JP2015189322A - 車両の排気管支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体重量低減と異音発生防止とを両立することができる車両の排気管支持構造を提供する。
【解決手段】板材によって閉断面状に形成され且つ車体前後方向に延びる排気管3上側を跨ぐ湾曲部12xを有する前クロスメンバ12の縦壁にブラケット41が固定された第1ハンガ40と、排気管3にブラケット51が固定された第2ハンガ50と、両ハンガ40,50に形成された連結端部43,53を夫々挿通させるハンガゴム62を有するマウント部材60とを備えた車両Vの排気管支持機構Mであって、ブラケット41の第1脚部41bの後端部が湾曲部12xの下縁近傍部に沿うように前クロスメンバ12の縦壁に固定され、両ハンガ40,50の連結端部43,53が排気管3から離隔する方向を指向するように夫々配設されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両の排気管支持構造に関し、特に排気管の上側を跨ぐ湾曲部を有するクロスメンバ部材の縦壁に固定された車体側ハンガと排気管側ハンガとマウント部とを備えた車両の排気管支持構造
従来より、大型重量物である排気管の防振性を確保しながら車体に支持する構造として、クロスメンバ部材等の車体側部材に車体側固定部が固定された車体側ハンガと、排気管に排気管側固定部が固定された排気管側ハンガと、両ハンガに形成された連結端部を夫々挿通させるハンガゴムを有するマウント部とを備えた排気管支持構造が実用に供されている。
ところで、フロントエンジン・リヤドライブ(FR)車や四輪駆動(4WD)車では、パワーユニットとしてのエンジンが車体前部に配設され、このエンジンの駆動力を前後方向に延びるプロペラシャフトを介して車体後部の後輪駆動装置(差動装置)に伝達している。また、車体後部には、リヤサスペンション機構を取付けるために、前後方向に延びる左右1対のサイドメンバと、これら左右1対のサイドメンバを互いに連結するように車幅方向に延びるクロスメンバ部材とを備えたリヤサブフレームが設けられている。
即ち、車体後部では、車幅方向に延びるクロスメンバ部材に対して前後方向に延びる排気管とプロペラシャフトとが夫々立体的に交差するレイアウトになっている。
特許文献1の車両の排気管支持構造は、車幅方向に延びる前部クロスメンバと、車幅方向に延びる後部クロスメンバと、両クロスメンバの左右両端を接続する左右1対のサイドメンバと、前部クロスメンバの上方を通過するプロペラシャフトに接続された後輪駆動装置と、前部クロスメンバの下方を車体後方に向かって通過する排気管とを備え、この排気管が前部クロスメンバの上面に溶接されたロッド状の車体側ハンガにゴムジョイントを介して吊り下げ支持されている。
特開平8−34248号公報
特許文献1の車両の排気管支持構造では、前部クロスメンバの下方を通過する排気管が前部クロスメンバの上面に溶接された車体側ハンガに吊り下げ支持されているため、車体側ハンガの長尺化を招き、その結果、車体側ハンガの共振に起因したこもり音の発生等によりNVH(Noise Vibration Harshness)性能が低下し、車体側ハンガの強度や耐久性が低下する虞がある。
前部クロスメンバ等のサブフレームは金属製板材により夫々閉断面状に構成された高剛性部材であるため、車体側ハンガを前部クロスメンバの縦壁に溶接することも考えられる。
しかし、車両の燃費改善のためには、車体重量低減が最も効果的な対策の1つであることから、近年、CAE(Computer Aided Engineering)等の解析ツールを用いて各部品の小型化やフレーム部材の薄肉化が積極的に推進されている。
即ち、軽量化のために薄肉化した前部クロスメンバの縦壁に車体側ハンガを固定した場合、車体側ハンガの支持剛性が十分ではないため、車体側ハンガから前部クロスメンバに入力した振動により新たな共振や異音が発生してNVH性能が低下する虞がある。
本発明の目的は、車体重量低減と異音発生防止とを両立できる車両の排気管支持構造等を提供することである。
