JP2007295707A - 移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動体に搭載されて、発電機5の発電電力を直流電力に変換する直流電源装置DPからの供給電圧でリチウムイオン電池1を充電する移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置において、前記直流電源装置DPから前記リチウムイオン電池1への充電経路に配置されて、前記リチウムイオン電池1への充電電流を通過させる入り状態と前記充電電流を遮断する切り状態とに切換えられる半導体スイッチング素子SSと、前記リチウムイオン電池1の電圧が設定電圧に達するに伴って、前記半導体スイッチング素子SSを前記切り状態に切換え、その切り状態への切換え後、前記リチウムイオン電池の電圧のの低下に伴って、前記半導体スイッチング素子SSを前記入り状態に切換える電池管理装置2とが設けられている。
【選択図】図1
Description
リチウムイオン電池の充電装置としては、従来、下記特許文献1にも記載のような定電流/定電圧充電により行うのが一般的である。
すなわち、充電開始から電池電圧が設定電圧(例えば、4.2V等)に到達するまでは定電流にて電池を充電し、上記設定電圧に到達してからは定電圧充電に切換えて、電池が満充電となるまで充電する。
このような充電形式で充電することで、リチウムイオン電池を非常に高い充電状態(SOC)まで充電することができる。
すなわち、定電流/定電圧充電を行う回路は、いわゆるスイッチング電源回路として構成することになるが、このような回路は一般的な電子機器用途としての見方ではそれほど大きな装置というわけではない。
ところが、少しでも搭載部品の軽量化が要求される航空機等の移動体搭載用途としては、移動体の発電機の発電電力によって電池を充電することになるこれらの回路が取り扱う電流は、数十アンペアあるいはそれ以上の大電流となり、各回路部品をそのような大電流を取り扱える部品で構成すると、上記の定電流/定電圧充電の充電回路の重量がかなり重くなってしまうのである。
更に、上記の「重量」の観点以外に、回路部品の「数」として見ても、スイッチング電源回路は部品点数はそれほど極端には多いわけではないが、上記のニッカド電池の充電装置の部品点数に比較すればかなり多いものとなってしまう。
搭載機器の高度な信頼性を要求される航空機等の移動体では、信頼性向上のために部品点数の低減が至上命題であることから、部品点数の増加を極力回避することが要求される。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、航空機等の移動体にリチウムイオン電池及びそれの充電装置を搭載する場合に、充電装置の回路構成を可及的に簡素化する点にある。
そのような大電流で充電される場合、リチウムイオン電池内の内部インピーダンスのために、充電が十分には進行していないにも拘わらず電池電圧が急速に上昇する。
その電圧上昇によって、電池電圧が前記設定電圧に達すると半導体スイッチング素子が切り状態となりリチウムイオン電池への充電電流が停止する。
充電電流が停止すると、上記のように電池への充電が十分ではないために電池電圧が低下することになる。
電池管理装置は、この電池電圧の低下を、例えば電池電圧の検出情報やあるいは充電電流を停止させてからの経過時間の計時情報等によって把握し、再び半導体スイッチング素子を入り状態に切換えて充電電流の供給を再開する。
以降、この動作を繰り返して行くことになる。
この電池電圧の上昇と下降との繰り返しのなかで、リチウムイオン電池の充電の程度を示すSOCは徐々に上昇して行き、ある程度の時間が経過すると、リチウムイオン電池を実用上十分な程度に充電することができる。
このような充電過程で、機械式リレーに比較して高速に入り切りを切換えられ且つ高い頻度で切換え操作しても十分な信頼性を維持できる半導体スイッチング素子を使用して、直流電源装置からリチウムイオン電池への充電電流を高速且つ高頻度で入り切りすることで、比較的に短時間でリチウムイオン電池のSOCを上昇させることができる。
しかもその入り切りの制御は、リチウムイオン電池の電圧が設定電圧を超えるか否かと、電池電圧が低下したことの特定だけで制御できるため、この入り切りを制御する電池管理装置の回路構成も極めて簡素なものとできる。
すなわち、上述のように、前記直流電源装置は電源電圧の変動が激しく、前記直流電源装置の発生電圧が最大電圧となっているときには、充電電流として大電流が流れてしまう。
充電電流が大電流であるほど、電池の内部インピーダンスによる電池電圧の上昇が大きく、このため、半導体スイッチング素子が充電電流を切り操作したときの電池電圧の降下も大きくなる。
このように半導体スイッチング素子による充電電流の入り切りに伴う電池電圧の変動が大きいということは、リチウムイオン電池が十分に充電されるまでに要する時間が長くなってしまうことを意味している。
