JP2015193545A - 2−(3−ピリジニル)−1h−ベンズイミダゾール誘導体化合物、これを含む放射性医薬 - Google Patents

2−(3−ピリジニル)−1h−ベンズイミダゾール誘導体化合物、これを含む放射性医薬 Download PDF

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英郎 佐治
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寛之 木村
博樹 松本
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博樹 松本
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Abstract

【課題】CYP11B1に対しCYP11B2への選択性が高く、かつ、血液及び隣接臓器に比較して副腎に対する集積選択性が高い放射性化合物を提供する。【解決手段】本発明は、所定の一般式で表される2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール誘導体の放射性化合物又はその塩、及び、これらを含む医薬を提供するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール誘導体化合物、これを含む放射性医薬に関する。
副腎の異常により発症する疾病として、原発性アルドステロン症(PA)が知られている。原発性アルドステロン症は、副腎皮質に生じた腫瘍がアルドステロンを過剰に産生し、高血圧や低カリウム血症を引き起こす病気である。原発性アルドステロン症の多くは右か左かのどちらか一方に腫瘍ができ、片側の場合は手術が可能である一方、両側に発症した場合は薬物療法による治療が採用される。したがって、原発性アルドステロン症を発症した場合、腫瘍が片側にあるか両側にあるかの局在診断は、治療方針の決定のため必要となる。
この局在診断として、コンピュータ断層撮影(CT)、アドステロールを用いた副腎シンチグラフィー、副腎静脈サンプリング(AVS)が用いられている。
しかし、CTでは、原理的に機能診断ができない。そのため、副腎に病変を認めても、非機能性腺腫とアルドステロン産生腺腫とを鑑別することが不可能である。
また、アドステロールを用いた副腎シンチグラフィーは、デキサメタゾンによる前処理が必要であること、及び、検査期間が長いといった煩雑さがある。これに加え、近年、副腎シンチグラフィーでのアドステロールの集積はアルドステロンの産生能ではなく副腎腺腫の大きさに依存することが明らかとなった。そのため、アドステロールを用いた診断手法は、PAの局在診断としての精度が極めて低いとされている(非特許文献1)。
本出願時には、AVSは、アルドステロン過剰分泌病変の部位確認のためのゴールドスタンダードとされている(非特許文献2)。しかし、AVSはカテーテルを副腎静脈に挿入して血液を採取するものであり、入院や麻酔が必要になるなど患者側の負担が大きく、医師側には高度な技術が求められる。
そこで、近年、AVSに代わる、非侵襲的なアルドステロン産生腺腫の局所診断を目指し、シングルフォトン断層撮影(SPECT)やポジトロン放出断層撮影(PET)による副腎腺腫の画像化の試みがなされている。特許文献1、2、非特許文献3〜6には、ステロイド生合成酵素(CYP11B1又はCYP11B2)を標的とした各種放射性化合物が報告されている。たとえば、非特許文献3、6には11C標識メトミデート、非特許文献4、5には18F標識エトミデート、及び、非特許文献5には123I標識ヨードメトミデートが記載されている。
国際公開第2007/144725号 国際公開第2011/151411号
Nomura K,et al.、The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism、1990、Vol.71、p.825〜830 Nishikawa T,et al.、Endocrine Journal、2011、Vol.58、No.9、p.711〜721 Georg Zettinig,et al.、European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging、2004、Vol.31、No.9、p.1224〜1230 Wolfgang Wadsak,et al.、European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging、2006、Vol.33、No.6、p.669〜672 Stefanie Hahner,et al.、Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism、2008、Vol.93、No.6、p.2358〜2365 Timothy J.Burton,et al.、Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism、2012、Vol.97、No.1、p.100〜109
ステロイド生合成系において、アルドステロン合成酵素(CYP11B2)はアルドステロン合成のみに関与する酵素である一方、ステロイド11β−水酸化酵素(CYP11B1)は、アルドステロン及びコルチゾールの両方の合成に関与する。したがって、アルドステロンの過剰分泌をコルチゾールの過剰分泌と区別して検出するには、CYP11B2に対する選択性が高いことが好ましい。
しかしながら、特許文献1は、CYP11B1を標的とした化合物が記載されている。また、前述のとおり、非特許文献3、6には11C標識メトミデート、非特許文献4、5には18F標識エトミデートが記載されているところ、非特許文献5には、メトミデート及びエトミデートは、アルドステロン合成酵素(CYP11B2)よりもステロイド11β−水酸化酵素(CYP11B1)に対する選択性が高いことが報告されている。したがって、特許文献1、及び、非特許文献3〜6の技術は、コルチゾール産生とアルドステロン産生とを区別して検出することが困難である。
これに対し、特許文献2には、CYP11B1に対しCYP11B2の選択性を高めた18F標識化合物が記載されている。一方、SPECTやPETによる副腎腺腫の非侵襲的画像化には、血液や副腎に隣接する臓器(例えば腎臓)に対する集積に比較して、副腎への集積が高いことが求められる。しかしながら、特許文献2には、18F標識化合物の体内分布を確認した例は開示されていない。そのため、特許文献2は、隣接臓器に対して副腎選択的に集積させる化合物を開示するものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、CYP11B1に対しCYP11B2への選択性が高く、かつ、血液及び隣接臓器に比較して副腎に対する集積選択性が高い放射性化合物を提供することにある。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される放射性化合物又はその塩を提供するものである。
Figure 2015193545
上記一般式(1)中、Rは、水素原子、又は、Xを示し、Rは、X、又は、―O(CHを示し、Rは、水素原子、X、又は、―O(CHを示し、X1、2、は、各々独立して同一又は異なるハロゲン原子を示し、nは、各々独立して1〜3の整数を示し、少なくともR又はRが、放射性ハロゲン原子を含む基である。
また、本発明の他の態様は、上記の放射性化合物又はその塩を含む医薬である。
また、本発明の他の態様は、下記一般式(2)で表される化合物又はその塩である。
Figure 2015193545
上記一般式(2)中、Rは、水素原子、又は、Xを示し、Rは、X2、、又は、―O(CHを示し、Rは、水素原子、R、又は、―O(CHを示し、X、Xは、各々独立して同一又は異なるハロゲン原子を示し、nは、各々独立して1〜3の整数を示し、Rは、各々独立して同一又は異なるトリアルキルスズ基又はトリアルキルシリル基を示し、Rは、各々独立して置換若しくは非置換アルキルスルホニルオキシ基、又は、置換若しくは非置換アリールスルホニルオキシ基であり、R又はRの一方が、R又はRを含む基である。
さらに、本発明の他の態様は、上記一般式(2)記載の化合物又はその塩から、放射性ハロゲン化反応により、上記一般式(1)記載の放射性化合物又はその塩を製造する方法である。
本発明によれば、CYP11B1に対しCYP11B2への選択性が高く、かつ、血液及び隣接臓器に比較して副腎に対する集積選択性が高い放射性化合物が提供される。
