JP2015191337A - 図面作成支援装置および図面作成支援方法 - Google Patents

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Naoki Ozaki
直樹 尾崎
和久 濱崎
Kazuhisa Hamazaki
和久 濱崎
正志 平山
Masashi Hirayama
正志 平山
卓 迫田
Suguru Sakota
卓 迫田
英彦 上村
Hidehiko Kamimura
英彦 上村
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Abstract

【課題】3次元データから断面形状を作成すると共に、作成した断面形状に関連する部品情報から注記を作成し、これら断面形状および注記を、3次元データから出力される図面に対し、容易に配置可能とする、設計支援装置と設計支援方法を提供する。【解決手段】3次元データ読込部111と、断面形状生成部113と、部品情報読込部116と、注記生成部117と、平面形状生成部118と、断面形状・注記配置処理部119を備える設計支援装置100を用い、設計データベース200から物体モデルの3次元データを読み込むと共に、同3次元データから任意の切断位置の断面形状を生成し、生成された断面形状に関連付けされた部品情報を読み込むと共に、同部品情報から注記データを生成し、前記3次元データから特定方向視した平面形状を生成して、生成された平面形状の周辺部に断面形状および注記データを配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、3次元データから断面形状を作成し、作成した断面形状を3次元データから出力される図面に配置するための図面作成支援装置と図面作成支援方法に関する。
従来より、自動車のボディなどの設計にあたり、3次元モデルを用いてデザインや設計を行なう3次元CADが広く用いられている。また、ボディに他の部品が取り付けられる場合など、ボディ・部品間の隙間を検討する必要があり、3次元CADに基づき作成した3次元データ(例えばサーフェスモデルやソリッドモデル)から2次元の断面形状を作成し、ボディ・部品間の隙間や各部の寸法関係を詳細に検討するようにしている。しかしながら、従来は、3次元データとは別に2次元の断面形状を手作業で作成しており、作成する断面の数も膨大になるため、設計者の手間が非常にかかるものであった。
そこで、3次元CADを用いて作成した3次元データから2次元の断面形状を作成する方法が知られている(特許文献1参照)。同方法によれば、3次元データに対して、断面方向を選択して複数の断面作成位置を数値で入力することにより、データ入力が終了した時点でプログラムを実行させ、指示した方向と位置に2次元の断面形状を作成し、これにより、手間のかかる作業の簡素化が図れるとされている。
特開平11−85830号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法は、2次元の断面形状を自動的に作成すると述べられているが、具体的な作成方法については述べられていない。また、図面には断面形状に関連する部品情報を注記するが、かかる作業は従来と同様に手作業に委ねられていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、3次元データから断面形状を作成すると共に、作成した断面形状に関連する部品情報から注記データを作成し、これら断面形状および注記データを、3次元データから出力される図面に対し、容易に配置可能とする、設計支援装置と設計支援方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る設計支援装置は、
データベースから物体モデルの3次元データを読み込む手段と、
読み込まれた3次元データから、任意の切断位置の断面形状を生成する手段と、
生成された断面形状に関連付けされた部品情報をデータベースから読み込む手段と、
読み込まれた部品情報から注記データを生成する手段と、
前記物体モデルの3次元データから特定方向視した平面形状を生成する手段と、
生成された平面形状の周辺部に前記断面形状および前記注記データを配置する手段を備える、
ことを主要な特徴とする。
本発明に係る設計支援装置は、
前記部品情報が板厚情報を含み、
読み込まれた板厚情報に基づき、生成された断面形状の断面表示線から板厚に相当する間隔をおいて板厚表示線を生成する手段をさらに備える、ことを第2の特徴とする。
本発明に係る設計支援装置は、
生成される断面形状の切断位置および切断方向を定義する手段をさらに備える、ことを第3の特徴とする。
本発明に係る設計支援装置は、
生成された平面形状の切断位置に切断表示線が表示されると共に、当該切断表示線の延長上の周辺部に当該切断位置の断面形状が配置されることを第4の特徴とする。
本発明に係る設計支援装置は、
切断表示線の延長線上の周辺部に配置される断面形状が平面形状の一部と干渉する場合、または、配置された断面形状どうしが互いに干渉する場合、断面形状を干渉しない位置まで移動して配置されることを第5の特徴とする。
