熱硬化、光硬化が挙げられる。
本発明のイミド硬化物は、エポキシ樹脂を超える耐熱性を有するとともに、エポキシ樹脂と同等の成形性を有する。例えば、5wt%重量減が400℃以上であり、かつ、200℃以下でトランスファー成型可能である。さらに、寸法安定性、難燃性という性質も有する。そのため、低誘電材料、透明耐熱基板材料、高耐熱封止材料、高耐熱基板材料等の電子材料に好適に使用できる。特に、高温プロセス対応フレキシブル基板材料、高速高周波対応高耐熱基板材料、高耐熱CFRP用材料、車載向けSiCパワーデバイス用封止材料等の、極めて高い耐熱性を有する電子材料に好適に使用できる。また、従来の耐熱性樹脂で適用可能な、封止材料、基板材料、絶縁材料に対しても、従来の耐熱性樹脂以上の高い耐久性を付与できる。
本発明のイミド化合物の製造方法の一例について、以下に説明する。
本発明のイミド化合物(c-1)は、例えば、下記反応式(8)に示すように、ビフェニル型ジアミン化合物(a-1)と無水マレイン酸誘導体(b-1)、(b-2)を反応させることで製造できる。
Figure 2015193628
さらに、無水マレイン酸誘導体が1種類である場合は、下記反応式(9)に示すように、イミド化合物(c-2)が得られる。
Figure 2015193628
また、この反応の際、一部、式(10)に示すような反応が生じ、オリゴマー成分(d-1)が得られる。このオリゴマー成分は樹脂の靭性を向上させる効果があるため、樹脂中に含んでもよいが、再沈殿により取り除くこともできる。熱分解安定性を向上させるという点では、このオリゴマー成分は少ない方が望ましい。
Figure 2015193628
以下、実施例及び比較例を用いて本発明の実施の形態をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は下記の形態のみには制限されない。なお、「%」は重量基準を示す。
実施例1
セパラブルフラスコに、2,2'‐ジメチルビフェニル−4,4'−ジアミン(m−TB、和歌山精化工業株式会社製)を 50g(0.234mol)、酢酸を71g(1.18mol)、トルエンを120gを仕込み、窒素を導入しながら 50℃に加熱攪拌しながら溶解させた。無水シトラコン酸を52.8g(0.472mol)滴下し、系外に生成水を除去しながら徐々に加熱させ、還流下で1時間反応させた。反応生成物を再沈殿により精製後、白色結晶のビスマレイミド化合物(e-1)を90g得た。収率96%。アミン当量は10万以上であり、アミノ基がほぼ全量反応していることを確認した。生成物の融点は142℃であった。
実施例2
無水シトラコン酸の代わりに無水マレイン酸を45.9g加えた他は、実施例1と同様の方法で淡黄色結晶のビスマレイミド化合物(e-2)を60g得た。収率69%。アミン当量は10万以上。
実施例3
無水シトラコン酸の代わりに無水2,3−ジメチルマレイン酸を29.5gと無水マレイン酸を23.9g加えた他は、実施例1と同様の方法で淡黄色結晶のビスマレイミド化合物(e-3)を84g得た。収率89%。アミン当量は10万以上。
実施例4
m−TBの代わりに、2,2'‐ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル−4,4'−ジアミンを74.9g用いた他は、実施例1と同様の方法で白色結晶のビスマレイミド化合物(e-5)を97g得た。収率82%。アミン当量は10万以上。
実施例5
m−TBの代わりに、2,2'‐ビス(トリフルオロメチル)ビフェニル−4,4'−ジアミンを74.9g用い、無水シトラコン酸の代わりに無水マレイン酸を45.9g加えた他は、実施例1と同様の方法で淡黄色結晶のビスマレイミド化合物(e-6)を94g得た。収率84%。アミン当量は10万以上。
比較例1
m−TBの代わりに、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンを50g加えた他は、実施例1と同様の方法で白色結晶のビスマレイミド化合物(f-1)90gを得た。収率95%。アミン当量は10万以上、融点189℃であった。
比較例2
無水シトラコン酸の代わりに無水マレイン酸を46.5g加えた他は、比較例1と同様の方法で白色結晶のビスマレイミド化合物(f-2)を81g得た。収率93%。アミン当量は10万以上、融点189℃であった。
実施例6〜12及び比較例3〜7
ビスマレイミド化合物として上記実施例、比較例で得たe−1、e−2、e−5、e−6、f−1又はf−2を用いた。また、他のマレイミド化合物として、N,N’‐ジフェニルメタンビスマレイミド(BMI;大和化成工業製)、フェニルメタンマレイミドオリゴマー(BMIオリゴマー;BMI−3200、m=8、大和化成工業製)を使用した。また、架橋剤として、o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(OCNE;エポキシ当量200、軟化点65℃)、フェノールアラルキル樹脂(PA;三井化学株式会社製、MILEX XLC−4L、OH当量168、軟化点61℃)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DPE;和歌山精化工業株式会社製)、ベンゾオキサジン(BF−BXZ;小西化学工業株式会社製)を使用し、促進剤としてトリフェニルホスフィンを樹脂成分に対して1重量部配合して混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用いて175℃にて成形し、ポストキュアを200℃にて4時間、ポストキュアを行い、硬化物試験片を得た後、各種物性測定に供した。
以上の実施例及び比較例で得られた硬化物試験片について、熱安定性試験およびトランスファー成型性評価を実施した。
