JP2015190387A - 排気装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マフラー22内に、内部を第1膨張室24と別の膨張室25とに隔成するセパレータ部材23を取り付ける。セパレータ部材23に、第1膨張室24と別の膨張室25とを連通する連通パイプ29と、支持孔31を設ける。排気管21には、後部を閉塞するキャップ部材32を取り付け、排気管21のキャップ部材32よりも前方側の側壁に排気孔33を設ける。排気管21の排気孔33よりも後方側で、かつ後端面よりも前方側の領域を被支持部34とする。排気管21の被支持部34を、セパレータ部材23の支持孔31に嵌入して支持させる。
【選択図】図1
Description
この排気装置は、マフラー1が前部筒体2と後部筒体3とを有し、前部筒体2に排気管4の後部が挿入され、後部筒体3に、マフラー1内を複数の膨張室5A,5B,5Cに隔成するセパレータ部材6A,6Bが取り付けられるとともに、後部筒体3の後端部に排気ガスを外部に排出するためのテールパイプ7が取り付けられている。前部側のセパレータ部材6Aは、マフラー1内を前方側の第1膨張室5Aとその後方側の第3膨張室5Cとに隔成し、後部側のセパレータ部材6Bは、マフラー1内を前方側の第3膨張室5Cとその後方側の第2膨張室5Bとに隔成している。また、前後のセパレータ部材6A,6Bには、第1膨張室5Aと第2膨張室5Bとを連通する連通パイプ8Aが貫通状態で取り付けられ、後部側のセパレータ部材6Bには、第2膨張室5Bと第3膨張室5Cとを連通する連通パイプ8Bとテールパイプ7が貫通状態で取り付けられている。
ホルダー部材10は、図7に示すように全体が略円板状に形成されて、外周縁部が後部筒体3の内周面に溶接固定されるとともに、略中央部に排気管4を保持するための保持孔11が形成され、保持孔11の周域部に第1膨張室5A内のガスを自由に流通させるための複数の導通孔12,12が形成されている。
したがって、この発明によれば、部品点数の増加や製造工程の増加を招くことなく排気管の後部の振れを抑制できるため、製造コストの低減を図ることができる。
図1は、この実施形態に係る排気装置20の側面を示す図である。この実施形態に係る排気装置20は、自動二輪車の排気系に用いられる。
排気装置20は、前端部(上流側の端部)が不図示のエンジンの排気ポートに接続される排気管21と、排気管21の後部(下流部)に接続されて排気ガス中の騒音を吸収するマフラー22と、を備えている。
また、マフラー22内を第1膨張室24と第2膨張室25とに隔成する前記のセパレータ部材23は、後部筒体28の内周面に取り付けられており、テールパイプ26は、後部筒体28の後壁に当該後壁を貫通して取り付けられている。
セパレータ部材23は、略円形の金属板の外周縁部の一部が軸方向に屈曲され、それによって接合フランジ23aが形成されている。セパレータ部材23は、接合フランジ23a部分で後部筒体3の内周面に溶接固定されている。また、セパレータ部材23には、連通パイプ29が嵌入される貫通孔30と、排気管21の後部を支持する円形状の支持孔31が設けられている。連通パイプ29は貫通孔30に嵌入された状態でセパレータ部材23に溶接固定されている。この実施形態の場合、連通パイプ29は、第1膨張室24と第2膨張室25とを連通する連通口を構成している。
排気管21の後部側の側壁に予め排気孔33…を形成しておき、その排気管21の後端部にキャップ部材32を所定深さまで圧入し、その状態でキャップ部材32を排気管21の後部に溶接等によって固定する。この状態で排気管21の後部をマフラー22の前部筒体27の前端部に挿入し、排気管21の後部を所定長さ前部筒体27から後方に突出させた状態において、排気管21を前部筒体27に溶接固定する。
こうして組付けられた排気管21と前部筒体27とは、図4,図5に示す排気管側接合体40となる。
こうして組み付けられた後部筒体28、テールパイプ26、セパレータ部材23、及び、連通パイプ29は、図5に示すマフラー側接合体41となる。
したがって、専用のホルダー部材をマフラー22内に取り付ける場合に比較し、この実施形態に係る排気装置20を採用した場合には、部品点数を削減することができるうえ、製造工程も少なくすることができる。このため、排気装置20を低コストで製造することができる。
したがって、この構造を採用することにより、限られたマフラー22内の空間を有効利用し、排気装置20の小型化を図ることができる。
21…排気管
22…マフラー
23…セパレータ部材
24…第1膨張室
25…第2膨張室
27…前部筒体
28…後部筒体
