JP2003025252A - 電池式電動工具及び電池式電動工具の電池残容量検出方法 - Google Patents

電池式電動工具及び電池式電動工具の電池残容量検出方法

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JP2003025252A JP2001391797A JP2001391797A JP2003025252A JP 2003025252 A JP2003025252 A JP 2003025252A JP 2001391797 A JP2001391797 A JP 2001391797A JP 2001391797 A JP2001391797 A JP 2001391797A JP 2003025252 A JP2003025252 A JP 2003025252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池で駆動される駆動源を備えた電池式電動
工具において、電池の個々のバラツキに影響されること
無く、かつ、駆動源の状態の影響を受けること無く電池
残容量を検出する。 【解決手段】 電池残容量が設定残容量より低下した場
合に残容量低下信号を出力する残容量検出回路200を
備える。残容量検出回路200は、駆動源Mへの通電オ
フから所定時間経過後の、電池BPの出力電圧の時間的
変化率が所定値を越える場合に残容量低下信号を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電池で駆動され
る駆動源を備えた電池式電動工具に関し、詳しくは電池
残容量を精度良く検出するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 電池式電動工具は、使用することで電
池の残容量が減るため、一定期間使用すると電池を交換
又は充電する必要が生じる。そのため、電池の残容量が
低下したときに発光ダイオードを点灯等させることで、
工具使用者に電池が交換時期あるいは充電時期になった
ことを警告する電池式電動工具が開発されている(実公
平4−32224号等)。このような電池式電動工具に
は、電池の残容量が設定残容量より低下したことを検出
する残容量検出回路が設けられる。この残容量検出回路
は、電池の残容量が設定残容量より低下すると残容量低
下信号を出力し、この出力された残容量低下信号によっ
て警告等が発せられる。このように警告が発せられるタ
イミングは、残容量検出回路から出力される残容量低下
信号の出力タイミングによって決まる。したがって、適
切なタイミングで警告を発するためには、残容量検出回
路によって電池残容量を精度良く検出する必要がある。
そこで、電池残容量を精度良く検出するための方法とし
て、電池残容量を検出するための専用ICを用いる方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、専用
ICを用いて電池残容量を検出する方法では、電池残容
量を精度良く検出できるものの、高価な専用ICを用い
なければならず、さらに、専用ICに流れる電流を分流
するためのシャント抵抗を装備する必要がある等、コス
ト高になるという問題があった。
【0004】本発明は、上述した実情に鑑みなされたも
のであり、その目的は、専用ICを用いることなく、電
池残容量を精度良く検出することができる技術を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 上記課
題を解決するため請求項1に記載の発明は、電池で駆動
される駆動源を備えた電池式電動工具であって、電池残
容量が設定残容量より低下したときに残容量低下信号を
出力する残容量検出回路を有する。そして、その残容量
検出回路は、駆動源への通電オフから所定時間経過後の
電池電圧の時間的変化率が所定値を越えるときに残容量
低下信号を出力する。この電池式電動工具では、駆動源
への通電オフから所定時間経過後の電池電圧の時間的変
化率、すなわち、駆動源への通電オフ後の電池電圧の回
復特性に基づいて電池の残容量を検出する。したがっ
て、駆動源への通電がオフされた状態で電池残容量が検
出されるため、駆動源の状態(例えば、負荷状態と無負
荷状態の違い)等による影響が小さくなり、電池残容量
を精度良く検出することができる。よって、上記電池式
電動工具では、専用ICを用いることなく電池残容量を
精度良く検出することができる。
【0006】ここで、上記「電池電圧の回復特性」と
は、電池が満充電の場合は、駆動源への通電がオフされ
ると速やかに電池電圧が回復し、一方、電池残容量が少
なくなった場合は、駆動源への通電がオフされると緩や
かに電池電圧が回復するという特性のことをいう。図1
を用いて具体的に説明する。図1は、駆動源を起動する
メインスイッチ(トリガースイッチ)がオンされて駆動
源が駆動され、所定時間経過後にメインスイッチをオフ
したときの、電池電圧(バッテリ電圧)の変化の一例を
模式的に示す図である。図1から明らかなように、満充
電の電池では、図1(a)に示すように駆動源への通電
がオフされると速やかに電池電圧が回復し、逆に、電池
残容量が少なくなった電池では、図1(b)に示すよう
に駆動源への通電がオフされると緩やかに電池電圧が回
復する。したがって、駆動源がオフされてから所定時間
経過したときの電池電圧の時間的変化率は、満充電の電
池では電池電圧が既に回復した状態となっているため小
さくなり、残容量が少ない電池では電池電圧が回復する
途中の状態となるため電池電圧の時間的変化率は大きく
なる。請求項1に記載の電動工具では、このことを利用
して電池の残容量が少なくなったことを検出する。な
お、電池電圧の回復特性を利用して電池残容量を検出す
る際の判定基準としては、駆動源への通電オフから所定
時間経過後の電池電圧の時間的変化率(例えば、駆動源
への通電オフから所定時間経過後における所定時間内の
電圧上昇量等)のみならず、他の判定基準、例えば、駆
動源への通電オフから電池電圧が所定の電圧値(無負荷
開放電圧に基づいて定められる電圧)に回復するまでの
時間を利用することができる。
【0007】前記残容量検出回路は、電池電圧の無負荷
開放電圧が予め設定された電圧値より低下しているとき
にさらに残容量低下信号を出力することが好ましい。こ
れによれば、駆動源への通電前に残容量低下信号を出力
することができるなお、このように異なる判定基準を利
用して残容量低下信号を出力する場合には、判定基準毎
に報知する報知器(LED等)を設けるようにしても良
い。このような構成とすると、無負荷開放電圧による電
池残容量の検出結果と、通電オフ時の電池電圧の回復特
性による電池残容量の検出結果とに基づいて、電池の異
常を判断することが可能となる。すなわち、無負荷開放
電圧の判定が“残容量低下”であるにもかかわらず、電
池電圧の回復特性が“残容量が充分にある”の場合は、
電池のセルに充分に充電されているにもかかわらず、無
負荷開放電圧が低い状態である。したがって、これら二
つの判定結果によって電池の異常(例えば、セル短絡
等)を判断することができる。
【0008】前記残容量検出回路は、駆動源の起動時に
おける電圧降下量が予め設定された電圧降下量を越える
ときにさらに残容量低下信号を出力することが好まし
い。これによれば、駆動源への通電をオフする前のより
早いタイミングで残容量低下信号を出力することができ
る。なお、上記の場合にも判定基準毎に報知する報知器
(LED等)を設けるようにしても良い。このような構
成によると、起動時の電圧降下量による電池残容量の検
出結果と、通電オフ時の電池電圧の回復特性による電池
残容量の検出結果とに基づいて、電池の異常を判断する
ことが可能となる。すなわち、電圧降下量による判定が
“残容量低下”であるにもかかわらず、電池電圧の回復
特性が“残容量が充分にある”の場合は、電池のセルに
充分に充電されているにもかかわらず、電圧降下量が大
きい状態である。したがって、これら二つの検出結果に
よって電池の異常(例えば、電池の内部インピーダンス
の増加(セルの劣化)等)を判断することができる。
【0009】本発明の一態様としては、次に記載する電
池式電動工具とすることができる。この電池式電動工具
は、電池で駆動されるモータと、電池残容量が設定残容
量より低下したときに残容量低下信号を出力する残容量
検出回路を有する。そして、その残容量検出回路は、モ
ータへの通電オン後でモータ回転開始前に通電オフされ
た場合において、その通電オフから所定時間経過後の電
池電圧の時間的変化率が所定値を超えるときに残容量低
下信号を出力する。この電池式電動工具では、モータへ
の通電がオンされモータが回転を開始する前に通電オフ
されたときの電池電圧の回復特性によって電池残容量を
