JP2015190154A - 衝撃吸収柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造でありながらも、高速で走行している車両の積載物との衝突時における衝撃を吸収し得る衝撃吸収柵を提供する。
【解決手段】車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃を吸収するために、車道に沿って設けられる衝撃吸収柵であって、道路に沿って立設される複数本の支柱2と、これら支柱2に、表面を前記車道に向けた状態で設けられた板状部材3と、前記支柱2と板状部材3との間に介装され、支柱2間において車道側から車道の外側に向かって延びる腕部を有する支持板4と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車道に沿って設けられ、車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃を吸収する衝撃吸収柵に関する。
高速道路等の高架道路の側端に設置される柵として、従来、例えば特許文献1に記載の落下防止柵が知られている。この落下物防止柵は、道路の側部に設置されたガードレールと、当該ガードレールの更に外側に設置され、道路外に積載物が落下することを防止するフェンスと、を備えており、フェンスには、車両からの落下物をガードレールとの間に導くための膨出部が道路の外側に膨出するように形成されている。
ところで、特許文献2には、防護柵に衝突した衝突時のエネルギーを吸収し、その衝撃力を柔らげる機能を備えた防護柵が開示されている。なお、この防護柵は、競輪場等の競技場に設置され、競技者が柵に衝突した際に競技者が受ける怪我の軽減を図ったものであって、道路を走行する車両の衝突を想定したものではない。
特開2003−138526号公報 特許第3635077号公報
特許文献1に開示された落下防止柵は、積載物を有する車両が斜めに衝突してきた場合に車両からの落下物が道路外に飛び出したり或いは道路内に跳ね返ったりするのを防止するものに過ぎず、積載物を有する車両が正面から高速で衝突してきた場合に当該車両の積載物から受ける衝撃を吸収できるものではない。このため、図35に示すように、例えば、緊急車両や道路管理車両等の出入口また非常駐車帯など、道路100の外側に張り出したエリアの周囲、なかでも、走行する車両が正面から衝突してくる虞の高い位置200に設置するのには適さないものであった。特に、道路100が跨線橋であって、上記エリアの前方に線路300がある場合、特許文献1の落下防止柵では、積載物の衝突時の衝撃を吸収することができないために、積載物が線路300内に放出されるのを防ぎきれず、二次災害を招来する虞があった。また、フェンスに膨出部を設ける必要がある分、構成が複雑であった。
このような課題について、特許文献2に開示された衝突時のエネルギーを吸収する防護柵を採用することが考えられるが、特許文献2の防護柵は、あくまでも競輪場等の競技場で用いられる防護柵であり、競技者が防護柵に衝突する程度のエネルギーを吸収する程度のものであるので、到底、積載物を有する車両の衝突に耐え得るものではない。また、仮に採用することができたとしても、衝突時の衝撃を吸収するためにスプリングを用いているため、構成が複雑になり、製造及び設置作業のコストが嵩むといったことが懸念される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構造でありながらも、高速で走行している車両の積載物との衝突時における衝撃を吸収し得る衝撃吸収柵を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は次のとおりの構成としている。
本発明に係る衝撃吸収柵は、車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃を吸収するために、前記車道に沿って設けられる衝撃吸収柵であって、前記道路に沿って立設される複数本の支柱と、これら支柱に、表面を前記車道に向けた状態で設けられた板状部材と、前記支柱と前記板状部材との間に介装され、前記支柱間において車道側から車道の外側に向かって延びる腕部を有する支持板と、を備えたことを特徴とする。
このような構成であるから、簡素な構造でありながらも、支持板が支柱間において車道側から車道の外側に向かって延びる腕部を有することによって、走行中の車両の積載物が衝突したときの衝撃を吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支持板は、前記板状部材に受けた前記衝撃により前記板状部材を車道外の方向に移動可能に前記支柱に支持する構成とする。
このような構成であるから、衝撃吸収柵に車両の積載物が衝突しても、板状部材は支持板によって車道外の方向に移動可能とされているので、さらに、衝突時の衝撃を吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記板状部材は、前記衝撃により変形する材料からなる構成とする。
このような構成であるから、板状部材に車両の積載物が衝突しても、板状部材が変形するため、当該変形によって衝撃を吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支持板及び前記板状部材は、前記衝撃により、それぞれ、前記支柱よりも先に変形する構成とする。
