JP2015189358A - 作業機用指示装置及び作業機用指示装置を備えた作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、方向指示具の単独操作に基づく指示灯の点滅動作及びハザード指示具の単独操作に基づく指示灯の点滅動作を行え、且つ、方向指示具による点滅動作の優先或いは、ハザード指示具による点滅動作の優先も行うことができる作業機用指示装置及び作業機用指示装置を備えた作業機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、一対の指示灯を少なくとも点滅させるための点滅信号を発生する信号発生部と、方向指示具の操作に基づく前記指示灯の点滅動作と、ハザード指示具の操作に基づく前記指示灯の点滅動作とのいずれかを優先させる優先設定部とを備え、前記信号発生部と前記一対の指示灯とのそれぞれの間には、前記優先設定部からの制御信号に基づいてオン又はオフする切替部が接続されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記優先設定部は、前記方向指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作を、前記ハザード指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作よりも優先するウインカ優先設定部であって、前記ウインカ優先設定部は、前記方向指示具の操作が行われた際に、前記一対の切替部のうち、前記方向指示具の操作に対応する指示灯に接続された切替部をオンする制御信号を出力することを特徴とする。
滅させる間隔を、方向指示具又はハザード指示具の操作による点滅の間隔とは異ならせることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、作業機用指示装置を備えた作業機であって、前記信号発生部、優先設定部及び一対の切替部は、ハーネスにより接続されており、前記ハーネスは、前記優先設定部がハザード優先設定部である場合に接続する第1接続部と、前記優先設定部がウインカ優先設定部である場合に接続する第2接続部とを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、信号発生部と一対の指示灯とのそれぞれの間には、優先設定部からの制御信号に基づいてオン又はオフする切替部が設けられている。それゆえ、一対の切替部のいずれかを方向指示具に応じてオンすることによって、方向指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作(ウインカ点滅)を行うことができる。また、一対の切替部の両方をハザード指示具に応じてオンすることにより、ハザード指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作(ハザード点滅)を行うことができる。しかも、ウインカ点滅をハザード点滅よりも優先するという「ウインカ優先」と、ハザード点滅をウインカ点滅よりも優先するという「ハザード優先」も行うことができる。つまり、ウインカ優先やハザード優先だけでなく、通常行うウインカ点滅やハザード点滅も行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、一対の切替部のうち、方向指示具に対応する指示灯に接続された切替部をオンすることにより、ウインカ優先を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、「ウインカ優先」或いは「ハザード優先」による指示灯の点滅に加えて、指示灯の断線を検出した場合には、外部に指示灯が断線したことをお知らせすることができる。
図4は、本発明の作業機用指示装置を搭載したホイルローダの全体を示している。
まず、作業機として、ホイルローダを例にあげ説明する。なお、作業機は、ホイルローダに限定されず、スキッドステアローダ(SSL)、コンパクトトラックローダ(CTL)であっても、その他の作業機であってもよい。
後部機体3の前端側には連結部材4が前後方向の軸心回りに所定範囲回転自在に設けられ、この連結部材4に前部機体2の後端側が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に連結されている。
部機体2が左右に揺動してホイールローダ1が左右に旋回可能とされている。
作業装置1Bは、左右一対のリフトアーム9とバケット10とを有する。左右のリフトアーム9は、その基端側が前部機体2に設けた支持フレーム11に左右方向の軸心回りに回転自在に支持されていて、上下揺動可能とされている。バケット10は、左右リフトアーム9の先端側に左右方向の軸心回りに揺動自在に枢支連結されている。左右リフトアーム9はリフトシリンダ12によって駆動され、バケット10はバケットシリンダ13によって駆動される。これらリフトシリンダ12及びバケットシリンダ13は油圧シリンダによって構成されている。また、バケット10は着脱自在に設けられていて、バケット10の代わりに、スイーパー、モアー、ブレーカ等のアタッチメントをリフトアーム9の先端側に取り付け可能とされている。