1−シクロプロピル−6−[(2−フルオロエチル)オキシ]−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(PAY69)、及び、1−シクロプロピル−6−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール([18F]PAY69)の標識前駆体化合物の合成例を示す図である。 1−シクロプロピル−6−ヨード−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(PAY72)、及び、1−シクロプロピル−6−[125I]ヨード−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール([125I]PAY72)の標識前駆体化合物(PAY71)の合成例を示す図である。 6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[(2−フルオロエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(PAY88)の合成例を示す図である。 6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール([18F]PAY88)の標識前駆体化合物(PAY96)の合成例を示す図である。 6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−(3−ヨード−5−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(PAY93)、及び、6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−(3−[125I]ヨード−5−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール([125I]PAY93)の標識前駆体化合物(PAY92)の合成例を示す図である。
本発明において、「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素から選択される少なくとも一種である。
本発明において、「―O(CH」は、アルコキシ基の末端水素がハロゲン原子で置換されたモノハロゲン化アルコキシ基であり、モノハロゲン化メトキシ基(n=1)、2−モノハロゲン化エトキシ基(n=2)、又は、3−モノハロゲン化プロピル基(n=3)である。Xはフッ素原子であることが好ましく、放射性フッ素原子であることがより好ましい。具体的には、「―O(CH 18F」で表される[18F]モノフルオロアルコキシ基であることが好ましく、2−[18F]フルオロエトキシ基(n=2)がより好ましい。
本発明において、「放射性ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の放射性同位体から選択される少なくとも一種であり、好ましくは、18F,123I,124I,125I,131I又は76Brを用いることができる。
また、本発明において、「塩」とは、医薬として許容されるものであればよい。例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、又は、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(グルクロン酸、ガラクツロン酸など)、α‐ヒドロキシ酸(クエン酸、酒石酸など)、アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸など)、芳香族酸(安息香酸、ケイ皮酸など)、スルホン酸(p‐トルエンスルホン酸、エタンスルホン酸など)などの有機酸から誘導される塩にすることができる。
一般式(1)で表される放射性化合物は、例えば、下記表1で表される放射性化合物A,B,C,D、又は、その塩である。表1中、*(アポストロフィー)は放射性同位体であることを示す。すなわち、は、各々独立して放射性ハロゲン原子を示す。
Figure 2015193545
また、本発明では、CYP11B2への親和性の観点から、一般式(1)中、Xは、フッ素原子であることが好ましい。換言すれば、一般式(1)中、Rは、水素原子、又は、フッ素原子であることが好ましい。また、Rがフッ素原子である場合において、一般式(1)中、Rは塩素原子であることがより好ましく、放射性化合物C、Dにおいて、Rがフッ素原子であり、Rは塩素原子である化合物が更に好ましい。
また、本発明では、CYP11B2への親和性の観点から、一般式(1)中、R又はRのいずれか一方のXは放射性ヨウ素原子であってもよい。放射性化合物Bの態様においては、Rが放射性ヨウ素原子であることが好ましく、放射性化合物Dの態様においては、Rが放射性ヨウ素原子であることが好ましい。放射性ヨウ素原子としては、123I,124I,125I,131Iのいずれかを用いることができる。
一般式(1)の好ましい態様を以下に例示する。
・1−シクロプロピル−6−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(放射性化合物Aにおいて、Rが水素原子であり、nが2であり、Xが放射性フッ素原子である。)
・1−シクロプロピル−6−[I]ヨード−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(放射性化合物Bにおいて、Rが水素原子であり、Rが放射性ヨウ素原子である。)
・6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(放射性化合物Cにおいて、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であり、nが2であり、Xが放射性フッ素原子である。)
・6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−(3−[125I]ヨード−5−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(放射性化合物Dにおいて、Rがフッ素原子であり、Rが塩素原子であり、Rが放射性ヨウ素原子である。)
つづいて、本発明の放射性化合物の製造方法について説明する。本発明の放射性化合物又はその塩は、上記一般式(2)記載の化合物又はその塩から、放射性ハロゲン化反応により、製造することができる。
上記一般式(2)中、Rで示されるトリアルキルスズ基としては、トリ(C1−C6アルキル)スズ基が挙げられ、トリブチルスズ基がより好ましい。トリアルキルシリル基としてはトリ(C1−C6アルキル)シリル基が挙げられ、トリメチルシリル基がより好ましい。上記一般式(2)中Rを含む化合物の場合、放射性ハロゲン化反応は、求電子剤として調製された放射性ハロゲンを用いて行えばよく、例えば、放射性ハロゲン分子、放射性アセチルハイポハロリドを用いて行うことができる。また、酸性条件下、酸化剤存在下に、放射性ハロゲン化ナトリウム又は放射性ハロゲン化カリウムと反応させてもよい。酸化剤としては、例えば、クロラミン‐T、過酸化水素水、過酢酸、ハロゲン化スクシンイミド等を用いることができる。放射性ヨウ素化反応を行う場合、例えば、塩酸などの酸性条件下、過酸化水素水などの酸化剤存在下に、放射性ヨウ化ナトリウムと反応させることができる。
また、上記一般式(2)中、Rで示される、置換若しくは非置換アルキルスルホニルオキシ基としては、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基が好ましく、置換アルキルスルホニルオキシ基は、水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい。また、置換又は非置換のアリールスルホニルオキシ基としては、置換又は非置換のベンゼンスルホニルオキシ基が好ましく、より好ましくは置換ベンゼンスルホニルオキシ基であり、炭素数1〜12のアルキル基、又は、ニトロ基で置換されていることが更に好ましい。一般式(1)中、Rとして好ましくは、メタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p‐トルエンスルホニルオキシ基、p‐ニトロベンゼンスルホニルオキシ基又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基が挙げられる。上記一般式(2)中Rを含む化合物の場合、放射性ハロゲン化反応として、放射性ハロゲン化物イオンを用いた求核置換反応を採用することができる。
上記一般式(2)で表される化合物は、塩を形成してもよい。この塩としては、一般式(1)で表される放射性化合物の塩として例示したものと同様なものが挙げられる。
以下、上記表1で示した放射性化合物A〜Dを例にとって、本発明に係る放射性化合物の合成例を示す。
スキーム1は、放射性化合物Aの標識前駆体化合物の合成例を示す。放射性化合物Aの標識前駆体化合物は、一般式(2)で表される化合物において、Rが、水素原子、又は、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、―O(CHを示し、Rが、水素原子を示すものである。
Figure 2015193545