このような構成であるから、衝撃吸収柵に車両の積載物が衝突しても、支柱の立設状態を保ったまま、支持板及び板状部材がそれぞれ変形するので、当該変形によって衝突時の衝撃を吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支持板は、前記板状部材が、前記衝撃を受けることにより変形して前記板状部材を車道外の方向に移動可能に支持する構成とする。
このような構成であるから、板状部材に車両の積載物が衝突しても、板状部材が変形し、板状部材を車道外の方向に移動可能とするため、当該変形及び移動によって衝撃を吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支持板は、支持板取付片を介して支柱に取り付けられ、前記衝撃を受けることにより、前記支持板と前記支持板取付片との間の接合部を起点として変形する構成とする。
このような構成であるから、支持板と支持板取付片との接合部を起点として確実に支持板を変形させることができるため、当該変形によって、衝突時の衝撃を確実に吸収することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記板状部材は、前記支柱の側面のうち車道側に臨む側面に設けられた構成とする。
このような構成であるから、板状部材は、支柱の側面のうち車道側に臨む側面に設けられているため、板状部材の幅方向の長さを長く設計することができる。これにより、板状部材の面積を大きくすることができるため、板状部材によって、さらに衝撃を吸収することができる。また、板状部材がポリカーボネート等の透明材料である場合は、板状部材における透明部を広く設計することができるため、衝撃吸収柵の景観性が向上する。
上記の衝撃吸収柵であって、前記板状部材は、その上端部及び下端部が、前記支柱間に設けられた上枠及び下枠によりそれぞれ支持された構成とする。
このような構成であるから、板状部材の周端部には、支持板、上枠及び下枠が取り付けられているので、板状部材の周端部を確実に覆った状態で板状部材は支柱に取り付けることができる。これにより、衝撃吸収柵が衝撃を受けても、板状部材と支柱との間に間隙が形成されることを防止することができ、衝突によって積載物が車道外に放出されることを阻止することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支柱と前記支持板との取り付け箇所、及び、前記板状部材と前記支持板との取り付け箇所のいずれか一方又は両方を補強する補強部材が備えられている構成とする。
このような構成であるから、補強部材によって、板状部材と支持板との取り付けが補強されるため、車両の積載物が衝突により板状部材が衝撃を受けても、板状部材と支持板との支持状態を効果的に維持することができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記補強部材は、前記支柱に沿う方向に複数に分割されている構成とする。
このような構成であるから、複数に分割された補強部材は、補強部材が一体である場合と比較して、曲げ応力が小さいので、補強部材が変形しづらくなる。これにより、補強部材が変形されることを防止して補強効果を高めることができる。
上記の衝撃吸収柵であって、前記支柱と前記支持板との取り付け箇所を補強する第1補強部材が前記支柱に沿う方向に複数に分割されて設けられ、前記支持板と前記板状部材との取り付け箇所を補強する第2補強部材が前記支柱に沿う方向に複数に分割されて設けられ、第1補強部材の分割位置と、第2補強部材の分割位置と、が互いに異なる構成とする。
このような構成であるから、第1補強部材と第2補強部材とが、それぞれ異なる分割位置で分割されているので、第1補強部材の分割位置の強度が第2補強部材によって補填され、第2補強部材の分割位置の強度が第1補強部材によって補填されるため、補強効果を高めることができる。
本発明によれば、簡素な構造でありながらも、高速で走行している車両の積載物との衝突時における衝撃を吸収し得る衝撃吸収柵を提供できる。
図1は、本発明に係る衝撃吸収柵の実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図3は、本発明に係る衝撃吸収柵の支柱の斜視図である。 図4は、本発明に係る衝撃吸収柵の支持板の斜視図である。 図5は、本発明に係る衝撃吸収柵の上枠の分解斜視図である。 図6は、本発明に係る衝撃吸収柵の下枠の斜視図である。 図7は、本発明に係る衝撃吸収柵の支柱に支持板を取り付けた状態を示す斜視図である。 図8は、本発明に係る衝撃吸収柵の支柱に下枠を取り付ける状態を示す分解斜視図である。 図9は、本発明に係る衝撃吸収柵の支柱に上枠を取り付ける状態を示す分解斜視図である。 図10は、本発明に係る衝撃吸収柵の支持板に板状部材を取り付ける状態を示す分解側面図である。 図11は、本発明に係る衝撃吸収柵を並設した状態を示す斜視図である。 図12は、本発明に係る衝撃吸収柵が衝撃を受けた状態を示す斜視図である。 図13は、図12におけるB−B線に沿う断面図である。 図14は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板の変形例を示す断面図である。 図15は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板の他の変形例を示す断面図である。 