耐熱性評価は、示差熱熱重量同時測定装置(装置名:エスアイアイ・ナノテクノロジー製TG/DTA7300)を用いて、200mL/minの窒素気流下、10℃/minの昇温速度の条件で、5%重量減少温度(T )及び600℃における重量減少(残炭率)を測定した。
ガラス転移点(Tg)及び線膨張係数(CTE)の測定は、熱機械測定装置(装置名:エスアイアイ・ナノテクノロジー製TMA/SS7100)を用いて、200mL/minの窒素気流下、5℃/minの昇温速度で求めた。Tgは、線膨張係数の変化する変曲点より求めた。CTEは、40〜60℃における試験片の寸法変化より算出した。
成形性の判定は、トランスファー成型機にて曲げ試験片を作成した際に、膨れやクラックのない均一な試験片が得られたものを○とし、そうではないものを×とした。
これら測定により得られた結果を表2に示した。配合の比率はモル比とする。
Figure 2015193628

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表されるビスマレイミド化合物。
    Figure 2015193628
    式中、R及びRは、それぞれ独立して、置換または無置換のアルキル基を表す。M、M、M及びMは、それぞれ独立して、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表す。
  2. 請求項1に記載のビスマレイミド化合物と、下記一般式(2)で表されるマレイミド化合物を含有することを特徴とするイミド組成物。
    Figure 2015193628
    式中、Qはm価の有機基を表し、M及びMは、それぞれ独立して、水素原子または置換もしくは無置換のアルキル基を表し、mは1〜10の整数を表す。
  3. 請求項1に記載のビスマレイミド化合物と、架橋剤を含有することを特徴とする硬化性イミド組成物。
  4. 請求項2に記載のイミド組成物に、更に架橋剤を配合してなる硬化性イミド組成物。
  5. 請求項3又は4に記載の硬化性イミド組成物を架橋硬化してなるイミド硬化物。
  6. 電子材料用である請求項5に記載のイミド硬化物。
JP2015070102A 2014-03-28 2015-03-30 ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物 Active JP6509009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015070102A JP6509009B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-30 ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070000 2014-03-28
JP2014070000 2014-03-28
JP2015070102A JP6509009B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-30 ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015193628A true JP2015193628A (ja) 2015-11-05
JP6509009B2 JP6509009B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=54433024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015070102A Active JP6509009B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-30 ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509009B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018116948A1 (ja) 2016-12-20 2018-06-28 Dic株式会社 組成物、硬化物および積層体
KR20190015259A (ko) 2016-06-03 2019-02-13 디아이씨 가부시끼가이샤 치환 또는 비치환 알릴기 함유 말레이미드 화합물 및 그 제조 방법, 그리고 상기 화합물을 사용한 조성물 및 경화물
KR20190015258A (ko) 2016-06-03 2019-02-13 디아이씨 가부시끼가이샤 치환 또는 비치환 알릴기 함유 말레이미드 화합물 및 그 제조 방법, 그리고 상기 화합물을 사용한 조성물 및 경화물
WO2020079871A1 (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 ケイ・アイ化成株式会社 ポリマレイミド組成物、その製造方法及びそれを用いた硬化性組成物、並びに硬化物の製造方法
WO2020105694A1 (ja) * 2018-11-21 2020-05-28 三菱瓦斯化学株式会社 リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法
US20210261733A1 (en) * 2020-05-11 2021-08-26 Chin Yee Chemical Industries Co.,Ltd. Thermosetting polyimide resin and manufacturing method thereof, composition, prepolymer, film, adhesive, and use thereof
CN113354814A (zh) * 2021-06-22 2021-09-07 中国科学院长春应用化学研究所 一种改性氰酸酯树脂及其制备方法