検出する。したがって、モータが回転していない状態で
検出された電池電圧の回復特性によるため、モータの回
転による電池電圧の変動の影響が無く、電池残容量を正
確に検出することができる。
【0010】また、本発明の他の態様としては、次に記
載する電池式電動工具とすることができる。この電池式
電動工具は、電池で駆動されるモータと、電池残容量が
設定残容量より低下したときに残容量低下信号を出力す
る残容量検出回路を有する。そして、その残容量検出回
路は、モータ電流が一定で、かつ、モータ回転数が一定
となっている状態でモータへの通電がオフされた場合に
おいて、その通電オフから所定時間経過後の電池電圧の
時間的変化率が所定値を超えるときに残容量低下信号を
出力する。この電池式電動工具では、モータ電流が一定
で、かつ、モータ回転数が一定となる状態でモータへの
通電がオフされたときの電池電圧の回復特性によって電
池残容量を検出する。したがって、モータの負荷変動に
よる電池電圧の変動の影響が無く、電池残容量を正確に
検出することができる。ここで、上記「モータ電流が一
定で、かつ、モータ回転数が一定となっている状態」と
は、具体的には、例えば(1)負荷軸が停止している状
態,(2)無負荷でモータが回転している状態,等をい
う。
【0011】さらに、本発明の他の態様としては、次に
記載する電池式電動工具とすることができる。この電池
式電動工具は、電池で駆動される駆動源を備えた電池式
電動工具であって、スイッチと、スイッチの操作により
起動され、電池残容量が設定残容量より低下していると
きに残容量低下信号を出力する残容量検出回路と、残容
量検出回路から出力される残容量低下信号に基づいて電
池残容量を報知する報知器とを有する。そして、前記残
容量検出回路は、スイッチの操作に基づいて駆動源に所
定時間通電し、通電停止後の電池電圧の回復特性に基づ
いて残容量低下信号を出力する。この電池式電動工具で
は、スイッチが操作されると、残容量検出回路が駆動源
に所定時間通電し、通電停止後の電池電圧の回復特性に
基づいて電池残容量を検出する。そして、検出した電池
残容量が設定残容量より低下している場合には、報知器
からその旨が報知される。したがって、工具使用者はス
イッチを操作するだけで、電池の残容量をチェックする
ことができる。ここで、駆動源に通電される所定時間
は、通電されてから駆動源が機械的に動作する直前まで
の時間内に設定されることが好ましい。すなわち、通電
が開始されてから駆動源が機械的に動作する前(例え
ば、駆動源がモータであった場合に、モータ回転軸が回
転する前)に駆動源への通電が停止されれば、駆動源の
機械的な動作による電池電圧への影響を無くすことがで
きる。
【0012】また、本発明の一態様としては、次に記載
する締付工具とすることができる。この締付工具は、電
池によって駆動されるモータの回転が衝撃力発生機構を
介して負荷軸に伝達され、負荷軸が回転することによっ
てネジの締付を行う工具であって、検出装置と制御装置
を有する。検出装置は、負荷軸の回転方向と回転角変化
を検出する。制御装置は、検出された負荷軸の回転方向
と回転角変化から負荷軸の回転停止を判定し、負荷軸が
回転を停止していないと判定したときにモータの回転を
継続し、負荷軸が回転を停止したと判定したときにモー
タの回転を停止する。さらに、制御装置は、モータの回
転を停止させてから所定時間経過後の電池電圧の回復特
性から電池の残容量検出を行う。この締付工具では、負
荷軸が回転を停止するまでモータが回転(すなわち、モ
ータに通電オン)して負荷軸を回転させる。このため、
負荷軸に結合された締付部材(ナット類)は、それ以上
回転することができない状態(充分な締付トルクを与え
た状態)まで締め付けられる。また、モータが回転して
いるにもかかわらず負荷軸(すなわち、締付部材)が回
転を停止している状態は、モータの負荷が一定となり電
池は定電流放電の状態となっている。したがって、制御
装置は、電池が定電流放電の状態となっている状態で通
電オフされたときの電池電圧の回復特性によって電池残
容量を検出する。このために、電池残容量を正確に検出
することができる。
【0013】上記の締付工具では、前記制御装置は、さ
らに、負荷軸が回転を停止したと判定してからモータの
回転を停止するまでに電池電圧を検出し、その検出され
た電池電圧を用いて電池の残容量検出を行うことが好ま
しい。このような構成によると、定電流放電時の電池電
圧が検出され、その検出された電池電圧によっても電池
の残容量検出が行われる。このため、より正確に電池残
容量を検出することができる。このような構成の場合に
は、定電流放電時の電池電圧による残容量検出の結果
と、通電オフ後の電池電圧の回復特性による残容量検出
の結果とによって、電池の異常を判定することができ
る。例えば、定電流放電時の電池電圧が‘残容量低下’
で、電池電圧の回復特性が‘満充電’の場合には、電池
のセル短絡等が原因であると判定することができる。ま
た、定電流放電時の電池電圧が‘満充電’で、電池電圧
の回復特性が‘残容量低下’の場合には、電池のセル劣
化等が原因と判定することができる。さらに、定電流放
電時の電池電圧が‘残容量低下’で、電池電圧の回復特
性が‘残容量低下’の場合には、単なる充電不足が原因
と判定することができる。
【0014】上記課題は請求項9に記載の発明によって
も解決することができる。すなわち、請求項9に記載の
発明は、電池で駆動される駆動源を備えた電池式電動工
具の電池残容量検出方法であって、駆動源への通電がオ
フされたときの電池電圧の回復特性に基づいて電池残容
量を検出する。上記電池残容量検出方法によっても、電
池残容量を精度良く検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】 上述した請求項のいずれかに記
載の発明は、以下に記載の形態で好適に実施することが
できる。 (形態1) 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電
池式電動工具では、前記残容量検出回路から出力される
残容量低下信号に基づいて電池残容量を報知する報知器
が付加されていても良い。このような形態によると、電
池残容量が設定残容量より低下すると報知器によってそ
の旨が工具使用者に報知されるため、適切なタイミング
で電池の交換又は充電が行われる。 (形態2) 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電
池式電動工具には、前記残容量検出回路から出力される
残容量低下信号に基づいて駆動源への通電を遮断するス
イッチ回路が設けられていても良い。このような形態に
よると、電池残容量が設定残容量より低下すると駆動源
への通電が遮断されるため、電池残容量が低下した状態
での作業を禁止することができる。 (形態3) 請求項6に記載の電池式電動工具では、前
記スイッチは、作業時に駆動源を操作するためのメイン
スイッチと共通化され、メインスイッチが所定条件下操
作されたときに、前記残容量検出回路が電池の残容量を
検出するようにしても良い。このような形態によると、
残容量検出回路を起動するためのスイッチを別途設ける
必要がない。なお、上記「所定条件」は、電動工具の機
種・仕様等に応じて適宜設定することができる。例え
ば、電動工具本体の電池収容部へ電池装着後の最初のメ
インスイッチ操作によって、残容量検出回路が作動する
ようにしても良い。 (形態4) 請求項6に記載の電池式電動工具では、前
記スイッチは、作業時に駆動源を操作するためのメイン
スイッチと共通化され、メインスイッチが操作される毎
に、前記残容量検出回路が電池の残容量を検出するよう
にしても良い。このような形態によると、電動工具によ
り作業が行なわれる毎に電池残容量が検出される。した
がって、使用中に電池残容量不足となった場合には、即
座に電池残容量不足である旨が作業者に報知される。 (形態5) 形態4に記載の電池式電動工具では、残容
量検出回路から残容量低下信号が出力されず、かつ、メ
インスイッチが操作され続けている場合には、残容量検
出回路による駆動源への通電停止後に、再度駆動源への
通電が再開されることが好ましい。このような形態によ
ると、電池の残容量検出が終わると、引き続き電動工具
による作業が行なわれる。 (形態6) 請求項6又は形態3又は形態4又は形態5
に記載の電池式電動工具では、前記残容量検出回路はマ
イクロコンピュータを含んで構成され、そのマイクロコ
ンピュータは、スイッチの操作に基づいて駆動源に所定
時間通電し、通電停止後の電池電圧の回復特性に基づい
て電池残容量を検出するようプログラムされていること
が好ましい。このような形態によると、プログラムを適
宜修正することにより、機種・仕様等が異なる種々の電