まず、3−フルオロ−4−ニトロフェノール、又は、その5位の水素がハロゲン化された誘導体を出発物質とし、フェノール水酸基を保護した後(ステップa)、シクロプロピルアミンを求核剤とし、フッ素基を脱離基とした求核置換反応を行う(ステップb)。ここで、スキーム1中Pは、フェノール水酸基の保護基である。次いで、ニトロ基を還元してアミノ基に変換し(ステップc)、アニリン性アミノ基と、3−ピリジンカルボキシアルデヒドとを反応させて、イミダゾール環を形成する(ステップd)。次いで、フェノール性水酸基の保護基(P)を除去し(ステップe)、O−アルキル化反応を行う(ステップf)。ここで、Lは、ハロゲン原子、又は、一般式(2)のRと同義の置換基であり、Pは、アルコールの保護基である。その後、アルコールの保護基(P)を除去し(ステップg)、スルホン酸エステル化反応を行って、放射性化合物Aの標識前駆体化合物を得る(ステップh)。
スキーム2は、放射性化合物Bの標識前駆体化合物の合成例を示す。放射性化合物Bの標識前駆体化合物は、一般式(2)で表される化合物において、Rが、水素原子、又は、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、トリアルキルスズ基又はトリアルキルシリル基(R)を示し、Rが、水素原子を示すものである。
Figure 2015193545
3−フルオロ−4−ニトロフェノール、又は、その5位の水素がハロゲン化された誘導体を出発物質とし、イミダゾール環を形成して、フェノール性水酸基の保護基(P)を除去するまでは、スキーム1のステップa〜eと同じである。次いで、トリフルオロスルホン酸エステル化反応を行った後(ステップf)、トリアルキルスタニル化反応又はトリアルキルシリル化反応を行って、放射性化合物Bの標識前駆体化合物を得る(ステップg)。
スキーム3〜5は、放射性化合物Cの標識前駆体化合物の合成例を示す。放射性化合物Cの標識前駆体化合物は、一般式(2)で表される化合物において、Rが、水素原子、又は、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、―O(CHを示すものである。
Figure 2015193545
Figure 2015193545
Figure 2015193545
まず、5−ヒドロキシニコチン酸エステルを第一の出発物質とし、ヒドロキシ基を保護する(スキーム3、ステップa)。ここでRは、炭素数1〜12のアルキル基であり、Pは、ヒドロキシ基の保護基である。次いで、エステルをアルデヒドに還元する(スキーム3、ステップb)。
一方、4位、及び、5位がハロゲン原子で置換された2−フルオロニトロベンゼンの誘導体を第二の出発物質とし、シクロプロピルアミンを求核剤とし、フッ素基を脱離基とした求核置換反応を行う(スキーム4、ステップa)。次いで、ニトロ基を還元してアミノ基に変換する(スキーム4、ステップb)。
次いで、スキーム3で得られたアルデヒドと、スキーム4で得られたアニリン性アミノ基とを反応させてイミダゾール環を形成する(スキーム5、ステップc)。次いで、ヒドロキシ基の保護基(P)を除去し(スキーム5、ステップd)、O−アルキル化反応を行う(スキーム5、ステップe)。ここで、L、及び、Pは、スキーム1と同義である。その後、アルコールの保護基(P)を除去し(スキーム5、ステップf)、スルホン酸エステル化を行って、放射性化合物Cの標識前駆体化合物を得る(スキーム5、ステップg)。
スキーム6は、放射性化合物Dの標識前駆体化合物の合成例を示す。放射性化合物Dの標識前駆体化合物は、一般式(2)で表される化合物において、Rが、水素原子、又は、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、ハロゲン原子(X)を示し、Rが、トリアルキルスズ基又はトリアルキルシリル基(R)を示すものである。
Figure 2015193545
スキーム3、4に沿って合成し、得られたアルデヒドと、アニリン性アミノ基とを反応させてイミダゾール環を形成し、ヒドロキシ基の保護基(P)を除去するまでは、スキーム3、4、スキーム5のステップc〜dと同じである。次いで、トリフルオロスルホン酸エステル化反応を行った後(スキーム6、ステップe)、トリアルキルスタニル化反応又はトリアルキルシリル化反応を行って、放射性化合物Dの標識前駆体化合物を得る(スキーム6、ステップf)。
放射性化合物A、Cの標識前駆体化合物は、例えば、放射性フッ化物イオンを用いて放射性フッ素化反応を行うことにより、放射性化合物A、Cにおいてが放射性フッ素原子の放射性化合物をそれぞれ得ることができる。放射性フッ素化反応は、塩基存在下に行うことが好ましく、4,7,13,16,21,24‐ヘキサオキサ‐1,10‐ジアザビシクロ[8.8.8]‐ヘキサコサン(商品名:クリプトフィックス222)等の各種相関移動触媒存在下に行ってもよい。
また、放射性化合物B、Dの標識前駆体化合物は、放射性ヨウ素化反応することにより、放射性化合物B,Dにおいてが放射性ヨウ素原子の放射性化合物をそれぞれ得ることができる。放射性ヨウ素化反応は、酸性条件下、アルカリ金属放射性ヨウ化物、及び、酸化剤を反応させることにより行うことができる。アルカリ金属放射性ヨウ化物としては、例えば、放射性ヨウ素のナトリウム化合物又は放射性ヨウ素のカリウム化合物を用いることができる。酸化剤としては、例えば、クロラミン‐T、過酸化水素水、過酢酸、N‐クロロスクシンイミド、N‐ブロモスクシンイミド等を用いることができる。
なお、スキーム1、3、5中、保護基P、P、Pは、例えば、Greene's Protective Groups in Organic Synthesis(Wiley−Interscience;4版)に記載されたものを用いることができる。
上記一般式(1)で表される放射性化合物又はその塩を医薬として用いる場合には、ハロゲン化反応後、未反応の放射性ハロゲン及び不溶性の不純物を、メンブランフィルター、種々の充填剤を充填したカラム、HPLC等により精製することが望ましい。
本発明では、このようにして製造された放射性化合物又はその塩から、医薬を調製することもできる。本明細書において「医薬」とは、上記一般式(1)で表される放射性化合物又はその塩を生体内への投与に適した形態で含む処方物であると定義することができる。この医薬は、非経口的に、即ち注射によって投与することが好ましく、水溶液であることがより好ましい。かかる組成物は適宜、pH調節剤、製薬学的に許容される可溶化剤、安定剤又は酸化防止剤などの追加成分を含んでいてもよい。
本発明に係る医薬は、生物体内に導入すると、一般式(1)で表される放射性化合物がアルドステロン産生領域に集積する。そのため、放射能検出器、シングルフォトン断層撮影スキャナー、陽電子放射断層撮影スキャナー、オートラジオグラフィー等を用いて生物体外から非侵襲的に放射線を検出し、画像化して、アルドステロン産生の亢進又は低下を診断することができる。したがって、本発明の医薬は、画像診断剤として使用することができ、具体的には、ポジトロン放出断層撮影用の画像診断剤やシングルフォトン断層撮影用の画像診断剤の用途に用いることができる。例えば、放射性ハロゲン原子として18F、76Br、124I等の陽電子放出核種を用いた場合は、ポジトロン放出断層撮影用の画像診断剤として用いることができ、放射性ハロゲン原子として123Iを用いた場合は、シングルフォトン断層撮影用の画像診断剤として用いることができる。本発明に係る画像診断剤は、好ましくは、アルドステロン過剰産生に起因する副腎疾患(アルドステロン産生腫瘍等)の画像診断に使用することができる。
以下、実施例を記載して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
以下、実施例を記載して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。なお、下記実施例において、実験に供する各化合物の名称を以下のように定義した。
PAY69:1−シクロプロピル−6−[(2−フルオロエチル)オキシ]−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
18F]PAY69:1−シクロプロピル−6−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
PAY71:1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−6−トリブチルスタニル−1H−ベンズイミダゾール
PAY72:1−シクロプロピル−6−ヨード−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
125I]PAY72:1−シクロプロピル−6−[125I]ヨード−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