請求項1の車両の排気管支持構造は、板材によって閉断面状に形成され且つ車体前後方向に延びる排気管の上側を跨ぐ湾曲部を有するクロスメンバ部材の縦壁に車体側固定部が固定された車体側ハンガと、前記排気管に排気管側固定部が固定された排気管側ハンガと、前記両ハンガに形成された連結端部を夫々挿通させるハンガゴムを有するマウント部とを備えた車両の排気管支持構造において、前記車体側固定部が前記湾曲部の下縁近傍部に沿うように前記クロスメンバ部材の縦壁に固定され、前記両ハンガの連結端部が前記排気管から離隔する方向を指向するように夫々配設されたことを特徴としている。
この車両の排気管支持構造では、車体側ハンガの車体側固定部が湾曲部の下縁近傍部に沿うようにクロスメンバ部材の縦壁に固定されているため、クロスメンバ部材を薄肉化しつつ車体側ハンガを短縮化しても、構造的に剛性の高い部分で車体側ハンガを支持することができ、車体側ハンガからクロスメンバ部材に入力した振動により新たな共振等の発生を防止することができる。また、両ハンガの連結端部が排気管から離隔する方向を指向するように夫々配設されているため、両ハンガを短縮化しても、排気管とマウント部との離隔距離を確保することができ、ハンガゴムの熱害を防止できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記車体側ハンガに、前記車体側固定部に対して前記排気管と対称位置において前記クロスメンバ部材の縦壁に固定された第2車体側固定部を設けたことを特徴としている。
これにより、車体側固定部によって排気管の前後移動に伴う荷重を支持し且つ第2車体側固定部によって排気管の上下方向の揺動を支持するため、排気管の支持剛性を一層高くすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記車体側ハンガはブラケットを備え、前記ブラケットに前記車体側固定部と第2車体側固定部とが形成されたことを特徴としている。
これにより、構造の簡単化と生産コストの低廉化を図ることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記マウント部が前記排気管に対して車幅方向にオフセット配置されると共に側面視にて上下方向に重なり合うように配置されたことを特徴としている。
これにより、クロスメンバ部材と排気管との離隔距離を短縮化し、後部車体の小型化を図ることができる。
本発明の車両の排気管支持構造によれば、車体重量低減と異音発生防止とを両立することができる。
実施例1に係る車両の車体後部を上方から視た斜視図である。 車体後部を下方から視た斜視図である。 リヤサブフレームの正面図である。 リヤサスペンションの左側要部斜視図である。 リヤサブフレームと排気管を上方から視た斜視図である。 図5のVI−VI線断面図である。 排気管支持機構周辺の斜視図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 排気管支持機構の分解斜視図である。 実施例2に係る排気管支持機構周辺の斜視図である。 リヤサブフレームの正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を本質的に例示するに過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図9に基づいて説明する。
この実施例では、本発明を駆動方式がフロントエンジンリヤドライブ(FR)タイプの車両Vに適用した例について説明する。
図1〜図8に示すように、車両Vは、左右両側にリヤサスペンション2が設けられたリヤサブフレーム1と、車体前部中央に搭載されたエンジン(図示略)の排気系から後方へ略直線状に延びる排気管3を支持する支持機構Mと、エンジンの駆動力をプロペラシャフト5を介して伝達される後輪駆動装置4とを備えている。
尚、図中、矢印Fは前方を示し、矢印Lは左方を示している。
まず、後輪駆動装置4について説明する。