動工具の残容量検出回路を共通化することができる。 (形態7) 請求項6に記載の電池式電動工具では、前
記駆動源に通電する所定時間は、駆動源のインダクタン
スと巻線抵抗によって決まる時定数以上の時間であるこ
とが好ましい。このような形態によると、起動電流が充
分に流れることで駆動源への通電開始時における電圧降
下量が充分な量となるため、電池電圧の回復特性の差が
明確になって精度良く電池残容量を検出することができ
る。 (形態8) 請求項9に記載の電池残容量検出方法にお
いて、さらに、電池の無負荷開放電圧を考慮して電池残
容量を検出することが好ましい。このような形態による
と、無負荷開放電圧による電池残容量の検出結果と、通
電オフ時の電池電圧の回復特性による電池残容量の検出
結果とに基づいて、電池の異常(セル短絡等)を判断す
ることが可能となる。 (形態9) 請求項9に記載の電池残容量検出方法にお
いて、さらに、駆動源起動時の電圧降下量を考慮して電
池残容量を検出することが好ましい。このような形態に
よると、駆動源起動時の電圧降下量による電池残容量の
検出結果と、通電オフ時の電池電圧の回復特性による電
池残容量の検出結果とに基づいて、電池の異常(電池の
内部インピーダンスの増加(セルの劣化)等)を判断す
ることが可能となる。 (形態10) 電池で駆動される駆動源を備えた電池式
電動工具においては、駆動源を操作するためのメインス
イッチと、メインスイッチの操作により起動され、電池
残容量が設定残容量より低下しているときに残容量低下
信号を出力する残容量検出回路と、残容量検出回路から
出力される残容量低下信号により駆動源への通電をオフ
する駆動回路とを有するようにしても良い。このような
形態によると、メインスイッチの操作により残容量検出
が行われ、電池残容量が設定残容量より少ない場合に
は、その後メインスイッチを操作しても駆動源は駆動さ
れない。したがって、電動工具により作業を行おうとし
てメインスイッチが操作されると必ず残容量検出が行わ
れ、残容量が少ないものは作動不能となる。このため、
電池残容量が少ない状態での作業が確実に禁止される。
【0016】
【実施例】 以下、本発明を具現化した一実施例に係る
電動工具について図面を参照して説明する。図2は本実
施例に係る電動工具の回路構成を示す図である。図2に
示すように、本実施例の電動工具は、電池パックBP
と、電池パックBPが着脱可能に装着される電動工具本
体100により構成されている。電池パックBPは、ニ
ッケル水素電池等のセルを内蔵しており、充電可能とな
っている。この電池パックBPは電動工具本体100の
電池収容部に収容されると、電池パックBPの電池接点
が電動工具本体100の接点CN1,CN2に接続され
るようになっている。
【0017】電動工具本体100には、上述した電池パ
ックBPから供給される電力により駆動されるモータM
と、電池パックBPの残容量を検出する残容量検出回路
200と、モータMを駆動するために工具使用者により
操作されるメインスイッチ(図示省略)が設けられてい
る。モータMは、その一端が接点CN1に接続され、そ
の他端が接点CN2に接続されている。したがって、モ
ータMは、接点CN1及び接点CN2を介して電池パッ
クBPと接続され、電池パックBPから供給される電力
により回転駆動される。このモータMの両端は、逆起電
圧吸収用のダイオードD3を介して接続される。また、
モータMと接点CN2との間には、モータMへの駆動電
力を制御するための制御素子、例えば電界効果トランジ
スタ(FET)Q1が設けられている。このFETQ1
のゲート端子には、後で詳述する残容量検出回路200
の出力端子OUT2が接続されている。
【0018】残容量検出回路200は、CPU、RO
M、RAMとI/Oが1チップ化されたマイクロコンピ
ュータにより構成されている。この残容量検出回路20
0のROMには、後述する残容量検出処理を実現するた
めの制御プログラムが記憶されている。残容量検出回路
200の入力端子INには、抵抗R1(その一端が接点
CN1に接続されている)と抵抗R2(その一端が接点
CN2に接続されている)の接続点が接続される。ま
た、上記入力端子INと抵抗R1、R2の接続点の間に
は、ダイオードD1、D2が図示のように接続されてい
る。したがって、電池パックBPの出力電圧は、抵抗R
1、R2で分圧され、その分圧された電圧は、ダイオー
ドD2によって負の成分を取り除かれ、残容量検出回路
200の入力端子INに入力するようになっている。な
お、入力端子INに入力した電圧は、残容量検出回路2
00内に設けられたA/Dコンバータ(図示省略)によ
りデジタル化され、後述する残容量検出処理に使用され
ることとなる。また、残容量検出回路200の出力端子
OUT1には、発光ダイオードLEDが接続され、この
発光ダイオードLEDは抵抗R3を介して制御電源Vcc
に接続されている。
【0019】次に、上述した残容量検出回路200にお
いて行われる残容量検出処理を、図3及び図4に示すフ
ローチャートを参照して説明する。電池パックBPが電
池収容部に装着されて残容量検出回路200に電源が供
給され始めると、残容量検出回路200は、図3に示す
ように入力端子INに入力する電圧をA/Dコンバータ
によりA/D変換し(S1)、そのA/D変換した値を
無負荷開放電圧VopenとしてRAM内の所定のアドレス
に記憶する(S2)。次に、メインスイッチが操作され
たか否かを判定し(S3)、メインスイッチが操作され
ていない場合には、メインスイッチが操作されるまでス
テップS1〜S3までの処理を繰り返す。メインスイッ
チが操作されると、ステップS2で記憶した無負荷開放
電圧Vopenが設定した電圧値より大きいか否かを判定す
る(S4)。そして、無負荷開放電圧Vopenが設定値以
下の場合には図4のステップS22に進み、無負荷開放
電圧Vopenが設定値より大きい場合にはステップS5に
進む。ここで、ステップS4の設定値(無負荷開放電圧
Vopenと比較される電圧値)は、電池パックBPの放電
特性(放電曲線)に基づいて決められている。
【0020】ステップS5に進むと、残容量検出回路2
00は、出力端子OUT2から駆動信号をFETQ2に
出力することによりモータMへの電力供給を開始する。
モータMに電力供給(通電)されると、起動電圧Von
(RAM内の所定のアドレスに格納されている値)に初
期値FFが記憶され(S6)、タイマのカウントが開始
される(S7)。次に、入力端子INに入力する電圧を
A/D変換し(S8)、その変換した値が起動電圧Von
より小さいか否かを判定する(S9)。A/D変換した
値が起動電圧Vonより小さい場合には、起動電圧Vonを
ステップS8でA/D変換した電圧値に書換え(S1
0)、A/D変換した値が起動電圧Von以上の場合には
ステップS10をスキップしてステップS11の処理に
進む。なお、ステップS6で起動電圧Vonとして記憶し
た初期値FFは、起動電圧Vonとして記憶できる電圧値
の最大値とされるため、モータMが起動された直後のス
テップS9の判定は必ずYESとなって、ステップS1
0の処理が行われる。ステップS11では、ステップS
7でカウントを開始したタイマが設定時間となったか否
かを判定する。タイマが設定時間となっていない場合に
は、ステップS8に戻ってステップS8〜S11までの
処理を繰返す。ステップS8〜S11の処理が繰返され
ることで、起動電圧Vonは、モータMが起動されてから
設定時間経過するまでの間に入力端子INに入力した電
圧の最小値に書換えられる。一方、タイマが設定時間と
なっている場合には、出力端子OUT2からFETQ2
に出力されている駆動信号をオフすることで、モータM
への通電を停止する(S12)。したがって、モータM
はメインスイッチがオンされてから設定時間だけ通電さ
れることとなる。なお、モータMに通電される時間(ス
テップS11の設定時間)は、モータMのインダクタン
スと巻線抵抗によって決まる時定数より長い時間に設定
される。これにより、モータMの起動時の突入電流によ
って電池電圧降下量が充分な値となって通電オフ後の電
圧変化が明確になる。また、ステップS11の設定時間
は、モータMが回転を開始する前にモータMへの通電が
オフされるように設定されている。したがって、モータ
Mが回転することによる電池電圧への影響(モータMの
逆起電力等)を排除することができる。以上の処理によ
って、モータMを設定時間だけ通電した時の起動電圧V
onの最小値がRAMに記憶されると、次に、無負荷開放
電圧Vopenから起動電圧Vonを差し引いたもの、すなわ
ち、モータMに通電開始したときの電圧降下量(Vopen
−Von)が設定値より小さくなっているか否かを判定す
る(S13)。モータMに通電を開始したときの電圧降
