JP2015189244A - 携帯機および車両用制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 同じ構成で各国の法規制に対応し、リモートエンジンスタート機能においては比較的遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、キーレスエントリ機能やパッシブ機能におけるドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることのない携帯機および車両用制御システムを提供する。
【解決手段】
車両の近傍等からエンジン又は開閉体の施解錠を制御する近傍制御信号と、遠隔からエンジンを制御する、近傍制御信号より強度の高い遠隔制御信号を送信可能な携帯機10と、携帯機が送信する信号を受信する制御装置20とを備え、携帯機は、単一中心周波数で近傍制御信号を、複数の中心周波数で遠隔制御信号を複数に分割した分割信号のすべてを、同じ送信アンテナ11で送信し、制御装置は、単一中心周波数で近傍制御信号を、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号のすべてを同じ受信アンテナ21で受信する制御システム100。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯機およびその携帯機を使った車両用制御システムに関する。
従来から、携帯機と車両の間で、リモートエンジンスタートのための信号、キーレスエントリのための信号、パッシブ機能のための信号が送受信されることが広く知られている。ここで、リモートエンジンスタートとは、使用者が携帯機を操作して比較的遠隔にある車両のエンジンを始動または停止する機能のことである。また、キーレスエントリとは、使用者が携帯機を操作して比較的近傍にある車両のドア等(開閉体)を施解錠するなどの制御を行う機能のことである。また、パッシブ機能とは、使用者が携帯機を操作することなくドアハンドルやドアノブスイッチ等を操作した場合にドアを施解錠する機能や、使用者が携帯機を操作することなく車両内でプッシュスタートスイッチ等を操作した場合にエンジンを始動/停止する機能のことを言う。
例えば、特許文献1は、通信端末とその通信相手とが無線通信を行う際に、その通信成立の信頼性を向上することを目的とした発信電波変調方式切換システムを開示する。この発信電波変調方式切換システムは、車両と電子キー間の通信方式として、スマート動作やワイヤレス施解錠動作等のときはノイズに強いFM変調が選択され、リモートエンジンスタート動作等のときは遠くまで届くAM変調が選択される。また、AM出力用の操作ボタンが長押し操作された際には、変調方式がそれまでのAM変調からFM変調に強制切り換えされて、ワイヤレス通信が実行される。
また、特許文献2は、複数の無線周波数を送信する携帯機と、同様に符号化された無線受信機からなる車両用ドア解放システムを開示する。受信機の復号サイクルは、チャネル、周波数レンジ、信号のフォーマットにより様々であるが、複数の無線周波数の信号として900〜902.3MHzの周波数を用いて2.5秒のサイクルで行われる。携帯機からの信号の送信に従って、最初の有効な信号で受信を開始して、そのサイクル時間の間受信を継続する。そのサイクル中に受信されたすべての信号は、1つの送信として解釈される。
また、特許文献3は、無線通信に要する電力の消費量を低減するとともに、無線通信が短時間で成立するマルチチャネル通信システムを開示する。このマルチチャネル通信システムは、複数のチャネルで電波を送信可能な電子キーと、所定周期でポーリング動作を行うことで電子キーから送信される電波を受信可能な車載通信制御装置とを備える。電子キーは、第1のチャネルにて複数の第1チャネルフレームを連続して送信した後、第1のチャネルの電波の受信を妨害するノイズ環境下でも無線通信を成立させるべく、第1のチャネルと異なる周波数の第2のチャネルにて複数の第2チャネルフレームを連続して送信する。各第2チャネルフレームに含まれるデータに時間長のダミーを追加して当該第2チャネルフレームのフレーム長を伸張させている。
また、特許文献4は、スマートシステムにおいて、車載システムから携帯機へのリクエスト信号の電波強度を所望の範囲内に抑えると共に、ノイズ耐性も悪化させないで、リクエスト信号の到達範囲を大きくすることを目的とした無線通信システムを開示する。この無線通信システムは、拡散符号を掛け合わすことによりデータ信号を広帯域化するスペクトラム拡散方式で、所定のLFデータを拡散変調して拡散データ信号を生成し、LF波帯を中心とする変調信号へ拡散データ信号を変換すると共に増幅して、LF周波数帯を用いて携帯機へリクエスト信号を送信する。
リモートエンジンスタート機能とキーレスエントリやパッシブ機能とを備えた携帯機で車載ECU(Electronic Control Unit)へ指令信号を送信する場合、キーレスエントリやパッシブ機能では、防犯の観点から、車両から遠い位置(例えば、数百m〜1Km)での操作は禁止し、ある程度近い距離(数m〜数十m)でしかドアの開錠はできないようにしている。そのため、携帯機は、ある程度近い距離まで届く程度の低い送信強度で、指令信号を送信している。
それに対し、リモートエンジンスタート機能では、使用者の利便性の観点から、車両から遠い位置でも車両のエンジンを始動/停止できるようにしている。この場合、車両から遠い位置まで届く高い送信強度で、指令信号を送信している。
携帯機と車両との間の電波による無線通信においては、各国や地域の法規制により使用できる電波の周波数、強度、送信時間などが異なっている。例えば、携帯機と車載ECUとの間の通信に関して、日本と米国では通信に900MHzの周波数が使用できる。
日本と米国のいずれの規制でも、携帯機は、キーレスエントリやパッシブ機能に用いるような低い送信強度であれば、指令信号に含まれる1つの送信データを送るために十分な時間を使い、所定周波数の信号送信が可能である。
しかし、リモートエンジンスタート機能に用いるような高い送信強度を送信する場合には、日本と米国の規制が異なっている。日本では、周囲に同周波数の電波が存在しないことを確認してから指令信号を送信する必要がある。そして、周囲に同周波数の電波が存在しなければ、高い送信強度の信号を、リモートエンジンスタート機能の指令信号に含まれる1つの送信データを全て送ることが十分可能な時間だけ送信することができる。
一方、米国では、周囲の同周波数の電波の有無を確認する必要はない。しかし、送信強度に応じて送信できる時間が定められており、リモートエンジンスタート機能に用いるような高い送信強度を送信する場合には、送信できる時間が日本に比べて非常に短い。そのため、リモートエンジンスタート機能の指令信号に含まれる1つの送信データを全て送ることができない。
また、リモートエンジンスタート機能の場合には、応答時間(エンジンの始動や停止が完了し、その完了した旨の連絡が携帯機に届くまでの時間)が多少遅くても使用者にとって不便とはならない。それに対し、キーレスエントリ機能やパッシブ機能の場合には、応答時間が遅くてドアの施解錠動作が遅くなってしまうと、使用者に不満を生じさせる。
特開2010−220084号公報 米国20040174246号公報 特開2009−278597号公報 特開2013−032648号公報
そこで、本発明では、リモートエンジンスタート機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を車両で実行させるための指令信号の送信が可能な携帯機およびその携帯機を使った車両用制御システムにおいて、同じ構成で各国の法規制に対応し、リモートエンジンスタート機能においては比較的遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、キーレスエントリ機能やパッシブ機能におけるドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることのない携帯機およびその携帯機使った車両用制御システムを提供する。
上記課題を解決するために、車両の近傍から車両の開閉体の施解錠を制御する近傍制御信号と、遠隔から車両のエンジンを制御する、近傍制御信号より強度の高い遠隔制御信号と、を車両へ送信可能な携帯機と、車両に設けられ、携帯機が送信する信号を受信する制御装置と、を備え、携帯機は、単一の中心周波数で近傍制御信号の全体を、および、複数の中心周波数で遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、同じ送信アンテナで送信し、制御装置は、単一の中心周波数で近傍制御信号の全体を、および、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号のすべてを、同じ受信アンテナで受信する、制御システムが提供される。
