JP2015188997A - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2015188997A
JP2015188997A JP2014070635A JP2014070635A JP2015188997A JP 2015188997 A JP2015188997 A JP 2015188997A JP 2014070635 A JP2014070635 A JP 2014070635A JP 2014070635 A JP2014070635 A JP 2014070635A JP 2015188997 A JP2015188997 A JP 2015188997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microcomputer
battery
motor
switch
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014070635A
Other languages
English (en)
Inventor
智明 須藤
Tomoaki Sudo
智明 須藤
敏洋 嶋
Toshihiro Shima
嶋  敏洋
荒舘 卓央
Takahisa Aradate
卓央 荒舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP2014070635A priority Critical patent/JP2015188997A/ja
Publication of JP2015188997A publication Critical patent/JP2015188997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】
トリガのオンオフ信号を直接検知できないマイコン付きの電動工具において、電動工具の未使用時に消費電力を抑えるためのスリープ機能を提供する。
【解決手段】
マイコン付きの電動工具において、マイコンはモータに流れるモータ電流75を検出することによりトリガ操作状態を判断する。マイコンはモータ電流75が閾値Is未満の場合にトリガ状態がオフと判定し、最後にトリガがオフ(時刻t)になってから所定時間Tが経過したら(時刻t)マイコンの電源を自ら落とすことで無駄な消費電力を抑えるようにした。マイコンにはトリガの信号を電気的に結線する必要がないので、マイコンがモータの回転速度制御を行わないブラシ付き直流モータを利用した電動工具であってもスリープ機能が実現でき、またスリープ機構実現のためにマイコンの入力ポートの占有を防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明はブラシ付き直流モータを利用した電動工具に関し、特にマイコンを組み込んだ電動工具におけるマイコンのスリープ機能実現に関するものである。
二次電池等の直流電源を用いた電動工具においては、構造のシンプルさと可変速制御のしやすさ等の理由からブラシ付き直流モータが駆動源として広く用いられている。ブラシ付き直流モータを用いる場合には、トリガスイッチとしてオン又はオフの2段階のスイッチとするだけでなく、可変抵抗式のスイッチを用いてトリガの操作量を調整することによりモータの速度を調整可能に構成できる。このようにブラシ付き直流モータを用いる電動工具の場合は、電動工具の内部に制御用のマイコン(マイクロコンピュータ)を組み込むことまでは一般的ではなかった。
近年、電力消費量、モータのきめ細かな制御が可能との理由から、ブラシレスモータを利用した電動工具が普及してきている。ブラシレス直流モータは、ブラシ(整流用刷子)の無いDC(直流)モータであり、コイル(巻線)を固定子側に、永久磁石を回転子側に用い、インバータで駆動された電力を所定のコイルへ順次通電することによりロータを回転させる。ステータに巻装されたコイルへの通電をオン又はオフさせるモータの回転制御はマイコンを用いて電子的に行われるため低い消費電力で高精度のモータ制御が可能となる反面、マイコンやインバータ回路を用いるために電動工具の製造原価や組み立てコストが高くなってしまうという解決すべき課題がある。また、電源として着脱可能な電池パック(二次電池)を用いるため、電動工具の未使用時であってもマイコンによって電力を無駄に消費してしまうという問題があった。マイコンによる電源消費を少しでも抑えるために、いわゆる「スリープ機能」が組み込まれる。例えば特許文献1では、電動工具未使用時の電池消費電力の低減と、電池の過放電を防止することを目的に、マイコンは、所定の時間以上の未使用状態を検知した時にマイコン自体の電源をオフにすることによりマイコンを休止させる。この特許文献1にて開始される制御回路を示したのが図5である。
図5は、従来例のマイコンを利用した電動工具におけるスリープ機能を実現するための制御回路を説明する図である。図5において、電池50は複数のセル50a、50b、50c、50dを直列に接続し構成され、モータ103は3相のブラシレス直流モータである。インバータ114は、電池50の直流電源を入力としモータ103に可変周波の電圧を印加するFET(114u、114v、114w、114x、114y、114z)を含んで構成される。制御部113は、入出力I/Oポート、AD変換器、図示しないタイマ機能等の周辺機器を内蔵したマイコン113aと、インバータ114の各々のFETのゲート信号を出力するゲートドライバ113bから構成される。マイコン113aは出力ポートPAよりインバータ114の各々のFETの駆動信号をゲートドライバ113bに出力し、ゲートドライバ113bによりFET駆動信号が増幅され、各々のFETのオン又はオフの駆動を行う。電池異常検出手段115はセル50a〜50dの夫々の電圧を検出し、何れか1つでも異常電圧(所定の電圧以上、又は以下)になった場合には電池異常信号としてDCHG端子からHIGH論理の信号を電力供給遮断手段116に出力する。電力供給遮断手段116は電池50からマイコン113a及びゲートドライバ113bへの電力の供給を接続又は遮断する回路である。作業者の操作によりトリガスイッチ117が閉じるとグランドラインと接地され、その信号(トリガ信号)はマイコン113aの入力ポートP1と電力供給遮断手段116に入力される。モータ速度調節手段107は、作業者の操作に従い抵抗値が変化する可変抵抗器であり、モータ速度調節手段107で分圧された出力電圧はマイコン113a内蔵のAD変換器に入力され、マイコン113aはモータ速度調節手段107の出力電圧値を検出する。トリガスイッチ117とモータ速度調節手段107は、トリガスイッチユニットとして一体型のものを用いている。マイコン113aによるモータ103の回転制御は、6つのFETのスイッチング動作をPWM制御することで転流動作における電流の通流率を制御する。ここでマイコン113aは、トリガスイッチ117の接点が開でP1ポートの入力論理がHIGHであり、且つモータ速度調節手段107の出力電圧値が所定の電圧以下であれば工具の未使用状態と見なし、内部タイマで本状態が継続する時間を計測し、所定の時間以上電動工具の未使用状態が継続した時に、出力ポートP0からHIGH論理の電力供給遮断信号を出力し、電力供給遮断手段116によってマイコン113a及びゲートドライバ113bへの電源ラインが遮断される。この状態を示したのが図6である。図6(1)はトリガスイッチ117のオンオフ状態を示すトリガ信号177であり、このトリガ信号177はマイコン113aの入力ポートP1に直接入力される。図6(2)はマイコン113aのマイコン電源176の状態であり、ONがマイコン113aに電源が供給されている状況で、OFFがマイコン113aに電源が供給されていない状況である。ここで電動工具を使用した後の所定の時間、例えば数分から数十分以内にトリガが再びONにならない場合は、マイコン113aは自ら電源を自動的に遮断する、いわゆるスリープ機能が実現される。この機能によって電池50の電力をマイコン113aが無駄に消費してしまうことが防止される。