図1,図2,図4に示すように、後輪駆動装置4は、後方へ略直線状に延びるプロペラシャフト5の後端部に連結されている。プロペラシャフト5は、前端部がエンジン後端に配設された変速機(図示略)の出力軸に前側自在継手(図示略)を介して連結され、後端部が後輪駆動装置4の入力軸に後側自在継手を介して連結される。このプロペラシャフト5の左側には、前後方向に略直線状に延びる梯子状のパワープラントフレーム9が配設されている。このパワープラントフレーム9は、前端上部が変速機に固定され、後端上部と後端下部が後輪駆動装置4のケーシングに夫々固定されている。
後輪駆動装置4は、前後輪間の差動を行う第1差動機構と、この第1差動機構の後側に連結され左右後輪間の差動を行う第2差動機構等を備えている。
第1差動機構の前端部には、入力軸が設けられ、この入力軸とプロペラシャフト5の後端部が第2自在継手を介して連結されている。第1差動機構の後端部に第2差動機構が複数のボルトによって締結されている。
次に、リヤサブフレーム1について説明する。
図1〜図8に示すように、リヤサブフレーム1は、左右両側において夫々車体前後方向に延びる左右1対のサイドメンバ11と、左右1対のサイドメンバ11を互いに連結するように車幅方向に延びる前クロスメンバ12(クロスメンバ部材)と、左右1対のサイドメンバ11の後端部同士を連結するように車幅方向に延びる後クロスメンバ13とを備えている。これらのサイドメンバ11、前クロスメンバ12、及び後クロスメンバ13は、所定厚さ(例えば1.6mm)の金属製板材(例えば鉄系金属あるいはアルミニウム合金等の軽金属)によって閉断面状に形成されている。
左右1対のサイドメンバ11は、前後方向に延び且つ、その前端部同士の間隔は、その後端部同士の間隔よりも大きくなるように形成されている。つまり、左右1対のサイドメンバ11は、前方へ向かうにつれて直線状に車幅方向外側に向かうように形成されている。また、サイドメンバ11は、側面視において、下に凸となるように緩やかに湾曲形成されている。
次に、前クロスメンバ12について説明する。
図1〜図8に示すように、前クロスメンバ12は、左右1対のサイドメンバ11の前端部と後端部との間、具体的にはサイドメンバ11の前後方向中間位置よりも若干前側の位置において、左右のサイドメンバ11同士を連結している。また、前クロスメンバ12は、正面視において略V字形に形成されており、前クロスメンバ12の両端部の高さはサイドメンバ11よりも高く形成されている。この前クロスメンバ12は、その中央部と左右両端部との間において、左右のサイドメンバ11の前端部と後端部との間に連結されている。
前クロスメンバ12は、リヤサブフレーム1を車体のキックアップ部及びリヤフレームに取り付けた状態において、車体後部に取り付けられた後輪駆動装置4の下方を通るように配置されている。
即ち、後輪駆動装置4は車体後部の下面と前クロスメンバ12との間に位置している。
図3に示すように、前クロスメンバ12は、最下部(すなわち正面視におけるV字形の底部)が、車幅方向中央線Cから後輪駆動装置4のリングギヤ4aが存在する側(左側)にオフセットするように形成されている。
前クロスメンバ12において、左側端部と最下部との間は、直線状に形成されている。また、前クロスメンバ12は、後輪駆動装置4のリングギヤ4aが存在しない右側端部と最下部との間において、上方へ突出するように湾曲した湾曲部12xを有している。リヤサブフレーム1を車体後部に下方から取り付けた状態において、この湾曲部12xの下方に排気管3が配設され、湾曲部12xが排気管3の上側を跨ぐように形成されている。
図3,図5〜図8に示すように、前クロスメンバ12は、下半部を形成する断面略コ字状の下パネル部材12aと、前クロスメンバ12の上半部中間部分を形成する断面略コ字状の上パネル部材12bと、右側端部から中央部近傍位置に亙って上半部を形成する断面略コ字状の右側パネル部材12cと、左側端部から中央部近傍位置に亙って上半部を形成する断面略コ字状の左右側パネル部材12dとによって閉断面状部材に形成されている。
下方開放姿勢の上パネル部材12bの前後両縦壁部の先端部分が、車幅方向に亙って下パネル部材12aの下縁近傍部において、上方開放姿勢の下パネル部材12aの前後両縦壁部の先端部分に重なり合うように溶接によって接合されて、車幅方向に略直線状に延びる前後1対の第1接合部W1を形成している。