下量(Vopen−Von)が設定値より小さい場合にはステ
ップS14に進み、電圧降下量(Vopen−Von)が設定
値以上の場合には図4のステップS22に進む。
【0021】ステップS14に進むと、タイマをリセッ
トして、再度カウントを開始する(S14)。そして、
タイマが設定時間(ステップS11の設定時間とは異な
る)となるまで待機する(S15)。なお、このステッ
プS14,S15により設定時間だけ時間をカウントす
るのは、電池パックBPの出力電圧に含まれるノイズ
(モータMへの通電オフ時のノイズ)を検出しないため
である。タイマが設定時間をカウントすると、次に、入
力端子INに入力する電圧をA/D変換し(S16)、
その変換した値を回復電圧VとしてRAMに記憶する
(S17)。そして、再度、タイマをリセットしてカウ
ントを開始し(S18)、タイマが設定時間(ステップ
S11、ステップS15における設定時間とは異なる)
となるまで待機する(S19)。このステップS18,
S19によりカウントされる時間は、電池電圧の回復特
性の相違(満充電時の場合には速やかに電池電圧が回復
し、電池残容量が少ない場合にはゆっくり電池電圧が回
復する)を検出することができるように設定される。タ
イマによるカウントが終了すると、再度、入力端子IN
に入力する電圧をA/D変換する(S20)。そして、
ステップS20で変換した電圧値(モータMへの通電オ
フからステップS15とステップS19の設定時間だけ
経過したときの電圧値)からステップS17で記憶した
回復電圧V(モータMへの通電オフからステップS15
の設定時間だけ経過したときの電圧値)を差し引き、そ
の電圧回復量が設定値以上となっているか否かを判定す
る(S21)。電圧回復量が設定値より少ない場合、す
なわち、電圧の時間的変化が少ない場合には、そのまま
メイン処理(メインスイッチの操作によりモータMを回
転駆動する処理、つまり、PWM制御によりメインスイ
ッチの引き代に応じてモータMを駆動する処理)に移行
する。なお、上記ステップS11の設定時間(本実施例
では、約3ms)及びステップS15とステップS19
の設定時間の和(本実施例では、約7ms)は充分に短
いため、作業者がステップS5とステップS12の処理
によるモータMへの通電のオン/オフを意識することは
ない。したがって、作業者は、上述した電池残容量検出
を意識することなく、そのまま通常の作業を行っている
ように感じる。一方、電圧回復量が設定値以上となる場
合には、電池パックBPの残容量が少ない旨の報知と、
モータMへの通電を禁止する処理を行う(S22)。す
なわち、残容量検出回路200は、出力端子OUT1か
ら信号を出力することで発光ダイオードLEDを点灯
し、また、メインスイッチが操作されても出力端子OU
T2から駆動信号を出力しない状態(モータMへ通電さ
れない状態)とする。したがって、ステップS22の処
理が行われると、電池パックBPを新しい電池パックB
Pと交換しない限り、電動工具を用いて作業ができなく
なる。
【0022】上述した電池残容量検出を行う際の電動工
具の動作を、図5を用いて具体的に説明する。図5は、
電池パックBPが満充電時の場合(同図(a))と、電
池パックBPの残容量が少なくなった場合(同図
(b))の、電池パックBPの出力電圧(バッテリ電
圧)の経時的変化を模式的に示す図である。まず、電池
パックBPが満充電の場合を、図5(a)を参照して説
明する。メインスイッチがオンされると、設定時間t1
(ステップS11の設定時間;約3ms)だけモータM
に通電が行なわれる。したがって、電池パックBPの出
力電圧は時間の経過に伴って低下する。メインスイッチ
がオンされてから設定時間t1だけ経過するとモータM
への通電がオフされる。モータMへの通電がオフされる
と、電池パックBPは満充電であるので、図5(a)に
示すように、電池パックBPの出力電圧は速やかに回復
する。ここで、電池パックBPが満充電であると、ステ
ップS4(無負荷開放電圧による判定)、ステップS1
3(起動時の電圧降下量による判定)、ステップS21
(電圧回復特性による判定)は全て“残容量が充分にあ
る”となるため、モータMへの通電がオフされてから設
定時間t2(ステップS15とステップS19の設定時
間の和;約7ms)だけ経過するとモータMへの通電が
再開される。なお、図5(a)から明らかなように、通
電再開後のモータMへの通電はメインスイッチの引き代
に応じたPWM制御によって行なわれる。
【0023】次に、電池パックBPの残容量が少なくな
った場合を、図5(b)を参照して説明する。なお、図
5(b)に示す例では、ステップS4の無負荷開放電圧
による判定と、ステップS13の電圧降下量による判定
では、“残容量が充分にある”と判定され、ステップS
21の電圧回復特性に基づく判定により“残容量低下”
と判定される場合を示している。電池パックBPの残容
量が少なくなった場合でも、メインスイッチがオンされ
るとモータMに通電が開始され、設定時間t1(ステッ
プS11の設定時間;約3ms)だけ経過するとモータ
Mへの通電がオフされる。モータMへの通電がオフされ
ると、電池パックBPの残容量が少なくなっているの
で、図5(b)に示すように電池パックBPの出力電圧
は緩やかに回復する。このため、ステップS21による
判定(電圧回復特性による判定)は“残容量低下”とな
り、LEDが点灯され、また、メインスイッチをON操
作し続けてもモータMへの通電が再開されない(モータ
Mが回転駆動されない)。
【0024】上述した説明から明らかなように、本実施
例に係る電動工具では、無負荷開放電圧が設定した電圧
値以下の場合(ステップS4でNOの場合)、起動時の
電圧降下量が設定した電圧降下量以上の場合(ステップ
S13でNOの場合)、モータMへの通電オフから所定
時間経過したときの電池電圧の時間的変化率(回復率)
が設定した値以上の場合(ステップS21でYESの場
合)には、電池パックBPの残容量が設定残容量より少
ないとして、発光ダイオードLEDが点灯されるととも
に、モータMが駆動されない状態となる。したがって、
電池パックBPの残容量検出が3つの異なる方法により
行われ、電池パックBPの残容量が少ない状態での電動
工具の使用が確実に防止される。特に、メインスイッチ
の操作毎に残容量検出が行なわれるため、使用中に電池
残容量が無くなることによる作業不良を確実に防止する
ことができる。また、通電オフ後の電池の回復特性によ
って電池パックBPの残容量を検出するため、駆動源へ
通電されていない状態で電池電圧が検出され、電池の残
容量検出が行なわれる。特に、モータMが回転する前に
モータMへの通電を停止するため、モータMへの負荷の
有無や、モータMの回転による逆起電力等の影響が排除
され、電池パックBPの残容量を精度良く検出すること
が可能となる。また、メインスイッチがPWM機能のつ
いた変速スイッチであっても、本実施例では残容量検出
回路(マイクロコンピュータ)によってモータMがオン
−オフ制御(ステップS5,ステップS12)されるた
め、メインスイッチの操作態様の違いによる誤検出が防
止される。
【0025】なお、上述した実施例では、残容量検出回
路を汎用のマイクロコンピュータにより構成したが、こ
のような例に限られず、種々の電子素子(比較器等)を
適宜組み合わせることによって、同様の機能を有する残
容量検出回路を構成することができる。また、上述した
実施例では、無負荷開放電圧が設定電圧より低い場合
や、起動時の電圧降下量が設定降下量より大きい場合に
は、電圧回復特性による判定を行うことなくLEDを点
灯させ、モータMへの通電を禁止した。しかしながら、
本発明はこのような例に限られず、例えば、無負荷開放
電圧が設定値より低い場合や、起動時の電圧降下量が設
定降下量より大きい場合においても、電圧回復特性によ
る判定を行うようにしても良い。この際には、判定基準
毎に点灯するLEDを変え、どの判定が“残容量低下”
となったかを表示することが好ましい。このような構成
によると、電圧回復特性が“残容量が充分にある”で無
負荷開放電圧が“残容量低下”の場合には、セル短絡等
の電池の異常と判断することができ、また、電池回復特
性が“残容量が充分にある”で起動時の電圧降下量が
“残容量低下”の場合には、セルの劣化による電池の内
部インピーダンスの増加や、接続端子等のメカニカルな
電気接点の接触不良によるインピーダンスの増加等の異
常と判断することができる。
【0026】また、上述の電池残容量検出技術は、電池
式の電動工具であればどのようなものにでも適用可能で
ある。特に、電池式締付工具(ビス、ナット、ボルト等
のねじ類を締付けるためのスクリュードライバ、トルク
レンチ、インパクトレンチ等)に好適に実施することが
