JP2015193143A - 加飾構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きがインク層を透過して見える加飾構造体及び該加飾構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】基材2と、該基材2上に形成された光輝性塗膜3と、該光輝性塗膜3上に形成された透明インク層4とを備える加飾構造体1であって、前記光輝性塗膜3は、平均粒径が3〜100μmの光輝性材料6を含むことを特徴とする加飾構造体1である。また、かかる加飾構造体1の製造方法であって、基材2上に光輝性塗料を塗布して光輝性塗膜3を形成させる工程と、インクジェットプリンターによって前記光輝性塗膜3上に透明インク層4を形成させる工程とを含むことを特徴とする加飾構造体1の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材、光輝性塗膜及びインク層を備える加飾構造体並びに該加飾構造体の製造方法に関し、特には、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きがインク層を透過して見える加飾構造体に関するものである。
現在、携帯電話、家電製品、OA機器及び自動車等の各種部材には、軽量で耐衝撃性に優れた合成樹脂成形品や金属基材が広く用いられている。また、これらの合成樹脂成形品や金属基材には、その用途や使用される環境に応じて、耐候性や耐摩耗性を付与したり、装飾を施したりすることが求められる。ここで、光輝性材料を含む塗料やインクは、高級感を基材に付与できることから幅広く利用されている。
特開2009−241067号公報(特許文献1)は、光輝性材料を含む塗料を基材に塗布して光輝性塗膜を形成し、次いで、クリヤー塗膜を形成する光輝性塗膜形成方法を記載している。また、特開2012−210764号公報(特許文献2)は、インクジェット記録方法を記載し、詳細には、被記録媒体上に、金属顔料又はパール顔料を含有する顔料インクを吐出して画像形成を行い、次いで、透明インクを付与することが記載されている。
特開2009−241067号公報 特開2012−210764号公報
特許文献1に記載されるような光輝性塗膜形成方法では、すべての塗膜が塗装により形成されるため、意匠性の高い装飾を基材に施すことが困難な場合がある。一方、特許文献2に記載されるようなインクジェット記録方法では、光輝性材料を含むインクを吐出する際に、ノズル詰まりが発生し易いといった問題があり、光輝性材料の大きさや光輝性画像の意匠性に制限がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きがインク層を透過して見える加飾構造体及び該加飾構造体の製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の粒径を有する光輝性材料を含む光輝性塗膜上に、インクジェット方式により透明なインク層を形成することで、該光輝性材料の輝きがインク層を透過して見える新規な意匠を表現できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の加飾構造体は、基材と、該基材上に形成された光輝性塗膜と、該光輝性塗膜上に形成された透明インク層とを備える加飾構造体であって、前記光輝性塗膜は、平均粒径が3〜100μmの光輝性材料を含むことを特徴とする。
本発明の加飾構造体の他の好適例において、前記透明インク層は、透過率が15%〜90%である。
本発明の加飾構造体の他の好適例においては、更に、最外層としてクリヤー層を備える。
また、本発明の加飾構造体の製造方法は、上記の加飾構造体の製造方法であって、基材上に光輝性塗料を塗布して光輝性塗膜を形成させる工程と、インクジェットプリンターによって前記光輝性塗膜上に透明インク層を形成させる工程とを含むことを特徴とする。
本発明の加飾構造体の製造方法の好適例においては、更に、塗装又は印刷によってクリヤー層を最外層として形成させる工程を含む。
本発明によれば、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きがインク層を透過して見える加飾構造体を提供することができる。
本発明の加飾構造体の一例の断面図である。 本発明の加飾構造体の他の例の断面図である。 本発明の加飾構造体の他の例の断面図である。