そこで、リチウムイオン電池への充電電流を抑制するための抵抗器を備えることで、電池の内部インピーダンスによる電池電圧の上昇を抑制するのである。
すなわち、上記のようにリチウムイオン電池と直列に電流制限用の抵抗器を接続するか、あるいは、前記半導体スイッチング素子のON抵抗を利用する等して充電電流を抑制しても、前記直流電源装置の発生電圧自体は依然として高い電圧となり得るため、十分に充電電流を小さくすることが望まれる充電末期(満充電付近)においては、充電電流の抑制効果が十分ではない。
このような場合に、リチウムイオン電池と直列にダイオードを接続して、ダイオードの順電圧の電圧降下によって、実質的にリチウムイオン電池に作用する電圧を小さくすることで充電電流を抑制することができ、特に充電末期では、この充電電流の抑制が効果的に作用し、リチウムイオン電池をより満充電に近い状態にまで持っていける。
尚、このダイオードを複数個直列に接続することで、ダイオードによる電圧降下の程度は適宜に設定できる。
すなわち、リチウムイオン電池と直列にダイオードを接続して、そのダイオードの順電圧による電圧降下で、前記直流電源装置とリチウムイオン電池との電圧差を吸収させる場合、前記直流電源装置の電圧が低くなったとき、あるいは、充電が進んでリチウムイオン電池の電圧が上昇したとき、両者の電圧の差が小さくなって、ダイオードの存在によって必要以上に充電電流を低下させ過ぎてしまう場合もある。
但し、この機械式リレーは半導体スイッチング素子と異なり、リチウムイオン電池に適正に充電するための充電制御に用いるのではなく、半導体スイッチング素子に故障が発生した場合の充電電流の非常停止用として備えている。
半導体スイッチング素子の故障モードは一般に短絡モードであるので、半導体スイッチング素子に故障が発生した場合、リチウムイオン電池に対する充電電流が流れた状態のままで制御不能となってしまう。
このような場合に、機械式リレーによって充電電流を遮断できるようにすることで、リチウムイオン電池を的確に保護できる。
更に、この機械式リレーの制御についても、非常停止用の設定電圧との比較だけで入り切りを制御できるので、制御回路を可及的に簡素化できる。
しかもその入り切りの制御は、リチウムイオン電池の電圧が設定電圧を超えるか否かと、電池電圧が低下したことの特定だけで制御できるため、この入り切りを制御する電池管理装置の回路構成も極めて簡素なものとできる。
もって、航空機等の移動体にリチウムイオン電池及びそれの充電装置を搭載する場合に、充電装置の回路構成を可及的に簡素化できるに至った。
又、上記第3の発明によれば、ダイオードの順電圧の電圧降下によって、実質的にリチウムイオン電池に作用する電圧を小さくすることで充電電流を抑制することができ、特に充電末期では、この充電電流の抑制が効果的に作用し、リチウムイオン電池をより満充電に近い状態にまで持っていける。
又、上記第5の発明によれば、充電制御のための前記半導体スイッチング素子に故障が発生した場合でも、機械式リレーによって充電電流を遮断できるようにすることで、リチウムイオン電池を的確に保護できる。
<第1実施形態>
航空機に搭載されるリチウムイオン電池及びそれを充電するためのリチウムイオン電池充電装置を図1に概略的に示す。
本実施の形態で例示するリチウムイオン電池1は複数の単電池を直列に接続して構成され、そのリチウムイオン電池1と電池管理装置2とを組合わせた電池ユニットBUとして航空機に搭載される。
電池管理装置2は、リチウムイオン電池1を構成する各単電池の電圧測定と、詳しくは後述するが、その電圧測定結果に基づく充電電流の入り切りの制御行う。
リチウムイオン電池1を充電するためのリチウムイオン電池充電装置3(以下、単に「充電装置3」と称する)は、航空機内の直流電力供給用の母線(バスバー)4に接続して、この母線4からリチウムイオン電池1の充電電流を受入れる。
従って、リチウムイオン電池1は、変圧整流器6により構成される直流電源装置DPからの供給電圧で充電される。
変圧整流器6の出力電圧は例えば約30Vであり、±5%程度の精度で出力電圧が比較的大きく変動する。
トランジスタ11及び機械式リレー12の入り切りの制御は、電池ユニットBUに備えられている電池管理装置2が行う。もちろん、電池ユニットBUの電池管理装置2とは別個に、充電装置3専用の電池管理装置を備えてトランジスタ11及び機械式リレー12の入り切りを制御しても良い。
電池管理装置2による充電制御は、トランジスタ11に対する入り切りの制御によって行う。
機械式リレー12は、通常の充電制御において入り切りを制御されるものではなく、通常の充電制御においては入り状態に維持され、トランジスタ11が短絡故障を起こして適正に充電が行われなくなったときに切り状態に切換えられて、リチウムイオン電池1への充電電流を遮断する。