PAY88:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[(2−フルオロエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール
18F]PAY88:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[(2−[18F]フルオロエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール
PAY92:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[5−(3−トリブチルスタニル)ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール
PAY93:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−(3−ヨード−5−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
125I]PAY93:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−(3−[125I]ヨード−5−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール
PAY96:6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[[2−(p−トルエンスルホニルオキシ)エチル]オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール
実施例中、各化合物のNMRスペクトルによる分子構造は、1H‐NMRスペクトル、13C‐NMRスペクトル、質量分析で同定した。1H‐NMRスペクトル、及び、13C‐NMRスペクトルは、NMR装置として、JNM‐AL400 NMR spectrometer(日本電子株式会社)を使用して得た。1H‐NMRスペクトルでは重クロロホルムのシグナルδ7.24を参照として使用し、13C‐NMRスペクトルではシグナルδ77を参照として使用した。全ての化学シフトはデルタスケール(δ)上のppmであり、そしてシグナルの微細分裂については、略号(s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、dd:ダブルダブレット、dt:ダブルトリプレット、td:トリプルダブレット、tt:トリプルトリプレット、m:マルチプレット、brs:ブロードシングレット、brd:ブロードダブレット)を用いて示した。
質量分析は、電子イオン化(EI)法では、JMS−SX 102A QQ(日本電子株式会社)を使用し、高分解能質量分析では、GCMS−QP5050(島津製作所)及びJMS−GC−mate mass spectrometer(日本電子株式会社)を使用して行った。
以下、実施例において「室温」は、25℃である。
各化合物の合成例において、化合物合成における各ステップは、必要に応じて複数回繰り返し行い、他の合成において中間体等として用いる際に必要な量を確保した。
(実施例1)[18F]PAY69標識前駆体化合物の合成
図1に示すスキームに従い、[18F]PAY69標識前駆体化合物(化合物5d)の合成を行った。
1−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ−3−フルオロ−4−ニトロベンゼン(化合物2)の合成
アルゴン気流下、3−フルオロ−4−ニトロフェノール(化合物1)(2.0g,13mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(3.8g,25mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液にイミダゾール(1.7g,25mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて7時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4(体積比))で粗精製し、化合物2を淡黄色液体(3.4g,定量)で得た。
化合物2:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.04(t,J=9.0Hz,1H),7.70(brs,1H),6.67(brd,J=3.7Hz,1H),0.99(s,9H),0.28(s,6H)。
6−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンスイミダゾール(化合物5)の合成
アルゴン気流下、化合物2(1.0g,3.7mmol)、シクロプロピルアミン(2.0mL,29mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に炭酸カリウム(1.0g,7.4mmol)を室温攪拌下にて順に加え、同温にて10時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4(体積比))で精製し、3−tert−ブチルジメチルシロキシ−6−ニトロ−N−シクロプロピルアニリン(化合物3)(0.54g,収率48%)を黄色固体で得た。
アルゴン気流下、化合物3(0.54g)のエタノール(10mL)溶液にパラジウム炭素(100mg)加えた後、反応容器内を水素で置換した。水素気流下、室温で6時間激しく攪拌した。攪拌後、不溶物をセライトHyflo Super−Celによる濾過で除去し、酢酸エチルで洗浄後、溶媒を留去し、4−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ−2−(N−シクロプロピル)アミノアニリン(化合物4)を無色固体(520mg)で得た。
アルゴン気流下、化合物4(490mg,1.8mmol)、3−ピリジンカルボキシアルデヒド(180μL,1.9mmol)のN,N,−ジメチルホルムアミド−水(8.0/2.0mL)混合溶液にペルオキシ一硫酸カリウム(OXONE(登録商標)(1.3g,2.1mmol)を室温攪拌下にて加え、1時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1(体積比))で精製し、化合物5を無色固体(400mg,化合物2からの3段階収率30%)で得た。
化合物5:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.20(d,J=2.3Hz,1H),8.71(brd,J=3.4Hz,1H),8.27(brd,J=8.0Hz,1H),7.63(d,J=8.7Hz,1H),7.45(dd,J=8.0Hz,4.8Hz,2H),7.03(d,J=2.3Hz,1H),7.45(dd,J=8.7Hz,2.3Hz,2H),3.54(tt,J=3.7Hz,3.2Hz,1H),1.16(td,J=7.1Hz,5.7Hz,2H),1.03(s,9H),0.76(brs,2H),0.25(s,6H)。
6−[[2−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンスイミダゾール(化合物5c)の合成
アルゴン気流下、化合物5(100mg,0.27mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液(300μL,0.30mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で30分攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンスイミダゾール−6−オールを無色油状物(化合物5a、110mg)で得た。
アルゴン気流下、化合物5a(42mg,0.17mmol)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(43μL,0.20mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液に炭酸カリウム(46mg,0.33mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて10分攪拌後、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、化合物5cを無色油状物(34mg,化合物5からの収率50%)で得た。
化合物5c:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.20(d,J=2.3Hz,1H),8.71(brd,J=3.4Hz,1H),8.27(brd,J=8.0Hz,1H),7.63(d,J=8.7Hz,1H),7.45(dd,J=8.0Hz,4.8Hz,2H),7.03(d,J=2.3Hz,1H),7.45(dd,J=8.7Hz,2.3Hz,2H),4.19(t,J=4.9Hz,2H),4.02(t,J=4.9Hz,2H),3.54(tt,J=3.7Hz,3.2Hz,1H),1.16(td,J=7.1Hz,5.7Hz,2H),1.03(s,9H),0.76(brs,2H),0.25(s,6H)。