これによれば、比較的近傍で通信を行うキーレスエントリやパッシブ機能の信号を単一の中心周波数で送信し、比較的遠隔で通信を行うリモートエンジンスタート機能の指令信号を複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信することで、リモートエンジンスタート機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を同じ周波数帯に統合できると共に、同じ構成で各国の法規制に対応することができる。また、これにより、リモートエンジンスタート機能で遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、比較的即応性を要するキーレスエントリ機能やパッシブ機能でのドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることがない。
さらに、携帯機は、近傍制御信号を送信する単一の中心周波数と、遠隔制御信号の最初の分割信号を送信する中心周波数とを、同じ周波数で送信し、制御装置は、単一の中心周波数で受信を待機し、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別し、受信した信号が遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合には、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信することを特徴としてもよい。
これによれば、1つの周波数だけで受信待ちをするため、車両側の消費電力を抑えることができる。
さらに、携帯機は、単一の中心周波数で近傍制御信号と、単一の中心周波数と同じ中心周波数および異なる中心周波数を含む複数の中心周波数で遠隔制御信号の分割信号のすべてを送信し、制御装置は、単一の中心周波数および複数の中心周波数のみで使用される周波数で受信を待機し、受信した信号の周波数が複数の中心周波数のみで使用される周波数と同じ周波数であった場合には、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別せずに、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信し、受信した信号の周波数が単一の中心周波数と同じ周波数であった場合には、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別し、受信した信号が遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合には、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信することを特徴としてもよい。
これによれば、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。
さらに、携帯機は、近傍制御信号を送信する単一の中心周波数と、遠隔制御信号の複数のすべての分割信号を送信する中心周波数とを、異なる周波数で送信し、制御装置は、単一の中心周波数および携帯機が遠隔制御信号の分割信号を送信した中心周波数で受信を待機し、受信した信号の周波数が遠隔制御信号の分割信号を送信する中心周波数と同じであった場合には、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別せずに、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信することを特徴としてもよい。
これによれば、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。
上記課題を解決するために、車両へ、車両の近傍から車両の開閉体の施解錠を制御する近傍制御信号と、遠隔から車両のエンジンを制御する、近傍制御信号よりも強度の高い遠隔制御信号とを送信可能であり、単一の中心周波数で近傍制御信号の全体を、および、複数の中心周波数で遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、同じ送信アンテナで送信する携帯機が提供される。
これによれば、比較的近傍で通信を行うキーレスエントリやパッシブ機能の信号を単一の中心周波数で送信し、比較的遠隔で通信を行うリモートエンジンスタート機能の指令信号を複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信することで、リモートエンジンスタート機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を同じ周波数帯に統合できると共に、同じ構成で各国の法規制に対応することができる。また、これにより、リモートエンジンスタート機能で遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、比較的即応性を要するキーレスエントリ機能やパッシブ機能でのドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることがない。
上記課題を解決するために、車両の近傍から車両を制御する近傍制御信号と、遠隔から車両を制御する、近傍制御信号より強度の高い遠隔制御信号と、を車両へ送信可能な携帯機と、車両に設けられ、携帯機が送信する信号を受信する制御装置と、を備え、携帯機は、単一の中心周波数で近傍制御信号の全体を、および、複数の中心周波数で遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、同じ送信アンテナで送信し、制御装置は、単一の中心周波数で近傍制御信号の全体を、および、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号のすべてを、同じ受信アンテナで受信する、制御システムが提供される。
これによれば、比較的近傍で通信を行うキーレスエントリやパッシブ機能の信号を単一の中心周波数で送信し、比較的遠隔で通信を行うリモートエアコンオン機能の指令信号を複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信することで、リモートエアコンオン機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を同じ周波数帯に統合できると共に、同じ構成で各国の法規制に対応することができる。また、これにより、リモートエアコンオン機能で遠距離からエアコンの始動/停止操作が可能で、かつ、比較的即応性を要するキーレスエントリ機能やパッシブ機能でのドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることがない。
以上説明したように、本発明によれば、リモートエンジンスタート機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を車両で実行させるための指令信号の送信が可能な携帯機およびその携帯機を使った車両用制御システムにおいて、同じ構成で各国の法規制に対応し、リモートエンジンスタート機能においては比較的遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、キーレスエントリ機能やパッシブ機能におけるドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることのない携帯機およびその携帯機使った車両用制御システムを提供することができる。