特開2006−198690号公報
発明者らは、二次電池を電源とする従来のブラシ付きの直流モータを利用した電動工具において、取り付けられた二次電池の種類の判別や、二次電池の異常状態の検出などの目的で小規模なマイコンを組み込むことを考えた。この場合にも非稼働時にマイコンを自動的にオフにするいわゆるスリープ機能を組み込むことが好ましい。しかしながら、ブラシレスモータと違ってブラシ付き直流モータを使用する場合にはインバータが存在しない上に、マイコン自体がモータの回転制御を行う必要がないため、トリガスイッチからの信号をマイコンに入力させる必要がない。するとマイコンがトリガを引いたタイミングとトリガを戻したタイミングを適切に検出できないことになるので、特許文献1と同様にスリープ機能を実現することができない。この問題を解決するために、トリガ信号の状態を検出するトリガ検出回路を別途設けて、その出力をマイコンの入力ポートに入力させることが考えられる。しかしながら、マイコンを小型で安価ですませる場合は、入力端子数の制約があってトリガ検出の目的だけで入力端子を占有することは現実的ではないという問題がある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ブラシ付き直流モータを用いた電動工具において、マイコンを用いて電池の状態やモータ電流を監視するようにして信頼性の高い電動工具を実現することにある。
本発明の他の目的は、電動工具の長時間未使用時にマイコンの電源を自動的に遮断するスリープ機能を実現して、待機時の消費電力を極力抑えるようにした電動工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、トリガのオンオフ信号をマイコンが直接検知することができない場合であっても、モータ電流を用いてトリガのオンオフ状態の判断を行うことによりマイコンのスリープ機能を実現した電動工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、電池と、電池を電源として回転するブラシ付き直流モータと、モータによって駆動される動力機構と、モータの回転のオンオフ制御を行うスイッチを有する電動工具において、モータと電池の回路に直列に介在された半導体スイッチング素子と、電池の状態を監視して電池の状態に異常である場合にはスイッチング素子を制御することによってモータの回転を停止させるマイコン(マイクロコンピュータ)と、電池からマイコン用の電源を供給する定電圧回路と、モータに流れる電流を検出してマイコンに出力する電流検出回路を設け、マイコンは電流検出回路の出力によってスイッチがオフにされたタイミングを検出し、スイッチがオフにされてからモータが再起動されることなく所定の時間が経過したら定電圧回路の出力を止めて、マイコンの動作を休止させるように構成した。このスイッチはオン又はオフの状態を設定する2極スイッチ、又は、モータの回転速度を調整できる可変速スイッチ、またはこれらの組み合わせであり、マイコンにはトリガ信号が直接又は間接的に入力されない構成で良い。マイコンはトリガのオンオフ信号を直接検知できない制御回路であっても、電流検出回路によって検出された電流値からスイッチオフのタイミングを検出することができる。このようにトリガがオフになってから連続で所定時間が経過した場合に、作業者が電動工具を使用していないと判断しマイコンは自らの電源を落とすように制御し、これによってマイコンによる電池の消費を抑えることができる。
本発明の他の特徴によれば、検出された電流値からスイッチオン又はスイッチオフの状態を判定するための閾値Iを設け、マイコンは電流値が閾値I以上の場合にスイッチオンと判断し、スイッチオンの状態から電流値が閾値I未満の状態になったときにスイッチオフと判定する。また、マイコンは電流値が閾値I以上又は閾値I未満が所定時間続いた場合に、スイッチオン又はスイッチオフになったと判定する。ここで、マイコンの指示により定電圧回路の出力を維持させる電源保持回路を設け、マイコンはスイッチがオンオフに関わらずに電源保持回路に指示を出すことによって定電圧回路の出力を一定期間維持させる。電源保持回路は、マイコンの休止中にスイッチがオンになると定電圧回路への出力を再開させることによりマイコンを起動させる。これによりマイコンが休止中であっても作業者がトリガを再び引くことにより即座にマイコンを再起動させることができる。
本発明のさらに他の特徴によれば、電池からの動作状況信号を受信する電池信号検出手段を設け、マイコンは、電池信号検出手段によって駆動停止信号を検出したときにスイッチング素子を遮断することによりモータの回転を停止させる。このようにスイッチング素子を遮断することで、一時的に電動工具を使用不可の状態にして電動工具を保護することができる。また、電池の電圧を測定する電池電圧検出手段を設け、マイコンは、電池電圧検出手段によって電池の電圧が所定値以上か否か検出し、所定値以下の場合はスイッチング素子を遮断することによりモータの回転を停止させる。このようにスイッチング素子をオフにすることで、一時的に電動工具を使用不可の状態にして作業者に充電を促すことができる。
本発明のさらに他の特徴によれば、電池の電圧を測定する電池電圧検出手段を設け、マイコンは、電池電圧検出手段によって電池の電圧が所定値以上か否か検出し、所定値以下の場合はスイッチング素子を遮断することによりモータの回転を停止させるようにした。
本発明のさらに他の特徴によれば、モータと電池の放電経路に直列に介在されたスイッチング素子と、電池の状態を監視して電池の状態に異常である場合にはスイッチング素子を制御することによってモータの回転を停止させるマイコンと、電池からマイコン用の電源を供給する定電圧回路と、を有し、マイコンは、放電経路において電池のマイナス端子に接続される基準と、基準に対して放電経路の上流側の地点との電位差がゼロの状態が所定時間継続したら定電圧回路の出力を止めるようにした。この電位差は、放電経路を流れる電流を検出する抵抗の両端電圧であり、マイコンは、電位差がゼロの場合にスイッチがオフされたと判断する。
