JP2015192842A - ナースコールシステム - Google Patents

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康孝 坂詰
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Abstract

【課題】患者からの呼び出しに対して複数の携帯端末を呼び出す際、医療従事者が患者の居場所にどの程度近いのかを把握できるナースコールシステムを提供する。【解決手段】無線送受信機20に対して無線送受信機設置位置情報を登録しておき、ナースコール子機1に対してナースコール子機設置位置情報を登録しておく。また、携帯端末30は、自端末の位置を特定するための信号を無線送受信機20に所定のタイミングで送信する。ナースコール子機1にて呼び出しが行われた場合に、その設置位置を特定するとともに、携帯端末から送信された信号に基づいて携帯端末の現在位置を特定する。距離判定装置10は、ナースコール子機の設置位置と携帯端末の設置位置とを比較して、その距離が近いほど、携帯端末の報知部33における報知パターンを速くするようにしているので、医療従事者は、自分が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、患者が看護師を呼び出すためのナースコールシステムに関し、特に患者からの呼び出しが、看護師の携行する携帯端末にて報知されるナースコールシステムに関する。
一般に、病院や介護施設などでは、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムは、病院の患者が看護師などのスタッフのサポートを必要とする際、または介護施設の被介護者が介護師などのスタッフのサポートを必要とする際に、患者や被介護者(以下、患者と記載する)が呼出操作部を操作することによって看護師や介護師(以下、医療従事者と記載する)を呼び出すことができるように成されたシステムである。
多くのナースコールシステムは、病室のベッド近傍やトイレ、浴室などに設置されるナースコール子機と、医療従事者が常駐するナースステーションに設置されるナースコール親機と、病室や介護室などの各部屋の入口付近に設置される廊下灯と、通話やデータの送受信に関する制御を行う制御機とを備えて構成されている。また、上述した構成に加えて、医療従事者が携帯する携帯端末(例えば、PHS(Personal Handy phone System)端末など)とPBX(Private Branch Exchange:電話交換機)とを備えたナースコールシステムも提供されている。また、PHSに代わり、携帯端末として無線LANを利用した無線IP(Internet Protocol)電話を備えたナースコールシステムも提供されている。ここで、ナースコール子機は、呼出操作部を備えている。
このようなナースコールシステムは、患者がナースコール子機の呼出操作部を操作した場合に、ナースコール子機からナースコール親機へ呼出信号を出力し、呼出信号を入力したナースコール親機にて呼び出しを報知するように構成されている。ここで、ナースコール親機にて呼び出しを報知する場合、ナースコール親機は、スピーカーから報知音を出力させたり、ディスプレイにポップアップ画像を表示させたり、LED(light-emitting diode)などのランプを点灯/点滅させたりする。
また、このようにナースコール親機にて呼び出しの報知が行われると、これに気付いた医療従事者が応答する必要がある。そのため、ナースコール親機には、呼び出しの報知に応答するためのハンドセットが設けられている。呼び出しの報知が行われている場合に、医療従事者がハンドセットをオフフックすると、呼び出しの報知が停止し、ナースコール親機とナースコール子機(またはナースコール子機が設置された病室)との間で通話路が形成される。ここで、ナースコール子機(または病室)には、通話用のスピーカーやマイクが設けられているため、患者と医療従事者との間で通話が可能となる。また、携帯端末が使用可能である場合には、医療従事者は、携帯端末を操作して呼び出しに応答することができる。
ところで、携帯端末を採用したナースコールシステムにおいて、例えば、一人の患者からの呼び出しに対して予め登録しておいた複数の携帯端末を報知させることが行われている。このような同報呼び出しの仕組みは、例えば一人の患者を複数の医療従事者でサポートするチームナーシングを行う場合などに有効である。
しかしながら、このような同報呼び出しの仕組みは、あるナースコール子機の呼出操作部が操作された場合に、予め登録しておいた複数の携帯端末を略同時に呼び出すため、通信トラフィックの増大を招いてしまうという問題があった。また、呼び出された携帯端末を携行する医療従事者が、呼出操作部が操作されたナースコール子機の設置されている場所から遠くはなれていた場合でも呼び出しが行われてしまうため、医療従事者に負担をかけたり、医療従事者が患者の居る場所まで到達する時間がかかってしまったりしてしまうという問題もあった。