本発明に係る設計支援方法は、
データベースから物体モデルの3次元データを読み込むステップと、
読み込まれた3次元データから任意の切断位置の断面形状を生成するステップと、
生成された断面形状に関連付けされた部品情報をデータベースから読み込むステップと、
読み込まれた部品情報から注記データを生成するステップと、
前記物体モデルの3次元データから特定方向視した平面形状を生成するステップと、
生成された平面形状の周辺部に前記断面形状および前記注記データを配置するステップを備える、
ことを主要な特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、利用者は、従来のように大量の断面形状および注記を手作業で作成する手間が省け、設計時間の大幅な短縮を図ることができる。また、設計時間の短縮により、設計者は、より創造的な検討に時間を割くことができるという優れた効果を奏する。
本発明に係る設計支援装置を含むシステム全体構成図、 本発明に係る設計支援方法を実施するための手順を示すフロー図、 テンプレート部に読み込まれた3次元データを示す斜視図、 図3に示す3次元データに設定された断面生成領域と互いに交差する2つの軸線を示す斜視図、 図4に示す断面生成領域内に含まれる切断面を示す断面図、 生成された断面形状を示す図、 コーナー処理がされた断面形状を示す図、 板厚表示処理がされた断面形状を示す図、 平面形状の切断位置の延長線上に断面形状および注記データが配置された側面図である。
本発明を実施するための一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1において、符号100は本発明に係る設計支援装置を示している。
まず、設計支援装置100について説明する。本実施形態において、図1に示すように、設計支援装置100は、3次元データ読込部111と、断面位置定義部112と、断面形状生成部113と、コーナー処理部114と、板厚表示処理部115と、部品情報読込部116と、注記生成部117と、平面形状生成部118と、断面形状・注記配置処理部119と、入出力部120と、演算処理部121と、テンプレート部122を備えている。また、設計支援装置100は、設計データベース200と、入力装置300と、出力装置400に対し、ネットワーク回線500により接続されている。
設計データベース200は、3次元形状データベース210と、部品表データベース220と、設計プログラムデータベース230を備えている。3次元形状データベース210には、車両モデルを構成する3次元データとして、ボディや各部品のサーフェスモデルデータ、ソリッドモデルデータ等が格納されている。部品表データベース220には、車両モデルを構成するボディや各部品の部品情報が格納されている。設計プログラムデータベース230には、車両モデルを構成する3次元データを作成するための設計プログラム、3次元データに基づき、本発明を実行する設計支援プログラムを含む各種ソフトが格納されている。
設計支援装置100の各構成のうち、3次元データ読込部111は、入力装置300、例えばキーボードからの操作により、設計データベース200の3次元形状データベース210から、選択されたボディや部品の3次元データを設計支援装置100内のテンプレート部122に読み込む(ダウンロードする)ようになっている。図3に3次元データの例を示す。読み込まれた3次元データは複製され演算処理部121のメモリー等に保存されるようになっている。
断面位置定義部112は、テンプレート部122に読み込まれ複製された3次元データ1に対し、入力装置300からの操作により、切断面の位置および切断方向を定義するもので、図4および図5に示すように、定義された切断位置および切断方向に、生成される断面形状2の切断面を囲む断面生成領域Fを設定し、また、設定された断面生成領域Fに、生成される断面形状の中心Oを通り互いに交差する2つの軸線L、Lを設定するようになっている。
なお、切断位置は図4に示すXYZ座標軸の中心からのXYZ方向距離により、切断方向は切断面とXY平面、YZ平面、XZ平面の間でそれぞれなす角度により、特定可能である。また、2つの軸線L、Lは、生成された断面形状2をテンプレート部122上で後述する平面形状10の周辺部に配置するための基準線として用いられる。
断面形状生成部113は、テンプレート部122に読み込まれ複製された3次元データ1に対し、断面位置定義部112により定義された位置および方向の切断面の断面形状2を生成するようになっている。図6にその生成例を示す。
コーナー処理部114は、生成された断面形状2を表示する断面表示線3に含まれる角部4を丸み付け処理するもので、図7に示すように、初期値として予め設定された曲率半径Rをもつ丸み表示線5が角部4の両側の断面表示線3と接続されるようになっている。なお、初期値として予め設定された曲率半径Rをもつ丸み表示線5が角部4の両側の断面表示線3と接続されない場合(例えば角部4がより狭角であったり、隣り合う角部4が近すぎる場合)は、同図に示すように、断面表示線3と円滑に接続される丸み表示線5’を生成して接続するようになっている。