CN113717522A (zh) * 2020-05-26 2021-11-30 台光电子材料股份有限公司 树脂组合物及其制品

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04161429A (ja) * 1990-10-24 1992-06-04 Nitto Denko Corp 含フッ素樹脂組成物
US5575949A (en) * 1994-06-02 1996-11-19 The Regents Of The University Of California, Office Of Technology Transfer Thermoset molecular composites
CN101463107A (zh) * 2009-01-15 2009-06-24 中国科学院化学研究所 阻燃性聚甲基丙烯酰亚胺泡沫材料及其制备方法与应用
JP2012017432A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Olympus Corp ゴム組成物、並びに、熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2012113212A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Hitachi Displays Ltd 配向膜形成用溶媒、それを用いた配向膜材料および液晶表示装置の製造方法
JP2012180484A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Jnc Corp 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶表示素子、新規マレイミド系高分子、及び新規ビスマレイミド

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04161429A (ja) * 1990-10-24 1992-06-04 Nitto Denko Corp 含フッ素樹脂組成物
US5575949A (en) * 1994-06-02 1996-11-19 The Regents Of The University Of California, Office Of Technology Transfer Thermoset molecular composites
CN101463107A (zh) * 2009-01-15 2009-06-24 中国科学院化学研究所 阻燃性聚甲基丙烯酰亚胺泡沫材料及其制备方法与应用
JP2012017432A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Olympus Corp ゴム組成物、並びに、熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2012113212A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Hitachi Displays Ltd 配向膜形成用溶媒、それを用いた配向膜材料および液晶表示装置の製造方法
JP2012180484A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Jnc Corp 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶表示素子、新規マレイミド系高分子、及び新規ビスマレイミド

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190015259A (ko) 2016-06-03 2019-02-13 디아이씨 가부시끼가이샤 치환 또는 비치환 알릴기 함유 말레이미드 화합물 및 그 제조 방법, 그리고 상기 화합물을 사용한 조성물 및 경화물
KR20190015258A (ko) 2016-06-03 2019-02-13 디아이씨 가부시끼가이샤 치환 또는 비치환 알릴기 함유 말레이미드 화합물 및 그 제조 방법, 그리고 상기 화합물을 사용한 조성물 및 경화물
US10981865B2 (en) 2016-06-03 2021-04-20 Dic Corporation Substituted or unsubstituted allyl group-containing maleimide compound, production method therefor, and composition and cured product using said compound
KR20190094349A (ko) 2016-12-20 2019-08-13 디아이씨 가부시끼가이샤 조성물, 경화물 및 적층체
WO2018116948A1 (ja) 2016-12-20 2018-06-28 Dic株式会社 組成物、硬化物および積層体
US11104788B2 (en) 2016-12-20 2021-08-31 Dic Corporation Composition, cured product and laminate
JP7083587B2 (ja) 2018-10-19 2022-06-13 ケイ・アイ化成株式会社 ポリマレイミド組成物、その製造方法及びそれを用いた硬化性組成物、並びに硬化物の製造方法
WO2020079871A1 (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 ケイ・アイ化成株式会社 ポリマレイミド組成物、その製造方法及びそれを用いた硬化性組成物、並びに硬化物の製造方法