これらの問題を解決するために、呼び出しを行ったナースコール子機が設置されている場所に対して、最も近くに居る少なくとも1人の医療従事者を特定し、その医療従事者が携行する携帯端末に呼び出しを行うようにしたナースコールシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、1人の医療従事者を呼び出すようにすると、その医療従事者が応答できなかった場合に、呼び出しを行った患者が放置されてしまうという問題があった。一方、2人以上の医療従事者を呼び出すようにすると、呼び出しを受けた医療従事者は、自分が患者に最も近いのか否かを判断することができないため、応答する際に躊躇するケースが生じてしまうという問題があった。
また、上述した問題を解決するために、呼び出しを行ったナースコール子機が設置されている場所に近い携帯端末を優先的に呼び出すようにしたナースコールシステムが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、呼び出しを行ったナースコール子機が設置されている場所に近い携帯端末が優先的に呼び出されるため、呼び出しを受けた医療従事者は、自分が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握することができず、応答する際に躊躇するケースが生じてしまうという問題があった。
特開2008−113679号公報 特開2010−162151号公報
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、患者からの呼び出しに対して複数の携帯端末を呼び出す際に、医療従事者に対して、自分が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握させることができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、施設内の各所に設置された無線送受信機に対して無線送受信機設置位置情報を登録しておくとともに、ナースコール子機に対してナースコール子機設置位置情報を登録しておく。また、ナースコール子機からの呼び出しを報知するとともに、その報知に対して応答可能とした携帯端末と、携帯端末の位置を特定するための信号を無線送受信機に送信する無線送受信部を備えた機器とを医療従事者に携行させる。そして、ナースコール子機にて呼び出しが行われた場合に複数の携帯端末を呼び出す際に、そのナースコール子機の設置位置を特定するとともに、機器からの信号に基づいて医療従事者の位置を特定し、ナースコール子機の設置位置と医療従事者との距離が近いほど、携帯端末の報知パターンを速くするようにしている。
また、本発明の他の態様によれば、施設内の各所に設置された無線送受信機に対して無線送受信機設置位置情報を登録しておくとともに、ナースコール子機に対してナースコール子機設置位置情報を登録しておく。また、ナースコール子機からの呼び出しを報知するとともに、その報知に対して応答可能とした携帯端末と、携帯端末の位置を特定するための信号を無線送受信機に送信する無線送受信部を備えた機器とを医療従事者に携行させる。そして、ナースコール子機にて呼び出しが行われた場合に複数の携帯端末を呼び出す際に、そのナースコール子機の設置位置を特定するとともに、機器からの信号に基づいて医療従事者の位置を特定し、ナースコール子機の設置位置と医療従事者との距離が近いほど、携帯端末の報知パターンである音量や振動、表示を大きくしたり、表示を明るくしたりするようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、無線送受信機設置位置情報により施設内の各所に設置された無線送受信機の設置位置が特定され、ナースコール子機設置位置情報によりナースコール子機の設置位置が特定されて、医療従事者が携行する機器が無線送受信機に信号を送信することにより、医療従事者の位置も特定することができ、ナースコール子機により呼び出しが行われた場合に、呼び出しの対象となる携帯端末の報知パターンを、呼び出しが行われたナースコール子機との距離が近いほど速くするようにしているので、携帯端末を携行する医療従事者は、報知パターンを認識することで、自分が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握することができる。
本実施形態によるナースコールシステムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態による携帯端末の報知パターンの例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは病院に設置される看護支援用のナースコールシステムを例にとって説明するが、本実施形態のナースコールシステムは、病院に設置されるものに限定されない。例えば、介護施設等に設置される場合にも適用可能である。図1は、本実施形態によるナースコールシステムの構成例を示すブロック図である。図1において、1はナースコール子機であり、患者のベッドの近傍に設置され、患者によって使用される。また、ナースコール子機1は、子機制御部2、呼出操作部3、子機インターフェース4を備えて構成されている。