図16は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図17は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図18は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図19は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図20は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図21は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図22は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図23は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図24は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図25は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図26は、本発明に係る衝撃吸収柵における支持板のさらに他の変形例を示す断面図である。 図27は、本発明に係る衝撃吸収柵における上枠の変形例を示す断面図である。 図28は、図27の矢符C側からみた上枠の側面図である。 図29は、本発明に係る衝撃吸収柵における上枠の他の変形例を示す断面図である。 図30は、図29の矢符D側からみた上枠の側面図である。 図31は、本発明に係る衝撃吸収柵における上枠のさらに他の変形例を示す断面図である。 図32は、図31の矢符E側からみた上枠の側面図である。 図33は、本発明に係る衝撃吸収柵における下枠の変形例を示す断面図である。 図34は、図33の矢符F側からみた下枠の側面図である。 図35は、柵の設置位置を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、まず、本発明の衝撃吸収柵の各構成を説明した後に、衝撃吸収柵の説明、衝撃吸収柵の作用効果、衝撃吸収柵の変形例の説明、の順に説明する。なお、本発明の実施形態を説明するにあたり、衝撃吸収柵の車道と対峙する面を前面とし、車道外と対峙する面を後面とする。
−本実施形態の構成の説明−
本発明の構成を図1〜図11を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る衝撃吸収柵の斜視図、図2は、図1におけるA−A線に沿う断面図、図3は、支柱の斜視図、図4は、支持板の斜視図、図5は、上枠の斜視図、図6は、下枠の斜視図、図7は、支柱に支持板を取り付けた状態を示す斜視図、図8は、支柱に下枠を取り付ける状態を示す分解斜視図、図9は、支柱に上枠を取り付ける状態を示す分解斜視図、図10は、支持板に板状部材を取り付ける状態を示す分解側面図、図11は、本発明に係る衝撃吸収柵を並設した状態を示す斜視図である。
本実施形態に係る衝撃吸収柵1は、支柱2と、板状部材3と、上枠5と、下枠6と、支持板4と、補強部材と、を備えている。以下、各構成について説明する。
−支柱の説明−
支柱2は、車道に沿って複数立設されるものであり、ベース部21と、上枠取付片22と、支持板取付片23と、が備えられている(図3参照)。
ベース部21は、車道に沿う方向に長いプレートである。ベース部21には、車道上のアンカーを挿通する孔hと、下枠6を取り付ける下枠取付片24と、が備えられている。
上枠取付片22は、支柱2の側面のうち隣接する支柱2と対峙する側面の上端部から突出して設けられており、上枠5を取り付けるボルトを挿通する孔hが備えられている。
支持板取付片23は、支持板4が取り付けられるものであって、支柱2の後面に配置され、支柱2の下端部から上端部までに設けられている。支持板取付片23には、その高さ方向に沿って、ボルトを挿通する孔hが備えられている。なお、支持板取付片23の位置は支柱2の後面に限られず、その配置の変形例は後述する。
−板状部材の説明−
板状部材3は、表面を車道に向けた状態で支柱2に設けられており、走行中の車両の積載物の衝突時に受ける衝撃によって破断されない材料からなることが好ましい。板状部材3の材料は、前述の衝撃を吸収して変形する材料であり、例えば、ポリカーボネートである。なお、当該衝撃に対する耐衝撃性を備える材料であれば、他の材料であっても構わないが、景観性の観点から透明の材料であることが好ましい。例えば、アクリル等の樹脂であってもよい。
板状部材3の周端部には、それぞれ、支持板4、上枠5及び下枠6を取り付けるボルトを挿通する為の孔hが、各辺に沿って設けられている(図1及び図10参照)。
−支持板の説明−
支持板4は、平面視略コ字状の腕部4aを備えた金属板であり、板状部材3と支柱2とを連結する部材である(図4参照)。本実施形態では、図4中の紙面前側の前端面41には、板状部材3が取り付けられ、図4中の紙面後側の後端面42には、支柱2が取り付けられる。支持板4の前端面41の下端から上端までの高さは、後端面42の下端から上端までの高さよりも低く設計されている。このように前端面41及び後端面42が設計されているので、支持板4を支柱2に取り付ける際の、支持板4と上枠取付片22との相互干渉を防いでいる(図7参照)。