以下に、図を参照しながら、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の加飾構造体の一例の断面図である。図1に示す加飾構造体1は、基材2と、該基材2上に形成された光輝性塗膜3と、該光輝性塗膜3上に形成された透明インク層4と、該光輝性塗膜3及び該透明インク層4上に形成されたクリヤー層5とを備える。なお、本発明の加飾構造体において、光輝性塗膜とは、光輝性材料6を含む塗膜をいう。また、本発明の加飾構造体において、クリヤー層は、必須の要素ではなく、加飾構造体、特にはインク層の表面を保護する目的から加飾構造体の最外層に形成されている。また、図1では、透明インク層4が光輝性塗膜3の表面の一部に形成され、光輝性塗膜3の表面の一部が露出しているため、クリヤー層5は、光輝性塗膜3及び透明インク層4の表面に形成されているが、例えば、光輝性塗膜の表面全体がインク層で被覆されている場合、クリヤー層は、インク層の表面にのみ形成されることになる。
また、本発明の加飾構造体は、基材と光輝性塗膜の間に下塗り塗膜を備えてもよい。図2は、本発明の加飾構造体の他の例の断面図である。図2に示す加飾構造体1は、基材2と、該基材2上に形成された下塗り塗膜7と、該下塗り塗膜7上に形成された光輝性塗膜3と、該光輝性塗膜3上に形成された透明インク層4と、該光輝性塗膜3及び該透明インク層4上に形成されたクリヤー層5とを備えており、光輝性塗膜3中に光輝性材料6が含まれる。
光輝性塗膜中に含まれる光輝性材料がアルミフレーク等のメタリック顔料の場合、その顔料には基材に対して隠蔽性があるため、光輝性塗膜を基材上に直接形成することが可能であるが、光輝性材料がパールマイカやガラス等のパール調顔料であると、基材に対する隠蔽性が十分に得られない場合がある。このような場合、基材に対する隠蔽性を確保するために、基材と光輝性塗膜の間に下塗り塗膜を形成することが好ましい。
また、光輝性材料が蒸着アルミニウム顔料のような非常に薄いメタリック顔料である場合、顔料の配向性を確保する観点から顔料の含有量が少なくなる傾向があり、基材に対する隠蔽性が十分に得られないおそれもある。このため、基材と光輝性塗膜の間に下塗り塗膜を形成することが好ましく、黒色の下塗り塗膜を形成することが更に好ましい。図3は、本発明の加飾構造体の他の例の断面図であるが、光輝性材料6が蒸着アルミニウム顔料のような非常に薄いメタリック顔料であるため、図3に示す加飾構造体1は、基材2と光輝性塗膜3の間に黒色の下塗り塗膜7を備える。
なお、加飾構造体とは、基材上に装飾を施すことが可能な構造体であり、携帯電話、家電製品及びOA機器の外装部材、自動車の内・外装部材、自転車、釣具、家庭用小物類、タイルやレンガ等の窯業建材、化学機械や建設機械等の産業機械の内・外装部材、エレベーターの内・外装部材、サッシ等の各種部材に利用可能である。
本発明の加飾構造体に用いる基材は、加飾を必要とする基材であれば特に制限されるものではないが、例えば、携帯電話、家電製品、OA機器、自動車、及び窯業建材等に使用される基材が挙げられる。基材の材質としては、特に限定されないが、例えば、紙、布帛、プラスチック、金属、ゴム、ガラス、タイル、レンガ、セメント等が挙げられる。また、基材は、用途に応じて様々な形態で使用されるものであり、例えば、フィルム、シート、板の他、成形加工等により製造される様々な成形品も含まれる。
プラスチックとしては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリスルフォン(PSF)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等のプラスチック材料の他、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、塩素化ポリエチレン系、1,2−ポリブタジエン系の熱可塑性エラストマーも含まれ、射出成形法、押出成形法、ブロー成形法等の公知の成形方法によってこれらを成形することで、基材を用意することができる。
金属としては、例えば、亜鉛、鉄、ステンレス、スチールや、これらの表面に亜鉛めっき処理やアルミニウムめっき処理が施されたものが挙げられ、金属基材の具体例としては、熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板等の金属板が挙げられる。