本発明によれば、マイコンへの電力供給が遮断している時にトリガをオンにすると、電源保持手段によってマイコンへの電力供給状態が保持される。マイコンが電源保持することで、電動工具の状態を常に検知し、異常が検出された場合は電動工具を保護する制御を行うことができる。また、マイコンはトリガのオフ時間のカウントを行い、連続で所定時間Tに達したとき電源保持状態を解除して、マイコンの電源を遮断することにより自ら休止状態にさせるので、マイコンによる無駄な電力の消費を抑えることができる。
本発明の実施例に係る電動工具の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施例に係る電動工具の制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る電動工具の電流値波形とマイコンの動作状況とトリガ検出状況を示す波形図である。 本発明の実施例に係る電動工具におけるスイッチ状態の判別手順を示すフローチャートである。 従来のブラシレスモータを用いた電動工具の制御回路を示すブロック図である。 従来の電動工具のトリガとマイコンの動作状況を示す波形図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係る電動工具の全体構成を示す縦断面図である。ここでは電動工具の一例として、着脱可能な電池50を電源としてブラシ付きモータ3を駆動するインパクト工具を用いて説明をする。インパクト工具は、モータ3を駆動源として打撃機構30を駆動し、出力軸であるアンビル36に回転力と打撃力を与え、アンビル36の装着穴36aに先端工具保持部40によって保持されるビットやソケット等の図示しない先端工具に回転打撃力を間欠的に伝達してボルトやナット、ねじを締結する。電動工具1は、外形を形成する外枠であるハウジング2を備える。ハウジング2は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部2aと、胴体部2aの軸方向(前後方向)の中央付近から略直角に下側に延びるものであって側面視略T字状を成すように連接されたハンドル部2bと、ハンドル部2bの端部に形成される電池取付部2cで構成される。胴体部2aの前方側には打撃機構30を収容するためのハンマケース4が設けられる。ここで、電動工具1の筐体(広義のハウジング)は、プラスチック等の合成樹脂の成形品にて製造されるハウジング2(狭義のハウジング)と、アルミ合金等の金属製のハンマケース4によって構成される。
ハウジング2の胴体部2aの内部には、駆動源であるモータ3と、モータ3の回転を減速させるものであって遊星歯車にて構成される減速機構20が収容され、ハンマケース4には、減速機構20によって減速させたモータ3の回転を回転打撃力に変換して先端工具に伝達する打撃機構30が収容される。本実施例では減速機構20と打撃機構30がモータ3の回転によって先端工具を駆動させるための動力機構を構成する。モータ3と、減速機構20と、打撃機構30とは、モータ3の回転軸3aの軸線と同軸上に並んで配置され、さらに、減速機構20と打撃機構30も同軸上に直列に並ぶように配置される。胴体部2aの前方下側には、先端工具の先端付近を照射するためのLED等の発光手段48が設けられる。
ハンドル部2b内の上部にはトリガスイッチ7が配設され、トリガスイッチ7の前方にはトリガスイッチ7を操作するためのトリガ7aがハウジング2の外部の突出するように設けられる。トリガ7aの上方には、モータ3の回転方向を正方向又は逆方向に切替えるための正逆切替レバー8が設けられる。ハンドル部2b内には、装着された電池50の種類を判別すると共に、電池の放電状況や温度等を監視するマイコンを搭載するための回路基板9が収容される。電池取付部2cの後方側には、ストラップ6が取り付けられる。ハンドル部2bの下方には、充電可能な二次電池であるニカド電池、リチウムイオン電池等を含んで構成される電池50が着脱可能に装着される。電池50は複数本のセルをパック化したもので、充電するときはリリースボタン53を押しながら電動工具1から電池50を取り外して、図示しない専用の充電器に装着することにより充電する。
減速機構20は、サンギヤと、リングギヤと、複数の遊星ギヤを含んで構成される公知の遊星歯車減速機構である。スピンドル31は、遊星ギヤを複数支承する遊星キャリアの機能を兼ねており、軸受18bを介して回転可能に支承される。スピンドル31にはハンマ33が前後方向へと移動可能に換装され、スピンドル31とハンマ33はカム機構により連結される。スピンドル31とハンマ33とを連結するカム機構は、スピンドル31の外周面に軸方向に対して斜めに形成された一対のスピンドルカム溝31aと、一対のスピンドルカム溝31a内にそれぞれ挿入されたボール32と、ハンマ33の内周面に形成されたハンマカム溝33aで構成される。アンビル36は、メタル18aの内周に嵌合され、回転可能に支承される。ハンマ33は、スプリング35によって常に先端方向(前方)に付勢されており、最も先端側に位置する静止時には、ボール32とスピンドルカム溝31aとの係合によって、アンビル36の後端面と所定の隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ33の相対向する回転平面上の2箇所には爪部34が形成され、アンビル36の後端部分から相反する径方向に突出する羽根部37が形成され、2つの爪部34が2つの羽根部37に同時に衝突できるように、それぞれが対称位置に形成される。
トリガ7aが引かれてトリガスイッチ7がオンになりモータ3が起動されると、正逆切替レバー8で設定された方向にモータ3が回転を始め、その回転力は減速機構20によって減速されてスピンドル31に伝達される。スピンドル31が所定の速度で回転駆動されると、スピンドル31の回転は、カム機構を介してハンマ33に伝達され、ハンマ33が半回転しないうちに、ハンマ33の爪部34がアンビル36の羽根部37に係合してアンビル36が回転される。締め付け作業が進行してハンマ33がアンビル36から受ける反力が大きくなると、ハンマ33は、カム機構のスピンドルカム溝31aに沿ってスプリング35を圧縮しながらモータ3側へと後退動を始めることによりハンマ33とスプリング35との間に相対回転が生じる。ハンマ33がさらに後退動すると、ハンマ33の爪部34がアンビル36の羽根部37を乗り越えて両者の係合が解除される。すると、ハンマ33は、スピンドル31の回転力に加えて、スプリング35に蓄積された弾性エネルギーとカム機構の作用とによって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング35の付勢力によって前方、即ちアンビル36側へと移動され、ハンマ33の爪部34がアンビル36の羽根部37に再び係合(打撃)して一体的に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力が羽根部37を介してアンビル36に加えられるため、アンビル36に装着された先端工具を介して図示しないねじ等に回転打撃力が伝達される。以後、同様の動作が繰り返されて先端工具からねじ等に回転打撃力が間欠的に繰返し伝達され、ねじやボルト等が図示しない被締付材にねじ込まれる。