支持板4の前端面41には、板状部材3をボルト固定するためのネジ溝SGが高さ方向に沿って形成されており、後端面42には、支柱2との取り付けボルトを差し入れる孔hが高さ方向に沿って形成されている。
なお、本実施形態では、平面視略コ字状の支持板4を採用しているが、支持板4の形状は、平面視略コ字状に限られず、その変形例は後述する。
−上枠の説明−
上枠5は、板状部材3の上端部を保護するものであり、上枠本体51と、上枠固定部材52と、上枠カバー部材53と、上枠補強部材54と、から構成されている(図5参照)。
上枠本体51は、平板状の本体部511と、本体部511の前端から下方に突出する前端面512と、本体部511の後端から上方に突出する後端面513と、を備えている(図5参照)。本体部511の両側部には、それぞれ、支柱2との取り付けボルトが通り抜ける切欠SPが形成されている。前端面512には、板状部材3をボルト固定するためのネジ溝SGが幅方向(図5において、紙面左右方向)に沿って備えられ、後端面513には、上枠固定部材52をボルト固定するための孔hが幅方向(図5において、紙面左右方向)に沿って備えられている。
上枠固定部材52は、側面視L字状のプレートであり、本体部521と、本体部521の後端から上方に突出する後端面522と、を備えている(図5参照)。本体部521の両側端部には、それぞれ、上枠固定部材52を各支柱2にボルト固定するための孔hが備えられており、後端面522には、上枠本体51とボルト固定するための孔hが幅方向(図5において、紙面左右方向)に沿って備えられている。
上枠カバー部材53は、平板状の本体部531と、本体部531の前端に設けられた側面視逆U字形状のカバー部532とが備えられている(図5参照)。カバー部532は、板状部材3の上端部を被覆するためのものであり、カバー部532の両側端の一部分は、支柱2との取り付けの際に、支柱2と相互干渉しないように切り欠けられている(図9参照)。また、本体部531の両側端部には、それぞれ、上枠カバー部材53を各支柱2に取り付けるための孔hが備えられている。
上枠補強部材54は、側面視U字状であって上枠5の補強に用いられるものであり、U字部底面の両側部には、各支柱2に取り付けるための孔hがそれぞれ備えられている。
−下枠の説明−
下枠6は、板状部材3の下端部を保護するもので、側面視で略階段状のプレートであり、下枠6の両側端の一部分は、支柱2と相互干渉しないように、それぞれ切り欠けられている(図6及び図8参照)。下枠6の前端面61は、板状部材3をボルト固定するためのネジ溝SGが幅方向(図6において、紙面左右方向)に沿って備えられ、下枠6の後端側平面62の両側には、各支柱2を固定するボルトが差し入れられる孔hが、それぞれ備えられている。
−補強部材の説明−
補強部材は、板状部材3と上枠5との取り付け、板状部材3と下枠6との取り付け、板状部材3と支持板4との取り付け、及び、支柱2と支持板4との間の取り付けを補強するものである。
本実施形態では、板状部材3の両側端と各支持板4との取付箇所をそれぞれ補強し、3つの分割体によって構成された支持板押え部材71(図1及び図10参照)と、板状部材3の下端部と下枠6との取付箇所を補強する下枠押え部材72(図1参照)と、板状部材3の上端部と上枠5との取付箇所を補強する上枠押え部材73(図1参照)と、各支持板4と支柱2との取り付けをそれぞれ補強し、2つの分割体によって構成された支持板固定補強部材74(図2及び図10参照)と、を備えている。
支持板押え部材71、下枠押え部材72、上枠押え部材73、及び、支持板固定補強部材74、いずれにも、板状部材3又は支柱2に取り付けるための孔hが長さ方向に沿って備えられている。
なお、図10の側面図では、手前側に配置された支柱2は、図面から省略されて図示されているため、奥側に配置された支柱2に取り付けられた支持板固定補強部材74が図示されている。
−衝撃吸収柵の説明−
本実施形態に係る衝撃吸収柵、及び、その組み立て方法について、以下説明する。
本実施形態に係る衝撃吸収柵1は、車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃を吸収するために、車道に沿って設けられる衝撃吸収柵1であって、支柱2と、板状部材3と、支持板4と、を備えたものである(図1参照)。
支柱2は、少なくとも2本から構成されており、各支柱2は、車道に沿って埋め込まれた複数のアンカーを、ベース部21の孔hに嵌めてナット固定することにより、車道に沿ってそれぞれ立設されている。
板状部材3は、支柱2の側面のうち車道側に臨む側面に設けられており、車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃により、板状部材3を車道外方向に向けて変形させるように、支持板4を介して支柱2に支持されている。
支持板4は、支柱2と板状部材3との間に介装され、支柱2間において車道側から車道の外側に向かって延びる腕部4aを有するものである。
また、支持板4は、支持板取付片23を介して間接的に支柱2に取り付けられており、前記衝撃を受けることにより、支持板4と支持板取付片23との間の接合部を起点として変形するものである。(図2参照)。
さらに、支持板4及び板状部材3は、それぞれ、支柱2よりも先に変形するように支柱2に取り付けられている。
さらに、板状部材3は、その上端部及び下端部が、支柱2間に設けられた上枠5及び下枠6によりそれぞれ支持されている。