本発明の加飾構造体において、上記光輝性塗膜は、平均粒径が3〜100μmの光輝性材料を含むことを要し、塗装により形成される。光輝性材料の平均粒径は、5〜60μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。上記特定範囲の粒径を有する光輝性材料を光輝性塗膜に用いることによって、優れた光輝感をインク層に付与することができる。また、光輝性材料の粒径が3μm未満であると、粒径が小さ過ぎるため、充分な光輝感を表現することができない。一方、光輝性材料の粒径が100μmを超えると、塗装作業性が低下し、更には光輝性塗膜の膜厚を均一にすることが困難になる。なお、光輝性塗膜に代えて、インクジェット方式等の印刷方法によって形成されるインク層を用いた場合、光輝性材料の粒径が2μm以上になると吐出時にヘッド詰まりを起こしやすくなることから、形成できるインク層の意匠は極めて制限されたものとなり、光輝感と意匠性の両立が困難になる。特に、パールマイカやガラス等の光輝性材料を用いた場合には、吐出可能な粒径と光輝感の得られる粒径の間の差が大きいことから高い意匠性を得ることは極めて困難となる。
本発明において、光輝性材料の粒径とは、レーザー回折・散乱法に基づき測定した値である。レーザー回折・散乱法では、粒子の集団の全体積を100%として累積カーブを求めたとき、その累積カーブが50%となる点の粒子径が50%径(μm)である。本発明において、平均粒径とは、粒子径分布を評価するパラメーターとして累積中位径(Median径)である50%径を、株式会社島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−7000によって測定した値である。
光輝性塗膜に用いる光輝性材料としては、光を散乱・分散可能な材料から適宜選択できるが、例えば、アルミニウム等のメタリック顔料やパールマイカ等のパール調顔料の他、ステンレス、ニッケル、ガラス、雲母状酸化鉄(MIO)等と、それらにコーティングを施した材料等が挙げられる。また、光輝性材料は、反射率が高く、光輝感を効果的に得られることから鱗片状であることが好ましい。
本発明の加飾構造体において、光輝性塗膜中における光輝性材料の含有量は、0.1〜20質量%であることが好ましい。
上記光輝性塗膜は、アクリル樹脂、アルキド樹脂及びポリエステル樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。アクリル樹脂、アルキド樹脂、又はポリエステル樹脂を光輝性塗膜に用いることによって、光輝性塗膜に対するインク層の付着性を向上させることができる。なお、本発明の加飾構造体において、光輝性塗膜中におけるアクリル樹脂、アルキド樹脂及びポリエステル樹脂の総含有量は、60〜98質量%であることが好ましい。
上記光輝性塗膜には、アクリル樹脂、アルキド樹脂及びポリエステル樹脂以外の樹脂を用いることができ、具体例として、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられるが、例えば、フッ素樹脂を多量に配合する場合、光輝性塗膜のインク層への付着性が低下するおそれがあるため、好ましくない。
上記光輝性塗膜には、必要に応じて、充填剤、硬化促進剤、増粘剤、分散剤、成膜助剤、消泡剤、防腐剤等の各種添加剤を本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合することができる。
本発明の加飾構造体において、光輝性塗膜の膜厚は、特に制限されるものではないが、例えば5〜100μmである。
本発明の加飾構造体において、透明インク層は、インクジェットプリンターを用いた印刷によって形成され、様々な意匠を表現することが可能である。また、本発明の加飾構造体を構成する透明インク層は、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きを透過する透明なインク層であるため、光輝感に優れる。なお、インク層に光輝性材料を用いることで、光輝感のあるインク層を作製することもできるが、この場合、インクジェットプリンター用のインクに使用される光輝性材料の粒径が小さ過ぎるため、充分な光輝感が得られない。
本発明の加飾構造体においては、インク層に優れた光輝感を付与する観点から、透明インク層の透過率が15%〜90%であることが好ましく、40%〜90%であることがより好ましい。ここで、インク層の透過率は、JIS K7105 6.4 に記載の光線透過率によって測定できる。なお、インク層の透過率を調整する方法としては、例えば、使用する顔料種の選択や顔料濃度、顔料分散度の調整、および吐出時の画像処理ソフトを用いた吐出量の調整等が挙げられる。