10は距離判定装置であり、医療従事者が常駐するナースステーションなどに設置される。ここで、距離判定装置10は、ナースコール子機1が設置されている場所および医療従事者が居る場所を特定し、呼び出しが行われたナースコール子機1と医療従事者との距離を判定するために用いられる。また、距離判定装置10は、後述する複数の携帯端末30のうち、どの携帯端末30に対してナースコール子機1からの呼び出しを報知させるかを決定するための機能を有する。また、距離判定装置10は、制御部11、インターフェース12、記憶部13を備えて構成されている。
20は無線装置であり、各ナースコール子機1と各携帯端末30とが距離判定装置10を介して無線通信するための無線基地局である。30は、各医療従事者により携行される携帯端末であり、無線送受信機20との間で無線通信が可能である。ここで、無線送受信機20は、病院内の各所に設置されていて、携帯端末30が病院内のどの場所にあっても何れかの無線送受信機20と通信可能となることが好ましい。また、携帯端末30は、携帯端末制御部31、無線送受信部32、報知部33、応答操作部34を備えて構成されている。
まず、ナースコール子機1の各構成要素について説明する。子機制御部2は、ナースコール子機1の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより構成されている。呼出操作部3は、患者が医療従事者のサポートを必要とする際に操作する呼出ボタンなどにより構成されている。
子機インターフェース4は、ナースコール子機1と携帯端末30とを、距離判定装置10などを介して接続して通信を行うためのものである。患者は、医療従事者のサポートを必要とする場合に、呼出操作部3を操作する。すると、子機制御部2は呼出信号を生成する。ここで、呼出信号には、このナースコール子機1を他のナースコール子機1と識別するための子機識別情報が含まれる。また、子機識別情報としては、ベッド番号などの情報が用いられる。子機制御部2は、生成した呼出信号を子機インターフェース4により距離判定装置10へ出力する。
次に、携帯端末30の各構成要素について説明する。携帯端末制御部31は、携帯端末30の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPUなどにより構成されている。無線送受信部32は、携帯端末30が無線送受信機20との間で無線通信を行うためのものである。
報知部33は、スピーカーやディスプレイ、振動モータなどにより構成されており、患者が医療従事者のサポートを要請する呼び出しを行っていることを、音声や表示、振動にて報知するためのものである。ここで、報知部33は、複数の報知パターンを備えている。例えば、報知の音声、報知の表示、報知の振動について、短い周期のもの、中くらいの周期のもの、長い周期のものの3つの報知パターンで動作することが可能である。
応答操作部34は、報知部33が報知を行っている際に、携帯端末30を携行している医療従事者により操作される。この操作により、携帯端末制御部31は報知部33の動作を停止させる。また、応答操作部34が操作されると、携帯端末制御部31は、応答信号を生成して、無線送受信部32により送信させる。ここで、応答信号には、この携帯端末30を他の携帯端末30と識別するための携帯端末識別情報が含まれる。また、自端末の携帯端末識別情報は、携帯端末制御部31などに記憶されている。
また、携帯端末制御部31は、所定のタイミング(例えば、数分毎など)でこの携帯端末30の現在位置を判定するための信号を無線送受信部32により送信する。ここで、その信号には、携帯端末識別情報が含まれる。
次に、距離判定装置10の各構成要素について説明する。制御部11は、距離判定装置10の各構成要素を後述するように制御するためのものであり、CPUなどにより構成されている。インターフェース12は、距離判定装置10とナースコール子機1とを接続して通信を行うためのものである。また、インターフェース12は、距離判定装置10と無線送受信機20とを接続して通信を行うためのものである。ここで、インターフェース12は、ナースコール子機1から出力された呼出信号を入力する。また、インターフェース12は、呼び出すべき携帯端末30の携帯端末識別情報を含む呼出信号を各無線送受信機20へ出力するとともに、各無線送受信機20から応答信号および各携帯端末30の現在位置を示す信号を入力する。この信号には、携帯端末識別情報が含まれる。
記憶部13は、ナースコール子機1の子機識別情報と、このナースコール子機1からの呼び出しに対して応答すべき複数の携帯端末30の携帯端末識別情報とを関連付けて予め記憶している。また、記憶部13は、ナースコール子機1の子機識別情報と、このナースコール子機1の設置位置を示すナースコール子機設置位置情報とを関連付けて予め記憶している。また、記憶部13は、無線送受信機20の無線送受信機識別情報と、その無線送受信機20の設置位置を示す無線送受信機設置位置情報とを関連付けて記憶している。
(第一の制御)