板厚表示処理部115は、生成された断面形状2の断面表示線3および丸み表示線5に対し、図8に示すように板厚方向に板厚表示線6を表示させるもので、前記断面表示線3および丸み表示線5から板厚方向で板厚に相当する間隔dを隔てた位置に板厚表示線6を表示させるようになっている。
なお、板厚方向は、元の3次元データ1を構成する各面に関連付けされており、したがって、3次元データ1から生成される断面形状2の断面表示線3に対してもそのまま板厚方向が関連付けられている。例えばボディ外面を構成する面である場合、面の外面側から内面側へ向けて板厚方向が定義される。そして、板厚表示処理部115は、最後に断面表示線3および板厚表示線6の各端部どうしを接続する接続表示線7を表示させるようになっている。
部品情報読込部116は、設計データベース200の部品表データベース220から、読み込まれた3次元データ1の断面形状2に関連付けされた部品情報を設計支援装置100内に読み込むようになっている。読み込まれた部品情報は複製され演算処理部121のメモリー等に保存されるようになっている。ここで部品情報には、断面形状2を構成する各部品の品番、品名、材質、板厚情報が含まれる。
注記生成部117は、部品表データベース220から読み込まれ複製された部品情報から注記データ8を生成するもので、図9に示すように、断面形状2の断面表示線3から引出表示線9Aを生成すると共に、引出表示線9Aの上下に、部品情報を表す文字、英数字、コード等からなる部品情報列9Bを表示させるようになっている。
平面形状生成部118は、テンプレート部122に読み込まれ複製された3次元データ1から、特定方向視した平面形状を生成するもので、3次元データ1を正面視した平面形状、3次元データ1を側面視した平面形状、3次元データ1を平面視した平面形状、3次元データ1を底面視した平面形状をそれぞれ生成できるようになっている。図9に3次元データ1を側面視した平面形状の例を示す。生成された各平面形状は、テンプレート部122に読み込まれるようになっている。
断面形状・注記配置処理部119は、図9に示すようにテンプレート部122に読み込まれた平面形状10の周辺部に、生成された断面形状2および生成された注記データ8を配置するようになっている。より具体的には、平面形状10の切断位置に切断方向と一致する切断表示線11(図9のA−A線、B−B線)が表示され、次に、当該切断表示線11の延長上の周辺部に、前記断面形状2が配置されるようになっている。このとき、平面形状10の傾きに合わせて、先に設定された2つの軸線L、Lのうち、一方の軸線Lが平面形状10の切断方向と一致し、他方の軸線Lが切断方向と直交する方向と一致するように、前記断面形状2が傾いた姿勢で配置されるようになっている。
上記断面形状・注記配置処理部119は、切断表示線11の延長線上の周辺部に配置される断面形状2が平面形状10の一部と干渉する場合、または、配置された断面形状2どうしが互いに干渉する場合、断面形状2を干渉しない位置まで移動して配置されるようになっている。
上記断面形状生成部113、コーナー処理部114、板厚表示処理部115、部品情報読込部116、注記生成部117、平面形状生成部118、断面形状・注記配置処理部119は、入力装置300からの設計支援プログラムの実行操作により、自動的に実行させることができる。
次に、上記設計支援装置100を用いて、3次元データから出力される平面形状の図面に断面形状および注記データを配置する処理の流れについて図2等を参照しながら説明する。なお、以下に具体的に記述する条件や設定値は、本発明の実施の形態を説明するための一例であって、本発明はこれに限定されない。
まず、利用者が、入力装置200からの操作により、設計支援プログラムを開き、3次元形状データベース210から、選択したボディや部品の3次元データを設計支援装置100内のテンプレート部122に読み込み、複製する(ステップS1)。次に、複製された3次元データ1に対し、入力装置200からの操作により、切断面の位置および切断方向を定義する。すなわち、切断位置定義部112により、生成される断面形状2の切断面を囲む断面生成領域Fを設定し、設定された断面生成領域Fに、生成される断面形状の中心Oを通り互いに交差する2つの軸線L、Lを設定する(ステップS2)。
次に、断面形状生成部113が、3次元データ1に対し、定義された位置および切断方向の断面形状2を生成する(ステップS3)。そして、コーナー処理部114が、生成された断面形状2を表示する断面表示線3に含まれる角部4に丸み付け処理を行い(ステップS4)、板厚表示処理部115が、生成された断面形状2の断面表示線3および丸み表示線5に対し、板厚方向に板厚表示線6を表示させると共に、断面表示線3および板厚表示線6の各端部間に接続表示線7を表示させる(ステップS5)。
次に、部品情報読込部116が、設計データベース200の部品表データベース220から、3次元データ1の断面形状2に関連付けされた部品情報を設計支援装置100内に読み込む(ステップS6)。そして、注記生成部117が、部品表データベース220から読み込まれた部品情報から注記データ8を生成し、断面形状2の断面表示線3から引出表示線9Aを生成すると共に、引出表示線9の上下に部品情報を表す部品情報列9Bを表示させる(ステップS7)。