上記透明インク層は、通常、着色剤を含むが、着色剤の種類を変えることで、シアン、マゼンタ、イエロー等の有彩色や白や黒の無彩色といった様々な色を表現することができる。上記着色剤としては、特に制限されるものではなく、公知の顔料、染料等を使用できる。顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、アゾメチン顔料など)、多環式有機顔料(フタロシアニン顔料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、ベンズイミダゾロン顔料、チオインジゴ顔料、ジオキサジン顔料、キノフタロン顔料、ピロロピロール顔料)、その他の有機顔料(ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、蛍光顔料など)、無機顔料(無機酸化物系顔料、水酸化物系顔料、硫化物系顔料、フェロシアン化物系顔料、クロム酸塩系顔料、炭酸塩系顔料、ケイ酸塩系顔料、リン酸塩系顔料、炭素系顔料、金属粉)、金属錯体顔料等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。染料としては、例えばアゾ類、アントラキノン類、インジゴイド類、フタロシアニン類、カルボニウム類、キノンイミン類、メチン類、キサンテン類、ニトロ類、ニトロソ類のような油溶性染料、分散染料、酸性染料、反応染料、カチオン染料、直接染料等が挙げられる。本発明の加飾構造体において、透明インク層中における着色剤の含有量は、0.5〜20質量%であることが好ましい。
上記透明インク層には、必要に応じて、バインダー樹脂、充填剤、硬化促進剤、増粘剤、分散剤、成膜助剤、消泡剤、防腐剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤を本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合することができる。
また、本発明の加飾構造体は、上述の透明インク層とは別に、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きを透過しない不透明なインク層を備えていてもよい。例えば、意匠の一部に光輝感のない部分を表現する場合には、不透明なインク層を利用することができる。なお、不透明なインク層は、インクジェットプリンターを用いた印刷によって形成されるが、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きの透過を防ぐため、その透過率は0%以上で且つ15%未満であることが好ましい。なお、不透明なインク層にも、上述の透明インク層に配合できる添加剤を使用できる。
本発明の加飾構造体は、加飾構造体、特にはインク層の表面を保護する目的から、最外層としてクリヤー層を備えることが好ましい。クリヤー層は、特に限定されるものではなく、塗料及びインク業界で通常使用される透明な最外層を適用できるが、耐候性を向上させる観点から、紫外線吸収剤や光安定剤等を含むことが好ましく、また、インク層との密着性を向上させる観点から、アクリル樹脂及びウレタン樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むことが好ましい。なお、本発明の加飾構造体において、クリヤー層中におけるアクリル樹脂及びウレタン樹脂の総含有量は、10〜90質量%であることが好ましい。なお、上記クリヤー層には、アクリル樹脂及びウレタン樹脂以外の樹脂を用いることができ、具体例として、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が好適に挙げられる。更に、クリヤー層においては、公知の顔料、染料等の着色剤や艶消し剤を使用できる。本発明の加飾構造体において、クリヤー層の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば10〜50μmである。
本発明の加飾構造体は、基材に対する隠蔽性を確保する目的から、基材と光輝性塗膜の間に下塗り塗膜を備えることが好ましい。なお、下塗り塗膜は、塗料業界で通常使用される下塗り塗膜を適用できるが、光輝性材料を有しないことを要する。本発明の加飾構造体において、下塗り塗膜は、基材に対する隠蔽性を向上させる観点から、酸化チタンやカーボンブラック等の着色顔料を含むことが好ましい。本発明の加飾構造体において、下塗り塗膜中における着色顔料の含有量は、例えば2〜50質量%である。また、下塗り塗膜には樹脂を用いてもよく、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。本発明の加飾構造体において、下塗り塗膜中における樹脂の含有量は、例えば50〜98質量%である。本発明の加飾構造体において、下塗り塗膜の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば5〜30μmである。