さらに、支柱2と支持板4との取り付け箇所には、2つの分割体によって構成された支持板固定補強部材74が設けられ、支持板4と板状部材3との取り付け箇所には、3つの分割体によって構成された支持板押え部材71が設けられている。つまり、支持板固定補強部材74の分割位置と、支持板押え部材71の分割位置が、互いに異なる態様で補強されている。
次に、この衝撃吸収柵の組み立て方法を説明する。
各支柱2に、それぞれ、支持板4を取り付ける(図7参照)。支持板4の支柱2への取り付けは、支持板取付片23と、支持板4と、支持板固定補強部材74と、を一体とし、各部材の孔h位置を合致させた状態で、各孔hにボルトを差し入れてナット固定する。
支柱2を立設した後、各支柱2の下端部に、下枠6を取り付ける(図8参照)。下枠6の取り付けは、下枠取付片24の下方から下枠6の孔hに向けてボルトを差し入れてナット固定する。なお、本実施形態では、下枠6と支柱2との間の補強に補強部材を取り付けていないが、補強部材を下枠6と支柱2との間に取り付けてもよい。
下枠6を支柱2に取り付けた後、各支柱2の上端部に、上枠5を取り付ける(図5及び図9参照)。上枠本体51上に上枠固定部材52を載置した後に(図5参照)、上枠本体51の後端面513と、上枠固定部材52の後端面522とをボルト及びナット固定する。次に、上枠固定部材52上に、上枠カバー部材53と、上枠補強部材54とを、この順番で載置し、各部材の孔h位置を合致させた状態で、支柱2の上枠取付片22の下方から上枠5の各部材の孔hに向けてボルトを差し入れて、上枠補強部材54のU字状の底面でナット固定する。このとき、ボルトは上枠本体51の切欠SPを通り抜けるため、上枠本体51と支柱2とは直接的に接続されておらず、上枠本体51は、上枠固定部材52を介して間接的に支柱2に取り付けられる。
支柱2に、支持板4、上枠5及び下枠6をそれぞれ取り付けた後に、この支持板4、上枠5及び下枠6に板状部材3を取り付ける。
まず、板状部材3と上枠5との取り付けについて詳説する(図1及び図10参照)。板状部材3の上端を、上枠カバー部材53のカバー部532の溝部分に嵌入し、この状態で、板状部材3と上枠本体51との間にパッキン(不図示)を介在させる。これとともに、板状部材3の前方に上枠押え部材73を上枠5に沿って配置し、これらすべての部材の孔hを合致させた状態で、上枠押え部材73の前方からボルトを挿通し、上枠本体51のネジ溝SGと螺合させる。これにより、板状部材3及び上枠押え部材73が上枠5に取り付けられる。
次に、板状部材3と下枠6との取り付けについて詳説する(図1及び図10参照)。板状部材3と下枠6との間にパッキン(不図示)を介在させる。板状部材3の前方に下枠押え部材72を下枠6に沿って配置し、これらすべての部材の孔hを合致させた状態で、下枠押え部材72の前方からボルトを挿通し、下枠6のネジ溝SGに螺合させる。これにより、板状部材3及び下枠押え部材72が下枠6に取り付けられる。
次に、板状部材3と支持板4との取り付けについて詳説する(図1及び図10参照)。板状部材3と支持板4との間にパッキン(不図示)を介在させる。これとともに、板状部材3の前方に3つに分割された支持板押え部材71を支持板4に沿って配置し、支持板押え部材71と板状部材3との間に別のパッキンを介在させる。これらすべての部材の孔hを合致させた状態で、支持板押え部材71の前方からボルトを挿通し、支持板4のネジ溝SGに螺合させる。これにより、板状部材3及び支持板押え部材71が支持板4に取り付けられる。
以上の組み立て方法によって、本発明に係る衝撃吸収柵1を組み立てることができる(図1及び図2参照)。
なお、本実施形態では、2本の支柱2を用いて1つの衝撃吸収柵1を車道に設置する例を説明したが(図1及び図2参照)、図11に示すように、4本の支柱2を用いて3つの衝撃吸収柵1を車道に設置しても良いし、この実施形態に限らず、3本の支柱2を用いて2つの衝撃吸収柵1としても、5本以上の支柱2を用いて4つ以上の衝撃吸収柵1としてもよい。
−衝撃吸収柵の作用効果−
次に、本実施形態の衝撃吸収柵に、車道を走行中の車両の積載物が衝突した際の衝撃吸収柵の作用について、図12及び図13を参照しながら説明する。図12は、本発明に係る衝撃吸収柵が衝撃を受けた状態を示す斜視図、図13は、図12におけるB−B線に沿う断面図である。
本実施形態の衝撃吸収柵1に、車道を走行中の車両の積載物が衝突した場合、その衝撃の大部分は、板状部材3にかかる。板状部材3は、支柱2間において車道側から車道の外側に向って延びる腕部4aを有する支持板4によって支持されているので、この支持板4により、板状部材3が受けた衝撃を吸収することができる。また、支持板4の腕部4aの長さが長いほど、腕部4aの変形量を大きくすることができるため、板状部材3が受けた衝撃を吸収する効果を高めることができる。
また、板状部材3は、車道外方向に向けて変形させて衝撃を吸収することができるように支柱2に支持されているため、衝突時の衝撃をさらに吸収することができる。
さらに、板状部材3は、支柱2の側面のうち車道側に臨む側面に設けられているため、板状部材3は支柱2よりも車道側に配置されている。これにより、板状部材3の幅方向の長さを、各支柱2間の長さよりも長く設計することができる。つまり、板状部材3の面積を比較的大きく設計できるため、板状部材3が受ける衝撃を、さらに吸収することができる。また、板状部材3がポリカーボネート等の透明材料である場合は、板状部材3における透明部を広く設計することができるため、衝撃吸収柵1の景観性が向上する。