右側パネル部材12cの右側部分は、下パネル部材12aの下縁近傍部において、下方開放姿勢の右側パネル部材12cの前後両縦壁部の先端部分が、上方開放姿勢の下パネル部材12aの前後両縦壁部の先端部分に重なり合うように溶接によって接合されて、車幅方向に湾曲状に延びる前後1対の第2接合部W2を形成している。右側パネル部材12cの左側部分は、上パネル部材12bの左側部分上方を覆うように上パネル部材12bの前後両縦壁部に重なり合うように溶接によって接合されて、車幅方向に延びる前後1対の第3接合部W3を形成している。これにより、第2接合部W2は、湾曲部12xの下縁近傍部分において湾曲部12xの下縁(底壁部)に沿う一定領域を形成している。
左側パネル部材12dの左側部分は、下パネル部材12aの下縁近傍部において、下方開放姿勢の左側パネル部材12dの前後両縦壁部の先端部分が、上方開放姿勢の下パネル部材12aの前後両縦壁部の先端部分に重なり合うように溶接によって接合されて、車幅方向に延びる前後1対の第4接合部W4を形成している。左側パネル部材12dの右側部分は、上パネル部材12bの右側部分上方を覆うように上パネル部材12bの前後両縦壁部に重なり合うように溶接によって接合されて、車幅方向に延びる前後1対の第5接合部W5を形成している。
後クロスメンバ13は、その中央部近傍において、左右1対のサイドメンバ11の後端部と連結されている。後クロスメンバ13の両端部は、サイドメンバ11の後端部よりも若干車幅方向外側まで延び、サイドメンバ11の後端部よりも高い位置に設定されている。そして、前クロスメンバ12の両端部の高さ位置と、後クロスメンバ13の両端部の高さ位置とが略等しく設定されている。サイドメンバ11、前クロスメンバ12、及び後クロスメンバ13は、例えば溶接により互いに接合されている。
次に、リヤサスペンション2について説明する。
図1,図2,図4に示すように、リヤサスペンション2は、後輪の車輪支持部材27を、独立した5本のサスペンションリンクによって車体に対して上下方向に往復動可能に連結するマルチリンク式サスペンションである。5本のサスペンションリンクは、3本のロアリンクと、2本のアッパリンクとを含んでいる。また、車輪支持部材27には、サスペンションダンパ20の下端部が連結されている。
リヤサブフレーム1の車幅方向左右両側に、各々5本ずつのサスペンションリンクが取り付けられる。
図4に示すように、左右1対のサイドメンバ11の前端部上面側には、上方に突出する取付部31が設けられ、この取付部31には、前側の前ロアリンク21(トレーリングリンク)の車体側の端部がゴムブッシュを介して取り付けられている。前ロアリンク21は、取付部31から車体後方に向かって後傾して延び、車輪側の端部が車輪支持部材27に連結される。
前クロスメンバ12のサイドメンバ11への連結部上方には、車幅方向外方に突出する取付部32が設けられ、この取付部32には、中央の中ロアリンク22の車体側の端部がゴムブッシュを介して取り付けられている。中ロアリンク22は、取付部32から車体外方に向かって車幅方向に延び、車輪側の端部が車輪支持部材27に連結される。
後クロスメンバ13の車幅方向両端部の下面側には、下方に突出する取付部33が設けられ、この取付部33には、後側の後ロアリンク23(トーコントロールリンク)の車体側の端部がゴムブッシュを介して取り付けられている。図1及び図7に示すように、後ロアリンク23は、取付部33から車体外方に向かって車幅方向に延び、車輪側の端部が車輪支持部材27に連結される。
前クロスメンバ12には、その車幅方向両端から車幅方向外方に突出する取付部34が設けられ、この取付部34には、前側の前アッパリンク24(ラテラルリンク)の車体側の端部がゴムブッシュを介して取り付けられている。図5及び図6に示すように、取付部34は、リヤサイドフレーム(図示略)への前クロスメンバ12の連結部の後方に配置されている。前アッパリンク24は、取付部34から車体外方に向かって車幅方向に延び、車輪側の端部が車輪支持部材27に連結される。