本発明に係る第一実施例の制御システムのブロック図。 本発明に係る第一実施例の携帯機において操作スイッチが操作された場合の制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の携帯機(変形例1)において操作スイッチが操作された場合の制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の携帯機において応答要求信号を受信した場合(パッシブ機能)の制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の携帯機(変形例2)において操作スイッチが操作された場合の制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の携帯機における近傍操作信号を説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の携帯機における遠隔操作信号を説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の携帯機(変形例)における遠隔操作信号を説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の携帯機における遠隔操作信号の変調のしかたを説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の車両側の制御装置における近傍操作信号と遠隔操作信号の受信待ちを説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の車両側の制御装置における近傍操作信号の受信待ちを説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の車両側の制御装置における遠隔操作信号の受信待ちを説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の車両側の制御装置における受信待ちの制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第二実施例の車両側の制御装置における近傍操作信号と遠隔操作信号の受信待ちを説明する説明図。 本発明に係る第二実施例の車両側の制御装置における受信待ちの制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第三実施例の車両側の制御装置における近傍操作信号と遠隔操作信号の受信待ちを説明する説明図。 本発明に係る第三実施例の車両側の制御装置における受信待ちの制御ステップを示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の携帯機の送信強度を説明する説明図。 従来技術に係る制御システムのブロック図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
まず、本発明に係る実施例を述べる前に、図19を参照して、従来技術における車両用制御システム100Xについて説明する。制御システム100Xは、車両に積載される制御装置20Xと、その制御装置20Xと無線通信を行う携帯機10Xとを備える。
携帯機10Xは、900MHz帯のUHF(Ultra High Frequency)波でリモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信するアンテナおよび双方向通信IC(Integrated Circuit)と、315MHz帯のUHF波でキーレスエントリ機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号を送信するアンテナおよびUHF送信機(送信IC)と、LF(Low Frequency)帯の電波で車両からのパッシブ機能の応答要求信号を受信するアンテナと、これらのアンテナとICを制御する制御部とを有する。
制御装置20Xは、上述した携帯機10Xに対応するように、900MHz帯のUHF波でリモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信するアンテナおよび双方向通信ICと、315MHz帯のUHF波でキーレスエントリ機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号を受信するアンテナおよびUHF受信機(受信IC)と、LF波で携帯機へパッシブ機能の応答要求信号を送信する送信するアンテナと、これらのアンテナとICを制御する制御部とを有する。
使用者が携帯機を操作して車両のドア等を開閉するキーレスエントリ機能では、防犯の観点から、車両から数百メートルから1キロメートルと言った比較的遠く離れた位置での操作を禁止し、数メートルから100メートルと言った比較的近い距離でしか機能しないようになっている。また、携帯機を携帯する使用者がドアハンドル等を操作した場合にドアを施解錠したり、車両内でプッシュスタートスイッチ等を操作した場合に携帯機の認証を行いエンジンを始動/停止したりするパッシブ機能では、防犯の観点に加えて、そもそも使用者が車両の近傍にいることが前提となるので、近い距離でしか機能しないようになっている。
一方、リモートエンジンスタート機能では、使用者の利便性の観点から、車両から比較的遠く離れた位置でも車両のエンジンを始動/停止できるようにしている。このような観点から、従来技術の制御システム100Xにおいては、キーレスエントリ機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号を送受信するためのアンテナ等と、リモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信するためのアンテナ等とは別々に設けられ、それぞれの特性に適合するように異なる周波数を送受信するものとして構成されている。
<第一実施例>
まず、図1を参照して、従来技術における制御システム100Xと対比して、本実施例の制御システム100を説明する。制御システム100は、車両に積載される制御装置20と、その制御装置20と無線通信を行う携帯機10とを備える。携帯機10は、900MHz帯のUHF波を送受信するアンテナ11および双方向通信IC12と、車両からのパッシブ機能の応答要求信号を受信するLF波を受信するアンテナ13と、これらのアンテナ(11と13)および双方向通信IC12を制御する制御部14とを有する。アンテナ11および双方向通信IC12は、制御装置20を積載する車両と携帯機10とが比較的離れた位置にある時にリモートエンジンスタート機能の指令信号(遠隔制御信号)を送受信するための、かつ、両者が比較的近い距離にある時にキーレスエントリ機能やパッシブ機能の信号(近傍制御信号)を送信するための900MHz帯のUHF波を送受信する。
制御装置20は、上述した携帯機10に対応するように、900MHz帯のUHF波を送受信するアンテナ21および双方向通信IC22と、携帯機10へパッシブ機能の応答要求信号を送信するLF帯の電波で送信するアンテナ23と、これらのアンテナ(21と23)および双方向通信IC22を制御する制御部24とを有する。アンテナ21および双方向通信IC22は、遠隔制御信号であるリモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信するための、かつ、近傍制御信号であるキーレスエントリ機能やパッシブ機能の信号を送信するための900MHz帯のUHF波を送受信する。
従来技術における制御システム100Xでは、リモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信するためのアンテナ等と、キーレスエントリ機能やパッシブ機能の信号を送信するためのアンテナ等が別々に存在していた。しかし、制御システム100では、リモートエンジンスタート機能の指令信号となる遠隔制御信号を送受信するアンテナ等と、キーレスエントリ機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号となる近傍制御信号を送信するアンテナ等が統合されている。即ち、携帯機10においても、制御装置20においても、同じアンテナ(11と21)を介して、リモートエンジンスタート機能のための遠隔制御信号とキーレスエントリ機能やパッシブ機能のための近傍制御信号の両方が送受信される。
制御システム100では、リモートエンジンスタート機能のための遠隔制御信号は、900MHz帯UHF波の複数の中心周波数でリモートエンジンスタート機能に関する指令信号の全体を複数に分割して、送信側(主に携帯機10)から送信される。即ち、遠隔制御信号は、全体を複数に分割した分割信号毎に送信され、連続する分割信号の間では異なる中心周波数に切り替えてすべての分割信号が送信される(周波数ホッピング通信)。受信側(主に制御装置20)では、携帯機10が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号を受信する。受信側は、基本的には、送信側が送信したすべての分割信号を、送信時に切り替えられた中心周波数と同じ中心周波数で順番に受信することで、分割される以前のリモートエンジンスタート機能に関する指令信号を復元することができる。このように、リモートエンジンスタート機能の指令信号を送受信する遠距離の通信の場合、指令内容を分割して同一中心周波数で送信する時間を短時間とする周波数ホッピング通信を行うことで、高い強度の送受信を行う際にも米国の法規制も満足させることができる。