できる。すなわち、電池式締付工具では、電池の残容量
が低下した状態で締付作業が行われると締付けトルクが
不充分となって作業品質が維持できない場合を生じる。
このため、本発明に係る電池残容量検出技術を利用する
ことで電池残容量が低下した状態での締付作業を回避す
ることができ、作業品質を一定に維持することができ
る。
【0027】(第2実施例) 次に、上述の電池残容量
検出技術を締付工具に適用した第2実施例について説明
する。第2実施例は、上述の電池残容量検出技術を締付
工具の一種であるアングルソフトインパクトレンチに適
用した例である。第2実施例においても、通電オフ後の
電池電圧の回復特性に基づいて電池残容量を検出する点
は第1実施例と同様である。しかしながら、第1実施例
ではモータを駆動する前(すなわち、作業開始前)に電
池残容量を検出するようにしていたが、第2実施例では
モータを駆動後(すなわち、作業完了時)に電池残容量
を検出する点で大きく異なる。以下、第2実施例につい
て詳細に説明する。なお、インパクトレンチ等の締付工
具では、一般的に、負荷軸の先端に取付けられたソケッ
トにネジ類を係合させ、この状態で負荷軸を回転させて
ネジ類の締付を行う。通常、ソケットとネジの間にはが
たがあるため、負荷軸の衝撃力をネジに伝達する際の反
作用(ハンマリング作用)によって、負荷軸は正転(ネ
ジ締付方向の回転)と逆転(ネジを緩める方向の回転)
とを繰返しながらネジが締付られる。このため、ネジの
回転が停止して締付が完了した後も、ハンマリング作用
によりソケット(すなわち、負荷軸)が正転と逆転を繰
返す場合がある。そこで、第2実施例のアングルソフト
インパクトレンチでは、負荷軸の回転方向と回転角変化
を検出することで負荷軸(すなわち、ネジ類)の回転停
止を検出し、負荷軸が回転停止するとモータを停止して
いる。したがって、電池の残容量検出は、負荷軸の回転
停止が判定されてモータの回転停止(モータへの通電停
止)の後に行われる。
【0028】図6はアングルソフトインパクトレンチの
一部断面側面図を示している。図1に示すアングルソフ
トインパクトレンチ1は、ハウジング3内に駆動源であ
るモータM(図6において図示省略:但し図11に図
示)が収容固定されている。モータMの出力軸20には
遊星歯車機構18が接続され、遊星歯車機構18の出力
軸16には緩衝機構14を介してオイルユニット12が
接続される。オイルユニット12は、内部に収容したオ
イルの圧力を利用して出力軸8に瞬間的に大きな衝撃力
(オイルパルス)を発生させる公知の装置である。オイ
ルユニット12で発生するオイルパルスの衝撃力は、内
部に収容したオイルの最大圧力値を調節することで制御
することができ、これによって所定の締付トルクが得ら
れるようになっている。また、緩衝機構14はオイルパ
ルス発生時の衝撃がダイレクトに遊星歯車機構16側に
伝達されることを防止するための公知の機構(例えば、
実開平7−31281号等)である。オイルユニット1
2の出力軸8は、後で詳述する軸受装置10により軸支
されており、その先端にはベベルギヤ6が連結されてい
る。ベベルギヤ6はベベルギヤ4に噛合し、ベベルギヤ
4は出力軸8に対して直交状に軸支されるスピンドル2
の一端に取付けられている。スピンドル2の他端には、
ボルトやナット等の頭部に係合する図示されていないソ
ケットが取付けられる。上記のアングルソフトインパク
トレンチ1においてモータMが回転すると、その回転が
遊星歯車機構16によって減速されてオイルユニット1
2に伝達される。オイルユニット12は、締め付け初期
の段階においてはスピンドル2(出力軸8)への負荷が
低いため、オイルパルスを発生させること無くモータ2
2から伝達された回転をそのままスピンドル2に伝達す
る。このため、スピンドル2が連続的に回転し、これに
ともなってネジ類も連続的に締め付けられる。一方、ネ
ジ類が締め付けられてスピンドル2(出力軸8)への負
荷が高くなると、オイルユニット12からオイルパルス
が発生し、その衝撃力によってネジ類がさらに強固に締
付けられることとなる。
【0029】次に、上述のように作動するオイルユニッ
ト12の出力軸8を回転可能に支持する軸受装置10に
ついて図7〜10を参照して説明する。ここで、図7は
軸受装置の構造を示す断面図であり、図8は軸受装置に
組み込まれる磁石と回転角検出センサの位置関係を模式
的に示す図であり、図9と図10は出力軸8が正転又は
逆転するときに二つの回転角検出センサから出力される
検出信号の出力タイミングをそれぞれ示す図である。図
7に示すように軸受装置10は、内筒30と、内筒30
を回転自在に支持する外筒34を備える。内筒30に
は、オイルユニット12の出力軸8の外径と略同径(出
力軸8の外径より若干小さい)の貫通孔が形成される。
この貫通孔には、図面右端側よりオイルユニット12の
出力軸8が圧挿され、これによって出力軸8に内筒30
が固定される。したがって、出力軸8が回転すると内筒
30も一体となって回転する。また、内筒30の図面右
端には、円筒状の磁石取付部材40が固定されており、
この磁石取付部材40の外周状には複数の磁石42(図
8において42a,42b,42c・・で示されてい
る。)が等間隔で配置されている。磁石42は、図8に
示すようにS極が外周側となるように配置される磁石4
2a,42c・・と、N極が外周側となるように配置さ
れる磁石42b・・とがあり、S極が外周側となる磁石
42a,42c・・と、N極が外周側となる磁石42b
・・とは交互に配置されている。なお、隣接する磁石間
の中心角(例えば、磁石42aの中心と内筒30の回転
中心とを結ぶ線分と、磁石42bの中心と内筒30の回
転中心とを結ぶ線分とがなす角度)は、図8に示すよう
にそれぞれα°で一定の値となっている。
【0030】外筒34は、図7に示すように内筒30よ
り大なる内径を有する円筒状部材である。内筒30と外
筒34の間にはボール32が介装され、内筒30は外筒
34に対して回転可能に組み付けられる。したがって、
外筒34がハウジング3内に収容固定されると、内筒3
0(すなわち、出力軸8)は外筒34(すなわち、ハウ
ジング3)に対して回転可能に支持されることとなる。
外筒34の図面右端には、円筒状のセンサ取付部材36
が固定され、センサ取付部材36の内壁面上には回転角
検出センサ38a,38bが取付けられている。したが
って、この2つの回転角検出センサ38a,38bは、
磁石42と対向するように配されることとなる(図8参
照)。回転角検出センサ38a,38bは、磁界の変化
を検出するホールICであり、磁界の変化によって出力
する検出信号の状態(レベル)を切替える。すなわち、
回転角検出センサ38a,38bは、S極側が外周側と
なる磁石42a,42c・・が対向する位置にくると検
出信号をLOWレベルに切替え、N極側が外周側となる
磁石42b,・・が対向する位置にくると検出信号をH
IGHレベルに切替える。また、回転角検出センサ38
a,38bは、図8に良く示されるように中心角がθ°
(本実施例ではθ=α°/2)だけずれた位置に配設さ
れる。したがって、内筒30(すなわち、出力軸8)が
正転方向へ回転すると、回転角検出センサ38a,38
bから出力される検出信号の状態は図9に示すように変
化する。具体的に説明するため、回転角検出センサ38
a,38bと磁石42a,42b,42cが図8の状態
にあり、出力軸8が正転方向に回転するものとする。図
8の状態では、回転角検出センサ38aは磁石42b
(N極が外周側)と対向する位置にあるため、その検出
信号はHIGHレベルとなっている。一方、回転角検出
センサ38bは既に通過した磁石42c(S極が外周
側)によって、その検出信号はLOWレベルとなってい
る。この状態から内筒30がθ°だけ回転すると、磁石
42b(N極が外周側)が回転角検出センサ38bと対
向する位置となるため、回転角検出センサ38bの検出
信号はLOWレベルからHIGHレベルに切り替わる。
このとき、回転角検出センサ38aの検出信号はHIG
Hレベルのままである。内筒30がさらに回転し、図8
の状態からα°だけ回転した状態となると、磁石42a
が回転角検出センサ38aと対向する位置となり、回転
角検出センサ38aの検出信号はHIGHレベルからL
OWレベルに切り替わる。このとき、回転角検出センサ
38bの検出信号の状態はHIGHレベルのままであ
る。以下、同様にして、回転角検出センサ38aの検出
信号の状態が切り替わってから角θ°だけ出力軸8が回
転(正転方向)すると、回転角検出センサ38bの検出
信号の状態が切り替わることとなる。また、出力軸8が
逆転方向へ回転すると、上述の場合とは逆に、各回転角
検出センサ38a,38bの検出信号は図10に示すよ
うに変化する。すなわち、回転角検出センサ38bの検