このように構成されたナースコールシステムでは、何れかの無線送受信機20が、携帯端末30から送信された信号を所定のタイミングで受信する。すると、無線送受信機20は、その信号に自装置の無線送受信機識別情報を付加して距離判定装置10へ出力する。距離判定装置10のインターフェース12がその信号を入力すると、制御部11は、その信号に含まれる無線送受信機識別情報を抽出し、記憶部13を参照する。制御部11は、無線送受信機識別情報に関連付けて記憶されている無線送受信機設置位置情報を取得する。
これにより、上述した信号に含まれる携帯端末識別情報により特定される携帯端末30は、取得した無線送受信機設置位置情報により特定される場所に存在することとなる。なお、次に他の無線送受信機30が上述した信号を受信した場合には、携帯端末30の存在場所が更新される。また、このような動作は、各無線送受信機20および各携帯端末30にて行われる。
(第二の制御)
あるナースコール子機1にて呼び出しが行われた場合、距離判定装置10のインターフェース12がナースコール子機1から呼出信号を入力する。すると、制御部11は、その呼出信号に含まれる子機識別情報を抽出し、記憶部13を参照して、抽出した子機識別情報に関連付けて記憶されているナースコール子機設置位置情報を抽出する。
(第三の制御)
また、制御部11は記憶部13を参照し、抽出した子機識別情報に関連付けて記憶されている携帯端末識別情報を取得する。そして、制御部11は記憶部13を再度参照して、取得したこれらの携帯端末識別情報について、第一の制御にて得られた無線送受信機設置位置情報を取得する。これにより、各携帯端末30の現在位置を特定することができる。
また、制御部11は、その無線受信機設置位置情報(携帯端末30の現在位置に該当)と、ナースコール子機設置位置情報とを比較して、呼び出しを行ったナースコール子機1から各携帯端末30までの距離が、近距離(例えば、10メートル未満など)、中距離(例えば、10メートル以上、30メートル未満など)、遠距離(例えば、30メートル以上など)の何れに該当するかを判定する。
そして、図2に示すように、近距離に該当する携帯端末30については、その報知部33の報知パターンを短い周期とする情報と、その携帯端末30の携帯端末識別情報とを呼出信号に付加する。また、中距離に該当する携帯端末30については、その報知部33の報知パターンを中くらいの周期とする情報と、その携帯端末30の携帯端末識別情報とを呼出信号に付加する。また、遠距離に該当する携帯端末30については、その報知部33の報知パターンを長い周期とする情報と、その携帯端末30の携帯端末識別情報とを呼出信号に付加する。
そして、制御部11は、インターフェース12により、各呼出信号を各無線送受信機20に出力する。各無線送受信機20は、入力した呼出信号を送信する。
各携帯端末30では、無線送受信部32が無線送受信機20から送信された呼出信号を受信する。すると、携帯端末制御部31は、呼出信号に含まれる携帯端末識別情報と自端末の携帯端末識別情報とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。そして、両者が一致したと携帯端末制御部31にて判定した場合に、携帯端末制御部31は、呼出信号に含まれる報知パターンの情報に従って報知部33を動作させる。
携帯端末30を携行する医療従事者は、報知部33の動作パターン、すなわち、報知の音声が出力される周期の速さや、報知の表示が行われる周期の速さ、報知の振動の周期の速さを認識することで、自身が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握することができる。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、距離判定部10は、施設内の各所に設置された無線送受信機20に対して無線送受信機設置位置情報を記憶部13に登録しておくとともに、ナースコール子機1に対してナースコール子機設置位置情報を記憶部13に登録しておく。また、ナースコール子機1からの呼び出しを報知し、その報知に対して応答可能とするとともに、自端末の位置を特定するための信号を無線送受信機20に送信する無線送受信部32を備えた携帯端末30を医療従事者に携行させる。そして、ナースコール子機1にて呼び出しが行われた場合に、そのナースコール子機1の設置位置を特定するとともに、携帯端末30から送信された信号に基づいて携帯端末30の現在位置を特定する。距離判定装置10は、ナースコール子機1の設置位置と携帯端末30の設置位置とを比較して、その距離が近いほど、携帯端末30の報知部33における報知パターンを速くするようにしている。
これにより、無線送受信機設置位置情報によって施設内の各所に設置された無線送受信機20の設置位置が特定され、ナースコール子機設置位置情報によりナースコール子機1の設置位置が特定されて、医療従事者が携行する携帯端末30が所定のタイミングで無線送受信機20に信号を送信することにより、携帯端末30の位置(換言すると、医療従事者の位置)も特定することができる。そして、ナースコール子機1により呼び出しが行われた場合に、呼び出しの対象となる携帯端末30の報知パターンを、呼び出しが行われたナースコール子機との距離が近いほど速くするようにしているので、携帯端末30を携行する医療従事者は、報知パターンを認識することで、自分が患者の居る場所にどの程度近いのかを把握することができる。