一方、キーレスエントリ機能やパッシブ機能のための近傍制御信号は、同じ900MHz帯UHF波であって単一の中心周波数で送受信される(シングルチャネル通信)。近傍制御信号は、キーレスエントリ機能やパッシブ機能に係るすべての信号を一回で送受信する。キーレスエントリ機能やパッシブ機能の信号は近距離での通信を前提としているので、リモートエンジンスタート機能の指令信号のように、分割して周波数ホッピング通信を行う必要がない。これに加え、キーレスエントリ機能やパッシブ機能の信号の送受信においては、シングルチャネル通信を行うことで通信時間が短くなり、応答時間が遅くなったり、即応性が害されたりすることがない。
遠隔制御信号は、近傍制御信号より高い送信強度で送信される。しかし、遠隔制御信号は、複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信されることで、各国の法規制に準拠することができ、遠隔制御信号で送信されるリモートエンジンスタート操作の指令信号に含まれる1つの送信データを全て送ること可能となる。具体的には、図18に示すように、携帯機10は、アンテナ11から、近傍制御信号を送信する場合には小さい送信出力強度P1を出力し、遠隔制御信号を送信する場合には大きい送信出力強度P2を出力する。図中で、最大送信出力強度がP1である曲線は、近傍制御信号を送信する場合の周波数と送信出力強度の関係を示し、最大送信出力強度がP2である曲線は、遠隔制御信号を送信する場合の周波数と送信出力強度の関係を示す。なお、本図は、携帯機10が送出する電波は、ある周波数fを中心として、Loのとき搬送波を低周波数に、Hiのとき高周波数に変化させる方式(FSK(Frequency Shift Keying、周波数偏移変調))を用いてデータが送信されることを示すが、後述するように、特にこれに限定されるものではない。
図2を参照し、携帯機10において、使用者がキーレスエントリのための操作(以下、キーレス操作という)およびリモートエンジンスタートやリモートエンジンストップのための操作(以下、リモートエンジン操作という)を行った場合の制御フローを説明する。なお、フローチャートにおけるSは、ステップを意味する。使用者は、S100において、携帯機10に備えられたキーレス操作またはリモートエンジン操作のためのスイッチ(図示せず)を操作する。携帯機10の制御部14は、このスイッチが操作されたことを検出して、S102において、操作された内容がキーレス操作に該当するのか、リモートエンジン操作に該当するのかをチェックする。
携帯機10の制御部14は、それがキーレス操作であると検出した場合、S104において、車両のドアの施錠/解錠用の送信データを作成する。または、制御部14は、携帯機10に備えられるメモリ(図示せず)にドアの施錠/解錠用の送信データを記憶しておき、そのメモリから当該データを読み出してもよい。携帯機10は、S106において、前ステップで作成した(または読み出した)送信データを双方向通信IC12で実際に送信する信号に変換し、所定の単一の中心周波数で、アンテナ11を介して送信する。
制御部14は、S100で操作されたスイッチがリモートエンジン操作であると検出した場合、S108において、エンジンの始動/停止用の送信データをメモリから読み出す。エンジンの始動/停止用の送信データは、メモリ内では、複数に分割された分割データとして記憶されており、また、その分割データ毎に予め割り当てられた中心周波数も対応して記憶されている。従って、制御部14は、エンジンの始動/停止用のそれぞれの分割データとそれらに対応する中心周波数をメモリから読み出す。そして、制御部14は、S110において、各分割データを双方向通信IC12で実際に送信する信号に変換し、それぞれに割り当てられた中心周波数で、順次アンテナ11を介して送信する。
図3を参照し、携帯機10において、キーレス操作およびリモートエンジン操作を行った場合の制御フローの変形例を説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と異なる部分を中心に説明する。S150〜156は、上記S100〜S106と同じである。使用者がS150においてスイッチを操作した場合、制御部14は、S152において、操作された内容がキーレス操作に該当するのか、リモートエンジン操作に該当するのかをチェックする。
制御部14は、操作内容がリモートエンジン操作であると検出した場合、S158において、エンジンの始動/停止用の送信データをメモリから読み出す。エンジンの始動/停止用の送信データは、メモリ内では1つの全体のデータとして記憶されている。制御部14は、S160において、前ステップで読み出した1つの送信データを動的に分割して分割データを作成すると共に、それぞれの分割データにその分割データを送信する際の周波数を割り当てる。そして、制御部14は、S162において、それぞれに分割したデータを双方向通信IC12で実際に送信する信号に変換し、それぞれに割り当てた中心周波数で、順次アンテナ11を介して送信する。
図4を参照し、携帯機10において、制御装置20のLF波を送信するアンテナ23からパッシブ機能の応答要求信号を受信した場合の制御フローを説明する。使用者がドアハンドルやプッシュスタートスイッチ等を操作すると、制御装置20から携帯機10へ応答要求信号がLF波で送信される。そうすると、携帯機10は、S200において、LF波を受信するアンテナ13を介して、その応答要求信号を受信する。制御部14は、S202において、その応答要求信号が正規の車両からの応答要求信号であるか否かの認証チェックを行う。
制御部14は、応答要求信号が正規の車両からの信号であった場合(認証に成功した場合)、S204において、応答要求信号に対応する、車両のドアの施錠/解錠用の送信データやエンジン始動/停止などの応答信号の送信データを作成する。または、制御部14は、メモリにこれらの応答信号の送信データを記憶しておき、そのメモリから当該データを読み出してもよい。携帯機10は、S206において、前ステップで作成した(または読み出した)送信データを双方向通信IC12で実際に送信する信号に変換し、所定の単一の中心周波数で、アンテナ11を介して送信する。
図5を参照して、携帯機10において、キーレス操作(またはパッシブ機能の応答要求信号を受信)およびリモートエンジン操作を行った場合の制御フローの変形例を説明する。この変形例では、制御部14は、キーレス操作かリモートエンジン操作かによって、送信信号の変調方式を切り替えるものである。使用者がスイッチを操作したり、パッシブ機能の応答要求信号を受信した場合、制御部14は、S250において、リモートエンジン機能の指令信号を送信するものなのか否かをチェックする。制御部14は、リモートエンジン機能の指令信号を送信するものであった場合、S252において、リモートエンジン機能の指令信号を送信する際の変調方式としてFH送信方式(Fequency Hopping、周波数ホッピング)を選択する。
携帯機10は、S254において、選択したFH送信方式で中心周波数を切り替えながらリモートエンジン機能の指令信号(リモートエンジンデータ)を送信する。携帯機10は、S256において、すべてのリモートエンジン機能の指令信号を送信した後、制御装置20からの返信(FH受信)を待機する。携帯機10の制御部14は、所定時間内その返信を待機し続け(S258、S260)、受信した場合または所定時間を経過した場合に処理を終了する。
制御部14は、S250においてリモートエンジン機能の指令信号を送信するものでなかった場合、S262において、キーレス機能やパッシブ機能の信号を送信する際の変調方式としてシングルチャネル送信方式を選択する。そして、携帯機10は、S264において、キーレス機能の指令信号またはパッシブ機能の信号の内該当する方を所定の単一の中心周波数ですべて送信する。
ここで、図6〜図9を参照して、携帯機10から送信する、リモートエンジン機能の指令信号となる遠隔制御信号およびキーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号となる近傍制御信号の送信方法について説明する。
図6は、携帯機10が送信するキーレス機能またはパッシブ機能の信号となる近傍制御信号の構造を示す。近傍制御信号は、最初に送信するプリアンブルと、携帯機10の認証を行うための信号のIDと、車両の制御等を行うための指令内容(ドアの施解錠、エンジン始動/停止など)を示した信号のDATAと、誤り検出用信号のCRCから構成される。近傍制御信号は、プリアンブルからCRCまでが1つの信号として1回で、所定の単一の中心周波数で送信される。なお、送信の確実性を高めるため、この1つの信号を何回か連続的に送信してもよい。また、所定の単一の中心周波数とは、日本では例えば915〜930MHz、米国では例えば902〜928MHzの範囲内から1つの中心周波数が設定される。