出信号の状態が切り替わってから角θ°だけ出力軸8が
回転(逆転方向)すると、回転角検出センサ38aの検
出信号の状態が切り替わることとなる。上述の説明から
明らかなように、回転角検出センサ38a,38bは、
内筒30(すなわち、オイルユニット12の出力軸8)
がα°回転する毎に検出信号のレベルが切り替わる。し
たがって、出力軸8が2×α°回転する毎に回転角検出
センサ38a,38bは1のパルス波を出力する。この
パルス波の立上がりエッジは、後述するマイクロコンピ
ュータ50により検出され、これによって出力軸8の回
転角変化が検出される。したがって、出力軸8が回転
(正転・逆転を問わない)しても、パルス波の立ち上が
りエッジが検出できない場合は、回転角変化は0°とな
る。また、二つの回転角検出センサ38a,38bから
出力される検出信号はθ°だけ位相がずれ、位相がずれ
る方向は出力軸8の回転方向によって異なる。したがっ
て、回転角検出センサ38a,38bから出力される検
出信号の位相のずれによって、出力軸8の回転方向が検
出される。
【0031】また、アングルソフトインパクトレンチ1
には、上述したものの他、モータMを起動するためのメ
インスイッチ22が設けられ、また、ハウジング3の下
端には、モータMや次に説明するマイクロコンピュータ
50等に電力を供給するバッテリパック24(電池)が
着脱可能に取付けられている。
【0032】次に、図11を参照してアングルソフトイ
ンパクトレンチ1の制御回路の構成を説明する。本実施
例に係るアングルソフトインパクトレンチ1の制御回路
は、ハウジング3内に収容されたマイクロコンピュータ
50(第1実施例における残容量検出回路に相当)を中
心に構成される。マイクロコンピュータ50は、CPU
52、ROM54、RAM56とI/O58が1チップ
化されたマイクロコンピュータであり、図6に示すよう
に接続されている。マイクロコンピュータ50のROM
54には、後で詳述するモータMの駆動を自動的に停止
するための制御プログラムや、電池残容量を検出するた
めのプログラム等が記憶されている。上述した回転角検
出センサ(ホールIC)38a,38bは、I/O58
の所定の入力ポートに接続され、各回転角検出センサ3
8a,38bから出力される検出信号がマイクロコンピ
ュータ50に入力するようになっている。電源であるバ
ッテリパック24は、電源回路64を介してマイクロコ
ンピュータ50に接続されている。バッテリパック24
の出力電圧は、電源回路により所定の電圧(すなわち、
マイクロコンピュータ50の動作電圧)に変圧され、マ
イクロコンピュータ50に供給される。さらに、バッテ
リパック24は、第1実施例(図2参照)と同様の回路
構成でマイクロコンピュータ50の一の入力端子に接続
され、バッテリパック24の出力電圧がマイクロコンピ
ュータ50(I/O58)の一の入力端子に入力するよ
うになっている。入力端子に入力した電圧は、マイクロ
コンピュータ50内に設けられたA/Dコンバータによ
りデジタル化される。また、バッテリパック24は、駆
動回路62を介してモータMに接続されている。モータ
Mは、駆動回路62及びブレーキ回路60を介してマイ
クロコンピュータ50に接続されている。マイクロコン
ピュータ50のI/O58には、発光ダイオード26
a,26bが接続されている。発光ダイオード26a,
26bは、それぞれ異なる色で発光するようになってい
る。すなわち、発光ダイオード26aは赤色で発光し、
発光ダイオード26bは緑色で発光する。かかる構成に
おいて、モータMが駆動されると、オイルユニット12
の出力軸8が回転し、これに伴って回転角検出センサ3
8a,38bからマイクロコンピュータ50に検出信号
が入力する。マイクロコンピュータ50は、入力する検
出信号に基づいて以下に説明する処理を行い、所定のタ
イミングでモータMへの通電を停止するとともに、ブレ
ーキ回路60を動作させることでモータMを停止する。
また、マイクロコンピュータ50は、モータMへの通電
をオフするとバッテリパック24の残容量を検出する処
理を行い、検出された残容量が設定残容量より少ないと
発光ダイオード26a,26bを発光させる処理を行
う。
【0033】次に、上述のように構成されるアングルソ
フトインパクトレンチ1を用いてナット類を締付ける際
のマイクロコンピュータ50の処理について、図12乃
至114に示すフローチャートを参照して説明する。図
12はマイクロコンピュータ50で行われる処理全体の
フローチャートを示し、図13は電池残容量を検出する
処理のフローチャートを示し、図14は電池残容量を報
知する処理のフローチャートを示している。アングルソ
フトインパクトレンチ1を用いてナット類を締付けるた
めには、まず、作業者はスピンドル2の先端に取付けら
れたソケットにナット類を係合させメインスイッチ22
をONする。メインスイッチ22をONすると、マイク
ロコンピュータ50は、モータMの回転駆動を開始する
とともに以下に説明する処理を行う。なお、本実施例で
は、メインスイッチ22をONした直後は最大電力でモ
ータMを駆動することはせず、メインスイッチ22のO
Nから所定時間内はモータMの回転数を徐々に上昇させ
る制御(以下、ソフトスタートという)を行う。このソ
フトスタートのための処理は、従来公知の処理と同様で
あるので、ここではモータMの駆動を停止する際の処理
について説明する。
【0034】図12に示すようにメインスイッチ22が
ONされると、まず、マイクロコンピュータ50はオー
トストップタイマをリセットしてカウントを開始する
(S10)。オートストップタイマは、モータMを停止
するか否かを判定するためのタイマであり、後述するよ
うにオートストップタイマが予め設定された設定値とな
るとモータMの駆動が停止される。オートストップタイ
マが初期化されると、次にソフトスタートタイマをリセ
ットしてカウントを開始する(S12)。ソフトスター
トタイマは、モータMがソフトスタートにより駆動制御
されているか否かを判定するためのタイマである。ステ
ップS14では、出力軸8の逆転量を記憶する変数Rの
値をクリアする(S14)。次に、メインスイッチ22
がON状態か否かを判定する(S16)。メインスイッ
チ22がON状態でない場合〔ステップS16でNOの
場合〕にはモータMを停止して処理を終了する(S4
1)。したがって、メインスイッチ22をONした作業
者がネジ締付作業の途中でメインスイッチ22をOFF
した場合には、締付作業の途中でもモータMが停止する
こととなる。また、この場合には、後述する電池残容量
の検出処理は行われない。一方、メインスイッチ22が
ON状態の場合〔ステップS16でYESの場合〕に
は、回転角検出センサ38a,38bから出力される検
出信号の状態を確認する(S18)。具体的には、回転
角検出センサ38a,38bの検出信号が入力する入力
ポートの状態を確認することで、検出信号のパルスエッ
ジ(検出信号の立上がり)が検出されたか否かをチェッ
クする。
【0035】ステップS20では、ステップS18の処
理によって検出信号のパルスエッジが検出できたか否か
を判定する。回転角検出センサ38a又は38bから出
力される検出信号のパルスエッジを検出していない場合
〔ステップS20でNOの場合〕には、ソフトスタート
が終了しているか否かを判定する(S36)。具体的に
は、ステップS12でカウントを開始したソフトスター
トタイマが所定時間(ソフトスタートでモータMを駆動
する時間)を超えたか否かで判定する。ソフトスタート
が終了している場合〔ステップS36でYESの場合〕
にはステップS40に進む。一方、ソフトスタートが終
了していない場合〔ステップS36でNOの場合〕には
ステップS35に進んでオートストップタイマをリセッ
トして再スタートし、ステップS16に戻る。ステップ
S40に進むとオートストップタイマが設定値と一致す
るか否かを判定する(S40)。オートストップタイマ
が設定値以上の場合〔ステップS40でYESの場合〕
はステップS42に進んで電池残容量検出処理(後で詳
述する)を行い、オートストップタイマが設定値と一致
しない場合〔ステップS40でNOの場合〕はステップ
S16に戻って、ステップS16からの処理が繰返され
る。したがって、本実施例ではソフトスタートが終了し
ていない状態ではオートストップタイマがリセットされ
てしまい、マイクロコンピュータ50によってモータM
が自動的に停止されることは無い。これによって、モー
タMがソフトスタート中に停止され、ネジ類が締付トル
ク不足となることが防止される。
【0036】一方、上述したステップS20の処理によ
って回転角検出センサ38a又は38bから出力される
検出信号のパルスエッジを検出した場合〔ステップS2
0でYESの場合〕は、出力軸8の回転方向が正転方向