なお、ホイールローダ1には、エンジン18の動力により作動する油圧ポンプが設けられている。油圧ポンプは、ホイールローダ1に装備された油圧アクチュエータ(ステアリングシリンダ7、リフトシリンダ12、バケットシリンダ13等)やバケット10の代わりに装着されるアタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給し、これにより油圧アクチュエータを作動させる。また、ホイールローダ1には、HST(静油圧式トランスミッション)が備えられ、HSTからの動力によって、前輪5及び後輪6が駆動するようになっている。
図1に示すように、作業機用指示装置20は、ホイルローダ1の走行車体1A等に装着された左右一対の指示灯23L、23Rの点滅などを制御する装置である。なお、ホイルローダ1等の作業機には、前部に左右一対の指示灯23L、23Rを設け、後部に左右一対の指示灯23L、23Rを設けるが、この実施形態では、前部及び後部の指示灯23L、23Rが同時に作動するものとして説明を続ける。
信号発生部21は、指示灯23L、23Rを点滅させるための点滅信号、例えば、パルス信号を発生するもので、電気電子回路等で構成されている。この信号発生部21の出力端子は、左側の指示灯23Lに点滅信号を出力する左出力端子21Lと、右側の指示灯23Rに点滅信号を出力する右出力端子21Rとを備えている。
詳しくは、信号発生部21の左出力端子21Lには、第1の切替部24L(以降、第1切替部という)のスイッチ25の一端が接続され、信号発生部21の右出力端子21Rには、第2の切替部24R(以降、第2切替部という)のスイッチ25の一端が接続されている。また、第1切替部24Lのスイッチ25の他端には、指示灯23Lが接続され、第2切替部24Rのスイッチ25の他端には、指示灯23Rが接続されている。
優先設定部22には、左右或いは上下に揺動自在な方向指示具28L、28R、即ち、ウインカ指示器が接続されている。また、優先設定部22には、例えば、プッシュ型等のスイッチで構成されたハザード指示具27とが接続されている。優先設定部22は、方向指示具28L、28Rの操作による指示灯23L、23Rの点滅動作と、ハザード指示具27の操作による指示灯23L、23Rの点滅動作とのいずれかを優先させるもので、電気電子回路等で構成されている。
まず、優先設定部22がハザード優先設定部である場合での構成及び動作について説明する。
ハザード優先設定部は、ハザード指示具27の操作に基づく指示灯23L、23Rの点滅動作を、方向指示具28L、28Rの操作に基づく指示灯23L、23Rの点滅動作よりも優先するものである。
さて、ハザード優先設定部は、ハザード指示具27の操作信号が入力されている状況で、方向指示具28L、28Rから操作信号が入力された場合は、方向指示具28L、28Rの操作信号に基づく制御は行わず、ハザード指示具27の操作信号を優先して、第1切替部24L及び第2切替部24Rをオンする制御信号の出力を継続する。即ち、ハザード優先設定部は、ハザード指示具27が操作された状況では、方向指示具28Lや方向指示具28Rが操作されたとしても、方向指示具28L、28Rの操作に基づいた制御信号の出力は行わない。
次に、優先設定部22がウインカ優先設定部の場合について説明する。
詳しくは、ウインカ優先設定部は、方向指示具28L、28Rのみから操作信号(オン操作信号)が入力された場合は、方向指示具28L、28Rの操作に応じて、第1切替部24L又は第2切替部24Rをオンする制御信号を出力し、指示灯23L、23Rのいずれかを信号発生部21の点滅信号により点滅させる。例えば、方向指示具28Lが操作された操作信号が入力された場合は、第1切替部24Lをオンする制御信号を出力する。ま
た、方向指示具28Rが操作された操作信号が入力された場合は、第2切替部24Rをオンする制御信号を出力する。
さて、ウインカ優先設定部は、方向指示具28L、28Rの操作信号が入力されている状況で、ハザード指示具27から操作信号が入力された場合は、ハザード指示具27の操作信号による制御は行わず、方向指示具28L、28Rの操作信号を優先して、第1切替部24L又は第2切替部24Rをオンする制御信号の出力を継続する。即ち、ウインカ優先設定部は、方向指示具28L、28Rが操作されている状況では、ハザード指示具27が操作されたとしても当該ハザード指示具27の操作に基づく制御信号の出力は行わない。
上述した信号発生部21は、ウインカ点滅やハザード点滅を行うために点滅信号を出力するものであるが、これに加え、指示灯23L、23Rの断線、即ち、玉切れを検出する断線検出部30を備えていてもよい。断線検出部30は、例えば、指示灯23L、23Rに流れる電流を監視して、電流が所定値以下になったとき、断線と判定する。断線検出部30で断線を検出した場合には、信号発生部21は、点滅信号(パルス信号)のオンの間隔を、断線が発生していないときよりも短くする。これにより、断線後における方向指示具28L、28R又はハザード指示具27の操作による点滅の間隔は、断線前における方向指示具28L、28R又はハザード指示具27の操作による点滅の間隔よりも短くなるため、方向指示具28L、28R又はハザード指示具27による点滅を許容しつつも、点滅の間隔から指示灯23L、23Rが断線していることを把握することができる。なお、上述した実施形態では、断線時の点滅信号(パルス信号)のオンの間隔を、断線が発生していないときよりも短くしていたが、これに代え、断線が発生していないときよりも長くしてもよい。即ち、断線時に指示灯23L、23Rを点滅させる間隔を、非断線時に指示灯23L、23Rを点滅させる間隔とは異なるようにすればよい。