さらに、板状部材3の周端部には、支持板4の他に、上枠5及び下枠6が取り付けられて、板状部材3の周端部が覆われているので、衝撃吸収柵1が衝撃を受けても、板状部材3と支柱2との間に間隙が形成されることを防止することができ、衝突によって積載物が車道外に放出されることを阻止することができる。
さらに、上枠5は、上枠本体51と、上枠固定部材52とから構成されており、上枠本体51は、支柱2と直接的に接続されておらずに、上枠固定部材52を介して間接的に支柱2に取り付けられている。つまり、この上枠本体51及び上枠固定部材52を介して板状部材3が支柱2に取り付けられているため、板状部材3が衝撃を受けても上枠本体51及び上枠固定部材52によって、板状部材3が受けた衝撃を各支柱2に伝えにくくしている。これにより、支柱2には、板状部材3が受けた衝撃がかかりにくくなるため、衝撃吸収柵1の破壊を効果的に防止することができる。
さらに、支持板4及び板状部材3は、それぞれ、支柱2よりも先に変形するように支柱2に取り付けられているため、衝撃吸収柵1に車両の積載物が衝突しても、支柱2の立設状態を保ったまま支持板4及び板状部材3がそれぞれ変形するので、衝突時の衝撃を吸収することができる。
さらに、支持板4は、支持板取付片23を介して支柱2に取り付けられており、前記衝撃を受けることによって支持板4と支持板取付片23との間の接合部を起点として変形するため、当該接合部から確実に変形させて板状部材3が受けた衝撃を吸収することができる。
さらに、支柱2と支持板4との取り付け位置、及び、板状部材3と支持板4との取り付け位置には、その取り付け状態を補強する補強部材(支持板押え部材71及び支持板固定補強部材74)が備えられているため、板状部材3と支持板4との取り付けが補強され、衝撃によっても板状部材3と支持板4との支持状態を、より効果的に維持することができる。
さらに、補強部材(支持板押え部材71及び支持板固定補強部材74)は、支柱2に沿う方向に複数に分割されているため、補強部材が一体である場合と比較して曲げ応力が小さいので、補強部材が変形しづらくなる。これにより、補強部材が変形されることを防止して補強効果を高めることができる。
さらに、支持板押え部材71(第1補強部材)と支持板固定補強部材74(第2補強部材)とが、それぞれ異なる分割位置で分割されているので、支持板押え部材71(第1補強部材)の分割位置の強度が支持板固定補強部材74(第2補強部材)によって補填され、支持板固定補強部材74(第2補強部材)の分割位置の強度が支持板押え部材71(第1補強部材)によって補填されるため、補強効果を高めることができる。
なお、本実施形態では、支持板押え部材71及び支持板固定補強部材74のみ分割体としているが、上枠押え部材73及び下枠押え部材72が複数の分割体によって構成されていても良い。
−支持板の変形例の説明−
次に、図14〜図26を参照しながら、本実施形態の衝撃吸収柵における支持板の変形例について説明する。
なお、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
−支持板の変形例1−
図14は、支持板4の変形例を示す断面図である。本変形例では、図2に示した形態と異なり、支持板4の板状部材3との取付面が、対峙する支柱2の間で板状部材3が取り付けられるように配置されている。つまり、板状部材3は、支柱2の前面に配置されているのではなく、対峙する支柱2の間に配置されている。
この変形例の構成によると、対峙する2つの支柱2との間に板状部材3が配置されているため、図2に示した形態と比較して、車道上における衝撃吸収柵1の設置面積を小さくすることができる。
−支持板の変形例2−
図15〜図17は、それぞれ、支持板4の他の変形例を示す断面図である。本変形例では、支持板取付片23が、その両側縁の脚部23aを介して、支柱2の側面のうちの車道外に臨む面と平行に支柱2に設けられており、支持板取付片23と、支持板4及び支持板固定補強部材74とを固定するボルトは、支柱2の後面側から支柱2の前面側に向けて差し入れられて固定されている。
この変形例の構成であっても、衝撃吸収柵1に車両の積載物が衝突しても、板状部材3の支持状態を維持することができる。
なお、支持板4の板状部材3との取付端は、板状部材3の内側に向けて折り曲げられていても良いし(図15参照)、図15の例とは逆側に向けて折り曲げられていても良い(図16参照)。
また、支持板取付片23の形状は、図17に示すように、平面視T字状であってもよい。
−支持板の変形例3−
図18は、支持板4のさらに他の変形例を示す断面図である。本変形例では、支持板取付片23を用いずに、支柱2の側面のうち隣接する支柱2と対峙する面に、直接、支持板4及び支持板固定補強部材74がボルト固定されている。
この変形例の構成によると、支持板4及び支持板固定補強部材74が直接支柱2に取り付けられており、支持板取付片23を用いずに済むため、衝撃吸収柵1の組み立てが簡単になる。
−支持板の変形例4−
図19及び図20は、支持板4のさらに他の変形例を示す断面図である。本変形例では、支持板取付片23が、支柱2の側面のうち隣接する支柱2と対峙する面に、それぞれ設けられており、この支持板取付片23に支持板4及び支持板固定補強部材74が取り付けられている。