なお、前述した実施形態では、医療従事者の位置を特定するための信号を送信する機能を携帯端末30に内蔵しているが、これに限定されない。例えば、この機能を持つ機器を医療従事者が別途携行するようにしても良い。具体的には、このような機能を持つICタグを、医療従事者の名札に取り付けたり、履物に取り付けたり、制服に取り付けたりしても良い。
また、前述した実施形態では、携帯端末30とナースコール子機1との距離を3つに分類しているが、これに限定されない。例えば、2つに分類しても良いし、4つ以上に分類しても良い。このとき、報知パターンも当然異なるものとなる。
また、前述した実施形態では、ナースコール子機1からの呼び出しは、携帯端末30のみで報知が行われ応答可能であるが、これに限定されない。例えば、ナースコール子機1からの呼び出しに対して、ナースステーションに設置されているナースコール親機にて報知および応答可能としても良い。このとき、前述した実施形態の距離判定装置10の機能をナースコール親機に内蔵するようにしても良い。
また、前述した実施形態では、呼び出しを行ったナースコール子機1と携帯端末30との距離が近いほど、報知部33における報知パターンの周期を速くするようにしているが、これに限定されない。例えば、呼び出しを行ったナースコール子機1と携帯端末30との距離が近いほど、報知部33における報知の音声を大きくしたり、表示の明るさを明るくしたり、表示の大きさを大きくしたり、振動の大きさを大きくしたりするようにしても良い。
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 ナースコール子機
2 子機制御部
3 呼出操作部
4 子機インターフェース
10 距離判定装置
11 制御部
12 インターフェース
13 記憶部
20 無線送受信機
30 携帯端末
31 携帯端末制御部
32 無線送受信部
33 報知部
34 応答操作部

Claims (2)

  1. 患者によって操作される呼出操作部と、この呼出操作部の操作により自装置を他装置と識別するための子機識別情報を含む呼出信号を生成する子機制御部と、この子機制御部により生成された呼出信号を出力する子機インターフェースとを備えるナースコール子機と、
    医療従事者によって携行されており、前記呼出信号を受信し、前記ナースコール子機による呼び出しに対して応答したことを示す応答信号を送信するとともに、所定のタイミングで自装置を他装置と識別するための携帯端末識別情報を含む信号を送信する無線送受信部と、前記ナースコール子機による呼び出しを音声および振動の少なくとも一方で報知するとともにその報知パターンを早くしたり遅くしたりすることが可能な報知部と、前記ナースコール子機による呼び出しに対して応答するために操作される応答操作部とを備える携帯端末と、
    施設内の各所に設置され、前記呼出信号を中継して前記携帯端末へ送信するとともに、前記応答信号および前記信号を前記携帯端末から受信して、自装置を他装置と識別するための無線送受信機識別情報を付加して出力する無線送受信機と、
    前記ナースコール子機から出力された前記呼出信号を入力して前記無線送受信機へ出力するとともに、前記無線送受信機から出力された前記応答信号および前記信号を入力するインターフェースと、前記ナースコール子機の設置位置を示すナースコール子機設置位置情報およびそのナースコール子機の子機識別情報、前記無線送受信機の設置位置を示す無線送受信機設置位置情およびその無線送受信機の無線送受信機識別情報をそれぞれ関連付けて記憶する記憶部と、前記インターフェースが前記無線送受信機から前記信号を入力すると、前記記憶部を参照し、その信号に含まれる無線送受信機識別情報に関連付けて記憶されている無線送受信機設置位置情報を抽出して、前記信号に含まれる携帯端末識別情報によって特定される携帯端末の設置位置情報にする第一の制御、前記インターフェースが前記ナースコール子機から呼出信号を入力すると、前記記憶部を参照し、その呼出信号に含まれる子機識別情報に関連付けて記憶されているナースコール子機設置位置情報を抽出する第二の制御、呼び出し対象となる複数の携帯端末に対して、その設置位置情報と抽出した前記ナースコール子機設置位置情報とを比較して、距離が近いほど、呼び出し対象となる前記携帯端末の前記報知部の報知パターンを速くする第三の制御を行う制御部とを備える距離判定装置と、
    を備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 前記距離判定装置で行われる第三の制御は、前記報知部の報知パターンを速くする代わりに、前記報知パターンである音量や振動、表示を大きくしたり、表示を明るくしたりする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のナースコールシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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