図2に示すように、ハーネスHには、信号発生部21と、ハザード優先設定部22A、ウインカ優先設定部22Bと、第1切替部24L及び第2切替部24Rを有する切替部24とを接続可能である。
1、P12、P13及び出力端子O10、O11、O12、O13は、コネクタDを介してハーネスHに接続可能である。
[第2実施形態]
第2実施形態は、作業機用指示装置20の変形例を示したものである。図3に示すように、作業機用指示装置20は、信号発生部21と、優先設定部22とを備えている。第1実施形態と異なる構成について説明する。
ウインカ優先設定部の場合、方向指示具28L、28Rを単独操作したときの動作、或いは、ハザード指示具27を単独操作したときの動作は、第1実施形態と同じである。
ここで、方向指示具28L、28Rと、ハザード指示具27との両方を操作した場合は、ウインカ優先設定部の動作は、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
ていない側の指示灯を点灯させる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 走行機体
1B 作業装置
2 前部機体
3 後部機体
4 連結部材
5 前輪
6 後輪
7 ステアリングシリンダ
8 作業装置
9 リフトアーム
10 バケット
11 支持フレーム
12 リフトシリンダ
13 バケットシリンダ
14 運転席
15 キャノピ
16 ステアリングホイール
17 作業装置用操作レバー
18 エンジン
20 作業機用指示装置
21 信号発生部
21L 左出力端子
21R 右出力端子
22 優先設定部
22A ハザード優先設定部
22B ウインカ優先設定部
23L 指示灯
23R 指示灯
24 切替部
24L 切替部(第1切替部)
24R 切替部(第2切替部)
25 スイッチ
26 コイル
27 ハザード指示具
28L 方向指示具
28R 方向指示具
30 断線検出部
H ハーネス
Claims (5)
- 一対の指示灯を少なくとも点滅させるための点滅信号を発生する信号発生部と、
方向指示具の操作に基づく前記指示灯の点滅動作と、ハザード指示具の操作に基づく前記指示灯の点滅動作とのいずれかを優先させる優先設定部とを備え、
前記信号発生部と前記一対の指示灯とのそれぞれの間には、前記優先設定部からの制御信号に基づいてオン又はオフする切替部が接続されていることを特徴とする作業機用指示装置。 - 前記優先設定部は、前記ハザード指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作を、前記方向指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作よりも優先するハザード優先設定部であって、
前記ハザード優先設定部は、前記ハザード指示具の操作が行われた際に、前記一対の切替部をオンする制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の作業機用指示装置。 - 前記優先設定部は、前記方向指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作を、前記ハザード指示具の操作に基づく指示灯の点滅動作よりも優先するウインカ優先設定部であって、
前記ウインカ優先設定部は、前記方向指示具の操作が行われた際に、前記一対の切替部のうち、前記方向指示具の操作に対応する指示灯に接続された切替部をオンする制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の作業機用指示装置。 - 前記信号発生部は、前記指示灯の断線を検出する断線検出部を備え、当該信号発生部は、前記断線検出部により断線を検出した際には、断線時に指示灯を点滅させる間隔を、非断線時に指示灯を点滅させる間隔とは異ならせることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機用指示装置。
- 請求項1〜4のいずれかの作業機用指示装置を備えた作業機であって、
前記信号発生部、優先設定部及び一対の切替部は、ハーネスにより接続されており、前記ハーネスは、前記優先設定部がハザード優先設定部である場合に接続する第1接続部と、前記優先設定部がウインカ優先設定部である場合に接続する第2接続部とを備えていることを特徴とする作業機。
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