6−[[2−(p−トルエンスルホニル)オキシ]エチル]オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンスイミダゾール(化合物5d、[ 18 F]PAY69標識前駆体化合物)の合成
アルゴン気流下、化合物5c(22mg,0.05mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液(60μL,0.06mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で30分攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、6−[[2−ヒドロキシエチル]オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(23mg)を無色油状物で得た。
アルゴン気流下、6−[[2−ヒドロキシエチル]オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール(16mg)、トリエチルアミン(15μL,0.11mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に塩化p−トルエンスルホン酸(12mg,0.060mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(5mg,0.005mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、化合物5d(15mg,化合物5cからの2段階収率66%)を得た。
化合物5d:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.81(d,J=1.4Hz,1H),8.32(d,J=2.9Hz,1H),7.82(d,J=8.3Hz,2H),7.72(dd,J=2.9Hz,1.7Hz,1H),7.64(d,J=6.3Hz,1H),7.53(d,J=9.2Hz,1H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),4.42(dd,J=4.7Hz,4.3Hz,2H),4.29(dd,J=4.7Hz,4.3Hz,2H),3.56(tt,J=6.9Hz,6.6Hz,1H),2.45(s,3H),1.23(td,J=8.0Hz,6.9Hz,2H),0.78(td,J=8.0Hz,6.6Hz,2H)。
(実施例2)PAY69の合成
図1に示すスキームに従い、PAY69の合成を行った。
アルゴン気流下、実施例1と同様な方法で合成した化合物5a(15mg,0.06mmol)、2−フルオロエチル4−メチルベンゼンスルホナート(12μL,0.07mmol)のN,N,−ジメチルホルムアミド(1.0mL)溶液に炭酸カリウム(16mg,0.11mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて10分攪拌後、70℃にて24時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、PAY69を淡黄色固体(12mg,収率65%)で得た。
PAY69:H−NMR(400MHz,CDCl)δ 8.84(s,1H),8.47(s,1H),7.82(s,1H),7.64(d,J=2.9Hz,1H),7.54(d,J=1.8Hz,2H),7.20(s,2H),4.81(dt,JC−F=42.5Hz,J=4.0Hz,2H),4.38(dt,JC−C−F=22.5Hz,J=4.0Hz,2H),3.56(sept,J=3.4Hz,1H),1.23(dd,J=7.7Hz,6.6Hz,2H),0.79(dd,J=10.0Hz,6.6Hz,2H)。
(実施例3)[125I]PAY72標識前駆体化合物の合成
図2に示すスキームに従い、[125I]PAY72標識前駆体化合物(PAY71)の合成を行った。
6−(トリフルオロメタンスルホニル)オキシ−1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンスイミダゾール(化合物6)の合成
アルゴン気流下、実施例1と同様な方法で合成した化合物5(100mg,0.27mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液(300μL,0.30mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で30分攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、1−シクロプロピル−2−(3−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−6−オール(化合物5a、110mg)を無色油状物として得た。
アルゴン気流下、化合物5a(50mg,0.20mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液にN−(5−クロロ−2−ピリジル)トリフルイミド(94μL,0.24mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で1時間攪拌した。反応終了後、反応液へ水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1(体積比))で精製し、化合物6を無色油状物(45mg,化合物5からの2段階収率59%)で得た。
化合物6:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.23(brs,1H),8.77(d,J=4.6Hz,1H),8.30(brd,J=8.0Hz,2H),7.83(d,J=8.7Hz,1H),7.56(d,J=2.5Hz,1H),7.50(dd,J=8.0Hz,4.9Hz,1H),7.22(dd,J=8.9Hz,2.5Hz,1H),3.62(tt,J=3.6Hz,3.2Hz,1H),1.24(td,J=6.6Hz,6.4Hz,2H),0.81(brs,2H)。
125 I]PAY72標識前駆体化合物(PAY71)の合成
アルゴン気流下、化合物6(41mg,0.10mmol)、酢酸カリウム(22mg,0.53mmol)のジオキサン(1.5mL)溶液にビストリブチルスズ(117μL,0.21mmol),ジフェニルホスフィノフェロセンパラジウムジクロロメタン錯体(11mg,0.010mmol)を室温攪拌下にて順に加え、同温にて10分攪拌後、100℃にて22時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1(体積比))で精製し、PAY71を無色油状物(27.0mg,収率49%)で得た。
PAY71:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.22(d,J=2.1Hz,1H),8.72(dd,J=4.8Hz,1.7Hz,1H),8.30(td,J=7.9Hz,1.9Hz,1H),7.79(d,J=7.8Hz,1H),7.71(s,1H),7.46(dd,J=7.9Hz,4.8Hz,1H),7.39(d,J=7.8Hz,1H),3.60(tt,J=7.0Hz,3.5Hz,1H),1.63−1.04(m,20H),0.89(t,J=7.3Hz,9H),0.78(brs,2H)。
(実施例4)PAY72の合成
図2に示すスキームに従い、PAY72の合成を行った。
窒素気流下、実施例3と同様な方法で合成したPAY71(10mg,0.019mmol)のクロロホルム(1.0mL)溶液にヨウ素(2.3mg,0.020mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて90分攪拌後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物を分取薄層アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1(体積比))で精製し、PAY72を無色固体(5.6mg,収率95%)で得た。
PAY72:H−NMR(400MHz,CDCl)δ:9.21(s,1H),8.74(t,J=2.1Hz,1H),8.29(dd,J=5.9Hz,2.1Hz,1H),7.98(d,J=1.6Hz,1H),7.61−7.47(m,3H),3.55(dd,J=6.9Hz,3.5Hz,1H),1.19(d,J=6.9Hz,2H),0.78(brs,2H)。