次に、本発明の加飾構造体の製造方法を詳細に説明する。本発明の加飾構造体の製造方法は、上述の加飾構造体を製造するための方法であって、基材上に光輝性塗料を塗布して光輝性塗膜を形成させる工程と、インクジェットプリンターによって前記光輝性塗膜上に透明インク層を形成させる工程とを含むことを特徴とする。
<第1の工程>
本発明の加飾構造体の製造方法においては、まず、基材上に光輝性塗料を塗布して光輝性塗膜を形成させる。ここで、基材及び光輝性塗膜については上述した通りである。また、光輝性塗料は、平均粒径が3〜100μmの光輝性材料と、必要に応じて適宜選択される各種添加剤とを混合することにより調製できるが、溶媒の種類に応じて様々な形態をとることが可能であり、水系塗料、有機溶剤系塗料、粉体塗料及び紫外線硬化型塗料のいずれであってもよい。
上記光輝性塗料に用いる溶媒は、特に限定されず、塗料業界において通常使用されている溶媒を用いることができる。水系塗料の場合は、水であり、有機溶剤系塗料の場合は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のカルビトール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサノン等の脂環式炭化水素類等の有機溶剤が挙げられ、紫外線硬化型塗料の場合は、ステアリルアクリレート、アクリロイルモルホリン、トリデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、デシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、イソオクチルアクリレート、オクチルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N−ビニルカプロラクタム、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、EO(エチレンオキシド)変性2−エチルヘキシルアクリレート、ネオペンチルグリコールアクリル酸安息香酸エステル、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルイミダゾール、テトラヒドロフルフリルアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、環状トリメチロールプロパンフォルマルアクリレート、エトキシ−ジエチレングリコールアクリレート、2−(2’−ビニルオキシエトキシ)エチルアクリレート等の単官能モノマー、1,10−デカンジオールジアクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジアクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,8−オクタンジオールジアクリレート、1,7−ヘプタンジオールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、EO変性ジグリセリンテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能モノマー、及びアクリレートオリゴマー、ウレタンアクリレートオリゴマー等の重合性モノマー及びオリゴマー等が挙げられる。なお、これら媒体は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。上記光輝性塗料中において、溶媒の含有量は、使用する塗料の形態や溶媒の種類等により任意に決定できるが、光輝性塗料中35〜95質量%であることが好ましい。
また、光輝性塗料は、ローラー塗装、カーテンフローコーター塗装、エアスプレー塗装、シャワーエアーカット塗装、静電塗装、ディッピング塗装、真空塗装等の工業的に使用される通常の塗装方法により塗布される。
なお、本発明の加飾構造体の製造方法においては、光輝性塗膜を形成する前に、基材上に下塗り塗料を塗布して下塗り塗膜を形成してもよい。この場合、光輝性塗膜は、下塗り塗膜上に光輝性塗料を塗布して形成されることになる。ここで、下塗り塗膜については上述した通りである。また、該下塗り塗膜の形成に使用される下塗り塗料は、上述したような各種添加剤を適宜選択して混合することにより調製できるが、溶媒の種類に応じて様々な形態をとることが可能である。なお、下塗り塗料に使用できる溶媒や下塗り塗料の塗装方法は、光輝性塗料の説明において述べたものが利用できる。