か否かを判定する(S24)。具体的には、回転角検出
センサ38aの検出信号(パルスエッジ)と回転角検出
センサ38bの検出信号(パルスエッジ)との位相差に
より判定する。図9に示すように回転角検出センサ38
bの検出信号がθ°だけ遅れると出力軸8は正転したと
判定し、図10に示すように回転角検出センサ38aの
検出信号がθ°だけ遅れると出力軸8は逆転したと判定
する。
【0037】出力軸8が正転方向に回転していない場合
〔ステップS24でNOの場合〕には、出力軸8は逆転
方向に回転しているため逆転量を記憶する変数Rに1を
加算し(S26)、ステップS36に進む。したがっ
て、ソフトスタートが終了している場合〔ステップS3
6でYESの場合〕にはオートストップタイマはリセッ
トされず、オートストップタイマのカウントが継続され
る。
【0038】逆に、出力軸8が正転方向に回転している
場合〔ステップS24でYESの場合〕は、記憶されて
いる逆転量Rが0か否かを判定する(S30)。既に説
明したように、締付工具ではソケットのがたやハンマリ
ング作用のため、ナット類が回転しない状態となった後
も出力軸8は正転と逆転を繰返す。したがって、出力軸
8が正転した場合、それによってナット類が締め付けら
れたのか(ナット類が回転したのか)、単にハンマリン
グ作用等によって出力軸8が元の位置に戻ったのかを判
定する必要が生じる。このため、記憶されている逆転量
Rが0であるか否かによって、正転方向の回転によって
ナット類が締め付けが行われたか否かを判定する。具体
的には、逆転量Rが0の状態で出力軸8が正転方向に回
転した場合は、出力軸8の回転によってナット類が締め
付けられたと判定する。一方、逆転量Rが0でない状態
〔逆転量が0以外の状態(出力軸8が逆転方向に回転し
ている状態)〕で出力軸8が正転方向に回転した場合
は、出力軸8の回転によってナット類は締め付けられ
ず、出力軸8が元の位置(逆転する前の位置)に戻った
状態(すなわち、出力軸8は停止している状態)と判定
する。記憶されている逆転量Rが0でない場合〔ステッ
プS30でNOの場合〕は、この正転方向の回転によっ
て出力軸8が元の位置(逆転する前の位置)に戻ると考
えられるため、記憶されている逆転量Rから1減算し
(S32)、ステップS36に進む。したがって、ソフ
トスタートが終了していれば、ステップS40に進んで
オートストップタイマの判定を行うこととなる。一方、
記憶された逆転量Rが0の場合〔ステップS30でYE
Sの場合〕は、出力軸8の正転方向の回転によりネジが
締め付けられたと判断し、ステップS35に進んでオー
トストップタイマのリセットと再スタートを行い、ステ
ップS16に戻る。
【0039】ステップS42に進むと、マイクロコンピ
ュータ50は電池残容量検出処理を行う。電池残容量検
出処理について図13を参照して説明する。図13に示
すように、マイクロコンピュータ50は、入力するバッ
テリパック24の出力電圧をA/DコンバータによりA
/D変換を行い(S44)、そのA/D変換した値を定
電流放電電圧VconstとしてRAM56内の所定のアド
レスに記憶する(S46)。これによって、出力軸8が
回転していない状態(出力軸8が正転と逆転を繰返すだ
けでナット類の締め付けが行われない状態)におけるバ
ッテリパック24の出力電圧がRAM56内に格納され
る。なお、出力軸8が回転しない状態では、後で詳述す
るようにモータMの回転数が一定でモータMに供給され
る電流が一定の状態となっている。定電流放電電圧Vco
nstがRAM56に格納されると、モータMへの通電が
停止され、これによってモータMの回転が停止する(S
48)。モータMへの通電がオフされるとタイマのカウ
ントが開始され(S50)、タイマが設定時間(第1実
施例におけるステップS15の設定時間に相当する)と
なるまで待機する(S52)。タイマが設定時間をカウ
ントすると、次に、バッテリパック24の出力電圧をA
/D変換し(S54)、その変換した値を回復電圧Vと
してRAM56に記憶する(S56)。そして、再度、
タイマをリセットしてカウントを開始し(S58)、タ
イマが設定時間(第1実施例におけるステップS19の
設定時間に相当する)となるまで待機する(S60)。
タイマによるカウントが終了すると、再度、バッテリパ
ック24の出力電圧をA/D変換する(S62)。そし
て、ステップS62で変換した電圧値(モータMへの通
電オフからステップS50の設定時間とステップS60
の設定時間を足し合わせた時間だけ経過したときの電圧
値)からステップS56で記憶した回復電圧V(モータ
Mへの通電オフからステップS52の設定時間だけ経過
したときの電圧値)を差し引いた値を、電圧変化ΔVと
してRAM56内の所定のアドレスに格納する(S6
4)。
【0040】上述した処理によって、電圧変化ΔV(通
電オフ時の電池電圧の回復特性)と定電流放電電圧Vco
nstがRAM56に格納されると、バッテリパック24
の残容量を報知する残容量報知処理が行われる(S6
6)。残容量報知処理について図14を参照して説明す
る。図14に示すように、マイクロコンピュータ50
は、まず定電流放電電圧Vconstが設定値以下となるか
否かを判定する(S68)。この設定値は、バッテリパ
ック24の放電特性から適宜の値が設定される。定電流
放電電圧Vconstが設定値以下の場合〔ステップS68
でYESの場合〕には、赤色の発光ダイオード26aを
点灯する(S70)。一方、定電流放電電圧Vconstが
設定値を超える場合〔ステップS68でNOの場合〕に
は、ステップS72に進む。ステップS72では、電圧
差ΔVが設定値以上となるか否かを判定する。この設定
値は、第1実施例におけるステップS21の設定値(図
4参照)に相当し、バッテリパック24の電圧回復特性
に基づいて定められる。電圧差ΔVが設定値以上となる
場合〔ステップS72でYESの場合〕には、緑色の発
光ダイオード26bを点灯する(S74)。一方、電圧
差ΔVが設定値より小さい場合〔ステップS72でNO
の場合〕には、そのまま処理を終了する。
【0041】上述した説明から明らかなように本実施例
では、出力軸8(ナット類)が回転を停止した状態(す
なわち、モータMの回転数が一定、かつ、モータ電流が
一定の定電流放電状態)でバッテリパック24の出力電
圧が測定され、測定した出力電圧の大きさによってバッ
テリパック24の残容量が判定される。さらに、定電流
放電状態の電圧が測定された後にモータMへの通電がオ
フされると、その時の電圧回復特性によってもバッテリ
パック24の残容量が検出される。このため、2つの基
準によって電池の残容量が検出され、また、電池電圧が
同一条件で測定されるため、電池の残容量を精度良く検
出することができる。また、定電流放電状態の電圧が
“残容量低下”であった場合には、赤色の発光ダイオー
ド26aが点灯され、電圧回復特性が“残容量低下”で
あった場合には、緑色の発光ダイオード26bが点灯さ
れる。このため、作業者は2つの発光ダイオード26
a,26bの点灯状態によってバッテリパック24の異
常を判定し、その後の処置を決定することができる。具
体的には、定電流放電電圧と電圧回復特性が共に“残容
量低下”の場合(発光ダイオード26a,26bが共に
点灯する場合)は、バッテリパック24の残容量が単に
低下しているだけなので、バッテリパック24に充電す
る等の処置を行えばよいことが分かる。また、定電流放
電電圧が“残容量低下”で、電圧回復特性が“残容量が
充分にある”の場合(赤色の発光ダイオード26aが点
灯し、緑色の発光ダイオード26bが消灯する場合)
は、バッテリパック24のセルが短絡する等の異常が生
じていると判断でき、バッテリパック24を新しいバッ
テリパックに交換する必要があることが分かる。さら
に、定電流放電電圧が“残容量が充分にある”で、電圧
回復特性が“残容量低下”の場合(赤色の発光ダイオー
ド26aが消灯し、緑色の発光ダイオード26bが点灯
する場合)は、バッテリパック24のセルが劣化してい
る等の異常が生じていると判断でき、バッテリパック2
4を新しいバッテリパックに交換する必要があることが
分かる。
【0042】上述したアングルソフトインパクトレンチ
1で締付作業を行ったときのバッテリパック24の電圧
値と電流値の経時変化を図15に示す。図15(a)は
バッテリパック24が満充電の場合の電圧値・電流値を
示し、図15(b)はバッテリパック24の残容量が少
なくなった場合の電圧値・電流値を示している。バッテ
リパック24が満充電か残容量が少ないかにかかわら
ず、メインスイッチ22がオンされるとバッテリパック
24の電圧値は徐々に低下し、最後(出力軸8の回転が
停止した状態)は略一定の値となる(図15(a),図