図7は、携帯機10が送信するリモートエンジン機能の指令信号となる遠隔制御信号の構造を示す。遠隔制御信号は、近傍制御信号におけるDATAに相当する部分が、本図では26部分に分割された分割データを含むように構成されている。すなわち、1つの中心周波数で送信される信号は、最初に送信するプリアンブルと、携帯機10の認証を行うための信号のIDと、車両の制御等を行うための指令内容(エンジン始動/停止など)を示した信号(DATA)を分割した分割データと、誤り検出用信号のCRCから構成される。1つの中心周波数で送信される信号は、DATAを26に分割された内の1つのデータを含み、FH送信方式に従い順番に中心周波数をCH1からCH26へ変化させて、順次送信される。変化させる中心周波数は、日本では例えば915〜930MHz、米国では例えば902〜928MHzの範囲内から適宜選択される。
このように、FH送信方式では、1つのリモートエンジン機能の指令信号は複数に分割され(本図の場合は26に分割されて)、それぞれの分割された指令信号のデータは、複数の中心周波数に変化させて(本図の場合はCH1〜CH26に変化させて)、すべての分割データを順次送信する。分割データの分割数と変化させる中心周波数の数は多い方が通信上のセキュリティが高くなるが、両者の数を必ずしも一致させる必要はない。受信側では、1から26のすべての分割データを受信して、統合すれば、1つのDATAを復元でき、リモートエンジン機能の指令信号を実行することができる。なお、指令信号の内容が26分割する程の長さが無い場合は、制御部14は、適宜ダミーデータを埋め込むことにより、規定された分割数を維持する。無論、分割数が26に限定されないことは言うまでもない。
図8は、FH送信における変形例を示す。図7の例では、指令信号のDATAを26に分割した分割データを26の中心周波数に割り当てて、1つのリモートエンジン機能の指令信号を送信した。本図の例では、指令信号のDATAを13に分割した分割データを26の中心周波数に割り当てて、2回繰り返して送信する。すなわち、1つの中心周波数で送信される信号は、DATAを13に分割された内の1つのデータを含み、FH送信方式に従い順番に中心周波数をCH1からCH13へ変化させて、順次送信される。すべての分割データの送信を意味する13番目の分割データを送信した後、もう一度、中心周波数をCH14からCH26へ変化させて1番目から13番目の分割データを順次送信する。このように、1回の信号送信で、同一のDATAを複数回送信する(リトライする)ことで、指令内容となるDATAを受信できる確率を向上させることができる。
図9を参照して、リモートエンジン機能の遠隔制御信号を変調する中心周波数の変化のさせ方について説明する。携帯機10のアンテナ11が実際に送出する電波は、本図下段に示すように、1つの分割データを1つの中心周波数で送信する時には、ある中心周波数(例えば、CH1の中心周波数)を中心として、データがLo(0)を意味するデータのとき搬送波を低周波数に変化させ、Hi(1)を意味するデータのとき高周波数に変化させる方式(FSK(Frequency Shift Keying、周波数偏移変調))を用いてデータが送信される。本実施例では、FSK方式を採用したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、ASK方式(Amplitude Shift Keying、振幅偏移変調)を用いてもよい。
携帯機10は、本図の例では、ある中心周波数の前後に250〜500kHzの間隔で、LoとHiになるピーク値となるように1つの分割データを送信する。CH1の中心周波数で1つの目の分割データを送信後、本図の例では、中心周波数を送出周波数が重複しない程度に周波数を高めた(図視右方へシフトした)CH2の中心周波数で、2番目の分割データを送信する。さらに、CH2の中心周波数で2つの目の分割データを送信後、中心周波数を送出周波数が重複しない程度に周波数を高めた(図視右方へシフトした)CH3の中心周波数で、3番目の分割データを送信する。本図の例のように、順番に中心周波数を高めていくことに限定されることはなく、どのような順番で中心周波数を変化させても構わない。このように、携帯機10からは、連続する分割信号の間では異なる中心周波数に切り替えて順次送信し、すべての分割信号(1から26まで)が送信される。
図10〜図13を参照して、制御装置20における、キーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号である近傍制御信号およびリモートエンジン機能の指令信号である遠隔制御信号の受信待ちについて説明する。
図10は、携帯機10が、キーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号を送信する単一の中心周波数(CH1)と、リモートエンジン機能の遠隔制御信号の最初の分割信号を送信する中心周波数(CH1)とを、同じ周波数で送信する場合である。この場合、制御装置20は、間欠的にまたは継続的に、単一の中心周波数および最初の分割信号を送信する中心周波数と同じ周波数(CH1)で受信待ちのため待機している。本図では、受信待ちの長さは、ほぼ継続的に待っているように描かれているが、送信される1つの信号よりも長い時間受信待ちをしてその後受信待ちをしないようにし、間欠的に受信待ちをする方が待機中の電力を削減できるので好ましい。なお、本図における受信待ちの長さは概念的な図であり、実際は携帯機10が送信する信号の長さに合わせて、適切な受信待ちの長さ及び間欠周期を任意に設定する。制御装置20は、キーレス機能やパッシブ機能の単一の中心周波数(CH1)か、またはリモートエンジン機能の最初の分割信号を送信する中心周波数(CH1)のいずれかを受信すると、受信処理を開始する。なお、本実施例の場合は、制御装置20は、CH1以外の中心周波数で信号を受信しても受信処理を開始しない。
図11を参照し、キーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号を受信処理する場合を説明する。制御装置20では、キーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号およびリモートエンジン機能の遠隔制御信号の最初の分割信号を送信する中心周波数と同じ周波数(CH1)で、間欠的に受信可能な受信待ちが行われている。その受信待ちの間に、中心周波数がCH1の近傍制御信号を受信すると、制御装置20は、近傍制御信号の指令内容等を含むDATAの先頭部分を解析してキーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号の内容であることを判別し、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。その結果、制御装置20は、受信する中心周波数を切り替えることなく、単一の中心周波数のまま近傍制御信号のすべてを受信する。また、受信した近傍制御信号のIDから認証を行い、認証が成功した場合には、キーレス機能の指令信号の場合、DATA内で規定された指令内容が実行され、また、パッシブ機能の応答信号の場合は操作のあったパッシブ機能が実行される。
図12を参照し、リモートエンジン機能の遠隔制御信号を受信処理する場合を説明する。制御装置20では、キーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号およびリモートエンジン機能の遠隔制御信号の最初の分割信号を送信する中心周波数と同じ周波数(CH1)で、間欠的に受信可能な受信待ちが行われている。その受信待ちの間に、中心周波数がCH1の、遠隔制御信号の最初の分割信号を受信すると、制御装置20は、その最初の分割信号を解析してリモートエンジン機能の指令信号であることを判別し、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。その結果、制御装置20は、受信する中心周波数をCH1からCH2へ切り替え、その後も順次受信する中心周波数をCH2からCH26まで切り替えながら後続する分割信号を受信する。すなわち、受信した信号が遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合には、携帯機10が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて分割信号を受信する。こうすることにより、本実施例の制御装置20は、1つの周波数だけで受信待ちをするため、後述する複数の周波数で受信待ちを行う他の実施例に比べ、車両側の消費電力を抑えることができる。