次に、平面形状生成部118が、テンプレート部122に読み込まれた3次元データ1から、特定方向視した平面形状10を生成し、生成した平面形状10をテンプレート部122に読み込む(ステップS8)。なお、このステップは、上記各ステップと並行して、あるいは上記各ステップに先立って実行してよい。
次に、断面形状・注記配置処理部119が、テンプレート部122に読み込まれた平面形状10の切断位置に切断表示線11を表示し、その延長上の周辺部に、生成した断面形状2および注記データ8を配置する(ステップS9)。切断表示線11の延長線上の周辺部に配置される断面形状2が平面形状10の一部と干渉する場合、または、配置された断面形状2どうしが互いに干渉する場合、断面形状2を干渉しない位置まで移動して配置される。
上記の各ステップ(S1)〜(S9)の手順を含む設計支援プログラムを実行させることで、車両モデルの3次元データから出力される各図(側面図、平面図、正面図、背面図など)に、多数箇所の断面形状および注記データを効率よく配置することができる。
以上説明してきたように、本発明の設計支援装置を用いた設計支援方法を実行することにより、従来のように大量の断面形状および注記を手作業で作成する手間が省け、設計時間の大幅な短縮を図ることができる。また、設計時間の短縮により、設計者は、より創造的な検討に時間を割くことができる。
以上の実施形態では、3次元のサーフェスモデルとして車両のピラー部品を対象としたが、本発明の適用対象はこれに限らない。また、車両に限らず、航空機、船舶、鉄道等にも適用可能である。
本発明は、3次元データから出力される図面に3次元データの断面形状を配置する作業に用いる設計支援装置として、また設計支援方法として利用可能である。
1 3次元データ
2 断面形状
3 断面表示線
4 角部
5 丸み表示線
6 板厚表示線
7 接続表示線
8 注記データ
9A 引出表示線
9B 部品情報列
10 平面形状
11 切断表示線
100 設計支援装置
111 3次元データ読込部
112 切断位置定義部
113 断面形状生成部
114 コーナー処理部
115 板厚表示処理部
116 部品情報読込部
117 注記生成部
118 平面形状生成部
119 断面形状・注記配置処理部
120 入出力部
121 演算処理部
122 テンプレート部
200 設計データベース
210 3次元形状データベース
220 部品表データベース
230 設計プログラムデータベース
300 入力装置
400 出力装置
500 ネットワーク回線
F 断面生成領域

Claims (6)

  1. データベースから物体モデルの3次元データを読み込む手段と、
    読み込まれた3次元データから任意の切断位置の断面形状を生成する手段と、
    生成された断面形状に関連付けされた部品情報をデータベースから読み込む手段と、
    読み込まれた部品情報から注記データを生成する手段と、
    前記物体モデルの3次元データから特定方向視した平面形状を生成する手段と、
    生成された平面形状の周辺部に前記断面形状および前記注記データを配置する手段を備える、
    ことを特徴とする設計支援装置。
  2. 前記部品情報が板厚情報を含み、
    読み込まれた板厚情報に基づき、生成された断面形状の断面表示線から板厚に相当する間隔をおいて板厚表示線を生成する手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載の設計支援装置。
  3. 生成される断面形状の切断位置および切断方向を定義する手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の設計支援装置。
  4. 生成された平面形状の切断位置に切断表示線が表示されると共に、当該切断表示線の延長上の周辺部に当該切断位置の断面形状が配置されることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の設計支援装置。
  5. 切断表示線の延長線上の周辺部に配置される断面形状が平面形状の一部と干渉する場合、または、配置された断面形状どうしが互いに干渉する場合、断面形状を干渉しない位置まで移動して配置されることを特徴とする、請求項4に記載の設計支援装置。
  6. データベースから物体モデルの3次元データを読み込むステップと、
    読み込まれた3次元データから任意の切断位置の断面形状を生成するステップと、
    生成された断面形状に関連付けされた部品情報をデータベースから読み込むステップと、
    読み込まれた部品情報から注記データを生成するステップと、
    前記物体モデルの3次元データから特定方向視した平面形状を生成するステップと、
    生成された平面形状の周辺部に前記断面形状および前記注記データを配置するステップを備える、
    ことを特徴とする設計支援方法。
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