(実施例5)[125I]PAY72の合成
実施例3で合成したPAY71(82μg)に対してメタノール(100μL)中[125I]ヨウ化ナトリウム(7.4MBq)及びN‐クロロスクシンイミド(11μg)で室温下において30分処理した後、HPLCで分離精製し、実施例4で得た非標識体のPAY72のHPLC保持時間と完全に一致することで[125I]PAY72が得られたことを確認した。[125I]ヨウ化ナトリウムに対する放射化学的収率30%、放射化学的純度は99%以上、比放射能は約2.2TBq/mmolであった。
(実施例6)PAY88の合成
図3に示すスキームに従い、PAY88の合成を行った。
5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−ニコチン酸メチル(化合物12)の合成
アルゴン気流下、5−ヒドロキシニコチン酸メチル(化合物11)(2.0g,13mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(2.4g,16mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液にイミダゾール(1.8g,26mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて10時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4(体積比))で精製し、化合物12(既知化合物)を淡黄色液体(3.4g,収率95%)で得た。
5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−3―ピリジンカルボキシアルデヒド(化合物13)の合成
アルゴン気流下、水素化アルミニウムリチウム(786mg,92%,19mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)懸濁液に、化合物12(3.4g,13mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液を0℃攪拌下にて加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後、ジエチルエーテルで希釈し、飽和硫酸ナトリウム水溶液を0℃攪拌下でゆっくり加え、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を留去し、5−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−3−ピリジニルメタノールを無色固体の粗精製物(化合物12a)(3.1g)で得た。
アルゴン気流下、化合物12a(3.1g)のジクロロメタン(50mL)溶液に二酸化マンガン(4.4g,50mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。反応終了後、セライトろ過を行い、溶媒を留去し得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4(体積比))で精製し、化合物13を無色油状物(0.9g,化合物12からの2段階収率30%)で得た。
化合物13:H−NMR(500MHz,CDCl)δ:10.09(s,1H),8.68(d,J=1.7Hz,1H),8.45(d,J=2.8Hz,1H),7.56(dd,J=1.7,2.8Hz,1H),1.01(s,9H),0.26(s,6H);
13C−NMR(125MHz,CDCl):190.6,152.7,148.3,145.3,132.2,124.3,25.5(3),18.2,−4.5(2)
5−[(6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール)−2−イル]−3−ピリジノール(化合物16)の合成
アルゴン気流下、4−クロロ−2,5−ジフルオロニトロベンゼン(化合物14)(1.0g,5.2mmol)、シクロプロピルアミン(2.9mL,41mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に炭酸カリウム(1.4g,10mmol)を室温攪拌下にて順に加え、同温にて8時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、4−クロロ−2−シクロプロピルアミノ−5−フルオロニトロベンゼン(化合物14a)を黄色固体(1.4g)で得た。
アルゴン気流下、化合物14a(1.4g)のエタノール(15mL)溶液にパラジウム炭素(140mg)を加えた後、反応容器内を水素で置換した。水素気流下、室温で3.5時間激しく攪拌した。攪拌後、不溶物をセライトHyflo Super−Celによる濾過で除去し、酢酸エチルで洗浄後、溶媒を留去し、4−クロロ−2−シクロプロピルアミノ−5−フルオロアニリン(化合物15)を無色固体(1.2g)で得た。
アルゴン気流下、化合物15(500mg,2.5mmol)、化合物13(600μL,2.7mmol)のN,N,−ジメチルホルムアミド−水(8.0/2.0mL)混合溶液にペルオキシ一硫酸カリウム(OXONE(登録商標))(1.8g,3.0mmol)を室温攪拌下にて加え、10時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:1(体積比))で精製し、化合物16を(259mg,化合物14からの3段階収率30%)を褐色固体で得た。
化合物16:H−NMR(500MHz,CDCl) δ:10.3(s,1H),8.65(d,J=1.7Hz,1H),8.29(d,J=2.9Hz,1H),7.86(d,J=7.0Hz,1H),7.77−7.73(m,2H),3.80(tt,J=3.8Hz,3.2Hz,1H),1.14(td,J=5.8Hz,1.7Hz,2H),0.70(td,J=2.0Hz,1.7Hz,2H);
MS(EI,70eV):m/z:303(M,79),268(100),183(19),128(29),93(33);
HRMS calcd for C1511ClFNO(M):303.05745,found 303.05703。
PAY−88の合成
アルゴン気流下、化合物16(30mg,0.10mmol)、2−フルオロエチル4−メチルベンゼンスルホナート(19μL,0.11mmol)のN,N,−ジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液に炭酸カリウム(27mg,0.20mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて10分攪拌後、70℃にて24時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、PAY88を淡黄色固体(6.0g,収率20%)で得た。
PAY88:H−NMR(500MHz,CDCl) δ:8.83(s,1H),8.48(s,1H),7.82(s,1H),7.64(d,J=2.9Hz,1H),7.54(d,J=1.8Hz,2H),7.20(s,2H),4.81(dt,JC−F=47.5Hz,J=4.0Hz,2H),4.38(dt,JC−C−F=27.5Hz,J=4.0Hz,2H),3.56(sept,J=3.4Hz,1H),1.23(dd,J=7.7Hz,6.6Hz,2H),0.79(dd,J=10.0Hz,6.6Hz,2H);
13C−NMR(125MHz,CDCl):155.9,154.5,153.3(d,J=158.3Hz),142.4,141.4,139.7,133.7,126.8,121.1,117.3,(d,J=21.0Hz),112.0,106.7(d,J=24.0Hz),81.6(d,J=171.5Hz),67.8(d,J=20.4Hz),26.5,9.0(2);
MS(EI,70eV):m/z:349(M,100),314(97),275(22),183(16);
HRMS calcd for C1714ClFO(M):349.0793,found 349.0796。
(実施例7)[18F]PAY88標識前駆体化合物の合成
図4に示すスキームに従い、[18F]PAY88標識前駆体化合物(PAY96)の合成を行った。
6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−[[2−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(化合物17)の合成