図2は本実施例に係る電動工具の制御回路図である。電池50のプラス端子51とマイナス端子52は、電動工具1に設けられているプラス端子61とマイナス端子62にそれぞれ接続される。電動工具1のプラス端子51とマイナス端子52の間には、ブラシ付き直流モータであるモータ3とトリガスイッチ7と半導体スイッチング素子(FET69)とシャント抵抗68が直列に介在(接続)され、これらは放電経路となっている。電池50を電動工具1に装着し、電動工具1のトリガ7aを引いたり離したりすることにより、制御回路内のトリガスイッチ7が閉じるか又は開くことにより、モータ3の回転のオンオフ制御を行う。このとき、電池50のプラス端子51から電動工具1を介して電池のマイナス端子62に流れる電流経路には、定電圧回路64、電源保持回路63、電池信号検出回路66、電池電圧検出回路65、ドライバ回路71、電流検出回路67が接続されているため、電源保持回路63は定電圧回路64と電池50のプラス端子51側の接続を行う。定電圧回路64は、マイコン70に電源を供給するためのもので、定電圧回路64から出力される定電圧VDDは、マイコン70の電源となるため、トリガスイッチ7の接続によってマイコン70が起動することになる。電池電圧検出回路65、電池信号検出回路66、温度検出回路72の信号はマイコン70に出力される。
電源保持回路63は、マイコン70の電源を保持するためのものである。マイコン70の電源が入っていない状態で、トリガ7aを引いてトリガスイッチ7を閉じた場合、定電圧回路64によってマイコン70が起動する。その後、マイコン70から電源保持回路63に電源保持の命令が継続的に出されることでトリガ7aが戻された状態であってもマイコン70への電源供給が維持されるため、マイコン70は動作を続けることになる。
電池信号検出回路66は、電池から送られる駆動停止信号を受信することにより異常状態の発生を検出するための手段である。電池50から駆動停止信号が検出された場合、マイコン70がFET69にてモータ3に電源を供給する回路(電流経路)を遮断するように制御することにより、モータ3の回転が直ちに停止することによって電池50を保護する。温度検出回路72は、FET69の近傍に配置してFET69の温度を検出するもので、その出力はマイコン70のA/Dコンバータ端子に接続される。A/Dコンバータは入力されたアナログ信号を量子化してデジタル信号に変換する電子回路である。マイコン70には検出されたFET69の温度に対応するアナログ値が入力され、マイコン70は内蔵するA/Dコンバータによってアナログ値をデジタル値に変換し、当該デジタル値とあらかじめ設定した所定値とを比較し、FET69の温度が異常な高温であるかどうかの判断を行う。
電流検出回路67は、回路内を流れる電流(モータに流れる電流)を検出するもので、マイコン70のA/Dコンバータに接続される。放電経路において電池50のマイナス端子に接続される基準点68bと、基準点68bに対して放電経路の上流側の地点68aとの電位差(ここではシャント抵抗68の両端電圧)を電流検出回路67が検出し、マイコン70のA/Dコンバータには電流検出回路67によって検出された電流値に対応するデジタル値が入力される。マイコン70は、変換されたデジタル値とあらかじめ設定された閾値Iとを比較し、電位差が閾値I以上であればトリガオン(スイッチオン)と判断し、電位差が所定値以下又はゼロであればトリガオフ(スイッチオフ)と判断する。ここで、閾値Iを越えた又は下回ったとの判断は、僅かな時間(所定時間、例えば数ms)だけその状態が継続したら判定するようにすればピークノイズの影響を効果的に防止できる。
電池電圧検出回路65は、電池50の電圧(電池電圧)を測定するための検出手段で、その出力はマイコン70のA/Dコンバータに接続される。A/Dコンバータからは、検出した電池電圧に対応するデジタル値が入力され、マイコン70は当該デジタル値とあらかじめ設定した所定値とを比較し、電池残量があるかどうかの判断を行い、電池残量が所定の値より少なくなった場合、即ち過放電状態となった時にはマイコン70はFET69を遮断状態、即ちFET69のゲート信号をLOWにすることで一時的にモータ3が回転しない状態にして電池50を保護する。
ドライバ回路71は、マイコンからの指示に応じてFET69の制御を行う回路であって、通常状態では定電圧回路64から電源が供給されてマイコン70が起動すると、マイコン70はドライバ回路71にFET69をオンにする命令を出力する。尚、本実施例では異常が発生していない状態ではFET69をオンとし、異常時にFET69をオフにするよう制御する。
図3は、本実施例の電動工具におけるトリガ操作の検出状況を説明するための図である。(1)はモータ3の回転時に流れるモータ電流75であり、(2)はマイコン70への電源供給状況を示す図であり、(3)はマイコン70によって検出されたトリガスイッチ7の状態を示すトリガ状態検出信号77を示す図であり、それぞれの横軸は同じ時間スケールで図示している。ここでは、電池5が電動工具1に装着され、時刻tにてトリガ7aが引かれたとする。するとトリガスイッチ7のモータ側から電源保持回路63に接続する信号線73(図2参照)により、電源保持回路63にHIGH信号(電池電圧)が加わるため、電源保持回路63は定電圧回路64と電池50の正極との接続をすることにより、定電圧回路64は直流定電圧(例えば3.3V)を生成してマイコン70に電源を供給する。この電源供給によってマイコン70は起動し、図3(2)のマイコン電源76のようにマイコン70がオフ状態からオン状態になる。マイコン70が起動するとFET69がオンになるように制御されるので、この結果、電池50、トリガスイッチ7、モータ3、FET69の直列に接続された放電経路が接続されることになりモータ3が起動する。モータ3が起動するときにこの放電経路に流れる電流が図3(1)で示すモータ電流75である。ここでは時刻tにてトリガ7aが引かれてモータ電流が閾値Iを越えて矢印75aのように急激に増加する(起動電流)。その後、電動工具1による締め付け作業か完了して作業者が時刻tにてトリガ7aを離すとモータ電流は時刻t(矢印75b)付近にて閾値Iを下回る。このようにして、時刻t、tにて再びトリガ7aが引かれることによりモータ3が起動し、矢印75d、75fのように時刻t、t付近にてトリガ7aが離されることによりモータ3が停止する。ここでは時刻t、t、tはトリガ7aが離された時刻と完全に一致しないかもしれない。しかしながら時刻t、t、tの検出はモータ3のオフ制御に用いるものではなくて、単にスリープ機構を実現するために用いるだけなので、時刻t、t、tの検出が若干ずれたとしても大して影響がないものである。