また、支持板4の板状部材3との取付端部は、板状部材3の内側に向けて折り曲げられていても良いし(図20参照)、図20の例とは逆側に向けて折り曲げられていても良い(図19参照)。
これらの変形例の構成であっても、板状部材3の支持状態を維持することができる。
−支持板の変形例5−
図21は、支持板4のさらに他の変形例を示す断面図である。本変形例では、支柱2の奥行き方向が、車道外に向けて長く設計されており、これに伴って、平面視における支持板4の腕部4aの長さが、図2に示した形態と比較して長く設計されている。
この変形例の構成によると、平面視における支持板4の腕部4aの長さが、図2に示した形態よりも長いため、衝突時において支持板4がさらに変形するので、当該衝撃を吸収することができる。
−支持板の変形例6−
図22及び図23は、支持板4のさらに他の変形例を示す断面図である。本変形例では、板状部材3の両側端部が車道外側に向けて折り曲げられており、板状部材3と支持板4及び支持板押え部材71とを取り付けるボルトが、隣接する支柱2側から差し入れられて固定されている(図22参照)。
この変形例の構成によると、板状部材3の両側端が折り曲げられて支柱2に取り付けられるため、面積の大きい板状部材3であっても、支柱2に取り付けることができる。
なお、板状部材3の両側端部の折り曲げ方向は、車道側に向けて折り曲げても良い(図23参照)。
−支持板の変形例7−
図24及び図25は、支持板4のさらに他の変形例を示す断面図である。これらの図に示す例では、支持板4は、その幅方向中央部に、例えば、支柱2の奥行き寸法に匹敵する程度の深さの溝部Gが設けられており、これによって支持板4の可動量を稼ぐようにしている。このようになる支持板4を、その溝部Gが支柱2間に位置するようにして、図24に示す例では支柱2の前面に、図25に示す例では支柱2の後面に、それぞれ直接取り付けている。
これらの変形例の構成によると、支持板4の長さが図2に示した形態よりも長く設計されているので、衝突時において、支持板4の変形量を多くすることができる。よって、さらに衝撃を吸収することができる
−支持板の変形例8−
図26は、支持板4の変形例を示す断面図である。本変形例における支持板4は、一端部を支柱2の後面に直接取り付けるとともに、バネのように重畳させ、他端部を支持板押え部材71と共に支柱2の後面で取り付けている(図26参照)。
この変形例の構成によると、支持板4の長さが図2に示した形態と比較して長く設計されているので、衝突時において、支持板4の変形量を多くすることができる。よって、さらに衝撃を吸収することができる。
−上枠の変形例の説明−
次に、図27〜図32を参照しながら、本実施形態の衝撃吸収柵における上枠の変形例について説明する。なお、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図27は、上枠の変形例を示す断面図、図28は、図27の矢符C側からみた上枠の側面図、図29は、上枠の他の変形例を示す断面図、図30は、図29の矢符D側からみた上枠の側面図、図31は、上枠のさらに他の変形例を示す断面図、図32は、図31の矢符E側からみた上枠の側面図である。
本変形例における上枠5は、上枠固定部材52のみで構成されており、支柱2の上枠取付片22は、支柱2の側面のうち、隣接する支柱2が対峙する側面の車道外側に設けられている(図27及び図28参照)。つまり、上枠取付片22が、図9の実施形態と比較して、車道外側に設けられている。
よって、この変形例の構成であっても、板状部材3と支柱2とを連結する上枠固定部材52によって、板状部材3が受けた衝撃を各支柱2に伝えにくくできる。
また、他の変形例として、上枠取付片22を設けずに、支柱2の側面のうちの車道側の側面に、直接、上枠取付片22が固定ボルトによって固定されていてもよい(図29及び図30参照)。
また、さらに他の変形例として、上枠取付片22が、支柱2の側面のうち車道の外側の側面に突出され、支柱の上枠取付片22と上枠固定部材52とを固定する固定ボルトが、上枠5の下方から差し入れられて、支柱2と上枠固定部材52とを固定されていてもよい(図31及び図32参照)。
−下枠の変形例の説明−
次に、図33及び図34を参照しながら、本実施形態の衝撃吸収柵における下枠の変形例について説明する。なお、同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図33は、下枠の変形例を示す断面図、図34は、図33の矢符F側からみた下枠の側面図である。
本変形例における下枠6は、下枠本体63と下枠固定部材64とから構成されている。また、支柱2の下枠取付片24は、支柱2の両側面からそれぞれ突出して設けられている。
下枠本体63は、平板状の本体部631と、本体部631の前端から上方に突出する前端面632と、本体部631の後端から下方に突出する後端面633と、を備えている(図34参照)。前端面632には、板状部材3をボルト固定するためのネジ溝(不図示)が幅方向(左右方向)に沿って備えられ、後端面633には、下枠固定部材64をボルト固定するための孔(不図示)が幅方向(左右方向)に沿って備えられている。
下枠固定部材64は、側面視逆L字状のプレートであり、支柱2とボルト固定される本体部641と、本体部641の後端から下方に突出する後端面642と、を備えている(図34参照)。本体部641の両側端部には、それぞれ、下枠固定部材64を各支柱2にボルト固定するための孔(不図示)が備えられている。後端面642には、下枠本体63をボルト固定するための孔(不図示)が幅方向(左右方向)に沿って備えられている。