アルゴン気流下、実施例6と同様な方法で合成した化合物16(30mg,0.16mmol)、(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(25μL,0.12mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液に炭酸カリウム(27mg,0.20mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて10分攪拌後、80℃にて3時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、化合物17を無色油状物(24mg,収率53%)で得た。
化合物17:H−NMR(500MHz,CDCl) δ:8.79(s,1H),8.45(d,J=2.6Hz,1H),7.79(brs,1H),7.63(d,J=6.3Hz,1H),7.54(d,J=9.2Hz,1H),4.19(t,J=4.9Hz,2H),4.02(t,J=4.9Hz,2H),3.56(sept,J=3.2Hz,1H),1.22(q,J=6.5Hz,2H),0.90(s,9H),0.80(brs,2H),0.11(s,6H)。
PAY96の合成
アルゴン気流下、化合物17(24mg,0.050mmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液(55μL,0.55mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で30分攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[3−(2−ヒドロキシエチル)オキシ]−5−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(化合物7a)を無色油状物(20mg)で得た。
アルゴン気流下、化合物7a(20mg)、トリエチルアミン(14μL,0.10mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に塩化p−トルエンスルホン酸(12mg,0.060mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(5mg,0.005mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、PAY96を無色油状物(13mg,化合物17からの2段階収率52%)で得た。
PAY96:H−NMR(500MHz,CDCl) δ:8.81(d,J=1.4Hz,1H),8.32(d,J=2.9Hz,1H),7.82(d,J=8.3Hz,2H),7.72(dd,J=2.9Hz,1.7Hz,1H),7.64(d,J=6.3Hz,1H),7.53(d,J=9.2Hz,1H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),4.42(dd,J=4.7Hz,4.3Hz,2H),4.29(dd,J=4.7Hz,4.3Hz,2H),3.56(tt,J=6.9Hz,6.6Hz,1H),2.45(s,3H),1.23(td,J=8.0Hz,6.9Hz,2H),0.78(td,J=8.0Hz,6.6Hz,2H);
MS(EI,70eV):m/z:501(M,8.5),404(23),389(26),330(65),268(28),183(19),87(100);
HRMS calcd for C2421ClFNS(M):501.0925,found 501.0928。
(実施例8)[125I]PAY93標識前駆体化合物(PAY92)の合成
図5に示すスキームに従い、PAY92の合成を行った。
6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[5−(3−トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(化合物18)の合成
アルゴン気流下、実施例6と同様な方法で合成した化合物16(50mg,0.16mmol)、ピリジン(27μL,0.33mmol)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に無水トリフルオロメタンスルホン酸(32μL,0.20mmol)を0℃攪拌下にて加え、室温下で1時間攪拌した。反応終了後、反応液へ水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1(体積比))で精製し、化合物18を無色油状物(30mg,収率42%)で得た。
化合物18:H−NMR(500MHz,CDCl)δ:9.29(d,J=1.7Hz,1H),8.72(d,J=2.9Hz,1H),8.27(dd,J=2.6Hz,1.7Hz,2H),7.66(d,J=6.6Hz,1H),7.56(d,J=9.1Hz,1H),3.59(tt,J=6.9Hz,3.7Hz,2H),1.31−1.24(m,2H),0.83(td,J=6.9Hz,1.4Hz,2H);
MS(EI,70eV):m/z:435(M,86),400(100),302(20),274(55);
HRMS calcd for C1610ClFS(M):435.0067,found 435.0070。
6−クロロ−1−シクロプロピル−5−フルオロ−2−[5−(3−トリブチルスタニル)ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾール(PAY92)の合成
アルゴン気流下、化合物18(30mg,0.069mmol)、塩化リチウム(15mg,0.34mmol)のジオキサン(2.0mL)溶液にビストリブチルスズ(76μL,0.14mmol),テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.9mg,0.0068mmol)を室温攪拌下にて順に加え、同温にて10分攪拌後、100℃にて10時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗精製物を分取薄層アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1(体積比))で精製し、PAY92を無色油状物(9.0mg,収率23%)で得た。
PAY92:H−NMR(500MHz,CDCl)δ:9.10(s,1H),8.72(s,1H),8.30(s,1H),7.63(d,J=6.6Hz,1H),7.55(d,J=9.2Hz,2H),3.53(brs,1H),1.59−1.14(m,20H),0.89(t,J=7.2Hz,9H),0.77(brs,2H);
HRMS:calcd for C2738ClFNSn(M):578.1759,found 578.1766。
(実施例9)PAY93の合成
図5に示すスキームに従い、PAY93の合成を行った。
窒素気流下、実施例8と同様な方法で合成したPAY92(10mg,0.017mmol)のクロロホルム(1.0mL)溶液にヨウ素(1.4mg,0.011mmol)を室温攪拌下にて加え、同温にて90分攪拌後、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し得られた粗生成物を分取薄層アミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:1(体積比))で精製し、PAY93を無色固体(1.7mg,収率20%)で得た。
PAY93:H−NMR(500MHz,CDCl)δ:9.30(d,J=1.7Hz,1H),8.72(d,J=2.9Hz,1H),8.27(dd,J=2.6Hz,1.7Hz,2H),7.66(d,J=6.6Hz,1H),7.56(d,J=9.1Hz,1H),3.59(tt,J=6.9Hz,3.7Hz,2H),1.30−1.22(m,2H),0.83(td,J=6.9Hz,1.4Hz,2H);
MS(EI,70eV):m/z:413(M,100),378(98),286(23),183(16);
HRMS calcd for C1510ClFIN(M):412.9592,found 412.9597。
(実施例10)[18F]PAY88の合成
18F]フッ化カリウムの炭酸カリウム水アセトニトリル水混合溶液(40μL,111MBq(30mCi),炭酸カリウム濃度:12μmol/ml、クリプトフィックス222濃度:24μmol/ml,アセトニトリル/水=96/4(体積比)),クリプトフィックス222(商品名、10.0mg)のアセトニトリル(300μL)溶液をアルゴン気流下、120℃で共沸脱水を3回行った。残渣へ、実施例7で合成したPAY96(1.0mg)のアセトニトリル(200μL)溶液を加え、10分間、130度で加熱した。室温(25℃)まで冷却した後、反応液をHPLCへ導入し、分離精製し、実施例6で合成した非標識体のPAY88のHPLC保持時間と完全に一致することで[18F]PAY88が得られたことを確認した。[18F]フッ化カリウムに対する放射化学的収率50%、放射化学的純度は99%以上であった。HPLCからの分取液を精製水(30mL)で希釈した後、Sep‐Pak Plus PS−2カートリッジ(ウォーターズ社製、アセトニトリル(5mL),精製水(5mL)で前処理したもの)へ通し、さらに精製水(10mL)でカートリッジを洗浄した。カートリッジをアルゴンガスで乾燥した後、アセトニトリル(5mL)で溶出させ、その溶出液を減圧下40℃で濃縮した。