本実施例ではマイコン70が起動しているときは、マイコン70の出力端子から電源保持回路63に対して電源を一定期間保持させるように信号74を継続出力され、トリガ7aが離されても所定時間まではマイコン70の電源はオンのままである。ここでは、マイコン70はトリガ7aが離されてから所定時間Tが経過したら、つまりトリガスイッチ7のオフを検出されたタイミングからモータ3が所定時間Tだけ再起動されなかった場合は、マイコン70は電源保持回路63への信号74をHIGHからLOWに切り替えることにより電源保持回路63が電源の保持を解除するように制御する。この制御は、マイコン70がトリガスイッチ7がオフとなったと判定した最後の時点(ここでは時刻t)からの時間を内蔵するタイマを用いてカウントアップし、所定時間Tに達したら信号74をHIGHからLOWに切り替える。この結果、定電圧回路64と電池50との接続が解除されるためマイコン70への定電圧直流の供給が停止するため、時刻t(=t+T)にてマイコン70の動作は終了する(矢印76a)。本実施例では、この所定時間Tが経過してマイコン70の電源が遮断された休止状態をスリープ状態と呼び、スリープ状態ではマイコン70によって電池50が無駄に消費されることを防止できる。所定時間Tは電動工具1の使用実態に合わせて数分から数時間程度の範囲内でマイコン70に予め設定しておけば良く、インパクトドライバの場合は30〜1時間程度とすれば良いが、電池50の消費を極限まで抑えるために、所定時間Tを数秒〜数十分程度としても良い。
次に、本実施例の電動工具1における制御手順を図4のフローチャートを参照して説明する。本フローチャートは電動工具1の電池取付部2cに電池50を装着することによりその動作が開始するもので、ステップ81〜92までのステップはマイコン70がコンピュータプログラムを実行することによってソフトウェアによってその処理が実行される。最初にマイコン70の電源が入っていない状態(休止状態)でトリガ7aを引く(ステップ80)と、マイコン70が起動する(ステップ81)。マイコンが起動したらマイコンは電源保持命令を信号線74を介して電源保持回路63に出すことによってトリガオン又はオフに関わらずマイコン70が動作を続けて電動工具1の状態検知を行うことになる(ステップ82)。次にマイコン70はドライバ回路71に出力信号を送信することによりFET69をオンにする(ステップ83)。
次に、マイコン70はFET温度検出回路72の出力からFET69の温度が所定値以上か否かを判別する(ステップ84)。FET温度が、例えば、100℃に達している場合には、マイコン70はFET69が異常高温状態と判断する。FET69は放電状況によっては熱を発生するため、過去の使用状況によっては、新たに使用を開始する段階で、既に異常高温になっている場合がある。異常高温状態にあるFET69を使用すると故障する恐れがあるので、温度が低下するまで使用を控えると良い。そこで、ステップ84で、FET温度が所定値以上の場合、即ち、FET温度が異常高温であると判断した場合には、FET69をオフにする(ステップ93)。このようにマイコン70は電動工具1を使用できない状態にすると共に、FET温度検出回路72の出力に基づいてFET温度が所定の温度まで低下したか否かの判別を行う(ステップ94)。所定の温度まで低下しない場合はステップ94に留まり、FET温度の低下を待つ(ステップ94)。ステップ407にてFET温度が所定の温度まで低下した場合は、ステップ92へ進み、マイコン70の電源を遮断し(ステップ92)、ステップ80に戻る。その後、トリガを引くことで再び電動工具1が使用可能になる(ステップ80)。
ステップ84においてFET温度が所定値以下の場合(ステップ84)、即ち、FET温度が異常な高温でなく使用可能であると判断した場合は、マイコン70は電流値が所定値以上か否かを判断する(ステップ85)。電流が、所定値以上であると判断するということは、モータ3には過負荷がかかっていると判断できる状態である。電流値が所定値以上のまま電動工具1の使用を続けると、制御回路内の部品等に影響が出るので作業を一旦停止させる必要がある。そこで、ステップ85で電流値が所定値以上である場合は、FET69をオフにして(ステップ95)、マイコン70の電源を落としてステップ80に戻る(ステップ92)。FET69をオフにすることで過負荷状態下での連続作業を防止できる。尚、モータ3が停止した状態からトリガ7aを引くと、モータ起動時に大きな電流が瞬間的に流れ、その結果ステップ85で所定値を超えてしまう恐れがある。そこで、ステップ85の判別にあたっては時間的考慮が必要であり、例えばトリガ7aを引いた直後の数ミリ秒間はステップ85による検知を行わないようにしても良いし(不感区間の設定)、電流値Iのピーク値だけで判断せずに積分値を用いてノイズ等の影響を除去しながら検出するようにしても良い。
ステップ85において電流値が所定値以下の場合、即ち、モータの負荷が少なく使用可能であると判断した場合は、次に電池50に異常があるか否かを判別する(ステップ86)。電池50が、例えば、異常高温状態であると判断した場合には、電池50から電池信号検出回路66を介してマイコン70に動作状況を示す信号が送られ、電池50が異常状態であることを知らせる。電池50は放電時間に比例して熱を発生するため、過去の使用状況によっては新たに使用を開始する段階で既に高温状態になっている場合がある。異常高温状態にある電池50をさらに使用すると、電池の寿命を著しく低下させる恐れがあるので、電池温度が低下するまで使用を控えることが重要である。そこで、ステップ86で、電池50から異常状態の信号が出ている場合には、FET69をオフにして(ステップ96)、電動工具1を使用できない状態にする。次に、マイコン70は電池信号検出回路66の出力に基づいて電池50から駆動停止信号が引き続き出力されているか否かによって電池50の異常の有無の判別を行う(ステップ97)。電池50から駆動停止信号が出力されている場合はステップ97に留まり、電池50から信号が出力されなくなるのを待つ(ステップ97)。電池から駆動停止信号が出力されなくなった場合はステップ92へ進み(ステップ97)、マイコン70の電源を落としてステップ80に戻る(ステップ92)。その後、トリガ7aを引くことで再び電動工具が使用可能になる。
ステップ86で、電池異常がない場合、即ち、電池50から駆動停止信号が出ていないと判断した場合、次に電池電圧が所定値以下か否かを判断する(ステップ87)。マイコン70は電池電圧を検出することで電池残量があるかどうかの判別を行い、電池電圧が所定値以下の場合(ステップ87)、FET69をオフにして(ステップ98)し、ステップ92に進んでマイコン70の電源を落とす。このように電動工具1を停止させることで作業者に電池50の充電を促すことができ、さらに継続して使用することにより生ずる電池50の過放電を防止することができる。