後クロスメンバ13には、その車幅方向両端から車体後方に突出する取付部35が設けられ、この取付部35には、後側の後アッパリンク25(リーディングリンク)の車体側の端部がゴムブッシュを介して取り付けられている。すなわち、図5及び図6に示すように、取付部35は、リヤサイドフレームへの後クロスメンバ13の連結部の後方に配置されている。図1、図5及び図6に示すように、後アッパリンク25は、取付部35から車体前方に向かって前傾して延び、車輪側の端部が車輪支持部材27に連結される。
図2,図4に示すように、後クロスメンバ13の車幅方向左右両端部の車体後方側に、スタビライザ台座36が設けられている。スタビライザ台座36は、後クロスメンバ13の車幅方向両端から車体後方に突出している後アッパリンク25の取付部35の下面と、後クロスメンバ13の車体後方側の面とを連結するように設けられている。左右1対のスタビライザ台座36の車体方向後側に、スタビライザブラケット37を用いてスタビライザ26が固定される。
スタビライザ26は、左右1対のスタビライザ台座36の位置からさらに車幅方向外方に向かって延び、車輪側の両端部が例えばリンク38を介して後ロアリンク23に連結される。
次に、排気管3の支持機構Mについて説明する。
図1〜図3,図5〜図8に示すように、排気管3は、パワープラントフレーム9に対してプロペラシャフト5を間に介在させて右側に配置され、プロペラシャフト5の右側近傍位置に沿って車体後方に延設されている。
この排気管3は、前クロスメンバ12の最下部と右側サイドメンバ11の最下部とを結ぶ線と湾曲部12xの略円弧状下縁との間を通過するように配設され、リヤサイドフレーム(図示略)に搭載されたサイレンサ7に接続されている。
サイレンサ7は、リヤサブフレーム1の後側近傍位置に配設され、左右1対のリヤサイドフレームに左右2対のマウント部材8を介して保持されている。
触媒6は、リヤサブフレーム1よりも前方の排気管3の途中部に配置され、前クロスメンバ12の湾曲部12xに向かって後側程水平方向右側に移行するように配設されている。触媒6の後端から後方に延びる排気管3は、湾曲部12xの下側近傍部を通過した後、再び車幅方向中央方向に向かって屈曲してサイレンサ7に接続している。
図1,図2,図5に示すように、触媒6よりも後側の排気管3が右側に屈曲されている、所謂重心が右側にオフセットされているため、車両走行時、排気管3は、重力による上下運動に加えて、前後運動と右方向運動とが合成された略楕円軌跡の円運動を行っている。
排気管3は、支持機構Mを介して前クロスメンバ12に支持されている。
図1〜図3,図5〜図9に示すように、支持機構Mは、前クロスメンバ12に固定された第1ハンガ40(車体側ハンガ)と、触媒6に固定された第2ハンガ50(排気管側ハンガ)と、第1,第2ハンガ40,50を夫々挿通させるハンガゴム62を有するマウント部材60とを備えている。
図1,図3,図7〜図9に示すように、第1ハンガ40は、金属製ブラケット41と、ロッド状のハンガ本体42及びこれに一体的に連なる連結端部43とによって構成されている。ブラケット41は、断面略コ字状に一体形成され、湾曲部12xの車幅方向中心軸よりも右側位置において前クロスメンバ12の前側縦壁(右側パネル部材12cの前側縦壁部)の右側部分から前側下方に延びるように設けられている。
ブラケット41は、前クロスメンバ12の前側縦壁に対して鉛直状に配置された本体部41aと、この本体部41aの上下両端部から夫々右側に張り出した第1,第2脚部41b,41cを備えている。
本体部41aの後端部分を除いた領域には、その長手方向に沿って右方に凹入した凹溝が形成されている。本体部41aの後端部は、右側パネル部材12cの前側縦壁部に鉛直状に溶接接合されている。
図3,図7,図8に示すように、第1脚部41bの後端部は、右側パネル部材12cの前側縦壁部の先端部分近傍位置において第2接合部W2に沿うように右下方向に傾斜した姿勢で溶接接合される。この第1脚部41bが車体側固定部に相当している。
第2脚部41cの後端部は、右側パネル部材12cの前側縦壁部において第1脚部41bの後端部に対して排気管3と対称位置に水平状に溶接接合される。この第2脚部41cが第2車体側固定部に相当している。