<第2の工程>
本発明の加飾構造体の製造方法においては、次に、インクジェットプリンターによって上記光輝性塗膜上に透明インク層を形成させる。ここで、透明インク層は、上述した通り、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きを透過する透明なインク層である。該インク層の形成に使用されるインクは、上述したような各種添加剤を適宜選択して混合することにより調製できるが、溶媒の種類に応じて様々な形態をとることが可能であり、水系インク、有機溶剤系インク及び紫外線硬化型インクのいずれであってもよい。インクに用いる溶媒は、特に限定されず、インク業界において通常使用されている溶媒を用いることができる。水系インクの場合は、水であり、有機溶剤系インクの場合は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のカルビトール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサノン等の脂環式炭化水素類等の有機溶剤が挙げられ、紫外線硬化型インクの場合は、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、イソボルニルアクリレート、フェノキシアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、シリコーン系アクリレート等の反応性モノマー又はその混合物等の重合性モノマーが挙げられる。なお、これら媒体は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。上記インク中において、溶媒の含有量は、使用するインクの形態や溶媒の種類等により任意に決定できるが、インク中50〜95質量%であることが好ましい。
本発明の加飾構造体の製造方法においては、インクジェットプリンターによってインク層を形成するため、複雑な意匠を簡易に形成することができる。インクジェットプリンターについては、インクの種類により適宜選択する必要があるものの、例えば、インクオンデマンド方式によりインクを噴出させる方式のものを挙げることができ、ピエゾ方式やサーマル方式が挙げられる。
また、本発明の加飾構造体の製造方法においては、上述の透明インク層とは別に、光輝性塗膜に含まれる光輝性材料の輝きを透過しない不透明なインク層をインクジェットプリンターによって光輝性塗膜上に形成させてもよい。これにより、意匠の一部に光輝感のない部分を表現することができる。なお、不透明なインク層の形成に使用されるインクもまた、透明なインク層の形成に用いるインクと同様な溶媒を使用することができ、溶媒の種類に応じて様々な形態をとることが可能である。
<第3の工程>
本発明の加飾構造体の製造方法においては、更に、塗装又は印刷によってクリヤー層を最外層として形成させてもよい。クリヤー層は、上述した通りであるが、クリヤー層の形成には、塗装方法及び印刷方法のいずれも利用することが可能である。また、クリヤー層は、最外層であるため、例えば、光輝性塗膜の表面全体がインク層で被覆されている場合、クリヤー層は、インク層の表面にのみ形成され、光輝性塗膜の一部が露出している場合、クリヤー層は、インク層の表面と、露出した光輝性塗膜の表面に形成される。
クリヤー層の形成に用いる原料は、塗装方法又は印刷方法に応じて、通常の方法に従い調製され、光輝性塗料やインク層用インクの説明において述べたように、使用する溶媒の種類に応じて様々な形態をとることが可能である。なお、塗装方法としては、例えば、ローラー塗装、カーテンフローコーター塗装、エアスプレー塗装、シャワーエアーカット塗装、刷毛塗り、静電塗装、ディッピング塗装、真空塗装等が挙げられ、印刷方法としては、スクリーン印刷、ダイレクト印刷、インクジェット方式等が挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<試験板の作製>
表1に示す原料よりなる配合処方に、シンナーを適量加えて、粘度16秒/フォードカップ#4となるように攪拌機を用いて混合して、光輝性塗料1〜4を調製した。次に、150mm×150mm×0.75mmのブリキ板に、白色又は黒色のコーティング材(大日本塗料株式会社、商品名:アクローゼ#6000)を塗布、乾燥した。白色のコーティング材が塗布されたブリキ板を白塗板とし、黒色のコーティング材が塗布されたブリキ板を黒塗板とした。作製した白塗板、黒塗板及び未塗装のブリキ板に調製した光輝性塗料1〜4及び平均粒径12μmの蒸着アルミ(光輝性顔料)を配合したスーパーブライトシルバー2000(大日本塗料株式会社製)を表3〜5に示す処方に従ってエアスプレー塗装した後、140℃30分焼き付け乾燥して、光輝性塗膜を備える試験板の作製を行った。