トランジスタ11を入り状態から切り状態に切換える上記の設定電圧(Vu)は、例えば4.03Vとする。
より具体的には、トランジスタ11を切り状態から入り状態に切換えるための電圧「Von」と、トランジスタ11を切り状態から入り状態に切換えるための時間「Ton」とを設定しておき、リチウムイオン電池1の単電池の電圧が電圧「Von」まで低下するか、あるいは、トランジスタ11を切り状態としてからの経過時間が時間「Ton」に達したかの、いずれか一方の条件が満たされると、トランジスタ11を切り状態から入り状態へ切換える。
尚、単電池の電圧測定による直接的な電圧情報のみによって、リチウムイオン電池1の電圧の低下を把握する場合は、上記電圧「Von」を、充電の進行に伴って、より高い電圧に切換えていくようにしても良い。
次ぎに、上記構成によるリチウムイオン電池1の充電経過を、充電電圧の変化を示す図2及び図3によって説明する。
図2の曲線P1は、充電の進行に伴う、充電電圧と充電電流との関係を、説明の便宜上、トランジスタ11を切り状態に切換えないものとして示している。
リチウムイオン電池1の充電電圧と充電電流とは、充電の進行に伴って、図2において「充電の進行」と標記する矢印の方向に、曲線P1上を移動していくことになる。
充電の開始から、充電の進行に伴って充電電流が減少し、充電電圧が徐々に上昇していく。
電池管理装置2は、上述の制御を行うとき、リチウムイオン電池1の充電電圧(厳密には、単電池の電圧)が電圧「Vu」に到達して、充電電流が「Ioff」となったとき、トランジスタ11を入り状態から切り状態へ切換えることになる。
曲線Q1では、充電を開始してから、リチウムイオン電池1の充電電圧が上昇し、電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が切り状態に切換えられて充電電流が遮断されることで、充電電圧が低下し、充電電圧が上記の電圧「Von」まで低下すると、トランジスタ11が切り状態から入り状態へ切換えられて再び充電電圧が上昇し、充電電圧が電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が再び切り状態に切換えられて充電電圧が低下する、という過程を繰り返すことを示している。
このまま充電を継続すると、充電電圧は「Von」までは低下しなくなり、時間「Ton」の経過によって、トランジスタ11が切り状態から入り状態へ切換えられることになって、リチウムイオン電池1の充電電圧が徐々に電圧「Vu」に収斂して行く。
リチウムイオン電池1を構成する単電池の電圧が4.3Vに達するような状況では、トランジスタ11が短絡故障状態となって電池管理装置2の入り切り制御が不能となっているものと想定され、リチウムイオン電池1を保護するための緊急手段として機械式リレー12を切り状態としているのである。
本第2実施形態の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置を図4に概略的に示す。
図4は、上記第1実施形態の図1に対応するもので、充電装置3において、トランジスタ11と機械式リレー12との間に、例えば5m(ミリ)Ω程度の抵抗器13が接続されている点以外は、電池管理装置2の充電制御態様を含めて上記第1実施形態と共通であり、共通の構成要素には同一の符号を付して示している。
この抵抗器13は、リチウムイオン電池1と直列に接続されており、電流制限用の抵抗として作用する。
次ぎに、本第2実施形態の構成によるリチウムイオン電池1の充電経過を、充電電圧の変化を示す図5及び図6によって説明する。図5及び図6は、夫々、上記第1実施形態における図2及び図3に対応している。
図5の曲線P2は、図4の回路による充電の進行に伴う、充電電圧と充電電流との関係を、説明の便宜上、トランジスタ11を切り状態に切換えない場合ものとして示しており、比較のために、上記第1実施形態の図2の曲線P1を1点鎖線で併記している。
図5においても、リチウムイオン電池1の充電電圧と充電電流とは、充電の進行に伴って、図5において「充電の進行」と標記する矢印の方向に、曲線P2上を移動していくことになる。
本第2実施形態の充電装置3による曲線P2を曲線P1と比較すると、曲線P2は、抵抗器13の存在によって、充電開始当初の充電電圧が低くなっている。
電池管理装置2は、上記第1実施形態と同様の制御を行うとき、リチウムイオン電池1の充電電圧(厳密には、単電池の電圧)が電圧「Vu」に到達して、充電電流が「Ioff」となったとき、トランジスタ11を入り状態から切り状態へ切換えることになるが、この「Ioff」の値が、上記第1実施形態よりも小さくなっている。
トランジスタ11が切り状態へ切換えられるときの充電電流値が小さいということは、それだけリチウムイオン電池1の内部インピーダンスによる電圧上昇が小さいということであり、充電の程度がより進むことを意味する。