JPWO2020079871A1 (ja) * 2018-10-19 2021-09-02 ケイ・アイ化成株式会社 ポリマレイミド組成物、その製造方法及びそれを用いた硬化性組成物、並びに硬化物の製造方法
WO2020105694A1 (ja) * 2018-11-21 2020-05-28 三菱瓦斯化学株式会社 リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法
JPWO2020105694A1 (ja) * 2018-11-21 2021-02-15 三菱瓦斯化学株式会社 リソグラフィー用膜形成材料、リソグラフィー用膜形成用組成物、リソグラフィー用下層膜及びパターン形成方法
US20210261733A1 (en) * 2020-05-11 2021-08-26 Chin Yee Chemical Industries Co.,Ltd. Thermosetting polyimide resin and manufacturing method thereof, composition, prepolymer, film, adhesive, and use thereof
US11945913B2 (en) * 2020-05-11 2024-04-02 Chin Yee Chemical Industries Co., Ltd. Thermosetting polyimide resin and manufacturing method thereof, composition, prepolymer, film, adhesive, and use thereof
CN113717522A (zh) * 2020-05-26 2021-11-30 台光电子材料股份有限公司 树脂组合物及其制品
CN113717522B (zh) * 2020-05-26 2023-05-30 台光电子材料股份有限公司 树脂组合物及其制品
CN113354814A (zh) * 2021-06-22 2021-09-07 中国科学院长春应用化学研究所 一种改性氰酸酯树脂及其制备方法
CN113354814B (zh) * 2021-06-22 2023-05-05 中国科学院长春应用化学研究所 一种改性氰酸酯树脂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6509009B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6509009B2 (ja) ビスマレイミド化合物、それを含む組成物、及び硬化物
JP5314911B2 (ja) エポキシ樹脂組成物および成形物
JP5603610B2 (ja) 無溶剤一液型シアン酸エステル−エポキシ複合樹脂組成物
JP5415947B2 (ja) 一液型シアネート−エポキシ複合樹脂組成物
JP6680523B2 (ja) 粉体塗料
JP2009091460A (ja) 一液型シアネート−エポキシ複合樹脂組成物、その硬化物及びその製造方法、並びにそれを用いた封止用材料及び接着剤
TWI693250B (zh) 組成物、環氧樹脂固化劑、環氧樹脂組成物、熱固化性組成物、固化物、半導體裝置以及層間絕緣材料
JP2010174122A (ja) 一液型シアン酸エステル−エポキシ複合樹脂組成物
KR101896963B1 (ko) 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용한 방열회로기판
JP2014015603A (ja) シアネートエステル系組成物及びその用途
JP2016190891A (ja) 多価ヒドロキシ樹脂、エポキシ樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP5457304B2 (ja) フェノール性樹脂、エポキシ樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP5462559B2 (ja) 多価ヒドロキシ化合物、それらの製造方法及びエポキシ樹脂組成物並びにその硬化物
JP5209556B2 (ja) エポキシ樹脂組成物および成形物
JP5079721B2 (ja) エポキシ樹脂組成物および成形物
JP2014037536A (ja) エポキシ樹脂組成物及びこれを利用した放熱回路基板
JP2015003972A (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物、及びその硬化物
JP5734603B2 (ja) フェノール性樹脂、エポキシ樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及び硬化物
JP2010047728A (ja) エポキシ樹脂組成物および成形物
JP2009242658A (ja) 多価ヒドロキシ化合物、エポキシ樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2010235826A (ja) 多価ヒドロキシ樹脂、それらの製造方法並びにエポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2012233206A (ja) エポキシ樹脂組成物および成形物
JP5268404B2 (ja) フェノール系重合体、その製法およびその用途
JP2010235823A (ja) エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
JP2016180056A (ja) 多価ヒドロキシ樹脂、エポキシ樹脂、それらの製造方法、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6509009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250