携帯機10と制御装置20の間では事前に中心周波数をどのように切り替えるかが取り決めされており、制御装置20は、携帯機10が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号のすべてを受信する。受信した近傍制御信号のIDから認証を行い、認証が成功した場合には、キーレス機能の指令信号の場合、DATA内で規定された指令内容が実行され、また、パッシブ機能の応答信号の場合は操作のあったパッシブ機能が実行される。
上述したように、携帯機10は、単一の中心周波数でキーレス機能やパッシブ機能の信号の近傍制御信号の全体を送信する。また、携帯機10は、複数の中心周波数でリモートエンジン機能の指令信号の遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、近傍制御信号を送信したアンテナと同じアンテナで送信する。制御装置20は、単一の中心周波数でキーレス機能やパッシブ機能の信号の近傍制御信号の全体を受信する。また、制御装置20は、携帯機10が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号を受信し、中心周波数を切り替えながら分割信号のすべてを、近傍制御信号を送信したアンテナと同じアンテナで受信する。
これによれば、比較的近傍で通信を行うキーレスエントリやパッシブ機能の信号を単一の中心周波数で送信し、比較的遠隔で通信を行うリモートエンジンスタート機能の指令信号を複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信することで、リモートエンジンスタート機能およびキーレスエントリやパッシブ機能を同じ周波数帯に統合できると共に、同じ構成で各国の法規制に対応することができる。また、これにより、リモートエンジンスタート機能で遠距離からエンジンの始動/停止操作が可能で、かつ、比較的即応性を要するキーレスエントリ機能やパッシブ機能でのドアの施解錠動作などの応答時間を遅らせることがない。
図13を参照し、制御装置20における受信待ちの制御ステップを説明する。制御装置20は、S300において、携帯機10からのキーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号またはリモートエンジン機能の遠隔制御信号を受信する。制御装置20は、前ステップで受信した信号の指令内容等を含むDATA部分(分割されたDATAを含む)の内容情報を解析して、S302において、受信した信号が、キーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号の内容を示す近傍制御信号であるのか、または、リモートエンジン機能の指令信号の内容を示す遠隔制御信号であるのかの判別を行う。
制御装置20は、受信した信号がパッシブ機能の応答信号であった場合(S304)、S306において、受信する中心周波数を変更せずに、携帯機からの応答信号の全体を単一の中心周波数で受信する。受信後、制御装置20は、S308において、受信信号内のIDに含まれる認証情報を基にチェックする。認証が成功した場合は、制御装置20は、S310において、パッシブ機能を実行する。なお、パッシブ機能を実行するとは、ドアハンドル等の操作を検出した場合などのドアの施解錠の操作を認識したら施解錠を行い、また、車両内でプッシュスタートスイッチの操作を検出した場合などのエンジン始動/停止の操作を認識したらエンジンの始動/停止を行うことを言う。認証が不成功の場合は、実行せずに処理を終了する。
制御装置20は、受信した信号がキーレス機能の指令信号であった場合(S304)、S312において、受信する中心周波数を変更せずに、携帯機からの指令信号の全体を単一の中心周波数で受信する。受信後、制御装置20は、S314において、受信信号内のIDに含まれる認証情報を基にチェックする。認証が成功した場合は、制御装置20は、S316において、ドアの施錠または解錠を実行する。認証が不成功の場合は、実行せずに処理を終了する。
制御装置20は、受信した信号がリモートエンジン機能の指令信号であった場合(S304)、S318において、受信する中心周波数を所定のタイミングで切り替えながら、携帯機からの中心周波数毎に分割された信号を受信する。すべての分割信号を受信後、制御装置20は、S320において、すべての分割信号を組み合わせて1つの指令データとして統合して、生成する。制御装置20は、S322において、受信信号内のIDに含まれる認証情報を基にチェックし、また、すべての分割信号が受信され1つの指令内容が復元できたか否かをチェックする。制御装置20は、認証に成功しかつ全分割信号が受信され元のDATAが復元された場合、S324において、エンジンの始動/停止を実行する。認証が不成功または全分割信号が受信されなかった場合は、実行せずに処理を終了する。
<第二実施例>
図14および図15を参照して、本実施例の制御システム100Aを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と異なる点を中心に説明する。制御システム100Aの構成は、基本的に上述した制御システム100と同じである。制御システム100Aが、制御システム100と異なる点は、制御装置20Aにおいて受信待ちを行う周波数が複数であるという点である。なお、携帯機10Aから送信されるキーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号およびリモートエンジン機能の遠隔制御信号は、上述した携帯機10と同じように送信される。
制御装置20Aは、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数と、遠隔制御信号が送信される複数の中心周波数とで受信待ちを行う。具体的には、本実施例の場合、制御装置20Aは、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数および遠隔制御信号の最初の分割信号が送信される中心周波数であるCH1と、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数とは異なる中心周波数であって、遠隔制御信号の2番目の分割信号を送信する際の中心周波数であるCH2とで、連続的に1回目の受信待ちを行う。その後間欠的に引き続いて、制御装置20Aは、CH1と、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数とは異なる中心周波数であって、遠隔制御信号の2番目の分割信号を送信する際の中心周波数CH2とも異なる、遠隔制御信号の3番目の分割信号を送信する際の中心周波数であるCH3とで、連続的に2回目の受信待ちを行う。さらに間欠的に引き続いて、制御装置20Aは、1回目の受信待ちと同様にCH1とCH2とで、連続的に3回目の受信待ちを行う。このように、携帯機10Aは、単一の中心周波数(CH1)で近傍制御信号を送信し、また、単一の中心周波数と同じ中心周波数(CH1)および異なる中心周波数(CH2やCH3)を含む複数の中心周波数(CH1〜CH26)で遠隔制御信号の分割信号のすべてを受信待ちする。なお、単一の中心周波数と異なる受信待ちの中心周波数は、遠隔制御信号が送信される複数の中心周波数のうちのいくつかの周波数のみであってもよい。例えば、単一の中心周波数がCH1である場合、遠隔制御信号が送信される周波数は、CH1〜CH26の内のCH2〜CH4だけであってもよい。
制御装置20Aは、単一の中心周波数(CH1)および複数の中心周波数のみで使用される周波数(CH2やCH3)で受信を待機する。そして、制御装置20Aが周波数CH1で受信待ちをしている時に近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号を受信した場合、同じ中心周波数で受信したため受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別し、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。制御装置20Aは、受信した信号が遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合、受信する中心周波数をCH1からCH2へ切り替え、その後も順次受信する中心周波数をCH2からCH26まで切り替えながら後続する分割信号を受信する。また、制御装置20Aは、受信した信号が近傍制御信号であった場合、受信する中心周波数を切り替えることなく、単一の中心周波数のまま近傍制御信号のすべてを受信する。