<インクの調製>
表2に示す配合処方に従う原料と、分散用ガラスビーズを混合し、得られた混合物をビーズミルにて4時間練合した。練合後、ろ過を行ってガラスビーズを除去し、インク(C−1、M−1、Y−1、K−1、K−2、K−3)を調製した。
<実施例1〜11、15〜31、35〜38、42〜52、56〜66、70〜86>
ピエゾ方式のインクジェットプリンターを用いて、上記インクC−1、M−1、Y−1、K−1、K−2又はK−3により、表3〜5に示すインクduty(%)のテストパターンを光輝性塗膜表面に印刷した。なお、インクdutyは、アドビシステムズ社製フォトショップを用いて変更でき、これによりインク吐出量の調整を行った。印字ヘッドと基材間の距離は3mmであった。印刷後に、波長395nmのLEDランプを用い、照射条件400mJ/cmで紫外光をインクに直接照射し、これを硬化させ、実施例1〜11、15〜31、35〜38、42〜52、56〜66及び70〜86のコーテッド材を作製した。
<実施例12〜14、32〜34、39〜41、53〜55、67〜69、87〜89>
ピエゾ方式のインクジェットプリンターを用いて、C−1、M−1、Y−1、K−1の4種類のインクからなるインクセットをセットした後、トータルの吐出量が表3〜5に示すインクduty(%)になるように各色のインクを同時吐出してテストパターンを光輝性塗膜表面に印刷した。なお、インクdutyは、アドビシステムズ社製フォトショップを用いて変更でき、これによりインク吐出量の調整を行った。印字ヘッドと基材間の距離は3mmであった。印刷後に、波長395nmのLEDランプを用い、照射条件400mJ/cmで紫外光をインクに直接照射し、これを硬化させ、実施例12〜14、32〜34、39〜41、53〜55、67〜69及び87〜89のコーテッド材を作製した。
<比較例1〜5>
ピエゾ方式のインクジェットプリンターを用いて、上記インクK−1により、100%のインクdutyのテストパターンを光輝性塗膜表面に印刷した。印字ヘッドと基材間の距離は3mmであった。印刷後に、波長395nmのLEDランプを用い、照射条件400mJ/cmで紫外光をインクに直接照射し、これを硬化させ、比較例1〜5のコーテッド材を作製した。
<比較例6〜9>
特開2012−35595号公報の実施例に記載される平均粒径1.001μmの光アルミニウム顔料を配合した光輝性インクを調製し、インクジェットプリンターとしてPX−G930(セイコーエプソン社製)を用いて、白塗板に各々100%のインクdutyのテストパターンを印刷し、光輝性インク層を備える試験板を作製した。次いで、インクC−1、M−1、Y−1又はK−1により、表5に示すインクduty(%)のテストパターンを光輝性インク層表面に印刷した。印字ヘッドと基材間の距離は3mmであった。印刷後に、波長395nmのLEDランプを用い、照射条件400mJ/cmで紫外光をインクに直接照射し、これを硬化させ、比較例6〜9のコーテッド材を作製した。
<比較例10〜12>
特開2012−35595号公報の実施例に記載される平均粒径1.001μmの光アルミニウム顔料を配合した光輝性インクを調製し、インクジェットプリンターとしてPX−G930(セイコーエプソン社製)を用いて、白塗板に各々100%のインクdutyのテストパターンを印刷し、光輝性インク層を備える試験板を作製した。次いで、C−1、M−1、Y−1、K−1の4種類のインクからなるインクセットをセットした後、トータルの吐出量が表5に示すインクduty(%)になるように各色のインクを同時吐出してテストパターンを光輝性インク層表面に印刷した。印字ヘッドと基材間の距離は3mmであった。印刷後に、波長395nmのLEDランプを用い、照射条件400mJ/cmで紫外光をインクに直接照射し、これを硬化させ、比較例10〜12のコーテッド材を作製した。
<クリヤー層の作製>