15(b)参照)。また、バッテリパック24の電流値
は、電圧値が徐々に低下するのにともなって徐々に増加
し、最後(出力軸8の回転が停止した状態)は略一定の
値となる。一方、図15(a)と図15(b)の比較か
ら明らかなように、出力軸8の回転が停止した状態にお
けるバッテリパック24の電圧値は、バッテリパック2
4が満充電の場合に14V程度あるのに対して、バッテ
リパック24の残容量が少なくなると10V程度とな
る。本実施例では、この相違点を利用してバッテリパッ
ク24の残容量を検出する。また、モータMの停止後
(モータMへの通電オフ後)のバッテリパック24の電
圧は、満充電時(図15(a)参照)においては速やか
に回復するのに対して、バッテリパック24の残容量が
少なくなると緩やかに回復する(図15(b)参照)。
本実施例では、この相違点をも利用してバッテリパック
24の残容量を検出する。上記の2つの観点からバッテ
リパック24の残容量が検出されると、検出結果は発光
ダイオード26a,26bを点灯することで工具使用者
に報知される。
【0043】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、
単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性
を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせ
に限定されるものではない。また、本明細書または図面
に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであ
り、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的
有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 満充電時と残容量が少ない時の電池電圧の回
復特性を模式的に示す図。
【図2】 第1実施例に係る電動工具の要部回路図。
【図3】 残容量検出回路における残容量検出処理を示
すフローチャート。
【図4】 残容量検出回路における残容量検出処理を示
すフローチャート。
【図5】 第1実施例に係る電動工具の満充電時と残容
量が少ない時の電池電圧の経時的変化を模式的に示す
図。
【図6】 第2実施例に係るアングルソフトインパクト
レンチの一部断面側面図。
【図7】 軸受装置の構造を示す断面図。
【図8】 軸受装置に組み込まれる磁石と回転角検出セ
ンサの位置関係を模式的に示す図。
【図9】 出力軸が正転するときに、二つの回転角検出
センサから出力される検出信号の出力タイミングを示す
図。
【図10】 出力軸が逆転するときに、二つの回転角検
出センサから出力される検出信号の出力タイミングを示
す図。
【図11】 アングルソフトインパクトレンチの制御回
路の構成を示すブロック図。
【図12】 モータをオートストップする処理の全体の
手順を示すフローチャート。
【図13】 電池残容量検出処理の手順を示すフローチ
ャート。
【図14】 残容量報知処理の手順を示すフローチャー
ト。
【図15】 第2実施例のアングルソフトインパクトレ
ンチで締付作業を行ったときのバッテリ電圧とバッテリ
電流の経時変化を示す図であり、同図(a)はバッテリ
が満充電の場合を示し、同図(b)はバッテリの残容量
が少なくなった場合を示す。
【符号の説明】
1 ・・アングルソフトインパクトレンチ 8 ・・出力軸 10・・軸受装置 12・・オイルユニット 24・・バッテリ 26・・発光ダイオード 30・・内筒 34・・外筒 36・・センサ取付部材 38a,38b・・回転角検出センサ 40・・磁石取付部材 42・・磁石 50・・マイクロコンピュータ 100・・電動工具本体 200・・残容量検出回路 BP・・電池パック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CB01 CB02 CB05 CB06 CB11 CB12 CB24 CC01 CC03 CC04 CC06 CC10 CC12 CC14 CC16 CC27 CC28 CD06 CD09 CD13 CD14 CE01 CE02 CE05 CF01 CF02 CF07 5G003 BA01 DA02 EA05 GA01 GC05 5H030 AA00 AS12 FF41 FF44 FF52

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池で駆動される駆動源を備えた電池式
    電動工具であって、 電池残容量が設定残容量より低下したときに残容量低下
    信号を出力する残容量検出回路を有し、 その残容量検出回路は、駆動源への通電オフから所定時
    間経過後の電池電圧の時間的変化率が所定値を越えると
    きに残容量低下信号を出力することを特徴とする電池式
    電動工具。
  2. 【請求項2】 前記残容量検出回路は、電池電圧の無負
    荷開放電圧が予め設定された電圧値より低下していると
    きにさらに残容量低下信号を出力することを特徴とする
    請求項1に記載の電池式電動工具。
  3. 【請求項3】 前記残容量検出回路は、駆動源の起動時
    における電圧降下量が予め設定された電圧降下量を越え
    るときにさらに残容量低下信号を出力することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の電池式電動工具。
  4. 【請求項4】 電池で駆動されるモータを備えた電池式
    電動工具であって、 電池残容量が設定残容量より低下したときに残容量低下
    信号を出力する残容量検出回路を有し、 その残容量検出回路は、モータへの通電オン後でモータ
    回転開始前に通電オフされた場合において、その通電オ
    フから所定時間経過後の電池電圧の時間的変化率が所定
    値を超えるときに残容量低下信号を出力することを特徴
    とする電池式電動工具。
  5. 【請求項5】 電池で駆動されるモータを備えた電池式
    電動工具であって、 電池残容量が設定残容量より低下したときに残容量低下
    信号を出力する残容量検出回路を有し、 その残容量検出回路は、モータ電流が一定で、かつ、モ
    ータ回転数が一定となっている状態でモータへの通電が
    オフされた場合において、その通電オフから所定時間経
    過後の電池電圧の時間的変化率が所定値を超えるときに
    残容量低下信号を出力することを特徴とする電池式電動
    工具。
  6. 【請求項6】 電池で駆動される駆動源を備えた電池式
    電動工具であって、 スイッチと、 スイッチの操作により起動され、電池残容量が設定残容
    量より低下しているときに残容量低下信号を出力する残
    容量検出回路と、 残容量検出回路から出力される残容量低下信号に基づい
    て電池残容量を報知する報知器とを有し、 前記残容量検出回路は、スイッチの操作に基づいて駆動
    源に所定時間通電し、通電停止後の電池電圧の回復特性
    に基づいて残容量低下信号を出力することを特徴とする
    電池式電動工具。
  7. 【請求項7】 電池によって駆動されるモータの回転が
    衝撃力発生機構を介して負荷軸に伝達され、負荷軸が回
    転することによってネジの締付を行う締付工具であっ
    て、 負荷軸の回転方向と回転角変化を検出する検出装置と、 検出された負荷軸の回転方向と回転角変化から負荷軸の
    回転停止を判定し、負荷軸が回転を停止していないと判
    定したときにモータの回転を継続し、負荷軸が回転を停
    止したと判定したときにモータの回転を停止する制御装
    置とを有し、 その制御装置は、さらに、負荷軸が停止したと判定して
    モータの回転を停止させてから所定時間経過後の電池電
    圧の回復特性から電池の残容量検出を行うことを特徴と
    する締付工具。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、さらに、負荷軸が回転
    を停止したと判定してからモータの回転を停止するまで
    に電池電圧を検出し、その検出された電池電圧を用いて
    電池の残容量検出を行うことを特徴とする請求項7に記
    載の締付工具。
  9. 【請求項9】 電池で駆動される駆動源を備えた電池式
    電動工具の電池残容量検出方法であって、駆動源への通
    電がオフされたときの電池電圧の回復特性に基づいて電
    池残容量を検出することを特徴とする電池残容量検出方
    法。
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