一方、制御装置20Aが周波数CH2やCH3で受信待ちをしている時に、遠隔制御信号の2番目や3番目の分割信号を受信した場合、受信した信号は近傍制御信号ではなく遠隔制御信号であることが明らかなので、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別することなく、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。その後、制御装置20Aは、後続の分割信号を携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信する。このような受信待ちをすることにより、例えば、最初の分割信号の受信をCH1で取りこぼした場合であっても、CH2やCH3で受信することができるので、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。遠隔制御信号は、遠距離から送信されることが想定される為、受信信号の強度は低い可能性がある。そのため、受信可能なタイミングを増やすことで受信の成功確率を向上させることができる。
なお、本実施例では、CH1と連続してCH2およびCH3とで受信待ちが交互に行われる例を示すが、これには様々な変形例が考えられる。例えば、上記では周波数CH2とCH3で交互に受信待ちを行う例であったが、CH2、CH3、CH4、、、と、順に変化して受信待ちを行ってもよい。また、上記では、CH1とCH2、CH1とCH3というように2つの周波数の組で間欠的に受信待ちを行っているが、CH1とCH2とCH3、CH1とCH4とCH5などの3つの周波数の組で間欠的に受信待ちを行ってもよい。
図15を参照して、制御装置20Aにおける受信待ちの制御ステップを説明する。なお、重複記載を避けるために、図13と異なる部分を中心に説明する。制御装置20Aは、S400において、携帯機10Aからのキーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号またはリモートエンジン機能の遠隔制御信号を受信する。制御装置20Aは、S402において、近傍制御信号および遠隔制御信号における共通な中心周波数CH1で信号を受信したか否かをチェックする。その結果、共通な中心周波数CH1ではなかった場合、制御装置20Aは、近傍制御信号が中心周波数CH1以外で送信されることはないので、リモートエンジン機能に関する遠隔制御信号であると判別する。これ以降のフロー(S418〜S424)は、上記実施例と同じである。
共通な中心周波数CH1で信号を受信した場合、近傍制御信号と遠隔制御信号のいずれであるか、受信した中心周波数だけは不明である。そこで、制御装置20Aは、S404において、上記S302およびS304と同様、受信した信号の指令内容等を含むDATA部分の内容情報に基づき、受信した信号が、キーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号の内容を示す近傍制御信号であるのか、または、リモートエンジン機能の指令信号の内容を示す遠隔制御信号であるのかの判別を行う。
その結果、受信した信号がパッシブ機能の応答信号に関する近傍制御信号であった場合は、制御装置20Aは、S406〜S410(S306〜S310相当)を行う。また、受信した信号がキーレス機能の指令信号に関する近傍制御信号であった場合は、制御装置20Aは、S412〜S416(S312〜S316相当)を行う。また、受信した信号がリモートエンジン機能の指令信号に関する遠隔制御信号であった場合は、制御装置20Aは、S418〜S424(S318〜S324相当)を行う。このような受信待ちをすることにより、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。
<第三実施例>
図16および図17を参照して、本実施例の制御システム100Bを説明する。なお、重複記載を避けるため、上記実施例と異なる点を中心に説明する。制御システム100Bの構成は、基本的に上述した制御システム100と同じである。制御システム100Bが、制御システム100と異なる点は、制御装置20Bにおいて受信待ちを行う周波数が複数であるという点である。また、制御システム100Bが、制御システム100Aと異なる点は、キーレス機能の指令信号やパッシブ機能の応答信号の内容を示す近傍制御信号を受信待ちする中心周波数と、リモートエンジン機能の指令信号の内容を示す遠隔制御信号を受信する複数の中心周波数とにおいて、共通する周波数がないということである。
制御装置20Bは、遠隔制御信号が送信される複数の中心周波数と、これらの複数の周波数には存在しない周波数であって近傍制御信号が送信される単一の中心周波数とで受信待ちを行う。具体的には、本実施例の場合、制御装置20Bは、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数CH27と、遠隔制御信号の最初の分割信号が送信される中心周波数CH1とで、連続的に1回目の受信待ちを行う。その後間欠的に引き続いて、制御装置20Bは、CH27と、近傍制御信号が送信される単一の中心周波数とは異なる中心周波数であって、遠隔制御信号の最初の分割信号が送信される中心周波数CH1とも異なる、遠隔制御信号の2番目の分割信号を送信する際の中心周波数CH2とで、連続的に2回目の受信待ちを行う。さらに間欠的に引き続いて、制御装置20Bは、1回目の受信待ちと同様にCH27とCH1とで、連続的に3回目の受信待ちを行う。このように、携帯機10Bは、単一の中心周波数(CH27)で近傍制御信号を受信待ちし、また、単一の中心周波数と異なる中心周波数(CH1〜CH26)のみを含む複数の中心周波数で遠隔制御信号の分割信号のすべてを受信待ちする。
制御装置20Bは、単一の中心周波数(CH27)および複数の中心周波数のみで使用される周波数(CH1やCH2)で受信を待機する。そして、制御装置20Bが周波数CH27で受信待ちをしている時に近傍制御信号を受信した場合、中心周波数CH27は遠隔制御信号の分割信号を送信する際には使用されてないことから、受信した信号は近傍制御信号であることが明らかなので、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。この場合、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の分割信号のいずれであるかを判別する必要はない。その後、制御装置20Bは、受信した信号が近傍制御信号であったので、受信する中心周波数を切り替えることなく、単一の中心周波数のまま近傍制御信号のすべてを受信する。
一方、制御装置20Bが周波数CH1やCH2で受信待ちをしている時に、遠隔制御信号の1番目や2番目の分割信号を受信した場合、受信した信号は遠隔制御信号であることが明らかなので、受信待ち状態から受信処理状態へ移行する。この場合、受信した信号の内容に基づき近傍制御信号または遠隔制御信号の分割信号のいずれであるかを判別する必要はない。受信処理状態への移行後、制御装置20Bは、後続の分割信号を携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信する。このような受信待ちをすることにより、例えば、最初の分割信号の受信をCH1で取りこぼした場合であっても、CH2で受信することができるので、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。遠隔制御信号は、遠距離から送信されることが想定される為、受信信号の強度は低い可能性がある。そのため、受信可能なタイミングを増やすことで受信の成功確率を向上させることができる。また、遠隔制御信号の分割信号を送信する中心周波数と、近傍制御信号を送信する単一の中心周波数との間で共通する周波数が存在しないため、信号の内容を判別する必要がない。
図17を参照して、制御装置20Bにおける受信待ちの制御ステップを説明する。なお、重複記載を避けるために、図15と異なる部分を中心に説明する。制御装置20Bは、S500において、携帯機10Bからのキーレス機能やパッシブ機能の近傍制御信号またはリモートエンジン機能の遠隔制御信号を受信する。制御装置20Bは、S502において、遠隔制御信号の複数の分割信号を送信する中心周波数には存在しない近傍制御信号の中心周波数CH27で信号を受信したか否かをチェックする。その結果、中心周波数CH27ではなかった場合、制御装置20Bは、近傍制御信号が中心周波数CH27以外で送信されることはないので、リモートエンジン機能に関する遠隔制御信号であると判別する。これ以降のフロー(S518〜S524)は、上記実施例と同じである。