[分取HPLC条件]
カラム:Cosmosil(登録商標)5C18−AR−II,10×250mm(ナカライテスク社製)
移動相:アセトニトリル:20mmol/Lリン酸緩衝液(pH2.5)=60:40(体積比)
RI検出器:US−3000 radioHPLC detecter、ユニバーサル技研
UV検出器:波長254nm、SPD−20A、(株)島津製作所
流速:4.0mL/min
保持時間:7.3分
(実施例11)[125I]PAY93の合成
実施例8で合成したPAY92(82μg)に対してメタノール(100μL)中[125I]ヨウ化ナトリウム(7.4MBq)及びN‐クロロスクシンイミド(11μg)で室温下において30分処理した後、HPLCで分離精製し、実施例9で得た非標識体のPAY93のHPLC保持時間と完全に一致することで[125I]PAY93が得られたことを確認した。[125I]ヨウ化ナトリウムに対する放射化学的収率50%、放射化学的純度は99%以上、比放射能は約2.2TBq/mmolであった。
[HPLC条件]
カラム:Cosmosil(登録商標)5C18−AR−II 10×250mm(ナカライテスク社製)
移動相:アセトニトリル(0.1体積%トリフルオロ酢酸):水(0.1体積%トリフルオロ酢酸)=60:40(体積比)
RI検出器:シンチレーションサーベイメーター、アロカ社
UV検出器:波長254nm、SPD−20A、(株)島津製作所
流速:2.0mL/min
保持時間:9.9分
評価1:親和性及び選択性の評価
チャイニーズハムスター肺由来線維芽細胞であるV79細胞(DSファーマバイオメディカル株式会社を介しECACC(European Collection of Cell Cultures)から入手)にヒトCYP11B2を発現させV79−B2を、またヒトCYP11B1を発現させ、V79−B1を作製した。V79−B2又はV79−B1をマイクロプレートに播種し、一晩培養した後、V79−B2にはコルチコステロン,V79−B1には11−デオキシコルチゾールを最終濃度が100nmol/Lになるように培養上清中に添加した。同時に、最終濃度が10−4〜103nmol/Lになるように培養上清中に、(R)−メトミデート((R)−MTO),(R)−4−ヨードメトミデート((R)−IMTO)、(R)−1−(1−フェニルエチル)−1Hイミダゾール−5−カルボン酸フルオロエチルエステル((R)−FETO)、又は、実施例2、4、6、9でそれぞれ合成したPAY69、72、88、93をそれぞれ添加した。1時間後にV79−B1の培養上清を回収し、CYP11B1の代謝産物であるコルチゾール濃度をELISA(Enzyme−Linked ImmunoSorbent Assay)により測定した。また、4時間後にV79−B2の培養上清を回収し、CYP11B2の代謝産物であるアルドステロン濃度をELISAにより測定した。(R)−MTO、(R)−IMTO、(R)−FETO、PAY69、72、88、93を添加しなかった場合のアルドステロン濃度、及び、コルチゾール濃度を100%として、阻害曲線を作成し,各化合物の阻害活性(IC50)を算出した。
表2には、(R)−IMTO、PAY69、72、88、93のアルドステロン産生のIC50,コルチゾール産生のIC50を、平均値±標準偏差で示した。表2中、nは試験数であり、Selectivity factorは、コルチゾール産生のIC50の平均値/アルドステロン産生のIC50の平均値)を示す。
Figure 2015193545
以上の結果から、PAY69、72、88、93は、既知のステロイド合成酵素阻害剤に比較して、CYP11B2に対する特異性が高いことが示された。
評価2:体内動態分布実験
実施例5で得た[125I]PAY72、実施例10で得た[18F]PAY88、実施例11で得た[125I]PAY93のHPLC分取液を濃縮し、生理食塩水で希釈して投与液とした。14.8kBq(4μCi)100μLを5匹のddyマウス(雄、6週齢)へ尾静脈注射した後5分後にそれぞれ断頭し、血液を採取した後、臓器(副腎、膵臓、心臓、肺、胃、小腸、大腸、肝臓、脾臓、腎臓、及び、首又は大腿骨)を摘出して、重量を計量後、血液及び各摘出臓器の放射能を測定した。また、断頭の時間点を15,30,60及び120分後に変えて同様な操作を行った。血液及び各摘出臓器の放射能分布(%dose/g)の平均値±標準偏差を表3〜5に示す。また、表3〜5には、血液、肝臓、腎臓各部の放射能集積(%ID/g)に対する副腎の放射能集積(%ID/g)の比率も併せて示した。
Figure 2015193545
Figure 2015193545
Figure 2015193545
表3〜5で示すように、[125I]PAY72、[18F]PAY88、[125I]PAY93は、血液及び周辺組織に対して、副腎への高い放射能集積が認められた。
評価3:血漿中安定性評価
ラット(雄、8週齢)から採血し、定法により遠心分離を行って、ラット血漿を得た。実施例10で得た[18F]PAY88をPBS(−)で希釈し、得られたサンプル(37kBq、200μL)を、上記ラット血漿(700μL)に加え、37℃,120分インキュベートした。メタノールでクエンチ後、ボルテックス、遠心分離を経て、下記条件で上清をHPLC分析した。
・HPLC分析
カラム:Cosmosil(登録商標)5C18−AR−II 10×250mm(ナカライテスク社製)
流速:4.0mL/min
RI検出器:US−3000 radioHPLC detecter、ユニバーサル技研
UV検出器:254nm、SPD−20A、(株)島津製作所
移動相:メタノール:20mmol/Lリン酸(pH2.5)=60:40(体積比)
実施例6で合成した非標識体のPAY88のHPLC保持時間と同じ保持時間のピーク面積値より、[18F]PAY88の放射化学的純度は94%であることが確認された。この結果から、[18F]PAY88は120分後においても体内で安定であることが示された。

Claims (13)

  1. 下記一般式(1)で表される放射性化合物又はその塩。
    Figure 2015193545
    〔式中、Rは、水素原子、又は、Xを示し、Rは、X、又は、―O(CHを示し、Rは、水素原子、X、又は、―O(CHを示し、X1、2、は、各々独立して同一又は異なるハロゲン原子を示し、nは、各々独立して1〜3の整数を示し、少なくともR又はRが、放射性ハロゲン原子を含む基である。〕
  2. 前記一般式(1)において、前記放射性ハロゲン原子が18F,123I,124I,125I,131I又は76Brである、請求項1記載の放射性化合物又はその塩。
  3. 前記一般式(1)において、Xはフッ素原子を示す、請求項1又は2に記載の放射性化合物又はその塩。
  4. 前記一般式(1)において、Rはフッ素原子であり、Rは塩素原子を示し、Rが放射性ハロゲン原子を含む基である、請求項1乃至3いずれか一項に記載の放射性化合物又はその塩。
  5. 前記一般式(1)において、R又はRのいずれか一方が放射性ヨウ素原子である、請求項1又は2に記載の放射性化合物又はその塩。
  6. 前記一般式(1)において、Xは放射性フッ素原子を示す、請求項1乃至4いずれか一項に記載の放射性化合物又はその塩。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の放射性化合物又はその塩を含む医薬。
  8. 画像診断剤である請求項7記載の医薬。
  9. 副腎疾患の画像診断剤である請求項7又は8記載の医薬。
  10. ポジトロン放出断層撮影用の画像診断剤である請求項7乃至9いずれか一項に記載の医薬。
  11. シングルフォトン断層撮影用の画像診断剤である請求項7乃至9いずれか一項に記載の医薬。
  12. 下記一般式(2)で表される化合物又はその塩。
    Figure 2015193545
    〔式中、Rは、水素原子、又は、Xを示し、Rは、X、R、又は、―O(CHを示し、Rは、水素原子、R、又は、―O(CHを示し、X、Xは、各々独立して同一又は異なるハロゲン原子を示し、nは、各々独立して1〜3の整数を示し、Rは、各々独立して同一又は異なるトリアルキルスズ基又はトリアルキルシリル基を示し、Rは、各々独立して置換若しくは非置換アルキルスルホニルオキシ基、又は、置換若しくは非置換アリールスルホニルオキシ基であり、R又はRの一方が、R又はRを含む基である。〕
  13. 請求項12記載の化合物又はその塩から、放射性ハロゲン化反応により、請求項1記載の放射性化合物又はその塩を製造する方法。
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