JP5648451B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態1を、図1〜図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る電動工具の構成の一例を示す回路図である。
次に、前述した図1の電動工具において、図2を参照しながら、マイコン2pを起動する場合の動作、さらにマイコン2pの起動後の動作について説明する。図2において、(a),(b)は、マイコン2pから出力されるパルス信号によるオンデューティー比の一例を示す特性図と、このパルス信号の一例を示す波形図、(c),(d)は、モータを駆動するためのFETに入力されるパルス信号によるオンデューティー比の一例を示す特性図と、このパルス信号の一例を示す波形図である。
単純に、直接FET2cのゲートに、マイコン2pの出力ポートから出力されるパルス信号のオンデューティー比を0%から100%まで上昇させていっただけでは、高負荷がかかった場合に、二次電池1の電圧がマイコン2pの入力電圧以下に低下し、マイコン2pがリセットされる。マイコン2pがリセットされた場合、FET2cはマイコン2pから信号が出力されていないとオン状態を維持できないので、FET2cはオフしてしまう。FET2cがオフすると、二次電池1は負荷から開放され、再び二次電池1の電圧が上昇し、マイコン2pが再起動して再びFET2cはオンするが、高負荷がかかったままの状態である場合、再び電圧が落ちてしまう。このように、単純に、直接FET2cのゲートにマイコン2pの出力ポートからのパルス信号を入力するだけでは、オンオフを繰り返してしまう可能性がある。
単純に、マイコン2pの出力ポートから出力されるパルス信号の論理を逆にするために、FET2fを介してFET2cを動作させるようにした場合は、マイコン2pの電源が落ちてパルス信号が出力されなくなってもFET2cはオン状態を維持することができる。しかし、トリガスイッチ2aを引いて、マイコン2pが起動するまではある一定の時間が必要であり、その間、FET2cは完全にフルオン状態になってしまい、ソフトスタートを行えない。
単純に、二次電池1の電圧を直接FET2cのゲートに入力する場合、トリガスイッチ2aをオンするとマイコン2pからの信号に関係なくFET2cがオンデューティー比100%でフルオン状態となってしまい、ソフトスタートを行えない。
以上に説明した本実施形態1の電動工具によれば、マイコン2pの出力するソフトスタート制御信号により駆動するFET2f、このFET2fとは逆にソフトスタート制御信号の反転信号により動作してモータ2bを駆動するFET2c、マイコン2pの出力するソフトスタート制御信号により駆動するFET2h、このFET2hのオンによりオンし、FET2cに電圧を供給するFET2kなどを有することで、二次電池1を駆動源としたマイコン2pによりソフトスタートを行う電動工具において、二次電池1の電圧がマイコン2pの駆動電圧以下になってもモータ2bの動作を維持する(停止しない)ようにすることができる。言い換えれば、二次電池1の電池電圧に影響されずに、ソフトスタートを可能とすることができる。また、マイコン2pにはトリガスイッチ2aのオンにより二次電池1からの電源が供給され、さらに、FET2kがオンしてFET2fがオフすると電池電圧がFET2cに印加されるので、省エネにも貢献することができる。
本発明の実施形態2を、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の実施形態2に係る電動工具の構成の一例を示す回路図である。
次に、前述した図3の電動工具において、二次電池1の過放電/過電流時の動作について説明する。
以上に説明した本実施形態2の電動工具によれば、前記実施形態1の構成に加えて、二次電池1の過放電/過電流保護IC1bから出力される過放電/過電流信号により駆動し、FET2cへの電圧の供給を停止するFET2qなどを有することで、前記実施形態1と同様の効果に加えて、二次電池1の過放電/過電流時にモータ2bの駆動を停止することができる。また、ラッチ回路2sを有することで、トリガスイッチ2aをオフするまではモータ2bの駆動停止を継続することができる。
2…電動工具本体、2a…トリガスイッチ、2b…モータ、2c…FET(Nch)、2d,2e…抵抗、2f…FET(Nch)、2g…抵抗、2h…FET(Nch)、2i,2j…抵抗、2k…FET(Pch)、2l,2m…抵抗、2n…ダイオード、2o…定電圧回路、2p…マイコン、2q…FET(Nch)、2r…抵抗、2s…ラッチ回路。
Claims (8)
- 電池によって駆動するモータと、
前記モータを制御するための制御手段と、
前記制御手段の出力に基づいて前記モータを駆動するための第1回路部と、
前記制御手段の出力に基づいて前記第1回路部に電圧を供給するための第2回路部とを有し、
前記第1回路部は、
前記制御手段に接続され、前記制御手段の出力するソフトスタート制御信号により駆動する第1スイッチと、
前記第1スイッチと前記モータに接続され、前記第1スイッチとは逆に前記ソフトスタート制御信号の反転信号により駆動して前記モータを駆動する第2スイッチとを有し、
前記第2回路部は、前記制御手段の出力に基づいてオン状態が維持され、前記第1スイッチがオフすると、前記電池の電圧が前記第2スイッチに印加されることを特徴とする電動工具。 - 請求項1記載の電動工具において、
前記第2回路部は、
前記制御手段に接続され、前記制御手段の出力するソフトスタート制御信号により駆動する第3スイッチと、
前記第3スイッチと前記第2スイッチに接続され、前記第3スイッチのオンによりオンし、前記第2スイッチに電圧を供給する第4スイッチとを有することを特徴とする電動工具。 - 請求項2記載の電動工具において、
前記第4スイッチがオンし、前記第1スイッチがオフすると、前記電池の電圧が前記第2スイッチに印加されることを特徴とする電動工具。 - 請求項2記載の電動工具において、
前記第2スイッチは、前記モータ及び前記電池と直列接続されることを特徴とする電動工具。 - 請求項2記載の電動工具において、
前記モータ及び前記電池と直列接続されたトリガスイッチをさらに有し、
前記制御手段は、前記トリガスイッチのオンにより電源が供給されることを特徴とする電動工具。 - 請求項2記載の電動工具において、
前記制御手段は、前記ソフトスタート制御信号として、オンデューティー比を100%から徐々に減少させて0%になるようなパルス信号を出力し、
前記モータを駆動する前記第2スイッチは、前記ソフトスタート制御信号の反転信号として、オンデューティー比を0%から徐々に増加させて100%になるようなパルス信号で駆動することを特徴とする電動工具。 - 請求項2記載の電動工具において、
前記電池の過放電/過電流時に前記モータの駆動を停止するための第3回路部をさらに有し、
前記第3回路部は、前記電池の過放電/過電流保護ICから出力される過放電/過電流信号により駆動し、前記第2スイッチへの電圧の供給を停止する第5スイッチを有し、
前記モータは、前記第5スイッチによる前記第2スイッチへの電圧の供給の停止により駆動が停止されることを特徴とする電動工具。 - 請求項7記載の電動工具において、
前記第3回路部は、ラッチ回路を有し、
前記過放電/過電流保護ICから過放電/過電流信号が出力された場合、前記ラッチ回路は、前記第5スイッチをオン状態に維持し、前記第2スイッチへの電圧の供給の停止により前記モータの駆動停止を継続することを特徴とする電動工具。
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