ステップ87でマイコン70は、電池電圧が所定値以下の場合、即ち、電池残量があり、継続して使用できると判断した場合、次に電流を検出しているか否かを判断する(ステップ88)。ここでは電流を検出しているか否かを判断することにより、トリガスイッチ7をオンしているかどうかの判断も行っている。電流を検出しているときは電流検出部(シャント抵抗68)に電流が流れている。即ち、トリガスイッチ7が閉じていれば電流は流れるので、マイコン70はトリガスイッチ7がオンしていると判断する。また、電流を検出していない場合は電流検出部に電流が流れていない、つまり、トリガスイッチ7が開いていれば電流は流れないので、マイコン70はトリガスイッチ7がオフしていると判断する。トリガ信号を直接検知できない場合、電流検出状態によってトリガ検知を行い作業者が使用中かどうかの判断を行う。
ステップ88で電流を検出した場合、即ち、トリガオンと判断(ステップ99)した場合、ステップ84に戻る。マイコン70が電流検出をしている間、つまり、トリガ7aを引いている間はステップ84、ステップ85、ステップ86、ステップ87、ステップ88、ステップ99をループして繰り返し実行する。モータ3が回転している途中に、電池50、FET69、モータ3のいずれかに何らかの異常がある場合はマイコン70がモータ3の駆動を停止する。
ステップ88において電流不検出の場合、即ち、マイコン70がトリガオフと判断した場合は(ステップ89)、マイコン70は内蔵するタイマをカウントアップすることにより最後に電流不検出状態となった時から所定時間Tが経過したか否かの判別を行う(ステップ90)。トリガオフから連続で所定時間経過しているかどうかの判別は、作業者が電動工具1を使用しているかどうかの判別でもある。ステップ90でトリガオフから所定時間Tが経過していないと判断した場合はステップ84に戻る。電流不検出の間、つまり、トリガが引かれていない間はステップ84、ステップ85、ステップ86、ステップ87、ステップ88、ステップ89、ステップ90をループしている。電流を検出した場合は、トリガオフのカウント時間をリセットし、再びトリガオフになるとカウントを始める。
ステップ90で、トリガオフから連続で所定時間Tが経過したと判断した場合、つまり作業者が電動工具1を使用していないと判断した時、FET69をオフにして(ステップ91)、定電圧回路の出力を止めることによりマイコン70への電源を落として休止状態にしてステップ80に戻る(ステップ92)。以上の手順をマイコン70が実行することにより、マイコン70にトリガスイッチ7の信号が直接又は間接的に入力されていなくてもマイコン70のスリープ機能を実現でき、電動工具1の未使用時にマイコン70によって無駄に電力が消費されることを防止できる。以降、ステップ80以下の処理を繰り返し、トリガ7aが引かれると定電圧回路への出力が再開され、マイコン70が起動する。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施例においては、FET温度が所定値以上の場合、FET69をオフにする(ステップ93)ことで負荷電流を遮断するようにしたが、FET温度の判断する値を低めに設定し、FET69を用いて入力電力をPWM制御することによりモータ3の回転速度を強制的に低下させることで、電動工具1の状態が厳しいことを作業者に知らせつつも、電動工具1は使用できる状態にすることもできる。また、電動工具1を連続して使用したために高い温度に達した場合は、FET69をPWM制御するにしてモータ電流を強制的に制限又は遮断する制御をしてもよい。
上述の実施例では2極スイッチ又は可変速スイッチであるトリガスイッチ7を用いたインパクト工具の例で説明したが、マイコンを有するブラシ付き直流モータ利用の電動工具であれば任意の動力機構を用いた電動工具で本発明を利用することができる。例えば電気かんな、グラインダ、セーバソー等の幅広い電動工具であってトリガスイッチ、又は,モータのオンオフスイッチを有する機器であれば同様に適用できる。
1 電動工具 2 ハウジング
2a 胴体部 2b ハンドル部
2c 電池取付部 3 モータ
3a 回転軸 4 ハンマケース
5 電池 6 ストラップ
7 トリガスイッチ 7a トリガ
8 正逆切替レバー 9 回路基板
18a メタル 18b 軸受
20 減速機構 30 打撃機構
31 スピンドル 31a スピンドルカム溝
32 ボール 33 ハンマ
33a ハンマカム溝 34 爪部
35 スプリング 36 アンビル
36a 装着穴 37 羽根部
40 先端工具保持部 48 発光手段
50 電池 50a セル
51 プラス端子 52 マイナス端子
53 リリースボタン 61 プラス端子
62 マイナス端子 63 電源保持回路
64 定電圧回路 65 電池電圧検出回路
66 電池信号検出回路 67 電流検出回路
68 シャント抵抗 69 FET
70 マイコン 71 ドライバ回路
72 温度検出回路 73 信号線
74 電源保持命令信号線 75 モータ電流
76 マイコン電源 77 トリガ状態検出信号
103 モータ 107 モータ速度調節手段
113 制御部 113a マイコン
113b ゲートドライバ 114 インバータ
115 電池異常検出手段 116 電力供給遮断手段
117 トリガスイッチ 176 マイコン電源
177 トリガ信号

Claims (11)

  1. 電池と、電池を電源として回転するブラシ付きモータと、該モータによって駆動される動力機構と、前記モータの回転のオンオフ制御を行うスイッチを有する電動工具において、
    前記モータと前記電池の回路に直列に介在されたスイッチング素子と、
    前記電池の状態を監視して前記電池の状態に異常である場合には前記スイッチング素子を制御することによって前記モータの回転を停止させるマイコンと、
    前記電池から前記マイコン用の電源を供給する定電圧回路と、
    前記モータに流れる電流を検出して前記マイコンに出力する電流検出回路を設け、
    前記マイコンは前記電流検出回路の出力によって前記スイッチがオフにされたタイミングを検出し、前記スイッチがオフにされてから前記モータが再起動されることなく所定の時間が経過したら前記定電圧回路の出力を止めることを特徴とする電動工具。
  2. 前記スイッチはオン又はオフの状態を設定する2極スイッチ、又は、前記モータの回転速度を調整できる可変速スイッチであって、
    前記マイコンは前記スイッチの出力を用いることなく前記電流検出回路によって検出された電流値からスイッチオフのタイミングを検出することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 検出された前記電流値からスイッチオン又はスイッチオフの状態を判定するための閾値Iを設け、
    前記マイコンは前記電流値が閾値I以上の場合にスイッチオンと判断し、前記スイッチオンの状態から前記電流値が閾値I未満の状態になったときにスイッチオフと判定することを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記マイコンは前記電流値が閾値I以上又は閾値I未満が所定時間続いた場合に、前記スイッチオン又はスイッチオフになったと判定することを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