29…連通パイプ(連通口)
31…支持孔
32…キャップ部材
33…排気孔(排気出口)
34…被支持部
40…排気管側接合体
Claims (4)
- エンジンの排気ポートに接続される排気管(21)と、
前記排気管(21)に接続されるマフラー(22)と、を備え、
前記マフラー(22)の内部が、前後方向に複数の膨張室(24,25)に隔成されるとともに、前記マフラー(22)内の最前部に配置される第1膨張室(24)に前記排気管(21)の後部が挿入され、
前記排気管(21)の後部の排気出口(33)が前記マフラー(22)の前端部よりも後方側にオフセットした状態で、前記排気管(21)が前記マフラー(22)の前端部に結合された排気装置において、
前記マフラー(22)には、当該マフラー(22)の内部を最前部の前記第1膨張室(24)と後方側の別の膨張室(25)とに隔成するセパレータ部材(23)が設けられ、
前記セパレータ部材(23)には、前記第1膨張室(24)と当該第1膨張室(24)と別の膨張室(25)とを連通する連通口(29)と、前記排気管(21)の後部を支持する支持孔(31)と、が設けられ、
前記排気管(21)には、当該排気管(21)の後部を閉塞するキャップ部材(32)が設けられるとともに、当該キャップ部材(32)よりも前方側の側壁に前記排気出口(33)が設けられ、
前記排気管(21)の前記排気出口(33)よりも後方側で、かつ後端面よりも前方側の領域が被支持部(34)とされ、
前記排気管(21)の前記被支持部(34)が前記セパレータ部材(23)の前記支持孔(31)に嵌入されて支持されることを特徴とする排気装置。 - 前記排気管(21)の後端部は、前記マフラー(22)内の前記第1膨張室(24)に隣接する別の膨張室(25)内に臨んで配置され、
前記キャップ部材(32)は、前記排気管(21)内の前記セパレータ部材(23)よりも前方側となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。 - エンジンの排気ポートに接続される排気管(21)と、
前記排気管(21)に接続されるマフラー(22)と、を備え、
前記マフラー(22)が前記排気管(21)に接合される前部筒体(27)と、当該前部筒体(27)に接合される後部筒体(28)と、を有し、
前記排気管(21)の後部の排気出口(33)が前記マフラー(22)の前端部よりも後方側にオフセットした状態で、前記排気管(21)と前記前部筒体(27)と前記後部筒体(28)が溶接によって接合される排気装置の製造方法において、
前記排気管(21)の後部側の側壁に排気出口(33)を設ける工程と、
前記排気管(21)内に後端部からキャップ部材(32)を挿入して、当該キャップ部材(32)を前記排気管(21)の前記排気出口(33)よりも後方側に取り付ける工程と、
前記排気管(21)の後部を前記前部筒体(27)の前端部に挿入して溶接する工程と、
前記マフラー(22)の内部を最前部の第1膨張室(24)と後方側の別の膨張室(25)とに隔成するセパレータ部材(23)に、前記第1膨張室(24)と当該第1膨張室(24)と別の膨張室(25)とを連通する連通口(29)と、前記排気管(21)の後部を支持する支持孔(31)と、を設ける工程と、
前記セパレータ部材(23)を前記後部筒体(28)内に取り付ける工程と、
前記排気管(21)の後部のうちの前記排気出口(33)よりも後方側で、かつ後端面よりも前方の被支持部(34)を、前記セパレータ部材(23)の支持孔(31)に嵌入して、前記セパレータ部材(23)に支持させる工程と、
前記前部筒体(27)を前記後部筒体(28)に溶接する工程と、を有することを特徴とする排気装置の製造方法。 - 前記排気管(21)は、前記前部筒体(27)を前記後部筒体(28)に溶接する前に、前記前部筒体(27)に予め溶接して排気管側接合体(40)を形成しておくことを特徴とする請求項3に記載の排気装置の製造方法。
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- 2014-03-28 JP JP2014068391A patent/JP6295496B2/ja active Active
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- 2015-03-25 BR BR102015006671A patent/BR102015006671A2/pt active Search and Examination
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