ハンガ本体42は、後端部分が本体部41aに形成された凹溝に溶接接合されている。
連結端部43は、ハンガ本体部42の前側先端部から右方に向けて略直交状に屈曲形成されている。
図1,図2,図7〜図9に示すように、第2ハンガ50は、金属製ブラケット51と、ロッド状のハンガ本体52及びこれに一体的に連なる連結端部53とによって構成されている。ブラケット51は、断面略コ字状に形成され、ブラケット51の長手方向の軸心が触媒6の軸心と平行状に触媒6のケーシング後端部分の右側壁部に溶接接合されている。このブラケット51が排気管側固定部に相当している。
ハンガ本体部52は、その軸心が触媒6の軸心と平行状に配置され、前端部分がブラケット51に溶接接合されている。連結端部53は、ハンガ本体部52の後側先端部から右方に向けて屈曲するように形成されている。
図9に示すように、マウント部材60は、金属製筒体61と、この金属製筒体61に嵌装されたハンガゴム62とを備えている。
マウント部材60は、右側サイドメンバ11と排気管3との間に配置され、側面視にて上下方向に重なり合うように配設されている。
ハンガゴム62は、中央部分に1対の挿通穴62aを有し、弾力的に変形可能な物性を備えたゴム又は合成樹脂からなる成形品(例えばEPDMゴムの加硫成形品)によって構成されている。ハンガゴム62の1対の挿通穴62aには、連結端部43,53が車幅方向内側から外側へ向けて夫々挿通されて固着される。即ち、各連結端部43,53は、排気管3から離隔する方向を指向するように配設されている。
次に、上記車両Vの排気管支持機構Mの作用・効果について説明する。
この車両Vの排気管支持機構Mによれば、第1ハンガ40(ブラケット41)の第1脚部41bの後端部が湾曲部12xの下縁近傍部に沿うように前クロスメンバ12(右パネル部材12c)の前側縦壁に固定されているため、前クロスメンバ12を薄肉化しつつ第1ハンガ40を短縮化しても、構造的に剛性の高い部分で第1ハンガ40を支持することができ、第1ハンガ40から前クロスメンバ12に入力した振動により新たな共振等の発生を防止することができる。特に、第1ハンガ40は、右パネル部材12cと下パネル部材12aとが重なり合った第2接合部W2に沿って接合されるため、一層支持剛性を確保している。また、両ハンガ40,50の連結端部43,53が排気管3から離隔する方向を指向するように夫々配設されているため、両ハンガ40,50を短縮化しながら排気管3に近接配置しても、排気管3とマウント部材60との離隔距離を確保することができ、ハンガゴム62の熱害を防止できる。
第1ハンガ40に、第1脚部41bの後端部に対して排気管3と対称位置において前クロスメンバ12の前側縦壁に固定された第2脚部41cの後端部を設けている。
これにより、第1脚部41bによって排気管3の前後振動(移動)に伴う荷重を支持し且つ第2脚部41cによって排気管3の上下方向の揺動を支持するため、排気管3の支持剛性を一層高くすることができる。
第1ハンガ40はブラケット41を備え、このブラケット41に第1脚部41bと第2脚部41cとが一体形成されている。これにより、構造の簡単化と生産コストの低廉化を図ることができる。
マウント部材60が排気管3に対して車幅方向にオフセット配置されると共に側面視にて上下方向に重なり合うように配置されている。これにより、前クロスメンバ12と排気管3との離隔距離を短縮化し、後部車体の小型化を図ることができる。
次に、実施例2に係る排気管支持機構MAについて図10,図11に基づいて説明する。
尚、実施例1と同様の部材には、同じ符号を付している。
実施例1の排気管支持機構Mは、第1ハンガ40をブラケット41とハンガ本体42及び連結端部43との2部品で構成したのに対し、実施例2の排気管支持機構MAでは、第1ハンガ40Aを固定部41Aとハンガ本体42Aと連結端部43Aとが一体形成されたロッド部材で構成している。
図10に示すように、支持機構MAは、前クロスメンバ12に固定されたロッド状の第1ハンガ40Aと、触媒6に固定されたロッド状の第2ハンガ50と、第1,第2ハンガ40A,50を夫々挿通させるハンガゴム62を有するマウント部材60とを備えている。