  5. 前記マイコンの指示により前記定電圧回路の出力を維持させる電源保持回路を設け、
    前記マイコンは前記スイッチがオンオフに関わらずに前記電源保持回路に指示を出すことによって前記定電圧回路の出力を一定期間維持させることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  6. 前記電源保持回路は、前記マイコンの休止中に前記スイッチがオンになると前記定電圧回路への出力を再開させることにより前記マイコンを起動させることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
  7. 前記電池からの動作状況信号を受信する電池信号検出手段を設け、
    前記マイコンは、前記電池信号検出手段によって駆動停止信号を検出したときに前記スイッチング素子を遮断することにより前記モータの回転を停止させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。
  8. 前記電池の電圧を測定する電池電圧検出手段を設け、
    前記マイコンは、前記電池電圧検出手段によって前記電池の電圧が所定値以上か否か検出し、
    所定値以下の場合は前記スイッチング素子を遮断することにより前記モータの回転を停止させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。
  9. 電池と、電池を電源として回転するブラシ付きモータと、該モータによって駆動される動力機構と、前記モータの回転のオンオフ制御を行うスイッチを有する電動工具において、
    前記モータと前記電池の放電経路に直列に介在されたスイッチング素子と、
    前記電池の状態を監視して前記電池の状態に異常である場合には前記スイッチング素子を制御することによって前記モータの回転を停止させるマイコンと、
    前記電池から前記マイコン用の電源を供給する定電圧回路と、を有し、
    前記マイコンは、前記放電経路において前記電池のマイナス端子に接続される基準と、前記基準に対して前記放電経路の上流側の地点との電位差がゼロの状態が所定時間継続したら前記定電圧回路の出力を止めることを特徴とする電動工具。
  10. 前記電位差は、前記放電経路を流れる電流を検出する抵抗の両端電圧であることを特徴とする請求項9に記載の電動工具。
  11. 前記マイコンは、前記電位差がゼロの場合に前記スイッチがオフされたと判断することを特徴とする請求項9又は10に記載の電動工具。
JP2014070635A 2014-03-29 2014-03-29 電動工具 Pending JP2015188997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070635A JP2015188997A (ja) 2014-03-29 2014-03-29 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014070635A JP2015188997A (ja) 2014-03-29 2014-03-29 電動工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015188997A true JP2015188997A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54423960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014070635A Pending JP2015188997A (ja) 2014-03-29 2014-03-29 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015188997A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017100275A (ja) * 2015-11-20 2017-06-08 マックス株式会社 工具
WO2017104381A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 日立工機株式会社 電動工具
CN107042492A (zh) * 2016-02-04 2017-08-15 苏州宝时得电动工具有限公司 动力工具系统及其电机转速控制系统
WO2019187848A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 工機ホールディングス株式会社 作業機器
JP2020116649A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 株式会社マキタ 電動作業機
US11154975B2 (en) 2015-11-20 2021-10-26 Max Co., Ltd. Tool

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5903462A (en) * 1996-10-17 1999-05-11 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Computer implemented method, and apparatus for controlling a hand-held tool
JP2006198690A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2006272489A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 電動工具
JP2006341325A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Makita Corp 電動工具
JP2008183689A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nidec Shibaura Corp 電動工具
JP2011018504A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Tempearl Industrial Co Ltd 電源供給装置
JP2011110640A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Panasonic Electric Works Power Tools Co Ltd 回転工具
JP2011229319A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリパック
JP2011229318A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリの発熱量推定装置及び電動工具用装置
JP2011229317A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリの内部温度推定装置及び電動工具用装置
JP2014217908A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社マキタ 電動機器用装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5903462A (en) * 1996-10-17 1999-05-11 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Computer implemented method, and apparatus for controlling a hand-held tool
JP2006198690A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2006272489A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Matsushita Electric Works Ltd 電動工具
JP2006341325A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Makita Corp 電動工具
JP2008183689A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nidec Shibaura Corp 電動工具
JP2011018504A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Tempearl Industrial Co Ltd 電源供給装置
JP2011110640A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Panasonic Electric Works Power Tools Co Ltd 回転工具
JP2011229319A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリパック
JP2011229318A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリの発熱量推定装置及び電動工具用装置
JP2011229317A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Makita Corp 電動工具用バッテリの内部温度推定装置及び電動工具用装置
JP2014217908A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社マキタ 電動機器用装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017100275A (ja) * 2015-11-20 2017-06-08 マックス株式会社 工具
US11154975B2 (en) 2015-11-20 2021-10-26 Max Co., Ltd. Tool
JP7017022B2 (ja) 2015-11-20 2022-02-08 マックス株式会社 工具
WO2017104381A1 (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 日立工機株式会社 電動工具
CN107042492A (zh) * 2016-02-04 2017-08-15 苏州宝时得电动工具有限公司 动力工具系统及其电机转速控制系统
WO2019187848A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 工機ホールディングス株式会社 作業機器
JPWO2019187848A1 (ja) * 2018-03-30 2020-09-17 工機ホールディングス株式会社 作業機器
EP3778127A4 (en) * 2018-03-30 2021-05-19 Koki Holdings Co., Ltd. WORK TOOL
US11469699B2 (en) 2018-03-30 2022-10-11 Koki Holdings Co., Ltd. Work device
JP2020116649A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 株式会社マキタ 電動作業機
JP7161943B2 (ja) 2019-01-18 2022-10-27 株式会社マキタ 電動作業機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015188997A (ja) 電動工具
CN108724111B (zh) 旋转击打工具
JP5112956B2 (ja) 充電式電動工具
CN106415915B (zh) 电动工具以及电池组
JP4793425B2 (ja) 充電式電動工具
US10994393B2 (en) Rotary impact tool
JP7075179B2 (ja) モータ駆動システム
JP5418821B2 (ja) 電動工具
JP5478256B2 (ja) 再充電可能電力供給付き装置
US20150303842A1 (en) Impact tool
CN110932618B (zh) 电动工具以及电动工具的启动方法
JP2019123027A (ja) 電動作業機
US20200130127A1 (en) Electric tool
JP7060020B2 (ja) 電池パック及び電池パックを用いた電気機器
CN112140066B (zh) 一种电动工具
JP2014054703A (ja) 電動工具
US9808927B2 (en) Voltage control at low temperature to avoid undervoltage switch-offs in battery-powered, hand-operated electric tools
JP6512306B2 (ja) 電動工具
JP5648451B2 (ja) 電動工具
JP2017205834A (ja) 電動作業機
JP2005204365A (ja) 電池装置
JP2008183689A (ja) 電動工具
JP2003025252A (ja) 電池式電動工具及び電池式電動工具の電池残容量検出方法
JP4937146B2 (ja) 車両用の電源装置
CN110190655B (zh) 一种电动工具控制装置、电动工具及控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171219