曲線Q2でも、充電を開始してから、リチウムイオン電池1の充電電圧が上昇し、電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が切り状態に切換えられて充電電流が遮断されることで充電電圧が低下し、充電電圧が低下すると、トランジスタ11が切り状態から入り状態へ切換えられて再び充電電圧が上昇し、充電電圧が電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が再び切り状態に切換えられて充電電圧が低下する、という過程を繰り返すことを示している。
但し、本第2実施形態の構成による曲線Q2は、曲線Q1に比べて、トランジスタ11の入り切りの切換え周期が短く、充電電圧の変化が短時間で収斂している。
尚、本第2実施形態では、トランジスタ11の切り状態から入り状態の切換えは、時間「Ton」の経過による切換えが主体となっており、その時間も短めに設定されている。
本第3実施形態の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置を図7に概略的に示す。
図7は、上記第2実施形態の図4に対応するもので、充電装置3において、トランジスタ11と抵抗器13との間に、ダイオード14が直列に複数個(具体的には、2個)接続されている点以外は、電池管理装置2の充電制御態様を含めて上記第2実施形態と共通であり、共通の構成要素には同一の符号を付して示している。
このダイオード14は、リチウムイオン電池1と直列に、且つ、充電電流の方向を順方向とするように接続されており、変圧整流器6側の電圧とリチウムイオン電池1の電圧との差が大きいときに、それの順電圧によって電圧差を吸収する作用をする。
次ぎに、本第3実施形態の構成によるリチウムイオン電池1の充電経過を、充電電圧の変化を示す図8及び図9によって説明する。図8及び図9は、夫々、上記第2実施形態における図5及び図6に対応している。
図8の曲線P3は、図7の回路による充電の進行に伴う、充電電圧と充電電流との関係を、説明の便宜上、トランジスタ11を切り状態に切換えない場合ものとして示しており、比較のために、上記第2実施形態の図5の曲線P2を1点鎖線で併記している。
図8においても、リチウムイオン電池1の充電電圧と充電電流とは、充電の進行に伴って、図8において「充電の進行」と標記する矢印の方向に、曲線P3上を移動していくことになる。
本第3実施形態の充電装置3による曲線P3を曲線P2と比較すると、曲線P3は、図4に示す充電装置3に更にダイオード14を追加したことによって、充電開始当初の充電電圧が更に低くなっている。
このため、電池管理装置2が上記第2実施形態と同様の制御を行うとき、リチウムイオン電池1の充電電圧(厳密には、単電池の電圧)が電圧「Vu」に到達したときの充電電流「Ioff」の値が、上記第2実施形態よりも更に小さくなって、リチウムイオン電池1の内部インピーダンスによる電圧上昇が更に小さくなり、充電の程度がより一層進むことになる。
尚、曲線Q3において、充電電流が極めて小さくなった領域(充電末期に相当)で急激に充電電圧が上昇しているが、これは、ダイオード14の順方向の電流−電圧特性における電流の立ち上がり部分の形状に対応したものである。
曲線Q3でも、充電を開始してから、リチウムイオン電池1の充電電圧が上昇し、電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が切り状態に切換えられて充電電流が遮断されることで充電電圧が低下し、充電電圧が低下すると、トランジスタ11が切り状態から入り状態へ切換えられて再び充電電圧が上昇し、充電電圧が電圧「Vu」に達した時点で、トランジスタ11が再び切り状態に切換えられて充電電圧が低下する、という過程を繰り返すことを示している。
但し、本第2実施形態の構成による曲線Q3は、曲線Q2に比べて、充電電圧の変化が更に短時間で収斂している。
本第4実施形態の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置を図10に概略的に示す。
図10は、上記第3実施形態の図7に対応するもので、充電装置3において、トランジスタ11と抵抗器13との間に直列に接続されている複数個のダイオード14の個数を4個に増設し、各ダイオード14と並列にMOSFET型のトランジスタ15a,15b,15c,15dを含む電流経路が接続されている。
それ以外の上記第3実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して示している。
このダイオード14は、上記第3実施形態と同様に、リチウムイオン電池1と直列に、且つ、充電電流の方向を順方向とするように接続されており、変圧整流器6側の電圧とリチウムイオン電池1の電圧との差が大きいときに、それの順電圧によって電圧差を吸収する作用をする。