これら下枠6の組み立てを説明する。下枠固定部材64上に下枠本体63を所定間隔開けて配置した後に、下枠本体63の後端面633と下枠固定部材64の後端面642とをボルト及びナットによって固定する。その後、支柱2の下枠取付片24の方から下枠固定部材64に向けてボルトを差し入れてナット固定する。これにより、下枠本体63と支柱2とが直接的に接続されておらず、下枠本体63は、下枠固定部材64を介して間接的に支柱2に取り付けられている。
この変形例の構成によると、板状部材3は、下枠本体63及び下枠固定部材64を介して支柱2に取り付けられているので、下枠本体63及び下枠固定部材64によって、板状部材3が受けた衝撃を各支柱2に伝えにくくしている。これにより、支柱2には、板状部材3が受けた衝撃がかかりにくくなるため、衝撃吸収柵1の破壊を効果的に防止することができる。
なお、今回開示した実施形態及び変形例は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態及び変形例のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 衝撃吸収柵
2 支柱
21 ベース部
22 上枠取付片
23 支持板取付片
24 下枠取付片
3 板状部材
4 支持板
4a 腕部
5 上枠
51 上枠本体
52 上枠固定部材
53 上枠カバー部材
54 上枠補強部材
6 下枠
61 前端面
62 後端側平面
63 下枠本体
64 下枠固定部材
71 支持板押え部材
72 下枠押え部材
73 上枠押え部材
74 支持板固定補強部材
SP 切欠
SG ネジ溝
h 孔

Claims (11)

  1. 車道を走行中の車両の積載物が衝突してきた時に受ける衝撃を吸収するために、前記車道に沿って設けられる衝撃吸収柵であって、
    前記道路に沿って立設される複数本の支柱と、
    これら支柱に、表面を前記車道に向けた状態で設けられた板状部材と、
    前記支柱と前記板状部材との間に介装され、前記支柱間において車道側から車道の外側に向かって延びる腕部を有する支持板と、
    を備えた衝撃吸収柵。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支持板は、前記板状部材に受けた前記衝撃により前記板状部材を車道外の方向に移動可能に前記支柱に支持することを特徴とする衝撃吸収柵。
  3. 請求項1又は2に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記板状部材は、前記衝撃により変形する材料からなることを特徴とする衝撃吸収柵。
  4. 請求項1〜3までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支持板及び前記板状部材は、前記衝撃により、それぞれ、前記支柱よりも先に変形することを特徴とする衝撃吸収柵。
  5. 請求項1〜4までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支持板は、
    前記板状部材が、前記衝撃を受けることにより変形して前記板状部材を車道外の方向に移動可能に支持することを特徴とする衝撃吸収柵。
  6. 請求項5に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支持板は、支持板取付片を介して支柱に取り付けられ、前記衝撃を受けることにより、前記支持板と前記支持板取付片との間の接合部を起点として変形することを特徴とする衝撃吸収柵。
  7. 請求項1〜6までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記板状部材は、前記支柱の側面のうち車道側に臨む側面に設けられたことを特徴とする衝撃吸収柵。
  8. 請求項1〜7までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記板状部材は、その上端部及び下端部が、前記支柱間に設けられた上枠及び下枠によりそれぞれ支持されたことを特徴とする衝撃吸収柵。
  9. 請求項1〜8までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支柱と前記支持板との取り付け箇所、及び、前記板状部材と前記支持板との取り付け箇所のいずれか一方又は両方を補強する補強部材が備えられていることを特徴とする衝撃吸収柵。
  10. 請求項9に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記補強部材は、前記支柱に沿う方向に複数に分割されていることを特徴とする衝撃吸収柵。
  11. 請求項1〜8までのいずれか1項に記載の衝撃吸収柵であって、
    前記支柱と前記支持板との取り付け箇所を補強する第1補強部材が前記支柱に沿う方向に複数に分割されて設けられ、
    前記支持板と前記板状部材との取り付け箇所を補強する第2補強部材が前記支柱に沿う方向に複数に分割されて設けられ、
    第1補強部材の分割位置と、第2補強部材の分割位置と、が互いに異なることを特徴とする衝撃吸収柵。
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