近傍制御信号の単一の中心周波数CH27で信号を受信した場合、受信した近傍制御信号の内、パッシブ機能の応答信号を含むのか、キーレス機能の指令信号を含むのかが不明である。そこで、制御装置20Bは、S504において、上記S302およびS304と同様、受信した信号の指令内容等を含むDATA部分の内容情報に基づき、受信した信号が、キーレス機能の指令信号なのか、パッシブ機能の応答信号なのかの判別を行う。
その結果、受信した信号がパッシブ機能の応答信号に関する近傍制御信号であった場合は、制御装置20Bは、S506〜S510(S306〜S310相当)を行う。また、受信した信号がキーレス機能の指令信号に関する近傍制御信号であった場合は、制御装置20Bは、S512〜S516(S312〜S316相当)を行う。このような受信待ちをすることにより、遠隔制御信号を受信できる確率が増加する。
<第四実施例>
上記実施例では、エンジンを搭載した車両における本発明の実施例を述べたが、本発明はこれに限定されることはない。本発明は、例えばエンジンを搭載しない電気自動車においても、エアコンなどを遠隔から始動/停止することに適用できる。
電気自動車における制御システムでは、遠隔からエアコンを始動させるリモートエアコンオン機能や、停止させるリモートエアコンオフ機能のための遠隔制御信号と、キーレスエントリ機能やパッシブ機能のための近傍制御信号が使用される。遠隔制御信号は、上記実施例と同様、主に携帯機から900MHz帯UHF波の複数の中心周波数でリモートエアコンオン機能等に関する指令信号の全体を複数に分割して周波数ホッピングにより送信される。電気自動車側では、上記実施例と同様、携帯機が分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で分割信号を受信する。このように、リモートエアコンオン機能等の指令信号を送受信する遠距離の通信の場合、指令内容を分割して同一中心周波数で送信する時間を短時間とする周波数ホッピング通信を行うことで、高い強度の送受信を行う際にも米国の法規制も満足させることができる。
キーレスエントリ機能やパッシブ機能のための近傍制御信号は、上記実施例と同様、900MHz帯UHF波であって単一の中心周波数で送受信される。遠隔制御信号は、近傍制御信号より高い送信強度で送信される。しかし、遠隔制御信号は、複数の中心周波数を使用し周波数ホッピングを行いながら送信されることで、各国の法規制に準拠することができ、遠隔制御信号で送信されるリモートエンジンスタート操作の指令信号に含まれる1つの送信データを全て送ること可能となる。なお、本実施例では、遠隔から制御したい車載機器の例としてエアコンを中心に記載したが、これに限定されることはない。高い送信強度で送信する信号としては、電気自動車の充電の開始や停止を指令する信号や、充電を開始する時刻を設定するための信号、車両に対して充電状況の連絡を指令する信号などであっても良い。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
100 制御システム
10 携帯機
11 UHFアンテナ(送信アンテナ)
12 双方向通信IC
13 携帯機側LFアンテナ
14 携帯機制御部
20 制御装置
21 UHFアンテナ(受信アンテナ)
22 双方向通信IC
23 車両側LFアンテナ
24 制御装置制御部

Claims (6)

  1. 車両の近傍から前記車両の開閉体の施解錠を制御する近傍制御信号と、
    遠隔から前記車両のエンジンを制御する、前記近傍制御信号より強度の高い遠隔制御信号と、
    を車両へ送信可能な携帯機と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機が送信する信号を受信する制御装置と、
    を備え、
    前記携帯機は、
    単一の中心周波数で前記近傍制御信号の全体を、および、
    複数の中心周波数で前記遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、
    同じ送信アンテナで送信し、
    前記制御装置は、
    前記単一の中心周波数で前記近傍制御信号の全体を、および、
    前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で前記分割信号のすべてを、
    同じ受信アンテナで受信する、
    制御システム。
  2. 前記携帯機は、前記近傍制御信号を送信する前記単一の中心周波数と、前記遠隔制御信号の最初の分割信号を送信する中心周波数とを、同じ周波数で送信し、
    前記制御装置は、
    前記単一の中心周波数で受信を待機し、
    受信した信号の内容に基づき前記近傍制御信号または前記遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別し、
    受信した信号が前記遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合には、前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記携帯機は、前記単一の中心周波数で前記近傍制御信号と、前記単一の中心周波数と同じ中心周波数および異なる中心周波数を含む前記複数の中心周波数で前記遠隔制御信号の分割信号のすべてを送信し、
    前記制御装置は、
    前記単一の中心周波数および前記複数の中心周波数のみで使用される周波数で受信を待機し、
    受信した信号の周波数が前記複数の中心周波数のみで使用される周波数と同じ周波数であった場合には、受信した信号の内容に基づき前記近傍制御信号または前記遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別せずに、前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信し、
    受信した信号の周波数が前記単一の中心周波数と同じ周波数であった場合には、受信した信号の内容に基づき前記近傍制御信号または前記遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別し、受信した信号が前記遠隔制御信号の最初の分割信号であった場合には、前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  4. 前記携帯機は、前記近傍制御信号を送信する前記単一の中心周波数と、前記遠隔制御信号の複数のすべての分割信号を送信する中心周波数とを、異なる周波数で送信し、
    前記制御装置は、
    前記単一の中心周波数および前記携帯機が前記遠隔制御信号の分割信号を送信した中心周波数で受信を待機し、
    受信した信号の周波数が前記遠隔制御信号の分割信号を送信する中心周波数と同じであった場合には、受信した信号の内容に基づき前記近傍制御信号または前記遠隔制御信号の最初の分割信号のいずれであるかを判別せずに、前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数に切り替えて受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  5. 車両へ、前記車両の近傍から前記車両の開閉体の施解錠を制御する近傍制御信号と、遠隔から前記車両のエンジンを制御する、前記近傍制御信号よりも強度の高い遠隔制御信号とを送信可能であり、
    単一の中心周波数で前記近傍制御信号の全体を、および、
    複数の中心周波数で前記遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、
    同じ送信アンテナで送信する、
    携帯機。
  6. 車両の近傍から前記車両を制御する近傍制御信号と、
    遠隔から前記車両を制御する、前記近傍制御信号より強度の高い遠隔制御信号と、
    を車両へ送信可能な携帯機と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機が送信する信号を受信する制御装置と、
    を備え、
    前記携帯機は、
    単一の中心周波数で前記近傍制御信号の全体を、および、
    複数の中心周波数で前記遠隔制御信号の全体を複数に分割した分割信号のすべてを、
    同じ送信アンテナで送信し、
    前記制御装置は、
    前記単一の中心周波数で前記近傍制御信号の全体を、および、
    前記携帯機が前記分割信号を送信した際の周波数に対応した中心周波数で前記分割信号のすべてを、
    同じ受信アンテナで受信する、
    制御システム。
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