一方、切り状態では、そのバイパスのための電流経路を開放して、ダイオード14に充電電流が流れ、ダイオード14による電圧降下を発生させる。
電池管理装置2は、変圧整流器6の電圧とリチウムイオン電池1の電圧との差を複数段階に区分して、電圧差がいずれの区分に属するかによって何個のダイオード14をバイパスさせるかを制御する。もちろん、電圧の差が大きい程、バイパスさせるダイオード14の数が少なくなる関係としてある。
更に充電が進行して、電圧の差が小さくなると、図11(b)に示すように、2つトランジスタ15b,15cを切り状態から入り状態に切換えて、夫々が対応するダイオード14に流れる電流をバイパスする。
これによってダイオード14の順電圧による電圧降下が小さくなって、充電電流が過度に低下するのを防止する。
この後、更に充電が進行すると、トランジスタ15dを切り状態から入り状態に切換えて、バイパスさせるダイオード14を増やし(図11(c)参照)、リチウムイオン電池1が満充電に達したときは、トランジスタ11が入り状態から切り状態に切換えられる(図11(d)参照)。
以下、本発明のその他の実施形態を列記する。
(1)上記第3実施形態では、抵抗器13及びダイオード14の両方を備える場合を例示しているが、トランジスタ11にオン抵抗が若干大きめのものを使用すること等によって、抵抗器13の設置を省略しても良い。
(2)上記第3実施形態及び第4実施形態では、ダイオード14を複数個直列に接続する場合を例示しているが、ダイオード14は1個のみであっても良い。
(3)上記第4実施形態では、ダイオード14に流れる電流をバイパスさせる電流経路を形成させるためのスイッチ装置SWとしてMOSFET型のトランジスタ15a,15b,15c,15dを例示しているが、入り切りの切換え頻度はそれほど高くないので、機械式リレーをスイッチ装置SWとして使用しても良い。
2 電池管理装置
5 発電機
12 機械式リレー
13 抵抗器
14 ダイオード
DP 直流電源装置
SS 半導体スイッチング素子
SW スイッチ装置
Claims (5)
- 移動体に搭載されて、発電機の発電電力を直流電力に変換する直流電源装置からの供給電圧でリチウムイオン電池を充電する移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置であって、
前記直流電源装置から前記リチウムイオン電池への充電経路に配置されて、前記リチウムイオン電池への充電電流を通過させる入り状態と前記充電電流を遮断する切り状態とに切換えられる半導体スイッチング素子と、
前記リチウムイオン電池の電圧が設定電圧に達するに伴って、前記半導体スイッチング素子を前記切り状態に切換え、その切り状態への切換え後、前記リチウムイオン電池の電圧のの低下に伴って、前記半導体スイッチング素子を前記入り状態に切換える電池管理装置とが設けられている移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置。 - 前記リチウムイオン電池と直列に電流制限用の抵抗器が接続されている請求項1記載の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置。
- 前記リチウムイオン電池と直列で且つ充電電流の方向を順方向とするようにダイオードが接続されている請求項1又は2記載の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置。
- 前記ダイオードと並列に、前記電池管理装置にて入り切りが制御されるスイッチ装置を含む電流経路が接続され、
前記電池管理装置は、前記直流電源装置の電圧と前記リチウムイオン電池の電圧との差が小さくなったときに、前記スイッチ装置を切り状態から入り状態に切換えて、前記ダイオードに流れる電流を前記スイッチ装置を含む電流経路にバイパスさせるように構成されている請求項3記載の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置 - 前記リチウムイオン電池への充電経路の途中に、前記リチウムイオン電池への充電電流を通過させる入り状態と前記充電電流を遮断する切り状態とに切換えられる機械式リレーが接続され、
前記電池管理装置は、前記リチウムイオン電池の電圧が、前記半導体スイッチング素子の入り切りを切換えるための前記設定電圧よりも高い電圧に設定された非常停止用の設定電圧に達するに伴って、前記機械式リレーを前記切り状態とするように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動体搭載用のリチウムイオン電池充電装置。
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