表6に示す配合処方に従い、主剤及び硬化剤を調製し、主剤に硬化剤を加え、更に、シンナーを加えて粘度22秒/フォードカップ#4に調整してクリヤー塗料を得た。次に、重力式エアカップガン(塗料ノズル口径:1.3mm、エア圧:4MPa、吐出量:120cc/分)により、インクが印刷されたコーテッド材の表面全体を覆うように、上記クリヤー塗料を3回手吹き塗装した。ここで、重力式エアカップガンは、基材から20〜25cm離され、ガンの移動速度は、30〜50cm/sであった。次いで、クリヤー塗料が塗装されたコーテッド材を60℃に加熱し硬化させ、実施例35〜41の加飾構造体を作製した。
<透過率>
インク層の透過率の測定は、JIS K7105 6.4 に記載の方法に従って行った。基材は厚さ2mmの透明アクリル板を使用し、ピエゾ方式のインクジェットプリンターを用いて、100%のインクdutyのテストパターン及び50%のインクdutyのテストパターンを印刷した。ここで、C、M、Y、K各色およびC、M、Y、K同時吐出の場合のテストパターン(インク層)の透過率とHaze(曇度)を測定した。なお、インクdutyは、アドビシステムズ社製フォトショップを用いて変更でき、これによりインク吐出量の調整を行った。結果を表7に示す。
<鏡面光沢>
BYKガードナー社製マイクロ−トリグロス光沢計を用い、20°、60°及び85°の光沢度を測定した。結果を表3〜5に示す。
<外観評価>(目視での光輝感評価)
大日本塗料株式会社の社員10名による外観評価を実施した。具体的には、下記評価基準に従い、作製した実施例および比較例の加飾構造体を太陽光のあたる屋外場所と窓から離れ、蛍光灯の点いた屋内の各々で見て、光輝感の感じられた度合によって点数を付け、10人の合計点を求めた。結果を表3〜5に示す。
(評価基準)
・強い光輝感が確認できる・・・2点
・光輝感が確認できる ・・・1点
・光輝感が確認できない ・・・0点
表3〜5から分かるように、実施例より、インク層を透過して光輝性塗膜の光輝性が見える意匠性の高い加飾構造体が得られた。インクdutyが20%や50%の場合には評価者全員が強い光輝感が確認できるとした。また、光輝性は屋内よりも太陽光のあたる屋外でより強く確認できる傾向にあり、特にガラスやパールマイカを用いた塗膜については、太陽光のあたる場所で塗膜を観察した際に、インク層を透過した光輝性材料がキラキラと輝いて見え、非常に美観性に優れるものであった。
表中に記載の材料に関して詳細を以下に示す。
*1 アクリデック A−322(アクリル樹脂、DIC社製)
*2 スーパーベッカミン L−117−60(メラミン樹脂、DIC社製)
*3 HR9901(樹脂コートタイプアルミニウム顔料(光輝性材料)、平均粒径22μm、旭化成ケミカルズ社製)
*4 MS750(アルミニウム顔料(光輝性材料)、平均粒径6μm、東洋アルミニウム社製)
*5 GT1030RSJ3(ガラスフレーク顔料(光輝性材料)、平均粒径25μm、日本板硝子社製)
*6 メルクT60−10WNT(パールマイカ顔料(光輝性材料)、平均粒径20μm、メルク株式会社製)
*7 Disper BYK−168(ビックケミージャパン社製)
*8 アクリディック WAU−137 (アクリルポリオール、DIC社製)
*9 ディスパロン LC−915 (表面調整剤、楠本化成社製)
*10 CHISORB 292 (光安定剤、ダブルホンドケミカル社製)
1 加飾構造体
2 基材
3 光輝性塗膜
4 透明インク層
5 クリヤー層
6 光輝性材料
7 下塗り塗膜

Claims (5)

  1. 基材と、該基材上に形成された光輝性塗膜と、該光輝性塗膜上に形成された透明インク層とを備える加飾構造体であって、前記光輝性塗膜は、平均粒径が3〜100μmの光輝性材料を含むことを特徴とする加飾構造体。
  2. 前記透明インク層は、透過率が15%〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の加飾構造体。
  3. 更に、最外層としてクリヤー層を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の加飾構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の加飾構造体の製造方法であって、基材上に光輝性塗料を塗布して光輝性塗膜を形成させる工程と、インクジェットプリンターによって前記光輝性塗膜上に透明インク層を形成させる工程とを含むことを特徴とする加飾構造体の製造方法。
  5. 更に、塗装又は印刷によってクリヤー層を最外層として形成させる工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の加飾構造体の製造方法。
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