図10,図11に示すように、第1ハンガ40Aは、ロッド部材を加工することによって固定部41Aとハンガ本体42Aと連結端部43Aとを構成している。
固定部41Aは、第2接合部W2に対応するように右側パネル部材12cの前側縦壁部の先端部分近傍位置に右下方向に傾斜状に延びるように溶接接合されている。
ハンガゴム62の1対の挿通穴62aには、連結端部43A,53が車幅方向内側から外側へ向けて夫々挿通され、各々の連結端部43A,53は、排気管3から離隔する方向を指向するように配設されている。
これにより、構造の簡単化を図りつつ、車体重量低減と異音発生防止とを両立することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、ブラケットの第1脚部(車体側固定部)を右側パネル部材と下パネル部材が重なり合った第2接合に接合した例を説明したが、少なくとも湾曲部の下縁近傍部に沿うように固定すれば良く、湾曲部の下縁近傍部の下パネル部材のみに接合しても良い。また、湾曲部の下縁近傍部で右側パネル部材と下パネル部材と上パネル部材とを3重接合し、この3重接合部分にブラケットの第1脚部を接合することも可能である。
また、ブラケットの第1脚部をリヤサブフレームの前側縦壁部に接合したが、レイアウト条件によって後側縦壁部に接合しても良い。
2〕前記実施形態においては、マルチリンク式サスペンションを支持するサブフレームの横クロスメンバの例を説明したが、少なくとも排気管の上側を跨ぐ湾曲部を有するクロスメンバ部材であれば良く、サブフレームの横クロスメンバ以外のクロスメンバ部材に適用することも可能である。また、プロペラシャフトを有する四輪駆動車両に適用した例を説明したが、車両形式に拘ることなく適用することができる。
3〕前記実施形態においては、排気管側ハンガを排気管途中部の触媒ケーシングに固定した例を説明したが、排気管自体に排気管側ハンガを直接固定しても良く、また、ブラケットを介して固定しても良い。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
M,MA 排気管支持機構
1 リヤサブフレーム
3 排気管
12 前クロスメンバ
12c 右パネル部材
12x 湾曲部
40,40A 第1ハンガ
41 ブラケット
41A 固定部
41b 第1脚部
41c 第2脚部
43 連結端部
50 第2ハンガ
51 ブラケット
53 連結端部
60 マウント部材
62 ハンガゴム

Claims (4)

  1. 板材によって閉断面状に形成され且つ車体前後方向に延びる排気管の上側を跨ぐ湾曲部を有するクロスメンバ部材の縦壁に車体側固定部が固定された車体側ハンガと、前記排気管に排気管側固定部が固定された排気管側ハンガと、前記両ハンガに形成された連結端部を夫々挿通させるハンガゴムを有するマウント部とを備えた車両の排気管支持構造において、
    前記車体側固定部が前記湾曲部の下縁近傍部に沿うように前記クロスメンバ部材の縦壁に固定され、
    前記両ハンガの連結端部が前記排気管から離隔する方向を指向するように夫々配設されたことを特徴とする車両の排気管支持構造。
  2. 前記車体側ハンガに、前記車体側固定部に対して前記排気管と対称位置において前記クロスメンバ部材の縦壁に固定された第2車体側固定部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の排気管支持構造。
  3. 前記車体側ハンガはブラケットを備え、前記ブラケットに前記車体側固定部と第2車体側固定部とが形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の排気管支持構造。
  4. 前記マウント部が前記排気管に対して車幅方向にオフセット配置されると共に側面視にて上下方向に重なり合うように配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の排気管支持構造。





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